JPH0378952A - 写像型イオンマイクロアナライザ - Google Patents

写像型イオンマイクロアナライザ

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JPH0378952A
JPH0378952A JP1214697A JP21469789A JPH0378952A JP H0378952 A JPH0378952 A JP H0378952A JP 1214697 A JP1214697 A JP 1214697A JP 21469789 A JP21469789 A JP 21469789A JP H0378952 A JPH0378952 A JP H0378952A
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JP
Japan
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lens
ion beam
primary ion
primary
sample
Prior art date
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Pending
Application number
JP1214697A
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English (en)
Inventor
Norihiro Naito
統広 内藤
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Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、イオンマイクロアナライザ(以下、IMAと
称す)に関するものである。
[従来の技術] 試料表面の微小部分の元素分析を行う装置としてIMA
が知られている。IMAは、一次イオンビーム(イオン
マイクロプローブ)の照射により試料表面から放出され
る試料原子の二次イオンを質量分析することで元素分析
を行うものであり、高感度であることが大きな特徴とな
っている。IMAには、細く絞った一次イオンビームを
走査する走査型と、比較的太い一次イオンビームを走査
することなく照射し、直接イオン像を得る写像型とに大
別され、それぞれ種々の構成が提案されているが、本出
願人は、質量分析系を形成する電場と磁場を同一の領域
に存在させた重畳場を有し、且つ、一次イオンビームを
二次イオンビームと同軸で試料に略直角に入射させるよ
うにした重畳場を有する写像型IMAを拠案した。その
例を第4図に示す。
第4図において、10はイオン引き出し部、11は第1
拡大レンズ系、12は質量分析系、13は検出系、10
は試料、21は引き出しスリット、22は引き出しレン
ズ、26は第2拡大レンズ系、27はイオンマルチプラ
イヤ、28はアノード、29は結像面、I+ は一次イ
オンビームN  I2 は二次イオンビーム、Ll、は
引き出しレンズ、DIID2は偏向器、L2はレンズ、
Soは入口スリット、Scは出口スリットを示す。
第4図に示す重畳場を有する写像型イオンマイクロアナ
ライザの構成は、イオン引き出し部10、第1拡大レン
ズ系11、質量分析系12、そして検出系13に大別さ
れる。イオン引き出し部10は、試料20、引き出しス
リット21、引き出しレンズL I N  偏向器I)
+ + Do、レンズL2、そして入口スリットSoを
備えており、一次イオンビームI+ は、まず電場で構
成される偏向器D2で偏向され、次に同じく電場で構成
される偏向器D1で偏向され、引き出しレンズL1およ
び引き出しスリット21を通過して試料20の表面に対
してほぼ直角に照射される。試料20の表面から放出さ
れた二次イオンビームI2は、一次イオンビームI+ 
 と同軸で、逆方向に飛び出し、引き出しスリット21
、引き出しレンズL1を通って偏向器D+ で偏向を受
け、軌道を曲げられ、レンズL 2、入口スリットS0
1 そして、複数のレンズで構成される第1拡大レンズ
系11を通って質量分析系12に導入される。質量分析
系12は第11図に示したと同様な、磁場と電場が同一
領域に形成された重畳場で形成されており、このような
構成により、二重収束で、且つ、立体収束を満足させる
ことができる。
質量分析系12で質量分離された二次イオンビームI2
は、第2拡大レンズ系26、イオンマルチプライヤ27
、アノード28、結像面29で構成される検出系13に
導入される。なお、検出系13は従来のものと同様であ
るので詳細な説明は省略する。
このように、一次イオンビーム軸は、二次イオンビーム
I2の引き出し軸と同軸となされているものである。な
お、試料20に照射される一次イオンビーム■1の加速
エネルギーは広い範囲に渡って可変可能となされており
、また、場合によっては二次イオンビームI2とは逆極
性のイオンビームが要求される場合もあるので、これら
の要求に対応できるようになされるのは当然である。
偏向器D+ 、Daの構成は第5図に示されるようであ
る。第5図(a)は偏向器の平面図、同図(b)は第5
図(a)のA−Aから見た側面図であり、図中0は二次
イオンビーム軸を示す。
二次イオンビーム軸0の上下には、それぞれ、上側抵抗
膜電極40、下側抵抗膜電極41が配置され、内側電極
42および外側電極43により所定の間隔をもって配置
される。上側抵抗膜電極40および下側抵抗膜電極41
は、それぞれ、抵抗膜上に、例えば0.2mm幅の白金
からなる線状電極が、例えば2.5璽■のピッチで形成
されている。従って、例えば、内側電極42に所定の負
の電位を、外側電極43に正の電位を与えると、上側抵
抗膜電極40と下側抵抗膜電極41との間に形成される
等電位面は第5図(b)の46で示すようになり、従っ
て、電場は図の矢印47で示す方向となるから、正の電
荷を存する二次イオンビームは矢印47とは反対の方向
、即ち内側電極42側に曲げられることになる。なお、
第5図(a)において、44.45で示すものはシャン
