JPH0372872A - 無血清培地及びそれを用いた哺乳類細胞の培養法 - Google Patents

無血清培地及びそれを用いた哺乳類細胞の培養法

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JPH0372872A
JPH0372872A JP1179681A JP17968189A JPH0372872A JP H0372872 A JPH0372872 A JP H0372872A JP 1179681 A JP1179681 A JP 1179681A JP 17968189 A JP17968189 A JP 17968189A JP H0372872 A JPH0372872 A JP H0372872A
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culture
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鈴木 崇彦
Hiroyoshi Hoshi
宏良 星
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は無血清培地及び哺乳類細胞の培養法に関する。
さらに詳細には、本発明は、既知成分からなり、哺乳類
細胞、特に心筋細胞の培養に適した無血清培地及びそれ
を用いた哺乳類細胞の培養法に関する。
〈従来の技術及び発明が解決しようとする課題〉近年、
培養心筋細胞が、心筋細胞の増殖、分化、形態、生理学
、生化学、薬理学などの多方面の研究モデルに用いられ
ている。心筋細胞の培養に用いられる培地としては、通
常、基礎培地に10乃至20%程度の血清が添加された
培地が用いられる。
しかし、血清はロット間の変動が大きく、さらに血清中
には多くの未知物質や不純物などが含まれており、これ
らが細胞の増殖に影響を及ぼし、心筋細胞の解析的研究
の障害となっている。最近、種々の哺乳類細胞の培養に
おいて、血清添加培地の代わりに、細胞成長因子、ホル
モン、結合タンパク質、細胞接着因子、栄養素など既知
成分からなる無血清培地が開発されはじめている。こう
した既知成分からなる物質で、心筋細胞の培養が可能に
なれば、ホルモンや薬剤の心筋細胞の作用機序解明に大
きな手がかりとなり、ひいては、心筋梗塞、狭心症、心
筋症、心筋炎など心疾患の病因解析するうえですぐれた
モデル系を提供することになろう。このような観点から
、心筋細胞を無血清培地で培養する試みが行われており
、例えば下記の文献が知られている。
■MohaIIed、 S、 N、 W、、 et a
t、  (In Vitro、 Vol。
19、p471−478.1983) この文献では、脈動するラット新生児心筋細胞を、下記
の培地を用い、フィブロネクチンで前処理された培養フ
ラスコ中で、90日間以上培養できたことが報告されて
いる。
基礎培地:  [F12:Dullbecco’s−M
E (1:1)]添加ホルモン、細胞成長因子等: インシュリン(5μg / 1j1 ) 、)ランスフ
ェリン(5μg/嘗1)、セレン(5μg/猷)、フェ
トウィン(0,025%〉、牛血清アルブミン(1%)
 ハイドロコーチシン(5μg/if)  T4  (
0,1μg/ml)  EGF(10μg/yf) ■Icekson、 G、に、 et at、 (Ex
p、 Ce1l Res、。
Vol、 155. pH3−120,1984)この
文献では、新生児ラット心筋細胞を、下記培地を用い、
コラーゲン処理された培養フラスコ中で3週間培養でき
たことを報告している。
基礎培地:  [F12:Dullbecco’s−M
E (1:1)]添加ホルモン、細胞成長因子等: インシュリン(25μm;/y1)、ノヘイドロコーチ
ゾン(0,1μM)、トランスフェリン(25μg/x
i)、フェトウィン(1■/ml)■Nag、 A、 
C,et al、 (In Vltro Ce1l &
