JPH0388710A - 石炭灰中の有価成分回収法 - Google Patents

石炭灰中の有価成分回収法

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JPH0388710A
JPH0388710A JP1226547A JP22654789A JPH0388710A JP H0388710 A JPH0388710 A JP H0388710A JP 1226547 A JP1226547 A JP 1226547A JP 22654789 A JP22654789 A JP 22654789A JP H0388710 A JPH0388710 A JP H0388710A
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亀岡 義文
Mamoru Onoda
小野田 守
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隈元 純二
Genichiro Kamaya
釜谷 源一郎
Norio Matsumoto
松本 則雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、石炭灰中の有価成分を回収する方法に関し、
殊に化学的処理によって石炭灰中の有価金属成分(AI
、Fe、Ti等)を回収した後の残渣成分を、更にSi
C製造用原料として回収できる様にし、石炭灰の2次資
源としての利用価値を一段と高めたものである。
[従来の技術] 石油危機以降のエネルギー資源の多様化に伴なって、原
子力、天然ガス、太陽エネルギーなどと共に石炭の占め
る役割は著しく増大してきている。その結果石炭火力発
電所等から排出される石炭灰の量は急増し、1980年
度の約380万トン/年から1990年代には1000
万トン/年あるいはそれ以上に達するものと予想されて
いる。この様に莫大に排出される石炭灰は、土木・建築
用の細骨材やセメント原料等として有効利用されている
が、その利用率はせいぜい45%程度にすぎず、大部分
は埋立投棄に向けられている。
しかし埋立後の飛散等による環境汚染の問題や埋立地の
不足、投棄費の高騰といった問題が年々深刻になってお
り、石炭灰を2次資源として活用しなければならない状
況が強まってきている。
石炭灰は、石炭の脈石成分として混入してくるSt、A
1.その他種々の有価成分を含んでおり、これらの成分
を単体として分離・回収することができれば、2次資源
としての価値は著しく高まり、投棄に付随する問題も生
じなくなる。こうした期待の下で石炭灰中から有価元素
を化学的上回収する方法が幾つか提案されている。それ
らのうち代表的な方法としては、■酸もしくはアルカリ
を溶解剤として使用する直接溶解法、■焼結溶解法、■
塩化・ぶつ化揮発法が知られており、中でも上記のに分
類されるH N Os法、HCl法、HF−H5iF、
法はかなり有効な方法であって、有価金属成分、殊に含
有率の最も高いA1については高い回収率が得られてい
る。
[発明が解決しようとする課題] 上記■の直接溶解法に代表される化学的処理法では、前
述の如<Alをはじめとする有価金属成分についでは、
かなり高レベルの回収率が得られている。ところがA1
に次ぐ高含有率成分であるSt戒成分主として5iO2
)については、現在のところ満足のいく回収法は提案さ
れていない。
化学的処理法を採用した場合でも、有価金属成分を回収
した後の残渣成分は出発原料(石炭灰)の20〜50%
程度になることが確認されており、しかも該残渣成分中
の5in2含量はかなり高いものであるが、この中には
カーボン質やその他の微量金属酸化物等が無数に含まれ
ており、且つそれら微量成分等の混人量も様々であって
特定し難いところから、これを更に工業原料として活用
しようとする試みは現在のところ行なわれておらず、投
棄!A埋等に回されているのが実情である。そのため石
炭灰の2次資源としての利用率は頭打ちの状態にあり、
且つ埋立投棄等に付随する問題も相変らず大きな課題と
して残されている。
本発明はこの様な事情に着目してなされたものであって
、その目的は、石炭灰を化学的処理法で有価金属成分回
収処理に付した後の残渣成分についても、これを有価成
分として利用できる道を開き、石炭灰の2次資源として
の利用率を大幅に高めると共に、埋立投棄等に伴なう問
題の生ずる余地を無くそうとするものである。
[課題を解決するための手段ゴ 上記課題を解決することのできた本発明に係る有価成分
回収法の構成は、石炭灰を化学的処理に付して有価金属
成分を回収した後の残渣成分に炭素源を加えてC/5t
