JPH0410387Y2 - - Google Patents

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JPH0410387Y2
JPH0410387Y2 JP1985102750U JP10275085U JPH0410387Y2 JP H0410387 Y2 JPH0410387 Y2 JP H0410387Y2 JP 1985102750 U JP1985102750 U JP 1985102750U JP 10275085 U JP10275085 U JP 10275085U JP H0410387 Y2 JPH0410387 Y2 JP H0410387Y2
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JP
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ball
plate
seat
pressure
valve
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JP1985102750U
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JPS6210280U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、塗料等、粘性の高い流体を高圧で圧
送するポンプ、とくに、複動式の往復動ポンプに
おける吸込弁装置に関する。
[従来の技術] 流体を高圧力で吐出するポンプは、一般に往復
駆動式のものが多く使われている。その中にあつ
て粘性流体の塗料を圧送し、噴霧塗装する場合の
装置においては、常に、一定の吐出圧力で圧送す
ることが塗装の仕上がり、作業性において要求さ
れる。そこで、プランジヤータイプの高圧ポンプ
では、往復いずれの上昇、下降工程においても塗
料を吐出する、いわゆる複動式のポンプが使用さ
れている。この種のポンプは、吸込弁を下部に有
するシリンダー室内に気密に摺動するピストンを
備えたロツドの上昇工程によつて吸込みを行い、
次の下降工程において吸込弁を閉じて、塗料をピ
ストンの上側へ圧送する。吸込弁は一般的にボー
ル弁が使用されており、吸込時から上死点近傍の
位置ではその吸込力によつて、ボールがシートよ
り浮き上がり、吐出時は、ボールが自重、及び吸
込ホース側への塗料逆流による背圧でシートに着
座するよう、構成されている。ボールのシートへ
の着座をよくするため、ボールは、比較的大きい
重いものが使用されているが、その場合は、吸込
時にボールを開く際の抵抗が大きくなつていた。
[考案が解決しようとする問題点] この種のポンプにおいては、吸込時にピストン
の上昇工程において浮び上がつていたボールは、
シリンダー室内をピストンが上昇して上死点をす
ぎた後、ボールと吸込弁シートとの間の塗料を押
しのけて落下し、着座することになる。しかし、
液体が粘性の高い塗料の場合、抵抗によつてボー
ルの落下スピードが遅く、すなわち、ボールが吸
込弁シートに着座するのが遅いと、下降の初期段
階でシリンダー側から吸込口側に塗料が逆流し、
逆流した分一時的にシリンダー室の圧力の低下、
下降工程での吐出量の減少が生ずる。このため、
塗料の吐出にあたり脈動が生じ、結果として思わ
しくない塗料不良を引き起したりすることにな
る。本考案はこのような問題点を防止するために
考案されたものである。
[問題点を解決するための手段] シートに着座したボールの上端位置におけるア
ダプターに段部を形成し、該段部に弁室とシリン
ダ室とを塞ぎ、かつ、前記ボールの受圧断面積よ
り大のプレートを設ける。プレートは、吸込時、
ピストンの上昇工程に伴いボールの上昇に押され
て上方に折れ曲がつて流通をよくするよう、柔軟
性のある材質が用いられる。また、折れ曲がりが
極端にならないようストツパーが設けられ、プレ
ートの変形防止とボールリフトの規制を行つてい
る。プレートは、ボールの上端位置において、バ
ルブアダプターに形成された段部に載置されシリ
ンダー室内と吸込弁室内とを区画している。
[作用] シリンダー室内のピストンが上死点より下降工
程に移る際、プレートがシリンダー室内の高圧高
粘度塗料の背圧を受け、浮いているボールを押し
下げる。プレートはシリンダー室と弁室とを遮断
し、シリンダー室内の高圧高粘度塗料の弁室への
逆流を阻止したのち、高粘度塗料のため、シート
への着座が遅れているボールの上端を、さらに上
のプレートで押圧する。この間、弁室内の塗料が
吸込口側へ洩れ、プレートは下方へ椀曲するが、
ボールの着座によつて停止する。切替時の弁作動
速度は、ボールに加わる力よりもプレートにかか
る力の方がはるかに大きく、極めて短時間で着座
することになる。
[実施例] 第1図は、本考案におけるプランジヤーポンプ
の実施例を示す。第2図は、第1図の吸込部分の
拡大図で、第3図は、その平面図であるが、これ
らの図面により説明する。
プランジヤーポンプは、下端に吸込弁1を有
