JPH0373937A - 背面投射形立体映像プロジェクションテレビ - Google Patents
背面投射形立体映像プロジェクションテレビInfo
- Publication number
- JPH0373937A JPH0373937A JP1210191A JP21019189A JPH0373937A JP H0373937 A JPH0373937 A JP H0373937A JP 1210191 A JP1210191 A JP 1210191A JP 21019189 A JP21019189 A JP 21019189A JP H0373937 A JPH0373937 A JP H0373937A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fresnel lens
- lens sheet
- birefringence
- phase difference
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 43
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims description 2
- 230000010287 polarization Effects 0.000 abstract description 12
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 20
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 18
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 18
- 238000000034 method Methods 0.000 description 15
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 12
- 229920005990 polystyrene resin Polymers 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 229920005668 polycarbonate resin Polymers 0.000 description 7
- 239000004431 polycarbonate resin Substances 0.000 description 7
- 239000004925 Acrylic resin Substances 0.000 description 5
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 5
- 229920000178 Acrylic resin Polymers 0.000 description 4
- BAPJBEWLBFYGME-UHFFFAOYSA-N Methyl acrylate Chemical compound COC(=O)C=C BAPJBEWLBFYGME-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 4
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 238000010125 resin casting Methods 0.000 description 3
- JIGUQPWFLRLWPJ-UHFFFAOYSA-N Ethyl acrylate Chemical compound CCOC(=O)C=C JIGUQPWFLRLWPJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N acrylic acid group Chemical group C(C=C)(=O)O NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- PNJWIWWMYCMZRO-UHFFFAOYSA-N pent‐4‐en‐2‐one Natural products CC(=O)CC=C PNJWIWWMYCMZRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000006116 polymerization reaction Methods 0.000 description 2
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 2
- 125000002723 alicyclic group Chemical group 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 1
- 229920006026 co-polymeric resin Polymers 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 238000004132 cross linking Methods 0.000 description 1
- 230000008034 disappearance Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 1
- 239000004417 polycarbonate Substances 0.000 description 1
- 229920000515 polycarbonate Polymers 0.000 description 1
Landscapes
- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
- Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、背面投射形立体映像プロジェクションテレビ
に係り、特に立体映像の消失や異和感の防止に好適な背
面投射形立体映像プロジェクションテレビに関する。
に係り、特に立体映像の消失や異和感の防止に好適な背
面投射形立体映像プロジェクションテレビに関する。
この種の従来技術としては、特開昭63−316037
号公報に示されているように、前面投射形プロジェクシ
ョンテレビの光学系を図示した第9図の如く、映像投射
光源部11にて右廻り円偏光12a(以下、右円偏光と
呼ぶ)と左廻り円偏光12b(以下、左円偏光と呼ぶ)
の映像がそれぞれ射出され、スクリーン13に投射され
る。
号公報に示されているように、前面投射形プロジェクシ
ョンテレビの光学系を図示した第9図の如く、映像投射
光源部11にて右廻り円偏光12a(以下、右円偏光と
