JPH0399013A - 脂肪酸による治療 - Google Patents

脂肪酸による治療

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JPH0399013A
JPH0399013A JP2234637A JP23463790A JPH0399013A JP H0399013 A JPH0399013 A JP H0399013A JP 2234637 A JP2234637 A JP 2234637A JP 23463790 A JP23463790 A JP 23463790A JP H0399013 A JPH0399013 A JP H0399013A
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dihomo
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David F Horrobin
デイビッド・フレデリック・ホロビン
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発里企公立 本発明は脂肪酸による治療と治療のための組戒物に関す
る。
宜一一旦 放射線療法は癌の主要な治療方法である。しかしながら
、放射線は癌性組織と同様に正常な組織を傷つけ、この
被害が放射線使用の主な制限要因となっている。
放射線が癌に到達するには皮膚を貫通しなければならな
いので、特に皮膚の被害が重要な問題である。
かかる被害は放射線投与量、放射線方向および放射線焦
点の調整に注意をはらうことによって軽減することがで
きるが、被害を完全に除くことはできない。皮膚の被害
は、やけど、痛み、かゆみ、炎症および時として皮膚表
層の喪失をもたらす。もしもこの被害が軽減され、予防
され、または回復されれば、大きな治療上の進歩となる
であろう。
イオン化放射線は必須脂肪酸活性に必須な二重結合を攻
撃することによって必須脂肪酸を破壊する。
大部以前に、イオン化放射線は必須脂肪酸欠乏の動物に
対してより破壊的であり、必須脂肪酸欠乏症の徴候を引
起こすことが示されている[デッカー(Decker)
ら、J. Nutrition, iL. 507(1
950)]。チェング(Cheng)ら、J. Nut
rition+旦,161〜182 (1952))。
従って放射線による組織の被害のいくらかを必須脂肪酸
の欠乏と関連づけることができる。このことは皮膚の場
合に特に間違いないことである。なぜならば、必須脂肪
酸は皮膚の機能にとりわけ重要であるからである。
食餌中の主要な必須脂肪酸はリノール酸(LA)である
が、必須脂肪酸として十分に有効であるためには、この
酸はγ−リノレン酸(GLA)に変換されなければなら
ない。この変換は皮膚それ自体で行うことはできず、他
の組織において特に肝において行なわねばならない。そ
して肝からGLAおよびその代謝物は皮膚に送られる。
最も良い健康のためには、皮膚は一方でリノール酸と、
他方でGLAおよびその代謝物の両方を必要とする。
本jヒ曵 本発明者は、放射線療法に起因する皮膚の損傷の多くを
、皮膚からの必須脂肪酸の損失と関連づけること、およ
び皮膚の被害を適切な必須脂肪酸の投与によって減少し
、または防止することを提案する。
リノール酸のみ、またはGLAのみでも有効であるが、
リノール酸とGL^の両方を与えることによって最善の
結果が得られる。体内においてGLAはジホモ−γ−リ
ノレン酸(DGLA)に変換するが、このDGLAもG
LAと同様の効果を有し、本明細書におけるGLAの使
用に関する記述は、DGLAとGLAの併用またはGL
AO代りにDGLAの使用の記述と理解されるべきであ
る。
従って本発明はLAまたはGLAおよび/またはDGL
Aまたはこれらを放射線によって引起される皮膚被害の
予防または治療に使用することに関し、かつかかる目的
のための、上記の酸が用いられる薬剤の製造に関する。
酸の量は、リノール酸の場合に1日当り0.1〜100
g、好ましくは1日当り1〜20g、極めて好ましくは
l日当り2〜10gであり、GLAおよび/またはDG
LAの場合には1日当り0.01〜100g、好ましく
は1日当り0.1〜10g、極めて好ましくは1日当り
0. 3〜2.0gである。
投与は全身系にまたは局所的に行なわれ、後者の場合に
