JPH0398962A - エレベーターの群管理制御装置 - Google Patents

エレベーターの群管理制御装置

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JPH0398962A
JPH0398962A JP1235677A JP23567789A JPH0398962A JP H0398962 A JPH0398962 A JP H0398962A JP 1235677 A JP1235677 A JP 1235677A JP 23567789 A JP23567789 A JP 23567789A JP H0398962 A JPH0398962 A JP H0398962A
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management control
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篤哉 藤野
Toshimitsu Hida
敏光 飛田
Hiromi Inaba
博美 稲葉
Kiyoshi Nakamura
清 中村
Kenji Yoneda
健治 米田
Takaaki Uejima
上島 孝明
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,エレベーター運行に対するユーザの多様な要
望を実現するのに好適なエレベーターの群管理制御装置
および群管理制御方法に関する。
〔従来の技術〕
エレベーターの群管理制御装置は、運行効率の向上を図
ることにより待ち時間を短縮することを目標として、数
々の改良を重ねてきた。特に群管理制御装置にマイクロ
コンピュータが用いられるようになってからは、発生し
たホール呼びに対する待ち時間を予測演算して、その予
測値を基に「割当て評価式Jという評価関数によって割
当てを行う方式が一般的となり、待ち時間短縮をかなり
の程度達威した。
更に、交通需要の学習とシミュレーションとの組合せに
より、時々刻々と変化する交通需要に対応する制御方法
を自動的に作り出す群管理制御装置が特開昭58−52
162号公報に開示されている。
また,ビル内情報を用いて各階の今後の需要を予測モデ
ル化する群管理制御方法が特開昭62−79179号公
報に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、制御目標が待ち時間の短縮であったた
め、ユーザからだされる「かご内にいる時間(乗車時間
)の短縮」であるとか、「かご内混雑度の低減」といっ
た待ち時間とはトレードオフ関係にもなるような制御目
標については考慮されておらず、そういった多目標を制
御する個性的な制御方法の設定方法は未開発という問題
があった。例えば,交通需要に対応じた制御方法を自動
的に作り出す群管理制御装置においても、省エネルギ指
令を満たす中で最も待ち時間の短い制御方法を求めてい
た。あるいは、各階の予測モデルを用いる群管理制御方
法においては、輸送力を群管理制御の基準としているた
め、かご内混雑度等は犠牲となっていた。また、階床毎
の予測モデルを作るためには膨大なビル内情報が必要で
あった。
更に,モデル化を階床毎に行ったため、ビル内の全体に
及ぶ様な群管理制御、特に多目標な群管理制御を行うに
は使用できないという問題があった。
本発明の目的は,ユーザの要望に応じた群管理制御を一
般化した形で決定する群管理制御装置および群管理制御
方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、多目標な群管理−制御に強い影響
を与えるビル内特定階を考慮した群管理制御装置および
群管理制御方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達或するために、制御対象とする交通流のデ
ータと特定階に着目した交通流モデルを比較する交通流
比較手段,交通流比較手段で比較された結果とユーザの
要望とに応じた制御方法を決定する制御方法決定手段、
制御方法決定手段で決定された制御方法に従い群管理制
御を実行する群管理制御実行手段を備えたものである。
〔作用〕
交通流比較手段は、群管理制御の対象となる実際の群管
理制御の稼働学習結果の交通流データ、または,予測さ
れる交通流データと特定階に着目した交通流モデルとの
比較を行い,交通流データに対応する交通流モデルの領
域を出力するように動作する。
制御方法決定手段は,交通流比較手段で比較された結果
とユーザの要望とに応じた制御方法を決定するように動
作する。
群管理制御実行手段は、制御方法決定手段で決定された
制御方法に従い群管理制御を実行するように動作する。
それによって、ユーザの要望に応じた更には多目標な群
管理制御方法を一般化した形で決定することができる。
〔実施例〕
Hのー−−  の1H 以下、本発明の一実施例を第1図から第40図により説
明する。
第工図は、本発明の基本的な構成を示した原理システム
ブロック図である。以降に記載するように、本発明は様
々な形態で実施することができる.しかし、その全てに
共通する構成として、・対象とする交通流のデータと特
定階に着目した交通流モデルを比較する交通流比較部1
・交通流比較部工で比較された結果とユーザの要望とに
応じた制御方法を制御方法決定知識ベース2より検索し
決定する制御方法決定部・制御方法決定部3で決定され
た制御方法に従い群管理制御を実行する群管理制御実行
部4を備えている。
第1図の原理システムブロック図の構成に従った、本発
明の一実施例を第2図から第40図に示す。
第2図は本発明の一実旅例のハードウエア概略構成図で
ある。
ハードウエアを大別して、エレベーター号機E及びホー
ル呼び装置HDと接続され群管理制御を実行する群管理
制御装置MAと、群管理制御装置MAとオフラインで設
けられ制御方法の決定を行う個性化支援装置SPとから
構成される。
群管理制御装置MAは、群管理制御系ソフトウエアSF
Iを実行する群管理制御用マイコンM1と、学習系ソフ
トウエアSF2を実行する学習用マイコンM2、及びI
Cカード入出力装置MCを持つ。HDI〜MDmは,ホ
ール呼び装置であり、信号線llIlを介して群管理制
御用マイコンMlに接続される。ここで、以下の実施例
では、ビルサービス階床数をm階床と表す。更に、群管
理制御用マイコンMlは、信号線Qzを介して各エレベ
ーター号機制御用マイコンE1〜Enに接続される。こ
こで、以下の実施例では,エレベーター号機はn台であ
るものとして説明する。
また、個性化支援装1spは,支援系ソフトウエアSF
3を実行する制御方法決定用マイコンS1と.ICカー
ド入出力装置SC、及び、ディスプレイ等の出力装置S
D、ユーザの群管理制御についての様々な要望を入力す
るキーボード等の入力装置SKより構成される。
本実施例では,群管理制御装置MAと個性化支援装置S
P間のデータをICカードを通して受け渡ししているが
、フロツピディスク等の磁気媒体やRS−232C等の
通信回線を用いてもよい。
まず初めに,第3図から第14図に実施例のソフトウエ
ア構成とそのデータテーブル構戊を示す。
ソフトウエアは大別して、エレベーター号機制御用マイ
コンEで実行される号機制御用プログラムSFO,群管
理制御用マイコンMlで実行される群管理制御系ソフト
ウエアSFI,学習用マイコンM2で実行される学習系
ソフトウエアSF2、及び、制御方法決定用マイコンS
1で実行される支援系ソフトウエアSF3よりなる。
第3図は、号機制御プログラムSFOと、群管理制御系
ソフトウエアSFIの構成図である。
群管理制御系ソフトウエアSFIは,運転制御プログラ
ムSFIIを中心に,エレベーター制御データテーブル
STII,ホール呼びテーブルST12,エレベーター
仕様テーブルST↓3よりなる.運転制御プログラムS
FIIでは、呼び割当て処理や、エレベーターの分散待
機処理等エレベーターの群管理制御を直接的に指令し制
御する。また、群管理制御用マイコンM1と、学習用マ
イコンM2は第2図に示すように信号線Q3で接続され
ており、エレベーター制御データテーブルSTI 1,
ホール呼びテーブルST12の内容は、第5図に示す学
習用マイコンM2の運転データ収集プログラムSF21
で参照される。また、運転制御プログラムSFIIでは
、第9図に示す学習用マイコンM2の予測パラメータテ
ーブルST24と制御パラメータテーブルST25を使
用している。
第4図は、群管理制御系ソフトウエアSFIにおけるテ