Dev。
Blol、、 Vol、21. p553−562.1
985)この文献では、ニワトリ胎児心筋細胞を、下記
の培地を用いて培養できたことを報告している。
基礎培地:  P12 添加ホルモン、細胞成長因子等: フェトウィン(0,025%)、アスコルビン酸((1
,02■/ml>、牛血清アルブミン(1%)、ECG
S(50μg/’11> 、EGF (toμg/II
)、ハイドロコーチシン(5μg / xi )、T4
  (10μM)及びその他の成分(インシュリン、ト
ランスフェリン、セレン) しかしながら、上記文献に記載された培地は、無血清培
地といいながら大量の牛血清アルブミンやフェトウィン
(胎児及び新生児牛血清から得られたα−グロブリン)
が培地に添加されており、とても成分既知物質からなる
無血清培地という理念からはほど遠い。これら牛血清ア
ルブミン及びフェトウィンの添加は、牛血清アルブミン
にあっては主に脂質の結合タンパク質としての役割を果
たし、細胞に必要な脂質を供給するものと考えられ、一
方、フェトウィンは、その効果の一部として、この画分
に含まれているフィブロネクチンが心筋細胞の培養フラ
スコへの接着を促進するものと考えられている。このよ
うに、従来、無血清培地と称されている培地は血清成分
を含有し、特に牛血清アルブミンの1%添加は血清濃度
に換算すると20%に相当し、とても無血清培地とはい
いがたいものである。
また、心臓組織(特に心室)には、心筋細胞の他、血管
内皮細胞、血管平滑筋細胞、線維芽細胞など、他の細胞
も共存している。血清はこれら細胞の増殖を促進する作
用を有するので、従来の血清添加培地では、線維芽細胞
や血管内皮、平滑筋細胞の増殖も促進され、心筋細胞と
の混合培養になってしまう。よって心筋細胞の選択的培
養には無血清培地が不可欠である。
さらに、本発明者らは、培地への血清の添加は、心筋収
縮を含む分化発現を促進し、さらに高濃度血清添加(5
%以上)は心筋細胞のDNA合成を阻害することを認め
た。すなわち、種々の濃度の血清を添加した血清添加培
地を用いて、DNA合成、蛋白合成を調べると、5%以
上の血清濃度で、特にDNA合成の著しい阻害が認めら
れた。低濃度(2%)血清添加では、長期培養が可能で
あり、心筋細胞同志が集合し、筋原線繊状を形成し、光
学顕微鏡下でより強い心筋収縮が観察された。この結果
からも、血清中には、DNA合成に関与する物質と共に
分化促進因子が混在しており、心筋細胞の解析的研究に
は、血清培地は適切でない。
本発明は上記従来技術の欠点を解消するために創案され
たもので、本発明者らが鋭意研究した結果、MCDB1
07培地を基礎培地とし、これに特定の既知成分を添加
した培地を用いると、哺乳類細胞、特に心筋細胞を長時
間、安定的に培養できることを見出して完成した。すな
わち、本発明の目的は、既知成分からなる無血清培地及
びそれを用いた哺乳類細胞の培養法を提供することにあ
る。
く課題を解決するための手段〉 上記の課題を解決すべくなされた本発明の無血清培地は
、MCDB107培地とインシュリン及びトランスフェ
リンより選ばれた少なくとも一種の化合物とからなり、
更に必要に応じてデキサメサゾン及びノルエピネフリン
より選ばれた少なくとも一種の化合物が添加されている
ことを特徴とするものであり、また本発明の哺乳類細胞
の培養法は、哺乳類細胞を上記の無血清培地中で培養す
ることを特徴とするものである。
本発明において使用されるMCDB107培地は公知の
培地であり、従来から基礎培地として使用されているF
12培地を基にして、セレンを含む(0種類の微量金属
を添加し、へペス緩衝剤を用いてより安定な緩衝系培地
としたものである(例えば、Mckeehan W、L
、 et al、、 In Vitro、 Vol、I
Ef。
p475−485.1980参照)。このMCDB10
7培地は、元来、ヒト線維芽細胞のコロニー様増殖の無
