JPH0371042B2 - - Google Patents

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JPH0371042B2
JPH0371042B2 JP59187269A JP18726984A JPH0371042B2 JP H0371042 B2 JPH0371042 B2 JP H0371042B2 JP 59187269 A JP59187269 A JP 59187269A JP 18726984 A JP18726984 A JP 18726984A JP H0371042 B2 JPH0371042 B2 JP H0371042B2
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Minoru Ito
Akira Ishii
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication of JPH0371042B2 publication Critical patent/JPH0371042B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/24Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring contours or curvatures

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は3個以上で取得した複数の2次元画像
から立体視対応点処理により物体の位置・形状を
3次元計測する物体位置・形状計測方法と、この
方法を実施する装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、物体の位置・形状を計測する方法として
は、2次元画像としてテレビカメラ像を用いて3
次元計測する方法が一般的であり、その方法とし
ては大別して次の3種類がある。
すなわち、(1)物体にスポツト光、スリツト光あ
るいは格子像を照射してその投影像をテレビカメ
ラで観測して処理する投光式、(2)像が鮮明になる
ようにレンズ位置を調節する自動焦点式(別名、
鮮鋭度検出式)、(3)2台のテレビカメラで観測し、
両画像の対応点処理を施して画像間視差を求め、
三角測量の原理に基づき物体の3次元位置・形状
に換算する両眼立体視法がある。
これらのうち、上記(1)の投光式と(2)の自動焦点
式は光の走査またはレンズ走査をするなどの機械
的な走査を要するため、高速性能・耐久性に問題
があり、また、高分解能が得難いという本質的な
問題がある。
一方、上記(3)の両眼立体視法は、機械的走査を
必要とせず、また、高分解能計測も可能であり、
さらに、計測対象物体の制約も上記(1)と(2)に比べ
少ないので、汎用的手法としても優れている。
しかしながら、この両眼立体視法においては、
両像間の対応点処理の方法に問題が多い。
以下に、この両眼立体視法の問題点について図
面を参照し具体的に説明する。
従来提案されている両眼立体視法の構成の一例
を第8図に示し説明すると、図において、1と2
はそれぞれX軸上におかれ、かつ座標原点○から
お互いに等距離に位置したテレビカメラで、これ
らのテレビカメラ1およびテレビカメラ2の向き
はお互いにほぼ平行に置かれている。3は対象物
体(以下、物体と略称する)で、この物体3は座
標原点○から、テレビカメラ1とテレビカメラ2
の距離に比べ十分大きな距離をへだててY軸上に
置かれている。なお、ZはZ軸である。
第9図は対応点を決定する代表的方法として局
所相関法により得られた評価値の分布の例を示す
説明図である。この第9図a,b,cにおいて、
4および5はそれぞれ第8図に示すテレビカメラ
1およびテレビカメラ2の画像である。そして、
第9図aに示す画像4の任意の特徴点aに対する
第9図bに示す画像5での対応点bはほぼ水平な
1本の直線L(射影直線)上に存在する。
この直線の式は、2台のカメラが○Y(第8図
参照)に対照に置かれた場合について、引用する
安江・白井「物体認識のための両眼立体視」電総
研彙報3712(′73)(以下、文献1とする)の
P1105における式(4.17)に記載されている。
そして、投影直線L上で窓(例えば、5×5マ