ーブル構成図である。
データテーブルは、現住のエレベーター状態や各種予測
値のエレベーター制御データテーブルSTII,ホール
呼びの状態を表すホール呼びテーブルST12.台数や
速度等やエレベーター仕様テーブルST13の3種から
なる。各テーブルはその内部が複数に分割されている。
各テーブルの細部については、以下必要に応じてその都
度説明する。
次に,第5図により学習系ソフトウエアSF2の構成図
について説明する。
学習系ソフトウエアSF2は、5つのプログラム(運転
データ収集プログラムSF21,交通需要区分プログラ
ムSF22,運転データ学習プログラムSF23,最適
パラメータ設定プログラムSF24,入出力制御プログ
ラムSF25).5つのテーブル(サンプリングデータ
テーブルST21,交通需要区分テーブルST22,学
習結果データテーブルST23,予測パラメータテーブ
ルST24,制御パラメータテーブルST25).およ
び2つのデータベース(学習結果データベースSD21
,制御方法データベースSD22)からなる。
運転データ収集プログラムSF21は、現在の運転状態
を示すデータをサンプリングして収集する。交通需要区
分プログラムSF22は,収集された交通流データから
現在の交通需要区分(出勤,平常,昼食,閑散等)を判
定する。運転データ学習プログラムSF23は、オンラ
インで収集された交通流データで過去に学習した交通流
データを修正し学習する。最適パラメータ設定プログラ
ムSF24は、判定された交通需要区分に対応じた予測
パラメータと制御パラメータを各々のデータベースから
各々のパラメータテーブルに設定する6人出力制御プロ
グラムSF25は、ICカードを用いた入出力を制御す
る。
第6図は、学習系ソフトウェアSF2における、一定時
間内の交通流のサンプリングデータテーブルST21の
テーブル構成図である。ここで、各記号につけられたシ
ングルクオーテイションマーク(’ )は、オンライン
収集されたデータであることを示す。
第7図は,交通需要区分テーブルST22のテーブル構
成図である。観測される交通状態は、出勤,平常,昼食
,閑散等の交通需要に区分される.交通需要区分テーブ
ルST22は、その交通需要を区分するためのデータを
格納している。以下実施例では、交通需要を丸囲み数字
(■〜■)を用いて表す。これらの■〜■の交通需要区
分Δの内容については、第24図に基づいて後述する。
また実施例では、交通需要は7つに区分しているが、こ
の区分は7つに限定されるものではない。
第8図は、交通需要の学習結果を示す学習結果データテ
ーブルST23の構成図である。
第9図は、各種予測値を演算するための予測パラメータ
テーブルST24と呼び割当て制御を実行するための制
御パラメータテーブルST25のテーブル構成図である
第10図は、学習結果データテーブルST23の内容を
交通需要に応じて格納する学習結果データベースSD2
1の構成図であり、第11図は、制御パラメータテーブ
ルST25の内容を交通需要に応じて格納する制御方法
データベースSD22の構成図である。
続いて、第12図により支援系ソフトウェアSF3につ
いて説明する。
支援系ソフトウエアSF3は、5つのプログラム(IC
カード入出力プログラムSF31.交通流比較プログラ
ムSF32,制御方法決定プログラムSF33,キーボ
ード入力制御プログラムSF34,画面出力制御プログ
ラムSF35).3つのテーブル(学習交通流データテ
ーブルST31,予測交通流データテーブルST32,
制御方法データテーブルST33).及び制御方法決定
知識ベースSK31より構成される。
ICカード入出力プログラムSF31は、ICカードを
用いた入出力を制御する。交通流比較プログラムSF3
2は、群管理制御装置MAで学習された交通流データS
T3 1.又は、入方装置SKから人力された予測され
る交通流データST32と、交通流モデルとの比較を行
い、交通流モデルに対応する領域を判定する。制御方法
決定プログラムSF33は、判定された領域、入方され
たユーザ要望に対応する制御方法を制御方法決定知識ベ
ースSKa王より検索して決定する。キーボード入力Φ
リ御プログラムSF34は、入カ装置KSであるキーボ
ードの入カ制御を行う。画面出力制御プログラムSF3
5は、出方装置SDであるディスプレイの出力制御を行
う。
第13図は支援系ソフトウェアSF3におけるテーブル
構成図である。
データテーブルは、学習交通流データテーブルST31
,予測交通流データテーブルST32,制御方法データ
テーブルST3 3の3種よりなる。
ここで、予測交通流データテーブルST32の各記号に
つけられたダブルクオーテイションマーク(″)は、交
通需要を予測して入力したデータであることを示す。
第14図は、特定階についての交通流モデルを元にした
知識の領域の区分とそれに対応する知識ベースの関係を
示す制御方法決定知識ベースSK3 1の構成図である
制御方法決定知識ベースSK3 1は,領域区分を示す
領域区分テーブルSK31Tと、各領域に対応じた制御
方法を格納した知識ベースS K31]〜SK31 5
からなる。以下実施例では、領域区分をローマ数字(r
〜■)を用いて表す。また実施例では、領域を5つに区
分しているが、この区分は5つに限定されるものではな
い。
次に、第2図に示したハード構成および第3図から第1
4図に示した各ソフトウエアSFO〜3と各種テーブル
により、どのように群管理制御が行われるかについて実
施例のプログラム等を示す第l5図から第40図により
説明する。
なお,以下に説明するプログラムは、プログラムを複数
のタスクに分割し、効率よい制御を行うシステムプログ
ラム、つまりリアルタイムのオペレーティングシステム
のもとで管理実行されるものとする。従って、プログラ
ムの起動や休止は、システムタイマや他のプログラムか
ら自由に行える。
プログラムの説明は、初めに群管理制御系ソフトウエア
SFI、次に学習系ソフトウエアSF2、最後に支援系
ソフトウエアSF3の順序で行う。
実施例では、エレベーター群管理制御に対する多項目の
ユーザーの要望,即ち制御目標として、「待ち時間の短
縮」,「乗車時間の短縮」,「かご内混雑度の低減」を
取り上げて説明するが、その他の目標として,「予約変
更率の低減」,「省エネルギの達成ノ,「長持ち率の低
減」等を取り上げた場合でも,ほぼ同様の構成で本発明
を実現できる。
初めに、従来より公知となっている一般的な群管理制御
系ソフトウエアSFIについて、第l5図から第22図
により説明する。
第15図は,待ち時間評価演算と乗車時間評価演算の基
礎データとなるべきエレベーターの任意の階までの到着
予測時間を演算するプログラムAIIOのフローである
。このプログラムは例えば1秒毎に周期起動され,エレ
ベーターの現在位置より任意の階までの到着予測時間を
全階床,全エレベーター号機について演算する。
第15図において,ステップA111とA119は全て
のエレベーターについてループ処理することを示す。こ
こで、kは号機番号を示し、nが最大号機番号を示す。
また、Continueは、パラメータ(k)を1増加
させることを示す。
ステップA112でまず、第4図に示すエレベーター制
御データテーブルST11におけるワークテーブル中の
時間テーブルTに初期値をセットし、その内容を第4図
のエレベーター制御データテーブルSTI 1の到着予
測時間テーブルにセットする。初期値として扉の開閉状
態より、あと何秒で出発できるかや、エレベーター休止
時間における起動までの所要時間等が考えられる。次に
階床を一つ進め(ステップA113),階床がエレベー
ター位置と同一になったか比較する(ステップA114
)。もし、同一となっていれば、1台のエレベーター号
機について到着予測時間テーブルが演算できたことによ
り、ステップA119にジャンプして他のエレベーター
号機について同様の処理を繰り返す。一方ステップA1
14において.Noであれば、時間テーブルTに{階床
走行時間Trを加算する(ステップA115)。そして
この時間テーブルTを到着予測時間テーブルにセットす
る(ステップA116)。次に、かご呼びあるいは割当
てホール呼び、すなわち、着目したエレベーターにサー
ビスすべき呼びが有るかどうかを判定し(ステップA1
17)、もしあれば,エレベーターのt回の停止時間T
sを時間テーブルTに加算する(ステップA118)。
次にステップA1↓3にジャンプし、全ての階床につい
て上記処理を繰り返す。
なお、ステップA115における1階床走行時間Tr.