血清培養基礎培地として開発されたものであるが、その
後ヒト血管内皮細胞、平滑筋細胞の無血清基礎培地とし
ても適していることが判明し、哺乳類心筋細胞の基礎培
地としても利用できる。このMCDB 107培地は、
例えば、極東製薬■から販売されている。
本発明の無血清培地は、上記のMCDB107培地と、
インシュリン及びトランスフェリンより選ばれた少なく
とも一種の化合物とからなるもので、インシュリン及び
トランスフェリンは、細胞のDNA合成及び蛋白合成を
促進する作用を有する。本発明の無血清培地中における
インシュリン及びトランスフェリンの含量は特に限定さ
れないが、MCDB107培地111当り、インシュリ
ンで0.1〜50μg1好ましくは1〜15μgであり
、トランスフェリンで0.1〜50μg1好ましくは0
.3〜20μg1さらに好ましくは1〜15μgである
。好ましい態様としては、インシュリンとトランスフェ
リンを併用した培地が挙げられ、両者を併用することに
より相乗的に効果が増加する。特にインシュリンとトラ
ンスフェリンをMCDB107培地1 xi当り夫々約
10μg添加した培地は細胞の長期培養に適しており好
ましい。
なお、本発明の無血清培地を、心筋細胞の脈動状態の試
験に使用する場合には、デキサメサゾン、ノルエピネフ
リン等の心筋細胞の脈動促進剤を添加するのが好ましい
。これら心筋細胞の脈動促進剤の添加量は、培地中の濃
度が、デキサメサゾン8−5 の場合は10 −1o  M、好ましくは10−6M程
度、ノルエピネフリンの場合は1O−7〜10−’M、
好ましくは10−5M程度となるように調製するのがよ
い。
好ましい態様としては、インシュリンとトランスフェリ
ンの存在下、デキサメサゾン及びノルエピネフリンの一
方又は両方を添加した培地で、この培地は血清添加培地
と同等又はより優れた効果をもたらす。
本発明の無血清培地は、MCDB107培地に、上記の
成分を所定量添加し、必要に応じて殺菌することにより
得られる。添加方法、殺菌方法等は特に限定されず、慣
用の方法を適宜用いることができる。また、成分既知の
物質であれば、その他の成分を培地に適宜添加してもよ
い。
本発明の無血清培地は、従来の培地と同様に使用するこ
とができるが、血清成分を含有しないので、培養器上へ
の細胞の接着を促進するため、フィブロネクチン、コラ
ーゲン等の細胞接着促進剤で処理された培養器を用いる
のが好ましい。
本発明の、無血清培地は哺乳類心筋細胞の培養に最適の
培地であるが、その他の哺乳類細胞の培養にも使用する
ことができる。
本発明の無血清培地を用いる哺乳類細胞の培養は、慣用
の方法に準じて行うことができ、培養法としては、例え
ば、静置培養法、攪拌培養法、タンク培養法、ホロファ
イバーを用いる方法等が挙げられる。
〈発明の作用・効果〉 本発明の無血清培地は、哺乳類細胞、特に心筋細胞の培
養の基礎培地として優れているMCDB107培地と、
細胞のDNA合成及び蛋白合成を促進する作用を有する
インシュリン及び/又はトランスフェリンとからなるの
で、血清成分を含有しなくとも、哺乳類細胞を長期間安
定に培養することができる。さらに、デキサメサゾン及
びノルエピネフリンは、心筋細胞の脈動を促進する効果
があるので、これらを添加した系は心筋細胞の脈動状態
における試験の優れたモデルとなる。
従って、本発明の無血清培地及びそれを用いた哺乳類細
胞の培養法によれば、未知成分を含有する血清成分を全
く使用しておらず、成分既知物質からなる無血清培地の
ため、DNA合成、増殖に関与する因子、また収縮など
分化に関与する因子の発見、固定が容易に試験できると
いう効果を奏する。
〈実施例〉 以下、本発明を参考例、試験例及び実施例に基づいて説
明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。
参考例1 以下の参考例及び試験例で用いるラット新生児心筋細胞
は、下記の方法で単離したものを使用した。
