JPH0375487B2 - - Google Patents

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JPH0375487B2
JPH0375487B2 JP59155677A JP15567784A JPH0375487B2 JP H0375487 B2 JPH0375487 B2 JP H0375487B2 JP 59155677 A JP59155677 A JP 59155677A JP 15567784 A JP15567784 A JP 15567784A JP H0375487 B2 JPH0375487 B2 JP H0375487B2
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iron
fapo
aluminum
crystalline
diffraction pattern
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JP59155677A
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Anne Metsushiina Seresute
Mei Taku Roku Burento
Marii Furanijen Edeisu
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Union Carbide Corp
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Union Carbide Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の属する技術分野〕 本発明は、新規な種類の結晶性微孔質鉄アルミ
ノリン酸塩、その製造方法、並びに吸着剤及び触
媒としてのその使用に関するものである。これら
の組成物は、反応性のリン、鉄及びアルミニウム
化合物と、結晶化メカニズムの過程及びしたがつ
て結晶生成物の構造を部分的に決定する機能を有
する有機型取剤とを含有するゲルから熱水的に製
造される。 〔従来技術とその問題点〕 結晶性アルミノケイ酸塩ゼオライト型のモレキ
ユラシーブは当業界で周知されており、天然産と
合成組成物との両者を含めて150種以上にわたつ
ている。一般に、結晶ゼオライトは、隅部を共有
するAlO2及びSiO2四面体から形成されて、均一
な寸法の気孔開口部を有し、顕著なイオン交換能
を有し、かつ永久的結晶構造(イオン交換で出入
りする部分を除く基本構造を構成する原子を排除
することなく結晶の内部空間全体に分散された吸
着相を可逆的に脱着しうることを特徴とする。 ゼオライトでない(すなわち必須骨格成分とし
てAlO2四面体を含有しない)がゼオライトのイ
オン交換特性及び(又は)吸着特性を示すような
他の結晶微孔質組成物も知られている。イオン交
換特性を示し、均一な気孔を有しかつ約6A若し
くはそれ以下の分子直径を有する分子を可逆的に
吸着することができるといわれる金属有機ケイ酸
塩が、ドワイヤー等に係る1976年3月2日付け発
行の米国特許第3941871号公報に報告されている。
さらに、モレキユラシーブ特性を有しかつカチオ
ンもカチオン部位も持たない中性骨格を有する純
粋なシリカ多形質シリカライトも、アール・ダブ
リユ・グロース等に係る1977年12月6日付け発行
の米国特許第4061724号公報に開示されている。 極く最近報告された種類の微孔質組成物、及び
シリカなしに合成された最初の骨格酸化物モレキ
ユラシーブは、ウイルソン等に係る1982年1月12
日付け発行の米国特許第4310440号公報に開示さ
れた結晶アルミノリン酸塩組成物である。これら
の物質はAlO2及びPO2四面体から形成され、か
つシリカ多形質の場合と同様に電荷的に中性の骨
格を有する。余分の構造カチオンが存在しないた
め疎水性であるシリカモレキユラシーブ(すなわ
ちシリカライト)とは異なり、アルミノリン酸塩
モレキユラシーブは明らかにアルミニウムとリン
との間の電気陰性度における差に基づいてやや疎
水性である。それらの結晶内気孔容積及び孔径
は、ゼオライト及びシリカモレキユラシーブにつ
き知られたものに匹敵する。 本出願人による1982年7月26日付け出願の米国
特許出願第400438号(米国特許第4440871号)明
細書には、微孔質であると共に結晶性である新規
な種類のケイ素置換されたアルミノリン酸塩が記
載されている。これらの物質はPO2 +、AlO2 -
びSiO2四面体単位の三次元結晶骨格を有し、か
つ適宜存在しうるアルカリ金属若しくはカルシウ
ムを例外として、無水基準で式: mR:(SixAlyPz)O2 〔式中、「R」は結晶内気孔系に存在する少な
くとも1種の有機型取剤を示し、「m」は(Six
AlyPz)O2の1モル当りに存在する「R」のモル
数を示しかつ0〜0.3の値を有し、各場合におけ
る最大値は型取剤の分子寸法及び関与する特定の
シリコアルミノリン酸塩種類の気孔系における可
使空隙容積に依存し、「x」、「y」及び「z」は
それぞれ四面体酸化物として存在するケイ素、ア
ルミニウム及びリンのモル分率を示す〕 の合成されたままの実験化学組成を有する。
「x」、「y」及び「z」のそれぞれに対する最小
値は0.01、好ましくは0.02である。「x」に対す
る最大値は0.98、「y」に対するものは0.60かつ
「x」については0.52である。これらのシリコア
ルミノリン酸塩は、アルミノケイ酸塩ゼオライト
とアルミノリン酸塩との特徴である幾つかの物理
的及び光学的性質を示す。 鉄、アルミニウム及びリンの化合物を含有する
多数の組成物も知られており、セメント、ガラ
ス、被覆剤及び耐火剤として使用されている。こ
の種の化合物は土壌科学の分野でも研究されてお
り、排水からリン酸塩を除去する過程で生産物と
して生じうる。石英及びトリジマイトの結晶構造
を有する結晶性リン酸鉄も当業界で周知されてお
り、さらにたとえばワイリアイト〔Mineral.
Rec、第4巻、第131頁(1973)に開示されたナ
トリウムアルミニウム鉄リン酸塩)及びエルンス
タイト〔Neues Jahrg.Mineral.第7号、第289頁
(1970)に開示されたマンガン鉄アルミニウムリ
ン酸塩〕のようなその他の緻密な鉄リン酸塩及び
リン酸水酸化物も同様である。 結晶性でありかつ微孔質であると共に金属がコ
バルト、亜鉛、マグネシウム又はマンガンの少な
くとも1種であるような新規な種類の金属アルミ
ノリン酸塩が、本出願人に係る米国特許第
4567029号明細書に記載されている。本発明に係
る種類の結晶構造は、前記特許における種類のも
のと結晶構造の規則性が関連する。 〔発明の要点〕 今回、新規な種類の骨格置換された結晶性微孔
質アルミノリン酸塩が見出され、ここで置換金属
は鉄であり、かつ従来公知のアルミノケイ酸塩、
アルミノリン酸塩及びシリコアルミノリン酸塩モ
レキユラシーブ組成物と同様な吸着性、イオン交
換性及び(又は)触媒特性を示す。この新規な種
類の個々の鉄アルミノリン酸塩はAlO2、FeO2
びPO2四面体単位の三次元微孔質結晶骨格構成を
有し、かつ無水基準で式: mR:(FexAlyPz)O2 〔式中、「R」は結晶内気孔系に存在する少な
くとも1種の有機型取剤を示し、「m」は(Fex
AlyPz)O2の1モル当りに存在する「R」のモル
数を示しかつ0〜0.3の値を有し、各場合におけ
る最大値は型取剤の分子寸法及び関与する特定の
鉄アルミノリン酸塩の気孔系の可使空隙容積に依
存し、「x」、「y」及び「z」は四面体酸化物と
して存在するそれぞれ鉄、アルミニウム及びリン
のモル分率を示し、これらモル分率は第1図の三
成分図における点A、B、C及びDにより規定さ
れる四辺形組成領域内に存在するようなものであ
る〕 の本質的な実験化学組成を有する。前記点A、