および、ステップA118における1回停止時間Tsは
、第9図の予測パラメータテーブルST24に格納され
ている。
第16図は、かご内混雑度評価演算と満員予測評価演算
の基礎データとなるべきエレベーターの任意の階での予
測かご内人数を演算するプログラムA210のフローで
ある。このプログラムも第15図のプログラムと同様に
、例えばl秒毎に周期起動され、エレベーターの現在位
置から任意の階までにおける予測かご内人数を全階床,
全エレベーター号機について演算する。
第16図において、ステップA211とA220は全て
のエレベーターについてループ処理することを示す。
ステップA212でまず、ワーク用の人数テーブルVに
初期値をセットし、その内容を第4図のエレベーター制
御データテーブルSTI 1の予測かご内人数テーブル
にセットする。初期値として現在のかご内人数等が考え
られる。かご内人数は、各エレベーター号機に設けられ
た荷重計で測定されるデータより、60kgを1人とい
うように換算して得る。そのため、かご内人数が0.1
 人単位となることもあるが特に問題となることではな
い.次に階床を一つ進め(ステップA213).階床が
エレベーター位置と同一になったか比較する(ステップ
A214)。もし,同一となっていれば、1台のエレベ
ーター号機について予測かご内人数テーブルが演算でき
たことになり,ステップA220にジャンプして他のエ
レベーター号機について同様の処理を繰り返す。一方ス
テップA214において,Noであれば,かご呼びが有
るかを判定する(ステップA215)。もしかご呼びが
有れば,人数テーブルVから予測降り人数Cijを減算
する。(ステップA216)。次に、割当てホール呼び
が有るかどうかを判定し(ステップA217).もし割
当てホール呼びがあれば、予測乗込み人数Hijを人数
テーブル■に加算する(ステップA218)。そしてこ
の人数テーブルVを予測かご内人数テーブルにセットす
る(ステップA219)。次にステップA213にジャ
ンプし、全ての階床について上記処理を繰り返す。
なお、ステップA216における予測降り人数Cij、
および、ステップA218における予測乗込み人数Hi
jは、第9図の予測パラメータテーブルST24に格納
されている。また、第16図では省略したが、予測かご
内人数が定員数を上回る時には人数テーブルVを定員数
にする、0人を下回る時には人数テーブルVを0人にす
る、あるいは方向反転時には人数テーブルVをO人にす
る処理が必要であることはいうまでもない。
第17図は、呼び割当てのプログラムBIIOのフロー
である。このプログラムは、例えば、0.1 秒毎に周
期起動するものとするが、ホール呼び発生時に随時起動
することとしてもよい。
第17図において、ステップB112と8 117は上
昇(j=1),下降(j=2)の両方向についてループ
処理することを示す。また、ステップB113とB11
6は最下階(i=1)から、最上階(i =m)の全階
床についてループ処理することを示す。
プログラムBIIOでは、まずステップB111で前周
期以降に発生した未割当てホール呼びを読み込む。ステ
ップB112で設定した方向、ステップB113で設定
した階床にホール呼びが有るかを判定し(ステップB1
14)、もしなければ,次のステップ(B 1 1 6
)に進む。ステップB114でホール呼びが有るときに
は、多目標制御割当てアルゴリズムのサブルーチンB2
10(後述)へ進む。次に、ステップB115では、サ
ブルーチンB210でワークテーブルの号機別総合評価
値テーブルΦ[k]に格納した、各エレベーター号機の
総合評価値を比較し、その値の最も小さな号機を最適エ
レベーター号機としてホール呼びを割当てる。階床,方
向に関するループが終了すると、B110の処理が完了
する。
続いて,第17図中の多目標制御アルゴリズムB210
を第18図を用いて説明する。
実施例では、多目標制御アルゴリズムとして、待ち時間
に加え,乗車時間とかご内混雑度を制御する例を取り上
げて説明するが、前述の如く、この他にも、予約変更率
,省エネルギ,長待ち率等を取り上げてもよい。また実
施例では、運行効率を改善する停止呼びの評価、及び、
満員予測の評価も併せて行っている。
さて,第工8図において、ステップB211と8213
は全てのエレベーターについてループ処理することを示
す。
多目標制御は、各目標の評価値を演算し、その総合評価
値により割当てを行う。サブルーチンB310で待ち時
間の評価値φV,サブルーチンB320で乗車時間の評
価値φt,サブルーチンB330で停止呼びの評価値α
a,サブルーチンB340でかご内混雑度の評価値φC
と満貝予81}lの評価値αfを演算する。その結果を
ステップB212で、制御パラメータテーブルST25
に格納されている重み係数kil,kt,kcを掛けて
、ワークテーブルの号機別総合評価値Φ[k]にΦ[k
コ=kwφv+ktφt+ kcφc+af−aaを格
納する。全エレベーター号機について終了したら,第1
7図ステップB1↓5へ復帰する。
引き続き、各評価サブルーチンについて説明する。
第19図は,待ち時間評価サブルーチンB 310のフ
ローである。
待ち時間評価値φVを演算する方法は、第9図の制御パ
ラメータテーブルST25の待ち時間制御パラメータの
待ち時間制御方法パラメータW rtr t hにより
切り替えられる。つまり、ステップB311で待ち時間
制御方法パラメータW m t hが1であればステッ
プB312へ進む。ステップB312では、呼び発生階
待ち時間最小アルゴリズム( M i n割当て)を用
いている。呼び発生階待ち時間最小アルゴリズムでは、
第4図の到着予測時間テーブルを参照して、発生ホール
呼びの予測待ち時間Wcallを評価値φνへ代入する
。また、ステップB311で待ち時間制御方法パラメー
タW m t hが2であればステップB313へ進む
。ステップB3↓3では、最大待ち時間最小アルゴリズ
ム(Min−Max割当て)を用いている。最大待ち時
間最小アルゴリズムでは,第4図の到着予測時間テーブ
ルとホール呼び経過時間テーブルを参照して、前方割当
てホール呼びの中から,現在までの経過時間と今後の到
着予測時間の和である予測待ち時間の最大となる階の待
ち時間Wmax評価値φVへ代入する。更に、スイツプ
B311で待ち時間制御方法パラメータWmthが3で
あればステップB314へ進む。ステップB314では
、待ち時間平均最小アルゴリズム(Mean割当て)を
用いている。待ち時間平均最小アルゴリズムでは、第4
図の到着予測時間テーブルとホール呼び経過時間テーブ
ルを参照して、前方割当てホール呼びの予測待ち時間の
平均値Wmeanを評価値φVへ代入する。待ち時間評
価値φVへの代入が終わったら、サブルーチンB2↓O
の次の処理へ進む。
第20図は,乗車時間評価サブルーチンB320のフロ
ーである。
まず、ステップB321で第4図の到着予測時間テーブ
ルとかと呼び経過時間テーブルを参照して,前方受け持
ちかご呼びの中から、現在までの経過時間と今後の到着
予測時間の和である予測乗車時間の最大となる階の乗車
時間Tmaxを演算する。ステップB322でTtna
xと第9図の制御パラメータテーブルST25の乗車時
間制御パラメータの設定値Tinstの大小比較を行い
、Tmax≦TinstであればステップB323で乗
車時間評価値φtにOを代入する。T max> T 
instであれば、ステップB324で乗車時間評価値
φtに( T wax− T inst)を代入する。
以上の処理終了後、サブルーチンB210の次の処理へ
進む. 第21図は5停止呼び評価サブルーチンB330のフロ
ーである。
停止呼び評価とは、新規発生ホール呼びの近傍階にホー
ル呼び停止、または、かご呼び停止の予定がある号機を
、新規ホール呼びに割当てられ易くする評価を行うこと
で,団子運転を解消し,省エネルギと運転効率向上を図
る考え方である。
まず、ステップB331で停止呼び評価値αaを初期化
する。第9図の制御パラメータテーブルST25の停止
呼び評価パラメータテーブルの近傍階定数αdを用い、
ステップB332とステップB335のループで、現在
階iを中心に±αd階床につき処理を行う。ステップB
333で同方向の割当てホール呼びか受け持ちかご呼び
が有るか調べ、有る時にはステップB334で階床差に
応じた評価値α[iw]をαaに加える。以上の処理終
了後、サブルーチンB210の次の処理へ進む。
第22図は、かご内混雑度評価と満員予測評価のサブル
ーチンB340のフローである。
まず、ステップB341で第4図の予測かご内人数テー
ブルを参照して,前方各階での予測かご内人数の最大値
Cmaxを演算する。ステップB342でCmaxと第
9図の制御パラメータテーブルST25のかご内混雑度
制御パラメータの設定値Cinstの大小比較を行い、
Cmax≦C instであればステップB343でか
ご内混雑度評価値φCにOを代入する。Cmax>Ci
nstであれば,ステップB344でかご内混雑度評価
値φCに第9図の制御パラメータテーブルST25のか
ご内混雉度制御パラメータの混雑評価値CIを代入する
。更に、ステップB345でCmaxと第4図のエレベ
ーター仕様テーブルST13の定員Ccaρの大小比較
を行い、C max≦CcapであればステップB34
6で満員予測評価値αfにOを代入する.C max 
) C capであれば MステップB347で満員予
測評価値αfに第9図の制御パラメータテーブルST2