生後1〜5日の新生児ラット(ウィスター系)を用い、
屠殺後、5〜10匹のラットの心臓から心室のみを摘出
し、ベトリ皿にとった。ハサミで組織を細かく切断し、
心室内に存在する血液細胞を除く目的で、ヘベス緩衝液
で2〜3回洗浄した。
この組織断片は、0.1%コラゲナーゼ/ 0.05%
トリプシン溶液で、37℃、20〜30分間温浴中で振
盪しながらインキュベートした。酵素処理された組織は
、tiooワイヤースクリーンの上に乗せられ、5−I
Iプラスチック注射筒のピストンで細胞の塊を非常に弱
い力でスクリーンに押しつけた。分散された細胞塊にヘ
ベス緩衝液をフラッシュして、ビーカー中に細胞浮遊液
を集め、1200rpa+ 5分間遠心した。細胞のベ
レットはMCD8107基礎培地で細胞浮遊液を作り、
25cdのカルチュアーフラスコにまかれた。心筋細胞
は他の混在する血管内皮細胞や線維芽細胞に比べて培養
器壁に接着しにくいことを利用して選択的に分離可能で
ある。約1時間、37℃、95%空気/ 5%CO2の
インキュベーターで短時間培養後、培養フラスコを取り
出し、振盪して心筋細胞の浮遊液を集めた。浮部細胞液
は、1200rpo+ 、 5分間遠心して、細胞ベレ
ットを調製した。
斯くして得られたラット新生児心筋細胞を用いた。
参考例2 ラット新生児心筋細胞ベレットを、任意の培地中で細胞
浮遊液とし、血球計算盤で細胞数を計測後、種々の濃度
のフィブロネクチンで処理された24−ウェルカルチュ
アープレートに心筋細胞を105個播種した。MCDB
107基礎培地を用い、24時間インキュベーター中で
インキュベートした後、伸展の頻度を測定した。細胞伸
展の頻度は、100倍に拡大された倒立顕微鏡を用いて
、それぞれのランダムエリアを写真撮影し、約500個
の心筋細胞を数えた。伸展の有無の指標としては、細胞
の形が円形のものを非伸展細胞、紡錘形もしくは菱形に
変化して確実に培養器壁に付着しているものを伸展細胞
として計測した。
なお、フィブロネクチンで処理された培養器の調製は、
細胞培養1時間前に、種々の濃度のフィブロネクチンを
含有する溶液111を24−ウエルカルチュアープレー
トに添加した後、室温で1時間インキュベートして調製
したものを使用した。
その結果、フィブロネクチンは濃度に依存してラット新
生児心筋細胞の細胞伸展を促進し、フィブロネクチン非
存在下では細胞の伸展は極めて少なかった。最大細胞伸
展活性は約10μg/l!のフィブロネクチン濃度で認
められ、その時の伸展の頻度は約50%であった。
試験例1 基礎培地で培養後、同じMCDB107培地に培地交換
し、同時に3H−チミジン(0,5μCI/if)及び
14cmロイシン(0,05μ01/ffZ)並びに所
定量のインシュリン(Ins)又はトランスフェリン(
Tf)を加えて、さらに48時間培養した。常法に準じ
て、細胞の酸不溶性画分を調製し、液体シンチレーショ
ンカウンターで細胞の酸不溶性画分のアイソトープ活性
を計測した。なお、Ins及びTf’を添加しない系(
すなわち、MCDB107培地単独)を比較例とした。
その結果を下記第1表及び第2表に示す。
第1表及び第2表に示されるように、インシュリン及び
トランスフェリンを培地に添加することにより、DNA
への3H−チミジン取り込み量及び蛋白質への14cm
ロイシンの取込み量が増加し、DNA合或合成蛋白質合
成が促進された。
(以下余白) ぼす効果 新生児ラット心筋細胞を24時間MCDB107第1表 第2表 心筋細胞細胞を播種した。この際、MCDB 107培
地にインシュリン(10μgel>とトランスフェリン
(10μg#Uを添加した培地を用いた。細胞はそれぞ
れ所定日数培養した後、トリプシン溶液(200μg1
1!EDTAを含有する250μg/l!トリプシン溶
液)で細胞分散を行い、マイクロセルカウンター(東亜
医用電子製)で細胞数を計測した。その結果を第1図に
示す。
第1図から明らかなように、24時間後の付着細胞率は
