JPH0375001A - スライドファスナーチエンの測長方法と装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［ａ業上の利用分野］ 本発明は、長尺のスライドファスナーチエンの長さを測
長工程で作用する張力（よる該ファスナーチェンの伸び
に影響されることなく測定できる方法と装置とに関する
。

［従来の技術］ 製作された長尺のスライドファスナーチエンから所要長
さのスライドファスナーチエンを得るよう機械的に測長
する手段として、従来は、該チェノを移送経路に沿って
移送する送りローラ機構にエンコーダを付設し、エンコ
ーダからの出力に基づいて長さを算出する手段が採用さ
れているが、送りローラとスライドファスナーチエンと
の間のスリップや移送時のファスナーテープの伸び等の
ため、正確な測長が図れない問題があとの間に、これを
解決するため、特開昭６２−８４７０５号公報に開示さ
れる手段も提案されているが、該公報に開示される手段
は、位置決めをファスナーエレメントの数で決定するに
すぎなく、測長工程で作用する張力に起因するスライド
ファスナーチエンの伸びに対応する手段は採用されてい
ない。

［発明が解決しようとする課Ｂ］ 前述の従来の方法、装置の現状に鑑み、本発明は、測長
工程において、スライドファスナーチエンの自重と、案
内プーリ等の回転摩擦抵抗とによる張力以外には、張力
が作用しない状態で測長できる方法と装置とを提供する
ことを課題としている。

［課題を解決するための手段］ 前述の課題を解決するため、特許請求の範囲第１項の発
明では、自重と案内プーリの回転摩擦抵抗とによる張力
以外には、張力の作用しない状態で、スライドファスナ
ーチエンを測長装置に引き込み測長するという構成を採
用、特許請求の範囲第２項の発明では、スライドファス
ナーチエンの送り込み装置と送り出し装置との間のスラ
イドファスナーチエンの案内経路に、該チェノの測長装
置が配置され、該測長装置と送り込み装置との間に、該
スライドファスナーチエンの懸垂滞溜空間が設けられて
いると共に、前記送り込み装置には、前記滞溜空間にお
けるスライドファスナーチエンの滞溜量の多少の検出装
置が付設されておとの間に、該検出装置の滞溜１少の検
出信号によとの間に、前記送り込み装置の単位時間当り
の送り込み量が前記送り出し装置の単位時間当りの送り
込み量が、前記送り大となるよう送り込み装置が駆動さ
れるという構成を採用している。

［作用］ 本発明の方法によると、スライドファスナーチエンは、
懸垂状態で滞溜している際の自重と、その姿勢から測長
装置へ引き込まれる際の案内ブーりの回転摩擦抵抗とに
起因する張力以外には張力の作用を受けないので、スラ
イドファスナーチエンの伸びによる測長数値の誤差を防
止でき、前記誤差を考慮して、最終製品としてのスライ
ドファスナー用の個々のスライドファスナーチエンの長
さを若干長めに設定することの無駄を除くことができる
。

また本発明の装置によると、スライドファスナーチエン
の送り込み装置と測長装置との間の懸垂滞溜空間で懸垂
姿勢に保持されたスライドファスナーチエンが測長装置
へ送り出し装置で引き込まれるので、スライドファスナ
ーチエンには、懸垂姿勢における自重による張力と測長
装置へ達するまでの間に経由する案内プーリの回転摩擦
抵抗による張力などの張力以外には全く張力の作用を受
けることが無いので、伸びに起因する測長誤差の発生を
防止できるし、掃溜量が少となれば検出装置の検出信号
で送り込み装置の送り込み量が大とされ、滞溜量が設定
量より多となれば、送り込み装置の送り込み量が小とさ
れるので、スライドファスナーチエンは、常に張力の作
用による伸びが無い状態で測長される。

［実施例］ 特許請求の範囲第１項記載の発明たる方法は、同′ｓ２
項記載の発明の装置によって実施されるので、初めに、
特許請求の範囲第２項の発明の装置の実施例について説
明し、次いでこの装置に基づいて同第１項の発明の実施
態様について説明する。

第１図および第２、特許請求の範囲第２項の発明の実施
例を示しておとの間に、測長装置のフレーム１に、スラ
イドファスナーチェノ２の送り込み装置３が設けられて
いる。この送り込み装置３は、回転軸が水平方向に配設
されている積極駆動される送りローラ４と押えローラ５
とで構成され、図示を省略したスライドファスナーチエ
ン製造装置または貯溜ボックス等から連続してスライド
ファスナーチェノ２を後述する諸装置へ送り込む。