B、C及びDは「x」、「y」及び「z」につき次
の値を示す:
【表】 本発明の新規な方法により合成された場合、上
記式における合成されたままの「m」の最小値は
0.02である。本発明の鉄アルミノリン酸塩の好適
種類において、上記式における「x」、「y」及び
「z」の値は第2図の三成分図における点a、b、
c及びdにより規定された四辺形組成領域内に存
在するものに限定され、これらの点a、b、c及
びdは「x」、「y」及び「z」につき次の値を示
す:
【表】 本発明による組成物のFeO2構造単位の鉄は、
主として合成ゲルにおける鉄源に依存して、第二
鉄又は第一鉄の状態のいずれであつてもよい。す
なわち、構造におけるFeO2四面体は−1又は−
2の正味電荷を有することができる。Fe、Al及
びP骨格成分は酸素との四面体配位において存在
すると思われる(本明細書においてはそのように
説明する)が、これら骨格成分の幾つかの小部分
が5個若しくは6個の酸素原子と配位結合して存
在することも理論的に可能である。さらに、必ら
ずしも任意所定の合成生成物のFe、Al及び(又
は)P含量の全てが上記種類の酸素との配位結合
における骨格の1部であるとは限らない。各成分
の或るものは単に包蔵されていてもよく、或いは
まだ未決定の型とすることもでき、構造的に有意
であつてもなくつてもよい。 本発明による新規な種類の組成物の鉄アルミノ
リン酸塩はモレキユラシーブ特定を示し、ゼオラ
イトアルミノケイ酸塩と共通して水及びその他の
分子種類を可逆的に吸着することができる。多く
のものは、結晶構造の喪失又は変化なしに完全な
脱水を可逆的に受けることができる。 本明細書において、本発明の組成物を説明する
便宜上、以下簡単に「FAPO」という記号をしば
しば使用する。一般的種類のFAPOを構成する各
種の構造を同定するため、各種類には番号を付与
して、たとえばFAPO−5、FAPO−11、FAPO
−34などして同定する。 「本質的実験化学組成」という用語は、結晶骨
格を含むことを意味し、気孔系に存在する任意の
有機型取剤を包含しうるが、反応混合物中に或い
は合成後のイオン交換の結果として含有されるこ
とにより存在しうるようなアルカリ金属イオン又
はその他のイオンを包含しない。存在する場合、
これらのイオン種類は主としてFeO2 -及び(又
は)AlO2 -四面体、PO2 +四面体に関連する又は
PO2 +四面体に関連しないFeO2 -2四面体又は有機
型取剤から誘導される有機イオンに対する電荷均
衡性イオンとして作用する。 上記の新規な鉄アルミノリン酸塩は、鉄酸化物
とアルミナ及びリン酸塩と有機型取剤(すなわち
構造指令剤)、好ましくは周期律表第A族の元
素の化合物と必要に応じアルカリ金属との反応原
料を含有する反応混合物から熱水結晶化により合
成される。反応混合物をたとえばポリテトラフル
オロエチレンのような不活性プラスチツク材料で
ライニングされた密封圧力容器内に入れ、かつ好
ましくは自生圧力下で少なくとも100℃、好まし
くは100〜250℃の温度にて金属アルミノリン酸塩
生成物の結晶が得られるまで通常2時間〜2週間
にわたり加熱する。生成物は、たとえば遠心分離
又は過のような便利な方法で回収される。 本発明のFAPO組成物を合成する場合、モル比
として式: aR:(FexAlyPz)O2:bH2O 〔式中、「R」は有機型取剤であり、「a」は
「R」の有効濃度を構成するのに充分な大きさの
値を有しかつ0〜6の範囲であり、「b」は0〜
500の値、好ましくは2〜80の値を有し、「x」、
「y」及び「z」はそれぞれ(FexAlyPz)O2成分
に存在する鉄、アルミニウム及びリンのモル分率
を示し、かつそれぞれは少なくとも0.01の値を有
し、しかも第3図に示す点E、F、G、H、I及
びJにより規定される六辺形組成領域内に存在す
る〕 で表わされる反応混合物組成を使用するのが好適
であり、上記点E、F、G、H、I及びJは
「x」、「y」及び「z」につき次の値を示す:
〔発明の実施例〕
以下の実施例により本発明を説明する。FAPO
組成物の各作成において、反応ゲルは鉄、アルミ
ニウム及びリンの原料を水と合して作成し、次い
でこのゲルを不活性プラスチツク、すなわちポリ
テトラフルオロエチレンでライニングした密封ス
テンレス鋼反応器において数時間結晶化させた。
試薬を混合して反応混合物を生成させるために
は、4種の方法を用いた。これらの方法は次の通
りである: (a) 鉄含有試薬を、水を85重量%のオルトリン酸
水溶液と混合して作成した溶液に溶解させ又は
分散させた。得られた鉄及びリンを含有するス
ラリー又は溶液を次いでアルミニウム源と合
し、その後有機型取剤(R)を加えて最終反応
混合物を生成させる: (b) アルミニウム含有試薬を、水を85重量%のオ
ルトリン酸水溶液と混合して作成した溶液へ加
えた。次いで、鉄源を加え、そして最終的に有
機型取剤を加えて最終反応混合物を生成させ
た: (c) アルミニウム源以外の全ての試薬を僅かに加
熱しながら混合し、次いでこれを撹拌しながら
アルミニウム源へ加えた: (d) 鉄源を水中に溶解させ、次いでこれをアルミ
ニウム源へ加えた。その後、リン源を撹拌しな
がら加え、次いで有機型取剤を同じく撹拌しな
がら加えた。 水和酸化アルミニウムが特定されているこれら
の実施例において、使用した物質は74.2重量%の
Al2O3と25.8重量%の水とを含有する市販のプソ
イドベーマイト相とした。 反応生成物をX線分析にかけた場合、これらX
線パターンは標準X線粉末回折技術を用いて得
た。照射線源は高強度の銅ターゲツトX線管であ
つて50Kvかつ40maで操作した。銅Kα線及びグ
ラフアイト単色計からの回折パターンを、好適に
はX線分光光度計のシンチレーシヨン計数器、パ
ルス高さ分析器及び紙チヤート記録計とにより記
録する。扁平な圧縮粉末試料を毎分2゜(2θ)にて
2秒の時定数により走査する。Å単位における面
間間隔(d)は、2θ(ここでθはチヤート紙上で観察
されるブラツグ角度である)として表わされる回
折ピークの位置から得られる。強度は、バツクグ
ランドを差し引いた後の回折ピークの高さから決
定した。「I0」は最も強い線若しくはピークの強
度であり、「I」はその他の各ピークの強度であ
る。 当業者には理解されるように、パラメータ2θの
測定は人的誤差及び機械的誤差の両者を受け、こ
れらは組み合せて2θの各記録値に関し約±0.4゜の
不正確を与える。勿論、この不正確は、2θ値から
計算されるd間隔の記録値についても現われる。
この不正確さは全ての技術において一般的であ
り、本発明の結晶性物質を互いに分別しかつ従来
技術の組成物から分別するのを妨げない。示した
X線パターンの幾つかにおいて、d間隔の相対強
度はvs、s、ms、m、w及びvwの記号で示さ
れ、これらは極めて強い、強い、やや強い、中
庸、弱い及び極めて弱いをそれぞれ示す。 後記実施例の幾つかにおいて、合成生成物の純
度はそのX線粉末回折パターンを参照して評価し
た。たとえば、FAPO−5の試料が「純粋FAPO
−5」であると記載した場合、これはこの試料の
X線パターンが結晶性不純物に基づく線をもたな
いことのみを意味し、非晶質物質が存在しないこ
とを意味しない。 例 1 (FAPO−5の作成) (a) 混合方法(a)を用い、酸化物モル比として表わ
して組成: 1.0TEAOH:0.1Fe2O3:0.9Al2O3::
P2O5:40H2O を有する反応混合物を作成した。使用した試薬
及びそれぞれの量は次の通りである:0.9gの
α−鉄オキシ水酸化物〔αFe()OOH〕;6.2
gの水和酸化アルミニウム;11.5gの85%オル
トリン酸水溶液;18.9gの水;18.4gの水酸化
テトラエチルアンモニウム(TEAOH)の40%
水溶液。ゲルを200℃にて24時間結晶化させた。
固体生成物をX線分析と化学分析とにかけ、主
要部のFAPO−5と微量のその他の種類FAPO
−18とからなることが判明した。平均TO2単位