7H%であった。4〜5日目にかけて約24%の細胞数
の増加がみられた。この培地で最大18日間細胞数の減
少もなく長期間培養できた。細胞の生存率は18日間、
常に90%以上の高い値を示した。
試験例3 試験例2 ラット新生児心筋細胞の無血清培地による培養フィブロ
ネクチンで処理された24−ウェルヵルチュアープレー
トに8 X 104個のラット新生児カルチュアープレ
ートを用い、新生児ラット心筋細胞105個を24時間
MCDB107培地で培養した。同じ培地で培地交換し
た後、インシュリン(Ins、 LOuglxl’) 
、 )ランスフェリン(Tf、  1μg/lオ)、デ
キサメサゾン(08X、 1μM)及びノルエピネフリ
ン(NE、 10μM)を単独又は適宜組合わせて添加
して、48時間培養後にカルチュアープレートをホット
プレートで37℃に設定した倒立顕微鏡におき、脈動細
胞の割合と1分間当りの脈動頻度を測定した。なお、比
較例として、MCDB107培地に、牛胎児血清(PO
2)を2%添加した培地を用いて同様な実験を行った。
その結果を第3表に示す。
第3表に示されるように、デキサメサゾンは単独添加で
脈動細胞の割合及び脈動頻度を増加させた。この効果は
、インシュリン、トランスフェリン存在下で増強され、
インシュリン、トランスフェリン及びデキサメサゾンの
存在下では脈動細胞の割合、脈動頻度とも増加し、さら
にノルエピネフリンを添加すると脈動頻度が著しく増加
し、これらは血清を添加した培地と同等以上の効果を有
することが示された。
(以下余白) 第  3 表 実施例I MCDB107培地1gに、インシュリン及びトランス
フェリンをそれぞれ10μg/l!となるように溶解し
た。得られた溶液をメンブランフィルタ−(ポアサイズ
:0.2〜0.22μ)で滅菌濾過して無血清培地を得
た。
実施例2 MCDB107培地1pに、インシュリン及びトランス
フェリンをそれぞれ10μg / xiとなるように溶
解し、更にデキサメサゾンを1μMとなるように溶解し
た。得られた溶液をメンブランフィルタ−(ポアサイズ
:0.2〜0.22μ)で滅菌濾過して無血清培地を得
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の無血清培地を用いたラット新生児心
筋細胞の培養における培養日数と細胞数の関係を示す図
である。 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、MCDB107培地と、インシュリン及びトランス
    フェリンより選ばれた少なくとも一種の化合物とからな
    る無血清培地。 2、インシュリン及びトランスフェリンを含有する請求
    項1記載の無血清培地。 3、培地中のインシュリン及びトランスフェリン含量が
    夫々10μg/mlである請求項2記載の無血清培地。 4、デキサメサゾン及びノルエピネフリンより選ばれた
    少なくとも一種の化合物を含有する請求項1から3のい
    ずれかに記載の無血清培地。 5、MCDB107培地とインシュリン及びトランスフ
    ェリンより選ばれた少なくとも一種の化合物とからなる
    無血清培地中で哺乳類細胞を培養する哺乳類細胞の培養
    法。 6、無血清培地が、インシュリン及びトランスフェリン
    を含有する請求項5記載の哺乳類細胞の培養法。 7、哺乳類細胞が心筋細胞である請求項5又は6に記載
    の哺乳類細胞の培養法。 8、無血清培地が、デキサメサゾン及びノルエピネフリ
    ンより選ばれた少なくとも一種の化合物を含有する請求
    項5から7のいずれかに記載の哺乳類細胞の培養法。
JP1179681A 1988-07-12 1989-07-11 無血清培地及びそれを用いた哺乳類細胞の培養法 Pending JPH0372872A (ja)

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