JPH038488A - 浄水器 - Google Patents

浄水器

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JPH038488A
JPH038488A JP14458289A JP14458289A JPH038488A JP H038488 A JPH038488 A JP H038488A JP 14458289 A JP14458289 A JP 14458289A JP 14458289 A JP14458289 A JP 14458289A JP H038488 A JPH038488 A JP H038488A
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Japan
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water
microfilter
tank
water purifier
filtration
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JP14458289A
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Inventor
Hiroaki Oe
大江 宏明
Keinosuke Isono
啓之介 磯野
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Material Engineering Technology Laboratory Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は家庭用および業務用に使用される浄水器に関す
る。特に吸着材やイオン交換体等の浄化材と、大きさが
数十ミクロン以下の微粒子を確実に分離できるマイクロ
フィルタを用いた浄水器に関したもので、浄水槽に微生
物の繁殖する可能性が少なく、浄水槽の充填物の流失が
なく更にマイクロフィルタの詰まりが少ない浄水器を提
供しようとするものである。
[従来の技術] 近年、都市に人口が集中し、他方地方では過疎化が進ん
でいる。この様な社会情勢のなかで、部会の浄水施設は
、漏水となる河川が汚れている為に飲料水としてぎりぎ
りの浄水を行っており、水道水の品質は年々低下の一途
をたどっているのが現状である。また、高層ビル等では
市水を高い所までポンプアップして一時貯水槽等に貯留
したのち使用する場合が多く、貯留中に種々の汚染が生
じることが報告されている。
このように市水の汚れが進んでいる為、家庭等では飲料
水の品質を良くする為に、個別に水道の蛇口に浄水器を
付けて飲料水から微粒子や錆、塩素、トリハロメタン等
の有害物質を除去しようとしている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし現在市販されている浄水器はマイクロフィルター
を通過した原水を活性炭等の吸着材を充填した浄水槽に
導き、トリハロメタン、塩素等の有害物質を除去し蛇口
から出す方式の物、または浄水槽だけを使った物等が殆
どである。この手の製品では、浄水槽で塩素等の殺菌剤
が除去されるので通過した水には殺菌効果が無くなる。
このため浄水槽以降の部分は侵入した微生物にとって繁
殖しやすい環境となり、水を浄化するべき浄水器中で微
生物が増加するという現象が起こり、問題になっている
。特に吸着材等の浄化材の部分は微生物の増殖に極めて
好都合なのでこれを防止する目的で、浄化材に微生物の
繁殖を防ぐ抗菌性を付与したもの、例えば銀活性炭等を
採用している物がある。しかしながらこの場合でも侵入
した微生物の増殖を完全に抑えることは困難であり、ま
た基本的に抗菌作用のある物質は毒性のある物質が多く
、その物質の溶出自体の問題がある。
浄化材部分の後にマイクロフィルタを設置したものでは
、この微生物そのものの流出は防止しうるが、微生物由
