JPH0398444A - 可変速誘導電動機 - Google Patents

可変速誘導電動機

Info

Publication number
JPH0398444A
JPH0398444A JP1234414A JP23441489A JPH0398444A JP H0398444 A JPH0398444 A JP H0398444A JP 1234414 A JP1234414 A JP 1234414A JP 23441489 A JP23441489 A JP 23441489A JP H0398444 A JPH0398444 A JP H0398444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
rotor
braking
induction motor
connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1234414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2919499B2 (ja
Inventor
Toshihiko Satake
佐竹 利彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Satake Engineering Co Ltd filed Critical Satake Engineering Co Ltd
Priority to JP1234414A priority Critical patent/JP2919499B2/ja
Publication of JPH0398444A publication Critical patent/JPH0398444A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2919499B2 publication Critical patent/JP2919499B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Induction Machinery (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、単一の回転子と複数個の固定子とを有し、任
意の固定子を回動することにより、固定子に対向する回
転子導体部分に誘起する電圧に位相差を生じさせ、回転
子の回転速度及び発生トルクを任意に変化させることが
できる可変速誘導電動機の加速制御の制動装置に関する
〔従来の技術〕
たとえば電動荷役機械等の稼動速度の制御装置・方法は
従来の技術によると、電気的にはインバータ、極数切換
、電圧制御等があり、機械的には変速装置があった。ま
たこれらの装置・方法を複合的に使用し、搬送または移
動、吊り上げされる荷に、搬送・移動の速度変化に伴う
振れやショックを低減させる工夫がなされてきた。
定速走行・移動の速度は上記従来の技術において制御可
能であるが、定速走行に至るまでの、又は、定速走行か
ら停止に至るまでの加速域における加速度制御は困難で
あり、任意時間内に任意速度に到達するまでの制御を行
うためには高価な装置を必要とする。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような上記加速制御には正と負の加速があり、両者
のうち負の加速を制動と称し、電気的に多くの方法が上
げられる。たとえば、逆相制動、直流制動、発電制動、
不平衡制動などである。
逆相制動に関し特公昭63−34709がありこのもの
は、インバーターにより第1の相順の運転時の最大値よ
りも周波数、電圧を共に低下させた、第1の相順に対し
逆な第2の相順の出力を三相交流電動機に印加して逆相
制動するものである。これらは電動機に見合うインバー
タ装置を必要とする。
また発電制動、不平衡制動は共に制動の制御回路が高価
となることや、逆相制動も含めてそれぞれの方法は、G
D2の大きさやひん度により使い分ける必要がある。た
とえば上記逆相制動の外に直流制動は古くから巻上機の
制動に、コンデンサ制動は主にロープウエイなどの比較
的高速時制動に、単相制動は比較的制動トルクが小さい
ので軟制動に適すことは公知従来技術により知られてい
ることである。
上記従来技術によるとそれぞれの電気的制動方法により
独特の制動トルク特性を示すことと、その特性曲線が一
