JPH0398611A

JPH0398611A - 空気浄化用フィルター

Info

Publication number: JPH0398611A
Application number: JP1236568A
Authority: JP
Inventors: Eiji Tanaka; 栄治田中; Tetsuya Tsushima; 津島　哲也
Original assignee: Kuraray Chemical Co Ltd
Current assignee: Kuraray Chemical Co Ltd
Priority date: 1989-09-12
Filing date: 1989-09-12
Publication date: 1991-04-24
Anticipated expiration: 2016-12-04
Also published as: JP3233923B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は空気浄化用フィルターに係わり、詳しくは、エ
アコン、クーラー、空気清浄器、灯油ストーブ、冷風器
、温風器などに装填されて、有害ガス、有奥ガスなどを
吸着除去することにより空気を清浄化する空気浄化用フ
ィルターに関する。

〔従来の技術〕

空気中に含まれる有害戒分、有臭威分などを除去する目
的で、エアコン、クーラーなどに空気浄化用フィルター
が用いられている．従来の空気浄化用フィルターにおいては、スポンジに活
性炭を含浸させたものや、活性炭ハニカム、活性炭繊維
紙コルゲートなどが吸着材として用いられていた．〔発明が解決しようとする課題〕ところで、空気浄化用フィルターとしては、吸着能力が
大きくて、圧力損失（以下、「圧損」という）の小さい
ものが好ましい．しかしながら、従来においてはかかる理想的なフィルタ
ーは得られていない．表は活性炭粉末を吸着材として用
いた、従来のフィルターの活性炭含有量および圧損を示
したものであり、同表に示すように、活性炭含有量が少
ないもの、或いは、圧損が大きいものしか存在しなかっ
た．（以下、余白）（注）全密度：フィルターの重量／フィルターの体積活
性炭含有量が多いフィルター（表中、５００セルおよび
３００セルのハニカム）は、吸着能力が大きいため、フ
ィルターの寿命が長く、この点では好ましいものの、圧
損が０．９０以上と大きい．このため、装置を駆動する
ために大きなファン動力を必要とし、運転音が大きいな
どの問題があった．一方、圧損が比較的小さいフィルター（表中、ＨＲ−０
８　（プリジストン社製、商品コード）、ＨＲ−１０（
同）、コルゲート）は、活性炭含有量が少ない。このた
め、吸着能力が小さいとともに、フィルター寿命が短い
ためフィルター交換を頻繁に行う必要があるという問題
があった．なお、活性炭含有量を多くするために活性炭
粉末に代えて、粒状活性炭を用いることも考えられるが
、それでは圧損が大きくなってしまう．また、スポンジ
シ一トに活性炭を添着したものもあるが、添着量に限界
があるため、活性炭含有量の多いフィルターを得ること
はできない．表中の活性炭コルゲートは、穴を小径化す
ることにより活性炭含有量を多くすることができるもの
の、そうすると目詰まりが起きて圧損が大きくなってし
まうという問題が生じる．本発明は以上の事情に鑑みなされたものであって、その
目的とするところは、フィルター寿命が長く、しかも圧
損の小さい、優れた吸着能力を有する空気浄化用フィル
ターを提供するにある．〔課題を解決するための手段〕上記目的を達戒するための本発明に係る空気浄化用フィ
ルターは、吸着剤１００重量部に５０重量部を越えない
量のバインダーを加えた配合物をシ一ト戒形してなる厚
さ０．１〜３１ｍのシート状吸着材が装填されてなる．シート状吸着材としては、粉末状または粒子状の吸着剤
、プラスチック粉末等のバインダー、および、必要に応
じて適宜用いる補強剤などからなる配合物をシート成形
して得たものが例示される。

本発明において用いる吸着剤は、特に限定されず、例え
ば活性炭：天然ゼオライト、合或ゼオライト等のゼオラ
イト；シリカゲル；アルミナゲル等、一般にガス吸着剤
として使用されている従来既知の種々の吸着剤を用いる
ことができる．吸着剤の粒度についても、特に限定され
ないが、通常１μｍ〜０．３ｍｍ程度の粒径のものを用
いることができる．上記バインダーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ＡＢＳ，ＰＥＴ，ナイロン、ＰＢＴ，エチレンアク
リル樹脂、ＰＭＭＡ樹脂、メソフェーズピッチなどを用
いることができるが、これらに限定されるものではない
。