呼ぶ)と左廻り円偏光12b(以下、左円偏光と呼ぶ)
の映像がそれぞれ射出され、スクリーン13に投射され
る。
スクリーンに投射された右円偏光と左円偏光の映像を右
円偏光板と左円偏光板を左右に設けた円偏光めがね14
を透して見ると立体映像として鑑賞することができる。
円偏光板と左円偏光板を左右に設けた円偏光めがね14
を透して見ると立体映像として鑑賞することができる。
上記、従来技術は前面投射形立体映像プロジェクショク
テレビに関するもので、スクリーン13の光学歪、即ち
スクリーンの製造において生じる応力に起因する複屈折
(光位相差)による映像光の偏光ずれについて配慮する
必要がなかった。
テレビに関するもので、スクリーン13の光学歪、即ち
スクリーンの製造において生じる応力に起因する複屈折
(光位相差)による映像光の偏光ずれについて配慮する
必要がなかった。
しかし、本発明に係る背面投射形立体映像プロジェクシ
ョンテレビおよびスクリーンの光学系の構成は第10図
に示すようになっており、スクリーン13’の光学歪が
問題となる。フレネルレンズシート2やレンチキュラー
レンズシート1の平面内の光学歪(複屈折)を極めて小
さくしても、映像光が斜入射するフレネルレンズシート
2の板厚断面内の複屈折(光位相差)は通常Δn=−7
00X10””と大きく、その複屈折によって映像光の
偏光が乱されることになり、入射角度の大きいフレネル
レンズシート2の外周部では映像の立体感が消失したり
、立体像の異和感が生じるという問題があった。
ョンテレビおよびスクリーンの光学系の構成は第10図
に示すようになっており、スクリーン13’の光学歪が
問題となる。フレネルレンズシート2やレンチキュラー
レンズシート1の平面内の光学歪(複屈折)を極めて小
さくしても、映像光が斜入射するフレネルレンズシート
2の板厚断面内の複屈折(光位相差)は通常Δn=−7
00X10””と大きく、その複屈折によって映像光の
偏光が乱されることになり、入射角度の大きいフレネル
レンズシート2の外周部では映像の立体感が消失したり
、立体像の異和感が生じるという問題があった。
そこで本発明の目的は、上記従来の問題点を解消し、円
偏光あるいは直線偏光後の映像光の偏光状態を乱さない
ようにフレネルレンズシートの複屈折を適正化し映像の
立体感に優れた改良された背面投射形立体映像プロジェ
クションテレビを提供することにある。
偏光あるいは直線偏光後の映像光の偏光状態を乱さない
ようにフレネルレンズシートの複屈折を適正化し映像の
立体感に優れた改良された背面投射形立体映像プロジェ
クションテレビを提供することにある。
背面投射形プロジェクションテレビにおいて、偏光を利
用して立体映像を鑑賞する方式としては第1表に示す方
式が考えられる。即ち、第1表に示すように光源部より
投射される映像光の偏光状態(円偏光、直線偏光)に応
じて光学歪の光位相差δおよび光学主軸を設定すること
により、スクリーンから射出される映像光の偏光状態は
円偏光あるいは直線偏光となる。従って、テレビ鑑賞者
はその偏光状態に応じて右・左円偏光めがね、あるいは
水平・垂直偏光めがねをかけることにより立体映像を観
ることができる。
用して立体映像を鑑賞する方式としては第1表に示す方
式が考えられる。即ち、第1表に示すように光源部より
投射される映像光の偏光状態(円偏光、直線偏光)に応
じて光学歪の光位相差δおよび光学主軸を設定すること
により、スクリーンから射出される映像光の偏光状態は
円偏光あるいは直線偏光となる。従って、テレビ鑑賞者
はその偏光状態に応じて右・左円偏光めがね、あるいは
水平・垂直偏光めがねをかけることにより立体映像を観
ることができる。
第 l 表
n=o、±l、±2、±3・・・・・・ここで、第1表
のAとCの方式でn=oの場合を考える。つまり、スク
リーンを含む光学歪において、光学歪(複屈折、光位相
差)がない場合である。スクリーンを構成するレンチキ
ュラーレンズシート1については第2図の光学系断面図
に示すように光入射角度θ2は、最大でも2〜3°程度
と極めて小さく、平面内複屈折を小さくすることを考え
れば良いが、フレネルレンズシート2では第2図に示す
ようにプロジェクションテレビの大きさによって異なる
が、最外周の光入射角度θは約35°と大きく、フレネ
ルレンズシート材料の屈折率nを1.5とするとフレネ
ルレンズシート2内での屈折角θ1は約22.5°とな
り、フレネルレンズシートの平面内複屈折を如何に小さ
くしても板厚断面の複屈折の影響をうけ、映像光の偏光
状態が乱れる。そのため入射する映像光の偏光状態が乱
れないようフレネルレンズシートの板厚断面の複屈折を
規定し、立体感の優れる映像を得るようにしたものであ
る。
のAとCの方式でn=oの場合を考える。つまり、スク
リーンを含む光学歪において、光学歪(複屈折、光位相
差)がない場合である。スクリーンを構成するレンチキ
ュラーレンズシート1については第2図の光学系断面図
に示すように光入射角度θ2は、最大でも2〜3°程度
と極めて小さく、平面内複屈折を小さくすることを考え
れば良いが、フレネルレンズシート2では第2図に示す
ようにプロジェクションテレビの大きさによって異なる
が、最外周の光入射角度θは約35°と大きく、フレネ
ルレンズシート材料の屈折率nを1.5とするとフレネ
ルレンズシート2内での屈折角θ1は約22.5°とな
り、フレネルレンズシートの平面内複屈折を如何に小さ
くしても板厚断面の複屈折の影響をうけ、映像光の偏光
状態が乱れる。そのため入射する映像光の偏光状態が乱
れないようフレネルレンズシートの板厚断面の複屈折を
規定し、立体感の優れる映像を得るようにしたものであ
る。
すなわち、本発明の上記目的は、(1)、背面投射形プ
ロジェクションテレビにおいて、フレネルレンズシート
の厚みをt、該フレネルレンズシート内を透過する光の
波長をλ、眩光のフレネルレンズシートへの入射後の屈
折角を01としたとき、該フレネルレンズシートの板厚
断面内の平均複屈折をΔnとすれば、 を満足するフレネルレンズシートを用いて成る背面投射
式立体映像プロジェクションテレビにより、また、好ま
しくは(2)、背面投射形プロジェクションテレビにお
いて、フレネルレンズシートの板厚断面内の複屈折Δn
を相殺する光位相差補償板を、前記フレネルレンズシー
トに隣接して設けて成る背面投射式立体映像プロジェク
ションテレビにより、さらに好ましくは(3)、背面投
射形プロジェクションテレビにおいて、2枚のシリンド
リカルフレネルレンズシートを直交するように重合せ、
該2枚のシリンドリカルフレネルレンズシートの板厚断
面内の複屈折の和を相殺する光位相差補償板を、前記レ
ンズシートに隣接して設けて成る背面投射式立体映像プ
ロジェクションテレビにより、達成される。
ロジェクションテレビにおいて、フレネルレンズシート
の厚みをt、該フレネルレンズシート内を透過する光の