来の菌体残金や溶出物質等の流出は防止できず、安全性
の点からは十分でない。
また水の殺菌に紫外線照射を用いた浄水器があるが、紫
外線は光であるので活性炭等の吸着材の影の部分には到
達しないので殺菌効果が部分的にしか得られない欠点が
ある。また吸着材等の浄化材のみを使用したものでは、
浄化材自身が流出してくるという問題がある。
又マイクロフィルタを用いた浄水器では、使用するにつ
れてマイクロフィルタの詰まり等で濾過流量が低下して
しまうという問題点があるが現状では、マイクロフィル
タの交換で対応するものが殆どである。
本発明はこのような現状の浄水器に見られる問題点、即
ち浄水器内での微生物の繁殖や、前記微生物の繁殖を防
ぐ為に元来生物体に有害な物質である可能性が高い抗菌
性物質等を使用する、といったことなしに、常に微生物
が繁殖する可能性の少ない手軽で安全な浄水器を提供し
ようとする物であり、また浄水槽の充填物の流失がなく
更にマイクロフィルタの詰まりが少ない浄水器を提供し
ようとする物である。
[問題点を解決しようとする手段] 本発明の浄水器では第1のマイクロフィルタを設置した
第1濾過槽と第2のマイクロフィルタを設置した第2濾
過槽との間に、活性炭やイオン交換体等の水の浄化材を
充填した浄水槽を挟むように構成し、更に前記浄水槽近
傍に化学的な発熱反応を利用した加熱装置を具備させる
。また前記第1濾過槽に設けられた水の導入部より導入
された水が、前期第1のマイクロフィルタを通過する直
前に、前期第1のマイクロフィルタを通過しないで前記
第1濾過槽の外に流出できるバイパス流路を前記第1濾
過槽に具備させる。このように構成することにより、常
に微生物が繁殖する可能性が少なく、また浄水槽の充填
物の流失がなく更にマイクロフィルタの詰まりが少ない
安全な浄水器を提供することができる。
〔作用] 第1図に本発明の浄水器の原理図を示した。
浄水器lは第1のマイクロフィルタ2を設置した第1濾
過槽3、浄化材4を充填した浄水槽5、第2のマイクロ
フィルタ6を設置した第2濾過槽7及び加熱装置8の四
つの部分より主として構成されている。さらに第1濾過
槽3には原水9の入り口10およびバイパス流路11が
形成されている。
バイパス流路11にはストップバルブ12が設置されて
いる。浄水器1に導入された原水9は、第1のマイクロ
フィルタ2により先ず濾過され、原水中の微粒子、微生
物等が除去される。次いて浄水槽5中の浄化材4により
中に含まれる塩素、トリへロメタン他の有害物質等が吸
着除去され、ついで第2のマイクロフィルタ6により最
終的に濾過されて、浄水出口13より流出する。さて、
本発明の浄水器の特徴の一つである浄水器中での微生物
等の繁殖を防止する効果は以下のようにして実現するこ
とができる。
上記のように構成した浄水器を設置し、第1濾過槽3、
浄水槽5、第2濾過槽7の順に原水を導入した時点で原
水の導入を止め、次いで加熱装置8により一定時間浄水
器内の水を加熱し前記第1および第2マイクロフイルタ
の間に滞留している水を加熱殺菌する。また滞留水の加
熱によって浄化材中や、マイクロフィルタに付着してい
る微生物も殺菌される。このように、浄水槽中の浄化材
に抗菌剤または殺菌剤等を使用せずに内部を十分に殺菌
することができ、現状の浄水器にみられる微生物の増殖
問題を解決することができるのである。
微生物特に黴および一般細菌等の熱殺菌は100°C以
上で行われるのが一般的であるが、実質的には50°C
以上で長時間加熱すれば水中の一般細菌および黴の増殖
を飲料水として支障のないレベルに抑えることができ、
少なくとも浄水槽部分をこの温度で保持できれば良い。
無論50’Cよりも加熱温度が高くなれば微生物の増殖
防止、殺菌効果が高くなるが、必要以上の加熱は浄水器
の材質、構造が限定されたり、フィルタの損傷が生じた
りするので好ましくない。90℃以下で行なうのが実際
的であろう。
加熱装置は、種々の原理、構造のものが用い得るが各種
の化学的な反応による発熱を応用したものが望ましい。