は脂肪酸は放射されるであろう、または放射されている
部位に、脂肪酸自体で、または何らかの適切な賦形剤と
共に適用される。
賦形剤は、その中に脂肪酸が見出される天然柚であり、
またはクリーム、ゲル、ローション、軟膏または他の好
適な形状のように処方された適切な化学的形状における
油または脂肪酸自体である。
局所用製剤中の脂肪酸濃度は0.01〜100%、好ま
しくは0.1〜20%、極めて好ましくは1〜10%の
範囲である。
並滉脂胆段徽要 本発明により用いられる脂肪酸は、下記のように他の必
須脂肪酸と関係がある。
δ−6デサチュラーセ 1 鎖延長 1 δ−5テサチュラーゼ 1 鎖延長 上 22:56 δ−4デサチュラーゼ ↓ 4,7,10,13,16        22:6δ
−4.7,10,13,16.19この代謝経路は、通
常では非可逆的であり、ヒトではn−3およびn−6系
列酸の相互変換もない。
上記酸は天然では全てシス構造であり、相当するオクタ
デカン酸、エイコサン酸またはドコサン酸のm4体とし
て、たとえばδ−9,l2−オクタデカジエン酸または
δ−4. 7, 10. 13. 16. 19− ド
コサヘキサエン酸と組織的に命名される。しかしながら
、この命名に対応する18:2n−6または22:6n
−3のような数字表示も便利である。
たとえば22:6n−3(ドコサヘキサエン酸、(do
cosahexaenoic acid))についてイ
ニシャルのDNA もまた用いられるが、n−3および
n−6酸が同一の鎖長と不飽和度を有する場合には役立
たない。n−6系列において多少なりとも通常使用され
ている俗名を示した。n−3系列では18:30−3の
みが通常使用されている俗名のα−リノレン酸を有して
いる。γ−リノレン酸が用いられる以前には文献中では
単にリノレン酸が用いられており、特に初期の文献では
α一酸が用いられる。
抜j1迷 酸はたとえばGLAおよびDGLAについて詳細にそれ
自体で、または薬学的に許容され生理学的に等価の誘導
体として用いられ、いづれかの酸に関する記述はその酸
がかかる誘導体の形状の場合の記述も含むと理解される
べきである。等価性は、上記に引用した代謝経路の中に
位置づけたとき、酸自体または酸の天然グリセリドエク
セルの効果に対応する効果によって証明される。従って
、有用な誘導体の間接的確認は、その誘導体が酸自体の
体内における有益な効果を有することによって行なわれ
るが、しかし誘導体の変換は血液、体脂または他の組織
中の濃度の標準的技術によるガスクロマトグラフィー分
析により直接的に明らかにすることができる。
たとえば、米国、イリノイ州、チャンペイン(Cham
pa ign)の米国油化学者協会(American
 OilChemists Society)発行、バ
ーキンス(Perkins)編集の脂質および脂質タン
パク質の分析(Analy−sis of Lipis
d and Lipoproteins) 、第23頁
、ペリック(Pelick)らの方法によって行なわれ
る。
この方法の概要を述べれば、好適には血漿試料(ld)
をクロロホルム/メタノール(2 : 1)で抽出する
。抽出物を硫酸ナトリウムを通して濾過し、蒸発乾固し
、0.5一のクロロホルム:メタノールに溶解する。脂
質分を薄層クロマトグラフィーまたはシリカゲル板にょ
っ分離する。
必須脂肪酸含有量を最も敏感に反映するリン脂質分を三
フッ化ホウ素−メタノールを用いてメチル化する。
得られた脂肪酸のメチルエステルを分離し、ヒューレッ
ト・パンカード(Hewlett−Packard)5
880ガスクロマトグラフィーを用い、10%のシラー
ル(silar)を担持するクロモソルブ(chrom
osorb) WAWl06/230を充填した6フィ
ートのカラムによって測定する。キャリャー・ガスはヘ
リウムである(30mffi/分)。オーブン温度は2
゜C/分の昇温速度で165゜Cから190”Cに昇温
するようにプログラムされている。検出器温度は220
゜Cであり、注入器温度は200゜Cである保持時間お
よびピーク面積はヒューレット・パッカードレベル4積
算器によって自動的に計算される。ピークは標準脂肪酸
メチルエステルとの比較によって確認される。
皇亘凪炭笠 本発明を主として治療方法および薬学的組成物に関して
記述したが、T−リノレン酸および他の酸は食餌補足物
