JPH0379254A - 工作機械の摺動面防塵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、工作機械の摺動面を切削粉等から保護するた
めの摺動面防塵装置に関し、特に微細な切削粉について
も摺動面間への侵入をより確実に、かつ長期間に渡って
防止できるようにした装置に関する。

〔従来の技術〕

例えば旋盤では、ベツドに形成された摺動台（固定台）
上を、主軸台、刃物台（可動台）が加工軸方向に、又は
該加工軸と直角方向に摺動するように構成されている。

この可動台、固定台の摺動面間に切削粉等が侵入して可
動台等が損傷すると、加工精度に悪影響を及ぼす、従っ
て従来から工作機械では切削粉等の侵入を防止するため
に摺動面防塵装置を設けている０例えば切削粉が摺動面
付近に飛散するのを防止するためのフードを取り付ける
構造、該可動台の周縁と固定台との間から摺動面間に切
削粉等が侵入するのを防止するため可動台の周縁にゴム
製プレートからなるスライドシールを取り付け、これの
シール面を固定台の摺動面に摺接させて摺動面間を密封
する構造、等が一般的である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら上記従来のフードを設けただけの構造では
、切削粉等の侵入を効果的に防止することは困難である
。またスライドシールを設けた場合にも、ゴムプレート
の劣化等によって密封度が低下するから、特に長期間経
過した場合は、微細な切削粉等の侵入を確実に防止する
ことはできない。

本発明は、上記従来の問題点を解消するためになされた
もので、長期間経過しても密封度が低下することがなり
、微細な切削粉等の侵入も確実に防止できる工作機械の
摺動面防塵装置を提供することを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、固定台と可動台との摺動面間に切削粉等が侵
入するのを防止する工作機械の摺動面防塵装置において
、上記可動台に、上記固定台の摺動面に摺接するシール
面を有する防塵部材を配設し、該防塵部材のシール面を
上記固定台の摺動面に所定の押圧力をもって押圧する付
勢手段を設けたことを特徴としている。

ここで本発明における防塵部材は、固定台の摺動面より
軟質で、かつ耐摩耗性が高く、さらに自己潤滑性を有す
る材料で構成するのが望ましく、例えば砲金等が採用で
きる。

また本発明における付勢手段には、例えばコイルばね、
仮ばね等のばねが採用でき、または空気圧を作用させる
ことによっても実現できる。

〔作用〕

本発明に係る摺動面防塵装置によれば、例えば砲金から
なる防塵部材のシール面を固定台の摺動面に押圧力を持
って摺接させたので、両槽動面間を高い密封度でシール
でき、微細な切削粉等の侵入も確実に防止できる。また
、付勢手段で常時付勢しているから、防塵部材の摩耗に
よって密封度が低下することもなく、長期に渡って高い
防塵効果を得ることができる。

（実施例〕 以下、本発明の実施例を図について説明する。

第１図ないし第３図は本発明の一実施例による摺動面防
塵装置を説明するための図である。

図において、１は本実施例装置が採用された旋盤であり
、該旋盤１のベツド２上の一端部にはメイン主軸台３が
配置固定され、該ベツド２上に形成された主軸摺動台４
上にはサブ主軸台５が上記メイン主軸台３と対向するよ
うに、かつ加工軸り方向に摺動可能に配置されている。

なお、６はワーク搬出装置であり、これはサブ主軸台５
での加工が終了した被加工物を該加工位置Ａから、これ
の側方位置Ｂに導出した後、該旋盤１内でかつ切削粉が
飛散しない程度に加工位置Ａから離れた搬出位置Ｃに、
上記加工軸り方向に搬出するための装置である。

また上記サブ主軸台５から加工軸り方向に見て右側方（
第３図上方）には、送り台７が配置固定されており、こ
の送り台７上には、サブ横送り台８が上記加工軸りと直
角方向に摺動可能に配置されている。さらにまた、上記
主軸摺動台４に隣接してこれと平行に形成された刃物摺
動台９上には、往復台１０が上記加工軸り方向に摺動自
在に配置され、またこの往復台１０上にはメイン横送り
台１）が上記加工軸りと直角方向に摺動自在に配置され
ている。

そして上記主軸摺動台４とサブ主軸台５との摺動面間、
上記往復台１０．送り台７とメイン、サブ横送り台１）
．８との摺動面間、及び刃物摺動台９と往復台１０との
摺動面間に本実施例の摺動面防塵装置１２が設けられて
いる。何れの防塵装置も同様の構造であるので、以下、
主軸摺動台４とサブ主軸台５との間の防塵装置について
説明する。