トリクス)を掃引しながらその窓の中のパターン
と、画像4の任意の特徴点aを中心とした同じサ
イズの窓の中のパターンとを比較し、パターン構
成、明るさなどの評価値を求める。この評価値と
して一般に、相互相関関数を用いることが多い。
この相互相関関数は画像のマツチング技術の分
野で一般によく知られており、その代表例は上記
文献1のP1110における式(5.2)に記載されてい
る。そして、2枚の画像を取得する場合のカメラ
レンズの絞り条件がほぼ同一のときは、文献1の
P1110における式(5.4)に示された誤差評価関数
を用いることができる。以下、この誤差評価関数
の値を評価値ρと呼ぶことにする。この評価値ρ
は比較部分が対応する程小さくなり、完全に一致
すれば、0の値をもつ。逆に、比較部分が対応し
ない場合には大きな値をもつ。
第9図cの6は射影直線L上で窓を掃引したと
きの評価値ρの変化を示したものである。tは評
価値のしきい値であつて、対応点でのρ値より大
きい値が予め与えられている。そして、評価値は
対応点で最小かつしきい値tより小さいはずであ
るから、評価値が設定したしきい値より小さく、
かつ最小となるところを対応点と決定する。この
対応点が定まると画像間視差を算出し、物体3
(第8図参照)の3次元位置座標に換算すること
ができる。
以上のように、両眼立体視法においては、2枚
の画像間で対応点処理を施すことが重要な手続で
あるが、次のような問題がある。すなわち、各画
像には雑音が含まれこの雑音の分布の大きさは画
像によつて、また、画像内の領域によつても異な
る。
第10図は雑音による評価値の分布変動の例を
示す説明図で、雑音によつて評価値ρが変化した
例を示したものである。この評価値ρの分布変動
は、実際に、照明条件が良好でなかつたり、物体
表面のハイライドがあるとよく起き易い。この第
10図から明らかなように、雑音により対応すべ
き点bの評価値が上昇し、反対に、他のある点
b′で評価値のしきい値t以下になる場合がしばし
ば発生する。そして、このときは誤対応を起こ
す。また、評価値のしきい値tを高くとりすぎる
と対応点が見つからなくなる。
このような問題の対策として、文献1では、し
きい値を変えたり、窓サイズを変えて処理を行う
と共に、垂直成分の連続性を利用して探索範囲を
制限したり、配列順序、すなわち、画像間の対応
順序が一致することを拘束条件に含まれることを
提案している。
そして、この文献1においては、これらの拘束
条件を含めたうえで、単純パターンの対応付けを
行なつた結果、特徴点数996のうち対応がついた
ものは最良窓サイズ9×9で607(成功率61%)に
すぎなかつた。そして、窓サイズをさらに大きく
すると、残りの未対応点の一部を対応付けできる
が、窓サイズが大きくなる程、精度が著しく悪く
なる。また、この例ではしきい値選択を誤ると、
未対応点や誤対応がすぐ増加する恐れがある。
また、この文献1ように、しきい値や窓サイズ
を動的に変えて処理結果の最良となる条件を選択
することは処理を複雑にする結果となり、また、
長い処理時間を要する。また、画像間対応順序が
一致するように対応点も選択もしくは修正する場
合、全体の対応関係を考慮した選択もしくは修正
を行う必要があるため、そのアルゴリズムは複雑
なものになり、複雑背景や複雑物体の場合にはも
はや処理が不可能となつてしまう。これは対応点
を個々独立に確度高く・性誤判定する手法がない
ことに起因する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上説明したように、両眼立体視法は、対応付
けの正誤判定が不明確なため、誤対応を避けられ
ず、また、対応点処理アルゴリズムは極めて複雑
となり易い。
また、一方、両眼立体視法では、物体の稜線が
X軸とほぼ平行なとき、画像上で、エツジ方向と
射影直線Lとがほぼ平行となるため、対応点を検
出できないという問題点があつた。また、平行で
なくてもエツジと射影直線とのなす角度が20度以
内になると、カメラ位置の誤差が影響して対応点
のエツジ上でのずれが大きくなり、計測誤差が著
しく大きくなるという欠点があつた。
本発明は以上の点に鑑み、このような問題を解
決すると共にかかる欠点を除去すべくなされたも
ので、その目的は観測位置・方向に厳しい制約が
ないと共に、エツジ方向に対する依存性がなく、
また、しきい値の設定には精度を要求されない、