前述の押えローラ５は、図示を省略したバネで送りロー
ラ４へ弾圧させられておとの間に、手指によるレバー操
作で弾圧位置と離間位置との２位置に導かれる。

スライドファスナーチェノ２の送り込み方向の下流には
、該チェノ２の送り出し装置６がフレーム１に設けられ
ている。

この送り出し装置６も回転軸が水平方向に配設された、
積極駆動される送すローラ７と押えローラ８とで構成さ
れておとの間に、押えローラ８は送り込み装置３の押え
ローラ５と同様の構成とされている。

送り込み装置３と送り出し装置６との間のスライドファ
スナーチェノ２の案内経路２３に測長袋Ｒ２２が配置さ
れ、測長装置２２と送り込み装置３との間に、スライド
ファスナーチェノ２の懸垂滞溜空間２４が設けられてい
る。

図示例では、懸垂滞溜空間２４に、スライドファスナー
チェノ２の懸垂によるＵ曲部３８の形成空間部分と、ス
ライドファスナーチェノ２を懸垂姿勢に保持、案内する
案内装置９が配置されている。

案内装置９は、フレーム１に固定された流体圧シリンダ
１ｏのピストンロッド１１に固定されている下部ブリッ
ジ１２と、下部ブリッジ１２に固定されて垂直に立設さ
れた保持杆１３゜１４と、該保持杆１３．１４の上端に
固定された上部ブリッジ１５とを有し、下部ブリッジ１
２に下部プーリ１６が回転自在に支着され、上部ブリッ
ジ１５に上部プーリ１７が回転自在に支着されている。

前述の保持杆１３．１４は、上方のフレーム１に固定さ
れた支持ブロック１８の案内孔１９に導かれて垂直に上
下運動でき、またこの支持ブロック１８には、定位置で
回転自在に軸支されている案内プーリ２０が取り付けら
れている。

前述の送りローラ４、送りローラ７、下部プーリ１６、
上部プーリ１７および案内プーリ２０は、河−垂直面内
に周面中心線が位置するよう配置され、かつ送りローラ
４から送り込まれたスライドファスナーチェノ２は、懸
垂滞溜空間２４において垂下したのちＵ曲部３８を形成
して上方へ向って案内プーリ２０に巻き掛けられたのち
再び垂下して下部プーリ１６に巻き掛けられ、再び垂直
上方へ向って上部プーリ１７に巻き掛けられて送りロー
ラ７へ導かれるようにスライドファスナーチェノ２の案
内経路を構成している。

図示の実施例では、上部プーリ１７の直下の前記案内経
路２３に臨んで測長装置２２が、支持ブロック１８に固
定配置されている。

第１図に示す実施例ではファスナーエレメント２１が金
属製とされているので第２図に示されるごとく、測長装
置２２として金属探知エレメント３９が利用され該金属
探知エレメント３９がファスナーエレメント２１の脚４
４０に対峙させられ、ファスナーエレメント２１の１個
ごとに検知信号を出力するように構成されているが、第
３図に示されるように、ファスナーエレメント４１が合
成樹脂製の場合には、隣接するファスナーエレメント４
１の脚間に順次ニ喰い込む歯部２６を有する歯車状の回
転子２７を用い、スライドファスナーチェノ２の移動に
より回転子２７を回転させ、回転子２７をエンコーダー
に連係させ、回転数と歯数との関係を演算してファスナ
ーエレメント４１の数を計数するようにしてもよい。

測長装置２２の出力回路２８は、演算回路２９に接続さ
れ、この演算回路２９は、インプットされたスライドフ
ァスナーチェノ２の一定長さと出力回路２８から人力さ
れたフ７スナーエレメント数とからエレメントピッチを
算出し、出力回路３０から出力する。

演算回路２９にインプットされるスライドファスナーチ
ェノ２の一定長さは、第１図の実施例ではシリンダ１０
のピストンロッド１１がストロークエンドからアプロー
チエンドに至る進出長さとして、回路３１で演算回路２
９に人力される。

前述の測長装置２２の出力回路２８と演算回路２９の出
力回路３ｏとは、制御回路３２に接続されている。

この制御回路３２は、製造すべきスライドファスナーチ
ェノ２の長さを予め設定されておとの間に、前記測長装
置２２の計測値を回路２８で入力され、また演算回路２
９からエレメントピッチを出力回路３０で入力され、入
力された両信号によとの間に、測長装置２２で計測され
たスライドファスナーチェノ２が予め設定された長さと
なったことを決定、検出し、出力回路３３から出力する
。