ト板であり、偏向器の入口および出口にそれぞれ所定の
間隔dをもって配置されている。
このように、偏向電場を平行平板上に形成した線条多電
極により形成することにより、球面電場と同等な立体収
束を生ずる場、即ち縦方向と横方向の収束精度が同等に
収束する場を得ることができるものである。
以上の構成によれば、 ■−二次オンビームを二次イオンビームと同軸で、しか
も試料面に対して直角に入射させることができるので構
成が簡単になる ■偏向電場により質量分析系の重畳場の入口スリットS
oの位置でイオンのエネルギーの選択を行うことができ
る という効果を得ることができるものである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、第4図に示す構成においては、試料とし
て′電気絶縁性を育する物質を用いる場合には、一次イ
オンビームの照射によるチャージアップのために、イオ
ン引き出し部10の場に乱れを生じ、その結果、得られ
る像に歪、あるいはぼけが生じたり、結像位置が移動す
ることがあり、このために写像型IMAで電気絶縁物の
分析を行う場合にはチャージの中和のために試料面に電
子線を照射する等の作業を行わなければならず、煩わし
いものであった。
試料のチャージアップの問題を解決する手段の一つとし
て、走査型IMAで行われているように、一次イオンビ
ームを細く絞り込んで試料に照射し、得られる二次イオ
ンを信号として検出するようにすることが考えられるが
、第4図に示す構成では一次イオンビームの最終段のレ
ンズから試料面までの距離が長いため、一次イオンビー
ムを絞れないという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するものであって、写像型
IMAにおいて一次イオンビームを細く絞り込むことが
でき、以て走査型IMAにも対応できる写像型イオンマ
イクロアナライザを提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明の写像型イオンマ
イクロアナライザは、質量分析系を有し、一次イオンビ
ームの軌道が二次イオンビームの軌道と同軸で、且つ二
次イオンビームの方向とは逆方向となされている写像型
イオンマイクロアナライザにおいて、試料の近傍に、試
料側から、一次イオンビームに対しては減速レンズとし
て機能し、二次イオンビームに対しては加速レンズとし
て機能する第1のレンズ、および、一次イオンビームに
対しては加速レンズとして機能し、二次イオンビームに
対しては減速レンズとして機能する第2のレンズを配置
することを特徴とする。
[作用および発明の効果コ 本発明においては、一次イオンビーム、二次イオンビー
ムの同軸人出対型イオン用き出し部において、一次イオ
ンビームに対しては減速レンズとして機能し、二次イオ
ンビームに対しては加速レンズとして機能する第1のレ
ンズL1と、一次イオンビームに対しては加速レンズと
して機能し、二次イオンビームに対しては減速レンズと
して機能する第2のレンズL2を組み合わせて用いるこ
とにより一次イオンビームを細く絞ることが可能である
ので、特に、電気絶縁性を有する試料の分析等に有利で
ある。
[実施例コ 以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
第1図は本発明に係る写像型イオンマイクロアナライザ
のイオン引き出し部の構成を示す図であり、図中、1.
2.3は一次イオンビームの軌道、4は二次イオンビー
ムの軌道、20は試料面、21は引き出しスリット、L
l、は第ルンズ、Ll2は第2レンズ、Ll3は第3レ
ンズ、D+ + Daは偏向器を示す。
第1図において、図示しないイオン源から放射された一
次イオンビームは、偏向器D+  、Daにより偏向さ
れて、第10の1.2または3の軌道を通り、第2レン
ズL12、第2レンズL12、そして引き出しスリット
21を通って試料面20に略直角に入射するようになさ
れている。
このような構成において、いま、試料20として電気絶
縁性を有する物質を考えると、電気絶縁性の試料の分析
を行う場合には、一次イオンとしてプラスのセシウムイ
オン、即ちCs◆を使用し、二次イオンとしては一次イ
オンとは逆極性のマイナスイオンを引き出すようにする
ことが多いので、一次イオンビームはC8′″イオン、
試料20の表面から引き出される二次イオンはマイナス
イオンの場合を取り上げて説明することにする。
一次イオンビームは偏向器D+ 、Daで偏向され、二
次オンビームと同軸で試料に入射される際に第1図中1
,2または3で示すような軌道をとるが、一次イオンビ
ームの極性が二次イオンビームの極性と逆極性である場
合には、図中3でしめずような軌道となる。なお、図中
1は一次イオンビームと二次イオンビームの極性が同じ
場合であって、加速エネルギーが10keV以下の低加
速時の軌道を示し、2は同じく一次イオンビームと二次
イオンビームの極性が同じ場合であって、加速エネルギ
ーが20keV以上の高加速時の軌道を示すものであり
、参考までに図示しているものである。
次に、イオン引き出し部の具体的な構成例およびそのレ
イパスを第2図、第3図を参照して説明する。
第2図はイオン引き出し部の具体的な構成の例を示す図
であり、試料20の直前には、試料20の表面側から、
Elnzelレンズで構成される第2レンズLI2N 
 および、同じ(E[nzelレンズで構成される第2
レンズLI2の二つのレンズが配置されている。そして
、第2図においては、第ルンズL目の試料20の側の電
極が引き出しスリット21を兼用している。なお、第2
図および第3図においては図示されている寸法は試料2
0と引き出しスリット21の距離りにより標準化されて
おり、Dは例えば51嘗 となされる。
さて、図示しないイオン源から放射され、15keV 
〜20kev (V+)程度に加速された一次イオンビ
ームは偏向器D1により偏向された後、第2レンズLI
2および第ルンズL目を通過するが、一次イオンビーム
に対して第2レンズLIfiは加速レンズとして作用し
、第ルンズL口は減速レンズ(Vu /V+ : 0.