意的に決まることから、その使用範囲、使用機器はそれ
ぞれの制動方法により限定されていた。また、それぞれ
の制動装置も、インバーターや大容量の素子(サイリス
ク)等を使用し高価な装置となっていた。
以上のことから、同一の制動装置によりあらゆる負荷特
性の機器に使用可能で、その構造も簡単、且つ、安価に
製造可能となる可変速誘導電動機とその制動装置の提供
を技術的課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、同一回転軸上に任意の間隔をおいて設けた複
数個の回転子コアに装着した複数個の導体のそれぞれを
連通状に連結した回転子と前記各回転子コアにそれぞれ
対向して固設された巻線を並列接続した複数個の固定子
とを有し、Rつ、前記複数個の固定子のうち少なくとも
1個の固定子を回転子と同心的に回動する回動固定子に
形成した可変速誘導電動機において、前記複数個の固定
子に該固定子の回転磁界の方向を逆方向に切換える逆相
装置を設けたこと、更には前記逆相装置と共にY−△切
換装置を設けたこと、また複数個の固定子に電圧調整装
置を設けたことにより、前記課題を解決するための手段
とした。
また本発明によると前記可変速誘導電動機において、一
方の固定子の巻線に、運転時には電源に接続し制動時に
は巻線端子を短絡する切換装置と、他方の固定子巻線に
、運転時には順相に接続し制動時には逆相に接続する逆
相装置とを設けたことにより前記課題を解決するための
手段とした。
〔作 用〕
本発明の可変速誘導電動機は、回動固定子の回動で固定
子間に回転磁界の位相差を設けることにより、回転子の
自転速度及び発生トルクを、固定子間の位相差により変
化させることが可能となるものである。この可変速誘導
電動機に逆相装置による制動を行うとき、位相差を設け
ると制動トルクは位相差に応じて変化し様々な制動トル
ク特性を発生させることができる。また、固定子の電源
への結線゛をΔ結線として運転し、そのまま逆相制動に
切換える方法以外に、Y結線に切換えて逆相制動に切換
えるとY結線の線間電圧の差から制動力はΔ結線時のそ
れより低くソフトな制動力とすることができる。更に、
回動による位相差で制動力をコントロールできるが、た
とえば、、位相差の範囲(電気角0°〜180°)の制
動力より更に低い制動力を必要とする時は固定子の供給
電圧を降下させることで制動力を低く押さえることがで
きる。
また制動時に一方の固定子巻線を短絡し、他方の固定子
巻線に逆相の回転磁界を与えると、他方の固定子は回転
子に対し逆相制動を行い、この逆相の磁界により回転子
導体に誘起される電流は一方の短絡した固定子巻線に誘
起電流を流すものであり、一方で逆相制動他方で発電制
動を行うよう構成している。
この場合にも回動固定子の回動により制動トルクは様々
に変化させることができる。また、一方の固定子巻線の
短絡点に可変抵抗を設けることでも制動トルクを変化さ
せることができる。
以上のことから、回動固定子の回動と、逆相装置と、Y
−△切換装置及び電圧調整装置とにより、あるいは、一
方の固定子巻線を短絡する切換装置と、他方の固定子巻
線に逆相の電源を供給する逆相装置とによりあらゆる負
荷トルクあるいはGD’のものに対応できると共に同一
負荷におけるGD2の変化にも対応できる可変速誘導電
動機を最も簡単な方法で安価に提供することが可能とな
った。
更には増速においても制動においても、固定子回動手段
による固定子の回動は共に有効であり、回動により様々
なトルク特性■線と制動トルク曲線を得ることが可能で
ある。
〔実施例〕
本発明は主としてかご型回転子をもつ2固定子誘導電動
機によって詳細を説明するが、これに限定されないこと
は言うまでもない。また、前記のように巻線型回転子を
もつ複数個誘導電動機の場合もあり、また、固定子巻線
のスター結線、デルタ結線の切り変えを併用してトルク
特性をより多様化する場合もある。回転子コア間の構成
も、空間,非磁性体,磁性体等を使用する場合がある。
すでに本出願人は、特願昭61−128314号として
本発明の構成の一部である複数固定子からなる誘導電動
機の構成、作用の詳細な説明を行なっているが、本発明
の実施例を第1図〜第5図に基づき説明する。
第1図により本発明の構成の一部をなす電動機の1実施
例を説明する。符号lは本発明に係る可変速誘導電動機
であり、該誘導電動機1は以下のような構成を有する。
磁性材料からなる回転子コア2,3を任意の間隔を設け