波長をλ、眩光のフレネルレンズシートへの入射後の屈
折角を01としたとき、該フレネルレンズシートの板厚
断面内の平均複屈折をΔnとすれば、 を満足するフレネルレンズシートを用いて成る背面投射
式立体映像プロジェクションテレビにより、また、好ま
しくは(2)、背面投射形プロジェクションテレビにお
いて、フレネルレンズシートの板厚断面内の複屈折Δn
を相殺する光位相差補償板を、前記フレネルレンズシー
トに隣接して設けて成る背面投射式立体映像プロジェク
ションテレビにより、さらに好ましくは(3)、背面投
射形プロジェクションテレビにおいて、2枚のシリンド
リカルフレネルレンズシートを直交するように重合せ、
該2枚のシリンドリカルフレネルレンズシートの板厚断
面内の複屈折の和を相殺する光位相差補償板を、前記レ
ンズシートに隣接して設けて成る背面投射式立体映像プ
ロジェクションテレビにより、達成される。
先ず、立体映像を得るための光学歪(複屈折、光位相差
)の規定について説明する。
)の規定について説明する。
実験データから映像を立体像として鑑賞可能なのは、目
に入ってくる左、右の映像光の強度比がi:10(コン
トラスト比10)以上必要である。
に入ってくる左、右の映像光の強度比がi:10(コン
トラスト比10)以上必要である。
さらに異和感のない品位のある立体像を得るには、コン
トラスト比30以上が望ましく、さらに人間の目で完全
な立体像として感するためには50以上必要である。
トラスト比30以上が望ましく、さらに人間の目で完全
な立体像として感するためには50以上必要である。
円偏光状態において光学部品の先位相差誤差(許容範囲
)をδとすると、そのときの出射映像光の強度(11)
cは次式で示される。
)をδとすると、そのときの出射映像光の強度(11)
cは次式で示される。
δ
(1,)c=a”sun” ()
・・−・ (1)ま ただし、aは出射映像光の振幅 この円偏光と逆廻り(π/2の位相ずれ)の出射映像光
の強度(Is)cは次式で示される。
・・−・ (1)ま ただし、aは出射映像光の振幅 この円偏光と逆廻り(π/2の位相ずれ)の出射映像光
の強度(Is)cは次式で示される。
従って、コントラスト比(工8/工、)cは、δ
π となる、この関係を第8図に示す。つまり、この図は先
位相差誤差と映像コントラスト比との関係を示したもの
である。(3)式および第8図より、コントラスト比を
10以上にするにはδは0.2π以下、コントラスト比
30以上にするにはδは0.11π以下、さらにコント
ラスト比50以上にするにはδは0.097C以下にす
る必要のあることがわかる。従って1円偏光を利用した
立体プロジェクションテレビにおいて、光学系の先位相
差誤差(許容範囲)を0.2π以下にしておけば立体映
像を得ることができる。
π となる、この関係を第8図に示す。つまり、この図は先
位相差誤差と映像コントラスト比との関係を示したもの
である。(3)式および第8図より、コントラスト比を
10以上にするにはδは0.2π以下、コントラスト比
30以上にするにはδは0.11π以下、さらにコント
ラスト比50以上にするにはδは0.097C以下にす
る必要のあることがわかる。従って1円偏光を利用した
立体プロジェクションテレビにおいて、光学系の先位相
差誤差(許容範囲)を0.2π以下にしておけば立体映
像を得ることができる。
次に、直線偏光状態において、光学部品の先位相差誤差
(許容範囲)をδとし、この光学部品の光学主軸と直線
偏光とのなす角をφとするとそのときの出射映像光の強
度(I 、)+1は次式で示される。
(許容範囲)をδとし、この光学部品の光学主軸と直線
偏光とのなす角をφとするとそのときの出射映像光の強
度(I 、)+1は次式で示される。
(I L)lL= a ”sin” (2ψ) sin
”() −(4)この直線偏光と直交する投射映像
光の強度(I−)iは次式で示される。
”() −(4)この直線偏光と直交する投射映像
光の強度(I−)iは次式で示される。
δ
(1,)a= a”(l−sin”(2φ)sin2(
−))(5) 従って、直線偏光状態のコントラスト比は、ここで、φ
の影響を無視するためにsin” 2φが最大となるφ
=π/4としてδの影響を検討すると、となり、先の(
3)式と同じ式になる。それ故、コントラスト比を10
以上にするにはδは0.2寓以下、コントラスト比30
以上にするにはδは0.11π以下、さらにコントラス
ト比50以上にするにはδは0.09%以下にすれば良
い、従って、直線偏光を利用した立体プロジェクション
テレビにおいて、光学系の先位相差誤差(許容範囲)を
0.2π以下にしておけばφの値如何によらず立体映像
を得ることができる。
−))(5) 従って、直線偏光状態のコントラスト比は、ここで、φ
の影響を無視するためにsin” 2φが最大となるφ
=π/4としてδの影響を検討すると、となり、先の(
3)式と同じ式になる。それ故、コントラスト比を10
以上にするにはδは0.2寓以下、コントラスト比30
以上にするにはδは0.11π以下、さらにコントラス
ト比50以上にするにはδは0.09%以下にすれば良
い、従って、直線偏光を利用した立体プロジェクション
テレビにおいて、光学系の先位相差誤差(許容範囲)を
0.2π以下にしておけばφの値如何によらず立体映像
を得ることができる。
一方、フレネルレンズシートの板厚断面の複屈折によっ
て生じる映像光の偏光ずれ、即ち光位相差ずれδにつき
、再び第2図を用いて述べる。
て生じる映像光の偏光ずれ、即ち光位相差ずれδにつき
、再び第2図を用いて述べる。
図示の如く、フレネルレンズシート2の板厚をt、屈折
角を01、光の波長をλとし、平面内複屈折が板厚断面
円複屈折に比べて無視できるとするとフレネルレンズシ
ート2の板厚断面内の板厚方向平均複屈折Δnによる光
位相差δfは次式で示される。
角を01、光の波長をλとし、平面内複屈折が板厚断面
円複屈折に比べて無視できるとするとフレネルレンズシ
ート2の板厚断面内の板厚方向平均複屈折Δnによる光
位相差δfは次式で示される。
従って、先に述べた゛立体映像を得るために規定すべき
光位相差δから、フレネルレンズシートの板厚断面内の
板厚方向平均複屈折Δnが定まる。
光位相差δから、フレネルレンズシートの板厚断面内の
板厚方向平均複屈折Δnが定まる。
立体映像を得るための必要条件となるδ≦0.2πを(
8)式に代入すると、 となる。また、立体感の優れる映像を得る条件としては
δ≦0.117cが望ましく、これを(8)式に代入す
ると、 さらに、はぼ完全な立体映像を得る条件としてδ≦0.
09πを(8)式に代入すると。
8)式に代入すると、 となる。また、立体感の優れる映像を得る条件としては
δ≦0.117cが望ましく、これを(8)式に代入す
ると、 さらに、はぼ完全な立体映像を得る条件としてδ≦0.
