JPH0388131A - 自動ループゲイン制御回路 - Google Patents

自動ループゲイン制御回路

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JPH0388131A
JPH0388131A JP22415389A JP22415389A JPH0388131A JP H0388131 A JPH0388131 A JP H0388131A JP 22415389 A JP22415389 A JP 22415389A JP 22415389 A JP22415389 A JP 22415389A JP H0388131 A JPH0388131 A JP H0388131A
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gain
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servo system
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JP22415389A
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Masayasu Sato
正康 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光ディスク装置あるいは光磁気ディスク装置
において、フォーカスサーボとトラックサーボの安定化
を計る自動ループゲイン制御回路に関するものである。
(従来の技術) 従来、このような分野の技術としては、日経メカニカル
(1983−4−25>日経マグロウヒル社、西用著「
光ビームスポット位置を3次元方向に制御して情報再生
J P、126−130(文献1〉 寺田和男著「光ピツクアップシステム設計の要点」、[
6コ (昭59−10−31>日本工業技術センター(
文献2〉 特開昭60−22746号公報(文献3〉に記載される
ものがあった。
従来、光ディスク装置あるいは光磁気ディスク装置(以
下、これらを総称して光ディスク装置という)において
は、正確に情報を記録、再生するために、例えばフォー
カス(合焦点〉サーボ及びトラックサーボにおける追従
誤差をそれぞれ±1μm、±0.1μm程度以下に押え
込まなければならないため、これらのサーボ系には低周
波域(例えば、15Hzあるいは30Hz等〉において
60dB以上の開ループゲインが実用上必要となる。さ
らに、対物レンズ駆動装置(以下、アクチュエータとい
う〉は、その構造上、数KHz以上の帯域で副次共振に
よるゲインピーキング現象を示し、急激な位相劣化を起
こすことが多いため、光ディスク装置のフォーカスサー
ボ系、及びトラックサーボ系においては、十分な位相余
裕及びゲイン余裕を確保することが難しい。
そこで、このような高ゲインで、しかも位相余裕及びゲ
イン余裕を十分に取れないサーボ系においては、ループ
ゲインの変動が系の安定性を著しく損うため、極力ルー
プゲインの変動を抑えなければならない。ところが、光
ディスク装置において、アクチュエータを駆動するため
のフォーカスサーボ信号及びトラックサーボ信号は、光
ディスクあるいは光磁気ディスク(以下、単に光ディス
クという)からの透過光もしくは反射光(以下、単に反
射光という〉を利用しているため、情報の記録、再生時
のレーザパワーの大幅な切替や、光ディスクの内外周の
線速度差による記録条件の変動を抑える目的で行われる
記録時の光ディスク径方向に対するレーザパワー制御等
によってレーザパワーが変化すると、光ディスクからの
反射光量が変化するため、等価的にサーボ系のループゲ
インが変動し、サーボ系が不安定になる。また、レーザ
パワーが一定であっても、光ディスクの反射率が変わる
と、やはり光ディスクからの反射光量が変化するために
、前記と同様にサーボ系が不安定になる。
そのため、従来の光ディスク装置では、安定なサーボ動
作を得るために、サーボループ内に自動ループゲイン制
御回路を設けて、レーザパワーの変化や光ディスクの反
射率の変化等による光ディスクからの反射光量の変化に
対しても、ループゲインが変動しないように補正してい
る。その−構成例を第2図に示す。
第2図は、前記文献3に記載された従来の自動ループゲ