て回転子軸4に装着する。回転子コア2.3間は非磁性
体コア5を介設するか、または空間とする。回転子コア
2.3に装設した複数個の導体6・・・のそれぞれを回
転子コア2,3に連通して連結し一体的な回転子7を形
威し、その直列に連結した複数個の導体6・・・の両端
部は短絡環8.8により短絡される。また、本実施例に
おいては回転子7に装設された導体6・・・は回転子コ
ア2.3間の非磁性体コア5部において、それぞれを任
意のベクトルの差の電流が流れると通電する抵抗材9を
介して連結してある。
回転コア2,3に対峙する外側部に巻線1o,11を施
した第1固定子12と第2固定子13を機枠14に並設
し、機枠14と第1固定子12との間すべり軸受15を
装設し、第2固定子13は機枠14に固定する。ここで
固定子回動装置について説明する。第1固定子12の一
側局面にはギヤ−17を嵌着してある。機枠14の外周
部に固設した回動用電動機20に駆動用歯車21を軸着
し、該駆動用歯車21は第1固定子12に嵌着したギヤ
−17に係合される。
このように構成することにより、第1固定子12は回動
用電動機20の作動によって四転子7と同心的に回動回
動固定子16を構成する。そうして、第1固定子12の
回動と第2固定子13とによって電圧移相装置が構成さ
れる。
回転子7の回転子軸4には速度検出器22が関連的に設
けてある。この場合、非接触式、接触式のどちらでも良
い。
また、第l固定子12と第2固定子13の巻線10.1
1の形態は、△結線、Y結線のどちらでもよい。次の第
1の実施例においては△結線で運転し、Y結線で制動を
行なう。
次に本発明の第1の実施例を第2図に示す。
電源30に電源開閉装置31と逆相装置43及びY一△
切換装置44とを介して誘導電動機1を接続してある。
更に電源30は制御部32と稼動工程記憶部33とから
なる制御装置34に接続してあり、前記制御部32には
前記電源開閉装置31と逆相装置43とY一△切換装置
44と速度検出器22及び固定子回動装置35とを接続
してある。
更に前記制御部32について説明する。第3図において
そのブロック,図を示す。該ブロック図によると微少時
間ごとに速度検出器22の信号を入力する信号入力手段
40と入力手段40の速度信号を演算処理する演算手段
37と演算手段37の結果と制御手段41を介して稼動
工程記憶部33から送出される稼動工程のデータとを比
較する比較手段38と比較手段38の結果により正また
は負の回動信号を回動装置35に出力する信号出力手段
39及びこれらを制御する制御手段41とにより構成さ
れる。ところで前記制御手段41はマイクロプロセッサ
ーを使用するマイコン構成とすることなどは現技術手段
により実施されるものとする。
電源開閉装fl31と逆相装置43及びY一△切換装置
44とは信号出力手段39を介し制御手段41より制御
される。また信号入力手段40には外部の位置センサー
、たとえば自動倉庫の停止位置センサーなどの外部入力
信号42を人力することもある。
次に第4図に稼動工程記憶部33に記憶した稼動工程を
示す。この稼動工程は任意の定格速度をV1とし、始動
から定格速度に至るまでの時間をT1としてある。これ
により加速度が与えられる。v2は任意停止位置に至る
直前の低速度であり、前記速度V1から■2に減速する
時間をT2としてある。ところで減速するタイミングは
外部の位置センサーか、オペレーターの操作等による外
部信号であり、停止も同様である。
尚、第5図は本発明に係る誘導電動機のトルク特性曲線
の一例であり、回動固定子を0°から180° (電気
角)に回動した場合のトルク曲線の変化の一部を示して
いる。
次に固定子巻線10.11の結線を第6図に、また結線
の切換を行う逆相装置43とY−△切換装rIl44と
の切換スイッチを第6図と第7図において説明する。
第6図に示すものは固定子巻線10.11の結線であり
、並列接続において、Y結線と△結線の両方に切換可能
となっている。M1とM2は開閉器であり連動する2つ
の開閉器の交互の開閉によりY結線と△結線に切換えら
れる。またM3の開閉は並列結線の2つの固定子の回転
磁界の回転方向を切換えるものであり、2つの開閉器の
交互の開閉により正逆回転となる。この第6図の状態は
並列△結線で正転方向に開閉器Ml,M2,M3は切換
えてある(M11一閉,Mη=開,M21=閉.Mη=
開, M3,=閉,M,′2=開)。
第7図に示すものは開閉器Ml,M2,M3の開閉に作