出力回路３３からの出力により少なくとも測長装置の停
止等の制御が行なわれるが、前記エンコーダーから測長
値を直接読み取るようにしてもよいことは勿論である。

以上説明した特許請求の範囲第２項の発明に係る測長装
置により実施されるところの、特許請求の範囲第１項の
発明の実施態様は次のごとくである。

準備工程として、シリンダ１０のピストンロッド１１は
最も後退した位置たるストロークエンドに置き、送り込
み装置３と送り出し装置６とは停止とし、制御回路３２
に製造すべきスライドファスナーチェノ２の長さをイン
プットしたのち、被測長物たるスライドファスナーチェ
ノ２の先導端３４を、第１図および第４図に示すように
送り込み装置３の送りローラ４と押えローラ５の間から
弓き出し、ガイドローラ３５゜３６．３７に当接させて
０曲部３８を垂下させた懸垂状態で固定配置の案内プー
リ２０に巻き掛け、下垂させて下部プーリ１６に巻き掛
け、測長装置２２を通して上部プーリ１７に巻き掛けた
のち、送り出し装置６の送りローラ７と押えローラ８と
の間に挿入する。

この結果送り込み装置３と案内プーリ２０との間および
案内プーリ２０と下部プーリ１６と上部プーリ１７との
間である懸垂滞溜空間２４において、スライドファスナ
ーチェノ２は０曲部３８を備えた懸垂状態で保持される
。

前述の送り込み装置３と案内プーリ２０との間に形成さ
れる０曲部３８の両側位置には、掃溜量の検出装置２５
たる光電式検出器６０゜６１が配設され、滞溜量の多少
、すなわち０曲部３８の存否を検出するように構成され
ておとの間に、該光電式検出器６０．６１の出力は、送
り込み装置３の図示を省略した駆動機構に人力され、０
曲部３８が上方へ移動したとき、すなわち送り出し装置
６によるスライドファスナーチェノ２の送り出し量が送
り込み装置３による送り込み量より大となとの間に、滞
溜量が少となったときに、０曲部３８の不検出信号によ
り送り込み装置３の回転速度を大として送り込み量を送
り込み量が、前記送り大とし、適正位置に０曲部３８が
常に形成され、滞溜量が適正量となるようにし、案内装
置９により懸垂姿勢とされているスライドファスナーチ
ェノ２に無用な引張り張力が作用しないように意図され
ている。

以上説明した準備工程の完了後、第１工程としてピスト
ンロッド１１を最上昇位置たるアプローチエンドまで上
昇させる。このピストンロッド１１の上昇により下部プ
ーリ１６と上部プーリ１７とは上昇し、スライドファス
ナーチェノ２も定位置に配置されている測長装置２２を
通って上昇させられるので、前記スライドファスナーチ
ェノ２の上昇行程の間にファスナーエレメント数が計数
され、その出力が演算回路２９に人力される。

なお、演算回路２９には、予めピストンロッド１１のス
トロークエンドからアプローチエンドへの上昇により上
昇運動させられるスライドファスナーチェノ２の長さす
なわち一定長さをインプットしておくものとする。

この結果、前記一定長さ内におけるエレメントピッチが
演算回路２９で演算され出力回路３０から出力され、制
御回路３２に人力される。

なお、第１図に示す状態において、測長装置２２に対応
する位置から先導端３４に至る間のスライドファスナー
チェノ２の部分については、エレメント数の計測が行な
われないが、この間の長さは概ね一定とじつるので、演
算回路２９で、その長さをマイナス計算させることによ
との間に、エレメントピッチの算出への影響を防止でき
る。

この実施態様においては、ピストンロッド１１が上昇す
ると、定位置の送り出し装置６と案内プーリ２０とに対
し、上部プーリ１７が高位置に上昇するため、上部プー
リ１７と送り出し装置６との間と、上部プーリ１７と下
部プーリ１６との間のスライドファスナーチェノ２の長
さは、ピストンロッド１１の上昇ストロークより著しく
長くなとの間に、従って計測区間が長くなとの間に、計
測誤差を最小限とすることができる。

この実施態様では、ファスナーエレメント数を計数すべ
きスライドファスナーチェノ２の一定長さを長く設定で
きるにも拘らず、ピストンロッド１１の上昇ストローク
は著しく短くしつるので、測長装置を比較的コンパクト
な構造とすることができる。

以上の計測完了後に測長装置２２を非作用状態として、
ピストンロッド１１を下降させ、第１図に示す状態とし
て第１工程を終る。

続いて第２工程として、第１図に示す状態から送り込み
装置３と送り出し装置６とを作動させ、測長装置２２で
ファスナーエレメント数を計数しつつ、スライドファス
ナーチェノ２を送り出し、測長装置２２による計数値は
連続して出力回路２８で制御回路３２へ入力する。