イン制御回路の構成ブロック図である。
光ディスク1には、そのディスク面と対向してアクチュ
エータ2が配設され、さらにそのアクチュエータ2の出
力側に、四分割型の光検知器3が設けられている。前記
文献1.2に記載されているように、アクチュエータ2
は、対物レンズを有し、その対物レンズを介して光ディ
スク1との間でレーザビームの送受を行う機能を有して
いる。
四分割型の光検知器3は、シリンドリカル法にて知られ
るもので、アクチュエータ2からの光を受光し、その受
光量に比例した電気信号をトラックサーボ系10、フォ
ーカスサーボ系20、及び全反射光量信号処理系(以下
、ΣPD処理系という〉30へ出力する機能を有してい
る。
トラックサーボ系10は、光検知器3に接続された第1
の増幅器である差動増幅器11を有し、その差動増幅器
11の出力側には、第1の可変利得手段である可変利得
増幅器12、及び増幅器14を介して出力端子15が接
続されている。可変利得増幅器12の(−〉個入力端子
には、可変抵抗素子として働く電界効果型トランジスタ
(以下、FETという)13のドレイン端子が接続され
ると共に、固定抵抗R12を介してその可変利得増幅器
12の出力端子に接続されている。FETl3のソース
端子は、接地されてている。なお、S11はトラックエ
ラー信号である。
フォーカスサーボ系20は、トラックサーボ系と同様に
、第2の増幅器である差動増幅器21゜第2のゲイン可
変手段である可変利得増幅器22、固定抵抗R22、F
ET23、増幅器24及び出力端子25より構成されて
いる。なお、S21はフォーカスエラー信号である。
ΣPD処理系30は、光検出器3に接続された第3の増
幅器である反転加算増幅器31を有し、その増幅器31
の出力が、ローパスフィルタ(以下、LPFという〉3
2を介してゲート電圧VgSの形でFET13.23の
各ゲート端子に供給される構成になっている。
第3図は、第2図中の可変抵抗素子としてのFETのゲ
ート電圧Vgs対等価ドレイン・ソース間抵抗値Rds
の特性図である。この図では、ゲート電圧Vgsを変え
ることにより、等価トレイン・ソース間抵抗値Rdsが
、2次曲線的に変化することを示している。ここで、特
性曲線中の直線領域の中心点をPとする。
次に、第2図の動作を説明する。
光ディスク1からの反射光がアクチュエータ2を介して
四分割型光検知器3へ入射されると、その光検知器3か
ら出力信号が出力される。四分割型光検知器3からの各
出力信号は、プッシュプル法としてよく知られているよ
うに、まず該光検知器3のトラック進行方向に対して、
左右の受光部からの信号同志が加算される。その各加算
信号は、トラックサーボ系10の差動増幅器11で差動
増幅され、トラックずれの方向と大きさを表わすトラッ
クエラー信号Sllとして、可変利得増幅器12、増幅
器14及び出力端子15を介して、トラックずれを補正
するようアクチュエータ2に供給される。また、四分割
型光検知器3からの各出力信号は、対角線上の位置にあ
る該光検知器3の受光部からの信号同志が加算される。
その各加算信号は、フォーカスサーボ系20の差動増幅
器21で差動増幅され、フォーカスずれの方向と大きさ
を表わすフォーカスエラー信号S21として、可変利得
増幅器22、増幅器24及び出力端子25を介して、フ
ォーカスずれを補正するようアクチュエータ2に供給さ
れる。
さらに、四分割型光検知器3からの各出力信号は、ΣP
D処理系30の反転加算増幅器31で全加算されて出力
が負極性となるように増幅され、次段のLPF32で高
周波成分が除去された後、ゲート電圧VgsとしてFE
T13,23の各ゲート端子に供給される。
この種の自動ループゲイン制御回路では、まず、レーザ
パワー及び光ディスクlの反射率がある一定値の時、つ
まり反射光量がある一定値の時の四分割型光検知器3へ
の受光量を基準に、ゲート電圧Vgsが第3図のFET
特性曲線の直線性の良好な位置(即ち、P点)になるよ
うに反転増幅器31のゲインを設定しておく。さらに、
この時の等価ドレイン・ソース間抵抗値Rdsを基に、
可変利得増幅器12.22のゲインを調整しておき、次
に、この可変利得増幅器12.22のゲインを基に、ト
ラックサーボ系10及びフォーカスサーボ系20のルー
プゲインが最適になるように増幅器11.14.21.