(Tは、Fe、Al又はPを表し、TO2は四面体構
造単位を表す)当りの水酸化テトラエチルアン
モニウムのモル数として、この固体生成物の化
学組成は次の通りであることが判明した。 0.05TEAOH:(Fe0.07Al0.47P0.46)O2
0.05H2O X線粉末回折パターンは次のデータを特徴と
した:
【表】
【表】 (b) この例の(a)におけるFAPO−5組成物を空気
中で600℃にて3時間焼成した。焼成生成物の
X線粉末回折パターンは次のデータを特徴とし
た:
【表】
【表】 (c) 上記(a)における固体生成物とそれに関連する
少量の残骸を有する粒子につき走査電子顕微鏡
試験と組み合せたX線によるエネルギ分散分析
(EDAX)は、0.04:1.0:0.98のFe:P:Alピ
ーク高さ比を示した。 例 2 (FAPO−5の作成) (a) 混合方法(b)を使用し、酸化物モル比として表
わして次の組成: 1.0TPAOH:0.2Fe2O3:0.8Al2O3:P2O5
50H2O を有する反応ゲルを作成した。使用した試薬及
びそれぞれの量は次の通りであつた:3.6gの
γ−鉄オキシ水酸化物〔γFe()OOH〕;11.0
gの水和酸化アルミニウム;23.1gの82%オル
トリン酸水溶液;16.9gの水;及び81.4gの水
酸化テトラプロピルアンモニウム(TPAOH)
の25%水溶液。このゲルを150℃にて24時間結
晶化させた。この固体生成物をX線分析により
同定し、主としてFAPO−5と少割合の未同定
結晶組成物及びバリスカイトの構造を有する結
晶物質とからなることが判明した。 (b) 上記(a)の手順を反復して、同じ生成物を作成
した。 例 3 (FAPO−5の作成) (a) 混合方法(a)を使用し、次の試薬を混合して反
応混合物を生成させた:4.0gの塩化鉄()
四水塩〔FeCl2・4H2O〕;12.4gの水和酸化ア
ルミニウム;23.1gの85%オルトリン酸水溶
液;36.5gの水;及び36.8gの水酸化テトラエ
チルアンモニウムの40%水溶液。最終反応混合
物の組成は、酸化物モル比として次の通りであ
つた: 1.0TEAOH:0.1Fe2O3:0.9Al2O3:P2O5
40H2O このゲルを150℃にて24時間結晶化させた。
得られた固体生成物は、FAPO−5の特徴であ
る次のX線粉末回折パターンを有することが判
明した。
【表】
【表】 (b) 上記(a)と同じ組成を有する反応混合物を、同
じ試薬と同じ混合方法(a)を用いて作成した。ゲ
ルを150℃にて144時間結晶化させ、そして固体
生成物をX線分析と化学分析とにかけた。生成
物の化学組成は、平均TO2単位当りの水酸化テ
トラエチルアンモニウムのモル数として表わし
て次の通りであつた: 0.05TEAOH:(Fe0.04Al0.47R0.49)O2
0.04H2O 合成されたままの生成物のX線粉末回折パタ
ーンは次のデータを特徴とした:
【表】
【表】 *=恐らく不純物に起
因する線
(c) 上記(b)の合成されたままのFAPO−5組成物
を空気中で600℃にて3時間焼成し、次いでX
線分析にかけた。得られたX線粉末回折パター
ンは次のデータを特徴とした:
【表】 (d) 標準マツクベイン−ベイカー重力式吸着装置
を用いて、上記(c)の焼成FAPO−5につき吸着
容量を測定した。350℃で活性化した試料につ
き次のデータが得られた。
【表】 (e) 上記(b)の手順を反復して、上記(b)におけると
同じ化学組成を有するゲルを生成させた。この
ゲルを200℃にて332時間結晶化させた。固体生
成物の白色部分を化学分析とX線分析とにか
け、主としてFAPO−5と少量のFAPO−34及
び微量のFAPO−20とからなることが判明し
た。これら白色固体の化学組成は次の通りであ
つた: 0.07TEAOH:(Fe0.07Al0.43P0.50)O2
0.26H2O (f) この例の上記(b)におけるFAPO−5生成物か
ら採取した20−40ミクロン範囲の粒子を
EDAXにより分析し、0.06:1.0:0.96のFe:
P:Alピーク高さ比を有することが判明した。 例 4 (FAPO−5の作成) (a) 鉄源として酢酸鉄()を使用し、混合方法
(a)と次の試薬の割合とを用いて作成した反応混
合物からFAPO−5を生成させた:3.5gの無
水酢酸鉄()〔Fe()(OAc)2〕:12.4gの水
和酸化アルミニウム;23.1gの85%オルトリン
酸水溶液;37.9gの水;及び36.8gの水酸化テ
トラエチルアンモニウムの40%水溶液。この反
応混合物は、酸化物モル比として表わして次の
化学組成を有した: 1.0TEAOH:0.1Fe2O3:0.9Al2O3:P2O5
40H2O ゲルの1部を200℃にて40時間結晶化させ、
固体生成物はX線分析により主要割合のFAPO
−5と少量割合のFAPO−34と微量のFAPO−
20とを含有することが判明した。固体生成物の
1部の化学組成はその化学分析により次の通り
であることが判明した: 0.07TEAOH:(Fe0.08Al0.47R0.45)O2
0.30H2O (b) 上記(a)におけるゲルの残部を150℃にて168時
間結晶化させ、FAPO−20が検出されなかつた
以外は主として上記(a)におけると同じ固体生成
物を生成したことが判明した。 ここに記載した種類のFAPO−5は四面体単位
PO2 +、AlO2 -及びFeO2 -とFeO2 -2の少なくとも
1方よりなる三次元微孔質結晶骨格構造を有する
鉄アルミノリン酸塩物質であり、その本質的実験
化学組成は、無水基準で次の通りである: mR:(FexAlyPz)O2 式中、「R」は結晶内気孔系に存在する少なく
とも1種の有機型取剤を示し、「m」は(FexAly
Pz)O2の1モル当りに存在する「R」のモル数
を示しかつ0〜0.3の値を有し、「x」、「y」及び
「z」はそれぞれ酸化物成分に存在する鉄、アル
ミニウム及びリンのモル分率を示し、これらモル
分率は第1図の三成分図における点A、B、C及
びDにより規定される組成領域内にあり、或いは
好ましくは第2図の三成分図における点a、b、
c、及びdにより規定される領域内にあり、前記
鉄アルミノリン酸塩は下記第表に示す少なくと
もd間隔を有する特徴的なX線粉末回折パターン
を有する。本発明の方法により合成されたままの
形態において、「m」は0.02〜0.3の値を有する。 第表 d(A) 相対強度 7.3−7.6 12.1−11.6 vs 14.8−15.1 5.99−5.87 w−m 19.6−20.0 4.53−4.44 m−s 21.0−21.2 4.23−4.19 m−s 22.3−22.6 3.99−3.93 s−vs 25.8−26.2 3.453−3.401 m X線粉末回折データが現在得られている合成さ
れたままのFAPO−5組成物は全て下記第表の
一般化パターン内にあるパターンを有する。
【表】
【表】 例 5 (FAPO−11の作成) (a) 混合方法(a)を用い、酸化物モル比として表わ
して次の組成を有する反応混合物を作成した: 1.0Pr2NH:0.1Fe2O3:0.9Al2O3:P2O5
43H2O 反応混合物を作成するのに使用した試薬及び
その量は次の通りであつた:7.0gの無水酢酸
鉄()〔Fe()(OAc)2〕:24.7gの水和酸化
アルミニウム;46.1gの85%オルトリン酸水溶
液;120gの水;及び20.2gのジ−n−プロピ
ルアミン。得られたゲルの1部を200℃にて24
時間結晶化させた。回収された固体生成物をX
線分析と化学分析とにかけ、主要成分がFAPO
−11からなり、微量のFAPO−31を伴なうこと
が判明した。この固体生成物の化学組成は、平
均TO2単位当りのPr2NHのモル数として表わ
して次の通りであつた: 0.04Pr2NH:(Fe0.10Al0.43P0.47)O2
0.09H2O 固体生成物のX線粉末回折パターンは次のデ
ータを特徴とした:
【表】 (b) 5−35ミクロンの寸法範囲にある上記(c)の固
