JPH04102782U - 油圧ブレーカ用矩形チゼル及び矩形チゼルホルダーブツシユ - Google Patents

油圧ブレーカ用矩形チゼル及び矩形チゼルホルダーブツシユ

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JPH04102782U
JPH04102782U JP1322991U JP1322991U JPH04102782U JP H04102782 U JPH04102782 U JP H04102782U JP 1322991 U JP1322991 U JP 1322991U JP 1322991 U JP1322991 U JP 1322991U JP H04102782 U JPH04102782 U JP H04102782U
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hydraulic breaker
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チゼルの断面を矩形にすることにより、曲げ
応力に対する中立軸線に対して最も遠い部分を、四辺の
周縁からなるチゼルの一辺を構成する縁辺の全域とする
ことによって、一点に曲げ応力が集中するのを阻止し、
これによりクラックが容易に発生するのを防ぎ、チゼル
の寿命を延ばすことにある。また、従来の断面が円形の
チゼルが挿入して保持されていたチゼルホルダーに、断
面が矩形のチゼルをそのまま挿入して保持させることに
ある。 【構成】 油圧ブレーカaに取付けられるチゼル1の断
面を矩形とした構成よりなる。また、チゼルホルダーブ
ッシュ2の外周を開口部dの内周の形状に対応する形状
に形成すると共に、チゼルホルダーブッシュ2の内周を
断面矩形のチゼル1が挿入及び固定的に拘束可能な形状
に形成した構成よりなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、岩石の破壊、道路や建造物の破壊、破砕などの各種の破壊、破砕 作業に使用される油圧ブレーカに関連する技術に係り、特に、油圧ブレーカに装 着されて直接岩石などを破壊、破砕するチゼルの断面を矩形にした油圧ブレーカ 用矩形チゼル、及びこの矩形チゼルを従来の油圧ブレーカにそのまま装着できる ようにした油圧ブレーカ用矩形チゼルホルダーブッシュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、岩石の破壊、道路や建造物の破壊、破砕などの各種の破壊、破砕作業に 油圧ブレーカが使用されている。油圧ブレーカは、通常油圧ショベルのアームに 装着して用いられ、油圧を動力として内蔵するピストンを高速で上下に往復動さ せて、降下するピストンでチゼルの後端部を打撃して、チゼルで岩石などを破壊 、破砕する構造になっている。
【0003】 油圧ブレーカの下部には、チゼルを装着して保持するチゼルホルダーが設けら れ、チゼルの後端側はこのチゼルホルダー内に挿入して保持されている。また、 チゼルホルダーの下端の開口部には、開口部と挿入されたチゼルとの隙間にチゼ ルホルダーブッシュが取付けられていて、チゼルが開口部分で強度的に弱くなる のが防がれている。
【0004】 ところで、油圧ブレーカのチゼルで直接岩石などを破壊、破砕する場合、チゼ ルは垂直でなくその先端が油圧ショベル側に僅かに傾斜した状態で使用されてい る。また、油圧ブレーカに装着されるチゼルは図7に図示するように断面が円形 となっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前述したように、油圧ブレーカのチゼルで直接岩石などを破壊、破砕する場合 、チゼルは垂直でなく僅かに傾斜した状態で使用されているため、チゼルには圧 縮応力以外に曲げ応力が生じ、その曲げ応力によってクラックが発生し易くなる 。
【0006】 特に、従来のチゼルはその断面が円形であるため、図6に図示するように、円 形断面の曲げ応力に対する中立軸線N−Nに対して最も遠い距離yの部分が円形 の周縁の一点Pとなり、この円形の周縁の一点Pに曲げ応力が集中してクラック が発生し易くなる。そして、一点に曲げ応力が集中して発生したクラックが順次 拡大してチゼルeの破損を招くという欠点があった。
【0007】 この考案は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたもの であって、その目的とするところは、チゼルの断面を矩形にすることにより、曲 げ応力に対する中立軸線に対して最も遠い部分を、四辺の周縁からなるチゼルの 一辺を構成する縁辺の全域とすることによって、一点に曲げ応力が集中するのを 阻止し、これによりクラックが容易に発生するのを防ぎ、チゼルの寿命を延ばす ことのできる油圧ブレーカ用矩形チゼルを提供すると共に、従来の断面が円形の チゼルが挿入して保持されていたチゼルホルダーに、断面が矩形のチゼルをその まま挿入して保持させることのできる油圧ブレーカ用矩形チゼルホルダーブッシ ュを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、請求項1記載の考案は、油圧ブレーカaに取付 けられるチゼル1の断面を矩形とした構成よりなるものである。
