JPH0385364A

JPH0385364A - エンジンの燃料供給システム

Info

Publication number: JPH0385364A
Application number: JP1220382A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Tasaka; 嘉章田阪
Original assignee: Sanshin Kogyo KK
Current assignee: Yamaha Marine Co Ltd
Priority date: 1989-08-29
Filing date: 1989-08-29
Publication date: 1991-04-10
Also published as: US5129377A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、船外機等に用いて好適なエンジンの利用供給
システムに関する。

［従来の技術］船外機等のエンジンでは、エンジンの利用供給通路に接
続される気化器と、燃料タンク内の燃料を上記気化器の
フロート室に導く利用供給管と、利用供給管の上流側に
配設される手動ポンプと、利用供給管の下流側に配設さ
れる機関連動ポンプとを有するものがある。このエンジ
ンにおいては、手動ポンプにより燃料タンク内の燃料を
気化器のフロート室に圧送し、エンジンの始動に備える
ことができる。又、エンジンの完爆後の持続運転時には
、クランク室内圧力の脈動により作動する等の機関連動
ポンプにより、燃料タンク内の燃料を継続して気化器の
フロート室に圧送できる。

更に、上記エンジンにおいて、始動の安定化を図るため
に始動時の燃料を増量すべく、始動増量用電磁ポンプと
始動増量用電磁開閉弁とを有してなるものがある。即ち
、増量用ポンプが圧送する燃料を上記開閉弁に導き、そ
の燃料を一定のオン／オフ比率（デユーティ比）で開閉
制御される該開閉弁にてエンジンの利用供給通路に増量
的に供給するものである。この時、開閉弁からの燃料圧
力は、調圧器にて一定化される。

［発明が解決しようとする課題］然しながら、上述の従来技術では、始動増量用電磁ポン
プや始動増量用電磁開閉弁が故障した時、もはや始動の
ための燃料増量を行なうことができない、このため、冷
機始動時に始動困難になる等、始動の安定化を図ること
ができなくなる。

本発明は、始動燃料増量のために機能し得る燃料増量用
ポンプと燃料増量用開閉弁を備えるエンジンにおいて、
それらの燃料増量用ポンプや燃料増量用開閉弁の故障時
にも、始動燃料を増量できる利用供給システムを提供す
ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］本発明は、エンジンの利用供給通路に接続される気化器
と、燃料タンク内の燃料を上記気化器のフロート室に導
く利用供給管と、利用供給管の上流側に配設される手動
ポンプと、利用供給管の下流側に配設される機関連動ポ
ンプと、エンジンの利用供給通路に連なる燃料増量用開
閉弁と、燃料増量用開閉弁の側に燃料を圧送する燃料増
量用ポンプと、燃料増量用ポンプに圧送されて上記燃料
増量用開閉弁に及ぶ燃料圧力を調整する調圧器とを有し
て構成されるエンジンの利用供給システムにおいて、上
記利用供給管における手動ポンプ配設部と機関連動ポン
プ配設部の中間部からエンジンの利用供給通路に延びる
利用供給補助通路を設け、この利用供給補助通路に、該
補助通路の導通を開閉する補助通路用開閉弁と、該補助
通路における許容流れ方向をエンジンの利用供給通路側
へ向かう方向にのみ規制する逆止弁とを設けたものであ
る。

［作用］本発明によれば、下記■〜■の作用がある。

■始動モード始動時には、燃料増量用ポンプが駆動される。

そして、この増量用ポンプが圧送する燃料は、調圧器に
て調圧された状態で、燃料増量用開閉弁に導かれ、一定
のオン／オフ比率（デユーティ比）で開閉制御される該
開閉弁にてエンジンの利用供給通路に増量的に供給され
、始動の安定化が達成される。

■完爆モード始動後のエンジン完爆時には、エンジンの例えばクラン
ク室内圧力の脈動により作動せしめられる機関連動ポン
プが駆動開始する。そして、この機関連動ポンプが圧送
する燃料は、気化器のフロート室に継続的に供給される
。

