JPH0378667A - 自動車の故障診断システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自動車に搭載される複数の電子制御装置（
以下、ＥＣＵという）の故障診断システムに関するもの
である。

〔従来の技術］ 自動車に搭載される複数のＥＣＵと故障診断テスタ（以
下、単にテスタという）間で診断情報を通信する故障診
断システムでは、車種によって異なる搭＠ＥＣＵの診断
に対応するため、診断対象の車両の車種およびＥＣＵの
仕様をテスタに認識させる初期設定が必要であった。従
来のテスタでは、診断作業者が対象車両を見て車種を識
別して、これをテスタに人力操作を行なうことによって
対応していた。

第３図は従来の自動車の故障診断システムの構成を示す
ブロック図であり、この第３図において、テスタ１は演
算装置（以下、ＣＰＵという）３１と、ＲＯＭなどの記
憶装置５、入力装置７、通信手段４ａ、表示装置８とに
より構成されている。

通信手段４ａと通信路６ａ、６ｂを介して、エンジン制
御ＥＣＵ２１、変速機制御ＥＣＵ２２の各通信手段４ｂ
、４ｃを介して、情報の授受を行うようにしており、こ
れらのエンジン制御ＥＣＵ２１、変速機制御Ｅ　ＣＵ　
２２には、それぞれＣＰＵ３２．３３が内蔵されている
。

次に動作を説明する。第４図はその動作の流れを示すフ
ローチャートであり、テスタ１はステップＳ１で診断可
能な車両の車種情報を記憶装置５に保持しており、この
車種情報は入力装置７の操作によってＣＰＵ３１により
検索できる。

この検索によって選択された車種情報は表示装置８に表
示される。これによって、ステップＳ２で診断作業者は
診断対象車両の車種を人力装置７の操作で表示装置８を
見ながら当該車種が表示されるまで検索を行なうことに
よって、テスタ１の初期設定をしていた。したがって、
ステップＳ３での実際の診断は第４図に示すように、上
記の初期設定操作後でなければできなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の自動車の故障診断システムは以上のように、診断
車両のエンジン制御ＥＣＵ２１または変速機制御ＥＣＵ
２２がテスタ１側で識別できないために、作業者が初期
設定操作する必要があった。

この操作は車両のモデルチェンジなどによるエンジン制
御ＥＣＵ２１または変速機制御ＥＣＵの変更および増加
が発生した場合、複雑化して操作性の悪化や、設定誤り
をしやすくなるなどの問題点があった。

この発明は上記の問題点を解消するためになされたもの
で、テスタの初期設定操作を廃して、操作性を向上させ
ることができる自動車の故障診断システムを得ることを
目的とする。

〔課題を解決するための手段］ この発明に係る自動車の故障診断システムは、それぞれ
の機能を示す機能コードおよび対応車種などのコードを
示すＥＣＵコードを記憶する記憶装置を含むＥＣＵと、
このＥＣＵの記憶装置に設定されている機能コードやＥ
ＣＵコードを読み出して解読するテスタとを設けたもの
である。

〔作　用〕

この発明におけるテスタは複数のＥ　ＣｔＪが保持する
ＥＣＵコードや機能コードを読み出し解読することによ
り、診断対象車両の車種と仕様を識別するとともに、同
一車両内でのＥＣＵ誤組み付けの検出も可能とする。

〔実施例〕

以下、この発明の自動車の故障診断システムの実施例に
ついて図面に基づき説明する。第１図はその一実施例の
構成を示すブロック図であり、この第１図において、第
３図と同一部分には同一符号が付されている。

すなわち、テスタ１は、第３図の場合と同様にして、診
断可能な車両の車種情報を記憶装置５０に保持しており
、この車種情報は入力装置７の操作により、ＣＰ　Ｕ　
３’　１で検索して、表示装置８に表示するようになっ
ている。

また、テスタｌの通信手段４ａはＣＰＵ３１と接続され
、かつ通信路６ａ、６ｂを介して、エンジン制ＷＥＣＵ
２１、変速１１制？ＩＩＥＣＵ２２の通信手段４ｂ、４
ｃとデータの授受を行うようになっている。

エンジン制御ＥＣＵ２１変速機制御ＥＣＵ２２は、それ
ぞれ通信手段４ｂ、４ｃ、ＣＰＵ３２３３の外に新たに
ＲＯＭなどの記憶装置５１．　５２が設けられている。

記憶装置５１には、たとえば機能コード「００］、ＥＣ
Ｕコードｒ００１Ｊを設定し、記憶装置５２には、機能
コード’０１Ｊ　ＥＣＵコードｒ１０１１を設定する。

すなわち、エンジン制御ＥＣＵ２１、変速機制御ＥＣＵ
２２ごとに、機能コードとＥＣＵコードをもたせている
。

次の第１表は機能コードとＥＣＵコードの設定例を示し
ている。

く第　１　表〉 なお、この第１表において、第１図では示されていない
が、ＥＣＵとして、サスペンション制御ＥＣＵのＥＣＵ
コードとして、「０２」を設定する場合も示されいる。