一般にこのような加熱には電気を用いる発熱体が良く利
用されるが、電源等が必要なこと、電気的な絶縁等の問
題から構造がやや複雑となる。化学的な発熱反応舎利用
した場合、電源等を設置する必要がなく手軽で簡便な構
造、構成の浄水器を得ることがてきる。化学的な発熱反
応としては、有機、無機化合物の生成反応、中和反応、
金属と酸の反応、水和反応等種々のものが用いうるが、
上記温度に浄水槽およびその近傍を所定の時間安全に加
熱できるものであればどのような方法でもよい。
マイクロフィルタの微細孔の大きさは、原水中の除去し
たい微粒子を除くことができる大きさであれば良く特に
限定されるものではないが、浄水器中での微生物の増殖
を防止するという本発明の目的をより確実に、有効に具
現化するには一般の細菌が実質的に通過しないとされる
実質孔径0.45μm以下であることが望ましい。こう
することによって、浄水器内部での微生物の増殖を加熱
殺菌によって防止することに加え、浄水器内部に微生物
が新たに侵入しでくるということがなくなるので、浄水
器内部での微生物の発生を極めて効果的、効率的に確実
に防止することができる。
このようにした場合は、浄水槽の加熱は浄水器を最初に
使用する時や、吸着槽、マイクロフィルタ等の交換時等
吸着材中に微生物が存在している、もしくは侵入しうる
可能性がある場合に行えば良い。尚原水中の微粒子の除
去という点からはマイクロフィルタの口径は小さければ
小さい方が良い。
原水が最初に通過する前記第1のマイクロフィルタ2は
原水に含まれる微粒子を取る為に前記第2のマイクロフ
ィルタ6に比較し早く詰まるようになる。この詰まりに
は二種類あり、マイクロフィルタの液体流通部である微
細孔の中に微粒子が入り込むことにより生ずるものと、
マイクロフィルタの表面に微粒子が堆積してその濃度分
極ができ、結果的にマイクロフィルタを液体が通過でき
なくなる現象のものがある。後者による詰まりは前記マ
イクロフィルタの微細孔中の流体流通部が詰まった現象
ではないので、濃度分極を形成している微粒子等の堆積
物質をマイクロフィルタ表面から取り去ってやればこの
詰まりは解消される。そこで、浄水器1の第1濾過槽3
に導入された原水9が第1のマイクロフィルタ2を通過
する直前に第1のマイクロフィルタ2を通過しないで第
1濾過槽3外に流出できるバイパス流路11を設ける。
バイパス流路11にはストップバルブ12が設置されて
いる。通常の使用時はこのストップバルブ12は閉じら
れている。
第1のマイクロフィルタ2の表面に詰まりが生じたとき
、ストップバルブ12を開け、原水9をバイパス流路1
1より浄水器外へ排出する。このとき導入された原水の
水圧で第1のマイクロフィルタ2表面の前記濃度分極を
取り去ることができ、第1のマイクロフィルタの濾過能
力を回復することができる。ストップバルブ12の作動
をタイマー等で行い、バイパス流路11の開閉を自動的
に行わせることもできる。
マイクロフィルタの材質は、前記目的を達成しうる濾過
を安全に行うことができるものであればセラミックス等
の無fi物や、各種の合成高分子より構成される物等い
ずれの物も用いることができるが、特に合成高分子のも
のが好ましい。これはマイクロフィルタの構造を均一に
作製でき、安定した品質のものが安価に作製でき′るか
らである。
マイクロフィルタの構造としては、v&廁な粒子状の素
材を固めなf!造のものや、糸状の素材を緻密に絡ませ
たもの、微細な穴を均一に開けた濾過膜等いずれの構造
のものも用いることが可能である。
特に濾過膜は開いている微細な穴の大きさが良くコント
ロールされており、またマイクロフィルタを構成する濾
過材が剥がれて流出してくることがないので好ましい。
濾過膜は、平板状のものを折りたたんでプリーツ状に構
成したり、チューブ状に構成したもの、中空糸状に構成
したもの等種々の構造のものが用い得るが、特に中空糸
状の物が良い:中空糸状の濾過膜は単位体積あたりの濾
過面積が大きく取れるので、同じ大きさの浄水器ではマ
イクロフィルタの面積をより大きくすることができ、濾
