JPH04101037U - 車両用アクチユエ―タ - Google Patents

車両用アクチユエ―タ

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JPH04101037U
JPH04101037U JP327891U JP327891U JPH04101037U JP H04101037 U JPH04101037 U JP H04101037U JP 327891 U JP327891 U JP 327891U JP 327891 U JP327891 U JP 327891U JP H04101037 U JPH04101037 U JP H04101037U
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actuator
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JP327891U
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Inventor
秀行 寺島
Original Assignee
日信工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブレ―キキャリパ等の車両用アクチュエ―タを
リサイクルするに当たり、溶解のために必要な材質別の
分解を極力簡素化する。アクチュエ―タ材料を、再生経
費が安く、また溶解熱で変質しにくいものに限定して、
再利用価値を高める。 【構成】ブレ―キキャリパ1を構成する部品のうち、ア
クチュエ―タ本体となるキャリパボディ3と、これに組
付けられる組付け部品の締結ボルト4,ピストン6,ハ
ンガ―ピン及びブリュ―ダスリュを、アルミニウムやチ
タン,マグネシウム等の軽金属や軽合金で形成する。角
シ―ル7とダストシ―ル8のシ―ル材をゴムで形成す
る。ブレ―キキャリパ1を再利用で溶解する場合には、
ライニング9aに主要材料とは異質なライニング材を持
つ摩擦パッド9のみを取外して、溶解炉に投入する。シ
―ル材は溶解熱で蒸発させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車や自動二輪車等の車両に搭載されるブレ―キやクラッチに用 いられるブレ―キキャリパやスレ―ブシリンダ,マスタシリンダ,ホイ―ルシリ ンダ等の各種アクチュエ―タに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスクブレ―キのアクチュエ―タとして用いられるブレ―キキャリパには、 アクチュエ―タ本体となるキャリパボディと、このキャリパボディに組付けられ る車体取付け用のキャリパブラケットのほか、キャリパボディをディスク軸方向 へ案内する摺動ピンや摩擦パッドを吊持するハンガ―ピン、ブリュ―ダスクリュ ,ボルト・ナット、ブ―ツやパッキン等のシ―ル材やパッドスプリング等の弾性 材が含まれる。
【0003】 このうち、キャリパボディやキャリブラケットは、鋳鉄や鋼板,アルミ合金で 形成され、また他の組付け部品には、バネ鋼を含む各種の炭素鋼や、ステンレス 鋼等の合金鋼、ゴムや合成樹脂等の非金属が用いられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近年空き缶や牛乳パッケ―ジの回収を始めとして、資源のリサイク ル化が叫ばれており、自動車部品においても再利用が進められてはいるが、車両 用のアクチュエ―タでは、様々な構成材料を材質別に仕分けして、材質ごとに溶 解を行なう必要がある。
【0005】 例えば、アクチュエ―タがブレ―キキャリパの場合には、鋳鉄やアルミ合金, 鋼板製のキャリパボディやキャリパブラケットを分解するために、軟鋼製のボル ト・ナットを専用工具を用いて1つづつ取外すといった細かな人手作業が要求さ れる。特に主要材料が、比較的安価なダクタイル鋳鉄や鋼板の場合には、溶解時 の高温度によって組織が変化したり、不純物を除去するために成分を添加する必 要が多く、経費や手間暇がかかって再利用する価値が少ないため、リサイクル意 識の高まりが見られない。
【0006】 更に上述のブレ―キキャリパは、主体となるキャリパボディやキャリパブラケ ット,ピストンが重量の嵩む金属製であるため、車体のバネ下荷重を軽減しにく いという欠点がある。
【0007】 本考案は、このような実情を背景にしてなされたもので、上述の課題を解決す るに当たり、アクチュエ―タ材料を、再利用時のコストパフォ―マンスが低い鋳 鉄や鋼板を除外し、また溶解熱で変質しにくいものに限定し、併せて溶解に必要 な分解を簡素化して再生費用を抑えることにより、リサイクル価値を高めた車両 用アクチュエ―タを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的に従い、本考案は、車両のブレ―キやクラッチに用いられるブレ― キキャリパやスレ―ブシリンダ等の車両用アクチュエ―タにおいて、アクチュエ ―タ本体と、該アクチュエ―タ本体に組付けられる各種の組付け部品のうち、ブ ―ツやパッキン等のシ―ル材と、コイルスプリングやパッドスプリング等の弾性 材と、アクチュエ―タ専用材料とを除くピストンやボルト・ナット,取付け用の ブラケット等の組付け部品とを、アルミニウムやチタン,マグネシウム等の軽金 属や軽合金で形成したことを特徴としており、除外されたシ―ル材と弾性材には 、従来と同様に、ゴムやバネ鋼,ステンレス鋼等が用いられる。