(hモル比を3〜3.5に調整し、SiC製造原料とし
て回収するところに要旨を有するものである。
[作用及び実施例] 周知の通りSiCは超硬質のセラミック大村であり、研
磨材として卓越した性能を示すほか、非常に優れた耐熱
性を有しているので特殊耐火材ヒしても有用であり、更
には非直線性抵抗体として避雷器や抵抗発熱体等として
の用途も開発されており、またSiCウィスカーはFR
MやFRP等の繊維質強化材としても広く普及しはじめ
ている。そしてこのSICを製造する方法の1つとして
5in2とCを原料とする気相反応法も知られている。
本発明者らはこうした公知技術を念頭に置き、且つ前記
石炭灰からの化学的有価物回収残渣が5in2を主成分
とするものである点に着目し、この回収残渣をSiC合
成用の原料として有効利用できるのではないかと考え、
その線に沿って研究を進めた。その結果、該回収残渣に
対しC/SiO2モル比が3〜3.5の範囲ヒなる量の
炭素源を加えてやれば、その混合物はSiC製造原料と
して有効に活用し得ることが明らかとなった。
以下、石炭灰の有価成分回収残渣をSiC製造原料とし
て有効利用することの可能性(ついて、実験の経緯を追
って説明する。
実験に当たっては、下記第1表に示す2f!類の回収残
渣を使用し、炭素源としてはグラファイトカーボンまた
はカーボンブラックを用いた。そしてSiC合成実験に
当たっては、回収残渣に適量の炭素源を加えた混合物1
5gを黒鉛るつぼに入れ、これを竪型電気炉内の電子天
秤につるした後、Arガスを2fL1分で送りながら真
空ポンプで20分間減圧する0次いでAr雰囲気下(A
r:2℃/分)で所定温度まで昇温した後、定温下で3
時間反応を行ない、重量減少の経時変化を調べた。その
後Ar雰囲気中で常温まで冷却して試料を取り出し、電
子顕微鏡写真撮影およびX線回折測定に供した。
尚見掛けの合成重は、下記(1)式の反応が完結したと
きの重量減少を100%とし、各経過時間毎の重量減少
量より求めた。
S 02 +3C−3t C+2CO・・・(1) 衷驚ユ まず、見掛けの合成率に及ぼす反応温度の影響を把握す
るため、原料中の炭素量が多い残渣Bに上記(1)式の
反応に必要な不足分の炭素を補い、混合調整した試料を
用いて実験を行なった。
実験条件は次の通りとした。
合成条件: 1400〜1700℃X3hr(Ar雰囲
気)脱炭条件=650℃x s hr (大気雰囲気)
C/SiO2モル比:4 合成反応の進行状況は第1図に示す通りであり、処理温
度が高くなるにつれて合成反応の進行は加速される。
この実験で得た生成物の結晶構造をX線回折により解析
したところ、第2図(^)〜(C)に示す結果が得られ
、1500℃以下の反応温度では未反応の5i02やC
が多量残存していることが確認された。
これに対し1600℃以上で合成した生成物には殆んど
5iOzが認められず、はぼ完全にSiCに変換してい
るものと思われる。
この実験より、本発明で回収される回収物を原料として
StC合成反応を行なう場合、反応温度は1600℃程
度以上にすべきであることが分かる。
哀豊ユ 回収原料中の炭素量が少なく、かつA1.O。
量がやや多い残渣Aを使用し、合成温度を1600’e
に設定した他は実験1と同じ条件で合成反応を行なった
生成物のX線回折結果は第3図に示す通りであり、残渣
Bを原料として用いた場合に比べて遜色のないSiCが
得られることを確認した。
即ち本例では、回収残渣中に相当量のA1.O,等が混
入している場合でも、高純度のSiCを合成し得ること
が分かる。
東豊ユ 添加する炭素源として、グラファイトカーボンの約10
倍の価格を有するカーボンブラックを使用し、合成温度
を1600℃とした他は実験1と同じ条件で実験を行な
った。
第4図はこのときの見掛けの反応速度を一示したもので
あり、この図からも明らかな様に高価なカーボンブラッ
クを使用した場合でも、また安価なグラファイトカーボ
ンを使用した場合でも、得られるS1Cの純度は殆んど
変わらない。
これに対し第5図(^) 、 (B)は、炭素源として
カーボンブラックまたはグラファイトカーボンを使用し
た場合の各生成物のX線回折結果を示すものであり、生
成するSiCの結晶構造については、カーボンブラック
を使用した場合は未反応の炭素が存在していないところ
から、グラファイトカーボンを使用した場合よりも、若
干高い反応性を示すことが分かる。
また第6図(A) 、 (B)は、得られたSiCの結
晶組織を示す図面代用電子顕微鏡写真であり、カーボン
ブラックを使用した場合に生成するSiCはウィスカー
状を呈している。
この実験より、ウィスカー状のSiCを得ようとする場
合は炭素源としてカーボンブラックを使用するのが効果