■非常モード始動時に、燃料増量用ポンプや燃料増量用開閉弁か故障
した場合には、利用供給補助通路に設けた補助通路用開
閉弁が開かれ、手動ポンプが作動される。これにより、
手動ポンプにて圧送される燃料が、該補助通路の開閉弁
、逆止弁を通って、エンジンの利用供給通路に増量的に
供給され、始動の安定化が達成される。

■尚、上記利用供給システムの構築初期段階においては
、上記補助通路用開閉弁を閉じた状態下で、手動ポンプ
を操作し、気化器のフロート室に燃料を満たす必要があ
る。

この時、上記補助通路用開閉弁を閉じないと、手動ポン
プにて圧送される燃料の一部が該補助通路からエンジン
の利用供給通路に多量に流入し、ひいてはエンジン内の
点火栓ぬれを生ずる等により、エンジンの点火が不能に
なる。

■又、上記補助通路に逆止弁を設ける理由は以下の如く
である。

即ち、上記■による始動完了後、該補助通路用開閉弁が
閉じ忘れ等により開き続く場合には、この補助通路に連
なる機関連動ポンプの吸込力が開き状態の開閉弁を介し
て、エンジンの利用供給通路から混合気を逆流的に吸込
み、該機関連動ポンプの吐出燃料中にこの混合気が混入
する結果、該機関連動ポンプによる吐出燃料量が大幅に
低減するという不都合を招く虞れがある。然るに、該補
助通路に本発明の逆止弁を設けるものとすれば、上記混
合気の逆流を防止でき、該機関連動ポンプの正常な燃料
圧送動作を損なわないことになる。

［実施例］第１図は本発明の一実施例を示す配管系統図、第２図は
気化器を示す断面図、第３図は補助通路用開閉弁を示す
断面図、第４図は補助通路用逆止弁を示す断面図、第５
図は利用供給管用逆止弁を示す断面図、第６図は船外機
を示す側面図である。

船外機１０は、第６図に示す如く、船体１１に取付けら
れる一推進ユニット１２の上部に２サイクルＶ型６気筒
エンジン１３を搭載し、エンジン１３の出力によりプロ
ペラ１４を駆動可能としている。

エンジン１３は、各気筒に対応する吸気マニホールド１
５及び気化器１６を有し、第１図に示す如く、船体１１
に設置される燃料タンク１７の燃料を気化器１６のフロ
ート室１８（第２図参照）に供給するための利用供給装
置を有している。利用供給装置は、燃料タンク１７と気
化器１６との間に延設される利用供給管１９に介在され
るプライマリ−ポンプ２０（手動ポンプ〉、逆流防止弁
２１、燃料フィルタ２２、及びパルスポンプ２３（機関
連動ポンプ）にて構成される。プライマリ−ポンプ２０
は利用供給管１９の上流側に配設され、パルスポンプ２
３は利用供給管１９の下流側に配設される。そして、パ
ルスポンプ２３は、第１図（Ｂ）に示す如く、ダイヤフ
ラム２３Ａによって仕切られるポンプ室２３Ｂに流入逆
止弁２３Ｃと流出逆止弁２３Ｄを備えて構成され、エン
ジン１３のクランク室内圧力Ｐの脈動により作動せしめ
られる。

更に、気化器１６の吸気通路２４に連なる燃料圧送経路
２５を開閉する燃料増量用開閉弁２６が気化器１６の側
部に配設される。燃料増量用開閉弁２６は、第２図に示
す如くソレノイド２７にて駆動される弁体２８を有して
構成され、不図示の制御装置の指令により一定のオン／
オフ比率（デユーティ比）にて開閉動作する。尚、２５
Ａは吸気通路２４に開口している燃料圧送経路２５の増
量ノズルである。

又、気化器１６の近傍には、上記燃料圧送経路２５を介
して上記開閉弁２６の側に燃料を圧送する燃料増量用ポ
ンプ２９が配設される。

又、気化器１６の近傍には、上記燃料圧送経路２５に連
通して設けられ、上記開閉弁２６に及ぶ燃料圧送経路２
５の燃料圧力を調整する調圧器３０が配設される。

更に、上記ポンプ２９の吸込口３１に接続される燃料吸
込経路３２の吸込端が、左右一方のバンクの最下気筒に
対応する気化器１６のフロート室１８に連通される。又
、上記調圧器３０の返送口３３に接続される燃料返送経
路３４の返送端が、上記気化器１６のフロート室１８に
連通される。