【0009】
【作用】
アクチュエ―タは、このようにして殆どの構成部品が軽金属や軽合金で形成さ れ、全体重量が軽減される。そして、再利用を目的にアクチュエ―タを溶解する に当たり、アクチュエ―タからは、軽金属や軽合金以外の弾性材とアクチュエ― タの専用材料が取外される。例えば、アクチュエ―タがブレ―キキャリパの場合 には、パッドスプリングやリテ―ナが弾性材、また摩擦パッドのライニング材が ブレ―キキャリパの専用材料であり、ライニング材は裏板ごと取外される。
【0010】 パッキン等のシ―ル材として用いられるゴムは、軽金属や軽合金に溶けて蒸発 するため、取外しを要しない。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の各実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】 図1は、車両用アクチュエ―タとして、ブレ―キキャリパを適用した第1実施 例で、このブレ―キキャリパ1は、ディスクロ―タ2の外側で2分割されたキャ リパ半体3a,3bのディスク回入及び回出側を、締結ボルト4で連結してキャ リパボディ3が構成される。
【0013】 上記キャリパボディ3は、ディスクロ―タ2の両側に配設される作用部3c, 3dに、シリンダ孔5,5を対向して設け、これらシリンダ孔5,5に、それぞ れコップ型のピストン6を内挿したピストン対向型で、作用部3c,3dの一方 を車体にボルト止めして固定される。
【0014】 各シリンダ孔5には、ピストン6との間を液密にシ―ルする角シ―ル7と、雨 や埃の侵入を防止するダストシ―ル8とがそれぞれ嵌着され、また両ピストン6 ,6の間には、一対の摩擦パッド9,9が対向配置されている。
【0015】 本実施例にはこのほか、摩擦パッド9,9をディスク軸方向へ案内するハンガ ―ピンや、作動液中のエアを排出するためのブリュ―ダスクリュ(いずれも図示 せず)が含まれており、キャリパボディ3が、本考案でいうアクチュエ―タ本体 に、またキャリパボディ3とディスクロ―タ2以外が、本考案の組付け部品にそ れぞれ相当する。
【0016】 上述のブレ―キキャリパ1は、角シ―ル7やダストシ―ル8のシ―ル材がゴム で、また摩擦パッド9のライニング9aと裏板9bが、ライニング材と鋼板で形 成されており、キャリパボディ3と、締結ボルト4やピストン6等のその他の組 付け部品は、軽金属や軽合金で形成されている。例えば、軽金属としてはチタン が、また軽合金には、アルミニウムやチタン,マグネシウムが用いられる。
【0017】 本実施例はこのように、キャリパボディ3や締結ボルト4,ピストン6等の主 体材料が軽金属や軽合金であるため、ブレ―キキャリパ1の全体重量が従来より も軽くできて、車体のバネ下荷重の軽減するので、乗りごこちと燃費の向上に寄 与することができる。
【0018】 また、ブレ―キキャリパ1を再利用で溶解するには、軽金属や軽合金等の主要 材料とは異質なブレ―キキャリパ1の専用材料である摩擦パッド9,9のみが取 外され、軽金属や軽合金とゴムのみとなったその他の部品を、組付け状態のまま 溶解炉へ投入して、炉中で加熱溶解する。尚、本実施例のブレ―キキャリパ1は 、パッドスプリングやリテ―ナ等の弾性材を持たないが、これらの弾性材を有す るものでは、溶解炉への投入前に摩擦パッド9と共に取外される。
【0019】 この溶解では、軽金属や軽合金が溶液となり、角シ―ル7とダストシ―ル8を 構成するゴムが溶液中に溶けて蒸発し、軽金属や軽合金材料のみが残る。このよ うにして抽出された軽金属や軽合金材料は、再度車両用のアクチュエ―タに利用 されるほか、成分に応じてその他の成形材料としても再利用される。
【0020】 尚、軽金属や軽合金材料として用いられるアルミニウムやチタン,マグネシウ ムは、従来の鋳鉄や鋼板に較べて割高であるが、溶解のための分解が殆ど不要で 、再生経費もごく僅かなもので済み、更に再利用材料としても充分な性質と価値 を持つので、コストパフォ―マンスをト―タルで見ると、従来材とさほど違いが ない。特に分解過程においては、締結ボルト4を外してキャリパ半体3a,3b を分けたり、ブリュ―ダスクリュを取外す必要がなく、多大な手間が不要となる ので、当業者のリサイクル意識を高めることができる。
【0021】 また、軽金属や軽合金材料として、アルミニウムやチタン,マグネシウム等を 併用しても、再利用材料として充分な性能を有するが、キャリパボディ3と、締 結ボルト4やピストン6等のその他の組付け部品を、1種類のみの軽金属や軽合 金で形成した場合には、各材料の持つ電位の差によって材料間に接触腐食を生じ るいわゆる電食の虞がない。