つまり、ラフな値を与えておけばよく、しかも対
応付け判定が特徴点個々の独立に容易にでき、か
つ正確である物体位置・形状計測方法およびこの
方法を実施する装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の物体位置・形状計測方法は、非同一直
線上の少なくとも3箇所から対象物体10の2次
元画像を取得し、この画像のうち第1の画像11
上の特徴点aと第2の画像12上の特徴点bとの
対応付けを行つて、第1の画像上の特徴点に対応
する第2の画像上の特徴点を対応点候補として求
め、しかる後、第1の画像を生成する第1の画像
入力手段のレンズ中心OAと対象物体上の特徴点
と対応する点Pとを結ぶ視線を第3の画像13上
に射影した第1の射影直線L1を、第1の画像入
力手段と第3の画像を生成する第3の画像入力手
段との空間的配置関係から算出すると共に、第2
の画像を生成する第2の画像入力手段のレンズ中
心OBと対象物体上の対応点候補と対応する点と
を結ぶ視線を第3の画像上に射影した第2の射影
直線L2を、第2の画像入力手段と第3の画像入
力手段の空間的配置関係から算出した後、この算
出した第1の射影直線と第2の射影直線の交点を
求め、しかる後、この交点と第1の画像上の特徴
点もしくは第2の画像上の対応点候補との対応度
合を求め、これにより第2の画像上の対応点候補
の正誤を判定し、対応点候補の中から正しい対応
点を選別するようにしたものである。
また、本発明の物体位置・形状計測装置は、少
なくとも、第1の画像を生成する第1の画像入力
手段7、第2の画像を生成する第2の画像入力手
段8および第3の画像を生成する第3の画像入力
手段9からなる画像入力部と、この画像入力部の
出力を入力とし、画像入力部のパラメータリスト
および画像中の特徴点を抽出する前処理演算部3
0と、この前処理演算部の出力を入力とし、非同
一直線上の少なくとも3箇所から取得した対象物
体の2次元画像のうち第1の画像上の特徴点と第
2の画像上の特徴点との対応付けを行つて、第1
の画像上の特徴点に対応する第2の画像上の特徴
点を対応点候補として求め、しかる後、第1の画
像入力手段のレンズ中心と対象物体上の特徴点と
対応する点とを結ぶ視線を第3の画像上に射影し
た第1の射影直線を、第1の画像入力手段と第3
の画像入力手段との空間的配置関係から算出する
と共に、第2の画像入力手段のレンズ中心と対象
物体上の対応点候補と対応する点とを結ぶ視線を
第3の画像上に射影した第2の射影直線を、第2
の画像入力手段と第3の画像入力手段の空間的配
置関係から算出した後、この算出した第1の射影
直線と第2の射影直線の交点を求め、しかる後、
この交点と第1の画像上の特徴点もしくは第2の
画像上の対応点候補との対応度合を求め、第2の
画像上の対応点候補の正誤を判定して正しい対応
点を選別する対応点選別機能を実行する対応点検
出用演算部35と、この対応点検出用演算部の出
力を入力とし、対応点検出用演算部によつて対応
が得られた特徴点を実空間座標に変換して座標を
算出する座標算出部36とを設けたものである。
〔作用〕
本発明においては、非同一直線上の少なくとも
3点から取得した2次元画像間で立体視対応点処
理を行うことにより物体の位置・形状を3次元計
測するものである。
〔実施例〕
以下、図面に基づき本発明の実施例を詳細に説
明する。
第1図は本発明による物体位置・形状計測方法
の一実施例を説明するための構成図で、2次元画
像の取得手段としてテレビカメラを用いた場合の
本発明におけるカメラ配置の実施例を示したもの
である。
図において、X,Y,Zは空間座標、7はテレ
ビカメラ、8はこのテレビカメラ7のX方向に配
置したテレビカメラ、9はテレビカメラ7の斜め
右上方のZ方向に配置したテレビカメラである。
また、10はY軸上に置かれた物体であり、この
例では立方体である。そして、この物体10はカ
メラ8,9の位置による見え隠れ部分がないよう
におかれている。
第2図は第1図に示す実施例におけるテレビカ
メラ7,8,9の3台の画像間での対応点処理の
原理説明図である。
図において、11はテレビカメラ7の画像、1
2はテレビカメラ8の画像、13はテレビカメラ
9の画像である。ここで各カメラ7,8,9のレ
ンズ中心をそれぞれOA,OB、およびOCとする。
そして、物体10上の任意の点Pの像a,bおよ