24のゲインをそれぞれ設定しておく。
ここで、可変利得増幅器12.22のゲインを012、
G22とすると、G12= (Rds+R12)/Rd
s、G22= (Rds+R22>/Rdsとなるため
、Rdsが大きくなればG12゜G22は小さくなり、
Rdsが小さくなければG12、G22は大きくなる。
レーザパワーの変化や光ディスクの反射率の変化による
反射光量変化で、受光量が基準値より増加すると、トラ
ックサーボ系10及びフォーカスサーボ系20のループ
ゲインが増加し、系が不安定になり始める。しかし同時
に、受光量の増加にともない、反転加算増幅器31の出
力が増加するため、ゲート電圧Vgsのレベルが大きく
なり、動作点が第3図の特性曲線上のP点からA方向に
移動し、これに対応して等価ドレイン・ソース間抵抗値
Rdsが大きくなるため、可変利得増幅器12.22の
ゲインG12.G22が下がり、ループゲインの増加が
抑えられる。逆に、受光量が基準値より減少すると、ト
ラックサーボ系10及びフォーカスサーボ系20におい
ては、ループゲインが減少し、ΣPD処理系においては
、ゲート電圧Vgsのレベルが小さくなる。そのため、
第3図の動作点がP点からB方向に移動し、それに伴な
いRdsが小さくなり、可変利得増幅器12゜22のゲ
インG12.G22が上がり、その結果、ループゲイン
の減少が抑えられる。
このように、反射光量変化で受光量が変化し、トラック
サーボ系10及びフォーカスサーボ系20のループゲイ
ンが変動しても、ΣPD処理系30で受光量の変化を検
出し、これをもとにFET13.23の等価ドレイン・
ソース間抵抗値RdSを変化させるので、可変利得増幅
器12.22のゲインが変化してループゲインが一定に
保持される。
しかし、この種の自動ループゲイン制御回路では、本来
、非線形素子であるFET13.23のわずかな直線領
域しか利用できないため、可変利得範囲が狭く、情報の
記録/再生時のレーザ光の強度比の大きな変化に対して
は、動作点がFET13.23の直線性の悪い領域(非
線形領域)に移行してしまい、充分なループゲインの制
御を行うことができず、安定なサーボ系を実現できない
そこで、前記文献3の技術では、記録/再生時のレーザ
光の強度比の大きな変化により、ゲート電圧Vgsの動
作点が大きく変わるのを防ぐために、記録/再生状態を
表わす記録/再生ゲート信号を生威し、この記録/再生
ゲート信号により、記録時と再生時にアナログスイッチ
で、FET13.23へのゲート電圧Vgsを供給する
回路を切替える。そし、て、記録時及び再生時において
も、ゲート電圧VgsがFET13.23の直線性の良
好な点く第3図のP点〉を中心に上下動作するようにし
、さらに記録/再生ゲート信号により、トラックサーボ
系10及びフォーカスサーボ系20内の可変利得増幅器
12.22の固定抵抗R12、R22をアナログスイッ
チにより切替え、記録時/再生時ともにほぼ同程度のル
ープゲインが得られるようにしている。
(発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記構成の回路では、次のような課題が
あった。
(a>  従来の自動ループゲイン制御回路では、非線
形素子であるFET13,23のわずかな直線領域しか
利用できないため、良好な可変利得範囲は6〜8dB程
度しか確保できない。このように、可変利得範囲が狭い
と、光ディスク装置のように、情報の消去、記録、再生
時にレーザパワーが大きく変化する場合や、光ディスク
1の反射率の変化が大きい場合等のように、ループゲイ
ンが大きく変動する場合でも、安定なトラックサーボ系
10及びフォーカスサーボ系20を実現するためには、
FET13.23へのゲート電圧Vgs及び可変利得増
幅器12.22の固定抵抗R12゜R22を3〜5段階
に切替えなければならない。
そのため、回路構成が複雑になり、回路規模の大型化及