的であるが、その必要の無い場合にはカーボンブラック
を使用するメリットは少なく、原料残渣に加える炭素源
は安価なグラファイトで十分であると判断される。
実験4 実験1〜3で、安価なグラファイトカーボンを添加した
場合においてもSiCが合成可能なことが確認されたの
で、それの適正添加量(C/SiO2モル比)について
検討した。
尚実験条件は次の通りとした。
合成条件: 1600℃X3hr(Ar雰囲気)脱炭条
件:650℃x3hr(大気雰囲気)C/5L02モル
比:2.5〜4.5 得られた生成物のX線回折結果を第7図(A)〜(E)
に示す、この結果からC/SiO2モル比は3〜3.5
、望ましくは3付近に調整するのがよく、3未満では未
反応のSiO2が残存し、また3、5を超える場合は少
量のCが残存していることが分かる。
なお、sicの合成反応は前記(1)式で与えられる。
従って、本発明で使用される回収残渣は、はぼ化学量論
的に反応が進行しており、反応性に優れたものであるこ
とが分かる。
東翌二 適正脱炭条件を把握するため実験1〜4で決定した条件
下で合成したSiCを使用し、脱炭反応に及ぼす温度お
よび時間の影響について検討した。そして得られた脱炭
生成物のX線回折結果より適正脱炭条件を求めたところ
、脱炭温度は650〜750℃、脱炭時間は1時間が適
正であると判断された。
衷慧! SiCを合成する場合の5in2源としては通常珪砂、
珪石などが使用されている。そこで、珪砂とグラフディ
トを混合した資料を用いて合成したSiCと、本発明に
係る回収残渣を使用して得たSiCとの比較実験を行な
った。
実験条件は次の通りとした。
合成条件: 1600℃X3hr(Ar雰囲気)脱炭条
件:650℃xlhr(大気雰囲気)C/ S i O
xモル比=4 第8図(A) 、 CB)は得られた生成物のX線回折
結果を示し、また第9図(A) 、 (B)は同生戒物
の結晶組織を示す図面代用顕微鏡写真である。
第8図からも明らかである様に、珪砂を原料として用い
た場合、未反応Sin、のビークが強く認められている
のに対し、本発明に係る回収残渣を用いた場合の未反応
Sin、のビークは殆んど認められず、この回収TA清
は珪砂に比べて反応性に優れたものであるこ辷が分かる
この理由としては、溶解材として用いた酸などと反応し
た後の回収残渣は、たとえば第10図(回収残渣の結晶
組織を示す図面代用電子顕微鏡写真)1.:示す様に多
数の侵食孔を有する多孔体であるため、SiC生成反応
が容易に進行するためと考えられる。また第9図(^)
によると、珪砂をSin、源として得たSiCは、本発
明は係る回収残渣から得られるSiC[第9図 (B)
]に比べて粒子相互の凝結が著しく、解砕がかなり困難
であることが予想される。
[発明の効果〕 本発明は以上の様に構成されており、石炭灰の化学的処
理により有価金属成分を回収した後の残渣をSiC製造
用原料として回収することができる。従って石炭灰に含
まれる成分を有価金属成分およびSiC製造原料として
、廃棄分を生ずることなく全てを回収して再利用するこ
とができ、2次資源としての活用度が高められると共心
、廃棄に伴なう問題を解消し得ることになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の回収物を用いてSiCを合成すると
きの反応温度と見掛は合成率の関係を示すグラフ、第2
図は第1図に示した各反応温度で合成したSiCのX線
回折図、第3図は残渣Aを使用して合成したSiCのX
線回折図、第4図はカーボンブラックまたはグラファイ
トカーボンを用いた場合の見掛は合成率を対比して示す
グラフ、第5図はカーボンブラックまkはグラファイト
カーボンを用いたSiCのX線回折図、第6図はカーボ
ンブラックおよびグラファイトカーボンを用いて得たS
iC粒子の結晶組織を示す図面代用顕微鏡写真、第7図
はC/ S L 02モル比を変えて合成した5iCO
X線回折図、第8図は珪砂を原料にして合成したSiC
のX線回折図、第9図は珪砂を原料にして合成したSi
Cの結晶組織を示す図面代用顕微鏡写真、第10図は本
発明により得た回収残渣の結晶組織を示す図面代用顕微
鏡写真である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 石炭灰を化学的処理に付して有価金属成分を回収した後
    の残渣成分に、炭素源を加えてC/SiO_2モル比を
    3〜3.5に調整し、SiC製造原料として回収するこ
    とを特徴とする石炭灰中の有価成分回収方法。
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