び点cはそれぞれ視線OAP,OBPおよびOCP上
にのつているため、点cは視線OAPおよび視線
OBPの画像13への射影直線L1,L2上に存在す
る。すなわち、点cはこの2本の射影直線L1
L2の交点と一致する。一方、画像11中の点a
に対する画像12上の対応点は視線OAPの画像
12への射影直線L8上にある。この射影直線L8
上で対応点候補bを選ぶと、aとbの両者に同時
に対応する画像13上の像は射影直線L1と射影
直線L2の交点cになければならない。しかし、
誤つた対応点候補、例えば、図中b′を選ぶと、視
線OBb′の画像13への射影直線L4となり、aと
b′の両者に同時に対応する点は射影直線L1と射影
直線L4の交点c′となつて正しい対応点cから大き
くずれる。このため、点aと点c′および点b′と点
c′の近傍の類似度(前述した評価値の逆数に相
当)は共に著しく低下し、点b′が誤対応であるこ
とを容易に判定することができる。
以上のように、2枚の画像が得られる対応点候
補について、各々の視線の第3の画像への射影直
線の交点(以降、予測対応点と呼ぶ)を求め、そ
の近傍と対応点候補とを比較した評価値を調べる
ことにより、対応の正誤を判定することができ
る。
つぎに、射影直線の求め方を文献1および第8
図を参照して説明する。
まず、文献1には、2つのカメラの位置、方向
に厳格な制約を課し、その条件のもとで、射影直
線の求め方が記載されている。すなわち、第8図
で示したX,Y,Zの各座標系において、2つの
テレビカメラの位置および方向がZ軸に対称な関
係を有する場合も扱つている。しかるに、3眼画
像においては、第1図で明らかなように、少なく
ともテレビカメラ7とテレビカメラ9およびテレ
ビカメラ8とテレビカメラ9はZ軸に対称ではな
い。このため、3眼画像間の射影直線L1,L2
L3を文献1で示されている方法またはその修正
では求めることができない。ここでは、任意座標
に任意方向に置かれた2つのテレビカメラからの
画像間で射影直線を求める方法は従来全く不明で
あつたので、その方法を以下、射影直線L3の直
線方程式を求める場合を例にとつて具体的に説明
する。
いま、テレビカメラ7のカメラパラメータとし
てレンズ焦点距離はfA、レンズ中心OAは座標aA
bA,hAに置かれ、光軸はY−Z面とαA、X−Y
面とψAの角度をなすものとする。また、テレビ
カメラ8のカメラパラメータとして、レンズ焦点
距離はfB、レンズ中心OBは座標XB,YB,ZBに置
かれ、光軸はY−Z面のαB、X−Y面とψBの角
度をなすものとする。また、他のカメラパラメー
タとして、カメラ撮像面と光軸との交点(光軸
点)は、テレビカメラ7では、カメラ撮像面座標
においてhOA,vOA、テレビカメラ8ではカメラ撮
像面座標においてhOB,vOBとし、画像と実像との
大きさの変換比をそれぞれMxA,MyB、MxB
MyBとする。
そして、テレビカメラ7の画像11の任意の点
hA,vAはX,Y,Z座標では次のように表わされ
る。
XA−aA YA−bA ZA−hA=1 0 0 0 cosψA −sinψB 0 sinψA cosψBXA′ YA′ ZA′ ……(1) ただし、 XA′ YA′ ZA′=−cosαA −sinαA 00 0 −1ξxA ξyA+fAsinαA −fAcosαA 0 ……(2) ξxA=−MxA(hOA−hA) ……(3) ξYA=MYA(VA−VOA) ……(4) である。一方、対応点(hB、vB)のX,Y,Z座
標表示を(XB、YB、ZB)とすると、(XA、YA
ZA)とは次の関係をもつ。
X−aA/XA−aA=Y−bA/YA−bA=Z−hA/ZA
hA……(5) X−aB/XB−aB=Y−bB/YB−bB=Z−hB/ZB
hB……(6) この連立方程式を解くと、結果は A(XB−aB)+B(YB−bB) +C(ZB−hB)=0 ……(7) ただし、 A=qZ(bB−bA)−(hB−hA) ……(8) B=qX(hB−hA)−qZ(aB−aA) ……(9) C=−qX(bB−bA)+bB−bA ……(10) qX=(XA−aA)/(YA−bA) ……(11) qZ=(ZA−hA)/(YA−bA) ……(12) 上式で分母=0のときも式(7)は成立することを
証明できる。
一方、XB,YB,ZBとhB,vBの関係は式(1)〜(4)
においてA→Bに書きかえた式で与えられる。