びコスト高になるという問題があった。
(b)  FET13.23の直線領域が狭いので、動
作点を直線領域の中点近傍になるように正確に調整しな
ければ、良好な可変利得範囲が確保できず、充分なルー
プゲインの制御を行うことができない。そのため、サー
ボ系が不安定になるという問題もあった。
本発明は前記従来技術が持っていた課題として、(a)
可変利得範囲が狭いので、サーボ系のループゲインの大
きな変動を抑えるためには、FETへのゲート電圧及び
可変利得増幅器の固定抵抗を多階段に切替えなければな
らず、それによって回路構成の複雑化、回路規模の大型
化及びコスト高になる点と、(b)FETの直線領域が
狭いため、動作点を正確に調整しなければ、良好な可変
利得範囲が確保できず、サーボ系が不安定になるという
点について解決した自動ループゲイン制御回路を提供す
るものである。
(課題を解決するための手段〉 本発明は前記課題を解決するために、光ディスクからの
光を電気信号に変換してトラック誤差信号、フォーカス
誤差信号及び光量信号を出力する光検知器と、前記トラ
ック誤差信号を増幅する第1の増幅器及びそのトラック
誤差信号に対するゲインを可変する第1のゲイン可変手
段を有するトラックサーボ系と、前記フォーカス誤差信
号を増幅する第2の増幅器及びそのフォーカス誤差信号
に対するゲインを可変する第2のゲイン可変手段と、前
記光量信号を増幅する第3の増幅器を有する光量信号処
理系とを備えた光ディスク装置の自動ループゲイン制御
回路において、次のような手段を講じたものである。即
ち、前記光量信号のゲインを可変する第3のゲイン可変
手段と、前記光量信号のレベルが一定に保持されるよう
に前記第3のゲイン可変手段を制御するための制御信号
を発生すると共にその制御信号によって前記第1および
第2のゲイン可変手段を制御する制御信号発生手段とを
、前記光量信号処理系に設けたものである。
また、前記第1、第2および第3のゲイン可変手段は、
例えば同一特性を有する可変抵抗素子を用いて構成され
る。
(作用〉 本発明によれば、以上のように自動ループゲイン制御回
路を構成したので、可変抵抗素子等で構成される第3の
ゲイン可変手段は、制御信号発生手段から発生された制
御信号に基づき、ゲインを変えて、光ディスクからの光
量の変化を抑制するように働く。制御信号発生手段は、
制御信号を発生して第3のゲイン可変手段をフィードバ
ック制御すると共に、第1および第2のゲイン可変手段
を制御してトラックサーボ系及びフォーカスサーボ系の
ループゲインを一定にする働きがある。従って、前記課
題を解決できるのである。
(実施例〉 第1図は、本発明の実施例を示す光ディスク装置におけ
る自動ループゲイン制御回路の構成ブロック図であり、
従来の第2図中の要素と共通の要素には共通の符号が付
されている。
この実施例では、従来の第2図と同様に、光ディスク1
、アクチュエータ2、及び四分割型光検知器3を備えて
いる。四分割型光検知器3の出力側には、従来とほぼ同
様のトラックサーボ系lO及びフォーカスサーボ系20
が接続されると共に、従来の構成と異なるΣPD処理系
30Aが接続されている。
ΣPD処理系30Aは、四分割型光検知器3の各出力信
号を合成する第3の増幅器である反転加算増幅器31を
有し、その反転加算増幅器31の出力側には、全反射光
量信号S32出力用のLPF32を介して、第3のゲイ
ン可変手段である可変利得増幅器33の(+〉個入力端
子が接続されている。可変利得増幅器33の(−〉個入
力端子には、可変抵抗素子であるFET34のドレイン
端子が接続されると共に、固定抵抗R33を介してその
可変利得増幅器33の全反射光量信号S33出力用の出
力端子に接続されている。FET34のソース端子は、
接地されている。
可変利得増幅器33の出力端子は、抵抗R351を介し
て、誤差検出回路35の(−)個入力端子に接続され、