【0022】 図2は、本考案の車両用アクチュエ―タとして、クラッチ用のスレ―ブシリン ダを用いた第2実施例で、スレ―ブシリンダ20は、シリンダボディ21,ピス トン22,プッシュロッド23,ブリュ―ダスクリュ24及びピストンシ―ル2 5とダストブ―ツ26とを持っている。
【0023】 シリンダボディ21には、ピストン22を収容して底部の液圧室27aに液圧 を発生するシリンダ孔27が形成され、更に液圧室27aの発生液圧を図示しな いクラッチへ供給する吐出口28と、液中のエアを排出するブリュ―ダ孔29と が、それぞれ液圧室27aに連通して設けられている。プッシュロッド23は、 その頭部23aがピストン22の凹部22aに当接するように、先端側をシリン ダ孔27に差込まれ、またブリュ―ダスクリュ24は、ブリュ―ダ孔29の開口 部に装着されており、更にピストン22にピストンシ―ル25が嵌装さると共に 、シリンダボディ21とプッシュロッド23とにダストブ―ツ26の両端を嵌合 して、シリンダ孔27の開口部を被覆している。
【0024】 本実施例のスレ―ブシリンダ20は、このように構成されており、シリンダボ ディ21が、本考案でいうアクチュエ―タ本体に、その他の部材が組付け部品と なる。このうち、ピストンシ―ル25及びダストブ―ツ26と、ブリュ―ダスク リュ24のキャップ30とがゴムで、またシリンダボディ21とその他の組付け 部品が、アルミニウムやチタン,マグネシウム等の軽金属や軽合金でそれぞれ形 成される。
【0025】 本実施例は、パッドスプリング等の弾性材や、ライニング材等のアクチュエ― タ専用材料を持たないため、図2に示すスレ―ブシリンダ20の全体を組付け状 態のまま溶解炉へ投入して加熱溶解することができるので、分解作業を全くする 必要がなく、コスト面を含めた有益性が頗る高い。
【0026】 尚、本考案の技術思想は、実施例で示したキャリパやスレ―ブシリンダ以外に 、マスタシリンダやホイ―ルシリンダ等のアクチュエ―タにも適用可能である。 また、各アクチュエ―タにおいて、軽金属や軽合金を材料とできない例えばリタ ―ンスプリング等の弾性材は、当該アクチュエ―タの専用材料と共に溶解前に取 外される。
【0027】
【考案の効果】
本考案の車両用アクチュエ―タは、アクチュエ―タ本体と、アクチュエ―タ本 体に組付けられる各種の組付け部品のうち、シ―ル材及び弾性材と、アクチュエ ―タ専用材料とを除くピストンやボルト・ナット,取付け用のブラケット等の組 付け部品とを、アルミニウムやチタン,マグネシウム等の軽金属や軽合金で形成 するので、アクチュエ―タ材料を再利用で溶解するための分解作業を大幅に軽減 でき、また再生経費もごく僅かなもので済む。更に、再利用材料としても充分な 材質と価値を持ち、再利用を含めたコストパフォ―マンスも従来材に較べて遜色 がないので、当業者のリサイクル意識を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示すブレ―キキャリパの断面正面
【図2】第2実施例を示すスレ―ブシリンダの断面平面
【符号の説明】
1…ブレ―キキャリパ、2…ディスクロ―タ、3…キャ
リパボディ、3a,3b…キャリパ半体、4…締結ボル
ト、6…ピストン、7…角シ―ル、8…ダストシ―ル、
9…摩擦パッド、9a…ライニング、9b…裏板、20
…スレ―ブシリンダ、21…シリンダボディ、22…ピ
ストン、23…プッシュロッド、24…ブリュ―ダスク
リュ、25…ピストンシ―ル、26…ダストブ―ツ、3
0…キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16D 65/20 F 8009−3J

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のブレ―キやクラッチに用いられるブ
    レ―キキャリパやスレ―ブシリンダ等の車両用アクチュ
    エ―タにおいて、アクチュエ―タ本体と、該アクチュエ
    ―タ本体に組付けられる各種の組付け部品のうち、シ―
    ル材及び弾性材とアクチュエ―タ専用材料とを除くピス
    トンやボルト・ナット,取付け用のブラケット等の組付
    け部品とを、アルミニウムやチタン,マグネシウム等の
    軽金属や軽合金で形成したことを特徴とする車両用アク
    チュエ―タ。
JP327891U 1991-02-01 1991-02-01 車両用アクチユエ―タ Pending JPH04101037U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS534165A (en) * 1976-06-29 1978-01-14 Sumitomo Electric Ind Ltd Friction pad for hydraulic operating disk brake
JPH0227031B2 (ja) * 1985-10-11 1990-06-14 Dainippon Toryo Kk
JPH0258126B2 (ja) * 1981-08-06 1990-12-06 Nippon Denso Co

Patent Citations (3)

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