JPH0410552Y2 - - Google Patents

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JPH0410552Y2
JPH0410552Y2 JP8541089U JP8541089U JPH0410552Y2 JP H0410552 Y2 JPH0410552 Y2 JP H0410552Y2 JP 8541089 U JP8541089 U JP 8541089U JP 8541089 U JP8541089 U JP 8541089U JP H0410552 Y2 JPH0410552 Y2 JP H0410552Y2
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JP
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furnace
hood
furnace body
cooling
longitudinal direction
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JP8541089U
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JPH0323795U (ja
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  • Furnace Details (AREA)
  • Tunnel Furnaces (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は被焼成物を均一かつ急速に冷却するこ
とができるトンネル炉に関するものである。
(従来の技術) 瓦、タイル等の陶磁器類の焼成に広く使用され
ているトンネル炉においては、その全長の過半部
を占める冷却帯においていかに急速かつ均一な冷
却を行うかが生産性向上の上で重要なポイントと
なる。そこで本出願人は先に、第2図に示される
ように炉体1の屋根部分に冷却用のフード2を設
けるとともに、その下方に吊下げた桁材3上に多
数枚の耐熱材4を相互間に適度の隙間5を設けて
並べて中天井6を構成したトンネル炉を開発し、
実願昭62−84256号(実開昭63−194291号)とし
て提案した。
ところがこの先願のトンネル炉は従来のアーチ
天井のトンネル炉に比較して炉幅方向の冷却速度
のばらつきが小さいという利点がある反面、第2
図のように炉体の長手方向については中天井6と
フード2との内部空間7内に流入したガスが低温
側(冷却帯側)の隙間5から集中的に炉室内に降
下し、この部分の被焼成物が集中的に冷却されて
しまうという問題を持つことが判明した。そこで
工場においては隙間5の大きさを調整して集中的
な冷却を防止する試みもなされているが、ある生
産量又は窯詰量に合わせて隙間5の調整を完了し
ても、そのトンネル炉の昼夜の窯詰量の変動や生
産量が変わると炉内の圧力バランスが崩れてしま
い、十分に目的を達することができなかつた。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は上記のような従来の問題点を解決し
て、炉幅方向のみならず炉体の長手方向にも被焼
成物を均一に冷却することができるトンネル炉を
提供するために完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するためになされた本考案
は、炉体の屋根部分に冷却用のフードを設け、こ
のフードの下方に吊下げられた桁材上に多数枚の
耐熱材を相互間に隙間を設けて並べて炉体の長手
方向に延びる中天井を構成するとともに、この中
天井の内部空間を仕切板により炉体の長手方向に
複数の室に区画したことを特徴とするものであ
る。
(実施例) 次に本考案を図示の実施例について詳細に説明
すると、1はトンネル炉の炉体、2は炉体1の冷
却帯部分の屋根に設けられた冷却用のフードであ
る。フード2は例えばステンレス鋼のような耐熱
金属により構成することが好ましく、また図示の
ように炉体1の長手方向に複数個にフードを分割
し、フアン8によつて各フード2内の空気を個別
に吸引できるようにしておくことが好ましい。こ
のようなフード2の下方には図示を略した吊りボ
ルトによつて桁材3が吊下げられており、この桁
材3の上面に多数枚の耐熱材4が相互間に隙間5
を設けて並べられている。耐熱材4としては耐熱
性を有する比較的軽量の部材が好ましく、通常の
無機質フアイバーボードやフアイバーブランケツ
ト、セラミツクフオーム等が用いられるが、特に
1200〜1600℃の耐熱性を持つアルミナ系のセラミ
ツクフアイバーボードなどを用いることが好まし
い。これらの耐熱材4によつて炉体1の長手方向
に延びる中天井6が形成されている。
以上の構成は先願のトンネル炉と本質的に変わ
るところはないが、本考案においてはこのフード
2と中天井6との内部空間7が仕切板9によつて
炉体1の長手方向に複数の室10,11,12に
区画されている。この仕切板9は、少なくともこ
の内部空間7を区画することが必要であるが、そ
の上部に位置するフード2も同等に区画しておく
ことはより効果的である。また、各室10,1
1,12の大きさは特に限定されるものではない