その(−〉個入力端子が抵抗R353を介して該誤差検
出回路35の誤差信号S35出力用の出力端子に接続さ
れている。誤差検出回路35の(+〉個入力端子は、抵
抗352を介して負極性の基準電圧Vrに接続されると
共に、抵抗R354を介して接地され、差動増幅器構成
になっている。誤差検出回路35の出力端子は、抵抗3
6を介して、電圧制御回路36の(−HJlj入力端子
に接続され、その(−〉個入力端子がコンデンサC36
を介して該電圧制御回路36の出力端子に接続され、積
分器構成になっている。電圧制御回路36の(+〉個入
力端子には、負極性のバイアス電圧Vgsqが供給され
、さらにその電圧制御回路36のゲート電圧Vgs出力
用の出力端子が、FET34のゲート端子に接続される
と共に、トラックサーボ系10及びフォーカスサーボ系
20内の各FET13A、23Aのゲート端子にそれぞ
れ接続されている。なお、誤差検出回路35及び電圧制
御回路36により、制御信号発生手段が構成される。
本実施例の特徴は、ΣPD処理系30Aにおいて、全反
射光量信号833のレベルに関して誤差検出回路35、
ゲート電圧制御回路36可変利得増幅器33を用いて全
反射光量信号S33のレベルを一定に保持するように負
帰還ループを構成したことである。さらに、トラックサ
ーボ系10及びフォーカスサーボ系20において、基本
的な構成は従来と同一であるが、ループゲイン可変手段
である可変利得増幅器12.22を構成しているFET
13A、23Aと、ΣPD処理系30Aの可変利得増幅
器33を構成しているFET34とを、同一特性のFE
Tで構成し、制御信号であるゲート電圧Vgsにより、
そのFET13A、23Aの等価ドレイン・ソース間抵
抗値を制御する構成になっている。
第4図は、第1図中のFET13A、23A。
34のゲート電圧Vgs対等価ドレイン・ソース間抵抗
値Rdsの特性図であり、第3図に示す従来のFETの
特性と同一である。第4図の特性曲線上で、抵抗値の可
変範囲が広くとれる領域の中心点をQとする。
次に、本実施例の動作について説明する。
第1図において、光ディスク1からの反射光がアクチュ
エータ2を介して四分割型光検知器3へ入射されると、
その光検知器3から出力信号が出力される。
四分割型光検知器3からの各出力信号は、従来と同様に
トラックサーボ系10及びフォーカスサーボ系20で処
理され、アクチュエータ2にフィードバックされる。さ
らに、四分割型光検知器3からの各出力信号は、従来と
同様に、ΣPD処理系30Aの反転加算増幅器31で全
加算されてその出力が負極性となるように増幅され、次
段のLPF32で高周波成分が除去された後、全反射光
量信号S32の形で可変利得増幅器33に入力される。
可変利得増幅器33のゲインG33は、FET13A、
23A、34の等価ドレイン・ソース間抵抗値Rdsと
固定抵抗R33により決まり、となる。全反射光量信号
S32は、可変利得増幅器33で(Rds+R33)/
Rds倍され、全反射光量信号333として次段の誤差
検出回路35側へ入力される。
誤差検出回路35は、差動増幅器構成になっているため
、抵抗R351=R352=Rs、及び抵抗R353=
R354=Rfとすることで、全反射光量信号333と
基準電圧Vrとを比較し、その差分(l S331−I
Vr l )をRf/Rs倍した信号を誤差信号S35
としてゲート電圧制御回路36側へ出力する。ゲート電
圧制御回路36は積分器構成のため、その伝達特性をG
36とすると、 で表わされ、低周波信号になるほど大きなゲインを持つ
ため、サーボ系や負帰還ループ系においては、一般に定
常誤差を無くす目的で使用される。
そのため、ゲート電圧制御回路36では、(+)測入力
端子に入力される負極性のバイアス電圧Vgsqを中心
として、誤差検出回路35から出力される誤差信号S3