過量を低下させないで孔径のより小さな膜を用いること
ができる。また同一な孔径のマイクロフィルタを用いた
場合は濾過量の多い、長期間使用しうる浄水器が作製で
きる。また同じ濾過量を得ようとした場合、同一な孔径
の他のマイクロフィルタを用いるよりも少ない体積です
むのでマイクロフィルタ部分の大きさ、ひいては浄水器
の大きさをコンパクトにすることができるという利点が
あり、少なくとも第1もしくは第2どちらかのマイクロ
フィルタに用いるのが好ましい。
原水の浄化に用いられる浄化材は、活性炭等の吸着材や
イオン交換体を始めとして、サンゴや天然鉱物等原水中
の有害、不純物を吸着除去したり、適当な有用無機成分
を添加したりできる各種の浄化材を利用することができ
る。
以下に実施例により本発明の詳細な説明するが、実施例
は本発明を限定するものではない。
「実施例] 第2図は本発明の浄水器の実施例の一つを示したもので
ある。第1のマイクロフィルタ20は中空糸状の濾過膜
21と筐体22、キャップ体23、及び各々を保持固定
する固定樹脂24より濾過カートリッジとして一体に構
成されており、浄水器25のベース部分26にOリング
27を介して液密に接続されて、第1濾過槽として機能
するようになっている。第2のマイクロフィルタ28部
分と活性炭29を詰めた吸着浄化部分は浄水カセット3
0とl−て一体に構成され、浄水槽及び第2濾過槽とし
ての機能を有している。浄水カセット30の外周部分は
ポケット状になっており、この部分に鉄粉、塩預、無機
酸化物、カーボンブラック等の混合物からなる発熱体3
1が設置される。発熱体31は酸化、水和反応による発
熱を利用したもので、加熱の必要が生じるまでは、空気
中の酸素や水分等に触れないように密閉、隔離されて保
存される。浄水カセット30の下部には、1次濾過水゛
32の導入部分33があり、第1のマイクロフィルタ2
0のキャップ体23と0す′フグ34を介して液密にね
じ込み接続されている。また浄水カセット30の上部に
は2次濾過水35の出口36があり、止めねじ37を介
して浄水流路38が接続されている。止めねじ37は浄
水器25の本体ゲース39を固定する役目も有している
。浄水器25のベース部分26にはバイパス流路4oが
あり、バイパス流路40はストップバルブ41により通
常は閉じられている。
浄水器25の使用時、原水入り口42より導入された原
水43は第1濾過槽に入り、第1のマイクロフィルタ2
0の中空糸状の濾過膜21により濾過され、中に含まれ
る微粒子、微生物等が除去される。生じた1次濾過水3
2は導入部分33を通り、浄水カセット30に導入され
活性炭2つにより溶存する有機物、有害物質等が吸着除
去され、次いで第2のマイクロフィルタ28の中空糸状
の濾過膜44によりさらに濾過される。生じた2次濾過
水35は出口36より止めねじ37、浄水流路38を通
り、浄水出口45より流出する。このようにして浄化水
46を得ることができ、飲料、料理等必要な場合に用い
ることができる。
原水43の濾過が長期に亙り第1のマイクロフィルタ2
0の中空糸状の濾過膜21の表面に微生物、微粒子等が
堆積して濃度分極が生じたとき、スlヘップバルブ41
を開け、原水43をバイパス流路40より浄水器外へ排
出する9このとき導入された原水の水圧で第1のマイク
ロフィルタ20の中空糸状の濾過膜21表面の前記濃度
分極を収り去ることができ、第1の゛?マイクロフィル
タ濾過能力を回復させることができる。
原水を濾過するにつれて活性炭の吸着浄化能力が低下す
るが、この場合は止めねじ37を外して本体ケース3つ
を外し、浄水カセット29を第1のマイクロフィルタ2
0のキャップ体23より外して新たな物と容易に交換す
ることができる。また必要なら第1のマイクロフィルタ
20をベース26より外して交換することもできる。
第1のマイクロフィルタ20と浄水カセット30をカー
トリッジ状に一体化し、全体を交換するように構成して
も良い。
浄水カセット30や第1のマイクロフィルタ20を交換