5の満員予測評価制御パラメータの満員評価値C2を代
入する。以上・の処理終了後、サブルーチンB210の
次の処理へ進む。
以上、第15図から第22図のプログラムを用いること
で、多目標制御を実行する群管理制御系ソフトウエアS
F1を説明した。
次に、一般的な学習系ソフトウエアSF2について、第
5図から第l1図、及び、第23図から第28図により
説明する。
第23図は,運転データ収集プログラムSF21のフロ
ーである。
このプログラムは一定周期毎(例えば1秒)に起動され
,かつ、一定時間(例えば5分間)データを収集した後
、第6図のサンプリングデータテーブルST21へ書き
込みを行う。
まず、ステップC111で前周期以降の全号機の走行時
間と走行階床数のデータを収集する。このデータは、1
階床走行時間Trを求めるのに用いられる。ステップC
112では、前周期以降の全号機の停止時間と停止回数
のデータを収集する。
このデータは,1回停止時間Tsを求めるのに用いられ
る。次に、ステップC113で方向反転を検出し、反転
が有ればステップCl 14で方向反転回数d′をカウ
ントアップする。ステップC115では、停止状態を検
出し、停止が有ればステップ0116で停止状態発生階
の停止回数e’ijをカウントアップする。ステップC
117では、ホール呼びを検出し、ホール呼びが有れば
ステップCl18でホール呼び発生階のホール呼び数f
’ij をカウントアップする。ステップC119では
、かご呼びを検出し、かご呼びが有ればステツC120
でかご呼び発生階のかと呼び数g’ijをカウントアッ
プする。ステップC 121では,乗込み乗客を検出し
、乗込みが有ればステップC122で乗込み発生階の乗
込み人数h’ijをカウントアップする。ステップC1
23では、降り乗客を検出し、降りが有ればステップC
124で降り発生階の降り人数c’ijをカウントアッ
プする。データ収集が終了すると、ステップC125で
サンプリングタイムを検出し、終了のタイミングであれ
ばステップ0126でサンプリングデータテーブルST
2 1へ書き込みを行う。このプログラムで収集された
データは,交通需要区分プログラムSF22と,運転デ
ータ学習プログラムSF23で用いられる。
次に,交通需要区分プログラムSF22について説明す
る. まず、交通需要区分の概念を第24図を用いて説明する
エレベーターの交通需要には、出勤時のように上昇方向
の利用が多い時間帯,平常時のように上昇と下降の利用
が均衡し、全体交通量もある程度の時間帯,閑散時のよ
うに全体交通量がごく少ない時間帯等が有る。そこで、
この交通需要の分類は一定時間内の乗込み人数を測定す
ることで区分でき、横軸にDN交通量(下降方向の一定
時間内乗込み人数)、縦軸にUP交通量(上昇方向の一
定時間内乗込み人数)をとって図示すると第24図のよ
うに表される。例えば第24図でのが閑散時、■が出勤
時、■が平常時に相当する。交通需要区分は全体交通量
とUP/DN比率で特徴づけられるので、交通需要区分
テーブルST22にはその最大,最小(UP/DN比率
は逆正接をとって角度に換算してある)が格納されてい
る。
実際のプログラムのフローを第25図に示す。
このプログラムは,運転データ収集プログラムSF21
でサンプリングデータテーブルST2↓への書き込みが
行われたことに続いて起動される。
交通需要区分の前処理として、ステップC21↓からス
テップC216のループで方向別の乗込み人数h su
m[ j ] を演算する。ステップC217で変数δ
に交通需要をセットし、ステップC218で全体交通量
が交通需要δの範囲にあるか、ステップC218でUP
/DN比率が交通需要δの範四にあるかを調べ,どちら
かでも満足していなければ交通需要δを変更して処理を
繰り返す。条件を共に満たしているならば、ステップC
220で交通需要区分Δに変数δを代入し、処理を終了
する。以上の処理で、収集されたサンプリングデータに
対応する第7図に示した交通需要区分Δを得ることがで
きる。
次に、運転データ学習プログラムSF23を第26図,
第27図を用いて説明する。
学習は、オンラインで収集されたデータST21を用い
て過去の学習結果データベースの内容を修正することで
行われる。
このプログラムは、運転データ収集プログラムSF21
でサンプリングデータテーブルST2 1への書き込み
が行われ、交通需要区分プログラムSF22で交通需要
区分Δを演算したことに続いて起動される。まず、第2
6図ステップc311で、サンプリングデータテーブル
ST21を読み込む。サブルーチンC320では,サン
プリングデータテーブルST21を用いて各種パラメー
タを演算する。つまり、第27図ステップc321で1
Va床走行時間Trを、 走査時間 で求める。ステップC322で1回停止時間Tsを、 停止時間 で求める。更に、ステップC323とステップC331
の方向に関するループ、ステップc324とステップC
330の階床に関するループで各方向,各階床について
、パラメータを演算する。まずステップC325で、停
止確率Pijを、で求める。ステップ0326では、予
測乗込み人数Hijを、 で求める。ステップC327では,予測降り人数Cij
を、 で求める。ステップ0328では,ドアタイム制御パラ
メータDijを、 で求める。ステップC329では、サービス優先レベル
Sijを、 で求める。ここで、ステップC325からステップC3
29のa1y・・・,asは、ある定数を表している。
以上の処理で得られた上記T r g T s +Pi
j, Hij, Cij, DijおよびSij等のパ
ラメータ群をまとめてD newと表記する。第26図
に戻り、ステップC312で学習結果データベースから
交通需要区分Δに対応する以前に学習されたデータを読
み込む。このデータをまとめてDoldと表記する。ス
テップC313では,このD newとDoldを結合
係数γ(0≦γ≦工)を用いて次式により結合し、学習
結果データテーブルST23にあたるデータD pre
を演算する。
Dpre= ”l Dnew+(1 − 7)Dold
ここで、γが1に近いほどオンラインで収集されたデー
タを重視することを表し、γが0に近いほど以前の学習
結果を重視することを表す。ステップC314でデータ
D preを学習結果データベースSD21へ書き込み
、処理を終了する。
更に、第28図を用いて最適パラメータ設定プログラム
SF24を説明する。
このプログラムは、運転データ収集プログラムSF21
でサンプリングデータテーブルST21への書き込みが
行われ、交通需要区分プログラムSF22で交通需要区
分Δを演算したことに続いて起動される。
ステップC411で交通需要区分Δを読み込む。
ステップC412では、交通需要区分Δに対応する制御
パラメータを制御方法データベースSD22から読み込
み、制御パラメータテーブルST25にセットする。ス
テップC413では、交通需要区分Δに対応する予測パ
ラメータを学習結果データベースSD21から読み込み
、予測パラメータテーブルST24にセットする。
また、入出力制御プログラムSF25は、学習結果デー
タベースSD21の内容をICカードに書き込む、また
は、ICカードの内容を制御方法データベースSD22
に書き込む等の処理の制御を行う。(フローは省略する
。) 以上が本発明の内,群管理制御系ソフトウエアSFIと
学習系ソフトウエアSF2の実施例であり、ここまでが
、第1図原理システムブロック図の群管理制御実行部4
に相当する。
次に、特定階に着目した交通流モデルにより群管理制御
方法を決定する支援系ソフトウエアSF3について、第
1図,第12図から第14図、及び、第29図から第4
0図を用いて説明する。
この支援系ソフトウエアSF3は、特定階が変更になっ
たり、群管理制御が交通流に合致しなくなったと思われ
る時に,あるいは、自動的に所定の時間毎に起動される
支援系ソフトウエアSF3は、第工図原理システムブロ
ック図の内、対象とする交通流のデータと特定階に着目
した交通流モデルを比較する交通流比較部と、交通流比
較部で比較された結果とユーザの要望とに応じた制御方
法を制御方法決定知識ベースより検策し決定する制御方
法決定部に相当する。
初めに、交通流比較部について説明する。
ここで用いられる交通流のデータは、群管理制御装置M
Aで学習された結果、即ち、第24図に示す交通需要区
分Δに関するデータをICカードを通して個性化支援装
置spに学習交通流データテーブルST3↓として受け
渡されたものを用いる。また、ビル(エレベーター)が
稼働前であれば、入力装置SKから予測交通流データテ
ーブルST32として入力したものを用いる。
また、ここで用いられる特定階に着目した交通流モデル
について、第29図から第3l図を用いて説明する。ビ
ル内の交通流には交通需要に対応して乗込み需要、また
は,降り需要が特に多い特定階とその他の一般階が存在
し、多目標制御に影響を与える。そこで、この特定階,
一般階に着目すると、個々の乗客のエレベーター利用は
必ず次の3形態の何れかに分類できる。
ハ特定階から乗込み、一般階で降りる利用。
2.一般階から乗込み,特定階で降りる利用。
3.一般階から乗込み、一般階で降りる利用。
この個々の乗客は、交通流を形戊する基本要素であり、
あらゆる交通流は個々の乗客の集合体である。そこで、
上記の3形態をそれぞれ、/.第29図に示す発散要素
交通流モデル(Spread−out Traffic