制御回路３２では、準備工程において、製造すべきスラ
イドファスナーチェノ２の長さがインプットされ、また
該スライドファスナーチェノ２のエレメントピッチが第
１工程で人力されることによとの間に、インプットされ
た製造すべき長さに相応するエレメント数が判別され、
前記第２工程における測長装置２２でのエレメント数の
人力値が、前記判別数に合致した時点で、製造すべきス
ライドファスナーチェノ２の所定長さが決定され、全装
置の停止あるいは、図示を省略しであるが、測長装置２
２の直近上流側でのスライドファスナーチェノ２の切断
等の制御が行なわれ、第２工程が完了する。

第２工程の完了後、同一のスライドファスナーチェノ２
について別の長さの測長を行なうときは、直前に計測し
たエレメントピッチをそのまま用いて同様の測長を行な
ってもよく、また新たに一定長さの範囲のファスナーエ
レメント数の計数、エレメントピッチの演算を行ない正
確な測長を期してもよい。

さらに別のロットについて所定長さの測長を行なうとき
は、前述の準備工程、第１工程、第２工程が繰り返され
、ロット間のエレメントピッチにバラツキが存していて
も、全ロットについて正確に測長が行なわれる。

前述の滞溜量の検出装置２５の作用によとの間に、送り
込み装置３の回転速度を大とするときも、この指令の解
除のときも、送り込み装置３の回転速度は時間遅れをも
って増速されたとの間に、増速が解かれたりして、定速
化するまで若干の時間を要し、前記０曲部３８は、検出
装置２５に対し常に上下を繰り返し、滞溜量の概ねの均
一化が図られる６なお、滞溜量の検出装置２５としては
、図示例に限定されないことは勿論である。

［効果］ 特許請求の範囲第１項の発明によれば、スライドファス
ナーチエンは、懸垂状態で滞溜している際の自重と、そ
の姿勢から測長装置へ引き込まれる際の案内ブーりの回
転摩擦抵抗とに起因する張力以外には、張力の作用を受
けないので、スライドファスナーチエンの伸びによる測
長数値の誤差を防止でき、前記誤差を考慮して、最終製
品としてのスライドファスナー用のスライドファスナー
チエンの長さを若干長めに設定することの無駄を除くこ
とができる効果がある。

また特許請求の範囲第２項の発明によれば、スライドフ
ァスナーチエンの送り込み装置と測長装置との間の懸垂
掃溜空間で懸垂姿勢に保持されたスライドファスナーチ
エンが測長装置へ送り出し装置で引き込まれるので、ス
ライドファスナーチエンには、懸垂姿勢における自重に
よる張力と測長装置へ達するまでの間に経由する案内プ
ーリの回転摩擦抵抗による張力などの張力以外には全く
張力の作用を受けることが無いので、伸びに起因する測
長誤差の発生を防止できるし、滞溜量の多少の検出装置
の検出信号により滞溜量が少となれば送り込み装置の送
り込み量が犬とされ、滞溜量が設定量より多となれば、
送り込み装置の送り込み量が小とされるので、スライド
ファスナーチエンは、常に張力の作用を最小とする良好
な懸垂滞溜状態に保持される効果を奏する。

滞溜量の多少の検出装置の検出信号によとの間に、滞溜
量が少となれば、送り込み装置の送り込み量が大とされ
、滞溜量が多となれば送り込み量が小とされるので、ス
ライドファスナーチエンは常に張力の作用を最小とする
良好な懸垂滞溜状態に保持される効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る装置の実施の一例の一部切欠斜面
図、第２図は第１図に示すものに使用されている測長装
置を示す拡大斜面図、第３図は異なる測長装置を示す拡
大斜面図である。 ２：スライドファスナーチエン、３：送り込み装置、６
：送り出し装置、２２：測長装置、２３：案内経路、２
４：懸垂滞溜空間、２５：検出装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）自重と案内プーリの回転摩擦抵抗とによる張力以
   外には張力の作用しない状態で、スライドファスナーチ
   エンを測長装置に引き込み測長することを特徴とするス
   ライドファスナーチエンの測長方法。 （２）スライドファスナーチエン（２）の送り込み装置
   （３）と送り出し装置（６）との間の、スライドファス
   ナーチエン（２）の案内経路（２３）に、該チエン（２
   ）の測長装置 （２２）が配置され、該測長装置（２２）と送り込み装
   置（３）との間に、該スライドファスナーチエン（２）
   の懸垂滞溜空間（２４）が設けられていると共に、前記
   送り込み装置（３）には、前記懸垂滞溜空間（２４）に
   おけるスライドファスナーチエン（２）の滞溜量の多少
   の検出装置（２５）が付設されており、該検出装置（２
   ５）の、少なくとも滞溜量少の検出信号により、前記送
   り込み装置 （３）の単位時間当りの送り込み量が、前記送り出し装
   置（６）の単位時間当りの送り出し量より大となるよう
   に送り込み装置（３）が駆動されるスライドファスナー
   チエンの測長装置。