09πを(8)式に代入すると。
となる。
このように、(9)〜(11)式に示したΔnをもつフ
レネルレンズシートを用いることが品位の優れる立体映
像を得る背面投射形プロジェクションテレビを実現する
ための必要条件となる。尚、板厚断面内の板厚方向平均
′Mi屈折Δnは次式で定義する。
レネルレンズシートを用いることが品位の優れる立体映
像を得る背面投射形プロジェクションテレビを実現する
ための必要条件となる。尚、板厚断面内の板厚方向平均
′Mi屈折Δnは次式で定義する。
ここで、Δn(t)は板厚的任意の点の板厚断面内の複
屈折率である。
屈折率である。
以下、本発明の一実施例を第1〜7図により説明する。
なお1本実施例では、46′背面投射形プロジェクショ
ンテレビを代表例として述べるが、本発明はプロジェク
ションテレビの大きさに規定されるものではない。また
、各実施例は、第1表のAおよびCのn=oの場合を代
表例として述べるが、その他の場合も同様の趣旨で実施
可能であることは云うまでもない。
ンテレビを代表例として述べるが、本発明はプロジェク
ションテレビの大きさに規定されるものではない。また
、各実施例は、第1表のAおよびCのn=oの場合を代
表例として述べるが、その他の場合も同様の趣旨で実施
可能であることは云うまでもない。
実施例 1゜
第1図は本発明による背面投射形プロジェクションテレ
ビのスクリーン構成の斜視図を示したものである。レン
チキュラレンズシート1は、形状の特殊性から通常アク
リル樹脂の押出し・ロール成形によって製造される。そ
のため、平面内の複屈折Δ” xy (” n X−n
y)ならびに板厚断面内の複屈折Δnxz (=nx
nz) 、Δnyz(=ny−nzは1通常それぞ
れ300X10−” 150X10−’ 15XI
Q−’とX方向に延伸されたことを裏付ける複屈折が存
在する。
ビのスクリーン構成の斜視図を示したものである。レン
チキュラレンズシート1は、形状の特殊性から通常アク
リル樹脂の押出し・ロール成形によって製造される。そ
のため、平面内の複屈折Δ” xy (” n X−n
y)ならびに板厚断面内の複屈折Δnxz (=nx
nz) 、Δnyz(=ny−nzは1通常それぞ
れ300X10−” 150X10−’ 15XI
Q−’とX方向に延伸されたことを裏付ける複屈折が存
在する。
先に述べたように、ブレネルレンズシート2から出射さ
れた映像光3がレンチキュラレンズシート1に入射する
角度θ2は、第2図の断面図に示すように約2〜3″で
極めて小さい。そのため、本発明で対象としている板厚
断面円複屈折はほとんど問題とならない、従って、レン
チキュラレンズシート1の複屈折の相殺法としては、平
面内複屈折を相殺するもので良く、つまり単純にはレン
チキュラレンズシート1と同様の樹脂で同様の製造法で
背整形された透明シートを位相差補償板4としてレンチ
キュラレンズシートと延伸方向(ロール方向)が直交す
るように設置すれば良い。
れた映像光3がレンチキュラレンズシート1に入射する
角度θ2は、第2図の断面図に示すように約2〜3″で
極めて小さい。そのため、本発明で対象としている板厚
断面円複屈折はほとんど問題とならない、従って、レン
チキュラレンズシート1の複屈折の相殺法としては、平
面内複屈折を相殺するもので良く、つまり単純にはレン
チキュラレンズシート1と同様の樹脂で同様の製造法で
背整形された透明シートを位相差補償板4としてレンチ
キュラレンズシートと延伸方向(ロール方向)が直交す
るように設置すれば良い。
次に、フレネルレンズシート2については映像光の入射
角θが外周部で大きく、平面内複屈折は勿論のこと板厚
断面円複屈折によって映像光の偏光状態に影響を与える
。第2図において46′サイズの場合、映像光のフレネ
ルレンズシート2への最大入射角θは、通常の設計では
約36.7゜である。ここで、フレネルレンズシート材
料の屈折率n=1.49とすると、屈折角θ1は23.
6’ となる。従って、フレネルレンズシート2の板厚
tを3.3m+とじて、立体映像が得られる条件である
コントラスト比10の場合の光位相差δを0.2π、λ
=589nmとし、平面内複屈折が無視できるほど小さ
い場合(nx4ny)の(9)式にてフレネルレンズシ
ート2の板厚断面内の複屈折Δn(= nつ2+Δn
ケ2)を求めると、1Δnl≦112X10−@となる
。
角θが外周部で大きく、平面内複屈折は勿論のこと板厚
断面円複屈折によって映像光の偏光状態に影響を与える
。第2図において46′サイズの場合、映像光のフレネ
ルレンズシート2への最大入射角θは、通常の設計では
約36.7゜である。ここで、フレネルレンズシート材
料の屈折率n=1.49とすると、屈折角θ1は23.
6’ となる。従って、フレネルレンズシート2の板厚
tを3.3m+とじて、立体映像が得られる条件である
コントラスト比10の場合の光位相差δを0.2π、λ
=589nmとし、平面内複屈折が無視できるほど小さ
い場合(nx4ny)の(9)式にてフレネルレンズシ
ート2の板厚断面内の複屈折Δn(= nつ2+Δn
ケ2)を求めると、1Δnl≦112X10−@となる
。
従って、nx”Fny、1Δn1≦112X10−’の
フレネルシートを得るために、低歪成形が可能である紫
外線硬化性樹脂を用いた、いわゆる2P法(photo
polymerization法)を採用し、そのベ
ース基板には低歪のアクリル樹脂の加熱重合注型板を用
いた。
フレネルシートを得るために、低歪成形が可能である紫
外線硬化性樹脂を用いた、いわゆる2P法(photo
polymerization法)を採用し、そのベ
ース基板には低歪のアクリル樹脂の加熱重合注型板を用
いた。
このベース基板の複屈折については、nx”;nyで、
平面内複屈折は認められない程小さく(nxy”=O)
、断面円複屈折1Δn1は45X10−’であった。
平面内複屈折は認められない程小さく(nxy”=O)
、断面円複屈折1Δn1は45X10−’であった。
2p法に用いる紫外線硬化性樹脂も複屈折を小さくする
ために、光弾性係数Cの小さい脂環式骨格を有するアク
リレート樹脂を主成分とする樹脂を用いた(C= 10
X 10−”ボ/N)。
ために、光弾性係数Cの小さい脂環式骨格を有するアク
リレート樹脂を主成分とする樹脂を用いた(C= 10
X 10−”ボ/N)。
上記したベース基板と紫外線硬化性樹脂を用いて2P法
によりフレネルレンズシート2を成形した。その形成原
理手順について、第3〜5図の工程図を用いて簡単に説
明する。フレネルレンズシート金型5とベース基板6と
の間に紫外線硬化性樹脂7を配し、ベース基板6側から
紫外線8(λ=360nm)を照射して、この紫外線硬
化性樹脂7を硬化させる。その時、紫外線硬化性樹脂7
の硬化収縮によって成形残留応力(複屈折の発生原因と
なる)が生じる。そのため、この紫外線硬化性樹脂7の
平面内収縮Cx、y方向収縮)を淳み方向(2方向)の
収縮で吸収する、即ちこの樹脂の体積収縮量を全て厚み
方向変位で相殺する必要があり、この樹脂の硬化中にベ
ース基板6に押圧を負荷することが望ましい、この紫外
線硬化性樹脂7を硬化した後、フレネルレンズシート金
型5より離型して、第5図に示すフレネルレンズシート
2−1を得る。
によりフレネルレンズシート2を成形した。その形成原
理手順について、第3〜5図の工程図を用いて簡単に説
明する。フレネルレンズシート金型5とベース基板6と
の間に紫外線硬化性樹脂7を配し、ベース基板6側から
紫外線8(λ=360nm)を照射して、この紫外線硬
化性樹脂7を硬化させる。その時、紫外線硬化性樹脂7
の硬化収縮によって成形残留応力(複屈折の発生原因と
なる)が生じる。そのため、この紫外線硬化性樹脂7の
平面内収縮Cx、y方向収縮)を淳み方向(2方向)の
収縮で吸収する、即ちこの樹脂の体積収縮量を全て厚み
方向変位で相殺する必要があり、この樹脂の硬化中にベ
ース基板6に押圧を負荷することが望ましい、この紫外
線硬化性樹脂7を硬化した後、フレネルレンズシート金
型5より離型して、第5図に示すフレネルレンズシート
2−1を得る。
このようにして得たフレネルレンズシート2−1の複屈
折を調べると、平面内複屈折はベース基板6と同様にほ
とんど認められず(nx”’;ny、即ちnxy40)
、一方、板厚断面の複屈折については■ベース基板6に
は成形前と変らす45×10−6、■紫外線硬化性樹脂
7によるフレネルレンズ部のプリズム部(最大厚み0.