した時、原水43を初めて導入した場合等加熱が必要な
時は、鉄粉、塩類、無機酸化物、カーボンブラック等の
混き物からなる発熱体31を密封容器より取り出して良
く振ったのぢ、浄水カセット30の外周のポケット状に
なった部分に挿入して図のように設置する。ポケット状
の部分には多数の通気口が開いており、発熱体31は空
気中の酸素、水分等と反応を開始し発熱する。これによ
って、浄水カセット30を中心として浄水器25の内部
が加熱され、内部が殺菌される。
上記の例では別の密閉容器中に保存しておいた発熱体3
1を使用時に取り出し、浄水カセット30の所定の部分
に設置したが、浄水カセット30に初めから発熱体を組
込んだ形に構成して密封包装しておき、使用時に密封包
装を開けるようにしても良い。
第1のマイクロフィルタ20の濾過膜の孔径を一般の微
生物の侵入をほぼ防止しうる大きさである0、45μm
とし、第2のマイクロフィルタ28はさらに微細な粒子
をも取り除けるより小さいものを用いるという様にマイ
クロフィルタの孔径の異なるものを組合わせるのも良い
。第1のマイクロフィルタは原水中の微粒子、微生物を
最初に除くので詰まりやすくこれを軽減する為のバイパ
ス流路を利用した水の置換に加え、除菌が可能な範囲で
孔径を大きくすることで第1のマイクロフィルタをより
長持ちさせることができる。第2のマイクロフィルタに
は一度濾過された、微粒子の極めて少ない水が通るので
、第1のマイクロフィルタに使用した場合には早く詰ま
ってしまうような、フィルタの孔径がより小さな物でも
十分実用的に用いることが可能となる。また本実施例に
おいては活性炭と第2のマイクロフィルタを一体の浄水
カセット30として構成し、両者を同時に交換するよう
にしているので、活性炭2つの吸着能力がなくなるまで
の間のみ第2のマイクロフィルタ28の濾過能力が維持
されれば良ので、この点からも第2のマイクロフィルタ
28により小さい孔径の物を用いることが可能となり、
より精製された浄水を得ることができる。
本発明の浄水器を使用すれば、活性炭等の入った浄水槽
での微生物の繁殖が殆ど見られず、また第1のマイクロ
フィルタの使用が長期に亙り、錆、微粒子、微生物等の
滞留による濃度分極により濾過能力が低下した場合、前
記バイパス流路を使用して第1のマイクロフィルタの前
の原水を一定量排出することにより第1のマイクロフィ
ルタの濾過能力をかなりの部分復帰させることができる
以上に示した効果に関して実験例によりさらに具体向に
示す。
実験1 第2図に示した浄水器と基本構造が同一の浄水器を2台
作製して水道に接続し以下の通水実験を行った。
作製した浄水器の仕様を表1に示した。
置した。No、2は水道水の充填は行ったが発熱体は設
置せずそのままNolと同様の時間放置した。放置後側
浄水器の浄水カセット部分からできるだけ無菌的に水を
取り出し、lccを寒天培地に混釈してシャーレに撒き
これを25℃の恒温器に入れ、2週間培養した陵、各寒
天培地のコロニー数を測定した。
結果を表2に示した。
表 2   実験1の結果 水道水を2台の浄水器に導入し、No、Lには鉄粉55
%、無機充填材21%、他力−ボンブラック、水、塩類
等24%の組成よりなる混合物を通気成のある袋状の容
器に充填して作成した発熱体を設置して反応を行わせた
。加熱により浄水カセットは最高温度75°C迄上昇し
平均温度50℃で21時間保持された。そのままさらに
48時間放*各浄水器、2サンプル測定した。
実験1の結果から浄水器を設置後加熱を行うことにより
、浄水槽としての浄水カセット中に存在していた微生物
の増殖が防止されることがわかる。
一方加熱を行わなかったものでは、上水道の基準値(1
00個)以下ではあるもののかなりの数が検出され、浄
水器の使用につれて増殖が生じることが予想される。
表 3   実験2の結果 実験2 実@1と同様な浄水器2台を用い、500d/分で1日
8時間水を流し16時間水を止めると言う条件で30日
間浄水器を使用し、最後の16時間止めたあとの浄水カ