本発明においては、吸着剤１００重量部に対して、５０
重量部を越えない量のバインダーを用いる．５０重量部
を越えた場合、吸着剤含有量の不足による吸着能の低下
が生しるからである．吸着剤の粒度や比重によって異な
るが、通常２〜５０重量部のバインダーを用いる．戒形
体が破損、破壊しない程度の必要最少限のバインダーを
用いることがフィルターの吸着剤含有率を高くする意味
から好ましい．本発明において用いるシート状吸着材のシート厚は０．
１〜３■である．これは、シート厚が０．１一未満の場
合、シート状吸着材の強度が低く、フィルター枠に装填
することが困難になるからであり、またシート厚が３閣
を越えた場合、圧損が大きくなり空気の通流速度が低下
するため、吸着剤含有量が多いにもかかわらず、吸着速
度の大きいフィルターを得ることが困難になるからであ
る．次に、本発明に係る空気浄化用フィルターの製造方法に
ついて説明する。

先ず、吸着剤とバインダーとを所定の割合で混合する．
この混合は、従来既知の種々の混合機を用いて行うこと
ができ、例えばミキサー、リボンミキサー、スタティッ
クミキサー、ボールミール、サンプルミル、ニーダーな
どを用いることができる．なお、混合するだけでも吸着剤とバインダーとを接着さ
せることができるが、両者の接着をより強固にして離脱
を防止するためには、加熱混合することが好ましい．こ
の場合の加熱方法としては、例えば静電気をかけたり、
マイクロ波、赤外線、遠赤外線、高周波等を照射したり
する方法がある．次に、上記混合物をシート成形してシ
ート厚０．１〜３ｍｍのシート状吸着材を作製する。シ
ート成形においては、乾式プレス、ロールプレス、ベル
トプレスドクターブレード、湿式ブレード等の従来既知
の種々の加圧威形機を用いることができる。

最後に、得られたシート状吸着材を適宜の帯巾、通常１
０ＩＩＩＩ１程度の帯巾の帯状物に裁断した後、フィル
ター枠に適宜の固定手段を用いて固定する。

適宜の帯巾の帯状物を用いることにより、適宜の厚みの
フィルターを容易に作製することができる．上記シート
状吸着材は、第１図（イ）または（ロ）に空気浄化用フ
ィルター（図中、（１）　（２）　）の断面を示すよう
に、帯状シ一ト（５）を複数枚、シート表面が平行にな
るように所定距Ｍ離隔させてフィルター枠に装填しても
よく、また同図（ハ）および（二）にそれぞれ例示する
ように、アコーディオン状（ジグザグ状）または角型渦
巻き状などに折った一枚の帯状シ一ト（５）をフィルタ
ー枠（６）に装填してもよい．以上では、シート成形により作製したシート状吸着材を
用いたフィルターについて説明したが、シート状吸着材
として、その他、不織布または紙に活性炭インキを含漫
塗布したものを用いることもできる．不織布としては、カード方式、湿式法、乾式法、メルト
ブロー法等の種々の製造方法により製造されたものを用
いることができるが、目付（単位面積当たりの重量）が
５０８／ｒ４以下であって、且つ、密度が５　０　ｇ／
Ｉｔ以下であるカード方式で製造したものが好ましい．活性炭インクとしては、例えば活性炭粉末１００重量部
、ラテックス５０重景部、カチオン系界面活性剤５重量
部からなる配合物を用いることができる．この配合物を
用いると、日付１０〜２　０　０　ｇ／ｒｒｆの活性炭
含有量の活性炭シートを得ることができる．〔作用］本発明に係る空気浄化用フィルターにおいて、シート状
吸着材のシート表面に平行に空気を通流させると、シー
ト厚が小さいので、空気は小さな圧損で通流するととも
に、シート状吸着材の吸着剤含有量が多いので、空気中
の有害戒分、有臭戒分などが効率良く除去される．〔実施例〕以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明する
が、本発明は下記実施例に限定されるものではなく、そ
の要旨を変更しない範囲において適宜変更実施可能なも
のである．（実施例ｌ）中心粒径（試料の５０重量％が篩い落とされる際の粒径
）２０μｍのポリエチレン２０重量部と、粒径５０μｍ
の椰子殼活性炭１００重量部とを≧キサーに入れて１０
分間攪拌混合した後、これを縦、横各５０１ＩＩｌ、高
さ１．　　５ａｎの内寸の型枠内に流し込み、温度１０
０’Ｃ，圧力１０ｋｇ／ｄで３０分間、加圧戒形した．
冷却後この戒形物のべ冫ゼン吸着能（（ベンゼン吸着量ｇ／活性炭量ｇ）ＸＩＯＯ）を測定
したところ、５５％であった．次いで、上記成形物を中１０ｍに裁断し、第Ｉ図（イ）
にその断面を示す空気浄化用フィルター（１）を作製し
た．このフィルターの活性炭含有量は２　９　２　ｇ＃
！で圧ｔＵは０．　　０　８　８ｅｗａｑ，であった。

