JPH0389810A - 共架多回線系統用地絡回線選択継電器 - Google Patents

共架多回線系統用地絡回線選択継電器

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JPH0389810A
JPH0389810A JP22552189A JP22552189A JPH0389810A JP H0389810 A JPH0389810 A JP H0389810A JP 22552189 A JP22552189 A JP 22552189A JP 22552189 A JP22552189 A JP 22552189A JP H0389810 A JPH0389810 A JP H0389810A
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隆章 甲斐
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 本発明は、共架多回線系統用地絡回線選択継電器に関す
る。
B1発明の概要 本発明は、他回線と併架される平行2回線の零相電圧と
零相電流より地絡故障回線を検出するにおいて、 相手端先行しゃ断検出時に継電器動作状態によって負荷
電流正相分変化量を故障電流に和算又は減算することに
より、 分岐点近傍に他の受電端が存在する場合も含めて故障回
線を確実に判別できるようにしたものである。
C1従来の技術 高抵抗接地系平行2回線送電線が他の送電線と同一鉄塔
に併架されると、他の送電線の負荷電流等の誘導によっ
て第二回路に零相循環電流が生じる。この平行二回線の
地絡保護として、零相電圧と回線間!相差電流(以下、
単に零相差電流と呼ぶ)との位相関係(零相電圧の逆位
相成分−vOに対する零相差電流の有効分の符号)によ
って故障回線を検出する地絡回線選択継電器(以下、5
0Gリレーと呼ぶ)が適用されると、零相循環電流の補
償が必要となる。
この電流の補償方式として、優れた補償性能をもつベク
トル補償方式が発明されている(例えば、特公昭61−
5334号公報)。これは、−線地絡時に2組の健全相
同11M差電流から負荷電流正相成分の消去演算を行っ
た値に、補償定数設定値をかけて零相循環電流の演算値
を求め、この演算値によって零相循環電流の補償演算を
行うものである。
しかし、保護回線の受電端にスコツトT変圧器を通して
供給される負荷等があると、保護回線に流れる負荷電流
は逆相成分をもつ。前記補償方式に対して、この逆相成
分は零相循環電流の補償誤差電流として現れるので、5
0Gリレーは要求される保護性能を維持できなくなるこ
とがある。そこで、逆相成分の対策を講じたものとして
特開昭59−178921号公報が提案されている。
以下、特公昭61−5334号公報に記載される方式に
おける保護回線負荷電流逆相成分の影響及びその対策を
講じた特開昭59−178921号公報の補償方式につ
いて詳細に説明する。
第3図は他回線と併架される平行二回線三端子送電系統
図であり、他回線になる平行二回線l。
2と保護回線になる平行二回線3.4とが同一鉄塔にO
[架され、回線3.4に受電端負荷5及び−回線受電の
T分岐負荷6がある場合を示す。この系統は三端子とも
平行二回線運用され、送電端子数l、受電端子数2で構
成される。保護回線内の1回線だけから受電している負
荷電流(以下、T分岐負荷と呼ぶ)は、各回線に等分に
分流しないので、常時、回線間差電流として現れる(保
護区間への流入方向を正として、回線3の電流になるI
L雷電流回線4の電流になる2し電流との回線間差電流
を以下、差電流と呼ぶ)。2回線受電されている受電端
の負#電流(以下、受電端負荷と呼ぶ)は、各回線に等
分に分流し、差電流として現れない。相手端近傍の地絡
故障は、相手端の故障回線が先行遮断され、次に自端が
遮断される順次遮断(シリーズトリップ)により除去さ
れる。
相手端先行遮断時に故障回線の負荷電流が健全回線へ転
移し、受電端の負荷電流成分が未遮断端子の差電流とし
て現れる。−線地絡故障時に、故障電流成分を含まない
2組の健全相差電流から循環電流成分を検出するため、
前述のとおり差電流に現れる負F7電流を消去しなけれ
ばならない。このため、遅れ相差電流の位相を120°
進めた値を進み相差電流(a相地絡時で進み相す相、遅
れ相C相)からひく正相成分消去演算を行う。この演算
値に補償定数値を掛けて零相循環電流を演算し、零相差
電流に含まれる零相循環電流をこの電流の演算値を使っ
て補償して、故障電流成分だけを検出する。a相−線地
絡時を例にすると検出値IRYは、(1)式で与えられ
る。
IRY = 3 LdKa”t(Ibda I cd)
・・・・・・(1)但し、3roa、Iba、■cd:
零、bSc相差電流。
a=εJ″ISm、K1@t:補償定数値の設定値。
健全相差電流は、循環電流成分と負荷電流成分とからな
る。負荷電流を正相、逆相成分で示すと、健全相差電流
は次式で表現される。
Ihd==2IbC+a”l112 +−aft(!)