そして、この書きかえた式と上記式(7)により次
式が得られる。
u1ξXB+u2ξyB+u3=0 ……(13) ただし、 u1 u2 u3=−cosαB 0 fBsinαB −sinαBcosψB −sinψB −fBcosαBcosψB sinαBsinψB cosψB fBcosαBsinψBA B C ……(14) そして、上記式(3)、(4)でAをBに書きかえ、式
(13)に代入すると、射影直線I,Jとして次式
を導入できる。
U1I−U2J−U3=0 ……(15) ただし、 U1 U2 U3=MxB 0 hpBMxB 0 MyB −vpBMyB 0 0 −1u1 u2 u3 ……(16) 以上、L3の直線方程式の求め方を説明したが、
L1,L2,L4等任意カメラパラメータをもつカメ
ラからの画像間の射影直線も全く同様に求めるこ
とができる。
つぎに、対応点が検出されたときの距離算出法
を説明する。ここでは、第2図で画像11中の点
aの対応点として画像12中の点bが選択されて
いる場合を例にとつて述べる。
いま、aはテレビカメラ7の撮像面座標でha
va、bはテレビカメラ8の撮像面座標でhb,vb
すると、前述の式(1)〜(4)によりaおよびbのX,
Y,Z座標系での座標Xa,Ya,ZaおよびXb
Yb,Zbが求まる。そして、物体10上の点Pの
座標X,Y,Zは直線OAaおよびOBbの交点で
あるから、次式の連立方程式が成立する。
X−aA/Xa−aA=Y−bA/YA−bA……(17) X−aB/Xb−aB=Y−bB/Yb−bB……(18) この連立方程式から {qX(Yb−bB)−(Xb−aB)}Y={bAqX
(aA−aB)}(Yb−bB)−bB(Xb−aB)……(19) によりYが求められる。
ただし、 qX=(Xa−aA)/(Ya−bA) ……(20) そして、式(19)により求めたYを式(17)に
代入してXが求められる。これを次式 X−aA/Xa−aA=Z−hA/Za−hA……(21) に代入してZが求められる。
このようにして、対応点処理の結果から物体上
の点の座標を算出することができる。
第3図は3眼画像の立体視対応点処理の流れの
実施例を示すフローチヤートである。
この第3図において、14,15は画像処理の
分野で一般によく行なわれる前処理で、この処理
14は3画像のエツジ強度・方向を検出するエツ
ジ検出処理であり、従来種々の方法が提案されて
いる。ここではロビンソン・オペレータによるエ
ツジ検出を行なう。
そして、このエツジ検出処理14は引用する
「画像処理サブルーチン・パツケージ」SPIDER
USER′S MANUAL、1982、協同システム開発
(株)(以下、文献2とする)に記載された画像処理
サブルーチン・パツケージSPIDERを用いること
により容易に実行することができる。また、処理
15は細線化を行なつて特徴点を得る細線化処理
である。そして、エツジ強度がやや大きい点すべ
てにおいてエツジ方向(立体の稜の部分では稜線
の方向)に垂直な方向のエツジ強度の変化を調べ
エツジ強度が最大となる点を特徴点(エツジ)と
する。なお、この文献2のSPIDERの中にも細線
化処理サブルーチンが記載されている。
16はテレビカメラ7の画像11の各特徴点
(エツジ)について射影直線L1,L3の方程式、テ
レビカメラ8および9の画像12および13の各
特徴点(エツジ)についてそれぞれ射影直線L2
およびL5の方程式を算出する処理である。ここ
で、この算出する方法は前述の式(1)〜(16)です
でに示した。そして、処理16では、各特徴点
(エツジ)について、そのエツジが射影直線L3
ほぼ平行(実施例では方向角度差25°以内のとき
平行として扱つた)のとき処理20に、さもなく
ば処理17に処理をふり分ける。17はテレビカ
メラ7の画像11とテレビカメラ8の画像12の
初期対応付けを行なう処理であり、画像11の各
特徴点(エツジ)に対する画像12上の対応点候
補を優先順位をつけて選び出す。そして、評価値
は、画像11の特徴点(エツジ)および画像12
の射影直線上の特徴点の近傍濃度分布を比較する
局所相関法により求められる。そして、この局所
相関法は、具体的には特徴点(エツジ)近傍に5
×5の窓を設け、画像11と画像12での窓内濃
度分析から窓画像IP1,IP2を作り、次式(22)に
より比較する方法を用いた。ここで、窓画像IP2
は画像マツチングにおけるテンプレート画像に相