体FAPO−11生成物の粒子をEDAX(X線によ
るエネルギ分散分析)により分析し、0.07:
1.0:0.87のFe:P:Alピーク高さ比を有する
ことが判明した。 (c) 上記(a)からのゲルの残部を150℃にて48時間
結晶化させた。結晶生成物は上記(a)の生成物と
実質的に同じX線粉末回折パターンを示し、し
たがつてFAPO−11であることが確認された。 (d) 上記(c)の固体生成物を空気中で550℃にて7
時間焼成した。この焼成生成物のX線粉末回折
パターンは次のデータを特徴とした:
【表】
【表】 (e) 上記(d)に使用した試料を空気中で500℃にて
5時間焼成し、次いで600℃にて2.5時間焼成し
た。次いで、吸着容量を測定した:得られたデ
ータは次の通りである:
【表】 ここに記載した種類のFAPO−11は四面体単位
PO2 +、AlO2 -及びFeO2 -とFeO2 -2の少なくとも
1方よりなる三次元微孔質結晶骨格構造を有する
鉄アルミノリン酸塩物質であり、その本質的実験
化学組成は無水基準で次の通りである: mR:(FexAlyPz)O2 式中、「R」は結晶内気孔系に存在する少なく
とも1種の有機型取剤を示し、「m」は(FexAly
Pz)O2の1モル当りに存在する「R」のモル数
を示しかつ0〜0.3の値を有し、「x」、「y」及び
「z」はそれぞれ酸化物成分に存在する鉄、アル
ミニウム及びリンのモル分率を示し、これらモル
分率は第1図の三成分図における点A、B、C及
びDにより規定される組成領域内にあり、或いは
好ましくは第2図の三成分図における点a、b、
c、及びdにより規定される領域内にあり、前記
鉄アルミノリン酸塩は下記第表に示す少なくと
もd間隔を有する特徴的なX線粉末回折パターン
を有する。本発明の方法により合成されたままの
形態において「m」は0.02〜0.3の値を有する。
【表】 X線粉末回折データが現在得られている合成さ
れたままのFAPO−11組成物は全て下記第表
の一般化パターン内にあるパターンを有する:
【表】
【表】 例 6 (FAPO−16の作成) (a) 混合方法(b)を用い、次のものから反応混合物
を作成した:2.9gの無水酢酸鉄()〔Fe()
(OAc)2〕:30.6gのアルミニウムイソプロポキ
シド〔Al(OC3H73〕:19.2gの85%オルトリン
酸水溶液;67.7gの水;及び9.5gのキヌクリ
ジン(C7H13N)。反応混合物の組成は酸化物
モル比として次の通りであつた: 1.0C7H13N:0.1Fe2O3:0.9Al2O3:P2O5
50H2O 得られたゲルの1部を150℃にて52時間結晶
化させた。この固体生成物をX線分析にかけ、
主としてFAPO−16であることが判明した。こ
の固体生成物のX線粉末回折パターンは次のデ
ータを特徴とした:
【表】
【表】 (b) 上記(a)における反応ゲルの第2の部分を150
℃にて175時間結晶化させた。この固体生成物
もそのX線粉末回折パターンによりFAPO−16
であることが確認され、上記(a)の生成物よりも
若干純粋であつた。生成物の化学組成は、平均
TO2単位当りのキヌクリジンのモル数として次
の通りであつた: 0.12C7H13N:(Fe0.04Al0.46P0.50)O2
0.58H2O 生成物のX線粉末回折パターンは次のデータ
を特徴とした:
【表】
【表】 (c) 上記(b)の合成されたままのFAPO−16を空気
中で600℃にて2時間焼成した。この焼成物質
のX線粉末回折パターンは次のデータを特徴と
した:
【表】 (d) 上記(a)の生成物の1部を減圧下で350℃にて
16時間にわたり標準マツクベイン−ベイカー重
力式装置において加熱し、その後次に吸着デー
タが得られた:
【表】 (d) 上記(a)におけるゲルの第3の部分を200℃に
て52時間結晶化させた。X線分析により、得ら
れた固体生成物は主としてFAPO−16からな
り、FAPO−17と若干類以した不純物相の少量
を伴なうことが判明した。 (e) 混合方法(a)を用い、5.8gの酢酸鉄()と
61.3gのアルミニウムイソプロポキシドと38.4
gの85%オルトリン酸水溶液と135.4gの水と
を混合し、そして得られた混合物を等重量の2
つの部分に分けた。1方の部分に9.3gのキヌ
クリジン(C7H13N)を加えて、酸化物モル比
として次の組成を有する反応混合物を生成させ
た: 1.0C7H13N:0.1Fe2O3:0.9Al2O3:P2O5
50H2O この反応混合物を225℃にて98時間結晶化さ
せた。得られた固体生成物はX線分析により主
要割合のFAPO−16と少量割合のFAPO−17と
の組み合せからなることが判明した。 ここに記載した種類のFAPO−16は四面体単位
PO2 +、AlO2 -及びFeO2 -とFeO2 -2の少なくとも
1方よりなる三次元微孔質結晶骨格構造を有する
鉄アルミノリン酸塩物質であり、その本質的実験
化学組成は、無水基準で次の通りである: mR:(FexAlyPz)O2 式中、「R」は結晶内気孔系に存在する少なく
とも1種の有機型取剤を示し、「m」は(FexAly
Pz)O2の1モル当りに存在する「R」のモル数
を示しかつ0〜0.3の値を有し、「x」、「y」及び
「z」はそれぞれ酸化物成分に存在する鉄、アル
ミニウム及びリンのモル分率を示し、これらモル
分率は第1図の三成分図における点A、B、C及
びDにより規定される組成領域内にあり、或いは
好ましくは第2図の三成分図における点a、b、
c、及びdにより規定される領域内にあり、前記
鉄アルミノリン酸塩は下記第表に示す少なくと
もd間隔を有する特徴的なX線粉末回折パターン
を有する。本発明の方法により合成されたままの
形態において「m」は0.02〜0.3の値を有する。 第表 d(A) 相対強度 11.3−11.5 7.83−7.69 m−vs 18.6−18.8 4.77−4.72 m 21.9−22.0 4.06−4.04 m−vs 26.5−26.6 3.363−3.351 m 29.7−29.8 3.008−2.998 m X線粉末回折データが現在得られている合成さ
れたままのFAPO−16組成物は全て下記第表の
一般化パターン内にあるパターンを有する:
【表】 例 7 (FAPO−17の作成) (a) 例6(e)からの反応混合物の残り半分へ、8.3
gのシクロヘキシルアミンを加えた。得られた
混合物は次の組成を有した: 1.0C6H11NH2:0.1Fe2O3:0.9Al2O3
P2O5:50H2O この新たな反応混合物の半分を200℃にて120
時間結晶化させ、他の半分は200℃にて276時間
結晶化させた。112時間の後、生成物はX線分
析により主としてFAPO−5からなり、若干の
未同定結晶不純物を伴なうことが判明した。
276時間後の生成物は、主としてFAPO−17か
らなり、未同定の結晶性不純物を伴なうことが
判明した。比較的純粋なFAPO−17を混合物か
ら物理的に分離した。 (b) 上記(a)の比較的純粋なFAPO−17生成物とそ
れに関連する少量の残骸を有する粒子に対する
走査顕微鏡検査と組み合せたX線によるエネル
ギ分散分析(EDAX)は、組成物のFe:P:
Alピーク高さ比が0.4:1.0:0.82であることを
確認した。主としてFAPO−17生成物のX線粉
末回折パターンは次のデータを特徴とした:
【表】
【表】 (c) 標準マツクベイン−ベイカー重力式吸着装置
を用いて空気中で600℃にて2時間焼成した後
の上記(a)の生成物につき吸着容量を測定した。
350℃にて活性化した試料につき次のデータが
得られた。
【表】 (d) 上記(a)における合成されかつ276時間消化し
たFAPO−17を空気中で600℃にて2時間焼成
した。この焼成生成物のX線粉末回折パターン
は次のデータを特徴とした:
【表】
【表】 ここに記載した種類のFAPO−17は四面体単位
PO2 +、AlO2 -及びFeO2 -とFeO2 -2の少なくとも