 Model : S Tモデル)2.第30図に示す
集中要素交通流モデル(Gathering Traf
fic Model : G Tモデル)3.第31図
に示す階間要素交通流モデル(Intrefloor 
Traffic Model : I Tモデル)とモ
デル化する。ここで、STモデルは、出勤時の交通流の
中心成分であり、また、平常時における外来客のロビー
階から目的階までの移動等もSTモデルで表すことがで
きる。GTモデルは、昼食時の食堂階へ向かう利用であ
るとか、平常時におけるビル外へ外出するためのエレベ
ーター利用等のモデルである。ITモデルは、一社専有
ビルの平常時に多い階間利用のモデルであるが、STモ
デルやGTモデルに分類できないエレベーター利用はI
Tモデル成分と考えることができる。
これらの要素交通流モデルを用いることで、第32図の
ようなSTモデルとGTモデルを合威したSGTモデル
であるとか、第33図のようなITモデルを加えたSG
ITモデルといった交通流の合或が可能である。合成交
通流モデルとしては、特定階が複数個所のSTモデルや
GTモデル、ビルの一定部分のみのITモデル等も考え
ることができる。この合成交通流モデルにおける3要素
交通流モデルの組合せ、あるいは,成分比率は任意に設
定できるので、あらゆる交通流を上記3つの要素交通流
モデルの成分比率を変えた合成として取り扱うことが可
能になる。
対象とする交通流における3つの要素交通流モデルの成
分比率は、第34図(a)の「三元状態図」を用いるこ
とで図示できる。三元状態図とは,金属材料等の分野に
おいて,物質中に含まれる3つの元素の構成比率を図示
するために用いられるものであるが、本発明では、交通
流中に含まれる3つの要素交通流モデルの構成比率を図
示するために用いている。
三元状態図では、ST頂点がSTモデル成分100%の
交通流を示し、逆にGT−IT底辺はST成分O%の交
通流を示す。ST成分X%であれば、GT−IT底辺と
平行にGT−IT底辺からST頂点への高さのX%の位
置の直線として表される。GT成分,IT成分について
も同様である。この三元状態図を用いることにより、全
ての交通流はその要素交通流モデルの構成比率を図示す
ることができる。例えばST成分30%,GT成分45
%,IT成分25%の交通流は.各成分に対応する直線
の交点として表される。
更に、交通流に対応じた多目標制御を実現する制御方法
は、3つの要素交通流モデルの成分比率に従って変わる
。その様子を示す実験結果の一例を第34図(b)に示
す。
第34図(b)は交通量(総利用人数)を固定して、そ
の時のITモデルの成分比をO%(S[i丁) ,50
%(SGIT),100%(IT)  と変化させた交
通流を発生し、その交通流に対して、第22図のかご内
混雑度制御の設定値Cinstをパラメータにして群管
理制御した時の結果をシミュレーション実験した結果で
ある。縦軸のかご内混雑度は、混雑状況(定員の50%
以上での乗算)に遭遇した利用客の比率で表している。
第34図(b)より、SGTモデル(IT成分O%)に
おいてはかご内混雑度制御を強めるほど結果を良くでき
るが、IT成分が50%含まれる(SGITモデル)と
制御に対して結果の改善が極小を持つ、あるいは飽和す
る傾向をみせる。更にITモデル(IT成分100%)
においては、制御を強めても結果が改善できないことが
判る。このことから、かご内混雑度の改善が要求された
ときの制御方法として、 ・IT成分が少ない領域■ではCinstを小さく設定
する。
・IT成分が増えた領域■においては、C instを
極小点付近に設定する。
・IT成分が特に多い領域■では、C instによら
ず,制御量Clの調整で制御を行う。
といった設定を行う必要がある。
そのため、交通流に対応じた多目標制御を実現する制御
方法を設定するための知識ベースの構成は、3つの要素
交通流モデルの成分比率に従って三元状態図上で区分さ
れる領域毎に制御方法を用意する本発明の方式を用いる
ことが有効である,即ち、第24図で検出された交通需
要区分Δについて、具体的にどのような交通流になって
いるかを第34図(a)に示す三元状態図により求め、
求められた交通流モデルを処理するに好適な群管理制御
方法を決定し、群管理制御が行われることになる。
支援系ソフトウエアSF3の実施例を第35図から第4
0図を用いて説明する。
第35図は,交通流比較プログラムSF32のフローで
ある。
プログラムは、入力された交通流から特定階を判定する
サブルーチンD210.入力された交通流の要素交通流
モデル成分比率を演算するサブルーチンD310、要素
交通流モデル成分比率から領域区分八を判定するサブル
ーチンD410から構成される. 交通流の乗降人数から特定階を自動的に判定するプログ
ラムを第36図に示す。第36図中で、パラメータk=
1の時は乗込みを、k=2の時は降りを表す。
ステップD211とD220の乗降に関するループ、ス
テップD212とD219の方向に関するループの中で
、まず.ステップD213で乗込み人数、あるいは降り
人数の平均μと標準偏差ρを演算する。その後、ステッ
プD214とD 218の階床に関するループの中のス
テップD215でj方向i階の乗込み人数、あるいは降
り人数が(μ+2ρ)以上であるかを判定し、Yesで
あればステップD216でi階に相当する特定階フラグ
のビットに1をセットする。ステップD215の判定で
NoであればステップD217でi階に相当する特定階
フラグのビットに0をセットする.以上の処理がす八で
終了すると、乗降、方向に関する特定階判定結果が特定
階フラグに得られる。
この方法を用いることにより、対象とする時間帯の特定
階を自動的に判定できる効果がある。
次に、入力された交通流の要素交通流モデル成分比率を
演算するサブルーチンD310を第37図を用いて説明
する。
発散交通流比率STRは、全乗込み人数に対する特定階
からの乗込み人数の比率であるので、ステップD311
で、 で演算する。また集中交通流比率GTRはステップD3
12で, で演算する。階間交通流比率ITRは全体(100%)
からSTRとGTRを除いた値であるので、ステップD
313で、 ITR=100−STR−GTR で演算する。
以上の処理により,各要素交通流モデルの成分比率が演
算できる。
次に、要素交通流モデル成分比率から領域区分Aを判定
するサブルーチンD410について,第38図を用いて
説明する。
ステップD411で変数λに領域区分をセットする。ス
テップD412で発散交通流比率STRが領域区分λの
範囲にあるか,ステップD413で集中交通流比率GT
Rが領域区分λの範囲にあるか、ステップD413で階
間交通流比率ITRが領域区分λの範囲にあるかを調べ
、いずれかでも満足していなければ領域区分λを変更し
て処理を繰り返す.条件を全て満たしているならば、ス
チップD415で領域区分Aに変数λを代入し、処理を
終了する。
以上の処理で、対象とする交通流データに対応する領域
区分Aを得ることができる。なお,D410の処理で領
域の上下限の値は第14図制御方法決定知識ベースSK
31の値は領域区分テーブルSK31Tに格納されてい
る。領域の区分は、この領域区分テーブルSK31Tの
上下限値を書き替えることで変更できる。
引き続き、制御方法決定プログラムSF33を第39図
,第40図を用いて説明する。
制御方法決定プログラムSF33は、交通流比較プログ
ラムSF32で判定された領域区分八と入力装[SKか
ら入力されたユーザの要望に従った制御方法を制御方法
決定知識ベースを検索して決定するプログラムである。
まず第39図ステップD511でユーザの要望を受け付
ける。この入力は,例えば第40図のような画面に対し
て行う。入力されたユーザの要望にはステップD512
で配点が行われる。各入力目標の配点は、第40図の5
段階に対して、重要度順に 3(重要)→2→l(同程度)→O−+0とする。実施
例では,各入力目標の総合点数は待ち時間5 (=3+
2)点、乗車時間0(=O+O)点、かご内混雑度2 
(=O+2)点である。ステップD513では、配点結
果から重要目標を決定する。決定は、4点以上の目標を
重要とし、全目標が3点以下の配点の時には各目標が同
程度とする。この結果、ユーザの要望は「待ち時間が重
要(inpW) J p  r乗車時間が重要(inp
T) J 1「かご内混雑度が重要(inpC) J 
,  r各目標が同程度(inpA)の4通りに分けら
れる。ステップD514では、前述の交通流比較プログ
ラムSF32で判定された領域区分八に対応する知識S
K311,・・・,KS315から要望に応じた制御方
法を検索する。領域対応知識は、if (要望条件}−
then (制御方法パラメータ)という組になってい
る。
例えば、領域区分Iに対する知識は、 if (inpW) −then (kw=0.6, Wmth=1, kt
=0.2, Tinst=40,kc=0.2, Ci
nst=CcapX0.8, Ct=300+ =−}
if {inpT} −then {kw=0.3, Wmth=2, kt
=0.5, Tinst=20,kc=0.2, Ci
nst=CcapX0.4, Cz=600, ・−}
if (inpC) −then {kw=0.2, With=2, kt
=0.3, Tinst==20,kc=0.5,  
Cinst=CcapX0.3,  C1:6001 
 −}if (inpA} −then {kw=0.4, Wmth=2, kt
