JPH0410204Y2 - - Google Patents
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- JPH0410204Y2 JPH0410204Y2 JP2225686U JP2225686U JPH0410204Y2 JP H0410204 Y2 JPH0410204 Y2 JP H0410204Y2 JP 2225686 U JP2225686 U JP 2225686U JP 2225686 U JP2225686 U JP 2225686U JP H0410204 Y2 JPH0410204 Y2 JP H0410204Y2
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- 238000000197 pyrolysis Methods 0.000 claims description 22
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Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この考案は、炭化水素の熱分解炉に関し、さら
に詳しく言うと、熱分解炉中に列設された多数の
分解管それぞれが分解炉の加熱された内壁から受
ける熱量を可能な限り一定にして分解管のコーキ
ング発生を防止した炭化水素の熱分解炉に関す
る。
に詳しく言うと、熱分解炉中に列設された多数の
分解管それぞれが分解炉の加熱された内壁から受
ける熱量を可能な限り一定にして分解管のコーキ
ング発生を防止した炭化水素の熱分解炉に関す
る。
[従来の技術およびその問題点]
従来、炭化水素の熱分解炉は、第2図および第
3図に示すように、長く延在する分解炉室1内に
互いに等間隔に配列した複数の分解管2よりなる
多数の分解管群3a,3b……を所定間隔毎に配
列し、各分解管2の配列方向において分解管2を
挟むようにその両側には燃焼装置4を適宜間隔で
配置し、また、前記各分解管2の下端部は、一旦
分解炉内を通ることにより予熱された原料炭化水
素を供給する供給本管5から分岐する支管に接続
され、熱分解管2の上端部は他の支管を介して分
解ガス回収管6に接続してなる構造を有する。
3図に示すように、長く延在する分解炉室1内に
互いに等間隔に配列した複数の分解管2よりなる
多数の分解管群3a,3b……を所定間隔毎に配
列し、各分解管2の配列方向において分解管2を
挟むようにその両側には燃焼装置4を適宜間隔で
配置し、また、前記各分解管2の下端部は、一旦
分解炉内を通ることにより予熱された原料炭化水
素を供給する供給本管5から分岐する支管に接続
され、熱分解管2の上端部は他の支管を介して分
解ガス回収管6に接続してなる構造を有する。
そして、供給本管5から支管を介して各分解管
2に、予熱された原料炭化水素を供給し、分解管
2の両側に配置された燃焼装置4の燃焼熱で分解
炉の内壁8を加熱し、加熱された内壁8の副射熱
で分解管2中の原料炭化水素を加熱,分解し、得
られた分解ガスを分解ガス回収管6に導いてこれ
を回収するようになつている。
2に、予熱された原料炭化水素を供給し、分解管
2の両側に配置された燃焼装置4の燃焼熱で分解
炉の内壁8を加熱し、加熱された内壁8の副射熱
で分解管2中の原料炭化水素を加熱,分解し、得
られた分解ガスを分解ガス回収管6に導いてこれ
を回収するようになつている。
しかしながら、従来の前記構成を有する分解炉
においては、分解群中の各分解管2相互は等間隔
であり、また、各分解管群3a,3b……もまた
等間隔となつているのであるが、全体としてみる
と、各分解管群3a,3b……においてその両端
に位置する分解管2と隣接する分解管群3a,3
b……においてその両端に位置する分解管2との
間隔は、各分解管群3a,3b……中の分解管2
相互の間隔よりも大きくなつている。
においては、分解群中の各分解管2相互は等間隔
であり、また、各分解管群3a,3b……もまた
等間隔となつているのであるが、全体としてみる
と、各分解管群3a,3b……においてその両端
に位置する分解管2と隣接する分解管群3a,3
b……においてその両端に位置する分解管2との
間隔は、各分解管群3a,3b……中の分解管2
相互の間隔よりも大きくなつている。
そうすると、ある分解管群3a,3b……にお
いて、その両端に位置する分解管2は、両端以外
の分解管2よりも、加熱された炉壁より受ける副
射熱量が大きくなることとなる。
いて、その両端に位置する分解管2は、両端以外