1方よりなる三次元微孔質結晶骨格構造を有する
鉄アルミノリン酸塩物質であり、その本質的実験
化学組成は、無水基準で次の通りである: mR:(FexAlyPz)O2 式中、「R」は結晶内気孔系に存在する少なく
とも1種の有機型取剤を示し、「m」は(FexAly
Pz)O2の1モル当りに存在する「R」のモル数
を示しかつ0〜0.3の値を有し、「x」、「y」及び
「z」はそれぞれ酸化物成分に存在する鉄、アル
ミニウム及びリンのモル分率を示し、これらモル
分率は第1図の三成分図における点A、B、C及
びDにより規定される組成領域内にあり、或いは
好ましくは第2図の三成分図における点a、b、
c、及びdにより規定される領域内にあり、前記
鉄アルミノリン酸塩は下記第表に示す少なくと
もd間隔を有する特徴的なX線粉末回折パターン
を有する。本発明の方法により合成されたままの
形態において「m」は0.02〜0.3の値を有する。
【表】 X線粉末回折データが現在得られている合成さ
れたままのFAPO−17組成物は全て下記第表
の一般化パターン内にあるパターンを有する:
【表】
【表】
【表】 例 8 (FAPO−18の作成) (a) 方法(a)を用い、酸化物モル比として表わして
次の組成を有する反応ゲルを作成した: 1.0TEAOH:0.1Fe2O3:0.9Al2O3:P2O5
40H2O 使用した試薬及びそれぞれの量は次の通りで
ある:2.2gのα鉄オキシ水酸化物〔αFe()
OOH〕:15.5gの水和酸化アルミニウム;28.8
gの85%オルトリン酸水溶液;47.2gの水及び
46.0gの水酸化テトラエチルアンモニウム
(TEAOH)の40%水溶液。このゲルを2つの
等部分に分けた。一方の部分を200℃にて25.5
時間結晶化させ、他方の部分は150℃にて25.5
時間結晶化させた。X線分析により、200℃の
結晶化から生じた固体生成物は実質的に純粋な
FAPO−18であつたのに対し、150℃で結晶化
させた部分の生成物は主としてFAPO−5であ
り、極く微量のFAPO−18を伴なつた。化学分
析により、FAPO−18生成物の化学組成は次の
通りであつた: 0.05TEAOH:(Fe0.06Al0.50P0.44)O2
0.21H2O この生成物のX線粉末回折パターンは次のデ
ータを特徴とした:
【表】
【表】 (b) 上記(a)の合成されたままのFAPO−18生成物
の1部を500℃にて窒素雰囲気中で2.75時間焼
成した。この焼成生成物のX線粉末回折パター
ンは次のデータを特徴とした:
【表】
【表】 (c) 上記(b)の焼成物質の1部を、標準マツクベイ
ン−ベイカー重力式吸着装置を用いる吸着容量
試験で使用した。350℃にて減圧下で活性化し
た後の試料につき測定を行なつた。次のデータ
が得られた:
【表】 例 9 (FAPO−18の作成) (a) 酸化物モル比として表わして次の組成を有す
る反応混合物を作成した: 2.0TEAOH:0.2Fe2O3:0.8Al2O3:P2O5
121H2O この場合、混合方法(d)を用い、3.5gの無水
酢酸鉄()〔Fe()(OAc)2〕:16.4gのアル
ミニウムイソプロポキシド;11.6gの85%オル
トリン酸水溶液;80.0gの水;及び36.8gの水
酸化テトラエチルアンモニウムの40%水溶液を
混合した。ゲルの1部を150℃にて42時間結晶
化させた。X線分析により、この固体生成物は
実質的に純粋なFAPO−18であることが確認さ
れた。X線粉末回折パターンは次のデータを特
徴とした:
【表】
【表】 (b) 上記(a)における合成されたままの生成物の1
部を空気中で500℃にて2.75時間焼成した。こ
の焼成生成物のX線粉末回折パターンは、試料
の部分的分解が生じて結晶性不純物の生成を伴
なうことを示した。X線パターンは次のデータ
を特徴とした:
【表】
【表】 (c) 上記(a)からのゲルの残部を200℃にて107時間
結晶化させ、X線分析によりFAPO−18を微量
のFAPO−5と共に生成したことが判明した。
合成されたままの生成物の化学組成は、平均
TO2単位当りのTEAOHのモル数として次の通
りであつた: 0.06TEAOH:(Fe0.09Al0.44P0.47)O2
0.014H2O ここに記載した種類のFAPO−18
は四面体単位PO2 +、AlO2 -及びFeO2 -とFeO2 -2
の少なくとも1方よりなる三次元微孔質結晶骨格
構造を有する鉄アルミノリン酸塩物質であり、そ
の本質的実験化学組成は、無水基準で次の通りで
ある: mR:(FexAlyPz)O2 式中、「R」は結晶内気孔系に存在する少なく
とも1種の有機型取剤を示し、「m」は(FexAly
Pz)O2の1モル当りに存在する「R」のモル数
を示しかつ0〜0.3の値を有し、「x」、「y」及び
「z」はそれぞれ酸化物成分に存在する鉄、アル
ミニウム及びリンのモル分率を示し、これらモル
分率は第1図の三成分図における点A、B、C及
びDにより規定される組成領域内にあり、或いは
好ましくは第2図の三成分図における点a、b、
c、及びdにより規定される領域内にあり、前記
鉄アルミノリン酸塩は下記第表に示す少なくと
もd間隔を有する特徴的なX線粉末回折パターン
を有する。本発明の方法により合成されたままの
形態において、「m」は0.02〜0.3の値を有する。 第表 d(A) 相対強度 9.4−9.7 9.41−9.12 vs 15.6−16.1 5.68−5.51 w−m 16.9−17.2 5.25−5.16 w−s 20.2−20.7 4.40−4.29 w−m 21.0−21.6 4.23−4.11 w−m X線粉末回折データが現在得られている合成さ
れたままのFAPO−18組成物は全て下記第表の
一般化パターン内にあるパターンを有する:
【表】
【表】 例 10 (FAPO−34の作成) (a) 23.2gの無水酢酸鉄()〔Fe()(OAc)2
と108.9gのアルミニウムイソプロポキシドと
76.9gの85%オルトリン酸水溶液と123.7gの
水と245.5gの水酸化テトラエチルアンモニウ
ム(TEAOH)の40%水溶液とよりなる反応ゲ
ルを混合方法(c)により作成した。反応混合物の
組成は酸化物モル比として次の通りであつた: 2.0TEAOH:0.2Fe2O3:0.8Al2O3:P2O5
50H2O このゲルの半分を200℃にて117時間結晶化さ
せた。化学分析により、回収された固体生成物
は平均TO2単位当りのTEAOHのモル数として
次の化学組成を有することが判明した: 0.07TEAOH:(Fe0.08Al0.44P0.48)O2
0.29H2O 合成されたままの生成物のX線粉末回折パタ
ーンは次のデータを特徴とした:
【表】 (b) この例の上記(a)からのゲルの残部を125℃に
て117時間結晶化させた。X線分析により、こ
の固体生成物は上記表Sと実質的に同一のX線
粉末回折パターンを有するFAPO−34であるこ
とが判明した。 (c) 上記(a)のFAPO−34組成物の1部を450℃に
て窒素雰囲気中で2時間焼成した。この焼成生
成物のX線粉末回折パターンは次のデータを特
徴とした:
【表】 (d) 600℃にて1.25時間焼成した上記(a)の1部に
つき吸着容量を測定した。この場合、標準マツ
クベイン−ベイカー重力式吸着装置を使用し
た。350℃にて活性化させた試料につき次のデ
ータが得られた:
【表】 例 11 (FAPO−34の作成) 混合方法(c)を用い、5.6gの硫酸第一鉄七水塩
〔Fe(SO4)・7H2O〕;16.4gのアルミニウムイソ
プロポキシド;11.6gの85%オルトリン酸水溶
液;35gの水;及び36.8gの水酸化テトラエチル
アンモニウム(TEAOH)の40%水溶液を混合し
て、酸化物モル比として次の組成を有する反応混
合物を生成させた: 2.0TEAOH:0.2Fe2O3:0.8Al2O3:P2O5
68H2O この反応混合物を200℃にて42時間結晶化させ