・・・・・・(2) Icd= 21cc+ a t 112 + aJ t
Q但し、Ibe、1.、e: b、C相循環電流。
at= aJ !/3 f 1+12.Id!:負荷電流正相および逆相成分(2)
式を(+)式に代入すると、以下のとおり負荷電流逆相
成分が誤差として現れる。
lay = I ta + 2 X 31oc  2K
a”°t(Ibc  a Ice)(a−1)Ka″”
 r*N      −−−−−−−−−(3)但し、
Ir+:差電流(IL−2L)として現れる故障電流の
零相成分、 31oc:零相循環電流 (3)式の右辺第1項は故障電流、第2項は零相循環電
流であり、これらは零相差電流3【。6を構成する成分
である。第3.4項は零相循環電流の演算値を構成する
成分である。
上述の(3)式は特公昭61−5334号公報による補
償方式に相当し、第2項の零相循環電流は、補償定数値
の設定値が適切であれば第3項の零相循環電流の演算値
によって補償(消去)される。しかし、第4項の負荷電
流の逆相成分による補償誤差電流を消去することは、l
変電所の電流情報から得られる式の数と、求めなければ
ならない電流値(未知数)の数とを比較すると後者が多
いので、数学的には不可能である。
特開昭59−178921号公報による負荷電流逆相成
分の影響を取り除いた補償方式を以下に説明する。
同時遮断または順次遮断のいずれかにより、故障は除去
される。よって、故障時の保護回線の遮断器は全てが閉
である状態と、相手端の故障回線の遮断器だけが先行遮
断によって開の状態とがある。地絡故障発生直前から相
手端が先行遮断される迄の間は、T分岐負荷電流の逆相
成分による補償誤差電流値がほぼ一定に保たれる。相手
端先行遮断が検出される迄は、この性質を利用した手段
が用いられる。相手端先行遮断検出後は、負荷電流の正
相成分を故障回線検出に利用した手段が用いられる。
(A)相手端先行遮断が検出されない場合この系統状態
では、保護回線の全ての遮断器が閉である。または、負
荷電流が小さくて相手端先行遮断が後述する方法により
検出されない場合である。(3)式について故障中の量
と、故障発生直前の記憶量とのベクトル差電流(以下、
変化分と呼ぶ。記号はΔとする)IRYIがリレー入力
端子として導入される。I*y+は次式で与えられる。
IRYI = (31゜a Ka”’ (ly  a 
Ted) )  (31od−Ka”’ (Iba  
a 1ea) )=Δ(3Ld−Ka”t(Iba−a
lcd))   ・・・・・・(7)但し、記号の上部
の−は地絡故障発生直前の記憶量を示す。Δ:変化分演
算を示す。
零相循環電流は完全に補償されると仮定すると、(3)
式より(7)式の右辺は 3 Ioa−Ka”t(Ibd−a rea) = I
rd(a−1) ・K11・It12        
  ・・・・・・(8)31、l、d−Ka”’(Ib
daLd)=  (、a−1)・K 、set・Lx(
1・・・・・・(9)となる。よって、(7)式は次式
で表現される。
Isn+=Ird−(a  1)・Ka”t・ΔI !
12 −−(10)高抵抗接地系統の一線地絡故障電流
は、100%地絡の場合数百A(100〜400A)程
度なので、−線地絡故障時の正相電圧は系統健全時の値
とほとんど同じである。また、逆相電圧は非常に小さい
。これは併架模擬送電線による試験でも確認された。よ
って、T分岐負荷の需要が故障中に変化しないと仮定す
ると(−船釣な負荷は、この仮定が十分に成立する)、
差電流に現れる負荷電流成分もほとんど変化せず、Δ1
.(1#0 が成立する。従って、(10)式のIRY
Iは故障電流の零相成分だけなので、通常の50Gリレ
ーと同様に零相電圧の逆位相成分−VOに対するI R
YIの有効分の符号によって故障回線が検出される。
(B) l(]手端先行遮断が検出された場合この系統
状態では、故障回線の負荷電流が健全回線へ転移するの
で、差電流に現れる負荷電流は変化する。よって、差電
流に現れる負荷電流正相成分の変化分ΔN、(lが一定
値以上により相手端先行遮断が検出される。また、この
場合の負荷電流逆相成分■、1!と地絡故障発生直前の
記憶量1!12とは異なる値となるので、(7)式の[
RYIによって故障回線を検出することは困難となる。
後述するとおり、相手端先行遮断後の故障電流Iraと
Δll72との位相は、一定の関係にある。
よって、この位相関係と負荷電流逆相成分による補償誤
差電流に較べてΔIl&が十分大きなことを利用して、
(7)式のI*y+と ΔIt&との合成値をリレー入
力端子I *vtとして導入することにより、以下に述
べるとおり故障回線を検出することができる。なおΔ1
.Qは地絡相を基準とした正相成分であり、このときの
リレー入力端子I Rrt  は次式に示される。
IRY!=Δ(3Ion−Ka”’ (Iba−a t
c、t) )±ΔLi2=Ifd±ΔI IQ −(a
−1)・K11・Δft+2  ・・・・・・(11)
(11)式で、右辺第1項の故障電流Erdと第2項の
差電流に現れる負荷電流正相成分の変化分Δ1112と
が、はぼ同じ位相となるようにΔticの符号を選択す
ることが必要である。従って、IrdとΔ■112との
位相関係を利用し、後述する方法により先行遮断端子が
受電端・送電端のいずれであるかを検出して、次のとお
りその符号を選択する。
(i)先行遮断端子が受電端であれば、IraとΔ1.
