JPH037587A - L―リンゴ酸の製造方法 - Google Patents

L―リンゴ酸の製造方法

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JPH037587A
JPH037587A JP14146889A JP14146889A JPH037587A JP H037587 A JPH037587 A JP H037587A JP 14146889 A JP14146889 A JP 14146889A JP 14146889 A JP14146889 A JP 14146889A JP H037587 A JPH037587 A JP H037587A
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JP
Japan
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acid
malic acid
fumaric acid
active substance
phytantioxidant
Prior art date
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Pending
Application number
JP14146889A
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English (en)
Inventor
Takashi Kawano
川野 隆嗣
Masamitsu Takabayashi
高林 正充
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BEEGAN TSUSHO KK
SEIBUTSU KAGAKU SANGYO KENKYUSHO KK
Original Assignee
BEEGAN TSUSHO KK
SEIBUTSU KAGAKU SANGYO KENKYUSHO KK
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Publication of JPH037587A publication Critical patent/JPH037587A/ja
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、微生物を活用したL−’Jンゴ酸の製法に関
し、さらに詳しくはフマール酸をリンゴ酸に変換するこ
とのできる微生物の培養物を植物性抗酸化活性物質の存
在下でフマール酸に接触させることによって当該微生物
のL−リンゴ酸生成能力を高めるとともにコハク酸など
の副生系を伴うことなくフマール酸からL−リンゴ酸を
製造する方法に関する。
(イ)産業上の利用分野 合成化学工業により安価に供給されるフマール酸を、本
発明の技術により、食品添加物ならびに医療用薬品とし
て異物有機酸コハク酸を含まない純度の高いリンゴ酸の
製造する技術を提供する。
(ロ)従来の技術 従来よりフマール酸からL−リンゴ酸を製造する方法は
特公昭37−4511号公報に代表される方法が知られ
る。また、単純に微生物とフマール酸の反応では不純物
の副生、たとえばコハク酸を伴う事がよ(知られる。精
製工程の単純化を目的とする、これらコハク酸などの副
生を伴わない技術として胆汁酸またはその塩を含有する
バイオリアクターによる方法など改良方法(特公昭52
−31952号公報参照)、固定化微生物を界面活性剤
で活性化する方法(特公昭52−8396号、特公開昭
50−69289号公報参照)。これらの方法は充分な
目的を効率良く管理するには至らず、この課題を解決し
ようとして提案された方法、すなはち副生反応を阻害す
るために用いる胆汁酸は、動物の臓器より抽出され、資
源量、コスト、安定性などの面で実用には多くの問題を
抱えている。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 本発明者は、上記の従来技術をコストの低廉化へと向は
実用化の容易な副生反応を伴わず、フマール酸を効率良
くL−リンゴ酸へ変換する新規な技術を編み出すことを
目的とする。
(ニ)問題点を解決する手段 本発明者らは、比較的低廉な天然有機化合物に、その資
源をもとめ、フマール酸よりコ/%り酸を生成する反応
系の阻害作用を広く試験検討した結果、植物起源の抗酸
化活性物質が、低廉な有効作用のあることを見いだした
。これら植物性抗酸化物質が微生物によりフマール酸か
らL−リンゴ酸を生成する生物反応にコハク酸の副生に
対し阻害作用のある事実は従来知られておらず、本発明
をもって最初とする。
本発明において植物起源の抗酸化作用のある物質を反応
系に存在させる事は必須であり、これらは最近多(の市
販食品添加物質として容易に人手できる。抗酸化活性を
示す物質としては下記のもので代表されるも′のから選
ばれる。
植物性ポリフェノール フラボン配糖体 タンニン類似体 紫地丁抽出抗酸化活性物 オスベキツク酸(Osbeckic acid:月刊フ
ードケミカル1988年2月号59〜64頁)五味子抽
出抗酸化活性物 ゴミジン(Gomisin:4干すフードケミカル19
89年4月号32〜36頁参照) オスベキツク酸の使用は、フラボン配糖体、タンニン類
似体との併用が最も効果的な作用をしめす。
L−リンゴ酸の生成に関与する微生物は、たとえば特公
昭44−1191号公報に記載されるフマラーゼ活性の
強いミクロコツカス属、アグロモバクテリウム属、コリ
ネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属などの菌株を
アメリカン・タイプ力ルチュアー・コレツクジョン(A
TCC)、財団法人・発酵研究所などの菌株保存機関よ
り入手できるものから適宜選択出来る。また、同明細書
記載の方法に準じ、フマラーゼ活性の強い菌株を、自然
界よりスクーニングすることからも現在では容易に実用
的な菌株を取得できる。また、最近、本発明者らにより
高温条件を与えたスクリーニングにより反応温度を高温
にて行うサーマス属菌株もATCC25105など菌株
同様に副反応を阻止できることも確認されている。
フマール酸の微生物によるL−リンゴ酸への変換は通常
の培養法によれば簡単に進めることができるが、固定化
微生物によるバイオリアクターによる酵素反応でも効果
的な結果かえられる。この場合の培養、反応条件は、培
養、反応液に植物性抗酸化物質を添加する以外は、公知
の温度、pHに従う。
添加する植物抗酸化活性物質の培養、反応液への添加量
は、もちいる植物成分の種類、純度により異なるが、た
いがいの場合、主成分0.05〜0.5g/diの範囲
で加える。この活性物質は、市販されるグーレードのも
のでも比較的安価であるが、それぞれの活性剤の開発で
用いられた手法によって植物より抽出して得られる部分