た。固体生成物は、上記表Sにおける実質的に同
一のX線粉末回折パターンを有することが判明し
た。 ここに記載した種類のFAPO−34は四面体単位
PO2 +、AlO2 -及びFeO2 -とFeO2 -2の少なくとも
1方よりなる三次元微孔質結晶骨格構造を有する
鉄アルミノリン酸塩物質であり、その本質的実験
化学組成は、無水基準で次の通りである: mR:(FexAlyPz)O2 式中、「R」は結晶内気孔系に存在する少なく
とも1種の有機型取剤を示し、「m」は(FexAly
Pz)O2の1モル当りに存在する「R」のモル数
を示しかつ0〜0.3の値を有し、「x」、「y」及び
「z」はそれぞれ酸化物成分に存在する鉄、アル
ミニウム及びリンのモル分率を示し、これらモル
分率は第1図の三成分図における点A、B、C及
びDにより規定される組成領域内にあり、或いは
好ましくは第2図の三成分図における点a、b、
c、及びdにより規定される領域内にあり、前記
鉄アルミノリン酸塩は下記第XI表に示す少なくと
もd間隔を有する特徴的なX線粉末回折パターン
を有する。本発明の方法により合成されたままの
形態において「m」は0.02〜0.3の値を有する。 第XI表 d(A) 相対強度 9.4−9.6 9.41−9.21 vs 12.8−12.9 6.92−6.86 w−m 15.9−16.1 5.57−5.50 w−m 20.5−20.7 4.33−4.29 m 30.5−30.8 2.931−2.903 w−m X線粉末回折データが現在得られている合成さ
れたままのFAPO−34組成物は全て下記第XII表の
一般化パターン内にあるパターンを有する:
【表】
【表】 例 12 (FAPO−35の作成) (a) 混合方法(a)を用い、酸化物モル比として次の
組成を有する反応混合物を作成した: 1.0C3H16N:0.1Fe2O3:0.9Al2O3:P2O5
60H2O この場合、3.5gの無水酢酸鉄()と37.8
gのアルミニウムイソプロポキシドと23.1gの
85%オルトリン酸水溶液と46.6gの水と57.1g
のメチルキヌリジン(C8H16N)の25.1%水溶
液とを混合した。得られたゲルの半分を150℃
にて66時間結晶化させた。得られた固体生成物
(FAPO−35)は次の化学組成を有した: 0.13C3H16N:(Fe0.04Al0.47P0.49)O2
0.41H2O X線粉末回折パターンは次のデータを特徴と
した:
【表】
【表】 (b) この例における上記(a)からのゲルの残り半分
を200℃にて66時間結晶化させ、上記表Uと実
質的に同じX線パターンを有するFAPO−35組
成物を得た。 (c) 228時間の結晶化時間を用いた以外は、上記
(a)に示した実質的に同様な方法で作成した
FAPO−35の試料を、500℃にて窒素雰囲気中
で2時間焼成した。この焼成生成物のX線粉末
回折パターンは次のデータを特徴とした:
【表】
【表】 ここに記載した種類のFAPO−35は四面体単位
PO2 +、AlO2 -及びFeO2 -とFeO2 -2の少なくとも
1方よりなる三次元微孔質結晶骨格構造を有する
鉄アルミノリン酸塩物質であり、その本質的実験
化学組成は、無水基準で次の通りである: mR:(FexAlyPz)O2 式中、「R」は結晶内気孔系に存在する少なく
とも1種の有機型取剤を示し、「m」は(FexAly
Pz)O2の1モル当りに存在する「R」のモル数
を示しかつ0〜0.3の値を有し、「x」、「y」及び
「z」はそれぞれ酸化物成分に存在する鉄、アル
ミニウム及びリンのモル分率を示し、これらモル
分率は第1図の三成分図における点A、B、C及
びDにより規定される組成領域内にあり、或いは
好ましくは第2図の三成分図における点a、b、
c、及びdにより規定される領域内にあり、前記
鉄アルミノリン酸塩は下記第XII表に示す少なくと
もd間隔を有する特徴的なX線粉末回折パターン
を有する。本発明の方法により合成されたままの
形態において「m」は0.02〜0.3の値を有する。
【表】 X線粉末回折データが現在得られている合成さ
れたままのFAPO−35組成物は全て下記第表
の一般化パターン内にあるパターンを有する:
【表】
【表】 本発明による新規な種類の鉄アルミノリン酸塩
有機ケイ酸塩の触媒活性、特に熱分解活性を示す
ものして、或る種のFAPO種類をベンチ規模の装
置によりn−ブタン熱分解につき試験した。反応
器は長さ254mmかつ内径10.3mmの円筒状石英管と
した。各試験において、反応器には寸法20−40メ
ツシユ(米国標準篩)である試験FAPOの粒子を
0.5〜5gの量で充填し、この量はn−ブタンの
変換が試験条件下で少なくとも50%かつ90%以下
となるように選択した。FAPO試料は予め焼成し
て気孔系から有機物質を除去し、そして反応器中
でヘリウムの流れ中において500℃で1時間その
場で活性化させた。供給原料は2モル%のn−ブ
タンを含有するヘリウム−n−ブタン混合物と
し、これを反応器に50ml/min.の速度で通した。
供給原料及び反応器流出物の分析を慣用のガスク
ロマトグラフイー技術によつて行なつた。反応器
流出物を10分間の操作の後に分析した。この分析
データから、プソイド−1次−速度恒数(Ka)
を計算した。適切なデータを下記の表に示す。
【表】 本発明のFAPO組成物は一般に親水性であり、
たとえばパラフイン、オレフイン及びベンゼン芳
香族種類、(たとえば、ベンゼン、キシレン及び
クメン)のような一般的炭化水素分子よりも優先
的に水を吸着する。したがつて、本発明による金
属アルミノリン酸塩は、天然ガスの乾燥及び熱分
解ガスの乾燥のような吸着分離/精製法における
乾燥剤として有用でる。さらに水はたとえば二酸
化炭素、窒素、酸素及び水素のようないわゆる永
久気体よりも優先的に吸着される。これらの金属
アルミノリン酸塩は、したがつて、リフオーマー
水素流の乾燥及び液化前の酸素、窒素若しくは空
気の乾燥に適当に使用される。この面において、
本発明による金属アルミノリン酸塩の吸着特性
は、せいぜい僅かのイオン交換能しか示さないと
いう事実にも拘らず、低シリカアミノケイ酸塩ゼ
オライトの吸着特性と極めて類以していると思わ
れる。 さらに、本発明のFAPO組成物は新規な表面選
択特性を示し、これは多くの炭化水素変換及び酸
化燃焼反応における触媒若しくは触媒ベースとし
て有用である。これらには当業界で周知された方
法により触媒活性金属を含浸させ或いは充填し、
そしてたとえばシリカ若しくはアルミナベースを
有する触媒組成物を加工する際に使用することが
できる。一般的種類のうち、約5Aより大きい気
孔を有する種類のものが触媒用途に好適である。 FAPO組成物により触媒される炭化水素変換反
応には熱分解、水素添加熱分解、芳香族及びイソ
パラフイン系物質のアルキル化、キシレン異性化
を含む異性化、重合、リフオーミング、水素添
加、脱水素、アルキル交換、脱アルキル化、水素
添加脱環化及び脱水素環化がある。 たとえば白金又はパラジウムのような水素添加
促進剤を含有するFAPO触媒組成物を用いて、重
質残油、環式原料及びその他の水素添加熱分解し
うる添加原料を、204℃〜441℃の範囲の温度にて
2〜80の範囲の水素対炭化水素のモル比を用い
6.895×104〜2.413×107Paの圧力及び0.1〜20、好
ましくは1.0〜10の液体空時速度(LHSV)を用
いて水素添加熱分解することができる。 水素添加熱分解に使用するFAPO触媒組成物は
さらにリフオーミング法に使用するにも適してお
り、この場合炭化水素原料を約371℃〜538℃の温
度、6.895×105〜3.448×106Paの水素圧力、0.1〜
10の範囲のLHSV値かつ1〜20、好ましくは4〜
12の範囲の水素対炭化水素モル比にて触媒と接触
させる。 さらに、これらの同じ触媒、すなわち水素添加
促進剤を含有するものは水素添加異性化法にも有
用であり、この場合たとえばノルマルパラフイン
のような供給原料を飽和の分枝鎖異性体まで変換