3mm)は、最大で50X10−’であった。この板厚
断面円複屈折による光位相差δfを(8)式により計算
すると、次のようになる。ここで、波長λを589nm
とした。
折を調べると、平面内複屈折はベース基板6と同様にほ
とんど認められず(nx”’;ny、即ちnxy40)
、一方、板厚断面の複屈折については■ベース基板6に
は成形前と変らす45×10−6、■紫外線硬化性樹脂
7によるフレネルレンズ部のプリズム部(最大厚み0.
3mm)は、最大で50X10−’であった。この板厚
断面円複屈折による光位相差δfを(8)式により計算
すると、次のようになる。ここで、波長λを589nm
とした。
ま0.09π
このδ、=o、o9πの値は、先に述べたコントラスト
比50の場合に相当する光位相差0.09πを満足し、
極めて良好な立体映像を得られる可能性のあるフレネル
レンズシートである。
比50の場合に相当する光位相差0.09πを満足し、
極めて良好な立体映像を得られる可能性のあるフレネル
レンズシートである。
実施例 2゜
実施例1では、フレネルレンズシート2の機械的特性、
耐溶剤性など信頼性を考慮して、2p成形におけるベー
ス基板6として架橋重合度が高くなる(分子量が大きく
なり化学的に安定する)注型・加熱重合のアクリル板を
用いた。
耐溶剤性など信頼性を考慮して、2p成形におけるベー
ス基板6として架橋重合度が高くなる(分子量が大きく
なり化学的に安定する)注型・加熱重合のアクリル板を
用いた。
しかし、ベース基板6の生産性および紫外線硬化性樹脂
7との密着性(溶剤膨潤性)の改良の点から、この実施
例ではメチルアクリレート(MA)とエチルアクリレー
ト(EA)の共重合体で押出成形された板を用いた。押
出成形では、一般にロール延伸による残留応力が生じ、
平面内および断面内に大きい複屈折が存在するのが普通
である。
7との密着性(溶剤膨潤性)の改良の点から、この実施
例ではメチルアクリレート(MA)とエチルアクリレー
ト(EA)の共重合体で押出成形された板を用いた。押
出成形では、一般にロール延伸による残留応力が生じ、
平面内および断面内に大きい複屈折が存在するのが普通
である。
しかし、対象樹脂が光弾性係数の小さい(c4−40
X 10−”ボ/N)アクリル樹脂であることと、延伸
を押え且つ急冷を避けた成形法により、この複屈折を極
めて小さく抑えることができる。
X 10−”ボ/N)アクリル樹脂であることと、延伸
を押え且つ急冷を避けた成形法により、この複屈折を極
めて小さく抑えることができる。
ここで用いたMA−EA共重合アクリル樹脂の押出板(
厚み3−)は、平面内複屈折n xy ’90で、しか
も板厚断面的複屈折n xz” 1. OX L O
−”il、、= 5 X 10−” lΔn+=1
1X10−’と極めて複屈折の小さいものである。この
アクリル押出板を2p成形のベース基板として用い、実
施例1に示した2p成形にしてフレネルレンズシート2
−1を製造した。
厚み3−)は、平面内複屈折n xy ’90で、しか
も板厚断面的複屈折n xz” 1. OX L O
−”il、、= 5 X 10−” lΔn+=1
1X10−’と極めて複屈折の小さいものである。この
アクリル押出板を2p成形のベース基板として用い、実
施例1に示した2p成形にしてフレネルレンズシート2
−1を製造した。
このようにして得られたフレネルレンズシート2−1の
複屈折を調べると、平面内複屈折はベース基板6と同様
にほとんど認められず(nxy”TO)一方、板厚断面
内の複屈折Δnについては■ベース基板6には成形前と
同様のllXl0−”、■紫外線硬化性樹脂7によるフ
レネルレンズ部のプリズム部(最大厚み0.3m)は最
大で50X10−6であった。この板厚断面円複屈折に
よる光位相差δfを実施例1と同様の方法で計算すると
、δf”Fo、03gとなる。この光位相差δf”=0
.03πは、先に述べたコントラスト比では約100に
相当するものであり、このフレネルレンズシートは極め
て良好な立体映像が得られるものである。
複屈折を調べると、平面内複屈折はベース基板6と同様
にほとんど認められず(nxy”TO)一方、板厚断面
内の複屈折Δnについては■ベース基板6には成形前と
同様のllXl0−”、■紫外線硬化性樹脂7によるフ
レネルレンズ部のプリズム部(最大厚み0.3m)は最
大で50X10−6であった。この板厚断面円複屈折に
よる光位相差δfを実施例1と同様の方法で計算すると
、δf”Fo、03gとなる。この光位相差δf”=0
.03πは、先に述べたコントラスト比では約100に
相当するものであり、このフレネルレンズシートは極め
て良好な立体映像が得られるものである。
実施例 3゜
この実施例では、フレネルレンズシート成形において、
先に述べた2p法によって成形する場合に、ベース基板
6としてポリスチレン樹脂の注型板を用いる。このポリ
スチレン樹脂の注型板は、注型であるため平面内の複屈
折はほとんど認められない程度に成形されるが、板厚方
向には板厚方向の拘束等に起因する成形収縮による応力
が生じ複屈折が生じる。ポリスチレン樹脂の光弾性係数
は約−4000X10””ボ/Nで、通常の注型条件で
はn xz=n xy= 200 X 10−@でΔ
n=−280X10−’の複屈折が生じている。このポ
リスチレン樹脂のベース基板(厚み3閣)を用いて、実
施例1で用いた紫外線硬化性樹脂(厚み0.3+m)に
よる2p法で成形したフレネルレンズシート2−2の板
厚断面円複屈折はベース基板とほぼ同じの一280X1
0−”程度である。この複屈折−280X10−’では
、46′サイズのフレネルレンズシートの例では、外周
部でδf’=0.5zの光位相差を与えることになり、
この外周部では立体映像を得ることはできない。
先に述べた2p法によって成形する場合に、ベース基板
6としてポリスチレン樹脂の注型板を用いる。このポリ
スチレン樹脂の注型板は、注型であるため平面内の複屈
折はほとんど認められない程度に成形されるが、板厚方
向には板厚方向の拘束等に起因する成形収縮による応力
が生じ複屈折が生じる。ポリスチレン樹脂の光弾性係数
は約−4000X10””ボ/Nで、通常の注型条件で
はn xz=n xy= 200 X 10−@でΔ
n=−280X10−’の複屈折が生じている。このポ
リスチレン樹脂のベース基板(厚み3閣)を用いて、実
施例1で用いた紫外線硬化性樹脂(厚み0.3+m)に
よる2p法で成形したフレネルレンズシート2−2の板
厚断面円複屈折はベース基板とほぼ同じの一280X1
0−”程度である。この複屈折−280X10−’では
、46′サイズのフレネルレンズシートの例では、外周
部でδf’=0.5zの光位相差を与えることになり、
この外周部では立体映像を得ることはできない。