12とは逆位相なので、Δ11Qの符号として負を選択
する。
(11)先行遮断端子が送電端であれば、IrdとΔI
、t)とは同相なので、Δl112の符号として正を選
択する。
(11)式の右辺第3項は、負荷電流逆相成分の変化分
Δh12による補償誤差電流である。−船釣に、T分岐
負荷電流に較べて受電端負荷電流が十分大きいので、負
荷電流の正相成分に対する逆相成分の含有率α=Δ■R
Q/ΔIlcの最大値は5%、(a−1)Ka”’の最
大値は7と考えられる。よって、第3項の補償誤差電流
(a−1)・Kall・α・ΔttQの最大値は、0.
35ΔE+9であり、Δi+&の大きさに対して35%
となる。
また、Etaの位相とΔ[劃の位相とがほぼ等しくなる
ようにΔ1.(lの符号が選択されるので、零相電圧の
逆位相成分−Voに対するI *vtの有効分の符号と
Iraの有効分の符号とは、(1)式の第3項の補償誤
差電流に影響されることなく一致する。従って、−Vo
に対する1 *ytの有効分の符号によって故障回線を
検出することができる。
以下では、最初に負荷電流正相成分の変化量Δt+(l
をリレー入力端子として導入するため基本となる、相手
端先行遮断後のΔ1.(lとEraとの位相関係につい
て述べる。次に、Δ11Qの符号を選択するため、先行
遮断端子が受・送電端のいずれであるかを検出すること
が必要なので、その検出方法について述べる。以下には
受電端の回線に流れる負荷電流の方向は受は方向として
説明する。
(1)受電端先行遮断時 第4図(a)に示されるとおり受電端の負荷電流を11
7とすると、二回線運用時に回111[、,2Lに流れ
る負荷電流はICl3である。受電端ではその方向は受
は方向である(保護区間から流出方向。その方向が実線
矢印で示される)。第4図(b)、(c)に示されるよ
うに先行遮断端子では、遮断によって故障回線の負荷電
流が零になる。
その変化は、変化分H!/2、送り方向(その方向が鎖
線矢印で示される)となり、この回線の負荷電流は全て
健全回線へ転移する。よって、未遮断端子(Ass)に
おける負荷電流の変化は、故障回線では変化分1(1/
2、受は方向になる。健全回線では変化分H! /2、
送り方向になる。この端子の差電流(保護区間流入方向
が正、1L−2L)に現れる負荷電流の変化は、故障回
線がILの場合、変化分IQ、受は方向になる。力率が
2である送り方向の負荷電流の正相成分(地絡相が基準
)と地絡相の中性点電圧とはほぼ同相になる。また、こ
の電圧と中性点接地抵抗器による故障電流■、および零
相電圧の逆位相成分−Voとは、はぼ同相になる。各相
および零相電圧Va。
Vb、Vc、Vo、差電流に現れる負荷電流およびその
正相成分の変化分Δ11I2、故障電流Iraのベクト
ル図が、同図(b)に示される。−V。
に対するΔt+2の位相はほぼ逆位相、【、6の位相は
ほぼ同相となる。故障回線が2Lの場合、ILの場合に
較べて負荷電流の変化および故障電流の位相は反対とな
る。よって、Δ1.eは変化分IQ、送り方向となる。
これらのベクトル図が、同図(c)に示される。−Vo
に対するΔthQの位相はほぼ同相、Irdの位相はほ
ぼ逆位相となる。すなわち、故障回線にかかわらずΔ■
1eとI taとの位相は逆位相になる。系統は説明を
簡単にするため二端子系統であるが、三端子系統でもこ
れらの位相関係は同様である。
(2)送電端先行遮断時 第4図(d)、(e)ζこ示されるように先行遮断端子
では、遮断によって故障回線の送り方向の負F111流
112 /2が零になる。その変化は、変化分+12/
2、受は方向になる。したがって未遮断端子(Bss)
の差電流に現れる負荷電流の変化は、故障回線がILの
場合、変化分IQ、送り方向になる。故Fl電流の位相
は受電端先行遮断時と同じになる。ベクトル図が同図(
d)に示される。
Voに対するΔ■劃およびIrdの位相は、いずれとも
ほぼ同相となる。故障回線が2Lの場合、ILの場合に
較べて負荷電流の変化および故障電流の位相は反対とな
る。よって、Δl112は変化分IQ、受は方向になる
。ベクトル図が同図(e)に示される。−VOに対する
Δ1.QおよびIr+の位相は、いずれともほぼ逆位相
となる。すなわち、故障回線にかかわらずΔr+12と
Etaとは同相になる。
なお、Δ■劃は特開昭59−178921号公報に第7
表として示されるように、例えばa相については次式か
ら求められる。
ΔI+l2(a相)= [”Ka”’ (([ba  
a’Ld)r)−Ka″” ((lbda re、+)
−σ−a  alca))×            
・・・・・・・・・(I2)(a’−1)”Ka”’ 但し、 K 、 getは補償定数値 ”Ka″1はK a@61の共役複素数a =εJ″/
3 IT a!=ε−J 13 W Ibd、ledは回線間す、c相差電流上付線は地絡発
生直前の算定値 り1発明が解決しようとする課題 ) コ 上述のように、Δ夏、eを故障回線検出に利用するのに