=0.3, Tinst=40,kc=0.3, Ci
nst=CcapX0.6, C1=300,−>どな
っており、領域区分八と要望が与えられると制御方法パ
ラメータを決定できる。ステップD515で制御方法パ
ラメータを出力装置に提示し、ステップD516で確認
を求める。確認がNoであればステップD517で要望
を修正し処理を繰り返す。ステップD516でYesで
あれば、制御方法パラメータを制御方法データテープ/
L/ST33へ書き込み処理を終了する。
また、支援系ソフトウエアSF3のICカード入出力プ
ログラムSF31は、ICカードの内容を学習結果デー
タテーブルST3 1に書き込む、または、制御方法デ
ータテーブルST33の内容をICカードに書き込む等
の処理に制御を行う。
(フローは省略する。) 本実施例によれば、以下のような効果がある。
群管理制御対象とする交通流と特定階に着目した交通流
モデルを比較する構成としたことにより交通流を一般化
して扱うことができる交通流の判定が容易となる。また
交通流の特徴を明確にすることができる。
乗降別に特定階を判定する構成としたことにより特定階
の影響をより精度よく制御方法の決定に反映できる。従
って、特定階が変った場合でも、制御用データを人手に
より設定し直す必要はなく、自動的に新しい特定階に対
する交通流に合致した群管理制御が行われる。
知識ベースを交通流モデル対応領域毎に用意する構成と
したことにより知識ベースの構築・保守を容易にできる
交通流を基本となる3つの要素交通流モデルの成分比率
により三元状態図上の領域に表すことにより交通流の認
識が容易にできる。
交通流比較部と制御方法決定部を群管理制御実行部とオ
フラインの構成とすることにより群管理制御装置の装置
規模を縮小できる。また知識ベースの更新が容易にでき
る。
制御方法の決定を知識ベースの知識のみで行うことによ
り支援装置を簡便にできる。また制御方法の決定の即時
性を向上することができる。
Hの他の一施りの説口 次に、本発明の他の実施例を説明する。以下の説明では
、先に説明した実施例との共通部分の説明は省略し、相
違部分のみ説明する。
初めに、制御方法決定知識ベースに補足知識を備えた実
施例について説明する。
本実施例では、第工2図支援用ソフトウエアSFa内の
制御方法決定知識ベースSK31のテーブル構成図(第
14図)に補足知識SK3↓Cを加えた第41図のテー
ブル構戒を用いる。補足知識は. if (環境条件}
 −then{制御方法変更点}、又は、if (環境
条件) −then (制御方法パラメータ}となって
いる。環境条件としては、・特定階の位置に関する条件
(特定階が端階、端階から数階、中心階等) ・特定階の数に関する条件(特定階が一方向に2階,同
方向に乗込み特定階と降り特定階が存在等) 等が考えられる。これらの条件は、特定階判定プログラ
ムD210で作成される特定階フラグHSj,CSjに
より或立を調べることができる。
補足知識は例えば、 if {降り特定階が端階} −then ( Cinst= Cinst X 1 
. l )if (降り特定階が中央階} −then ( Cinst= Cinst X 0 
. 8 )if (降り特定階が2つで両端階) −then {Cinst=CinstX 1.2}等
である。補足知識は、第39図ステップD514での制
御方法検索時に用いられる。
本実施例によれば、制御方法決定知識ベースに補足知識
を加えたことにより、ビル環境の実態に即した制御方法
の決定が可能となる効果がある。
また、三元状態対応の知識ベースに納まりきらない知識
を制御方法決定に活用することができる効果がある。
次に、支援系ソフトウエアSF3に群管理制御を模擬す
るシミュレーションプログラムを加えた実施例について
説明する。
本実施例では、支援系ソフトウエアSF3を第42図の
ように変更する。第42図における変更点は、シミュレ
ーションプログラムSF36が加わった点である。
これに伴う制御方法決定プログラムSF35のプログラ
ム変更点を第43図から第45図を用いて説明する。
第43図において、ステップD6 1 1, D612
,D613,D617,D618,0619,、D62
0はそれぞれ第39図ステップD5 1 1,D512
,D513,D516,D517,D518,D5↓9
と同様である。しかし、ステップD614で検索される
制御方法は、if (inpW) −then (kw=0.6, Wmth=1, kt
=o,2, Tinst=40,kc=0.2, Ci
nst=CcapX0.8, Ct=300, ・・・
)or (kw=0.7, Wmth=1, kt=0
.1, Tinst=40,kc=0.2, Cins
t=CcapX0.8, Ct=300, −)if 
(和ρC} −then {ki+=0.2, Wmth=2, k
t=0.3, Tinst=20,kc=0.5, C
inst=CcapX0.2, Ct=600, ・=
}or (kw=0.2, Wmth=2, kt=0
.3, Tinst=20,kc=0.5, Cins
t=CcapX0.3* Cx=60CL ・−>or
 (kw=0.2, With=2, kt=0.3,
 Tinst=20,kc=0.5, Cinst=C
capX0.4, Cz=600, −)というように
、if {要望条件} −then (制御方法パラメ
ータ).r(制御方法パラメータ}で記述され、1つの
要望に対して複数の制御方法パラメータを出力する。制
御方法パラメータが検索されると、サブルーチンD71
0へ対象交通流(学習交通流データテーブルST31又
は予測交通流データテーブルST32)、及び検索され
た複数の制御方法パラメータを受渡し、シミュレータ(
後述)を起動する。シミュレータからはシミュレーショ
ン結果及びそのノルムLpを受け取る。ステップD61
5では、受け取ったノルムLρの最も小さいものを最適
制御方法として決定し、ステップD616でそのシミュ
レーション結果を出力する.以降の処理は同一である。
第44図は、シミュレータを管理するサブルーチンD7
10のフローである。ステップD711でシミュレーシ
ョン用データとして学習交通流データテーブルST3 
1又は予測交通流データテーブルST32から1階床走
行時間Tr(予測交通流データテーブル使用時であれば
Tnr)と1回停止時間Ts(T”s)を設定する。ス
テップD712では、各階乗込み人数h ij(h ”
ij) 、各階降り人数cij(c”ij)に従う乗客
を発生する。シミュレーションはこの同じ発生乗客に対
して制御方法パラメータを変更して行う。ステップD7
13でシミユレーションしていない制御方法の有無を調
べ、まだシミュレーションしていない制御方法の有れば
、ステップD714へ進む。ステップD7 14では、
まだシミュレーションしていない制御方法をシミュレー
タに設定する。サブルーチンD 810では、シミュレ
ーションを実行する。ステップD715では、シミュレ
ーション結果データ(平均待ち時間WsiI!l.平均
乗車時間TSiI1、かご内混雑度Csim )に、第
43図ステップD612で与えられた点数(pw + 
pt + pc )を重みとして掛け、和をとったもの
をノルムLpとして演算する。
LP=pv′WSiIIl+pt′TSim+pC0C
SimこのノルムLPは、要望に対する制御結果の優秀
度を示し,このノルムを短いほど、望ましい制御方法で
あることを表す。また、このノルムの計算法としては、
制御目標値X targ、規格化値X stndを定め
、(Xは各目標項目を表す)LP=Σp x ●(Xs
ill− Xtarg)/ Xstndとして求めても
よい。受け渡された全制御方法に対するシミュレーショ
ンが終了すると、ステップD713の判定がNOとなり
復帰する。
次に、シミュレーション実行部のプログラムを第45図
で説明する。
まず、ステップD811でエレベーター位置,ホール呼
び,かご呼び等のシミュレーション変数を初期化する。
ステップD812では待ち時間や乗車時間、かご内混雑
度等の統計変数を初期化する。ステップD813でシミ
ュレーション時間TimeにOを代入し、シミュレーシ
ョンを開始する。
ステップD814で乗客の到着等の処理を行う。
ステップD815で号機の移動等を制御する。ステップ
D816でホール呼びに対する割当て処理を行う。ステ
ップD817で待ち時間、ホール呼び数等のシミュレー
ションデータを収集する。ステップD818でTime
を更新し、ステップD819でシミュレーションの終了
を判定する。時間終了でなければステップD814で戻
り処理を繰り返す。終了になれば、ステップD820で
平均待ち時間等を計算する統計処理を行う。
本実施例によれば,制御方法の決定にシミュレーション
を用いることにより制御方法決定の精度を向上すること
ができる効果がある。
次に、交通流比較部及び制御方法決定部を群管理制御装
置にオンラインで組み込んだ構成をとる場合の実施例を
説明する。
第46図は、実施例のハードウエア概略構戊図である。
ハードウエアは大別して、エレベーター号機E及びホー
ル呼び装!iffHDと接続され群管理制御を実行する
群管理制御装置MAと、入力装置SK,出力装置SDと
から構成される。入力装置SK及び出力装置SDは制御
盤に組み込んだり、管理人室に設置することが考えられ
る。群管理制御装置MAは、群管理制御系ソフトウエア
SFIを実行する群管理制御用マイコンM1と、学習系