上記サブ主軸台５の移動方向前、後端面５ａにはゴム製
のスライドシール１３が固定ボルト１４で固定されてい
る。このスライドシール１３は、主軸摺動台４の上側摺
動面４　ａ　＋及び左、右側摺動面４ｂに３方から対向
するコ字状の板状体からなり、この対向部には外側が尖
った形状のシール面１３ａが形成されており、該シール
面１３ａは主軸摺動台４の各摺動面４ａ、４ｂに摺接し
ている。

また上記サブ主軸台５の上側、左、右側摺動面５ｂ、５
ｃも上記スライドシール１３と同様にコ字状に形成され
、それぞれ上記各摺動面４ａ、４ｂに摺接している。ま
たこのサブ主軸台５の下端には該サブ主軸台５の浮き上
がりを防止するための締め板５ｄが固定されており、該
締め板５ｄの摺動面５ｅは下側摺動面４Ｃに摺接してい
る。

そして上記サブ主軸台５の前、後端面５ａには、メタル
収容部５ｒが凹設されており、該収容部５ｆ内には防塵
部材としての防塵メタル１５が収容配置されている。こ
の防塵メタル１５は、砲金製で、上記主軸摺動台４の上
側摺動面４ａの幅より若干長い角棒状のもので、その下
面には上側摺動面４ａに摺接するシール面１５ａが形成
されている。また上面には円形の有底穴である一対のば
ね座１５ｂが凹設されている。また上記サブ主軸台５に
は上記ばね座１５ｂに対向するようにガイド穴５ｇが凹
設されており、該ばね座１５ｂ、ガイド穴５ｇ内にはコ
イルばね１６が介設されている。

これにより上記防塵メタル１５はそのシール面１５ａが
所定の押圧力を持って上側摺動面４ａに摺接するよう付
勢されている。

次に本実施例の作用効果を説明する。

本実施例装置では、各摺動面間を、スライドシール１３
．及び防塵メタル１５でシールしたので、防塵効果をよ
り高めることができ、かつより長期に渡って高い防塵効
果を維持できる。即ち、大部分の切削粉等の摺動面間へ
の侵入はスライドシール１３によって防止される。この
スライドシール１３を通過した微細な切削粉等は、防塵
メタル１５のシール面１５ａが上側摺動面４ａに押圧力
を持って摺接しているので、摺動面間への侵入が防止さ
れ、その結果防塵効果をより高めることができる。そし
てこの防塵メタル１５はコイルばね１６で常時上側摺動
面４ａ側に付勢されているので、この防塵メタル１５の
シール面１５ａが摩耗してもその密封度は長期間に渡っ
て低下することがなく、その結果上記高い防塵効果を長
期間維持できる。

なお、上記実施例では防塵メタル１５が砲金製であった
が、これは砲金製に限定されないのは勿論であり、主軸
摺動台４より軟質で、かつ耐摩耗性が高く、さらに自己
潤滑性を有する部材が望ましい。

また上記実施例では付勢手段がコイルばねであったが、
本発明の付勢手段は、板ばね等の他のばねでもよい、ま
た可動台にシリンダを形成し、これに防塵部材をピスト
ンとして挿入し、該部材に空気圧を作用させることによ
って、該防塵部材の固定台側に露出させたシール面を摺
動面に押圧力をもって摺接させてもよい。

さらにまた上記実施例では、スライドシール１３も設け
た例を説明したが、本発明ではこのスライドシールは必
ずしも必要ないものであり、防塵メタルのみでも高い防
塵効果が得られ、かつその長期維持が可能である。

また上記実施例では、旋盤を例にとって説明したが、本
発明は固定台上で可動台を摺動させるようにしたもので
あれば何れの工作機械にも適用できる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明に係る工作機械の摺動面防塵装置に
よれば、防塵部材を相手方摺動面に付勢手段で付勢して
設けたので、防塵効果をより向上できる効果があり、か
つこの高い防塵効果を長期間に渡って維持できる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例による旋盤の摺
動面防塵装置を説明するための図であり、第１図はその
断面側面図、第２図は第１図の■−■線断面図、第３図
は該実施例装置が適用された旋盤の平面図である。 図において、１は旋盤（工作機械）、４は主軸摺動台（
固定台）、４ａは固定台の摺動面、５はサブ主軸台（可
動台）、５ｂは可動台の摺動面、１２は摺動面防塵装置
、１５は防塵メタル（防塵部材）、ｔＳａはシール面、
１６はコイルばね（付勢手段）、である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）固定台の摺動面と可動台の摺動面との間に切削粉
   等が侵入するのを防止する工作機械の摺動面防塵装置に
   おいて、上記可動台に、上記固定台の摺動面に摺接する
   シール面を有する防塵部材を配設し、該防塵部材のシー
   ル面を上記固定台の摺動面に所定の押圧力をもって押圧
   する付勢手段を設けたことを特徴とする工作機械の摺動
   面防塵装置。