JPH039003Y2 - - Google Patents

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JPH039003Y2
JPH039003Y2 JP1984156672U JP15667284U JPH039003Y2 JP H039003 Y2 JPH039003 Y2 JP H039003Y2 JP 1984156672 U JP1984156672 U JP 1984156672U JP 15667284 U JP15667284 U JP 15667284U JP H039003 Y2 JPH039003 Y2 JP H039003Y2
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thread
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roller
threading
yarn
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は糸対糸の摩耗による摩耗耐久性等を
試験する糸摩耗試験機に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、繊維製品の製造等において、糸対糸の摩
耗の発生は、多くの工程で見られる現象であり、
この摩耗に対する耐久性の向上について、これま
でしばしば言及されている。しかし、この摩耗耐
久性試験機に関しては、余り提案されていない。
〔考案が解決しようとする課導〕
上記摩耗耐久性試験機の数少ない例として、糸
摩耗抱合力試験機(東洋精機製作所)があり、比
較的広く使用されている。これは、一本の試料糸
当たり、交互にストローク運動を行うガイドプー
リ(または糸留部)と、被試験糸(試料糸)に対
して水平方向に一定の張力を掛ける張力設定プー
リと、糸の交叉角調整ガイドプーリとを備えてお
り、試料糸を交叉させて掛け、試験するようにな
つている。
しかし、この試験機では、試料糸一本に対して
数個所の糸交叉部(測定点)を設けて試験するた
め、そのうちの1個所でも切断すると、試料糸が
切断部から左右に分かれて試験機から外れてしま
い、それ以降試験の継続が不可能となる。したが
つて、未切断部分に対してさらに試験を続けて切
断に至る迄の摩耗状態を測定しようとしても、測
定不可能であり、糸切断に至るまでの各段階にお
ける糸の摩耗状態の測定はできなくなつた。また
張力設定プーリの把持部が大きくて微調整が困難
であるため、10〜20g程度の低張力での摩耗測定
ができなかつた。さらに、この試験機は、試料糸
を水平方向に張つて試験を行うため、試料糸一本
当たりに要する容積が、試験機の部品も含めると
大きくなる。したがつて、一度に多数本の糸を装
着して試験を行うことが困難であつた。
また、糸対糸の摩耗試験機ではないが、ミシン
針の針穴に対するミシン糸の擦過耐久性の試験機
として、ミシン針を水平に固定し、これの針穴に
ミシン糸を通してその一端に重りを、他端を水平
往復運動するトラバース装置に取付け、ミシン糸
を水平方向に往復移動させることにより擦過に対
する耐性を測定する試験機が提案されている(特
公昭57−47633号公報)。この試験機は、上記の試
験機と同様、試料ミシン糸を水平方向に張つて試
験を行うため、試料糸を一本当たりに要する容積
が大きくなる。そのため、上記の試験機と同様、
一度に多数本の糸を装着して試験を行う試験機と
はなり得ない。
この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、試料糸の切断に至るまでの摩耗状態を正確
に測定でき、かつ低張力での摩耗試験が可能であ
り、かつ多数本の糸を同時に試験することができ
る糸摩耗試験機の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この考案の糸摩耗
試験機は、前後一対の糸掛ローラを、相互に回転
軸を平行にし、かつ後方の糸掛ローラを手前側の
糸掛ローラに対して斜め上方の位置に位置決め
し、後方の糸掛ローラに真下に、鉛直方向に所定
の速度で所定の往復幅に往復運動する往復装置を
設け、試料糸の一端を上記往復装置に結着すると
ともに、試料糸を上方に垂直に延ばして後方の糸
掛ローラに掛け、その糸掛ローラに沿つて略一回
転させて上記垂直な糸部分と交叉させ、さらに手
前側のローラを経由させて下方に垂らし、その端
部に重りを吊下げ、上記試料糸を緊張状態に保つ
て往復装置を駆動することにより試料糸を交叉部
分で擦らせその耐久性を測定するという構成をと
る。
〔作用〕
この糸摩耗試験機は、前後一対の糸掛ローラを
相互に平行にし、これらの両ローラに試料糸を掛
け渡し、その一端を下方に垂らして重りを取付
け、他端を、糸交叉部をつくつて下方に垂らして
往復装置に取付け、この往復装置の、鉛直方向の
往復運動により、試料糸を、糸交叉部において擦
らせ耐久性を測定する。この装置では、試料糸を
鉛直方向に延ばして測定することから、水平方向