し、シリンダー2と該シリンダー2室内に気密に
摺動するピストン3を下部に有するロツド4等で
構成される。ロツド4の下端は、ロツドの中心を
通つてピストン3の上部に通じる連通孔5が設け
られ、該連通孔上端には、シート6とボールバル
ブ7が設けられ、側孔8との連通・遮断を行つて
いる。吸込弁1は、第2図に示す如くアダプター
9の中心にシート10を設け、ここにボール11
を配してバルブを構成する。ボール11の上端位
置では、ボール11の受圧断面積よりもプレート
13の受圧面積を大きくとるため、拡大通路とな
り、段部12が形成されている。プレート13
は、該段部12に載り、ボール11側の弁室14
を塞ぐよう設けられ、一部を小ねじ15等で固定
され、他部は折れ曲がつて点線のように段部12
より離れた時に、通路を開放する。プレート13
は、極端に折れ曲がらないよう、ピン16によつ
て動きが規制され、ストツパーの働きを果す。結
果として、その下部のボール11のリフトが規制
される。ピン16は、アダプター9に係合された
例が示されているが、プレート13の移動量を規
制しうるものであれば良い。
以上の構成になつているので、ピストン3の上
昇工程においては、吸込力によつてシート10よ
り浮いた状態のボール11が、上死点において下
降工程に入つた時、その瞬間に発生した圧力波が
ボールの受圧断面積よりも大きい受圧面積と流路
抵抗を受けたプレートBに作用し、従来のボール
のみに作用する場合に比べ急速に下降し、プレー
ト13が段部を閉じて弁室14とシリンダー室2
内とを遮断する。これによつて、シリンダー室2
内の高圧高粘度塗料の弁室14への逆流を阻止し
たのち、ボール11とシートの間に滞る高粘度塗
料のため、シートから離開しているボール11の
上端を、さらにプレート13がたわみながら押圧
することにより、滞留する高粘度塗料を排除し、
ボール11をシート10に確実に着座させる。
[考案の効果] 上記構成作用にもとづき、高粘度塗料を扱う塗
料用プランジヤーポンプに於いて、一旦、シリン
ダー室内で吸込まれた塗料が、上死点において下
降行程に入る度に、ボール弁を通して漏れてしま
うことによる、シリンダー室内の圧力低下がなく
なるので、シリンダー室上方の側孔より吐出さ
れ、エアレスガン等に供給される高粘度塗料の脈
動が防止できるとともに、従来のボールバルブだ
けのポンプに比べ吐出量も増えるため、吐出性能
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す。プランジ
ヤーポンプ部分の断面図、第2図は、第1図の吸
込弁部分の拡大断面図、第3図は、第2図の−
断面図を示す。 2……シリンダー、3……ピストン、4……ロ
ツド、9……アダプター、11……ボール、13
……プレート、16……ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複動式プランジヤーポンプのシリンダー下部に
    設けたアダプターに弁室を設け、該弁室にシート
    を形成し、該シート上にボールを着座させてなる
    吸込弁において、前記シートに着座したボールの
    上端位置におけるアダプターに段部を形成し、該
    段部に前記弁室と前記シリンダ室とを塞ぎかつ、
    前記ボールの受圧断面積より大きい受圧面積を有
    し、さらに柔軟性のある材料からなるプレートを
    開閉自在に設けると共に、該プレートの開閉度を
    規制するストツパーを該プレートの上方に配した
    ことを特徴とする塗料用プランジヤーポンプの吸
    込弁。
JP1985102750U 1985-07-04 1985-07-04 Expired JPH0410387Y2 (ja)

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JP1985102750U JPH0410387Y2 (ja) 1985-07-04 1985-07-04

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JPS6210280U JPS6210280U (ja) 1987-01-22
JPH0410387Y2 true JPH0410387Y2 (ja) 1992-03-13

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2553637Y2 (ja) * 1990-11-19 1997-11-12 自動車機器株式会社 ピストンポンプ
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JPS491846U (ja) * 1972-04-07 1974-01-09
JPS55113457A (en) * 1979-01-10 1980-09-02 Hakim Carlos Shunt valve

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