そこで、この板厚断面複屈折を相殺する位相差補償板4
−1を、第6図の光学系斜視図に示す位置に設けた。こ
の位相差補償板4−1は、先のフレネルレンズシートの
ベース基板6の材料であるポリスチレン樹脂の光弾性係
数Cの符号が逆の樹脂で、ベース基板と同様の成形法で
形成すれば良い。そこで、ポリスチレン樹脂と符号が逆
で、大きさがほぼ等しいポリカーボネート樹脂を採用し
た。ポリカーボネート樹脂の光弾性係数Cは5300X
10−”ボ/Nである。ポリカーボネート樹脂の注型に
よって得られた平板の板厚断面の複屈折nXZ、nyX
は約300X10−’で、Δn=420xl□−”であ
った。従って、このフレネルレンズシートの板厚断面複
屈折約−280X10−6を相殺させるためには、この
ポリカーボネート樹脂注型板の厚みを調整する(約2+
m)ことにより、位相差補償板4−1とした。
−1を、第6図の光学系斜視図に示す位置に設けた。こ
の位相差補償板4−1は、先のフレネルレンズシートの
ベース基板6の材料であるポリスチレン樹脂の光弾性係
数Cの符号が逆の樹脂で、ベース基板と同様の成形法で
形成すれば良い。そこで、ポリスチレン樹脂と符号が逆
で、大きさがほぼ等しいポリカーボネート樹脂を採用し
た。ポリカーボネート樹脂の光弾性係数Cは5300X
10−”ボ/Nである。ポリカーボネート樹脂の注型に
よって得られた平板の板厚断面の複屈折nXZ、nyX
は約300X10−’で、Δn=420xl□−”であ
った。従って、このフレネルレンズシートの板厚断面複
屈折約−280X10−6を相殺させるためには、この
ポリカーボネート樹脂注型板の厚みを調整する(約2+
m)ことにより、位相差補償板4−1とした。
上記の場合、フレネルレンズシート2−2のベース基板
6の材料をポリスチレン樹脂1位相差補償板4−1をポ
リカーボネートとしたが、その逆であっても良い。また
、フレネルレンズシート2−2をアクリル・スチレン共
重合体で、位相差補償板4−1がポリカーボネート樹脂
であっても、互いに位相差相殺効果がある。
6の材料をポリスチレン樹脂1位相差補償板4−1をポ
リカーボネートとしたが、その逆であっても良い。また
、フレネルレンズシート2−2をアクリル・スチレン共
重合体で、位相差補償板4−1がポリカーボネート樹脂
であっても、互いに位相差相殺効果がある。
また、位相差補償板4−1を映像光出射レンズ部で口先
した直後に設置しても良い。
した直後に設置しても良い。
実施例 4゜
上記した実施例1〜3では、フレネルレンズシート2を
同芯内状に回折格子を構成したサーキュラ−ブレネルレ
ンズを対象としたものであった。
同芯内状に回折格子を構成したサーキュラ−ブレネルレ
ンズを対象としたものであった。
ここでは、リニア(シリンドリカル)フレネルレンズを
対象にしたものについて述べる。
対象にしたものについて述べる。
アクリル・スチレン共重合樹脂の押出し・ロール成形に
て第7図に示すような厚み1.5mのリニアフレネルレ
ンズシート10−l、10−2を製造する。このように
製造されたリニアフレネルレンズシート10−1,10
−2には、押出し・ロール延伸結果として平面内複屈折
ΔnXyが約−200X10−@、板厚断面円複屈折に
ついてはΔnXZとしては約−150X10−9、Δn
ア2は約−IOXIO””が生じ、その結果Δnとして
は約−150xlO−’の複屈折が生じている。
て第7図に示すような厚み1.5mのリニアフレネルレ
ンズシート10−l、10−2を製造する。このように
製造されたリニアフレネルレンズシート10−1,10
−2には、押出し・ロール延伸結果として平面内複屈折
ΔnXyが約−200X10−@、板厚断面円複屈折に
ついてはΔnXZとしては約−150X10−9、Δn
ア2は約−IOXIO””が生じ、その結果Δnとして
は約−150xlO−’の複屈折が生じている。
そこで、第7図に示すように2枚のりニアフレネルレン
ズシート10−1.10−2を直交させて配置すること
により、サーキュラフレネルレンズと同様の機能が発生
するとともに、平面内複屈折ΔnXyを相殺することに
なりサーキュラレンズとして平面内複屈折のないものが
構成されたことになる。しかし、板厚断面内複屈折nX
□、n、yzとして一160X10−’が存在している
。
ズシート10−1.10−2を直交させて配置すること
により、サーキュラフレネルレンズと同様の機能が発生
するとともに、平面内複屈折ΔnXyを相殺することに
なりサーキュラレンズとして平面内複屈折のないものが
構成されたことになる。しかし、板厚断面内複屈折nX
□、n、yzとして一160X10−’が存在している
。
そのため、この板厚断面円複屈折を相殺する位相差補償
板4−2が必要である。そこで、その位相差補償板4−
2として、実施例3で用いたポリカーボネート樹脂注型
板を採用した。そして、2枚のリニアフレネルレンズシ
ートの板厚断面円複屈折を相殺するために、簡単な計算
によりこの位相差補償板の厚みを1.2mに調整してい
る。
板4−2が必要である。そこで、その位相差補償板4−
2として、実施例3で用いたポリカーボネート樹脂注型
板を採用した。そして、2枚のリニアフレネルレンズシ
ートの板厚断面円複屈折を相殺するために、簡単な計算
によりこの位相差補償板の厚みを1.2mに調整してい
る。
尚、実施例3で述べたように、リニアフレネルレンズシ
ート10をポリカーボネート樹脂で成形し、位相差補償
板4−2はポリスチレン系樹脂品を用いても良い。また
、位相差補償板4−2を映像光出射レンズ部で偏光した
直後に設置しても良し)6 実施例1では光位相差δfを0.09π、実施例2.3
でも位相差補償板の板厚WAllによってδf<0.0
9πを満足することができた。製造コストを低減する意
味から、ベース基板の複屈折管理、位相差補償板の位相
差調整管理を緩和させ。
ート10をポリカーボネート樹脂で成形し、位相差補償
板4−2はポリスチレン系樹脂品を用いても良い。また
、位相差補償板4−2を映像光出射レンズ部で偏光した
直後に設置しても良し)6 実施例1では光位相差δfを0.09π、実施例2.3
でも位相差補償板の板厚WAllによってδf<0.0
9πを満足することができた。製造コストを低減する意
味から、ベース基板の複屈折管理、位相差補償板の位相
差調整管理を緩和させ。
コントラスト比30に相当するδ=O11π、コントラ
スト比10に相当するδ=0.2πに設定することは容
易である。
スト比10に相当するδ=0.2πに設定することは容
易である。
また、実施例1〜3のフレネルレンズ部(プリズム部)
を形成する紫外線硬化性樹脂7において、屈折率を高め
るためにベンゼン環骨格を有するアクリレート樹脂を有