の分解管2よりも、加熱された炉壁より受ける副
射熱量が大きくなることとなる。
一般に、各分解管2には、供給本管5よりほぼ
均一な量で原料炭化水素が供給されているので、
分解管群3a,3b……中の両端に位置し、より
多い熱量を受けて加熱された分解管2において両
端以外に位置する分解管より激しいコーキングの
発生する可能性が高く、また実際上コーキングの
発生が頻繁に起きている。
均一な量で原料炭化水素が供給されているので、
分解管群3a,3b……中の両端に位置し、より
多い熱量を受けて加熱された分解管2において両
端以外に位置する分解管より激しいコーキングの
発生する可能性が高く、また実際上コーキングの
発生が頻繁に起きている。
分解炉の稼動時間は、主として分解管2のコー
キング情況に支配されている。つまり、たとえ一
本の分解管2でもそれにコーキングが発生する
と、炉全体の稼動を停止してコーキングした分解
管2の清掃を行なわねばならない。
キング情況に支配されている。つまり、たとえ一
本の分解管2でもそれにコーキングが発生する
と、炉全体の稼動を停止してコーキングした分解
管2の清掃を行なわねばならない。
したがつて、前述のように、各分解管2の炉内
壁8から受ける熱量が相違することによるコーキ
ングの発生は、分解炉の稼動効率を著しく低下さ
せていて、大きな問題点となつている。
壁8から受ける熱量が相違することによるコーキ
ングの発生は、分解炉の稼動効率を著しく低下さ
せていて、大きな問題点となつている。
[前記問題点を解決するための手段]
この考案は前記問題点を解決することを目的と
するものである。
するものである。
すなわち、この考案の目的は、各分解管が炉内
壁から受ける熱量を一定にしてコーキング速度の
差の発生を低減することである。
壁から受ける熱量を一定にしてコーキング速度の
差の発生を低減することである。
また、この考案の他の目的は、分解炉の稼動効
率の向上を図ることである。
率の向上を図ることである。
[前記目的を達成するための手段]
前記目的を達成するためのこの考案の概要は、
第1図に示すように、互いに等間隔に配置された
複数の分解管11よりなる分解管群10a,10
b……を等間隔に炉中に配列し、原料供給用本管
から各分解管11に供給する原料炭化水素を、炉
内の燃焼装置により加熱された炉内壁13の副射
熱により加熱,分解する炭化水素の熱分解炉にお
いて、前記各分解管群10a,10b……におけ
る外側に位置する分解管11aに断熱材12を装
着してなることを特徴とする炭化水素の熱分解炉
である。
第1図に示すように、互いに等間隔に配置された
複数の分解管11よりなる分解管群10a,10
b……を等間隔に炉中に配列し、原料供給用本管
から各分解管11に供給する原料炭化水素を、炉
内の燃焼装置により加熱された炉内壁13の副射
熱により加熱,分解する炭化水素の熱分解炉にお
いて、前記各分解管群10a,10b……におけ
る外側に位置する分解管11aに断熱材12を装
着してなることを特徴とする炭化水素の熱分解炉
である。
この考案は、従来の分解炉にそのまま適用する
ことができる。したがつて、前記分解管11,1
1aに関し、その配列状態、材質、管径などにつ
いては、特に制限がない。
ことができる。したがつて、前記分解管11,1
1aに関し、その配列状態、材質、管径などにつ
いては、特に制限がない。
前記断熱材12は、高温度に耐えることができ
るものであればどのようなものでも使用すること
ができる。断熱材12の材質としては、たとえ
ば、Si,Ti,C,Oよりなる連続無機繊維であ
るチラノ繊維などのセラミツクフアイバー、炭化
ケイ素セラミツク、窒化ケイ素セラミツク、アル
ミナセラミツク、シリカ−アルミナなどが挙げら
れる。
るものであればどのようなものでも使用すること
ができる。断熱材12の材質としては、たとえ
ば、Si,Ti,C,Oよりなる連続無機繊維であ
るチラノ繊維などのセラミツクフアイバー、炭化
ケイ素セラミツク、窒化ケイ素セラミツク、アル
ミナセラミツク、シリカ−アルミナなどが挙げら
れる。
前記断熱材12の装着の態様、断熱材12の厚
み、分解管11aを覆う長さなどについては、分
解管群10a,10b……を構成する各分解管1
1,11a内に伝導する熱量がほぼ均等となるよ
うに、適宜に決定することができる。
み、分解管11aを覆う長さなどについては、分
解管群10a,10b……を構成する各分解管1
1,11a内に伝導する熱量がほぼ均等となるよ
うに、適宜に決定することができる。
たとえば、第1図に示すように、分解管群10