セット内の水をできるだけ無菌的に採取して菌数を測定
した。No、1では最初に浄水器内に水を充填してから
実験1と同様な発熱体を用いて浄水カセット部分の加熱
を行った。
加熱により浄水カセットは最高温度80’C迄上昇し平
均温度65°Cで18時間加熱保持された。その後濾過
を開始した。No、2は比較例として発熱体を設置せず
にNo、1と同様に濾過を行った。
菌数の測定は実験1と同様に行った。結果を表3に示し
た。
実験2より、−ケ月間の使用後でも加熱を実施した本発
明の浄水器では浄水カセット中に微生物の増殖が殆ど見
られなかったのに対し、加熱を実施しなかった比較例で
は、多くの微生物の繁殖が認*菌数の測定法は表、1と
同じ方法で行った。
められな。第2のマイクロフィルタにより浄水カセット
中の微生物自体が流出してくることはないとは言うもの
の、増殖した微生物の残香の一部が流出してくる可能性
や、菌体より有害な成分が溶出してくる可能性があり、
安全、衛生上好ましくないことがわかる。
実験1.2の結果から本発明の浄水器に於いて、発熱体
を用いて浄水器内を一定時間加熱することは、浄水槽で
の細菌等の微生物の繁殖を防止する効果があることがわ
かる。尚結果は示さなかったが他の実験において発熱体
による加熱温度はより高い方が、加熱時間も長く維持で
きた方が良い結果が得られた。しかしながら−船釣に水
中に存在している黴、細菌等の微生物を飲料水として支
障の無いレベルに押さえる目的では、実験例に示したご
とく50°C以上に加熱すればほぼ目的を達成すること
ができる。加熱温度が高いほうがより短時間で所定の効
果を発揮することができるがあまり高くすると、浄水器
に使用される容器、部品の材質等が限られてしまう。ま
た、フィルタの損傷の問題や、気泡の発生等の問題が生
じ易くなるので、これらが極力少ない範囲の温度に抑え
て加熱すべきである。比較的低温で行う場合は加熱時間
を長くすることにより目的は達成できる。本発明の浄水
器では加熱に化学反応を用いた発熱体を利用しており、
電気的な発熱体を用いた場合に生じる電源の必要性や絶
縁性といったような問題がなく、比較的長時間にわたり
安定した加熱、温度の保持を容易に実施することができ
る。
実験3 第2図に示した基本構造の浄水器を2合作製して水道に
接続し以下の通水実験を行った0作製した浄水器の基本
仕様を表4に示した。
表 4 実験3に使用した浄水2聾の仕様作成した浄水
器2台に通水して先ず使用開始直後の初期浄水流量く浄
水出口側開放)を測定し、以後実験2の条件で使用を開
始し、3か月間使用した時点で、再度浄水流量を測定し
た。
次いでバイパス流路を開放して第1のマイクロフィルタ
の直前に滞留している原水を、水道水の流速を最大にし
て置換した。10分間置換した後バイパス流路を閉じ、
浄水の流量を再度測定し、置換の前後による浄水流量を
比較した。結果を表5に示した。尚、No、1、No、
2共に加熱を実験2と同様に行った。
結果から分かる様に、4が月間の使用で低下していた浄
水流量が、置換によりかなりの部分回復しており、第1
のマイクロフィルタの表面に生じていた微粒子等の堆績
が置換により除かれて、フィルタの濾過性能が回復した
ことがわかる。
表 5   浄水流量 (1/分) [発明の効果] 以上示してきた様に、本発明の浄水器は以下の特徴を有
している。
■浄水槽近傍に加熱装置が具備され、浄水槽部分を中心
として内部を加熱、殺菌することができるので浄水槽中
の浄化材に抗菌剤または殺菌剤等を使用せずに微生物の
増殖を防止でき、現状の浄水器にみられる微生物の増殖
問題を安全に解決することができる。
■加熱装置に化学的な発熱反応を利用した発熱体を用い
ているので、電源の必要性がなく、電気的な絶縁等の間
りもないため浄水器の構造が簡単になり、どこでも手軽
に設置して使用することができる。
■第1のマイクロフィルタと第2のマイクロフィルタと
の間に活性炭やイオン交換体等の浄化材を充填した浄水
槽を挟むように構成しており、特にマイクロフィルタの
実質孔径が0.45μm以下の場合は、浄化材中に黴、