用する単純なシーケンス回路を示す。
逆相装置43は開閉器M3を動作させるコイル45と信
号出力手段39の出力信号で動作するリレー46が設け
てあり、開閉器M3とコイル45とリレー46により構
成されている。
次にY−△切換装置44は開閉器Ml,M2を動作させ
るコイル47.49と信号出力手段39の出力信号で動
作するリレー48が設けてあり、開閉器M1とコイル4
7,コイル49とリレー48により構成されている。こ
の第7図の状態はリレー46、リレー48共にOFFで
、コイル45、コイル47,コイル49共に印加されて
いない。
次に制動について説明する。第6図の接続における誘導
電動機の回転方向を正回転とするとM3を切換える( 
M 3 1 =開,M32=閉)と逆回転方向の回転磁
界となり、正回転に対し制動作用となる。
また開閉器Ml,M2をM3と同時に切換えるとそれぞ
れの固定子巻線はY結線となり、△結線に比較して軟制
動となりショックの少ない制動を行うことができる。こ
の制動作用を発生させたとき回動固定子16を回動させ
ると、それぞれ任意の回動角に応じて制動トルクが変化
することになる。この時の制動トルク特性を第8図に示
す。第8図のものは本発明のY結線における逆相制動ト
ルクである。この制動トルクは第8図に示す通り、回動
固定子16の回動角(vi!J中の数値は電気角)を変
化させることにより任意の回動角における制動トルクが
それぞれ異なり、負荷の変動、GD2の変化にも対応で
きるものである。
また、回転子が高抵抗型、低抵抗型によりこの制動トル
ク曲線も右上がり傾向または右下り傾向に変化して多様
の変化を持つものである。
本実施例においては前述の如く、制動においてはY結線
(第8図の制動トルク)である。しかしながら、本実施
例に限定されることなく、低抵抗型、△結線と用途に応
じて様々な組み合わせが実現可能である。
以上の構成による作用を説明する。スタート信号を信号
入力手段40より外部から制御手段41に入力すると、
制御手段41は信号出力手段39を介し電源開閉装置3
1を閉じる。このとき電動機の回動角(電気角)は位相
差の大きい側、たとえば1800に位置している。
速度検出器22から送出される信号を、信号入力手段4
0を介して演算手段37に入力する。
演算処理手段37は微少時間△tにおける速度変化を加
速度として比較手段38に送出する。
比較手段38は稼動工程記憶部33から与えられる定格
速度に至るまでの加速度値との比較を行ない、たとえば
加速度小ならば正、加速度大ならば0または負の信号を
信号出力手段39より固定子回動装置35に出力する。
また任意時間における回転速度は前記稼動工程より与え
られることから、前記加速度と、その時の回転速度との
両者を、速度検出器22と稼動工程記憶部の値とにより
比較し、前記両者の比較から固定子回動手段に信号出力
して、前記T1時間において定格速度v1まで安定して
加速されるものである。このようにして速度検出器22
との速度値と稼動工程記憶部33に記憶された任意時の
値または定められた加速とを比較して、その生じた差異
にまり回動固定子を固定子回動装置で回動し、トルク特
性を多様に変化させて、負荷トルクよりも大きいトルク
特性で徐々に高速域、つまり位相差を180°→0°の
方向で徐々に高速域に推移させる。また定速回転に至っ
ては、負荷トルクと電動機のトルク特性との交点が、目
標とする回転速度となるよう制御され回動固定子位置を
設定する。
?に減速に至っては、停止用センサーまたはオペレータ
ーの操作による外部信号等が信号入力手段40より入力
されると、制御手段4lは信号出力手段39を介し、逆
相装置43、Y△切換装置44に信号を出力してリレー
46及びリレー48を作動させコイル45とコイル47
とコイル49とに印加する。コイル45とコイル47及
びコイル49への印加により開閉器M1と開閉器M2及
び開閉器M3は作動し、△結線からY結線に切換えられ
、また回転磁界の方向は逆方向となる。(M11一開,
J2=閉,M21=開,M22=閉,M31=開,M3
■=閉)。
回転磁界が逆方向となるため誘導電動機1は制動作用と
なる。
このとき電動機の回動角(電気角)は位相差の小さい側
、たとえばO0に位置している。更に制動トルクは第8
図によると、位相差(電気角)o0の制動トルクを発生
することになる。
速度検出器22から送出される信号を、信号入力手段4
0を介して演算手段37に入力する。