当する。
また、しきい値として100の値を用いたが、200
でも特に問題がなかつたことから、100〜200の値
が適当と思われる。そして、エツジ方向が45°以
内に一致しない、あるいはρがしきい値より大き
い画像12上の特徴点(エツジ)に対しては対応
点候補ではないと判定する。ここで、この対応点
候補が1つもなかつた特徴点(エツジ)について
は処理17′で対応点なしとして処理を終了する。
18は処理17により求めた各対応点候補につ
いて、画像13上の2本の射影直線の交点、すな
わち、予測対応点を算出する処理である。そし
て、2本の射影直線a1I−b1J−c1=0とa2I−b2J
−c2=0(a1、b1、c1、a2、b2、c2は定数)の交点
は((c1b2−c2b1)/(a1b2−a2b1)、(a2c2
a1c2)/(a1b2−a2b1))で与えられる。ここで、
この予測対応点の周辺で画素間隔の5倍以内の範
囲にエツジ(特徴点)が存在する場合には、最も
近くにあるエツジ点を正しい予測対応点として修
正する。これはカメラ位置・パラメータの誤差
や、像の歪などにより、本来エツジにのるべき予
測対応点がずれることがあるからであり、また、
整数計算による四捨五入の誤差の蓄積によつても
ずれが生じるからである。なお、この実施例の実
験結果によれば、最大画素間隔の4倍のずれが局
部的にみられた。
19は画像11の特徴点(エツジ)と画像13
の予測対応点について局所相関法により評価値を
求める処理である。ここで、この評価値の計算は
前述の式(22)によつて行つた。そして、処理2
3において、対応点候補のうち、評価値がしきい
値以下であつて、かつ最小のものを選択し、それ
を対応点と決定する。
一方、20は画像12の代わりに画像13と初
期対応付けを行う処理である。そして、その設定
値は処理17の場合と同様に、画像11の特徴点
(エツジ)および画像13の射影直線上の特徴点
(エツジ)の近傍濃度分布を比較して求める上記
局所相関法により求めた。この評価式は前述の式
(22)である。これにより、画像13上の対応点
候補を選択する。ここで、対応点候補が1つも見
つからなかつた特徴点(エツジ)については処理
20′で対応点なしとして処理を終了する。
21は処理18と同様に処理20により求めた
画像13上の各対応候補について、画像12上の
2本の射影直線L3およびL5の交点、すなわち、
予測対応点を算出する処理である。ただし、L5
は視線OcPの画像12への射影直線である。2
2は処理19と同様に画像11の特徴点(エツ
ジ)および画像12の予測対応点の近傍濃度分布
を局所相関法により比較し評価値を求める処理で
ある。そして、処理23において、対応点候補の
うち、評価値がしきい値以下でありかつ最小のも
のを選択し、それを対応点とする。ここで、もし
も対応点が見つからなかつた特徴点(エツジ)に
ついては対応点確定処理23′によつて対応点な
しとして処理を終了する。
24は対応点処理の結果に基づき画像11の各
特徴点(エツジ)について実空間座標を求める処
理であり、前述の式(17)〜(21)により計算す
る。そして、処理25では上述の処理結果を3次
元立体表示する。具体的には、X−Y、Y−Z、
X−Zの透視図に変換する。
第4図は、立方体を3台のテレビカメラで観察
した画像11,12,13の実例を示す説明図で
ある。そして、この立方体のサイズは30mm×30mm
×30mmであり、Y軸上に原点○から800mm離れて
置かれている。また、実験の際には、テレビカメ
ラは、見え隠れ部分が生じないように、次の条件
で設置した。
すなわち、3台のテレビカメラの位置(X、
Y、Z)は、(100mm、0mm、100mm)、(200mm、0
mm、100mm)および(150mm、0mm、200mm)とし、
また、3台のテレビカメラの傾き角は、Z−Y面
に対しそれぞれ0.11、0.22、0.165、X−Y面に対
し共に0.1であり、Z−Y面への切片位置が共に
900mmである。そして、テレビカメラのイメージ
素子は例えば、浜松ホトニクス製ジリコンビジコ
ンカメラを用い、また、レンズは例えば、日本光
学製焦点距離55mmマクロレンズを用いている。
第5図は第4図の3眼画像を第3図の処理の流
れに基づき処理を行い、イメージデイスプレイ装
置に表示した実例を示す説明図で、第4図の画像
の対応点処理を第3図の処理手順によつて実行し