また、テスタ１は記憶装置５２の内部に記憶されている
第１表に相当するコードの対応情報を記憶している。

テスタ１は通信手段４ａと通信路６ａ、６ｂを介してエ
ンジン制４１ＥＣＵ２１および変速機制御ＥＣＬＪ２２
の持つ機能コードｒｏｏ」、　　「ＯＩＪごとにＥＣＵ
コードｒｏｏＩＪ、ｒｌｏｌ」を読み込み、記憶装置５
０のコード対応情報と照合を行ない、車種と搭載ＥＣＵ
の識別を行なうようにしている。

次に、テスタ１によるＥＣＵコードｒ００１Ｊ。

「１０１」の読み込み手順について説明する。第２図は
テスタ１とエンジン制４１１ＥＣＵ２１、変速機制御Ｅ
ＣＵ２２のデータ通信の流れを示すタイムチャートであ
る。この第２図において、まず、第２図（ａ）に示すよ
うに、テスタ１はＣＰＵ３１から通信手段４ａ、通信路
６ａ、６ｂを経由してエンジン制御ＥＣＵ２１．変速機
制御ＥＣＵ２２にＥＣＵコード通信要求のコマンドを送
信する。

これにより、エンジン制御ＥＣＵ２１変速機制ｉｎ　Ｅ
　ＣＵ　２２はそれぞれ第２図（ｂｌ、第２図（Ｃ）に
示すように、テスタ１からのコマンドを受信すると、以
後のテスタ１からの機能コードを受信して自己の持つ機
能コードと合致したときのみ、自己の持つＥＣＵコード
を返信する。

テスタ１はこの返信がなければ該当する機能のＥＣＵは
無いものと判断し、返信があった場合は返信されたＥＣ
ＵコードをＣＰＵ３１により通信手段４ｂ、４ｃ、通信
路６ａ、６ｂ、通信手段４ａの経路で読み込み、車種お
よび仕様を解読する。このようにして、テスタは車種コ
ードを順次送信して返信を確認することによって、全て
の搭載ＥＣＵを識別する。

なお、前記の実施例では、ＥＣＵの保持する第１表のコ
ードを診断車両の車種および搭載ＥＣＵの識別のみに用
いたが、ＥＣＵコードについては同−車両内でのＥＣＵ
誤組み付けの検出にも利用できる。

たとえば、診断車両の搭載ＥＣＵが２個以上の場合には
、各々のＥＣＵの持つＥＣＵコードから識別した車種お
よび仕様を相互比較することによって、異なった仕様の
ＥＣＵが存在することを容易に検出できる。

異なる仕様のＥＣＵが同−車両内に存在することを検出
した場合は、診断を中止して作業者にＥＣＵの誤組み付
けがあることをテスタ１の表示装置８で知らせる。

また、搭載ＥＣＵが３個以上の場合については、各々の
ＥＣＵの対応車種および仕様を多数決判定することによ
り、誤組み付けされているＥＣＵを特定することも可能
である。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、車両搭載の各ＥＣＵ
にそれぞれの機能を示す機能コードと対応車種などの仕
様を示すＥＣＵコードをあらかじめ各ＥＣＵの記憶装置
に記憶しておき、テスタでこの機能コードとＥＣＵコー
ドを読み出して解読することにより、搭載ＥＣＵを識別
するようにしたので、従来作業者が行なっていた診断車
両の識別と診断テスタへの入力操作をテスタ自身で代行
できるようになり、したがって、従来の場合より操作性
が向上し、車種の誤設定も防止できる。また、ＥＣＵの
誤組み付は検出機能も容易に実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による自動車の故障診断シ
ステムの構成を示すブロック図、第２図は同上実施例の
動作を説明するためのタイムチャート、第３図は従来の
自動車の故障診断システムの構成を示すブロック図、第
４図は第３図の自動車の故障診断システムの動作の流れ
を示すフローチャートである。 ■・・・故障診断テスタ、４ａ〜４ｃ・・・通信手段、
６−ａ、６ｂ・・・通信路、７・・・入力装置、８・・
・表示装置、２１・・・エンジン制？Ｉ　Ｅ　ＣＵ、２
２・・・変速機制御ＥＣＵ、３１〜３３・・・ＣＰＵ、
５０〜５２・・・記検装置。 なお、 図中、 同一符号は同一、 又は相当部分を 示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 機能を示す機能コードと対象車種などのコードを示す電
   子制御装置コードを記憶する記憶装置をそれぞれ含む自
   動車に搭載の複数の電子制御装置と、この電子制御装置
   に車種に対応する車種コードを順次送り、この電子制御
   装置から返信される上記機能コードおよび上記電子制御
   装置コードを読み込み相互比較または多数決判定するこ
   とによって診断車両の識別と上記電子制御装置の誤組み
   付けを検出する機能を有する故障診断テスタとを備えた
   自動車の故障診断システム。