、先行遮断端子が送電端か受電端かによってΔ1.Qの
符号を選択する。例えば、第3図の三端子系統では送電
端子数1.受電端子数2であり、送電端からみればいず
れの相手端子ら受電端なので、先行遮断端子の検出は容
易である。しかし受電端からみれば相手先行遮断端子は
送電端ともう一方の受電端とが考えられる。このため、
特開昭59−178921号公報の発明では、受電端で
相手端先行遮断が検出されると、送電端の次先行遮断(
もう一方の受電端が最先行遮断の場合)を期待して一定
時限の間50Gリレーをロックした後に、(11)式の
Δ[,12の符号として正を選択する。これは、この場
合に(例、第3図のAss、Css遮断後)、受電端(
Bss)のΔ■I12の変化方向は、遮断回線に流れて
いた負荷電流は受電端(Bss)より送電端(Ass)
の方が大きいため必ず保護区間流入方向になるからであ
る。しかし、例えば第3図に示す系統で分岐から受電端
(Bss)迄め距離が極端に短くe、#0 の場合は、
C変電所最先行遮断時には、次先行遮断端子として送電
端であるA変電所が期待できない。
本発明の目的は、分岐点から他の受電端までの距離が短
い場合にも故障回線の確実な選択ができる地絡回線選択
継電器を提供することにある。
E、課題を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するため、他回線と同じ鉄塔
に件架される平行二回線の零相電圧と回線間零相差電流
より該平行二回線の地絡故障回線を検出する地絡回線選
択継電器において、平行二回線の回線間差電流から正相
分を除外する第1の演算手段と、前記第1の演算手段か
ら得られる差電流にベクトル定数を乗算する第2の演算
手段と、前記回線間差電流から地絡故障発生前後の負荷
電流正相分の変化量を求める第3の演算手段と、系統健
全時に自端子が送電端か受電端かによって地絡回線選択
継電器の限時タイマーの整定値を調整する第4の演算手
段と、前記第3の演算手段によって得られた変化量が一
定値以下のときに零相差電流と前記第2の演算手段の演
算値との差について地絡故障発生前後の変化分を求める
第5の演算手段と、前記第3の演算手段によって得られ
た変化量が一定値を越えるときに、零相差電流と前記第
2の演算手段の演算値との差について地絡故障発生前後
の変化分を求めた値に対して、地絡故障検出時点から前
記第3の演算手段により得られた値が一定値以上になる
迄の時間が、ある一定の時間以上になるか否かによって
前記第3の演算手段により得られた値を和演算又は差演
算する第6の演算手段とを備え、零相電圧と前記第5の
演算手段又は第6の演算手段により得られた電流値との
位相関係により地絡故障回線を検出することを特徴とす
る。
11作用 第1の演算手段による回線間差電流から正相分除去はa
相地格では([bdalga)から求め、第2の演算手
段によるベクトル定数乗算は、この値に補償定数K a
s+elを掛けることで零相循環電流を求め、すなわち
(1)式の右辺第2項、第5の演算手段において零相差
電流316dと第2の演算手段によって得られた零相循
環電流の演算値との差IRYについて(7)式に示す故
障前後の変化量 IRYI = IRY −IRYを求
める。
一方、第3の演算手段では回線間差電流から故障前後の
負荷電流正相分の変化量Δr、ff=Δ[lc−τT1
を求め、この変化量ΔIIeについて第5及び第6の演
算手段ではΔ1,12が一定値以上か否かによって相手
端先行遮断を検出しくこのリレーを51DLと称する)
、相手端先行遮断でなければ(ΔI+I2が一定値以下
で51Dしリレー不動作)第5の演算手段の算定値I 
RY+を50Gリレー入力端子として使用し、相手端先
行遮断であれば(Δ1+(が一定値以上で51Dしリレ
ー動作)第6の演算手段により零相差電流3■。dと零
相循環電流の演算値との差について故障前後の変化量I
RYIを求め、さらにこの変化量に負荷電流正相分の変
化量Δ11Qを和算又は減算して50Gリレー入力端子
1 *rtとして使用する。尚、相手端先行遮断検出(
51DL)リレーが動作時点での、地絡過電圧(64V
)リレーで駆動される限時タイマー(64V’Fl)の
動作、不動作に応じて、Δll12の和算・減算を選択
する。
そして、第5又は第6の演算手段による50Gリレー入
力端子1111YI又はI 11rtは零相電圧VOと
のは相関係によって故障回線の検出(50Gリレー)を
行うのに使用する。
ここで、第4の演算手段による50Gリレーの限時タイ
マーの整定値の調整は先行遮断する相手端子が送電端・
受電端のいずれであるかを検出するためにある。よって
、第6の演算手段において、地絡故障検出時点から、5
1DLリレー(相手端先行遮断検出リレー)が動作する
迄の時間により、すなわち51DLリレ一動作時点での
地絡過電圧(64V)リレーで駆動される限時タイマー