て実空間座標に換算し、イメージデイスプレイ装
置に表示しビデオプリンタで写真をとつた場合の
実例である。
そして、aは処理結果を用いて、物体を真正面
から見たX−Z投影図を示したものであり、bは
真上から見たX−Y投影図、cは真横から見たY
−Z投影図を示したものである。この例に見られ
るように、エツジの方向にかかわりなく正しく対
応点処理が行なわれて、3次元物体を再現してい
ることが明白である。
なお、最大計測誤差はX、Z軸方向が±0.3mm、
Y軸方向が±2mm程度である。そして、この誤差
は対応点処理の誤りによるものではなく、画像の
サンプリン間隔による量子化誤差である。
また、実験の結果によれば、特徴点数は計1275
点であり、主に頂点付近における検出したエツジ
方向の乱れにより39点が対応点なしと判定された
以外は全て正しく対応付けられた(成功率97%、
未反応3%、誤対応0%)。そして、同じ物体で
両眼立体視法では対応点が見つからなかつた点
604、誤対応点57であり、成功率48%、未対応47
%、誤対応5%であつた。
したがつて、本発明の方法は両眼立体視法に比
して極めて高い成功率、低い未対応点率を示し、
かつ誤対応点は生じなかつたことから、信頼性の
高い方法であると判断することができる。
以上説明したように、少なくとも3台のテレビ
カメラで写し出された物体上の各点を実空間座標
(X、Y、Z)に変換し記録することができる。
このため、ある基準点から物体までの距離、方向
を求めることができ、また、物体上の各点間の位
置関係から物体の形状を認識し、物体の種類を識
別することができる。
このように、本発明の物体位置・形状計測方法
は、非同一直線上の少なくとも3箇所から対象物
体の2次元画像を取得し、この画像のうち第1の
画像上の特徴点と第2の画像上の特徴点との対応
付けを行つて、第1の画像上の特徴点に対応する
第2の画像上の特徴点を対応点候補として求め、
第1の画像入力手段のレンズ中心と対象物体上の
特徴点と対応する点とを結ぶ視線を第3の画像上
に射影した第1の射影直線を、第1の画像入力手
段と第3の画像入力手段との空間的配置関係から
算出すると共に、第2の画像入力手段のレンズ中
心と対象物体上の対応点候補と対応する点とを結
ぶ視線を第3の画像上に射影した第2の射影直線
を、第2の画像入力手段と第3の画像入力手段の
空間的配置関係から算出し、その射影直線の交点
から上記他の画像上の対応点の存在位置を予測
し、その位置と上記基準面の特徴点もしくは上記
対応点候補との対応度合を調べることにより対応
点候補の正誤を判定し、対応点を選別することに
よつて物体の位置・形状を計測し得るように構成
されている。
第6図は前述の物体位置・形状計測方法で実施
した装置の一実施例を示すブロツク図で、3眼画
像間対応点処理を利用した物体位置・形状計測装
置の全体の構成例を示したものである。
この第6図において、7,8,9は前述の第1
図で示した3台のテレビカメラ、26a,26
b,26cはそれぞれテレビカメラ7,8,9に
対応し、各テレビカメラ7〜9からの映像信号を
デイジタル信号に変換するアナログ・デイジタル
コンバータ(以下、A/Dコンバータと略称す
る)で、これらは画像入力部を構成している。2
7はA/Dコンバータ26a〜26cの各出力を
入力とし一時記憶する画像メモリ、28はこの画
像メモリ27の出力を入力とする前処理演算回
路、29はこの前処理演算回路28によつて得ら
れた特徴点の位置と特徴量を記録する特徴量テー
ブルで、これらは上記画像入力部の出力を入力と
しその画像入力部のパラメータリストおよび特徴
点を抽出する前処理演算部30を構成している。
31はカメラ・パラメータテーブルである。
32は前処理演算部30における特徴量テーブ
ル29からの出力を入力としカメラパラメータテ
ーブル31を基にして射影直線パラメータを算出
する演算回路、33は射影直線パラメータ・テー
ブル、34は演算回路32によつて得られた演算
結果である対応点処理結果を記録する対応点テー
ブルで、これらは3眼対応点検出モジユール35
を形成している。そして、この3眼対応点検出モ
ジユール35は上記前処理演算部30の出力を入
力とし非同一直線上の少なくとも3箇所以上から
取得した2次元画像のうち2枚の画像間の対応付
けを行うことにより対応点候補を求め、基準面の
特徴点およびその特徴点に対する対応点候補から