の性質を有するので、規定食マーガリンまたは他の食品
中に添加することができ、かかる食餌的用途もそれを目
的とする場合には薬学的組成物の語の中に含まれると理
解されるべきである。
−リノレン および の の  と 本発明によって他の酸と共に使用するT−リノレン酸お
よびジホモ−γ−リノレン酸の生理学的に等価な便利な
誘導体には塩アミド、グリセリドエステルおよびアルキ
ル(たとえばC,〜Ca)エステルを含むエステルおよ
びリン脂質が含まれる。もしも希望するならば、本発明
において使用する薬学的組成物を、天然産または合或の
酸のそれ自体または誘導体を許容される薬学的賦形剤と
組合せることによって製造することができる。しかしな
がら、現在では、少なくともT−リノレン酸を高T−リ
ノレン酸含量を有する入手可能な油(本明細書では、以
後“油”と称する)の形で供給するのが便利である。
現時点においては、現在入手可能な高T−リノレン酸含
有量の油の天然供給源はほとんど知られていない。しか
しながら、現在入手可能な油の一つの供給源はOeno
thera biennis LおよびOenothe
ra Lamarckianaのような月見草種の種子
であり、これら種子からの抽出油はγ−リノレン酸(約
8%)およびリノール酸(約72%)をこれらのグリセ
ライドの形で、他のグリセリドと共に含有する(%は全
脂肪酸をを基準とする)。T−リノレン酸の他の供給源
はハ旦赳officinalisのようなルリジサ種で
あり、工一カ一当りの現在の収率は低いがOenoth
era油よりもT−リノレン酸のより豊冨な供給源であ
る。
油は、冷間圧縮、種子の部分蒸煮後のねしプレスまたは
溶媒抽出のような通常の抽出法の一つによって種子から
抽出される。
月見草油の代表的試料のメチルエステルの形状における
分別蒸留は下記ような相対的比率を示す。
バルミテート       6.15 ステアレート       1.6 オレエー}         10.15リノレエー}
        72.6γ−リノレネート     
8.9 上記した種子油抽出物は、それ自体で、もしも希望する
ならば、たとえば分別蒸留によってT−リノレン酸およ
びリノール酸のトリグリセリドを主脂肪酸成分として含
み、もしも望むならばT−リノレン酸含有量が主要比率
である油状組戒物が得られる。
醗酵によって培養されうる菌類の最近の研究によれば、
T−リノレン酸およびジホモ−γーリノレン酸の両者の
供給源となる菌体油が約束されている。
ゑ14■4波 薬学的組戒物は、たとえば、ウィリアムス(Willi
ams)の英国特許明細書第1 ,082,624号に
詳細に論じられているように、薬学的賦形剤による全身
系投与(たとえば経口、経腸または非経口投与)に好適
な形状でかつ、いづれの場合においても特定の種類の製
剤も一般に極めて良く知られている形で用いられる。
すなわち、たとえば錠剤、カプセル、ドリンク剤または
粉末製剤が要求に応じて製造され、T−リノレン酸また
は他の酸が皮膚から吸収される場合には、局所用製剤が
製造される。
加水分解されたOenothera油の注射用溶液を遊
離酸を可溶化するためにアルブミンを用いて製造するこ
とができる。他の形態は本明細書ですでに述べたような
、それ自体は一般に良く知られている局所用油、クリー
ム等である。製剤中に防腐剤を添加することが有利であ
る。約0.1重量%の濃度のα一トコフェロールがこの
目的に好適であることが見出されている。
いつれかの投与量単位中に存在する活性物質の絶対量は
採用されるべき投与割合および方法に適切な量を越える
べきではないが、しか一方では望ましくは少ない投与量
数において望ましい投与割合が十分に達或されるべきで
あることが理解されるべきである。投与割合は目的とす
る正確な薬理学的作用に依存する。
理想的には、治療は放射線療法がはじまる一または二週
間以前に開始されるべきであり、放射線療法の終了後、
数週間継続されるべきである。より短い期間の治療によ
って、完全さでは劣るが、なお有益な予防が達威される
延底曳生班 下記組戒物が放射線治療をうける患者の皮膚被害の治療
または予防に投与された。
(1)月見草油の500■カプセルの3〜6個を1日当
り2回投与。
(2)クロスグリ油の500mgカプセル3〜6個を1
日当り2回投与。
(3)  GLAが豊富な、Mortierella 
alpina種からの微生物油の500■カプセルの3