に延ばす場合と比べ水平面でみて極めて小さな幅
に抑制できる。したがつて、前後一対の糸掛ロー
ラからなる組を並設し、同時に多数の試料糸の試
験を行うことができるようになる。また、前後一
対の糸掛ローラにおいて、後方の糸掛ローラを手
前側の糸掛ローラに対して斜め上方の位置に位置
決めしている。これにより、糸掛けの際に、手前
側の糸掛ローラが邪摩になることがない。そのた
め、前後一対の糸掛ローラからなる組を多数組並
設しても、他の組の糸に影響されることなく簡単
に各組ごとに糸掛けできるようになる。特に、こ
のように両糸掛ローラの高さ位置に差をつけるこ
とにより、糸の交叉部が必然的に後方の糸掛ロー
ラよりも前方に偏位した状態となり、後方の糸掛
ローラに対する糸の交叉部の巻き付け切断の防止
を実現できるようになる。
つぎに、この考案の一実施例を図面にもとづい
て説明する。
〔実施例〕
第1図はこの考案の一実施例の糸摩耗試験機の斜
視図、第2図はその縦断側面図である。これらの
図において、1,2は相互に所定の間隔を保つて
水平方向に延びている前後一対のロツドで、後方
のロツド2が前方のロツド1に対して斜め上方に
位置決めされている。3,4は上記前後一対のロ
ツド1,2の左右両誕を支持固定する一対の側板
である。上記前後一対のロツド1,2には、それ
ぞれ多数の支持板5,6が、その板面をロツド
1,2の軸方向と直交させた状態で一定の間隔を
保つて取付けられている。この場合、前方のロツ
ド1の、ある支持板5と、後方のロツド2のそれ
に対応する支持板6とは1組になつており、両者
の板面が同一面上に位置するように設定されてい
る。この1組の支持板5,6には、それぞれ同寸
法の1組の糸掛ローラ7,8が回転軸9,10に
より取付けられている。1組の糸掛ローラ7,8
におけるローラ相互間の高さの関係は、前後一対
のロツド1,2の高さの差により、一方の糸掛ロ
ーラ8が他方の糸掛ローラ7に対して斜め上方に
位置するという関係になる。なお、これらロール
7,8の回転軸9,10は水平、かつ相互に平行
になるよう位置決めされている。高位置にある各
糸掛ローラ8の下には、糸留往復体となるスライ
ダ11がガイド12に沿つて鉛直方向(矢印V方
向)に往復移動自在に設けられている。このスラ
イダ11はクランク機構13のクランク運動によ
り、鉛直方向に往復駆動される。14は糸留ねじ
で、鎖線で示される試料糸15の他端部をスライ
ダ11に留める作用をする。低位置にある各糸掛
ローラ7の下端には荷重16の昇降ガイド溝17
が個々形成されている。荷重16は、試料糸15
の一端部に係止され、試料糸15に一定の張力を
掛ける。なお、上記クランク機構13は他の組の
クランク機構(図示せず)と直列に接続され、図
示されないモータで一体駆動されるようになつて
いる。
この構成において、試料糸15の試験に際して
は、まず荷重16を試料糸5の一端部に係止して
所定の昇降ガイド溝17に入れ、ついで試料糸1
5を低位置の糸掛ローラ7から高位置の糸掛ロー
ラ8に掛け渡し、糸と糸とを交叉させて摩耗試験
用の糸交叉部18をつくつたのち、試料糸15の
他端部をスライダ11に止着する。これにより、
荷重16が試料糸15にぶら下がつた状態とな
り、試料糸15に一定の張力加えられる。なお、
実施例の場合には試料糸15は10本掛けられる
が、図面を見やすくするため、1本のみを示して
いる。
このようにして試料糸15を仕掛けたのち、ク
ランク機構13を駆動してスライダ11を鉛直方
向に往復移動させる。その結果、試料糸15が、
荷重16による負荷を加えられた状態で糸掛ロー
ラ7,8をガイドとして往復走行する。これによ
り、測定すべき試料糸15の交叉部18に摩耗現
象が発生する。この過程において、荷重16は昇
降ガイド溝17で回転規制を受け、もつて試料糸
15のねじれが防止される。また試料糸15が切
断したとき、荷重16は昇降ガイド溝17の下部
に形成された凹部19に落ち込むことにより、外
部への飛び出しを阻止される。
この試験機によれば、試料糸15の交叉部18
は、1点となるため、そこに注目して糸の切断が
生じるまで観察することにより、切断に至るまで
の摩耗状態を詳しく知ることができる。従来のも
のは交叉部が多数あり、そのうちのどこから切断
するかの予測が困難なため、1個所に注目して観
察していても、他の部分から切断すれば、糸が試
験機から外れてしまいそれ以降の観察が不可能と
なるため、切断に至るまでの摩耗状態を詳しく知
ることは不可能である。また、この試験機によれ
ば、試料糸15の一定回数の往復走行後の摩耗状
況を測定できることはもとより、試料糸15の摩
耗による切断時の往復走行回数を記録することに
より、その糸の摩耗耐久性の評価を効果的に行う
ことができる。その際、糸切検知センサとカウン
タとを連動させ、糸切断時の往復走行回数をカウ
ンタ表示したり、全数の糸切断後、試験機が停止
したりするようにしておくと、一層使用しやすく
なる。また試料糸15に加える張力は、荷重16
を変えることにより任意に選ぶことができ、5g
以下の低張力の設定も可能である。また試料糸1