尚、第２図の気化器１６において、３５は主ノズル、３
６はスロットル弁、３７はフロート、３８はエアベント
である。

即ち、上記エンジン１３にあっては、パルスポンプ２３
が圧送する燃料タンク１７の燃料を気化器１６のフロー
ト室１８に補給し、このフロート室１８の燃料を気化器
１６の吸気通路２４から吸気マニホールド１５の側に供
給する。

又、始動時や加速時には、開閉弁２６が一定のオン／オ
フ比率で開閉され、燃料増量用ポンプ２９がフロート室
１８から吸込んで圧送する燃料を調圧器３０にて一定に
調圧しながら気化器１６の吸気通路２４に増量的に供給
する。この時、調圧器３０にて余剰となる燃料は上記フ
ロート室１８に返送される。

更に、上記エンジン１３にあっては、上記利用供給管１
９におけるプライマリ−ポンプ２ｏ配設部とパルスポン
プ２３配設部の中間部からエンジン１３の最上気筒のそ
れぞれのクランク室１０１．１０２に延びる利用供給補
助通路４１が設けられる。

そして、この補助通路４１に、補助通路用開閉弁４２と
、補助通路用逆止弁４３とを設けている。

補助通路用開閉弁４２は、第３図に示す如くのコック式
弁体４２Ａを備えて構成され、補助通路４１の導通を手
動にて開閉する。

補助通路用逆止弁４３は、第４図に示す如くのボール弁
体４３Ａを備えて構成され、補助通路４１における許容
流れ方向をエンジン１３のクランク室１０１．１０２へ
向かう方向にのみ規制する。

尚、上記エンジン１３にあっては、利用供給管１９の中
間部に利用供給管用逆止弁５１を設けている。逆止弁５
１は、第５図に示す如くのピストン式弁体５１Ａに連通
路５２を備えて構成され、利用供給管１９における許容
流れ方向をプライマリ−ポンプ２０からパルスポンプ２
３へ向かう方向にのみ規制する。これにより、逆止弁５
１は、エンジン１３の停止時に、各気筒１６のフロート
室１８と燃料タンク１７どのヘッド差に起因するサイフ
オン現象により、利用供給管１９内の燃料が燃料タンク
１７に戻り、再始動時、パルスポンプ２３が作動困難に
なるのを防止する。尚、逆止弁５１はピストン式弁体５
１Ａに連通路５２を備えることにより、許容流路面積を
大として、利用供給管１９の必要流量を確保可能として
いる。

次に、上記実施例の作用について説明する。

■始動モード始動時には、燃料増量用ポンプ２９が駆動される。そし
て、この増量用ポンプ２９が圧送する燃料は、調圧器３
０にて調圧された状態で、燃料増量用開閉弁２６に導か
れ、一定のオン／オフ比率（デユーティ比）で開閉制御
される該開閉弁２６にて気化器１６の吸気通路２４に増
量的に供給され、始動の安定化が達成される。

■完爆モード始動後のエンジン完爆時には、エンジン１３のクランク
室内圧力の脈動により作動せしめられるパルスポンプ２
３が駆動開始する。そして、このパルスポンプ２３が圧
送する燃料は、気化器１６のフロート室１８に継続的に
供給される。

■非常モード始動時に、燃料増量用ポンプ２９や燃料増量用開閉弁２
６が故障した場合には、利用供給補助通路４１に設けた
補助通路用開閉弁４２が開かれ、プライマリ−ポンプ２
０が作動される。これにより、プライマリ−ポンプ２０
にて圧送される燃料が、該補助通路４１の開閉弁４２、
逆止弁４３を通って、エンジン１３のクランク室１０１
゜１０２に増量的に供給され、始動の安定化が達成され
る。