演算処理手段37は微少時間△tにおける速度変化を負
の加速度として比較手段38に送出する。比較手段38
は稼動工程記憶部33から与えられる定格速度V2に至
るまでの負の加速度値との比較を行ない、たとえば負の
加速度が小ならば正、加速度大ならば0または負の信号
を信号出力手段39より固定子回動装置35に出力する
。また任意経過時間における回転速度は前記稼動工程よ
り与えられることから、前記負の加速度と、その時の回
転速度との両者を、速度検出器22と稼動工程記憶部の
値とにより比較し、前記両者の比較から固定子回動手段
に信号出力して、前記T2時間において定格速度■2ま
で安定して加速されるものである。このようにして速度
検出器22との速度値と稼動工程記憶部33に記憶され
た任意時の値または定められた加速とを比較して、その
生じた差異により回動固定子を固定子回動装置で回動し
、トルク特性を多様に変化させて、Y結線の制動トルク
特性で徐々に低速域に推移させる。
以上のように制動を行ない速度がv2に至ると、負荷ト
ルクと電動機のトルク特性との交点が目標とする回転速
度v2となるよう制御される。この制御は、負荷の慣性
力により異なるが負荷の慣性力により制動トルクを小さ
く制御するか、または、正回転方向に開閉器M2を切換
えるかで速度■2を保持するものである。最後に停止位
置センサーまたはオペレーターの停止操作を信号入力手
段40より入力すると、制御手段41は信号出力手段3
9より電源開閉装置31に信号出力して電源を開放する
と共に任意の機械的な制動装置により停止させるもので
ある。
ところで前述の如く、本実施例は2個の固定子巻線を電
源に並列に接続し、運転時は△結線に、制御時はY結線
に切換えて、2個の固定子に逆回転の回転磁界を与える
よう逆相切換を行ない制動を行なうものを示したが、Y
一△切換をしないで△結線のまま逆相制動を行なうこと
も可能である。
制動トルクは回動固定子の回動により制御されるが、回
動固定子の回動を第8図において電気角で180°にし
たときの制動トルクより小さい制動トルクを必要とした
とき、本発明は電圧調整装置を用いる。駆動トルクは電
圧の2乗に比例することから、制動トルクにも作用し、
回動固定子の回動による制動トルクの制御範囲を外れた
場合でも電圧の調整により更に制御範囲を拡大させるこ
とができる。
次に第2の実施例につき第9図と第10図において説明
する。これは一方の固定子で発電制動を他方の固定子で
逆相制動を行うもので、固着固定子と回動固定子はどち
らでもよい。
第9図に示すものは第2の実施例の結線図であり、並列
接続においてM4,M5,M6,M7は開閉器である。
M4の開閉で逆相への切換えを行い、M,の開閉で、Y
−△の切換を、M6とM7の開閉で、△結線の巻線への
給電と短絡とを切換えるものである。この第9図の状態
は、両固定子共に三相電源に並列△結線された?態を示
している。( M a + =閉,M4■=開゛,M,
1=閉,M,2=開, M6,=閉, M6■=開,M
7,=閉,M,2=開) 第10図に示すものは開閉器M+ , M2 , M3
,M4に作用する単純なシーケンス回路である。
ここで逆相装置43は開閉器M4を動作させるコイル5
0と信号出力手段39の出力信号で動作するリレー52
とが設けてあり、開閉器M4とコイル50とリレー52
とにより構成されている。
次にY−△切換装置44は開閉器M,を動作させるコイ
ル51と信号出力手段39の出力信号で動作するリレー
53とが設けてあり、開閉器M5とコイル51とリレー
53とにより構成される。最後に符号60は発電制動用
の切換装置であり、開閉器Mb ,M7のそれぞれを動
作させるコイル54.56と信号出力手段39の出力信
号で動作するリレー66が設けてある。
この開閉器Mb ,MVとコイル54.56とリレー5
5とにより前記切換装置60を構成している。
ところで開閉器M6の短絡側に抵抗装置を設けると発電
制動の制御が可能となりより広い制動範囲を得ることが
可能となる。
次に本実施例の制動について説明する。第9図に示す接
続を正回転とするとき、信号出力手段39からリレー5
2.53.55に信号出力して開閉器M4〜M,を切換
えると、開閉器M4により一方の固定子巻線は逆相とな
り、開閉器M,によりY結線となる。また開閉器M6,
M7の切換により他方の固定子巻線は△結線のまま給電
端子を短絡してあるため、回転子の回転により起電力を