ソフトウエアSF2を実行する学習用マイコンM2、及
び、支援及び修正系ソフトウエアSF4を実行する制御
方法決定・修正用マイコンM3を持つ。
次に、実施例のソフトウエア構成を示す。ソフトウェア
は大別して、エレベーター号機制御用マイコンEで実行
される号機制御用プログラムSFO ,群管理制御用マ
イコンM1で実行される群管理制御系ソフトウエアSF
I,学習用マイコンM2で実行される学習系ソフトウエ
アSF2、及び、制御方法決定・支援用マイコンM3で
実行される支援・修正系ソフトウエアSF4よりなる。
号機制御用プログラムSFOと、群管理制御系ソフトウ
エアSFIの構成は第3図と同一である。
第47図は、学習系ソフトウエアSF2の構成図である
。先に説明した第1の実施例に比べ、入出力制御プログ
ラムSF25,学習結果データベースSD21,制御方
法データベースSD22が無い点が異なっている。
第48図は、支援・修正系ソフトウエアSF4の構成図
である。
支援・修正系ソフトウエアSF4は,6つのプログラム
(交通流比較プログラムSF42,制御方法決定プログ
ラムSF43,キーボード入力制御プログラムSF44
,画面出力制御プログラムSF45,シミュレーション
プログラムSF46,制御方法修正プログラムSF47
)、予測交通流データテーブルST42,制御方法決定
知識べ一スSK41、及び2つのデータベース(学習結
果データベースSD41,制御方法データベースSD4
2)より構成される。第48図において、SF42,S
F43,SF44,SF45,ST42,SK41はそ
れぞれ第l2図のSF32,SF33,SF34,SF
35,ST32,SK31と、第48図SF46は,第
42図SF36と、第48図SD41,SD42はそれ
ぞれ第5図SD21,SD22とほぼ同一である。
ここで、制御方法決定知識ベースSK41の内容は、キ
ーボード入力制御プログラムSF44から変更可能とし
ている。(フローは省略する。)また、制御方法修正プ
ログラムSF47は、交通流の学習結果から制御方法パ
ラメータを自動修正するプログラムである。
第49図は、制御方法修正プログラムSF47のフロー
である。制御方法修正プログラムSF47の起動は、学
習結果データベースSD42の内容に変更があつ゛た時
、あるいは、1日又は1週間に1度等の周期的に起動す
る。
第49図でステップE111とE116は交通需要に関
するループである。ステップE111では、修正の対象
交通需要を設定する。ステップE 1 1. 2では、
交通流データを読み込み、ステップE113では、制御
方法パラメータを読み込む。
サブルーチンE210では、制御方法パラメータの修正
項目を決定する。ステップD710では,シミュレータ
を起動(第44図)する。ステップE114では、シミ
ュレータからシミュレーション結果及びそのノルムLp
を受け取り,ノルムLpの最も小さいものを最適制御方
法(パラメータ)として決定する。ステップE115で
は、修正された制御方法を制御方法データベースSD4
2へ書き込む。
第50図は、修正項目決定サブルーチンE210のフロ
ーである。
本実施例では、制御目標の重要度により修正項目を決定
する方法を用いる。
まず、ステップE211で重要目標が乗車時間であるか
を調べ、Yesであれば、ステップE213で制御方法
パラメータの乗車時間の設定値T instを修正項目
とする。この例では、乗車時間の設定値T instを
±10,±20ずつ変更したパラメータについてシミュ
レーションするよう指示している。また、ステップE2
11でNoであれば,ステップE212で重要目標がか
ご内混雑度であるかを調べ、Yesであれば、ステップ
E214で制御方法パラメータのかご内混雑度の設定値
C instを修正項目とする。ステップE212でN
oであれば、ステップE215で停止呼び評価パラメー
タαを修正項目とする。以上の処理により、修正項目が
決定され、制御方法修正用プログラムへ復帰する。
本実施例によれば、交通流比較部と制御方法決定部を群
管理制御実行部とオンラインの構成としたことにより制
御方法の設定変更を随時できる効果がある。また、制御
方法修正手段を備え、修正項目を制御の重要目標を基に
決定する構成としたことにより、交通流変化に対して重
要目標を重視した制御方法パラメータの自動修正が行え
る効果がある。
本発明の他の実施例として,制御方法決定知識ベースを
交通量に対応して備えた例について説明する。
多目標制御を実行する制御方法は、特定階によっただけ
でなく、交通量にも依存するので、その制御方法は交通
量によっても変更する必要がある。
そこで、制御方法決定知識ベース内の三元状態図対応知
識ベースを交通量に応じて、例えば5,1,0,15,
20,25.30 (人/5分・台)毎に用意する。制
御方法決定の対象交通流が、例えば交通量12(人/5
分・台)であれば、制御方法はその交通量をはさむ10
及び15(人/5分・台)の三元状態図上の、対象交通
流の要素交通流モデル成分比率対応領域からユーザ要望
に応じて選択し、シミュレーション結果により決定する
(フローは省略する。) 本実施例によれば,制御方法決定知識ベースを交通量に
対応して用意することにより制御方法決定の精度を向上
することができる効果がある。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、交通流と特定階
に着目した交通流モデルを比較することにより交通流を
判定するようにしたので、交通流を一般化して扱うこと
ができ、交通流の判定が容易となる。そして、交通流を
特定階に着目したモデルにより判定しているので、複数
のエレベーターを現実の交通流に合致した形で群管理制
御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理システムブロック図,第2図は本
発明の一実施例のハードウエア概略構成図、第3図は群
管理制御系ソフトウエアのソフトウエア構成図、第4図
は群管理制御系ソフトウエアのテーブル構成図、第5図
は学習系ソフトウエアのソフトウエア構戊図、第6図か
ら第9図は学習系ソフトウエアのテーブル構成図、第1
0図と第11図は学習系ソフトウエアのデータベース構
成図,第l2図は支援系ソフトウエアのソフトウエア構
成図、第13図は支援系ソフトウエアのテーブル構成図
、第14図は支援系ソフトウエアの知識ベース構成図,
第15図から第22図は群管理制御系ソフトウエアのプ
ログラムフローを示す図、第23図及び第25図から第
28図は学習系ソフトウエアのプログラムフローを示す
図、第24図は交通需要区分分類図、第29図から第3
1図は要素交通流モデル図、第32図と第33図は合成
交通流モデル図、第34図(a)は交通流モデル対応領
域区分分類図、第34図(b)は3つの交通流モデルに
ついて混雑度制御を行った場合の実験結果の例を示す図
、第35図から第39図は支援系ソフトウエアのプログ
ラムフローを示す図、第40図はユーザ要望入力画面例
を示す図、第4l図から第50図は本発明の他の実施例
に関する説明図であり、第4l図は支援系ソフトウエア
の知識ベース構成図、第42図は支援系ソフトウエアの
テーブル構成図、第43図から第45図は支援系ソフト
ウエアのプログラムフローを示す図、第46図はハード
ウエア概略構戒図、第47図は学習系ソフトウエアのソ
フトウエア構成図、第48図は支援・修正系ソフトウエ
アのソフトウエア構成図,第49図と第50図は支援・
修正系ソフトウエアのプログラムフローを示す図である
。 MA・・・群管理制御装置、M↓・・・群管理制御用マ
イコン、M2・・・学習用マイコン、MC・・ICカー
ド入出力装置、El,・・・,En・・号機制御用マイ
コン,HDI,・・・,HDm・・・ホール呼び釦、S
P・・・個性化支援装置、S1・・・制御方法決定用マ
イコン、SC・・・ICコード入出力装置、SD・・・
出力装置、SK・・・入力装置、SFO・・・号機制御
用プログラム、SFI・・・群管理制御系ソフトウエア
.SF2・・学習系ソフトウエア、SF3・・支援系ソ
フhウエア、第1図 第3図 第2図 第 4 図 第 6 図 第 7 図 第 5 図 第 8 図 第 9 図 第11 図 第10 図 第12図 第13 図 第15 図 第 14 図 第 16 図 第17 図 第 20 図 第 21 図 第 18 図 第 19 図 第 22 図 第 23 図 第 25 図 第 24 図 DN交通量 第 26 図 第 27 図 第 28 図 C414 第 32 図 第 34 図 (a) ST 第 33 図 l S (J I ’1’モアルノ 第35 図 第 36 図 第39 図 第40図 第 37 図 第 41 図 第 42 図 第 44 図 第43 図 第45 図 第 46 図 第 48 図 第 49 図 第 50 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、多階床間に就役する複数台のエレベーターを統括管
    理するエレベーターの群管理制御装置において、交通流
    データと特定階に着目した複数の交通流モデルとの比較
    を行う交通流比較手段と、該交通流比較手段で比較され
    た結果と群管理制御に対するユーザの要望とに応じた制
    御方法を決定する制御方法決定手段と、該制御方法決定
    手段で決定された制御方法に従い群管理制御を実行する
    群管理制御実行手段を備えることを特徴とするエレベー