〜6個を1日当り2回投与。
(4)ルリジサ油の500■カプセルの3〜6個を1日
当り2回投与。
(5)  ベニバナ油、トウモロコシ油またはヒマワリ
油の500■カプセルのGLAを含有しない、グリセリ
ド形状のLAの供給源としての5〜15個を1日当り投
与。
(6)純GLAまたはDGLAの250■を夫々含むカ
プセルを4個、1日当り投与。
(7)  500■の純LAを夫々含むカプセルを10
個、■日当り投与。
(8)約1.2%のGLAおよび10.5%のLAを含
む月見草油を15%含むクリーム。
(9)2%のエチルT−リノレネートを含む軟膏。
00)l%のエチルT−リノレネートおよび5%エチル
リノレエートを含む軟膏。
ケース・ヒストリー ケース・ヒストリーの二つの特有な例、すなわち一つの
皮膚被害の治療例と他の予防例を下記に示す。
(i)左乳房に、生検の結果から癌に起因することが明
らかになった腫瘍のある37才の婦人。
II!瘍が外科的に除去され、放射線療法のコースが開
始された。皮膚は著しい炎症を起し、3週間後に広い範
囲で破壊された。
この婦人に、LAおよびGLAの両方を含む月見草油の
5μgカプセルを1日当り8個投与した。放射線療法を
継続したにもかかわらず、工4日以内で彼女の皮膚の状
態は著しく改善された。
(i i)癌性であることが見出され、腋窩におけるリ
ンパ腺腫であるとして外科的に除去された腫瘍が右乳房
にある49才の婦人。
放射線治療のコースが開始された。放射線療法開始の2
週間前に、月見草油の500■カプセルの1日当り6個
の摂取がはじまった。
予期された皮膚の被害は予想よりも劇的に軽減され、軽
い日焼けにほとんど等しい程度になった。9週間の放射
線療法のコースの間、皮膚は健康状態を維持した。
これら2件のケース・ヒストリーは、放射線療法に起因
する皮膚の被害を必須脂肪酸の投与によって治療と予防
の両方が可能であることを示している。二人の婦人は総
合的に著しい好転を経験し、従って放射線療法の全身系
への有害な影響が軽減されることを否定することができ
なかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、放射線療法を受ける患者における皮膚の損傷を治療
    または予防するための薬剤の製造方法であり、(a)リ
    ノール酸、または(b)γ−リノレン酸またはジホモ−
    γ−リノレン酸、または(c)該リノール酸および該γ
    −リノレン酸またはジホモ−γ−リノレン酸の両者がそ
    れ自体で、または薬学的に許容される担体または希釈剤
    と共に前記薬剤の製造に使用される前記薬剤の製造方法
    。 2、前記薬剤が投与量単位形状における全身系投与用で
    あり、各単位に用いられる前記酸の量が好ましくは下記
    請求項4に開示される量またはこの量の約数量である請
    求項1記載の方法。 3、前記薬剤が局所用形状、好ましくは下記請求項4に
    示された組成である請求項1記載の方法。 4、放射線療法を受ける患者における皮膚の損傷を1日
    当り0.1〜100g、好ましくは1日当り1〜20g
    、最も好ましくは1日当り2〜10gの投与量範囲のリ
    ノール酸、または1日当り0.01〜100g、好まし
    くは1日当り0.1〜10g、最も好ましくは1日当り
    0.3〜2.0gの投与量範囲のγ−リノレン酸または
    ジホモ−γ−リノレン酸、または前記リノール酸のおよ
    び前記γ−リノレン酸またはジホモ−γ−リノレン酸の
    両者の全身系投与によって、または前記酸を組成中にお
    ける全濃度が0.01〜100%、好ましくは0.1〜
    20%、最も好ましくは1〜10%であり、該組成物の
    残り成分が薬学的に許容される希釈剤または担体である
    組成物としての局所的投与によって治療または予防する
    方法。
JP2234637A 1989-09-07 1990-09-06 脂肪酸による治療 Pending JPH0399013A (ja)

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JP (1) JPH0399013A (ja)
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