する紫外線硬化性樹脂(光弾性係数C= l OX 1
0−zzボ/N)を用いても、光位相差δtく0.2π
を十分満たすことができる。
を形成する紫外線硬化性樹脂7において、屈折率を高め
るためにベンゼン環骨格を有するアクリレート樹脂を有
する紫外線硬化性樹脂(光弾性係数C= l OX 1
0−zzボ/N)を用いても、光位相差δtく0.2π
を十分満たすことができる。
本発明によれば、背面投射形プロジェクションテレビに
用いるスクリーンを構成するフレネルレンズシートの板
厚断面内に存在する複屈折によって生じる、既偏光化し
た映像光の偏光ずれを位相差δとして0.2π以下に抑
えることができるので、立体映像を得るために右・左円
偏光あるいは水平・垂直偏光化した映像光をスクリーン
(レンチキュラレンズシートのテレビ鑑賞者側表面)に
投射でき、テレビ鑑賞者はスクリーンの全域にわたって
立体感の優れる映像を観ることができる。
用いるスクリーンを構成するフレネルレンズシートの板
厚断面内に存在する複屈折によって生じる、既偏光化し
た映像光の偏光ずれを位相差δとして0.2π以下に抑
えることができるので、立体映像を得るために右・左円
偏光あるいは水平・垂直偏光化した映像光をスクリーン
(レンチキュラレンズシートのテレビ鑑賞者側表面)に
投射でき、テレビ鑑賞者はスクリーンの全域にわたって
立体感の優れる映像を観ることができる。
示す斜視図、第2図は第1図の光学系の断面図、第3図
、第4図及び第5図はそれぞれ本発明の一実施例となる
フレネルレンズシート製造法の工程を示す断面図、第8
図は先位相差誤差と映像コントラスト比の関係を示す特
性曲線図、第9図は従来技術の前面投射形プロジェクシ
ョンテレビの光学系を示す斜視図、そして第10図は本
発明に係る背面投射形プロジェクションテレビの光学系
を示す斜視図である。
、第4図及び第5図はそれぞれ本発明の一実施例となる
フレネルレンズシート製造法の工程を示す断面図、第8
図は先位相差誤差と映像コントラスト比の関係を示す特
性曲線図、第9図は従来技術の前面投射形プロジェクシ
ョンテレビの光学系を示す斜視図、そして第10図は本
発明に係る背面投射形プロジェクションテレビの光学系
を示す斜視図である。
(・・・レンチキュラレンズシート
2.2−1.2−2・・・フレネルレンズシート3・・
・映像光 4.4−1.4−2・・・位相差補償板5・・・フレネ
ルレンズシート金型 6・・・透明基板 7.7′・・・紫外線硬化性樹脂 8・・・紫外線 10・・・リニアフレネルレンズシート11・・・映像
投射光源部 12a、12b・・・円偏光映像光源光13.13′・
・・スクリーン 14・・・偏光めがね
・映像光 4.4−1.4−2・・・位相差補償板5・・・フレネ
ルレンズシート金型 6・・・透明基板 7.7′・・・紫外線硬化性樹脂 8・・・紫外線 10・・・リニアフレネルレンズシート11・・・映像
投射光源部 12a、12b・・・円偏光映像光源光13.13′・
・・スクリーン 14・・・偏光めがね
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、背面投射形プロジェクションテレビにおいて、フレ
ネルレンズシートの厚みをt、該フレネルレンズシート
内を透過する光の波長をλ、該光のフレネルレンズシー
トへの入射後の屈折角をθ_1としたとき、該フレネル
レンズシートの板厚断面内の平均複屈折をΔnとすれば
、 ▲数式、化学式、表等があります▼ を満足するフレネルレンズシートを用いて成る背面投射
形立体映像プロジェクションテレビ。 2、背面投射形プロジェクションテレビにおいて、フレ
ネルレンズシートの板厚断面内の複屈折Δnを相殺する
光位相差補償板を、前記フレネルレンズシートに隣接し
て設けて成る請求項1記載の背面投射形立体映像プロジ
ェクションテレビ。 3、背面投射形プロジェクションテレビにおいて、2枚
のシリンドリカルフレネルレンズシートを直交するよう
に重合せ、該2枚のシリンドリカルフレネルレンズシー
トの板厚断面内の複屈折の和を相殺する光位相差補償板
を、前記レンズシートに隣接して設けて成る請求項1記
載の背面投射形立体映像プロジェクションテレビ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1210191A JP2602555B2 (ja) | 1989-08-16 | 1989-08-16 | 背面投射形立体映像プロジェクションテレビ |
US07/561,293 US5162897A (en) | 1989-08-02 | 1990-07-31 | Projection type stereoscopic image display system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1210191A JP2602555B2 (ja) | 1989-08-16 | 1989-08-16 | 背面投射形立体映像プロジェクションテレビ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0373937A true JPH0373937A (ja) | 1991-03-28 |
JP2602555B2 JP2602555B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=16585293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1210191A Expired - Lifetime JP2602555B2 (ja) | 1989-08-02 | 1989-08-16 | 背面投射形立体映像プロジェクションテレビ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602555B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06230477A (ja) * | 1992-12-29 | 1994-08-19 | Arisawa Mfg Co Ltd | リアタイプ液晶プロジェクタ用スクリーン |
JP2001174940A (ja) * | 1999-12-20 | 2001-06-29 | Hamamatsu Photonics Kk | 立体像再生装置 |
JP2007011208A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Dainippon Printing Co Ltd | フレネル基材シート、フレネルレンズシート、透過型スクリーン、背面投射型表示装置 |