5がOになるように、つまり可変利得増幅器33から出
力される全反射光量信号S32のレベルが基準電圧Vr
に等しくなるように、可変利得増幅器33のゲインを変
化させるようなゲート電圧VgsをFET34のゲート
端子へ出力する。同時に、ゲート電圧Vgsは、トラッ
クサーボ系10及びフォーカスサーボ系20の各ループ
ゲインを可変する可変利得増幅器12゜22の各FET
13A、23Aにも供給される。
この種の自動ループゲイン制御回路では、誤差検出回路
35からの誤差信号335が0の時に、ゲート電圧制御
回路36からのゲート電圧V g sが第4図のFET
特性曲線上で、等価ドレイン・ソース間抵抗値の可変範
囲が広くとれる領域の中心点近傍(即ち、Q点)になる
ように、ゲート電圧制御回路36のバイアス電圧をVg
sqに設定しておく。そして、この時のFET13A、
23A、34の等価ドレイン・ソース間抵抗値Rdsq
を基に、レーザパワー及び光ディスク1の反射率がある
一定値(例えば、予想される反射光量の最大値と最小値
の中間の時の値)の時の四分割型光検知器3への受光量
を基準に、可変利得増幅器33の出力全反射光量信号8
32が基準電圧Vrと同一になるように反転加算増幅器
31のゲインと可変利得増幅器33の固定抵抗R33を
設定する。この際、トラックサーボ系10及びフォーカ
スサーボ系20における可変利得増幅器12.22の固
定抵抗R12,R22を可変利得増幅器33の固定抵抗
R33と同一値にすることにより、ゲート電圧制御回路
36からのゲート電圧V g sにより、可変利得増幅
器12.22と33は同一のゲインを持ち、そのゲイン
を同じように制御できる。
このようにして設定された可変利得増幅器12゜22の
ゲインを基に、基準受光量の時に、トラックサーボ系1
0及びフォーカスサーボ系20のループゲインが最適に
なるように、増幅器11,14と21.24のゲインを
それぞれ調整しておく。
すると、例えば受光量が基準値より増加して、トラック
サーボ系10及びフォーカスサーボ系20のループゲイ
ンが大きくなり、系が不安定になってくると、ΣPD処
理系30Aにおいては、全反射光量信号S32のレベル
が大きくなるため、可変利得増幅器33から出力される
全反射光量信号833のレベルが大きくなり、誤差検出
回路35からの誤差信号S35が0から(+)側に増加
していく。そのため、ゲート電圧制御回路36では、全
反射光量信号833の絶対値が基準電圧Vrの絶対値に
等しくなるまで、つまり誤差信号S35が0になるまで
、可変利得増幅器33のゲインを。
下げる。これにより、FET34の等価ドレイン・ソー
ス間抵抗値がRdsqより大きくなるように、第4図に
示すゲート電圧Vgsの動作点が、基準のバイアス電圧
Vgsq点からA方向に移動する。ところが、このゲー
ト電圧Vgsは、FET13A、23Aのゲート端子に
も供給されているため、FET13A、23Aの等価ド
レイン・ソース間抵抗値もFET34と同じく大きくな
り、可変利得増幅器12.22のゲインが下がり、トラ
ックサーボ系10及びフォーカスサーボ系20のループ
ゲインの増加が抑えられる。
逆に、受光量が基準値より減少して、トラックサーボ系
10及びフォーカスサーボ系20のループゲインが下が
り、追従誤差が増大してくると、ΣPD処理系30Aに
おいては、全反射光量信号S32のレベルが小さくなる
。すると、全反射光量信号833のレベルも小さくなり
、誤差信号S35はOから(−〉測に増加していく。ゲ
ート電圧制御回路36では、誤差信号835がOになる
まで、可変利得増幅器33のゲインを上げるように、つ
まりFET34の等価ドレイン・ソース間抵抗がRds
qより小さくなるように、ゲート電圧Vgsの動作点を
基準のバイアス電圧V g s q点からB方向へ移動
させる。このためにFETl3A、23Aの等価ドレイ
ン・ソース間抵抗が小さくなり、可変利得増幅器12.