■尚、この利用供給システムの構築初期段階においては
、上記補助通路用開閉弁４２を閉じた状態下で、プライ
マリ−ポンプ２０を操作し、気化器１６のフロート室１
８に燃料を満たす必要がある。この時、上記補助通路用
開閉弁４２を閉じないと、プライマリ−ポンプ２０にて
圧送される燃料の一部が該補助通路４１からエンジン１
３のクランク室１０１，１０２に多量に流入し、ひいて
はエンジン１３内の点火栓ぬれを生ずる等により、エン
ジン１３の点火が不能になる。

■又、上記補助通路４１に逆止弁４３を設ける理由は以
下の如くである。

即ち、上記■による始動完了後、該補助通路用開閉弁４
２が閉じ忘れ等により開き続く場合には、この補助通路
４１に連なるパルスポンプ２３の吸込力が開き状態の開
閉弁４２を介して、エンジン１３のクランク室１０１，
１０２から混合気を逆流的に吸込み、該パルスポンプ２
３の吐出燃料中にこの混合気が混入する結果、該パルス
ポンプ２３による吐出燃料量が大幅に低減するという不
都合を招く虞れがある。然るに、該補助通路４１に逆止
弁４３を設けるものとすれば、上記混合気の逆流を防止
でき、該パルスポンプ２３の正常な燃料圧送動作を損な
わないことになる。

尚、本発明の実施において、利用供給補助通路が延びる
べきエンジン側の利用供給通路は、エンジンのクランク
室の他、気化器の吸気通路、掃気通路等であっても良い
。

又、本発明の実施において、燃料増量用開閉弁が連なる
べきエンジン側の利用供給通路も、気化器の吸気通路の
他、エンジンのクランク室、掃気通路等であっても良い
。

又、本発明の実施において、機関連動ポンプは、クラン
ク室内圧力の脈動により作動するものに限らず、クラン
ク軸回転力を得て作動されるもの等であっても良い。

又、本発明は、４サイクルエンジン、単気筒エンジン等
にも適用できる。

［発明の効果］以上のように本発明によれば、始動燃料増量のために機
能し得る燃料増量用ポンプと燃料増量用開閉弁を備える
エンジンにおいて、それらの燃料増量用ポンプや燃料増
量用開閉弁の故障時にも、始動燃料を増量できる利用供
給システムを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す配管系統図、第２図は
気化器を示す断面図、第３図は補助通路用開閉弁を示す
断面図、第４図は補助通路用逆止弁を示す断面図、第５
図は利用供給管用逆止弁を示す断面図、第６図は船外機
を示す側面図である。１３・・・エンジン、１６−・・気化器、１７・・・燃料タンク、１８・・・フロート室、１９・・・利用供給管、２０−・・プライマリ−ポンプ（手動ポンプ）、２３・
・・パルスポンプ（機関連動ポンプ）、２６・・・燃料
増量用開閉弁、２９−・・燃料増量用ポンプ、３０−・・調圧器、４１・・・利用供給補助通路、４２・・・補助通路用開閉弁、４３−・・補助通路用逆止弁、１０１．１０２・・・クランク室。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）エンジンの燃料供給通路に接続される気化器と、
燃料タンク内の燃料を上記気化器のフロート室に導く燃
料供給管と、燃料供給管の上流側に配設される手動ポン
プと、燃料供給管の下流側に配設される機関連動ポンプ
と、エンジンの燃料供給通路に連なる燃料増量用開閉弁
と、燃料増量用開閉弁の側に燃料を圧送する燃料増量用
ポンプと、燃料増量用ポンプに圧送されて上記燃料増量
用開閉弁に及ぶ燃料圧力を調整する調圧器とを有して構
成されるエンジンの燃料供給システムにおいて、上記燃
料供給管における手動ポンプ配設部と機関連動ポンプ配
設部の中間部からエンジンの燃料供給通路に延びる利用
供給補助通路を設け、この燃料供給補助通路に、該補助
通路の導通を開閉する補助通路用開閉弁と、該補助通路
における許容流れ方向をエンジンの燃料供給通路側へ向
かう方向にのみ規制する逆止弁とを設けたことを特徴と
するエンジンの燃料供給システム。