精製したもので充分効果を示す。
以下に実施例をもって本発明の実施の態様を説明するが
、これらは単なる例示であって、本発明を何んら制限す
るものではない。
実施例1゜ グルコース1、Og/dl、尿素0.2g/dl、リン
酸−カリ0、2g/di、コーンステイープリカー0.
5g/dl、炭酸力ルシュウムで中和したフマール酸1
0g/di、消泡剤アデカノールLG−109(旭電化
:商品名)0.5ml/diより成る溶液100m1を
500m1容三角フラスコに仕込み、これにブレビバク
テリウム・アンモニアゲネス(Brevibacter
ium ammoniagenes)IAM1645菌
株を接種してpH7、O5温度30°Cで回転通気培養
をおこなった。培養開始後10時間で茶菓から抽出した
ポリフェノール系酸化防止剤水性サンフード(三共株式
会社;商品名)O,1g/diになるよう添加し、さら
に30時間培養をつずけた。培養液中のフマール酸はほ
とんどL−リンゴ酸に転換され、カルシュム塩として回
収出来たが、得られたカルシュム塩の中には全くコハク
酸は確認されなかった。発酵終了液100m1中のL−
リンゴ酸の生成量は11.30gであった。なを、対象
試験としてサンフードを添加しなかった場合の培養を並
行した場合、この培養液中のコノ\り酸の生成量は0.
58/dlであり、明らかにポリフェノール系酸化防止
剤が副反応を防止していることも確認出来た。
実施例2゜ 種菌としてサーマス・アクアティクス(Thermus
aquat 1cus)^TCC25105菌株を使用
した。
培地としては尿素0.2g/dl、KIItPO40,
2g/di、硫酸マグネシュウム50mg/dl、コー
ンステイープリカーIg/dl、フマール酸カルシュウ
ム0.5g/dLブドウ糖2.2g/dlを含みpl+
7.0に調製した。発酵は30°Cにて24時間、上記
培地10Qを仕込んだ20Q容ジャーファーメンタ−で
培養した。この培養液1.400m1にフマール酸20
0g、炭酸力ルシュウム181gおよびポリフェノール
系抗酸化物質サンカトール(商品名太陽化学製)1.5
gを投入し35°Cにて24時間撹拌360rp、m条
件のもとで反応をおこない全量を冷蔵庫内に一夜放置し
、縮退してL−リンゴ酸カルシウム粗結晶275gmを
得た。この結晶には副生コハク酸は確認できなかった。
実施例3゜ 発酵菌株としてミクロバクテリウム・アンモニアフルム
(Microbacterium ammoniaph
ilum)ATCC13345株を用い、実施例2に準
じ培養し、さらに反応液組成のうち酸化防止剤としてチ
ョウセンゴミンより抽出したゴミジン(太陽化学製、G
omisin:月刊フードケミカル、1989年4月号
p32〜36参照)含有分割100mg/dl、セチル
ビリムシニュームクロライド10mg/dlを用いる以
外、同じ条件下で反応をおこなった。得うれたL−リン
ゴ酸カルシュームは283gで、通常の分析法では副生
コハク酸は認められなかった。
実施例4゜ 実施例1により培養して得られたフマラーセ源フ゛レビ
バクテリウム・アンモニアゲネス(Brebibact
erium ammoniageneslFO1645
菌体を生理食塩水で2回洗浄したちの25g、および煎
茶抽出粗タンニン0.75gをカルボキシル化キトサン
水溶液中に練り込み接触させて原液とし、孔径0.3m
mのノズルから3%塩化コバルトの混合水溶液中に滴下
速度3m17m1nで投入し固定化菌体を得た。 この
固定化菌体を10Q容固定型バイオリアクターに全量セ
・ノドしとした。ポンプにて0.02%セチルピリジニ
ュウムクロライドを含む10g/(2フマール酸pH7
,0中和溶液を10mf2/minの流速で連続流加し
L−リンゴ′酸への反応を行わせた。得られた反応液I
Qに炭酸カルシューム14gを加え全容を173に濃縮
し、−夜冷却し、晶析したし一すンゴ酸力ルシュウムを
分離回収した。得られた結晶の副生コハク酸は定量分析
では確認出来ない範囲であった。
(発明の効果)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フマール酸をL−リンゴ酸に変換することのでき
    る微生物培養物を植物性抗酸化活性物質の存在のもとで
    フマール酸に作用させることを特徴とするL−リンゴ酸
    の製造方法。
  2. (2)フラボノイド配糖体、タンニン類似体より選ばれ
    る植物性ポリフェノール抗酸化剤の存在下で微生物培養
    物とフマール酸を作用させるL−リンゴ酸の製造方法。
  3. (3)フラボノイド配糖体、タンニン類似体より選ばれ
    る植物性ポリフェノール抗酸化剤とオスベキック酸の存
    在下でフマール酸に微生物を作用させるL−リンゴ酸の
    製造方法。
JP14146889A 1989-06-03 1989-06-03 L―リンゴ酸の製造方法 Pending JPH037587A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996020282A1 (en) * 1994-12-28 1996-07-04 Genencor International, Inc. Production of organic acids and amino acids
JP2012056951A (ja) * 2011-09-30 2012-03-22 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 皮膚化粧料並びに飲食品
US10428190B2 (en) 2014-06-20 2019-10-01 Sabic Global Technologies B.V. Processes for designing cross-linkable polycarbonates and articles formed therefrom

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1996020282A1 (en) * 1994-12-28 1996-07-04 Genencor International, Inc. Production of organic acids and amino acids
JP2012056951A (ja) * 2011-09-30 2012-03-22 Maruzen Pharmaceut Co Ltd 皮膚化粧料並びに飲食品
US10428190B2 (en) 2014-06-20 2019-10-01 Sabic Global Technologies B.V. Processes for designing cross-linkable polycarbonates and articles formed therefrom

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