22のゲインが上がり、トラックサーボ系10及びフォ
ーカスサーボ系20のループゲインの減少が抑えられる
本実施例では、次のような利点を有している。
(a)  −JRに、全反射光量とループゲインは、1
対lの関係にあり、全反射光量信号832が基準値の2
倍になれば、ループゲインも初期設定値の2倍になり、
全反射光量信号S32が基準値の172になれば、ルー
プゲインも初期設定値の1/2になる。従って、本実施
例の自動ループゲイン制御回路においては、ΣPD処理
系30Aに、可変利得増幅器33を用いて、全反射光量
が変化しても、可変利得増幅器33で増幅された後の全
反射光量信号833のレベルが常に一定の基準電圧Vr
に保持されるように、可変利得増幅器33のゲインを変
化させる。
つまり、可変抵抗素子であるF E T 34のトレイ
ン・ソース間抵抗値を制御するゲート電圧VgSを発生
して、全反射光量信号S33のレベルに関して負帰還ル
ープを構成する。そして、発生したゲート電圧Vgsを
同時に、トラックサーボ系10及びフォーカスサーボ系
20のループゲイン可変手段である可変利得増幅器12
.22のFET13A、23Aに供給する。これにより
、可変利得増幅器33と同じように、可変利得増幅器1
2.22のゲインも制御して、反射光量(あるいは受光
量)の変化に対しても、ループゲインが絶えず一定に保
持されるように構成した。
そのため、全反射光量信号333の絶対値が基準電圧V
rに等しくなるまで、負帰還ループにより、自動的にゲ
ート電圧Vgsの動作点が直線領域及び非直線領域に関
係なく変化するので、従来のように動作領域がFET特
性曲線の直線領域に限定されることなく、非線形領域も
使えるため、大きな可変利得範囲が確保できる。従って
、反射光量の大幅な変化に対しても、回路切替え手段を
必要とせず、回路構成の簡単化、小規模化及び低コスト
化が図れる。
(b)  FET13A、23A、34の非線形領域を
幅広く利用できるので、初期動作点が多少ずれても、充
分な可変利得範囲を確保できる。そのため、動作点を正
確に調整する必要がなくなり、動作点の調整不良による
サーボ系の不安定さも除去できる。
なお、本発明は図示の実施例に限定されず、種々の変形
が可能である。その変形例としては、例えば次のような
ものがある。
(i)  第1図では、ループゲイン可変手段としての
可変利得増幅器12.22を差動増幅器11゜21の出
力側に設けたが、可変利得増幅器12゜22の設置位置
は、ゲインを可変した時、その可変利得増幅器12.2
2の出力が飽和しなければ、ループ内の任意の位置でよ
い。
(ii)  第1図では、可変利得増幅器12.22を
非反転増幅器で構成したが、その出力の極性を考慮して
おけば、反転増幅器で構成してもよい。
(iii >  可変抵抗素子のFET13A、23A
と34は、2つのFETが同一特性を有するように製造
されているデュアルFETを使用しても、あるいは同一
種類の個別のFETを特性が等しいものを選別して使用
してもよい。個別のFETを選別して使用する場合は、
温度特性を等しくするために、2つのFET同志を接着
剤等で結合して熱結合させると、良好な結果が得られる
(1■〉  可変抵抗素子としては、FETに限らず、
使用する素子の特性が、トラックサーボ系10及びフォ
ーカスサーボ系20側と、ΣPD処理系30A側とで同
一特性であれば、フオl−FETやフォトカプラ等の可
変抵抗素子を用いてもよい。
(V)  第1図では反射型の光ディスクlを用いたが
、透過型の光ディスクを用い、それに応じてアクチュエ
ータ2等の構造を変えれば、上記実施例と同様の作用・
効果が得られる。
(発明の効果〉 以上詳細に説明したように、本発明によれば、第3のゲ
イン可変手段及び制御信号発生手段を光量信号処理系に
設けたので、光ディスクからの光量が変化しても、光量
信号処理系における光量信号のレベルが一定値に保持さ
れると共に、トラックサーボ系及びフォーカスサーボ系