【0009】 また、請求項2記載の考案は、油圧ブレーカaの下部に設けられたチゼルホル ダーcの下端に形成された開口部dと、該開口部d内に挿入されたチゼル1との 隙間に、挿入して取付けられるチゼルホルダーブッシュ2の外周を開口部dの内 周の形状に対応する形状に形成すると共に、チゼルホルダーブッシュ2の内周を 断面矩形のチゼル1が挿入及び固定的に拘束可能な形状に形成した構成よりなる ものである。
【0010】
【作用】
以上のような構成を有するこの考案は、次のように作用する。 即ち、請求項1記載の油圧ブレーカ用矩形チゼルは、チゼルの断面を矩形とし たので、曲げ応力に対する中立軸からの最も遠い部分が一点とならず、矩形の一 辺の全域となるため、曲げ応力による応力の集中を阻止するように作用する。
【0011】 また、請求項2記載の油圧ブレーカ用矩形チゼルホルダーブッシュは、断面矩 形のチゼルを、従来の断面円形のチゼルが挿入して保持されていたチゼルホルダ ーに、そのまま挿入して保持させることができるように作用する。
【0012】
【実施例】
以下、図面に記載の実施例に基づいてこの考案をより具体的に説明する。 ここで、図1は矩形チゼルが油圧ブレーカに装着された切り欠き斜視図、図2 (A)は矩形チゼルの正面図、図2(B)は矩形チゼルの側面図、図2(C)は 図2(A)のA−A矢視図、図3(A)は矩形チゼルホルダーブッシュの正面図 、図3(B)は矩形チゼルホルダーブッシュの側面図、図3(C)は図3(A) のA−A矢視断面図、図4は矩形チゼルが油圧ブレーカに装着された断面図、図 5は矩形チゼルの矩形断面における応力説明用の断面図である。
【0013】 図において、油圧ブレーカaは、通常、図示しない油圧ショベルのアームに装 着して用いられ、その内部には油圧を動力として高速で上下に往復動するピスト ンbが内蔵されている。このピストンbの下方には矩形チゼル1の後端部1a側 が内挿されている。そして、油圧ブレーカaは、油圧を動力として内蔵するピス トンbを高速で上下に往復動させて、降下するピストンbで矩形チゼル1の後端 部1aを打撃して、矩形チゼル1で岩石などを破壊、破砕する構造になっている 。
【0014】 矩形チゼル1は、油圧ブレーカaから下方に突出している部分及び、油圧ブレ ーカaの下部の開口部dに取付けられたチゼルホルダーブッシュ2で保持される 部分の断面が矩形に形成されている。この実施例では、その矩形は正方形に近い 長方形の形状からなっている。また、矩形チゼル1はこれより上側の断面は図7 に図示する従来の断面円形のチゼルeと同じ形状に形成されている。
【0015】 この矩形チゼル1を、形状に応じて後端部1a、後部1b、絞り部1c、突出 部1d、刃先1eに分けた場合、突出部1dの断面が矩形となっている。そして 、突出部1dと絞り部1cの境界部分は、矩形の四隅の角が絞り部1c側に向け て徐々に円形になるように形成されている。
【0016】 この突出部1dには、矩形チゼル1で岩石などを破壊、破砕する際に、曲げ応 力が生じるが、断面が矩形であるため、図5に図示するように、矩形断面の曲げ 応力に対する中立軸線N−Nに対して最も遠い距離yの部分は一点とならず、矩 形の一辺の全域となるため、曲げ応力による応力の集中を阻止することができる ことになる。
【0017】 また、突出部1dは刃先側に向かうその先端側の矩形の両側面が先端に向かっ て互いに内側に傾斜して刃先1eが形成されている。これに対して、油圧ブレー カa内に完全に挿入される矩形チゼル1の後端部1a及び後部1bの断面は、従 来のチゼルeと同様に円形となっている。
【0018】 油圧ブレーカaの下部には、矩形チゼル1を装着して保持するチゼルホルダー cが設けられ、矩形チゼル1の後端部1a、後部1b、絞り部1c及び突出部1 dの一部がこのチゼルホルダーc内に挿入されて保持されている。このチゼルホ ルダーcの下端の開口部dには、開口部dと挿入された矩形チゼル1との隙間に 矩形チゼルホルダーブッシュ2が取付けられていて、矩形チゼル1が開口部dの 周辺で強度的に弱くなるのを防いでいる。
【0019】 矩形チゼルホルダーブッシュ2は、チゼルホルダーcの下端に形成された開口 部dと、該開口部d内に挿入された矩形チゼル1の突出部1dの一部との隙間に 、挿入して取付けられるものである。このため、矩形チゼルホルダーブッシュ2 の外周は開口部dの内周の形状、つまり円形に対応する円形の形状に形成されて いる。そして、円形の外周に一部にはストッパーピンfと係止するピン溝2aが 後述する孔2b方向に対して直交する方向に形成されている。