(64vTI)の動作・不動作に応じて、Δ■劃の和算
・減算を選択する。これを以下に詳細に説明する。
50Gリレーの遮断指令出力時間を、送電端と受電端と
で異なる値にすれば、相手端先行遮断が検出される迄の
時間差によって、遮断端子が容易に検出される。−線地
格故障回線が50Gリレーにより検出されると、限時タ
イマー(50GT。
−船釣に整定値50 m s程度)を通して遮断指令が
出力される。これは、故障発生直後の零相電流の過渡振
動による不正動作防止のためである。受電端の50GT
を50 m s整定、送電端の50GTを200 m 
s整定とする。第5図(a)に受電端先行遮断時のリレ
ー動作時間等が示される。50Gリレーの動作時間は、
故障発生から約25〜40 m sである。50GTは
50 m sなので、50Gリレーの動作後50 m 
s経過すると遮断指令が出力される。遮断器の遮断時間
は3〜5サイクル(60H2で50〜83 m s )
なので、最先行遮断は故障発生から125〜173m5
後に行われる。未遮断端子の相手端先行遮断検出リレー
(51DL)の動作時間は、先行遮断されてから約20
〜30msなので、その端子で受電端最先行遮断が検出
される時間は、故障発生から約145〜203m5後と
なる。第5図(b)に送電端最先行遮断時のリレー動作
時間等が示される。前記のケースに対して異なる条件は
、送電端の50GTが200 m s整定となるだけで
ある。よって、未遮断端子で、送電端最先行遮断が検出
される時間は、故障発生から約295〜353ms後と
なる。以上から最先行遮断検出時間は、送電端先行遮断
で最長は203 m s 、送電端先行遮断で最短は2
95m5である。地絡過電圧(64V)リレー(動作時
間25 m s程度)の出力で駆動される限時タイマー
(64VT、、整定値約230m5)は、故障発生から
約255 m s後に動作する。よって、相手端先行遮
断検出(51DL)リレーが動作した時点で64 V 
T +が不動作ならば受電端、動作ならば送電端が先行
遮断端子として検出される。このことから、第4の演算
手段で自端子が送電端か受電端かに応じて50GTリレ
ーの動作時間を調整しておき、第6の演算手段によって
51DLリレーが動作時点での64 VT、の動作、不
動作に応じて、先行遮断した相手端が送電端・受電端の
いずれであるかを検出して、相手端先行遮断時の50G
リレー入力端子Ivys  に対するΔ1,12の和算
または減算を選択する(送電端で和算、受電端で減算)
以上で述べた50Gリレーを実現するため、多数のベク
トル量の演算を行わなければならない。
このため、高性能・高機能のマイクロプロセッサ−を中
心に構成されるディジタルリレーで実現するのが最も適
している。この場合の演算フローを第1図に示す。各相
回線間差電流、各相電圧を電気ITJ30°毎に同一時
刻でサンプリングし、アナログ・ディジタル変換して1
2ビツト(符号1ビット含む)のデータに量子化し、ス
テップBlで各相電圧・電流が入力される。ステップB
2で、地絡過電圧リレー(64V)により地絡故障が検
出される。電力供給の都合上、送電状態にある端子と受
電状態にある端子とが互いに入れ替わることがある。系
統健全時にB3で、回線ILと2Lとの和電流の正相成
分が、保護回線へ流入方向であることにより送電状態が
検出される。B4,5で、送・受電端の検出結果に応じ
て50GTの整定値が選択される。よって、このリレー
は送・受電状態の変更に対して対応可能である。また、
B6で、(7)式の変化分演算のため記憶量が求められ
る。以下、a相−線地絡時の処理を述べる。
B7〜9で、−線地絡相が検出される。BIO〜12で
、地絡相を基準に(7)式の変化分I RYI、Δr、
(lが演算される。B13で、Δ1.12が一定値以下
により相手端先行遮断が検出されない場合はB14で、
IRYIがリレー入力端子とされる。
相手端先行遮断が検出され、かつ系統健全時に83で送
電端として判定されていた場合は、受電端先行遮断なの
で821で、八1.9の符号が負である(11)式のI
RYIがリレー入力端子とされる。B3で受電端として
判定され、かつB18で64VTIタイマーが不動作な
らば、受電端先行遮断が検出される。よって、B21で
、前記の1 ++ytがリレー入力端子とされる。81
8で64V ’r +タイマーが動作ならば、送電端先
行遮断が検出される。よって、B22で、Δ11Qの符
号が正である(11)式のhY、がリレー入力端子とさ
れる。B10で、VoとIR□またはl RYtとの位
相関係により故障回線が検出されると、50G T限時
タイマーを通して遮断指令が出力される。
以上から、通過ルートは次のとおりである。相手端先行
遮断が検出されるまではルートFl、5゜6.9である
。送電端で相手端先行遮断が検出された場合は、ルート
Fl、5,6.+0.11゜12である。受電端でもう
一方の受電端先行遮断が検出された場合は、Fl、5.
