JPH0410310Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は洗面台に係り、特に洗面器を２個設け
ることにより、省スペース及び施工コストの低兼
化を図つた洗面台に関する。

［従来の技術］ 従来の洗面台例えば洗面化粧台では、カウンタ
ーキヤビネツトの奥側にミラーキヤビネツトを立
設し、該カウンターキヤビネツトの手前側に洗面
器を設けるようにしている。通常の場合、洗面器
の個数は１個又は２個（ツーボールタイプ）程度
であり、２個以上設ける場合、洗面器は方向を揃
えて洗面器手前側がカウンターキヤビネツトの手
前側となるように並設している。

また、オフイス用洗面台では、カウンター上に
洗面器を多数並列設置することが行なわれている
が、この場合にあつても洗面器はいずれも洗面器
の手前側がカウンターの手前側となるように並設
されている。

［考案が解決しようとする問題点］ １つの洗面器を設けた洗面台は、１台当り１人
しか使用することができず、多数の使用者がいる
場合には、必要な洗面器と同じ台数の洗面台を備
えなければならない。このため、洗面台設置スペ
ースを広く必要とし、また配管設備も洗面台の数
だけ施工する必要があるため、施工コストが高く
つくという問題点がある。

ツーボールタイプの洗面化粧台や、複数の洗面
器を並列に設けたオフイス用のものでは、設置ス
ペースや配管設備の施工コストをある程度改善で
きるものの、側方向の長さが徒に大きくなり、省
スペースの効果はさほど大きいものではない。

［問題点を解決するための手段］ 本考案の洗面台は、脚部及び該脚部の上部より
両側方に延出する腕部を有する架台の該腕部上に
偶数個の洗面器を、２個ずつ各洗面器の後端面を
衝き合せて設置すると共に、前記脚部をカバーに
て被つたことを特徴とするものである。

なお、本考案において、洗面器はいわゆる手洗
器と称される小形のものであつても良い。

［作用］ 本考案では、架台上に偶数個の洗面器を設けて
あるから、配管等を共通させることができ、省設
備、施工コストの低廉化が図れる。

［実施例］ 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に
説明する。

第１図は本考案の一実施例に係る洗面台の架台
の斜視図、第２図は洗面台の断面図、第３図は同
平面図、第４図は第２図の−線断面図であ
る。

図示の如く、本実施例の洗面台は、２個の洗面
器２ａ，２ｂが架台１上に向かい合せに設けられ
たペデスタル型のものである。架台１はベース部
１Ａから立ち上がる脚部１Ｂと、該脚部１Ｂの上
部から両側方に張り出した腕部１ａ，１ｂとを有
し、該腕部１ａ，１ｂ上に洗面器２ａ，２ｂが、
各々の後端面を衝き合せるようにして設置されて
いる。なお、各脚部１ａ，１ｂの先端には蝶ボル
ト１ｃが下側から螺着され、洗面器２ａ，２ｂの
レベル調整ができるようになつている。各々の洗
面器２ａ，２ｂに水栓３ａ，３ｂが取り付けられ
ている。図中、４は排水口である。

本実施例の洗面台においては、各洗面器２ａ，
２ｂの排水管６ａ，６ｂを共通の排水管６に連設
することができる。また、水栓３ａ，３ｂへの給
水管７ａ，７ｂを共通にしても良い。

前記架台１の脚部１Ｂはカバー８ａ，８ｂにて
被われている。各カバー８ａ，８ｂは半割円筒状
のものであり、ボルト９によりベース部１Ａに固
定され、外観上一体の円筒体となる。なお、該カ
バー８ａ，８ｂ同志の継ぎ目及び洗面器２ａ，２
ｂ同志の継ぎ目の部分はシーリングされている。

本考案の洗面台において、水栓は洗面器毎に設
けず、回動自在な吐水管を有する水栓を中心部に
設け、２つの洗面器２ａ，２ｂに対して１つの水
栓を共用させることもできる。また、洗面器２
ａ，２ｂの間に水はねよけの仕切板等を設けても
良い。

このような洗面台は、寮、合宿所、学校等、多
人数が使用する施設に適当であり、省スペースを
図ることができる。

上記実施例では洗面器が２個設置されている
が、４個、６個……等の任意の偶数個とすること
ができる。この場合には、洗面器の個数に応じて
腕部を増設すれば良い。

［考案の効果］ 以上詳述した通り、本考案の洗面台は、架台上
に偶数個の洗面器を設けたものであつて、設置ス
ペースを小さくすることができ、省スペース化に
有利である。また、排水管等を共通することによ
る省設備化により、施工コストの低廉化が図れ、
経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る洗面台に用い
られる架台の斜視図、第２図は同洗面台の縦断面
図、第３図は同洗面台の平面図、第４図は第２図
の−線断面図である。 １……架台、１Ｂ……脚部、１ａ，１ｂ……腕
部、２ａ，２ｂ……洗面器、３ａ，３ｂ……水
栓、４……排水口、５……オーバーフロー口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 脚部及び該脚部の上部より両側方に延出する腕
   部を有する架台の該腕部上に偶数個の洗面器を、
   ２個ずつ各洗面器の後端面を衝き合せて設置する
   と共に、前記脚部をカバーにて被つたことを特徴
   とする洗面台。