JPH04105793A

JPH04105793A - プレス機械

Info

Publication number: JPH04105793A
Application number: JP21894190A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Shibata; 柴田　裕明
Original assignee: Amada Co Ltd
Current assignee: Amada Co Ltd
Priority date: 1990-08-22
Filing date: 1990-08-22
Publication date: 1992-04-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）この発明は、プレス機械に係り、更に詳細には、上型を
上下動せしめるラムの駆動装置を改良したプレス機械に
関する。

（従来の技術）従来、プレス機械においてはラムを上下動せしめて上型
と下型との協働によりワークにプレス加工を行なってい
る。しかも、ラムガイドと、クランク、シリンダなどの
ラムを駆動させる部分とは別々のものである。また、ク
ランクプレス機械の場合、ラムアジャスト装置とラム駆
動装置とは別々のものであった。

（発明が解決しようとする課題）ところで、上述した従来のプレス機械では、ラムガイド
と、ラムを上下動させる部分とが別々であるため、スペ
ース的に大きくとり不利であった。

また、クランクプレス機械の場合には、ラムアジャスト
と、ラムの駆動部がそれぞれ独立しているため、ラムア
ジャスト専用のモータまたは手動によるラムアジャスト
操作が必要である。そのため、モータ追加によるコスト
アップあるいは手動作業による作業者の疲労などの問題
があった。

さらに、油圧プレス機械の場合には、ラムの駆動とラム
アジャストを一体化することは可能であるが、ＳＰＭ（
ストロ−２７分）を上げるためには大型の油圧ユニット
を必要とし、また油漏れを起す場合が多いという問題が
あった。

この発明の目的は、上記問題点を改善するため、ラムガ
イド、ラム駆動部、ラムアジャストの機能を一体化し、
また油圧装置を用いないで、省スペース、高ＳＰＭ（ス
トロ−２７分）化を図ったプレス機械を提供することに
ある。

〔発明の構成〕（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、この発明は、門型フレーム
における下部フレームに下型を備えたボルスタを設ける
と共に、門型フレームおける上部フレームに上型を備え
たラムを上下動自在に設け、ラムの上下動によって上型
と下型との協働でワークにプレス加工を行なうプレス機
械であって、前記上部フレームに適数のナツト支承ノ１
ウジングを設け。このナツト支承ハウジングに第１ナツ
ト部材と第２ナツト部材を回転自在に支承して設け、螺
旋溝と軸方向溝を周面に形成したロッド部材を設け、こ
のロッド部材における螺旋溝に前記第１ナツト部材を螺
合せしめると共に前記軸方向溝に前記第２ナツト部材を
移動自在に係合して設け、前記ナツト支承ハウジングに
第１ナツト部材を回転かつ固定自在の第１駆動モータを
設けると共に第２ナツト部材を回転かつ固定自在の第２
駆動モータを設け、前記ロッド部材の下部を前記ラムに
連結してプレス機械を構成した。

（作用）この発明のプレス機械を採用することにより、ロッド部
材の軸方向溝に係合した第２ナツト部材を固定してロッ
ド部材の回転を規制し、螺旋溝に螺合した第１ナツト部
材を第１駆動モータにより回転させると、ロッド部材は
第１ナツト部材に対して軸方向へ移動する。逆に第１ナ
ツト部材を固定して第２ナツト部材を第２駆動モータに
より回転させると、ロッド部材は、第１ナツト部材に対
して回転しつつ軸方向に移動する。すなわち、第１ナツ
ト部材あるいは第２ナツト部材の適宜一方を固定して、
他方を正転あるいは逆転することにより、ロフト部材を
軸方向に相対的に往復動される。

したがって、第１駆動モータを駆動させると、第１ナツ
ト部材が回転することにより、ロッド部材に取付けられ
たラムが例えば下方向へ早送りされる。また、第２駆動
モータを駆動させると、第２ナツト部材が回転すること
により、ロッド部材に取付けられたラムが例えば下方向
へ遅送りされる。

