JPH0392449A - ガス発生器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車の衝突事故等による衝撃からドライバー
及び乗客を保護するためのエアーバッグに使用されるガ
ス発生器に係り、特に機械着火式ガス発生器の新規な構
造に関する。

〔従来の技術〕

周知の様に、ガス発生器は車両のエアバッグシステムに
使用される重要な部品であり、瞬時にガス発生剤を燃焼
させ窒素ガスを膨張可能な袋体に供給するものである。

ガス発生器としては電気着火式のものと機械着火式のも
のとがあるが、電気着火式ガス発生器が電流の発熱によ
って点火器（スクイブ）に着火するものであるのに対し
、機械着火式ガス発生器は純機械式センサによって作動
するものであり、その利点としては、電気配線等が不要
であり、低コストであることがあげられる。

かかる機械着火式ガス発生器を有するエアバッグシステ
ムは特開昭６０−２４８４５４号公報により提案されて
公知である。特開昭６０−２４８４５４には、ガス発生
材料を収容するガス発生器と、ガス発生材料を点火する
ための点火装置と、ガス発生器のハウジング内部に据え
つけられ、衝突事故を検知して点火装置を作動させる機
械的センサからなるエアバッグシステムが開示されてい
る。

又従来ガス発生器としてガス発生剤、伝火薬、冷却材、
フィルタ等を上部及び下部の二つの半殼体からなるハウ
ジング内の環状の空間に収容したものは公知であり、上
記二個の半殼体は相互に螺合して組み合わせられている
（特公昭５３−２２７２９号公報参照）。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来、ガス発生剤の燃焼により生ずる発生ガスの圧力の
調整はガス発生剤の重量増減で調整していた。併しなが
ら、この様にガス発生剤の重量を変化させることはガス
発生器の各部の仕様の多くの変更を招来し、製造コスト
を上昇させるため、望ましくない。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者等は種々検討の結果、ハウジング内部の圧力隔
壁（コンパッションリング〉にガス発生剤容器を載置す
る円形帯状の受け部を設け、この受け部に円周方向の切
欠きをその全周に亘って設け、この開口比を調節するこ
とにより、ガス発生剤量を変化させずにガス発生剤容器
の破壊内圧を調整し得ることを見出し、本発明に到った
ものである。

即ち本発明は、上部外殻容器（ディフユーザ）と下部外
殻容器（クロージャ〉とからなり、これら二つの容器が
ガス発生剤、伝火薬、冷却材及びフィルタを夫々収容す
る環状空間を形成する様嵌合されるハウジングを有する
ガス発生器において、ガス発生剤室と冷却材室及びフィ
ルタ室を区切る環状の圧力隔壁（コンパッションリング
）を有し、該圧力隔壁には半径方向内方に延びる帯状の
ガス発生剤容器受け部を設け、該受け部にはその全周に
亘って円周方向の切欠きを多数設けてなることを特徴と
するガス発生器に係るものである。

本発明の構造によれば、ガス発生剤容器受け部の円周方
向の切欠きの開口比を大きくすると、ガス発生剤容器の
破壊が低圧で行われ、ガスの流出が低圧で行われるため
ガス流速が下がり、冷却材での冷却が十分に行われる。

従って、外部へのガスの吐出圧を下げることが可能であ
る。

〔実　施　例〕

以下本発明を図面に示した好適実施態様について説明す
るが、本発明がこれにより限定されるものでないことは
言うまでもない。

第１図はガス発生器ハウジングの縦断面図であるが、ハ
ウジングは上部外殻容器（ディフμーザ〉　１及び下部
外殻容器（クロージャ）２からなる二つの半殻体から構
威され、これら二つの半殻体１．２は内部にガス発生剤
室８、伝火薬室９、冷却材室１０及びフィルタ室１ｌか
らなる環状の空間を形威している。又クロージャ２はそ
の下面に機械着火式センサ１２を収容する空間２０を有
し、その頂壁に一対の雷管部３を設けてある。ディフユ
ーザ１は中央開孔部を有し、クロージャ２はこの開孔部
に嵌合する中央円筒状部を有する。而してこの中央円筒
状部には頂面に雌ねじ部２３が穿孔され、これに対し補
強ネジ（アダプタ）５の雄ねじ部２４が螺合される。

この機械着火式ガス発生器の構戊としては、ガス発生器
内に機械着火式センサ（メカセンサ）１２が内蔵された
ものである。メカセンサは感知器（スチールボール）、
レバー、ファイアリングビン及びスプリングで構威され
ている公知のものが使用される。

