JPH04101357U - 携帯用電源 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 用途に応じてショルダータイプと背負いタイ
プとに使い分けができる携帯用電源を提供する。 【構成】 携帯用電源１は第１ケース２と第２ケース３
とに分かれている。両ケースは開閉自在なヒンジ部４に
よって結合されている。また第１ケースと第２ケースの
各々両端にはショルダ−バンド５，６が取り付けられて
いる。第１ケース２と第２ケース３の各々接合面７，８
はゴムパッキン９，10が取りつけられており、両ケース
が閉じられたとき、携帯用電源１は完全密閉化される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として屋外で使用される携帯用電源に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、複数個の蓄電池を組み合わせた組電池は多数考案されている。この ような組電池は、組電池を駆動源とする家庭用の各種電気機器に着脱自在に取り つけられるものが多い。またこの組電池は機器に内蔵されて使用されるところか ら、小型軽量化への種々の工夫が講じられている。

【０００３】 一方、携帯用器具や非常用器具においては、その駆動電源として、複数個の蓄 電池を組み合わせた大型の携帯用電源が用いられる。携帯用電源は屋外で使用さ れることが多いので、家庭用の電気機器に用いられる組電池と違って、防水や防 滴構造にしたり、持ち運びが便利な構造にすることが望まれている。また、例え ば非常用ライトの使用時のように負荷と電源とを携行使用する場合には、できる だけ両手が塞がらないように、携帯用電源を肩に掛けたり、背負ったりすること が好ましい。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、携帯用電源の携行使用時に、 用途に応じて肩に掛けたり、背負ったりでき、また充電時には過充電により万一 ガス発生が生じた場合に備え、ガスが逃げる構造とするとともに、放電または携 行時には防水または防滴構造とした携帯用電源を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、内部に複数個の蓄電池を備えた携帯用電源において、第１ケースと 、第２ケースと、第１ケースと第２ケースの各々一辺を互いに連結すると共に、 両ケースを開閉自在に枢支するヒンジ部と、第１及び第２ケースの前記ヒンジ部 と対向する各々他辺の両端を結ぶショルダーバンドと、第１及び第２ケースの各 々接合面の周縁に設けられたゴムパッキンと、第１ケースまたは第２ケースの接 合面に形成され、通気性を有する充電用端子と、第１ケースまたは第２ケースの 接合面以外の面に形成され、密閉性を有する放電用端子とよりなる。

【０００６】

【作用】

本考案の構成によれば、第１のケースと第２のケースとを、開閉自在なヒンジ 部により閉じると、第１及び第２ケースに取りつけられた各々一対のショルダー バンドが互いに接近する。このショルダーバンドを肩に掛けて、携帯用電源をシ ョルダータイプにできる。

【０００７】 一方、第１ケースと第２ケースとを開くと、前記一対のショルダーバンドが各 々第１ケースと第２ケースの両端に位置されて、携帯用電源を背負いタイプにで きる。

【０００８】 さらに、両ケースを閉じると、通気性を有した充電用端子を備えたケースの接 合面がゴムパッキンに閉じられて、完全密閉化される。従って、ショルダータイ プとして使用したり、携行する場合には、浸水の恐れはない。

【０００９】 また、充電時には、充電用端子が通気性を有しているので、過充電によって万 一ガス発生が生じた場合にも充電用端子からガスが外部へ放出される。

【００１０】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づき詳述する。

【００１１】 １は本考案による携帯用電源であり、内部に複数個のＮｉ−Ｃｄ電池を備えて いる。この携帯用電源は、主として非常用または屋外用として用いられ、大電流 放電や長時間使用を目的とした負荷等に用いられる。携帯用電源１は第１ケース ２と、第２ケース３とに二分割されている。第１ケースと第２ケースとは、各々 一辺を開閉自在に枢支するヒンジ部４により連結されている。またヒンジ部４と 対向する他辺の両端には各々ショルダーバンド５，６が着脱自在に取り付けられ ている。さらに第１ケースと第２ケースを閉じたときの各々の接合面７，８は、 その周縁にゴムパッキン９，10が取り付けられている。また第２ケースの接合面 ８には通気性を有した充電用端子11が、一方第２ケースの外面12には密閉性を有 した放電用端子13が設けられている。

【００１２】 而して、この携帯用電源１を充電する場合には、前記充電用端子11に充電器14 を接続して充電する。また放電する場合には、前記放電用端子13に例えば携帯用 投光器15を接続して使用する。

【００１３】 さて、第１ケース２と第２ケース３とを開くと、両ケースは板状に開いて、そ の両端にショルダ−バンド５，６が位置する。このショルダ−バンドを両肩に掛 けると携帯用電源を背負いタイプとして使用できる。

【００１４】 一方、第１ケース２と第２ケース３とを閉じると、両ケ−スはひと固まりとな って、ショルダーバンド５，６が互いに接近する。このショルダ−バンド５，６ を一方の肩に掛けるとショルダータイプとして使用できる。また図示はしないが 、両ケースは互いに係脱自在な係合部材を備えており、第１ケースと第２ケース とを閉じたとき、この係合部材が係合して、前記ゴムパッキン９，10が密着する ようになっている。このため、通気性を有した充電用端子11を備えた接合面８が 完全密閉化されて、充電用端子11からの浸水を防止する。

【００１５】 また、充電時には、充電用端子11が通気性を有しているので、過充電によって 万一ガス発生が生じた場合にも充電用端子11からガスが外部へ放出される。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の構成によれば、携帯用電源を肩に掛けて使用するショルダ−タイプと 、背負って使用する背負いタイプとに、用途に応じて使い分けできる。さらに携 帯用電源をショルダータイプとしたときには、完全密閉化されて浸水の恐れがな くなる。

【００１７】 また、充電時には、充電用端子が通気性を有しているので、過充電によって万 一ガス発生が生じた場合にも充電用端子からガスが外部へ放出される。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は充電時を示した携帯用電源斜視図であ
り、（ｂ）はショルダータイプとしたときの携帯用電源
斜視図である。

【図２】背負いタイプとして使用したときの携帯用電源
斜視図である。

【符号の説明】

１ 携帯用電源 ２ 第１ケース ３ 第２ケース ４ ヒンジ部 ５ ショルダーバンド ６ ショルダーバンド ７ 接合面 ８ 接合面 ９ ゴムパッキン 10 ゴムパッキン 11 充電用端子 13 放電用端子 14 充電器 15 携帯用投光器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】内部に複数個の蓄電池を備えた携帯用電源
   において、第１ケースと、第２ケースと、第１ケースと
   第２ケースの各々一辺を互いに連結すると共に、両ケー
   スを開閉自在に枢支するヒンジ部と、第１及び第２ケー
   スの前記ヒンジ部と対向する各々他辺の両端を結ぶショ
   ルダーバンドと、第１及び第２ケースの各々接合面の周
   縁に設けられたゴムパッキンと、第１ケースまたは第２
   ケースの接合面に形成され、通気性を有する充電用端子
   と、第１ケースまたは第２ケースの接合面以外の面に形
   成され、密閉性を有する放電用端子とよりなることを特
   徴とする携帯用電源。