また、第１、第２のナツト部材を共に同方向へ等速で回
転すると、ロッド部材は単に回転するのみで軸方向への
移動は行なわれない。そこで、第１、第２のナツト部材
を共に同方向（或は逆方向）へ回転し、かつ回転速度差
を与えることにより、ロッド部材の軸方向への移動速度
を大きく変化せしめることができるものである。すなわ
ち、第１、第２のナツト部材を回転するための第１、第
２の駆動モータの回転速度の制御範囲が比較的小さい場
合であっても大きな速度を得ることができるものである
。

（実施例）以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図を参照するに、プレス機械１は門型フレーム３を
備えている。この門型フレーム３は下部フレーム５、上
部フレーム７および両サイドフレーム９から構成されて
いる。前記下部フレーム５上にはボルスタ１１が設けら
れており、このボルスタ１１の上面に形成された例えば
Ｔ形溝に図示省略の下型が位置決め固定される。

前記上部フレーム７と前記ボルスタ１１との間には、図
示省略の上型を下部に備えたラム１３が上下動自在に設
けられている。前記上部フレーム７における相対向した
隅には上下方向へ延伸したボールスプライン軸１５の上
部が装着されている。

また、前記上部フレーム７における相対向した別の隅に
は駆動装置１７が設けられており、この駆動装置１７に
より上下方向へ移動自在なボールねしスプライン軸１９
（ロッド部材）が上下方向に延伸して設けられている。

このボールねしスプライン軸１９の下部はアンギュラベ
アリング２１て前記ラム１３に固定されている。

前記上部フレーム７には、駆動装置１７が設けられてい
る。より詳細には、第１図および第２図に示されている
ように、上部フレーム７にはブラケット２３を介して第
１駆動モータ２５が取付けられている。このブラケット
２３にはナツト支承ハウジング２７の上部がボルトなど
で取付けられている。このナツト支承ハウジング２７に
はブラケット２９を介して第２駆動モータ３１が取付け
られている。また、ナツト支承ハウジング２７には第１
ナツト部材（本実施例においてはボールねしナツト）３
３および第２ナツト部材（スプラインナツト）３５かそ
れぞれ回転自在に支承されている。

前記ボールねしスプライン軸１５の周面には螺旋溝３７
が形成されていると共に、軸方向のスプライン溝３９が
形成されている。そして、上記螺旋溝３７には前記第１
ナツト部材３３が回転自在に螺合されており、スジイン
溝３９には前記第２ナツト部材３５が軸方向へ相対的に
移動自在に係合されている。

前記第１ナツト部材３３の一部にはプーリ４１が一体的
に設けられており、このプーリ４１と、前記ブラケット
２３取付けられた第１駆動モータ２５の出力軸４３に嵌
合されたプーリ４５とにはベルト４７が掛回されている
。また、第２ナツト部材３５の一部にはプーリ４９が設
けられており、このプーリ４９と、前記ブラケット２９
に取付けられた第２駆動モータ３１の出力軸５１に嵌合
されたプーリ５３とにはベルト５５が掛回されている。

上記第１、第２駆動モータ２５，３１は、例えばＮＣ装
置のごとき適宜の制御装置の制御の下に正逆それぞれ回
転数の制御が自在であると共に、例えばサーボロックな
どによって固定自在なものである。

上記構成により、第２駆動モータ３１を停止して第２ナ
ツト部材３５を固定状態に保持して、第１駆動モータ２
５により出力軸４３、プーリ４５、ベルト４７およびプ
ーリ４１を介して第１ナツト部材３３を適宜に回転せし
めると、ボールねしスプライン軸１９も同時に回転され
、ボールねしスプライン軸１９は回転しつつ軸方向例え
ば第２図において下方向へ比較的高速で移動されること
となり、上型がワークに当る直前までラム１３は早送り
で下降されることになる。

逆に、第１駆動モータ２５を停止して第１ナツト部材３
３を固定状態に保持しであるときに、第２駆動モータ３
１を回転駆動して、出力軸５１、プーリ５３、ベルト５
５、プーリ４９を介して第２ナツト部材３５を回転せし
めると、第２ナツト部材３５の回転は前記第１ナツト部
材３３の回転より低回転に設定されているから、ボール
ねじスプライン軸１９は低速で例えば下降される。した
がって、上型がワークに当る直前から第１駆動モタ２５
から第２駆動モータ３１に切換えることにより、ラム１
３は遅送りされワークにプレス加工が行なわれることに
なる。