5の設定面が鉛直方向となつているので、測定試
料1点分の占めるスペースは、従来の水平方向と
するものに対し、水平面でみて極めて小さな幅に
おさえられ、したがつて、極めて密集して同時に
多数本の試料糸15を仕掛けることができるよう
になる。
〔考案の効果〕
この考案の糸摩耗試験機は、前後一対の糸掛ロ
ーラを相互に平行にし、これら両ローラに試料糸
を掛け渡し、その一端を下方に垂らして重りを取
付け、他端を糸交叉部をつくつて下方に垂らして
往復装置に取付けている。これにより、試料糸は
鉛直方向に往復移動し糸交叉部において擦過す
る。したがつて、試料1点分の占めるスペース
は、水平方向に糸を延ばして測定する場合と比
べ、水平面でみて極めて小さな幅に抑制できるこ
とから、前後一対の糸掛ローラからなる組を密に
並設することができるようになる。特に、この考
案の糸摩耗試験機は、前後一対の糸掛ローラにお
いて、後方の糸掛ローラを手前側の糸掛ローラに
対して、斜め上方の位置に位置決めしている。そ
のため、試料糸を上記両ローラに掛ける際に、手
前側の糸掛ローラが邪摩にならず簡単に掛けるこ
とができ、その結果、前後一対の糸掛ローラから
なる組を多数並設しても、各組の糸掛けを隣の組
の糸に影響されることなく行うことができる。そ
のうえ、このように両糸掛ローラの高さ位置に差
をつけることにより、試験中において、糸の交叉
部が、後方の糸掛ローラに対して巻き付き切断す
るということの防止を図ることができる。すなわ
ち、この考案では、上記両糸掛ローラに掛け渡し
た糸は、後方側の糸掛ローラから手前側の糸掛ロ
ーラに向かう下り斜面になる。そして、上記糸の
交叉部は、この下り傾斜の部分に形成され、往復
装置の引張力によつて真下に引張られる。このよ
うに、上記交叉部は、下り傾斜面において下方に
引張られることから、後方の糸掛ローラに対して
前方側に偏位した位置に必然的に位置決めされる
こととなる。仮に、両糸掛ローラの形成位置が同
一高さである場合には、糸の交叉部が後方の糸掛
ローラに近接することとなり、場合によつて糸の
往復運動中に、糸の交叉部が、後方の糸掛ローラ
に巻き付いて切断するという現象を生ずる。この
考案の装置は、上記のような工夫をこらすことに
より、糸掛け時の作業性の向上と同時に、後方の
糸掛ローラに対する糸の交叉部の巻き付き切断を
防止している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る糸摩耗試験
機の斜視図、第2図は縦断側面図である。 7,8……糸掛ローラ、9,10……回転軸、
15……試料糸、16……荷重、18……糸交叉
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 前後一対の糸掛ローラを、相互に回転軸を平
    行にし、かつ後方の糸掛ローラを手前側の糸掛
    ローラに対して斜め上方の位置に位置決めし、
    後方の糸掛ローラの真下に、鉛直方向に所定の
    速度で所定の往復幅に往復運動する往復装置を
    設け、試料糸の一端を上記往復装置に結着する
    とともに、試料糸を上方に垂直に延ばして後方
    の糸掛ローラに掛け、その糸掛ローラに沿つて
    略一回転させて上記垂直な糸部分と交叉させ、
    さらに手前側のローラを経由させて下方に垂ら
    し、その端部に重りを吊下げ、上記試料糸を緊
    張状態に保つて往復装置を駆動することにより
    試料糸を交叉部分で擦らせその耐久性を測定す
    るようにしたことを特徴とする糸摩耗試験機。 (2) 前後一対の糸掛ローラと、糸留往復手段と、
    荷重とで1つの組がつくられ、この組が多数組
    並設されている実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の糸摩耗試験機。
JP1984156672U 1984-10-17 1984-10-17 Expired JPH039003Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984156672U JPH039003Y2 (ja) 1984-10-17 1984-10-17

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984156672U JPH039003Y2 (ja) 1984-10-17 1984-10-17

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Publication Number Publication Date
JPS6170756U JPS6170756U (ja) 1986-05-14
JPH039003Y2 true JPH039003Y2 (ja) 1991-03-06

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ID=30714677

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