する。水素添加異性化は約93℃〜321℃、好まし
くは148℃〜288℃の温度にて約0.2〜1.0のLHSV
値にて行なわれる。水素は1〜5のモル割合
(H/HC)にて炭化水素供給原料と混合して反
応器へ供給される。 それより若干高い温度、すなわち約343℃〜538
℃、好ましくは454℃〜510℃、かつ一般に約
1.034×105〜3.448×105Paの範囲の若干低い圧力
にて、同じ触媒組成物を用いてノルマルパラフイ
ンを水素添加異性化させる。好ましくは、パラフ
イン供給原料はC7−C20の炭素数範囲を有するノ
ルマルパラフインからなつている。供給原料と触
媒との接触時間は、一般にたとえばオレフイン重
合及びパラフイン熱分解のような望ましくない副
反応を避けるよう比較的短かくする。0.1〜10の
範囲、好ましくは1.0〜6.0の範囲のLHSV値が適
している。 本発明によるFAPO触媒の独特な結晶構造及び
アルカリ金属含有量を全く含まない形態での入手
性は、アルキル芳香族化合物の変換、特にトルエ
ン、エチレン、トリメチルベンゼン、テトラメチ
ルベンゼンなどの接触不均化反応に使用するのに
適する。不均化法においては、異性化とアルキル
交換とも生じうる。第族の貴金属アジユバント
を単独で又はたとえばタングステン、モリブデン
及びクロムのような第−B族の金属と組合せ
て、触媒組成物中に全組成物に対し約3〜15重量
%の量で含ませるのが好ましい。余分の水素を反
応帯域に存在させて、これを約204〜399℃の温
度、6.895×105〜1.379×107Paの範囲の圧力かつ
0.1〜15の範囲のLHSV値に維持することができ
る(ただし必らずしも必要でない)。 好ましくは接触熱分解法は、たとえばガス油、
重質ナフサ、脱アスフアルト原油などの供給原料
を用いてFAPO組成物による行なわれ、ガソリン
が特に望ましい生成物である。454〜538℃の温度
条件、0.5〜10のLHSV値及び約0〜3.448×105
圧力条件が適している。 パラフイン系炭化水素供給原料、好ましくは7
個以上の炭素原子を有するノルマルパラフインを
用いてベンゼン、キシレン、トルエンなどを生成
させる脱水素環化反応は、接触熱分解におけると
ほぼ同様な反応条件を用いて行なわれる。これら
の反応については、FAPO触媒をたとえばコバル
ト及びニツケルのような第族の非貴金属陽イオ
ンと組み合せて使用するのが好適である。 環構造を実質的に水素添加することなく芳香核
からパラフイン系側鎖を開裂させることが望まし
い接触脱アルキル化においては、約426〜538℃の
範囲の比較的高い温度を約2.069×106〜6.895×
106Paの中庸な水素圧力と共に使用し、その他の
条件は接触水素添加熱分解につき上記したものと
同様である。好適触媒は、接触脱水素環化に関連
して上記したものと同じ種類である。ここで考え
られる特に望ましい脱アルキル化反応は、メチル
ナフタレンからナフタレンへの変換及びトルエン
及び(又は)キシレンからベンゼンへの変換を包
含する。 接触ヒドロフアイニングにおいては、主たる目
的は供給物における有機硫黄及び(又は)窒素化
合物の選択的水素添加分解を、そこに含まれる炭
化水素分子に殆んど影響することなく促進するこ
とである。この目的で、接触水素添加熱分解につ
き上記した同じ一般的条件及び脱水素環化操作に
関連して上記したと同じ一般的性質を有する触媒
を使用するのが好適である。供給原料はガソリン
フラクシヨン、ケロシン、ジエツト燃料フラクシ
ヨン、デイーゼルフラクシヨン、軽質及び重質ガ
ス油、脱アスフアルト原油などを包含し、これら
はいずれも約5重量%の硫黄びと約3重量%まで
の窒素を含有する。 有機窒素及び有機硫黄化合物を相当な割合で含
有する炭化水素原料のヒドロフアイニング、すな
わち脱窒及び脱硫を行なうには同様な条件を使用
することができる。この種の成分の著量の存在は
水素添加熱分解の触媒活性を著しく阻害すること
が一般に認められている。比較的窒素量の多い供
給物につき1回の通過で同程度の水素添加熱分解
変換をうることが望ましい場合には、より少量の
有機窒素化合物を含有する供給物につき必要とさ
れるよりも極端な条件下で操作する必要がある。
その結果、脱窒、脱硫及び(又は)水素添加熱分
解を任意所定の状況下で特に有利に達成しうる条
件は、必らず供給原料の特性、特に供給原料にお
ける有機窒素化合物の濃度を考慮して決定され
る。これら組成物の水素添加熱分解活性に対する
有機窒素化合物の作用の結果、必らずしも最小の
水素添加熱分解による比較的高含量の有機窒素、
たとえば1回の通過で新鮮供給物の20容量%未満
を有する所定供給原料の脱窒に対し最も適する条
件は、より低い濃度の水素添加熱分解を阻害する
成分、たとえは有機窒素化合物を有する他の供給
原料を水素添加熱分解するのに好適なものと同じ
ではないと思われる。したがつて、或る種の供給
物を特定の触媒及び供給原料につき予め選別した
試験に基づいて接触させるべき条件を確定するの
が当業界での慣例となつた。 異性化反応はリフオーミングにつき上記したと
同様な条件下で行なわれるが、若干酸性度の大き
い触媒を使用する。好ましくは、レフインは260
〜483℃の温度で異性化されるのに対し、パラフ
イン、ナフテン及びアルキル芳香族化合物は371
〜538℃の温度で異性化される。ここで考えられ
る特に望ましい異性化反応はn−ヘプタン及び
(又は)n−オクタンからイソヘプタン、イソオ
クタンへの変換、ブタンからイソブタンへの変
換、メチルシクロペンタンからシクロヘキサンへ
の変換、メタ−キシレン及び(又は)オルト−キ
シレンからパラキシレンへの変換、1−ブテンか
ら2−ブテン及び(又は)イソブテンへの変換、
n−ヘキセンからイソヘキセンへの変換、シクロ
ヘキセンからメチルシクロペンテンへの変換など
を包含する。好適なカチオン型はFAPOと第−
A族、第−B族の金属及び稀土類金属の多価金
属化合物(たとえばスルフイド)との組み合せで
ある。アルキル化及び脱アルキル化法について
は、少なくとも5Aの気孔を有するFAPO組成物
が好適である。アルキル芳香族化合物の脱アルキ
ル化につき使用する場合、一般に温度は少なくと
も176℃であり、供給原料の実質的な熱分解、す
なわち変換生成物が生ずる温度、一般に約372℃
までの温度の範囲とする。この温度は好ましくは
少なくとも232℃であるが、脱アルキル化を受け
る化合物の臨界温度以下である。圧力条件は、少
なくとも芳香族供給物を液体状態に保つように使
用される。アルキル化については、温度を121℃
程度に低くすることもできるが、好ましくは少な
くとも176℃である。ベンゼン、トルエン及びキ
シレンのアルキル化の場合、好適なアルキル化剤
はたとえばエチレン及びプロピレンのようなオレ
フインである。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は、本発明の結晶鉄アルミノリン酸
塩の三成分図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 FeO2、AlO2及びPO2四面体単位の三次元微
    孔質骨格構造を有しかつ無水基準で式: mR:(FexAlyPz)O2 [式中、「R」は結晶質気孔系に存在する少な
    くとも1種の有機型取剤を示し、「m」は (FexAlyPz)O2の1モルあたりに存在する
    「R」のモル数を示しかつO〜0.3の値を有し、
    「x」、「y」及び「z」はそれぞれ四面体酸化物
    として存在する鉄、アルミニウム、及びリンのモ
    ル分率を示し、前記モル分率は第1図の三成分図
    の点A、B、C及びDにより規定される四辺形組
    成領域内に存在するようなものである] により表わされる実験化学組成を有することを特
    徴とする結晶鉄アルミノリン酸塩。 2 四面体酸化物として存在する鉄、アルミニウ
    ム及びリンのモル分率が第2図の三成分図の点