a,10b……を構成する多数本の分解管11の
うち両端に位置して隣の分解管群10a,10b
……に直ちに隣り合う分解管11aの外周面であ
つて、原料炭化水素を流す方向における上流側表
面を覆うように、断熱材12を装着しても良い。
a,10b……を構成する多数本の分解管11の
うち両端に位置して隣の分解管群10a,10b
……に直ちに隣り合う分解管11aの外周面であ
つて、原料炭化水素を流す方向における上流側表
面を覆うように、断熱材12を装着しても良い。
また、場合により、分解管群10a,10b…
…を構成する多数本の分解管11,11aのうち
両端に位置して隣の分解管群10a,10b……
に直ちに隣り合う分解管11aの外周面の全体に
渡つてこれを覆うように断熱材12を装着しても
良い。
…を構成する多数本の分解管11,11aのうち
両端に位置して隣の分解管群10a,10b……
に直ちに隣り合う分解管11aの外周面の全体に
渡つてこれを覆うように断熱材12を装着しても
良い。
以上に説明したように、分解管群10a,10
b……を構成する多数本の分解管11,11aの
うち両端に位置して隣の分解管群10a,10b
……に直ちに隣り合う分解管11aの外周面に断
熱材12を装着しておくと、燃焼装置により加熱
された炉内壁13から副射する熱量が、各分解管
群10a,10b……の両端以外に位置する分解
管11aよりも両端の熱分解管11のほうに多く
供給されるとしても、断熱材12により、両端に
位置する分解管11a内に伝わる熱量は、両端以
外の分解管11内に伝わる熱量とほぼ同程度とな
つて、各分解管11,11aが受ける熱量の相違
が小さくなつて、それだけコーキング速度に差を
生じる確率が減少することとなる。
b……を構成する多数本の分解管11,11aの
うち両端に位置して隣の分解管群10a,10b
……に直ちに隣り合う分解管11aの外周面に断
熱材12を装着しておくと、燃焼装置により加熱
された炉内壁13から副射する熱量が、各分解管
群10a,10b……の両端以外に位置する分解
管11aよりも両端の熱分解管11のほうに多く
供給されるとしても、断熱材12により、両端に
位置する分解管11a内に伝わる熱量は、両端以
外の分解管11内に伝わる熱量とほぼ同程度とな
つて、各分解管11,11aが受ける熱量の相違
が小さくなつて、それだけコーキング速度に差を
生じる確率が減少することとなる。
[考案の効果]
以上に説明したように、この考案によると、分
解管群中の副射熱を大く受ける分解管には断熱材
を装着して、分解管群の両端以外の分解管が受け
る熱量とほぼ同程度になるようにしているので、
結果的に分解管群を構成する各分解管は、ほぼ同
程度の熱量をもつて、内部を流れる原料炭化水素
を分解することができ、コーキングの発生を防止
して熱分解炉の稼動効率の向上を図ることができ
る炭化水素の熱分解炉を提供することができる。
解管群中の副射熱を大く受ける分解管には断熱材
を装着して、分解管群の両端以外の分解管が受け
る熱量とほぼ同程度になるようにしているので、
結果的に分解管群を構成する各分解管は、ほぼ同
程度の熱量をもつて、内部を流れる原料炭化水素
を分解することができ、コーキングの発生を防止
して熱分解炉の稼動効率の向上を図ることができ
る炭化水素の熱分解炉を提供することができる。
[実施例]
次にこの考案の実施例および比較例を示してこ
の考案を具体的に説明する。
の考案を具体的に説明する。
(実施例 1)
外径5cm、長さ10mの25本の分解管を、管の中
心間隔が10cmとなるように1列に配列してこれを
1分解管群とし、分解管群同志の間隔が700mmと
なるように4群の分解管群を1列に配列し、各分
解管群における両端の分解管には、原料炭化水素
を供給する上流側の外周面に軸線方向長さ2mに
渡つて厚み25mmであるシリカ−アルミナ製の断熱
材を装着してなる熱分解炉において、燃焼装置に
より880〜900℃でフルレンジナフサを分解した。
心間隔が10cmとなるように1列に配列してこれを
1分解管群とし、分解管群同志の間隔が700mmと
なるように4群の分解管群を1列に配列し、各分
解管群における両端の分解管には、原料炭化水素
を供給する上流側の外周面に軸線方向長さ2mに
渡つて厚み25mmであるシリカ−アルミナ製の断熱
材を装着してなる熱分解炉において、燃焼装置に
より880〜900℃でフルレンジナフサを分解した。
分解管群における両端側の分解管の最も高い温
度は1065〜1070℃であり、両端以外の分解管にお
ける温度は高くても1070℃であり、温度差は5℃
以内であつた。