細菌等の微生物が新たに侵入しないので、この部分での
微生物の増殖をより効果的に防止することができる。
■第1濾過槽に設けられた水の導入部より導入された水
が、第1のマイクロフィルタを通過する直前に、第1の
マイクロフィルタを通過しないで第1濾過槽の外に流出
できるバイパス流路が具備されているので、第1のマイ
クロフィルタの使用が長期に亙り、錆、微粒子、微生物
等の滞留による濃度分極により濾過能力が低下した場合
、第1のマイクロフィルタの前の原水を原水圧により強
制的に排出させて第1のマイクロフィルタ表面の濃度分
極を除き、第1のマイクロフィルタの濾過能力をかなり
の部分復帰させることができる。これによってより長期
間使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本原理を示した模式図、第2図は本
発明の実施例を示した部分断面図である。 1・・・浄水器 3・・・第1濾過槽 5・・・浄水槽 7・・・第2濾過槽 9・・・原水 11・・・バイパス流路 13・・・浄水出口 2・・・第1のマイクロフィルタ 4・・・浄化材 6・・・第2のマイクロフィルタ 8・・・加熱装置 10・・・入り口 12・・・ストップバルブ 33・・・導入部分 35・・・2次濾過水 37・・・止めねじ 39・・・本体ケース 41・・・ストップバルブ 43・・・原水 45・・・浄水出口 34・・・0リング 36・・・出口 38・・・浄水流路 40・・・バイパス流路 42・・・原水入り口 44・・・中空糸状の濾過膜 46・・・浄化水

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)吸着材やイオン交換体等の水の浄化材を充填した
    浄水槽の水の流れに関した前後に、第1のマイクロフィ
    ルタを設置した第1濾過槽と、第2のマイクロフィルタ
    を設置した第2濾過槽を具備し、さらに前記浄水槽の近
    傍に加熱装置を具備している浄水器であって、前記加熱
    装置が化学的な発熱反応を利用して加熱を行う事を特徴
    とする浄水器。
  2. (2)前記加熱装置が少なくとも前記浄水槽を50℃以
    上に加熱できることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の浄水器。
  3. (3)前記第1濾過槽に設けられた水の導入部より導入
    された水が、前記第1のマイクロフィルタを通過する直
    前に、前記第1のマイクロフィルタを通過しないで前記
    第1濾過槽の外に流出できるバイパス流路が前記第1濾
    過槽に具備されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項または第2項何れかに記載の浄水器。
  4. (4)前記第1もしくは第2のマイクロフィルタの少な
    くとも一方が中空糸状の濾過膜であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項ないし第3項何れかに記載の浄水
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06233981A (ja) * 1993-02-10 1994-08-23 Suido Kiko Kk 透過膜及び活性炭による上水道用ろ過装置
JP2014184403A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Jfe Engineering Corp 水処理装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06233981A (ja) * 1993-02-10 1994-08-23 Suido Kiko Kk 透過膜及び活性炭による上水道用ろ過装置
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