【0020】 また、矩形チゼルホルダーブッシュ2の内部には矩形チゼル1の突出部1dの 一部を挿通するために孔2bが形成されており、その孔2bの内周は矩形チゼル 1の突出部1dの外形が挿通できる形状に形成されている。矩形チゼルホルダー ブッシュ2は、突出部1dと絞り部1cの境界付近の突出部1dの四隅の角が暫 時円形状に変形する部分に装着されるため、矩形チゼルホルダーブッシュ2の孔 2bの内周は、図3(A)に図示するように、図面上で上下になる二辺が上下に 平行な直線状に形成され、上下両辺の両端側は円形状に丸みを帯び、これに連続 する左右の両辺部分は更にこれより大きな円弧の一部が形成された形状になって いる。
【0021】 矩形チゼルホルダーブッシュ2の孔2bは上述したような形状に形成されてい るため、矩形チゼル1はこの孔2bに挿入されると共に固定的に拘束され、岩石 などを破壊、破砕中に矩形チゼル1がこの部分で横方向に振動するのが十分に阻 止され、矩形チゼル1が油圧ブレーカaの開口部d付近で破損するのが防止され ている。
【0022】 なお、この考案は上記実施例に限定されるものではなく、この考案の精神を逸 脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
【0023】
【考案の効果】
以上の記載より明らかなように、請求項1の考案に係る油圧ブレーカ用矩形チ ゼルによれば、チゼルの断面を矩形としたので、従来の円形断面のチゼルのよう に、曲げ応力に対する中立軸からの最も遠い部分が一点とならず、矩形の一辺全 域となるため、曲げ応力による応力の集中を阻止することができる。これにより 、クラックが容易に発生するのを防ぐことができ、クラックの発生によってチゼ ルが簡単に破損するのを防ぎ、チゼルの使用寿命を延ばすことができる。
【0024】 また、請求項2の考案に係る油圧ブレーカ用矩形チゼルホルダーブッシュによ れば、チゼルの使用寿命を延ばすことができる断面矩形のチゼルを、従来の断面 円形のチゼルが挿入して保持されていたチゼルホルダーに、そのまま挿入して保 持させることができ、従来の油圧ブレーカを改良することなくそのまま使用する ことができる等、極めて実用的有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す矩形チゼルが油圧ブレ
ーカに装着された切り欠き斜視図である。
【図2】(A)はこの考案の実施例を示す矩形チゼルの
正面図である。(B)はこの考案の実施例を示す矩形チ
ゼルの側面図である。(C)は(A)のA−A矢視図で
ある。
【図3】(A)はこの考案の実施例を示す矩形チゼルホ
ルダーブッシュの正面図である 。(B)はこの考案の実施例を示す矩形チゼルホルダー
ブッシュの側面図である 。(C)は(A)のA−A矢視断面図である。
【図4】この考案の実施例を示す矩形チゼルが油圧ブレ
ーカに装着された断面図である。
【図5】この考案の実施例を示す矩形チゼルの矩形断面
における応力説明用の断面図である。
【図6】従来の断面円形のチゼルの円形断面における応
力説明用の断面図である。
【図7】(A)は従来の断面円形のチゼルの正面図であ
る。 (B)は従来の断面円形のチゼルの側面図である。 (C)は(A)のA−A矢視図である。
【符号の説明】
1:矩形チゼル 1a:後端部 1b:後部 1c:絞り部 1d:突出部 1e:刃先 2:矩形チゼルホルダーブッシュ 2a:ピン溝 2b:孔 a:油圧ブレーカ b:ピストン c:チゼルホルダー d:開口部 e:チゼル f:ストッパー
ピン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ブレーカに取付けられるチゼルの断
    面を矩形としたことを特徴とする油圧ブレーカ用矩形チ
    ゼル。
  2. 【請求項2】 油圧ブレーカの下部に設けられたチゼル
    ホルダーの下端に形成された開口部と、該開口部内に挿
    入されたチゼルとの隙間に、挿入して取付けられるチゼ
    ルホルダーブッシュの外周を開口部の内周の形状に対応
    する形状に形成すると共に、チゼルホルダーブッシュの
    内周を断面矩形のチゼルが挿入及び固定的に拘束可能な
    形状に形成したことを特徴とする油圧ブレーカ用矩形チ
    ゼルホルダーブッシュ。
JP1991013229U 1991-02-16 1991-02-16 油圧ブレーカ用矩形チゼルホルダーブッシュ Expired - Lifetime JPH0750150Y2 (ja)

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JPH0750150Y2 JPH0750150Y2 (ja) 1995-11-15

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006159335A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Furukawa Co Ltd チゼル

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5687592U (ja) * 1979-12-10 1981-07-13

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