生じる。この生じた起電力は短絡した固定子巻線の導体
抵抗その他により消化される。このときの制動トルクを
第11図に示す。この図の通り第1の実施例と同様に回
動固定子の回動により制動トルクは変化しており、前述
したように本実施例の開閉器M6の短絡側に抵抗装置を
設けることで更に範囲の広い制動トルク特性を得ること
ができる。
以上のように本発明による制動は制動装置・方法により
一意的に決定される制動トルクを、負荷の変動または負
荷の変化に応じて多様に変化させることが可能となり、
あらゆる負荷の制動装置として用いることが可能となっ
た。
〔発明の効果〕
以上のように構成したので、電動機の回転速度または回
転速度の変化による加速度と、稼動工程記憶部の工程と
の比較により可変速誘導電動機の正の加速度の制御がで
きると共に負(制動)の加速度及び速度をコントロール
できるので、極数切換、インバータ、機械的変速装置は
不要となり、たとえば自動倉庫等の荷動において、荷く
ずれしない負の加速度と速度とを稼動工程記憶部に記憶
させて、安全に迅速にしかも回動固定子の回動という最
も安価な方法で自動倉庫等の稼動が実現される。
したがって、トルクの多様化を図り低速から定格回転域
まで高いトルクを発生することのできる可変速誘導電動
機の用途の拡大と高トルクの電動機を必要とするあらゆ
る分野に、更に大きく貢献できるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は複数固定子誘導電動機の側断面図、第2図は実
施例の構成を示す図、第3図は実施例のブロック図、第
4図は実施例の稼動工程図、第5図は本発明に係る誘導
電動機のトルク特性図、第6図は固定子巻線と逆相装置
及びY一△切換装置の結線図、第7図は逆相装置とY一
△切換装置との簡単なシーケンス回路図、第8図は並列
Y結線時の制動トルク特性図、第9図は第2の実施例の
結線図、第10図は第2の実施例のシーケンス回路図、
第11図は第2の実施例の制動トルク特性図である。 1・・・可変速誘導電動機、2,3・・・回転子コア、
4・・・回転子軸、5・・・非磁性体コア、6・・・回
転子導体、7・・・回転子、8・・・短絡環、9・・・
抵抗材、10.11・・・固定子巻線、12・・・第1
固定子、13・・・第2固定子、l4・・・機枠、15
・・・軸受、16・・・回動固定子、17・・・ギャー
、2o・・・回動用電動機、21・・・駆動用歯車、2
2・・・速度検出器、30・・・電源、31・・・電I
Ii4開閉装置、32・・・制御部、33・・・稼動工
程記憶部、34・・・制御装置、35・・・固定子回動
装置、37・・・演算手段、38・・・比較手段、39
・・・信号出力手段、4o・・・信号入力手段、41・
・・制御手段、42・・・外部信号、43・・・逆相装
置、44・・・Y一△切換装置、45,47,50.5
1.54.56・・・コイル、46.48.52.53
.55・・・リレー、6o切換装置、M,.M2 .M
i .M4,MS .M6,M7・・・開閉器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)同一回転軸上に任意の間隔をおいて設けた複数個
    の回転子コアに装着した複数個の導体のそれぞれを連通
    状に連結した回転子と、前記各回転子コアにそれぞれ対
    向して周設され巻線を直列接続した複数個の固定子とを
    有し、且つ前記複数個の固定子のうち少なくとも1個の
    固定子を回転子と同心的に回動する回動固定子に形成し
    た可変速誘導電動機において、前記複数個の固定子に該
    固定子の回転磁界の方向を逆方向に切換える逆相装置を
    設けたことを特徴とする可変速誘導電動機。
  2. (2)請求項(1)記載の可変速誘導電動機であって、
    逆相装置と共にY−△切換装置を設けたことを特徴とす
    る可変速誘導電動機。
  3. (3)請求項(1)又は(2)記載の可変速誘導電動機
    であって、複数個の固定子に電圧調整装置を設けたこと
    を特徴とする可変速誘導電動機。
  4. (4)同一回転軸上に任意の間隔をおいて設けた複数個
    の回転子コアに装着した複数個の導体のそれぞれを連通
    状に連結した回転子と、前記各回転子コアにそれぞれ対
    向して周設され巻線を並列接続した複数個の固定子とを
    有し、且つ前記複数個の固定子のうち少なくとも1個の