6,10,13゜14.12である。送電端先行遮断が
検出された場合は、Fl、5,6,10,13.15で
ある。
また、受電端先行遮断検出直後は64 v’r、は不動
作である。この場合に時間の経過と共に64V′rlが
動作し、誤って送電端先行遮断が検出されないようB1
9.20に示す処理がなされる。次に送電端で相手端先
行遮断が検出されると、B17で50 G ’rの整定
値を250 m s程度にする。
以下その理由を述べる。
故障発生直後に、送電端(A)といずれか一端子だけの
受電端(例、B)の50Gリレーが動作した場合を想定
する。50GTの整定値が小さい受電端(B)が最先行
遮断端子となる。最先行遮断後に送電端ともう一方の受
電端(C)で、同時に相手端先行遮断が検出されたとす
る。この時受電端(C)の64VTIタイマーは不動作
なので、両端子(A、C)のリレーは(11)式でΔ1
.Qの符号が負である量をリレー入力端子として故障回
線を正しく検出する。もし、先行遮断検出後に送電端の
50GTの整定値が50 m s程度へ戻されたとする
。この端子の50Gリレーは故障発生直後から動作して
いるので、次先行遮断端子は送電端となる。この場合に
(A、B遮断後)、受電端(C)のΔ1112の変化方
向は、遮断回線に流れていた負FITI流は受電端(B
)より送電端(A)の方が大きいので保護区間流入方向
である。よって、(11)式のリレー入力端子でΔ1r
Qの符号を正に変えなければ、故障回線を正しく検出す
ることができない。しかし、この処理を行うことは極め
て困難である。従って、相手端先行遮断検出時に送電端
の50GTの整定値を250m5程度にして、受電端(
C)が次先行遮断端子となるようにする。その後も送電
端の50Gリレーは、(I I)式でΔ■劃の符号が負
である量をリレー入力端子として故障回線を正しく検出
することができ、最後続の遮断指令を出力する。
また、50GT整定値は、受電端の方を送電端より長く
することも考えられる。
G、実施例 以下に、本発明の一実施例として併架送電線用地絡回線
選択継電器を送電端に設置した場合を第2図に基づいて
説明する。同図は第3図に示す3端系統を3相表示した
もので、6a〜6fはしゃ断器、7a、7b、7cは自
端及び夫々の相手端の電気所母線、8は送電線の電源を
示す。10は中性点抵抗器、31a〜31c及び41a
〜41Cは電流変流器を示す。15は第1のデータ変換
器を示し、電流変流器によって検出されたアナログ用の
回線3および4のa、b、c相及び零相電流13a、 
Iffb、 Ise+ Ijd+ 14g+ 14b+
 14e+t 411 (これらを信号S1と称す)を
一定周期でサンプリング及びアナログ−ディジタル(A
/D >変換してこれらのディジタル量S4を出力する
12は電圧検出部であり母線7aに接続された第1の電
圧検出部13(相電圧検出用変成器)と第2の電圧検出
部14(零相電圧検出用変成器)から成る。16は第2
のデータ変換器を示し、電圧検出部12によって検出さ
れたアナログ量のa。
b、c相電圧Ea、Eb、Ec (St )及び零相電
圧Vo (Ss )をA/D変換してディジタル量S@
  (Ea、Eb、Ec)及び5t(VO)を出力する
■7は第1のフィルタ部(第1の演算手段に相当)であ
り、第1のデータ変換器15の出力S4(13a、  
13b、  I3c、  Isa+  14g、  1
4b、  ■4c。
+、d)のディジタル量を入力して回線間差電流T a
d、  I bdl  I c、、を演算し、これより
正相分を除外した量S8を出力する。ディジタルlss
は次の3つの量になる。
5sa=(I+b−I4b)  a(Isc−14c)
=Ib+  a redSsb=(13cm1*c)a
(Isa−1ia)=Iedalaa  )”’(13
)Sec=(1*a−1aa)  a(13b−r4b
)= Eada Iba但し 3= εJ !/3 t 18は補償定数値設定部であり、前述の(1)式に示す
補償定数Ka**Lのほかb#IJおよびC相地絡に対
してKb”r 、 K Cs e ’を設定することが
可能であり、かつそれらの値S、を出力する。19は第
1の演算部(第2の演算手段に相当)であり、フィルタ
部17の出力S、に設定部18の出力S、を乗算して零
相循環電流の演算値S1゜を求める。このS10は次の
3つの演算値である。
Aa=Ka”’@5sa=Ka”t(Ibd−aIcd
)Ab=Kb”’−8@b=Kb…(I cda I 
−d)  ) −−(14)AC=KC””S@c=K
c”’(Iaa  aIbd>20は第2のフィルタ部
であり、第1のデータ変換部15の出力S、を入力して
回線間長電流を演算し、さらにこれらより逆相分を除外
した量S、を出力する。このS、は次の3つの量である
511a=Ibd a″lCd 5++b=Ied h”ljd  )−・・(15)S
 11 C” I aa  a″Iba22は第2の演
算部であり、フィルタ部20の出力S 11と補償定数
値設定部21の出力Satすなわち前記補償定数値の設
定値K a ”L、 K b ”’K c@*tに対し
て共役な値*K aset  IK bset*Kcl
letを乗算して零相循環電流の演算値SI3を求める
。このS、は次の3つの演算値である。
Ba=”Ka””5ua=”Ka”’(Ibd a”l
