JPH039704Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、気泡発生装置を組み込んだ浴槽にお
いて噴気盤を取り付けるための技術に関する。

〔背景技術〕

第３図には従来例の概略が示してある。この第
３図から明らかなように従来にあつては噴気盤２
を浴槽１の底面部に設置し、噴気盤２の接続筒部
５を浴槽内接続ホース２０の一端に接続し、浴槽
内接続ホース２０の他端を浴槽１に貫設された筒
状の継手３′の一端に接続し、この継手３′の他端
を接続ホース２１を介してエアーポンプ６に接続
していた。ここで、従来にあつては継手３′のレ
ベルが噴気盤２の接続筒部５のレベルよりも高い
位置にあるので浴槽内接続ホース２０が噴気盤２
よりも上方に飛び出し、更に異なるレベルのもの
を接続するのと噴気盤２の浴槽１からの着脱を容
易にするために浴槽内接続ホース２０としては柔
軟性のある蛇腹構造のものが用いられていたが、
蛇腹の必要長さを考えると最低でも浴槽内接続ホ
ース２０が20〜30cmの長さ露出し、このため入浴
時に浴槽内接続ホース２０が入浴者に触れて邪魔
になり好ましくなかつた。

〔考案の目的〕

本考案は上記の点に鑑みて考案したものであつ
て、その目的とするところは噴気盤と継手との間
の距離を短くでき、継手と噴気盤とを接続する嵌
合筒部が目立たないようにでき、また嵌合筒部が
噴気盤よりも上方に突出することがなくて入浴時
の邪魔にならず、また接続部が噴気盤よりも突出
せず、その分噴気盤の面積を広くできる気泡発生
装置を組み込んだ浴槽構造を提供するにある。

〔考案の開示〕

本考案の気泡発生装置を組み込んだ浴槽構造
は、浴槽１の下部に噴気盤２取付用の筒状の継手
３を貫設し、この継手３から浴槽１内に弾性を有
する嵌合筒部４を突出させ、浴槽１の底面部に載
置させた噴気盤２の側部に側方に開口する凹部１
９を設け、この凹部１９内において側方に突出す
る接続筒部５を設け、嵌合筒部４のレベルを浴槽
１の底面部に載置された噴気盤２側部の接続筒部
５と同じレベルに設定し、凹部１９内において嵌
合筒部４に噴気盤２の接続筒部５を弾入し、継手
３の浴槽１外の部分をエアーポンプ６側への接続
部７として成るものであつて、このような構成を
採用することで上記した本考案の目的を達成した
ものである。すなわち本考案にあつては、嵌合筒
部４のレベルを浴槽１の底面部に載置された噴気
盤２側部の接続筒部５と同じレベルに設定し、嵌
合筒部４に噴気盤２の接続筒部５を弾入するの
で、従来のように長さの長い蛇腹状の浴槽内接続
ホースが必要でなくなり、嵌合筒部４が目立た
ず、更に入浴時に嵌合筒部４が噴気盤２より上方
に飛び出すことがなくて入浴者に触れて邪魔にな
るといつたことがなくなつたものである。

以下本考案を実施例により詳述する。浴槽１の
下部には筒状の継手３が貫設してある。継手３は
一端部にフランジ８が設けてあり、浴槽１内から
浴槽１に設けた孔９にパツキング１０を介して挿
入し、袋ナツト１１により締め付けて浴槽１に取
り付けてある。ここで継手３は浴槽１の底面部に
噴気盤２を載置した場合における噴気盤２の側部
に設けた接続筒部５と同じレベルになるように取
り付けてある。継手３の浴槽１外側にはエアーポ
ンプ６側の接続部７が設けてある。この接続部７
にはエルボ１２が接続してあつて、エルボ１２と
エアーポンプ６とを接続ホースで接続するもので
ある。継手３の浴槽１内に開口した開口部１３に
は嵌合筒部４の一側半部の小径嵌め込み部１４が
嵌合してあつて、嵌合筒部４の他側半部の大径嵌
め込み部１５が継手３より側方に突出しているも
のである。ここで嵌合筒部４のレベルは浴槽１の
底面部に噴気盤２を載置した場合における噴気盤
２の側部に設けた接続筒部５と同じレベルになる
ようになつている。嵌合筒部４の小径嵌め込み部
１４と大径嵌め込み部１５とは段部を介して連続
しているものである。嵌合筒部４はゴムのような
弾性を有する材料により形成してある。小径嵌め
込み部１４内にはブツシユ１６がはめ込んであつ
て、このブツシユ１６をはめ込むことで継手３の
内周面とブツシユ１６の外周面とで小径嵌め込み
部１４を挟持して嵌合筒部４を継手３に取り付け
るのである。大径嵌め込み部１５の内周には環状
の突条１７が突設してあり、また大径嵌め込み部
１５の内周先端部は面取りがしてあつてラツパ状
部１８となつている。浴槽１の底面部に載置され
る噴気盤２は第２図に示すように側部に接続筒部
５が突出してある。ここで実施例では噴気盤２の
側部に凹部１９を設けてこの凹部１９に接続筒部
５を突出している。しかして接続筒部５を嵌合筒
部４の大径嵌め込み部１５に弾性的に着脱自在に
嵌合するものである。この場合ラツパ状部１８を
設けてあるので、嵌合筒部４の嵌合が楽にできる
ものである。また突条１７が接続筒部５に弾接し
て気密が保たれ、空気のもれがないようにしてあ
る。しかしてエアーポンプより空気を供給して、
浴槽１内に配置した噴気盤２より気泡を浴槽１内
に噴出するものである。

〔考案の効果〕

本考案にあつては、叙述のように嵌合筒部のレ
ベルを浴槽の底面部に載置された噴気盤側部の接
続筒部と同じレベルに設定し、嵌合筒部に噴気盤
の接続筒部を弾入するので、従来のように長さの
長い蛇腹状の浴槽内接続ホースが必要でなくな
り、嵌合筒部が目立たず、更に入浴時に嵌合筒部
が噴気盤より上方に飛び出すことがなくて入浴者
に触れて邪魔にならないものであり、また、浴槽
の底面部に載置させた噴気盤の側部に側方に開口
する凹部を設け、この凹部内において側方に突出
する接続筒部を設け、凹部内において嵌合筒部に
噴気盤の接続筒部を弾入してあるので、嵌合筒部
と接続筒部との接続部分が凹部内に位置していて
いつそう入浴の邪魔にならないのはもちろんのこ
と、接続部分が噴気盤よりも側方に突出しないの
でその分噴気盤の面積を広くでき、快適な入浴が
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図
ａ，ｂは噴気盤の平面図及び側面図、第３図は従
来例の断面図であつて、１は浴槽、２は噴気盤、
３は継手、４は嵌合筒部、５は接続筒部、６はエ
アーポンプ、７は接続部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽の下部に噴気盤取付用の筒状の継手を貫設
   し、この継手から浴槽内に弾性を有する嵌合筒部
   を突出させ、浴槽の底面部に載置させた噴気盤の
   側部に側方に開口する凹部を設け、この凹部内に
   おいて側方に突出する接続筒部を設け、嵌合筒部
   のレベルを浴槽の底面部に載置させた噴気盤側部
   の接続筒部と同じレベルに設定し、凹部内におい
   て嵌合筒部に噴気盤の接続筒部を弾入し、継手の
   浴槽外の部分をエアーポンプ側への接続部として
   成る気泡発生装置を組み込んだ浴槽構造。