JP2011013679A (ja) * | 2010-07-20 | 2011-01-20 | Hamamatsu Photonics Kk | 立体像再生装置 |
US8661686B2 (en) | 2003-09-16 | 2014-03-04 | Ntn Corporation | Method of manufacturing a shell type needle roller bearing including drawing and ironing operations |
JP2014052555A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射スクリーン、立体映像表示システム |
JP2015524572A (ja) * | 2012-07-03 | 2015-08-24 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | フレネルレンズフィルムを用いた装飾フィルム物品 |
-
1989
- 1989-08-16 JP JP1210191A patent/JP2602555B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06230477A (ja) * | 1992-12-29 | 1994-08-19 | Arisawa Mfg Co Ltd | リアタイプ液晶プロジェクタ用スクリーン |
JP2001174940A (ja) * | 1999-12-20 | 2001-06-29 | Hamamatsu Photonics Kk | 立体像再生装置 |
US8661686B2 (en) | 2003-09-16 | 2014-03-04 | Ntn Corporation | Method of manufacturing a shell type needle roller bearing including drawing and ironing operations |
JP2007011208A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Dainippon Printing Co Ltd | フレネル基材シート、フレネルレンズシート、透過型スクリーン、背面投射型表示装置 |
JP2011013679A (ja) * | 2010-07-20 | 2011-01-20 | Hamamatsu Photonics Kk | 立体像再生装置 |
JP2015524572A (ja) * | 2012-07-03 | 2015-08-24 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | フレネルレンズフィルムを用いた装飾フィルム物品 |
JP2014052555A (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 反射スクリーン、立体映像表示システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2602555B2 (ja) | 1997-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9459463B2 (en) | Polarization compensated stereoscopic projection | |
TW451071B (en) | Composite retarder plate, optically compensatory polarizing plate and liquid-crystal display device | |
KR101941458B1 (ko) | 접안 렌즈를 포함하는 디스플레이 장치 | |
US7789515B2 (en) | Projection device with a folded optical path and wire-grid polarizer | |
KR20220031680A (ko) | 고콘트라스트의 소형 편광 기반 콜리메이터 | |
US20140029096A1 (en) | 3D Polarized Eyewear | |
TWI442147B (zh) | 立體光學元件及其製作方法 | |
TW200428042A (en) | Optical element, polarization element, and illuminating device and liquid crystal display unit | |
WO2021104293A1 (zh) | 轻薄型光学模组及vr设备 | |
JP2010151954A (ja) | 偏光眼鏡およびその製造方法 | |
US9041881B2 (en) | Liquid crystal display device | |
KR101665598B1 (ko) | 편광판 및 이를 구비하는 표시 장치 | |
US20140320775A1 (en) | Stereoscopic image display device, method for manufacturing same, method for reducing boundary variation, stereoscopic image display system, and patterned phase difference plate | |
CN102798923A (zh) | 光学补偿结构及显示装置 | |
JP2011033762A5 (ja) | ||
JPH0373937A (ja) | 背面投射形立体映像プロジェクションテレビ | |
KR20110124717A (ko) | 편광판과 패턴화된 위상차층이 일체화된 복합 편광판 및 이를 포함하는 디스플레이 장치 | |
CN102436071B (zh) | 立体显示装置 | |
KR20090101630A (ko) | 입체영상 액정표시장치용 편광필름 | |
CN103033986A (zh) | 用于液晶面板的补偿系统及液晶显示装置 | |
JP2007011208A (ja) | フレネル基材シート、フレネルレンズシート、透過型スクリーン、背面投射型表示装置 | |
CN102854654B (zh) | 显示装置 | |
KR20060105469A (ko) | 광학 보상판 및 이를 사용한 반사형 액정 프로젝터 | |
JP5711071B2 (ja) | 積層体、低反射性積層体、偏光板、画像表示装置、及び3d画像表示システム | |
JP2686151B2 (ja) | 背面投射形立体映像装置 |