が、炉内のヒートカーブを適正に制御するため各
室の大きさを変化させることもできる。また図示
のように炉体1の長手方向に2〜3個の隙間5を
持つようにしておくことが好ましい。
(作用) このように構成された本考案のトンネル炉は、
被焼成物を積載した台車20を焼成帯から冷却帯
に向つて移動させつつフード2内に外気を吸引す
ることによつて被焼成物から熱を奪うようにした
もので、被焼成物により加熱された炉内ガスは第
1図に矢印で示すように耐熱材4,4間の隙間5
を通過してフード2と中天井6との内部空間7内
に進入し、フード2と接触して冷却されたうえ
で、再び隙間5から炉内に戻るガス循環を繰返し
ながら被焼成物の冷却が進行することは先願のト
ンネル炉と同様である。しかし本考案においては
内部空間7が炉体1の長手方向に複数の室10,
11,12に区画されているので、図示のように
各室ごとにそれぞれ炉内ガスの循環が生ずる。こ
のために本考案のトンネル炉においては先願のト
ンネル炉のように内部空間7で冷却されたガスが
集中的に炉内に降下することがなく、炉内ガスは
各室10,11,12のそれぞれ最も冷却側の隙
間5から分散して炉内に降下する。従つて本考案
のトンネル炉においては炉体1の長手方向にも被
焼成物の均一な冷却ができる。また、本考案では
フード2と内部空間7を同一箇所で区画し、その
大きさを調整することにより、例えば冷却ゾーン
等でそのゾーン全体の中で冷却スピードを前半部
と後半部といつた工合に細かい区画毎に変えるこ
とも可能である。また本考案の中天井6は水平な
桁材3と耐熱部材4によつて構成されれいるか
ら、炉幅方向の中央部においても両端部において
も被焼成物と中天井6との間の距離は一定とな
り、冷却速度が均一化され品質のばらつきを生じ
にくい。更にまた耐熱レンガ製のアーチ天井とは
異なり、本考案の中天井6は桁材3と耐熱部材4
から構成された熱容量の小さいものであるから、
フード2の冷却能力を変更した場合の応答性が良
好であるうえ、吊りボルトの長さを調節すれば炉
外から中天井6の高さを変更することができるの
で、被焼成物の大きさに合わせて中天井6までの
上部空間容積を調節することができ、常に最適な
操炉が可能となる。
(考案の効果) 本考案は以上の説明から明らかなように、フー
ドで冷却されたガスが集中的に炉内へ降下するこ
とを防止して炉体の長手方向における冷却速度を
調整し、被焼成物の均一冷却を可能とするだけで
なく、例えば冷却ゾーン等でそのゾーン全体を均
一の冷却スケジユールにせずに、区画の大きさを
調整することによりその一部だけを急冷却にする
等の調整を可能にする。また、被焼成物を炉幅方
向の位置にかかわらず均一に冷却することができ
るようにしたものであるから、従来の問題点を一
掃したトンネル炉として、その実用的価値は極め
て大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す断面図、第2図
は従来のトンネル炉を示す断面図である。 1……炉体、2……フード、3……桁材、4…
…耐熱材、5……隙間、6……中天井、9……仕
切板、10,11,12……室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 炉体1の屋根部分に冷却用のフード2を設け、
    このフード2の下方に吊下げられた桁材3上に多
    数枚の耐熱材4を相互間に隙間5を設けて並べて
    炉体1の長手方向に延びる中天井6を構成すると
    ともに、この中天井6の内部空間7を仕切板9に
    より炉体の長手方向に複数の室10,11,12
    に区画したことを特徴とするトンネル炉。
JP8541089U 1989-07-20 1989-07-20 Expired JPH0410552Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8541089U JPH0410552Y2 (ja) 1989-07-20 1989-07-20

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JP8541089U JPH0410552Y2 (ja) 1989-07-20 1989-07-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0323795U JPH0323795U (ja) 1991-03-12
JPH0410552Y2 true JPH0410552Y2 (ja) 1992-03-16

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JP8541089U Expired JPH0410552Y2 (ja) 1989-07-20 1989-07-20

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JP7106393B2 (ja) * 2018-08-22 2022-07-26 日本碍子株式会社 連続式加熱炉及びその運転方法

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JPH0323795U (ja) 1991-03-12

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