    固定子を回転子と同心的に回動する回動固定子に形成し
    た可変速誘導電動機において、一方の固定子を巻線に、
    運転時には電源に接続し制動時には巻線端子を短絡する
    切換装置と、他方の固定子巻線に、運転時には順相に接
    続し制動時には逆相に接続する逆相装置とを設けたこと
    を特徴とする可変速誘導電動機。
JP1234414A 1989-09-09 1989-09-09 可変速誘導電動機 Expired - Lifetime JP2919499B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1234414A JP2919499B2 (ja) 1989-09-09 1989-09-09 可変速誘導電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1234414A JP2919499B2 (ja) 1989-09-09 1989-09-09 可変速誘導電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0398444A true JPH0398444A (ja) 1991-04-24
JP2919499B2 JP2919499B2 (ja) 1999-07-12

Family

ID=16970640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1234414A Expired - Lifetime JP2919499B2 (ja) 1989-09-09 1989-09-09 可変速誘導電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2919499B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2919499B2 (ja) 1999-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03124248A (ja) 複数固定子誘導電動機の位相切換装置
CA2193051C (en) Driving means formed by induction motor and method for starting the same
KR950009295B1 (ko) 유도전동기
US4513237A (en) Energy efficient multi-phase dual voltage electric motor
JPH0398444A (ja) 可変速誘導電動機
CA1211786A (en) Apparatus for operating plural poly phase a.c. motors having a common load
JP2919498B2 (ja) 可変速誘導電動機
JP3105892B1 (ja) クレーン装置
JPH0370490A (ja) 可変速誘導電動機
JP3105232B2 (ja) 2固定子誘導電動機
JP2707924B2 (ja) 二固定子三相かご形誘導電動機
US621924A (en) X m means for speed reduction of asynchronous alternating motors
JPH0919116A (ja) 誘導電動機による駆動装置及びその始動運転方法
Akayleh et al. Speed control of multiple induction motors of electromagnetic shaft synchronization system
JP2885460B2 (ja) 二固定子誘導電動機
JP3105231B2 (ja) 2固定子誘導電動機
JP2919492B2 (ja) 複数固定子誘導電動機
US3339131A (en) Multi-speed, self-excited ac motor system
JP2927856B2 (ja) 二固定子誘導電動機
JPH01144375A (ja) 複数固定子誘導電動機
JPS61288784A (ja) ブレ−キ用巻線付誘導電動機
JPH0116117B2 (ja)
JPH03222683A (ja) 誘導電動機の始動装置
Osman Vector controlled AC drives
JPH0223094A (ja) 複数固定子誘導電動機