度は1065〜1070℃であり、両端以外の分解管にお
ける温度は高くても1070℃であり、温度差は5℃
以内であつた。
この熱分解炉では、デコーキングインターバル
は30日であつた。つまり、30日に1回のデコーキ
ングを行なつたので、この熱分解炉の稼動率は、
97%(=30/31)であつた。
は30日であつた。つまり、30日に1回のデコーキ
ングを行なつたので、この熱分解炉の稼動率は、
97%(=30/31)であつた。
(比較例 1)
断熱材を装着しない外は、前記実施例1と同様
に実施した。
に実施した。
その結果、分解管群における両端側の分解管の
最も高い温度は1075℃であり、両端以外の分解管
における温度は高くても1045℃であり、温度差は
30℃であつた。
最も高い温度は1075℃であり、両端以外の分解管
における温度は高くても1045℃であり、温度差は
30℃であつた。
この熱分解炉では、デコーキングインターバル
は10日であつた。つまり、10日に1回のデコーキ
ングを余儀なくされたので、この熱分解炉の稼動
率は、91%(=10/11)であつた。
は10日であつた。つまり、10日に1回のデコーキ
ングを余儀なくされたので、この熱分解炉の稼動
率は、91%(=10/11)であつた。
第1図はこの考案を説明するための説明図、第
2図は従来の熱分解炉を示す概略側断面図および
第3図は従来の熱分解炉を示す概略正面断面図で
ある。 10a,10b……分解管群、11,11a…
…分解管、12……断熱材、13……炉内壁。
2図は従来の熱分解炉を示す概略側断面図および
第3図は従来の熱分解炉を示す概略正面断面図で
ある。 10a,10b……分解管群、11,11a…
…分解管、12……断熱材、13……炉内壁。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 互いに等間隔に配置された複数の分解管より
なる分解管群を等間隔に炉中に配列し、供給本
管から各分解管に供給する原料炭化水素を、炉
内の燃焼装置により加熱された炉壁の副射熱に
より加熱,分解する炭化水素の熱分解炉におい
て、前記各分解管群における外側に位置する分
解管に断熱材を装着してなることを特徴とする
炭化水素の熱分解炉。 (2) 前記断熱材が分解管における上流側に装着さ
れてなる前記実用新案登録請求の範囲第1項に
記載の炭化水素の熱分解炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2225686U JPH0410204Y2 (ja) | 1986-02-19 | 1986-02-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2225686U JPH0410204Y2 (ja) | 1986-02-19 | 1986-02-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62136548U JPS62136548U (ja) | 1987-08-28 |
JPH0410204Y2 true JPH0410204Y2 (ja) | 1992-03-13 |
Family
ID=30819468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2225686U Expired JPH0410204Y2 (ja) | 1986-02-19 | 1986-02-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0410204Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009024498A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-05 | Hino Motors Ltd | 排気系の可撓継手構造 |
EP2644263A1 (de) | 2012-03-28 | 2013-10-02 | Aurotec GmbH | Druckgeregelter Reaktor |
-
1986
- 1986-02-19 JP JP2225686U patent/JPH0410204Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62136548U (ja) | 1987-08-28 |
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