（実施例２）中心粒径８０μｍの活性炭１００重量部、中心粒径２０
μｍのポリエチレン２０重量部、ガラス繊維３重量部、
水１００重量部をくキサーに入れ１０分間攪拌混合した
．次いで、この混合物をドクターブレードを用いて、シ
ート状に戒形した。

この戒形物を乾燥して加熱圧着し、厚さ１．５閣のシー
トを得た．　得られたシートを中１０鴫に裁断した後、
その複数枚をフィルター枠に装填し、第１図（口）にそ
の断面を示す空気浄化用フィルター（２）を作製した．
このフィルターの活性炭含有量は２４６ｇ／ｊ２であり
、圧損は０．０２８閣ａｑ．であった。

（実施例３）粒径ｌＯμｍの揶子殻活性炭５０重量部、粒子径５μｍ
のゼオライ｝ＭＳ−５Ａ５　０重量部、中心粒径２０μ
ｍのポリエチレン３０重量部をミキサーに入れて１０分
間攪拌混合した後、この混合物を押出威型機で厚さｌｍ
ｓのシート状に戒形した．次いで、その両面に不織布を
ラミネートして、温度１００゜Ｃ、圧力１０ｋｇ／ｃｄ
で３０分間、圧着した．これを巾１０ａに裁断し、第１
図（二）にその断面を示す空気浄化用フィルター（４）
を作製した．このフィルターの活性炭含有量は２１７ｇ
／２であり、圧ｍは０．　　０　１　０ｍａｑ，であっ
た．以上の如く、実施例１〜３で得られたフィルターの
活性炭含有量はいずれも２　０　０　ｇ／ｌ以上と多く
、ＬＶ（線速度）１ｍ／秒における圧損が０．１謔ａｑ
，以下と小さい．〔発明の効果〕以上詳細に説明したように、本発明に係る空気浄化用フ
ィルターは、吸着能力が大きく、しかも圧損が小さいた
め、効率よく空気中に含まれる有害或分、有奥戒分など
を除去することができる等、本発明は優れた特有の効果
を奏する．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る空気浄化用フィルターの断面図で
あって、同図（イ）および（ロ）は短冊状の帯状シート
を複数枚平行に配置して装填したフィルターを、同図（
ハ）および（二）はそれぞれ角型渦巻き状、アコーディ
オン状に曲折された一枚の帯状シートを装填したフィル
ターを示す。（１）（２１　（３）（４）一・一空気浄化用フィルタ
ー（５）・・・シート状吸着材（帯状シート）（６）・
・・フィルターの枠

Claims

【特許請求の範囲】１、吸着剤１００重量部に５０重量部を越えない量のバ
インダーを加えた配合物をシート成形してなる厚さ０．
１〜３ｍｍのシート状吸着材が装填されていることを特
徴とする空気浄化用フィルター。２、前記吸着剤が活性炭、ゼオライト、シリカおよびア
ルミナの中から選ばれた少なくとも一種である請求項１
記載の空気浄化用フィルター。３、前記シート状吸着材がアコーディオン折りされた帯
状物である請求項１または２記載の空気浄化用フィルタ
ー。４、活性炭１００重量部に５０重量部を越えない量のバ
インダーを加えてなる活性炭インクを不織布または段ボ
ール紙に塗布して得られる、厚さ０．１〜３ｍｍのシー
ト状吸着材が装填されていることを特徴とする空気浄化
用フィルター。５、前記シート状吸着材がアコーディオン折りされた帯
状物である請求項４記載の空気浄化用フィルター。