    ターの群管理制御装置。 2、上記請求項第1項において、前記交通流比較手段が
    、特定階判定手段を含むことを特徴とするエレベーター
    の群管理制御装置。 3、多階床間に就役する複数台のエレベーターを統括管
    理するエレベーターの群管理制御装置において、検出し
    た多階床間の乗客の移動に対して特定階への集中、特定
    階からの発散および特定階以外の階間での交通流の3成
    分比率に基づいて群管理制御を行う手段を備えたエレベ
    ーターの群管理制御装置。 4、多階床間に就役する複数台のエレベーターを統括管
    理するエレベーターの群管理制御装置において、検出し
    た多階床間の乗客の移動に対して特定階への集中、特定
    階からの発散および特定階以外の階間での交通流の3成
    分比率と多項目の制御目標に基づいて群管理制御を行う
    手段を備えたエレベーターの群管理制御装置。 5、上記請求項1〜4において、群管理制御は、交通流
    およびユーザの要望に関して制御方法決定知識ベースに
    蓄えられた知識により決定されることを特徴とするエレ
    ベーターの群管理制御装置。 6、多階床間に就役する複数台のエレベーターを統括管
    理し、かつ、エレベーターの運行状態を収集・学習する
    ように構成したエレベーターの群管理制御装置において
    、エレベーターの運行状態を収集する収集手段と、該収
    集手段で収集された該エレベーターの運行状態を交通需
    要毎に分類し交通需要別交通流データとして学習する学
    習手段と、該学習手段で学習された該交通需要別交通流
    データと特定階に着目した複数の交通流モデルとの比較
    を行う交通流比較判定手段と、群管理制御方法に関する
    知識を蓄えた制御方法決定知識ベースと、群管理制御に
    対するユーザの要望を受け付ける要望入力手段と、該交
    通流比較手段で判定された該交通流モデルと該要望入力
    手段で入力された該ユーザの要望とに応じた制御方法を
    該制御方法決定知識ベースより検索し該交通需要別交通
    流データに対する制御方法として決定する制御方法決定
    手段と、該制御方法決定手段で決定された該制御方法を
    記憶する制御方法データベースと、制御方法を受け取り
    群管理制御を実行する群管理制御実行手段と、現在のエ
    レベーターの運行状態の交通需要に対応する制御方法を
    該制御方法データベースから検索し該群管理制御実行手
    段に設定する制御方法決定手段を備えることを特徴とす
    るエレベーターの群管理制御装置。 7、多階床間に就役する複数台のエレベーターを統括管
    理し、かつ、エレベーターの運行状態を集計・学習し、
    該学習結果により制御方法を調整するように構成したエ
    レベーターの群管理制御装置において、エレベーターの
    運行状態を収集する収集手段と、該収集手段で収集され
    た該エレベーターの運行状態を交通需要毎に分類し交通
    需要別交通流データとして学習する学習手段と、該学習
    手段で学習された該交通需要別交通流データと特定階に
    着目した複数の交通流モデルとの比較を行う交通流比較
    手段と、群管理制御方法に関する知識を蓄えた制御方法
    決定知識ベースと、群管理制御に対するユーザの要望を
    受け付ける要望入力手段と、該交通流比較手段で判定さ
    れた該交通流モデルと該要望入力手段で入力された該ユ
    ーザの要望とに応じた制御方法を該制御方法決定知識ベ
    ースより検索し該交通需要別交通流データに対する制御
    方法として決定する制御方法決定手段と、該制御方法決
    定手段で決定された該制御方法を記憶する制御方法デー
    タベースと、該学習手段で学習した交通流データの学習
    結果に基づき該制御方法データベースに記憶された該交
    通流データに対応する制御方法を修正し該制御方法デー
    タベースに記憶する制御方法修正手段と、制御方法を受
    け取り群管理制御を実行する群管理制御実行手段と、現
    在のエレベーターの運行状態の交通需要に対応する制御
    方法を該制御方法データベースから検索し該群管理制御
    実行手段に設定する制御方法決定手段とを備えることを
    特徴とするエレベーターの群管理制御装置。 8、上記請求項第1〜7において、乗客の交通流につい
    てのデータが、特定時間間隔当りの乗り人数、特定時間
    間隔当りの降り人数、特定時間間隔当りのホール呼び数
    、特定時間間隔当りのかご呼び数のうち少なくとも1つ
    に関する情報を含むことを特徴とするエレベーターの群
    管理制御装置。 9、上記請求項第6、7項において、制御方法決定手段
    が、制御方法の選択を群管理制御模擬手段の性能予測結
    果に基づいて行うことを特徴とするエレベーターの群管
    理制御装置。 10、上記請求項第7項において、制御方法修正手段の
    修正項目が、前記制御方法決定手段で決定された制御方
    法の項目の部分集合であることを特徴とするエレベータ
    ーの群管理制御装置。 11、多階床間に就役する複数台のエレベーターを統括
    管理するエレベーターの群管理制御方法において、交通
    流データと特定階に着目した複数の交通流モデルとの比
    較を行う交通流比較ステップと、該交通流比較ステップ
    で比較された結果と群管理制御に対するユーザの要望と
    に応じた制御方法を制御方法決定知識ベースより検索し
    決定する制御方法決定ステップと、該制御方法決定ステ
    ップで決定された制御方法に従い群管理制御を実行する
    群管理制御実行ステップを備えることを特徴とするエレ
    ベーターの群管理制御方法。 12、上記請求項第11項において、特定階に着目した
    複数の交通流モデルは、特定階への集中、特定階からの
    発散および特定階以外の階間の乗客の移動を3成分比率
    としているものであることを特徴とするエレベーターの
    群管理制御方法。 13、上記請求項第11項において、交通流比較ステッ
    プが特定階判定ステップを含むことを特徴とするエレベ
    ーターの群管理制御方法。 14、上記請求項第13項において、特定階判定ステッ
    プでの乗込み特定階の判定が、該交通流の各階ごとの乗
    込み人数に対し、該乗込み特定階からの乗込み人数が規
    定値以上多い場合に、乗込み特定階と判定することを特
    徴とするエレベーターの群管理制御方法。 15、上記請求項第13項において、特定階判定ステッ
    プでの降り特定階の判定が、該交通流の各階ごとの降り
    人数に対し、該降り特定階からの降り人数が規定値以上
    多い場合に、降り特定階と判定することを特徴とするエ
    レベーターの群管理制御方法。 16、上記請求項第14、15項において、規定値が各
    階からの乗込み人数、あるいは、降り人数の平均に、標
    準偏差の2倍を加えた値であることを特徴とするエレベ
    ーターの群管理制御方法。 17、上記請求項第13項において、特定階判定ステッ
    プでの特定階の判定を、上昇、下降の方向ごとに行うこ
    とを特徴とするエレベーターの群管理制御方法。 18、上記請求項第12項において、交通流における発
    散要素交通流モデルの成分比率を、全乗込み人数に対す
    る特定階乗込み人数の比率とすることを特徴とするエレ
    ベーターの群管理制御方法。 19、上記請求項第12項において、交通流における集
    中要素交通流モデルの成分比率を、全降り人数に対する
    特定階降り人数の比率とすることを特徴とするエレベー
    ターの群管理制御方法。 20、上記請求項第12項において、交通流における階
    間要素交通流モデルの成分比率を、全体比率から発散要
    素交通流モデルの成分比率と集中要素交通流モデルの成
    分比率を除いた比率とすることを特徴とするエレベータ
    ーの群管理制御方法。 21、上記請求項第11項において、制御方法決定知識
    ベースの分類が、交通流モデルを特定階への集中、特定
    階からの発散、および特定階以外の階間の乗客の移動の
    3成分比率として三元状態図で表わし、この三元状態図
    を区分することで行われることを特徴とするエレベータ
    ーの群管理制御方法。 22、上記請求項第11項において、制御方法決定知識
    ベースは、特定階の数および位置に対応した知識を備え
    ていることを特徴とするエレベーターの群管理制御方法
JP1235677A 1989-09-13 1989-09-13 エレベーターの群管理制御装置 Expired - Lifetime JPH07106845B2 (ja)

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JP4494696B2 (ja) * 1999-10-21 2010-06-30 三菱電機株式会社 エレベーター群管理装置
KR102136022B1 (ko) * 2019-01-17 2020-07-21 현대엘리베이터주식회사 강화학습 기반의 승강기 운행 제어 장치

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