プレス加工を行なった後、ラム１３を上昇させる際には
、第２駆動モータ３１から第１駆動モータ２５に切換え
て早送りされる。而して、プレスのタクト時間を上げる
ことができる。また、ラム１３の高さ調整は早送りで行
なわれる。

ところで、第１、第２の駆動モータ２５．３１を共に回
転駆動して、第１ナツト部材３３と第２ナツト部材３５
とを同方向へ等速で回転せしめるときには、第１ナツト
部材３３とボールねじスプライン軸１９が一体的に回転
するので、ボールねじスプライン１９は軸方向に移動す
ることなく停止した状態にある。そこで、第１ナツト部
材３３と第２ナツト部材３５との間に回転速度の差を与
えると、ボールねじスプライン軸１９は軸方向へ微速度
で移動することとなる。したがって、絞り加工を行なう
場合に有効である。

なお、第１ナツト部材３３と第２ナツト部材３５とを互
に逆方向へ回転せしめたときには、ボールねしスプライ
ン軸１９は軸方向より高速で移動するものである。

したがって、第１、第２の駆動モータ２５．３１の回転
速度の制御範囲が比較的小さい場合であっても、ラム１
３の昇降速度を拡範囲に亘って変化せしめることができ
るものである。

したがって、ラム１３の上下動、ラムガイド、ラムアジ
ャストを１つのユニットにした駆動装置１７として集約
することができる。また、油圧プレス方式を用いずに、
ラム駆動とラムアジャストを同一ユニットで行なえ、ま
た、可変ストローク長、可変ＳＰＭ（ストロ−２７分）
、加工時のみ速度ダウンなどの使用ができる。

このように、プレス機械１においてラム１３を駆動せし
める駆動装置１７を、上述したごとき構造とすることに
より、シンプルとなり、省スペース化を図ることができ
る。また、潤滑以外に油を使用しないため、大型の油圧
ユニットなどが不要となり省スペース、作動油の漏れ防
止などが期待できる。

なお、この発明は、前述した実施例に限定されることな
く、適宜の変更を行なうことにより、その他の態様で実
施し得るものである。例えば、本実施例では、ボールス
プライン軸２本、ボールねしスプライン軸２の例で説明
したが、ボールねじスプライン軸の本数をこれ以外に４
本などとすることでも対応できる。また、本実施例では
オーバードライブ方式で説明したが、ラム１３を下向き
に引き下げるアンダードライブ方式でも対応可能である
。

〔発明の効果〕

以上のごとき実施例の説明により理解されるように、こ
の発明によれば、特許請求の範囲に記載されたとおりの
構成であるから、ラムの上下駆動、ラムガイド、ラムア
ジャストを１つの駆動装置でユニットに集約することが
できる。したがって、油圧プレスを用いることなく、ラ
ム駆動とラムアジャストを同一ユニットの駆動装置で行
なうことができると共に、可変ストローク長、可変ＳＰ
Ｍ（ストロ−２７分）、加工時の速度ダウンなどの使用
がきる。

また、プレス機械の構造がシンプルとなり、省スペース
化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を実施する一実施例のプレス機械の斜
視図、第２図は第１図における■矢視部の拡大断面図で
ある。３１・・・第２駆動モータ

Claims

【特許請求の範囲】

門型フレームにおける下部フレームに下型を備えたボル
スタを設けると共に、門型フレームおける上部フレーム
に上型を備えたラムを上下動自在に設け、ラムの上下動
によって上型と下型との協働でワークにプレス加工を行
なうプレス機械であって、前記上部フレームに適数のナ
ット支承ハウジングを設け、このナット支承ハウジング
に第１ナット部材と第２ナット部材を回転自在に支承し
て設け、螺旋溝と軸方向溝を周面に形成したロッド部材
を設け、このロッド部材における螺旋溝に前記第１ナッ
ト部材を螺合せしめると共に前記軸方向溝に前記第２ナ
ット部材を移動自在に係合して設け、前記ナット支承ハ
ウジングに第１ナット部材を回転かつ固定自在の第１駆
動モータを設けると共に第２ナット部材を回転かつ固定
自在の第２駆動モータを設け、前記ロッド部材の下部を
前記ラムに連結してなることを特徴とするプレス機械。