e+)Bb=’Ka″1・S++b=”Kb”t(le
a  a”Iad)Bc=″K a””911C=”K
C”’(IadaJbd)23は地絡相検出部であり、
−線地絡時の地絡相を判別するらのである。その1例を
示すと第2のデータ変換器16の出力S6であるa、b
、c相電圧のディジタル量を入力して次の演算を行う。
L+=lEb’l+m1Ecl” (1m)lEaLt
=m l E b l ’+ l E c l″−(1
−m)lEa)・・・・・・(16) 1、==mlEc I’+lEa l’−(1−m)l
Eb l’Ls=lEal’+m1Ebl’  (1−
m)lEcLs=mlEa 1″+lEb I”  (
1−m)lEa但し、IEI″は絶対値の二乗 m  はスカラー係数 さらに、地絡相検出部23は前述のし1〜L6から次の
第1表に示す判定式により地絡相を判別して一線地絡時
の地絡相判別信号S、を出力する。
第  I  表 24は地絡故障検出部であり、その1例を示すと第2の
データ変換器16の出力s7すなわち零m電圧のディジ
タル量を入力しその大きさが一定値以上になることによ
って地絡故障を検出し、地絡故障検出信号S、を出力す
る。
25は第1の選択部であり、地絡相検出部23の判別信
号S +4と演算部19の演算値Sloを入力し、地絡
相判別信号S +4によって零相循環電流の演算値S1
゜を次の第2表のように選択して出力S、を得る。
第2表 26は第3の演算部であり(第5の演算手段に相当)、
系統1線地絡時に相手端先行しゃ断時までの回線選択地
絡継電器の入力電流I RYIを演算する。この演算部
26へは、選択部25の出力S、になる系統1線地絡時
の正相分除外法による零相循環電流の演算値と、第1の
データ変換部15の出力S、になる零相差電流3r、、
のディジタル量及び地絡故障検出部24の出力5Ill
になる地絡故障検出信号を人力して前述の(7)式の演
算をし、その演算値I RYI(S l?)を出力する
。すなわち零相差電流31.、から正相分除外法にょる
零相循環電流の演算値Aを差し引き、さらにその値につ
いて信号S、によって地絡故障発生を知り、地絡故障発
生前後の変化分を演算する。
27は第2の選択部であり、地絡相判別信号S +4及
び演算部22の演算値S 13を入力し、地絡相判別信
号S14によって系統l線地格時の逆相性除外法による
零相循環電流の演算値S、を次の第3表のように選択し
て出力S +8とする。
第 表 28は第4の演算部であり(第3の演算手段に相当)、
地絡故障発生前後の負荷電流正相分の変化分ΔI+Cを
演算し、そのlil S + sを出力する。
この演算部2gへは選択部25の出力S、。になる系統
1線地絡時の正相分除外法による零相循環電流の演算値
へと、選択部27の出力s+eになる系統1線地絡時の
逆相性除外法による零相循環電流の演算@Bと、地絡故
障検出部24の出力S+sになる地絡故障検出信号と、
設定部21の出力S+tになる補償定数” K a@ 
11 t 、 * K b″@t、 IIK cmat
と、地絡相検出部23の出力S +4になる地絡相判別
信号とを入力し、地絡相に応じて回線間差電流に現れる
負荷電流正相分の故障発生前後の変化分ΔI++2を前
述の第(■2)式に従って求め、この値5lllを出力
する。
29は相手端先行しゃ断検出部であり、演算部28の出
力S IIになる負荷電流正相分の故障発生前後の変化
分ΔhI2を入力し、この絶対値が一定値以上の場合に
は相手端先行しゃ断有りと判定して信号St+を出力す
るし、絶対値が一定値未満で相手端先行しゃ断無しと判
定するときには信号S、。を出力する。
30は、50Gリレーの限時タイマー50GTの整定値
調整部であり(第4の演算手段に相当)、15の第1の
データ変換器の出力S4とS ff14の地絡故障検出
部の出力S +sを入力し、系統健全時に、回線3と4
との和電流の正相成分が、保護回線へ流入方向であるこ
とにより、自端子が送電端であると判定し、50GTの
整定値を200msとする。そうでなければ、受電端と
判定し、50GTの整定値を50msとする。そうして
、S!tである50GT整定値を出力する。
31は第■の地絡回線選択部であり、演算部26の出力
S、になるIR□と、データ変換部I6の出力S?にな
る零相電圧Voのディジタル量と、相手端先行しゃ断検
出部29の出力StOになる相手端先行しゃ断なし信号
と凋整部30の出力S□になる50GT限時タイマー整
定値を入力し、系統1線地絡でかつ相手端が先行しゃ断
されない期間までの地絡回線の選択を行って内部故障を
検出した場合は、地絡回線判別信号Sl!またはSt4
を50GTタイマーを通して出力する。この選択部31
において、地絡故障が発生して相手端が先行しゃ断する
までの期間の演算部26からの入力S +、(= I 
RYI)は(10)式からΔrt12L、oトした Δ11(!#Ir+   ・・・・・・・・・(18)
となり、はぼ故障電流成分のため相手端先行しゃ断なし
信号S!。の成立条件で地絡回線の判定を行う。その1
例として、次の(19)、(20)式から零相電圧Vo
を極性電圧としてIRYIの有効分が一定値ε以上又は
以下の判定から地絡回線を判別する。
0 (1*y+・Vo) 但し、(I RYI・Vo)はベクトル内債値、1Vo
lは絶対値を示す。