のループゲインも一定値に保持される。そのため、第1
〜第3のゲイン可変手段を、例えば可変抵抗素子を用い
て構成した場合、その可変抵抗素子における特性曲線の
線形領域及び非線形領域にわたり、ゲインがフィードバ
ック制御され、それによって大きな可変利得範囲が確保
できる。従って、光ディスクからの光量の大幅な変化に
対しても、回路切替え手段を必要とせず、回路構成の簡
単化、回路規模の小型化、及び低コトス化が図れる。し
かも、可変抵抗素子の非線形領域を幅広く利用できるた
め、初期動作点が多少ずれても、充分な可変利得範囲を
確保でき、動作点の調整不良によるサーボ系の不安定性
も的確に除去できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す自動ループゲイン制御回
路の構成ブロック図、第2図は従来の自動ループゲイン
制御回路の構成ブロック図、第3図は第2図中のFET
の特性図、第4図は第1図中のFETの特性図である。 1・・・・・・光ディスク、2・・・・・・アクチュエ
ータ、3・・・・・・光検知器、10・・・・・・トラ
ックサーボ系、↓1゜21・・・・・・差動増幅器、1
2.22.33・・・・・・可変利得増幅器、13A、
23A、34・・・・・・FET、14.24・・・・
・・増幅器、20・・・・・・フォーカスサーボ系、3
0A・・・・・・ΣPD処理系、31・・・・・・反転
加算増幅器、35・・・・・・誤差検出回路、36・・
・・・・ゲート電圧制御回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、光ディスクあるいは光磁気ディスクからの光を電気
    信号に変換してトラック誤差信号、フォーカス誤差信号
    及び光量信号を出力する光検知器と、前記トラック誤差
    信号を増幅する第1の増幅器及びそのトラック誤差信号
    に対するゲインを可変する第1のゲイン可変手段を有す
    るトラックサーボ系と、前記フォーカス誤差信号を増幅
    する第2の増幅器及びそのフォーカス誤差信号に対する
    ゲインを可変する第2のゲイン可変手段と、前記光量信
    号を増幅する第3の増幅器を有する光量信号処理系とを
    備えた、光ディスク装置または光磁気ディスク装置の自
    動ループゲイン制御回路において、前記光量信号に対す
    るゲインを可変する第3のゲイン可変手段と、 前記光量信号のレベルが一定に保持されるように前記第
    3のゲイン可変手段を制御するための制御信号を発生す
    ると共にその制御信号によって前記第1および第2のゲ
    イン可変手段を制御する制御信号発生手段とを、 前記光量信号処理系に設けたことを特徴とする自動ルー
    プゲイン制御回路。 2、請求項1記載の自動ループゲイン制御回路において
    、 前記制御信号に対する抵抗値の変化特性が同一の特性を
    有する可変抵抗素子を用いて前記第1、第2および第3
    のゲイン可変手段をそれぞれ構成した自動ループゲイン
    制御回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990088471A (ko) * 1998-05-22 1999-12-27 테믹 세미컨덕터 게엠베하 조절변수의조절방법
JP2009151872A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Toshiba Corp 光ディスク駆動装置および傾き補正装置

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KR19990088471A (ko) * 1998-05-22 1999-12-27 테믹 세미컨덕터 게엠베하 조절변수의조절방법
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