8〜0.9、タタL、vlは接地電位を基準とした場合
のイオンの加速電圧、■4.は第ルンズL口の中央電極
の電圧である。)として作用するようになされている。
そして、該第ルンズL++は、減速レンズとしての作用
を行う場合には、r:0.5I)〜1.OD程度の焦点
距離が短いレンズとなされるので、一次イオンビームは
第2レンズL+2によって絞られて、試料面上に細いビ
ームとなって収束される。
試料20の表面から放出される二次イオンビームは一次
イオンビームとは逆極性であるから、二次イオンビーム
に対しては第2レンズL+2 は加速レンズとして作用
し、第2レンズL++zは減速レンズとして作用するこ
とになるが、第ルンズL目が加速レンズとして作用する
場合、その焦点距離f、はf+ =5D程度となされ、
第2レンズL+aが減速レンズとして作用する場合の焦
点距離f2は、 fa =4.4D程度となされる。
第3図は二次イオンビームのα収束特性を示すレイパス
の例であり、実線はクロスオーバー点の収束特性を示し
、破線は像点または物点(以下、像点と称す)の収束特
性を示す。
像点工8は、第ルンズL目および第2レンズL12によ
り、第2レンズL+2から14Dだけ離れた、偏向器D
1の中心位置にI+ とじて結像され、更に、収束レン
ズとして作用する第3レンズLI2によって収束されて
、第3レンズL+1の中心位置から20D離れた位置に
I2として結像される。また、クロスオーバー点に関し
ては、二次イオンビームは第ルンズL目により平行ビー
ムとなされるが、第2レンズLI2により再び曲げられ
て、第2レンズL+2の中心から4.380離れた位置
に01 として結像され、更に、第3レンズL、3によ
って収束されて、第3レンズL13の中心位置から I
O,098D離れた位置に02として結像される。クロ
スオーバー点C2の位置においては、偏向器D++7)
偏向電場によってエネルギー分散が生じており、従って
、第2図および第3図に示すように、クロスオーバー点
C2の位置にスリットSsを配置することによって、エ
ネルギー分離を行うことができる。なお、像点に関して
は、結像点I、が偏向器D1の中心位置にあるため、エ
ネルギー分散は生じないものである。
以上のように、本発明に係る写像型イオンマイクロアナ
ライザによれば、直接写像型IMAにおいて、一次イオ
ンビームに対して短い焦点距離を有する第ルンズL目に
より、一次イオンビームを数μm程度まで絞り込むこと
が可能となるので、絶縁物の分析に宵利であると共に、
走査型IMAにも対応することができるものである。
以上、本発明の1実施例について説明したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可
能であり、特に、寸法については種々の値をとることが
できるものであることは当業者に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る写像型イオンマイクロアナライザ
のイオン引き出し部の1構成例および一次イオンビーム
の軌道を示す図、第2図は第1図に示すイオン引き出し
部の具体的な例を示す図、第3図は第2図に示す構成に
おける二次イオンビームのα収束特性を示すレイパスの
例を示す図、第4図は従来の写像型イオンマイクロアナ
ライザの構成例を示す図、第5図は偏向器の具体的構成
の例を示す図である。 1.2.3・・・一次イオンビームの軌道、4・・・二
次イオンビームの軌道、20・・・試料面、21・・・
引き出しスリット、L目・・・第ルンズ、L12・・・
第2レンズ、L13・・・第3レンズ、D+  + D
2・・・偏向器。 出  願  人 日本電子株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)質量分析系を有し、一次イオンビームの軌道が二
    次イオンビームの軌道と同軸で、且つ二次イオンビーム
    の方向とは逆方向となされている写像型イオンマイクロ
    アナライザにおいて、試料の近傍に、試料側から、一次
    イオンビームに対しては減速レンズとして機能し、二次
    イオンビームに対しては加速レンズとして機能する第1
    のレンズ、および、一次イオンビームに対しては加速レ
    ンズとして機能し、二次イオンビームに対しては減速レ
    ンズとして機能する第2のレンズを配置することを特徴
    とする写像型イオンマイクロアナライザ。
JP1214697A 1989-08-21 1989-08-21 写像型イオンマイクロアナライザ Pending JPH0378952A (ja)

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