選択部3■はこの(19)式成立で回線3の地絡、(2
0)式成立で回線4の地絡と判定し、回線3の地絡では
地絡回線判別信号Stiを出力し、回線4の地絡では判
別信号S24を出力する。
32は、地籍過電圧リレー限時タイマ一部(6、iv′
r、)であり、地絡故障検出部24の出力S +5にな
る地絡故障検出信号を入力し、その信号を限時タイマー
(64VTI )を通してSoを出力する。
33は、第2の地絡回線選択部であり(第6の演算手段
に相当)、演算部26の出力S 17になるI RYI
と、データ変換部16の出力s7になる零相電圧Voの
ディジタル量と、演算部28の出力S ISになるΔ1
.12と、検出部29の出力S、になる相手端先行しゃ
断有り信号と、地絡過電圧リレー、限時タイマ一部32
の出力StSになる地絡故障遅延検出信号とを入力し、
S、の相手端先行遮断有り信号が動作時点で、かつSt
Sの地絡故障遅延検出信号が動作の場合は、先行遮断端
子が送電端と判定し、r RYIに対してΔ■1Qを和
算した値を50Gリレー入力端子1 *yzとする。S
、が動作時点で、かっS□が不動作の場合は、先行遮断
端子が受電端と判定し、I RYIに対してΔIIQを
減算した値をI RYIとする。この選択部33では、
選択部31と同様に、零相電圧Voを極性電圧としてI
 RYIの有効分が一定値ε以上でかっ、その符号によ
り、地絡回線の選択を行い、地絡回線判別信号S’sま
たはSt?を出力する。これら選択部31と33の出力
のうち、回線3の地絡回線判別信号S=s、St。はオ
アゲート34による論理和を取って回線3のしゃ断器6
aのトリップ指令St@とされるし、回線4の地絡回線
判別信号St4+927はオアゲート35による論理和
を取って回線4のしゃ断器6bのトリップ指令StSと
される。
なお、実施例において、17〜34で示される各部演算
処理回路はコンピュータによるディジタル演算で実施可
能である。また、実施例では3端子系統を例にとって説
明したが2端子系統にも適用できるのは勿論、超高圧共
架系に限らず高抵抗接地系統のみからなる共架系や平行
4回線にも適用できる。
H0発明の効果 以上のとおり、本発明によれば、共架多回線系統での高
抵抗接地系統に発生する零相循環電流及び負荷電流の逆
相成分に殆ど影響されることなく地絡回線を選択でき、
しかも分岐回線から他の受電端までの距離が短い場合に
も確実な選択ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る地絡回線選択継電器のフローチャ
ート、12図は本発明の一実施例を示すブロック図、第
3図は併架平行二回線三端子送電系統図、第4図は先行
しゃ新制のベクトル図、第5図は先行遮断端子のタイム
チャートである。 1.2,3.4・・・送電線、5.6・・・負荷、!5
゜16・・・データ変換器、17.20・・・フィルタ
部、18.21・・・補償定数設定部、19.22・・
・演算部、23・・・地絡相検出部、24・・・地絡故
障検出部、25.27・・・選択部、26.28・・・
演算部、29田手端先行しゃ断検出部、31.33・・
・地絡回線選択部。 第3図 併架平行二回線三端子送電系統図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)他回線と同じ鉄塔に併架される平行二回線の零相
    電圧と回線間零相差電流より該平行二回線の地絡故障回
    線を検出する地絡回線選択継電器において、平行二回線
    の回線間差電流から正相分を除外する第1の演算手段と
    、前記第1の演算手段から得られる差電流にベクトル定
    数を乗算する第2の演算手段と、前記回線間差電流から
    地絡故障発生前後の負荷電流正相本分の変化量を求める
    第3の演算手段と、系統健全時に自端子が送電端か受電
    端かによって地絡回線選択継電器の限時タイマーの整定
    値を調整する第4の演算手段と、前記第3の演算手段に
    よって得られた変化量が一定値以下のときに零相差電流
    と前記第2の演算手段の演算値との差にっいて地絡故障
    発生前後の変化分を求める第5の演算手段と、前記第3
    の演算手段によって得られた変化量が一定値を越えると
    きに、零相差電流と前記第2の演算手段の演算値との差
    について地絡故障発生前後の変化分を求めた値に対して
    、地絡故障検出時点から前記第3の演算手段により得ら
    れた値が一定値以上になる迄の時間が、ある一定の時間
    以上になるか否かによって前記第3の演算手段により得
    られた値を和演算又は差演算する第6の演算手段とを備
    え、零相電圧と前記第5の演算手段又は第6の演算手段
    により得られた電流値との位相関係により地絡故障回線
    を検出することを特徴とする共架多回線系統用地絡回線
    選択継電器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108196122A (zh) * 2018-02-24 2018-06-22 深圳世格赛思医疗科技有限公司 一种波形相位识别方法、装置、系统、计算机和存储介质

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