JPH038625Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、詰め替え式のテイツシユペーパー容
器に係るものである。

（従来の技術） 従来技術のテイツシユペーパー容器は表面にテ
イツシユペーパー取出口を開封できるような取出
口切取線を設け、内側にテイツシユペーパーを充
填したボール紙等で一体に作られた内部に入れた
テイツシユペーパーを使い果すと廃棄される消耗
性のものである。

又、耐久性材料で作つたテイツシユペーパー詰
め替え式の容器があるが、これは詰め替えたテイ
ツシユペーパーを使用して、詰め替えたテイツシ
ユペーパーが少なくなつたとき、表面のテイツシ
ユペーパー取出口から指先を挿入して、これをつ
まみ出すのに指先がとどかず不便を感じていた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案が解決しようとする問題点は、テイツシ
ユペーパー容器内のテイツシユペーパーが次第に
消費されるに従い、少なくなつた残りのテイツシ
ユペーパーには次第に指が届きにくくなり、特に
テイツシユペーパーの枚数が極減したときでも、
上記した如き不便を感じることなくテイツシユペ
ーパーを容器内で常に水平上昇させた状態を維持
し、これを取り出せる容器を提供しようとするも
のである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記した従来技術のテイツシユペーパ
ー容器の有する問題点を解決するため、耐久性材
料で構成し、且つ表面にテイツシユペーパー取出
口を開口する容器本体の底板を開閉自在に螺着し
てなる六面体容器の底板の内面にコイルばねの一
端を繋止し、このばねの他端にテイツシユペーパ
ー支持板裏面に繋止するとともに、底板両端と支
持板両端にそれぞれ容器本体の側板の高さよりや
や低い長さの布片を接着して、ばねにより支持板
を上方に押圧することにより支持板が水平上昇し
て容器内のテイツシユペーパーの枚数が減少して
もテイツシユペーパーを常に取り出しやすい位置
に位置決めできるようにしてある。

（実施例） 以下に本考案を添付図面を参照して説明する。
本考案のテイツシユペーパー容器は総体に符号１
で示してあり、木材或は合成樹脂板等の耐久材で
作つた矩形状の六面体容器本体１０として構成さ
れる。容器本体１０の表面１１にはテイツシユペ
ーパー取出し開口１ａが形成され、側板の１つの
下縁に蝶番１４により開閉可能に底板１５が取り
付けられている。前記側板の対向側板の下面には
止め金（図示しない）が枢着され底板１５が容器
に充填したテイツシユペーパーの重量で不意に開
くのを防止する。

垂直のコイルばね２０が下端を底板１５の内面
の中央部に繋止され、このばねの上端には耐久材
製のテイツシユペーパー支持板２１がその中心で
浮動的に上昇移動するように表面と底板とに繋止
されている。この支持板の両端には側板の高さよ
り、やや低い長さの布片２２が上端を取り付けて
あり、これら布片の下端は底板１５の内面に貼付
され、支持板をばねと協同して水平に上昇移動す
るように構成されている。

従つて、本容器は、まず、容器１の底板１５を
開き、テイツシユペーパー容器１に充填し、コイ
ルばね２０を押圧して、支持板２１を底板１５に
圧着した状態にして支持板面を充填したテイツシ
ユペーパーの下面に密着して、底板を閉じる。

従つて、このときは第２図に示すように、テイ
ツシユペーパーの上面は容器１の表面裏側に密着
し、テイツシユペーパーの下面は、支持板上面に
密着した状態で充填される。

この状態で、第１図に示すようにテイツシユペ
ーパーが使用されると、第３図に示すように、コ
イルばね２０が弾性を発揮してテイツシユペーパ
ーを押上げる。従つて、テイツシユペーパーの上
面は常に容器の表面の裏側に密着した状態とな
る。

本考案の特徴は、このテイツシユペーパーが少
なくなつたときにでも、コイルばね２０による支
持板２１の上昇は、支持板２１と底板１５の両端
に、前記した布片が接着されているので、支持板
が一方にかたよつて上昇することなく水平上昇す
るという機能をもつ点にある。したがつて、容器
内のテイツシユペーパーは、充填時でも、容量が
少なくなつたときでも充填時と同じように表面裏
側に水平に密着した状態で収容されるということ
である。

（考案の効果） 前記の如き構成を有しているので、容器本体１
０内に収容したテイツシユペーパーを１枚１枚取
り出して行くに従い、テイツシユペーパー横重ね
体の高さが減少してもコイルばね２０が支持板２
１を常に上方の押圧して横重ね体の高さの減少を
補償してテイツシユペーパーを次々と取出し開口
１ａ臨ませて最後の１枚まで容易に取り出せるよ
うにする。また、容器本体と支持板とが耐久材で
作られているので最初収容されたテイツシユペー
パー横重ね体が前部消費された後止め金１６を開
口して底板１５を開くことにより新たなテイツシ
ユペーパー横重ね体を容器本体に収容できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るテイツシユペーパー容器
の透視図、第２図はテイツシユペーパーを充填し
たときの容器の断面図、第３図は充填したテイツ
シユペーパーが少なくなつたときの断面図であ
る。 １……テイツシユペーパー容器、１０……容器
本体、１１……頂壁、１２……側壁、端部壁、１
４……蝶番、１５……底板、２０……コイルば
ね、２１……支持板、２２……布片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 耐久性材料で構成し、且つ表面にテイツシユペ
   ーパー取出口を開口する容器本体の底板を開閉自
   在に螺着してなる六面体容器の底板の内面にコイ
   ルばねの一端を繋止し、このばねの他端にテイツ
   シユペーパー支持板裏面に繋止するとともに、底
   板両端と支持板両端にそれぞれ容器本体の側板の
   高さよりやや低い長さの布片を接着してなること
   を特徴とするテイツシユペーパー容器。