JPH038506Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は車両のアシストグリツプの改良に関
する。

（従来の技術） 運転室には第３図に示すように、運転助手がち
よつとした際に体を保持するために掴むアシスト
グリツプ１がアシストシート２の横、この場合は
センタコンソール３の内に設けられている（例え
ば実開昭55−83128号公報参照）。

（考案が解決しようとする問題点） ところで、運転者などは休息時にアシストシー
トを利用して横になることがよくあるが、このよ
うな場合に、直立状態のアシストグリツプが邪魔
になるという問題点があつた。

この考案はこのような問題点に着目しなされた
もので、運転者が休息するときにはグリツプ本体
を邪魔にならないように格納（傾倒）可能にした
アシストグリツプの提供を目的とする。

（問題点を解決するための手段） そこで本考案は、運転室のアシストシートの横
に配設されるアシストグリツプにおいて、センタ
ーコンソールに軸部を取付け、グリツプ本体をセ
ンターコンソール取付面に対し起立使用位置と傾
倒格納位置との間で前記軸部を中心にして回動自
由に設け、前記グリツプ本体の基端部の両側面と
底面とに係止溝をそれぞれ形成する共に、この係
止溝に係合する板バネをセンターコンソール底面
と側面に取付けてグリツプ本体を使用位置と格納
位置とで回動方向に対して弾性的に拘束する一
方、格納位置におけるグリツプ本体とセンターコ
ンソール底面との間で紙バサミを構成するように
した。

（作用） アシストグリツプは運転者などがアシストシー
トを利用して横になるときに格納位置に傾倒可能
で、邪魔にならない。

また、格納位置でのグリツプ本体は、紙バサミ
としても利用でき、非常に便利であると共に、車
室内空間の有効利用が図れる。

（実施例） 第１，２図において、センタコンソール１１
（アシストシートよりも低い位置に設けられる）
の内部には略Ｕ字状のグリツプ本体１０が両端部
にて軸部１２を介し、回動自由に取付けられる。
１６は軸部１２の取付けナツトを示す。

１３はグリツプ本体１０を使用位置と格納位置
と弾性的に拘束するロツク手段で、この場合、ロ
ツク手段１３はグリツプ本体１０の一端部に形成
した係止溝１４と、基部にてセンタコンソール１
１に固着した板バネ１５とからなり、使用位置と
格納位置とで板バネ１５が係止溝１４に係合する
ようになつている。

このように構成すると、グリツプ本体１０は使
用位置で板バネ１５が係止溝１４に係合し、板バ
ネ１５の弾性力によつてその位置に保持される。

そして、運転者などがアシストシートを利用し
て横になろうとする時には、グリツプ本体１０を
傾倒してセンタコンソール１１内に格納すると、
グリツプ本体１０は休息時の邪魔にならない。

また、格納状態において、グリツプ本体１０は
板バネ１５と係止溝１４との係合により弾性的に
保持され、図中２点鎖線で示すように紙バサミと
しても使用可能である。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、運転者がアシス
トシートに横になつて休息するときなどグリツプ
本体を格納位置に傾倒することで、邪魔になるこ
とがなく、また、グリツプ本体は傾倒位置でも弾
性的に保持されるので、紙バサミとしても有効に
活用でき、非常に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す斜視図、第２
図はそのＡ−Ａ断面図、第３図は従来装置の斜視
図である。 １０……グリツプ本体、１２……軸部、１３…
…ロツク手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 運転室のアシストシートの横に配設されるアシ
   ストグリツプにおいて、センターコンソールに軸
   部を取付け、グリツプ本体をセンターコンソール
   取付面に対し起立使用位置と傾倒格納位置との間
   で前記軸部を中心にして回動自由に設け、前記グ
   リツプ本体の基端部の両側面と底面とに係止溝を
   それぞれ形成する共に、この係止溝に係合する板
   バネをセンターコンソール底面と側面に取付けて
   グリツプ本体を使用位置と格納位置とで回動方向
   に対して弾性的に拘束する一方、格納位置におけ
   るグリツプ本体とセンターコンソール底面との間
   で紙バサミを構成するようにしたことを特徴とす
   る車両のアシストグリツプ。