    a、b、c及びdにより規定される四辺形組成領
    域内に存在する特許請求の範囲第1項記載の結晶
    鉄アルミノリン酸塩。 3 「m」が0.02〜0.3の値を有する特許請求の
    範囲第1項記載の組成物。 4 少なくとも第表に示したd−間隔を有する
    特徴的X線粉末回折パターンを有する特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の結晶鉄アルミノリン
    酸塩。 5 少なくとも第表に示したd−間隔を有する
    特徴的X線粉末回折パターンを有する特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の結晶鉄アルミノリン
    酸塩。 6 少なくとも第表に示したd−間隔を有する
    特徴的X線粉末回折パターンを有する特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の結晶鉄アルミノリン
    酸塩。 7 少なくとも第表に示したd−間隔を有する
    特徴的X線回折パターンを有する特許請求の範囲
    第1項又は第2項記載の結晶鉄アルミノリン酸
    塩。 8 少なくとも第表に示したd−間隔を有する
    特徴的X線回折パターンを有する特許請求の範囲
    第1項又は第2項記載の結晶鉄アルミノリン酸
    塩。 9 少なくとも第XI表に示したd−間隔を有する
    特徴的X線回折パターンを有する特許請求の範囲
    第1項又は第2項記載の結晶鉄アルミノリン酸
    塩。 10 少なくとも第表に示したd−間隔を有
    する特徴的X線回折パターンを有する特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の結晶鉄アルミノリン
    酸塩。 11 特許請求の範囲第1項乃至第10項のいず
    れかに記載の組成物を、結晶内気孔系に存在する
    少なくとも幾分かの有機型取剤を除去するのに十
    分高い温度にて焼成する事により製造された結晶
    鉄アルミノリン酸塩。 12 酸化物のモル比として式: aR2O:(FexAlyPz)O2:bH2O [式中、「R」は有機型取剤であり、「a」は
    「R」の有効濃度を構成するのに十分な大きさの
    値を有し、かつ0より大きく3までの範囲内にあ
    り、「b」は2〜500の値を有し、 「x」、「y」及び「z」はそれぞれ(FexAly
    Pz)O2成分における鉄、アルミニウム及びリン
    のモル分率を示しかつそれぞれ少なくとも0.01の
    値を有し、しかも第3図に置ける点E、F、G、
    H、I及びJにより規定される六辺形組成領域内
    に存在する] で表される反応混合組成物を与え、これより
    FeO2、AlO2及びPO2四面体単位の三次元微孔質
    骨格構造を有しかつ無水基準で式: mR:(FexAlyPz)O2 [式中、「R」は結晶質気孔系に存在する少な
    くとも1種の有機型取剤を示し、「m」は(Fex
    AlyPz)O2の1モルあたりに存在する「R」のモ
    ル数を示しかつ0〜0.3の値を有し、「x」、「y」
    及び「z」はそれぞれ四面体酸化物として存在す
    る鉄、アルミニウム、及びリンのモル分率を示
    し、前記モル分率は第1図の三成分図の点A、
    B、C及びDにより規定される四辺形組成領域内
    に存在するようなものである] により表わされる実験化学組成を有する結晶鉄ア
    ルミノリン酸塩の製造方法。 13 反応混合物におけるリン源がオルトリン酸
    である特許請求の範囲第12項記載の方法。 14 反応混合物におけるリン源がオルトリン酸
    であり、かつアルミニウム源がプソイド−ベーマ
    イト及びアルミニウムアルコキシドの群から選択
    される少なくとも1種の化合物である特許請求の
    範囲第12項記載の方法。 15 アルミニウムアルコキシドがアルミニウム
    イソプロポキシドである特許請求の範囲第14項
    記載の方法。 16 有機型取剤が式: R4X+ [式中、Xは窒素又はリンでありかつ各Rは1
    〜8個の炭素原子を有するアルキルもしくはアリ
    ール基である] を有する第四アンモニウム又は第四ホスホニウム
    化合物である特許請求の範囲第12項記載の方
    法。 17 有機型取剤がアミンである特許請求の範囲
    第16項記載の方法。 18 型取剤をテトラプロピルアンモニウムイオ
    ン;テトラエチルアンモニウムイオン;トリプロ
    ピルアミン;トリエチルアミン;トリエタノール
    アミン;ピペリジン;シクロヘキシルアミン;2
    −メチルピリジン;N,N−ジメチルベンジルア
    ミン;N,N−ジエチルエタノールアミン;コリ
    ン;N,N′−ジメチルピペラジン;1,4−ジ
    アザビシクロ−(2,2,2)オクタン;N−メ
    チルジエタノールアミン;N−メチルエタノール
    アミン;N−メチルピペリジン;3−メチルピペ
    リジン;N−メチルシクロヘキシルアミン;3−
    メチルピリジン;4−メチルピリジン;キヌクリ
    ジン;N,N′−ジメチル−1,4−ジアザビシ
    クロ(2,2,2)オクタンイオン;テトラメチ
    ルアンモニウムイオン;テトラブチルアンモニウ
    ムイオン;テトラペンチルアンモニウムイオン;
    ジ−n−ブチルアミン;ネオペンチルアミン;ジ
    −n−ペンチルアミン;イソプロピルアミン;t
    −ブチルアミン;エチレンジアミン、ピロリジ
    ン、2−イミダゾリドン;ジ−n−プロピルアミ
    ン;及び高分子第四アンモニウム塩
    [(C14H32N2)]x +(ここでxは少なくとも2の値を
    有する)よりなる群から選択する特許請求の範囲
    第16項記載の方法。 19 炭化水素を炭化水素変換条件の下で、
    FeO2、AlO2及びPO2四面体単位の三次元微孔質
    骨格構造を有しかつ無水基準で式: mR:(FexAlyPz)O2 [式中、「R」は結晶質気孔系に存在する少な
    くとも1種の有機型取剤を示し、「m」は(Fex
    AlyPz)O2の1モルあたりに存在する「R」のモ
    ル数を示しかつ0〜0.3の値を有し、「x」、「y」
    及び「z」はそれぞれ四面体酸化物として存在す
    る鉄、アルミニウム、及びリンのモル分率を示
    し、前記モル分率は第1図の三成分図の点A、
    B、C及びDにより規定される四辺形組成領域内
    に存在するようなものである] により表わされる実験化学組成を有する結晶鉄ア
    ルミノリン酸塩と接触させる事を特徴とする炭化
    水素の変換方法。 20 炭化水素変換法が熱分解である特許請求の
    範囲第19項記載の方法。 21 炭化水素変換法が水素添加熱分解である特
    許請求の範囲第19項記載の方法。 22 炭化水素変換法が水素添加である特許請求
    の範囲第19項記載の方法。 23 炭化水素変換法が重合である特許請求の範
    囲第19項記載の方法。 24 炭化水素変換法がアルキル化である特許請
    求の範囲第19項記載の方法。 25 炭化水素変換法がリフオーミングである特
    許請求の範囲第19項記載の方法。 26 炭化水素変換法が水素処理法である特許請
    求の範囲第19項記載の方法。 27 炭化水素変換法が異性化である特許請求の
    範囲第19項記載の方法。 28 異性化変換法がキシレン異性化である特許
    請求の範囲第19項記載の方法。 29 炭化水素変換法が脱水素環化である特許請
    求の範囲第19項記載の方法。
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