このメカセンサ１２を有するガス発生器は車両のステア
リングホイール（ハンドル）のほぼ中央に位置している
。車両が障害物に衝突すると大きな減速度が発生する（
パニックブレーキで発生する減速度の数倍以上）。この
減速度が車両前部及びステアリングシャフトを介してメ
カセンサを作動させ、ファイアリングピンを飛ばす（移
動）ことになる。ファイアリングビンの先には雷管３が
あり、これはあるｉｓエネルギ以上で発火する構造にな
っている。

ファイアリングピンが雷管３に突き刺さると発火するが
、高温、高圧のエネルギは通路３１を通って伝火薬室（
エンハンサ室）９に達する。

伝火薬室９内にはリング状のエンハンサ容器があり、こ
の中には伝火薬がエンハンサカバーで封入されている。

雷管のエネルギはエンハンサカバーを突き破り伝火薬を
着火させる。伝火薬の燃焼により発生する高圧、高温の
火炎は通路３２（エンハンサ通路〉を通りガス発生剤室
８に達し、ガス発生剤を有するガス発生剤容器の壁を突
き破り、内部のガス発生剤を着火させる。

ガス発生剤室８におかれたガス発生剤容器（キャニスタ
）　１３内にはベレット状のガス発生剤２２が充填され
ている。ガス発生剤容器の外側には圧力隔壁（コンパッ
ションリング〉３０があり、これはガス発生剤の燃焼ガ
ス流れの方向を制御する機能を持っている。コンパッシ
ョンリング３０の内側下部には円周上にキャニスタ１３
を受ける円形帯状の突起部ｌ５が設けられている。

この突起部１５には第２図に示す如く、全周にわたって
多数の切欠き２１が設けられており、切欠き突起部（キ
ャニスタ受け部）１５の上部にはガス発生剤容器１３が
設置される構造になっている。

切欠き下部はその下に設置してある冷却材（ク一ラント
イン）２８を圧縮し、その弾性を利用して防振構造を形
成している。コンパッションリング３０の外側にも切欠
きの突起部１７があり、これは第２の冷却材（クーラン
トアウト〉２９を圧縮している。この突起部は冷却材２
９の防振及び燃焼時の圧力による冷却材２９の上部への
移動を阻止する。

ガス発生剤から発生するガスはある圧力でガス発生剤容
器１３の底部を破る。即ち、コンパッションリング３０
の内側キャニスタ受け部１５の切欠部２ｌに相当する底
面のみ破れ、切欠かれていない部分に相当する底面は残
る。燃焼ガスはガス発生剤の燃焼残渣も含んでおり、こ
の共有体は冷却材２８に衝突する。これによりガスは冷
却され、残渣は冷却材２８に付着する。その後ガスは半
径方向に向かい、第２冷却材２９に侵入していく。残渣
は冷却材２８に付着するが、約半分の残渣はガスと一緒
に冷却材２９に移動する。冷却材２９を通過したガスは
吐出口の内径側に組み込まれたフィルタ３３に向かう。

フィルタ３３に来たガスは半径方向に通過してミストを
捕集された窒素ガスは吐出口１６を通ってエアバッグ内
に放出される。

本発明のガス発生器においてはコンパッションリング３
０のガス発生剤容器受け部１５に設ける切欠部２１の面
積により容易に発生ガスの圧力調整を行うことができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のガス発生器の縦断面図、第２図はコン
パッションリングの部分拡大平面図、第３図はコンパッ
ションリングの斜視図である。 １・・・ディフユーザ ２・・・クロージャ ３・・・雷管 １３・・・ガス発生剤容器 １５・・・ガス発生剤容器受け部 ２１・・・切矢部 ３０・・・コンパッションリング

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上部外殻容器（ディフューザ）と下部外殻容器（クロー
   ジャ）とからなり、これら二つの容器がガス発生剤、伝
   火薬、冷却材及びフィルタを夫々収容する環状空間を形
   成する様嵌合されるハウジングを有するガス発生器にお
   いて、ガス発生剤室と冷却材室及びフィルタ室を区切る
   環状の圧力隔壁（コンバッションリング）を有し、該圧
   力隔壁には半径方向内方に延びる帯状のガス発生剤容器
   受け部を設け、該受け部にはその全周に亘って円周方向
   の切欠きを多数設けてなることを特徴とするガス発生器
   。