他の画像上へのそれぞれの射影直線を求め、その
射影直線の交点から上記他の画像上の対応点の存
在位置を予測し、その位置と上記基準面の特徴点
もしくは上記対応点候補との対応度合を調べるこ
とにより対応点候補の正誤を判定し、対応点を選
別する対応点選別機能を実行する対応点検出用演
算部を構成している。
36はこの3眼対応点検出モジユール35にお
ける対応点テーブル34の出力とカメラ・パラメ
ータテーブル31の出力を入力とする座標算出モ
ジユールで、この座標算出モジユール36は、上
記対応点検出用演算部によつて対応が得られた特
徴点を実空間座標に変換して座標を算出する座標
算出部を構成している。37はこの座標検出モジ
ユール36の変換結果を記録する座標テーブル、
38は座標算出モジユール36によつて得られた
変換結果を立体的に表示するグラフイツクモジユ
ール、39はこのグラフイツクモジユール38の
出力を入力とするグラフイツクデイスプレイ装
置、40は結果に基づき図示しない外部機器を制
御するために設けられた外部入出力インタフエー
スである。
つぎにこの第6図に示す実施例の動作を第3図
を参照して説明する。
まず、3台のテレビカメラ7,8,9で得た映
像信号はA/Dコンバータ26a,26b,26
cによりデジタル信号に変換され、3枚以上から
成る画像メモリ27に一旦記憶される。そして、
前処理演算回路28により第3図に示すエツジ検
出処理14および細線化処理15が順次施され、
特徴点の位置と特徴量が特徴量テーブル29に記
録される。ここまでの動作は一般によくいわれる
前処理演算部30の動作である。
つぎに、求められた各特徴点についての射影直
線パラメータを、カメラ・パラメータテーブル3
1を基にし演算回路32によつて算出し、その結
果を射影直線パラメータテーブル33に記録す
る。なお、射影直線パラメータは、予じめ必要な
分をすべて求めて射影直線パラメータテーブル3
3に記録しておく代わりに、次段階以降で必要に
なつた時毎に算出してもよい。続いて第3図に示
した初期対応付け処理17から対応点選択決定処
理23までを演算回路32で行なう。この処理で
は必要に応じ画像メモリ27や特徴量テーブル2
9を参照し、また、対応点テーブル34に途中結
果の記録あるいは読出しを行なう。そして、処理
終了後、対応点テーブル34を調べれば対応点決
定までの履歴が1目で分る。つぎに、対応点が得
られた特徴点は座標算出モジユール36により実
空間座標に変換され、その結果が座標テーブル3
7に記録される。
また、この座標算出モジユール36によつて実
空間座標に変換された結果は、グラフイツク・モ
ジユール38により物体の透視図や概観図に変換
され色付けされた後、ブラフイツクデイスプレイ
装置39により立体表示される。また、座標算出
モジユール36によつて得られた物体座標データ
は外部入出力インタフエース40を通して外部機
器制御に利用される。
このように、本発明による物体位置・形状計測
装置を用いると、物体を3台のテレビカメラで観
測し、3画像間対応点処理により物体の各点の実
空間座標を求め、立体表示することができる。
第7図は本発明の自立ロボツトへの応用例を示
す構成図である。
この第7図において、7,8,9は前述したテ
レビカメラ、10は対象物体(物体)である。そ
して、41は第6図で例示した物体位置・形状計
測装置、40はこの物体位置・形状計測装置41
に含まれる前述の外部入出力インタフエース、4
2はシステム主制御装置、43はこのシステム主
制御装置42によつて制御されるロボツトコント
ローラ、44はこのロボツトコントローラ43に
よつて制御されるロボツト本体、45はロボツト
アームである。
つぎにこの第7図に示す応用例の動作を説明す
る。
まず、テレビカメラ7,8,9により物体10
の画像信号が得られ、その画像信号は物体位置・
形状計測装置41に入力し、物体10の各点の座
標が得られると共に3次元表示される。そして、
システム主制御装置42では物体位置・形状計測
装置41から外部入出力インタフエース40を経
由して伝達された物体座標データに基づき、ロボ
ツトアーム45を物体位置に移動するための移動
量、方向および軌跡を算出する。また、物体10
をつかむ際の指の方向および指の間隔を算出す
る。
つぎに、ロボツトコントローラ43において、
ロボツト本体44の移動量に対応した各ジヨイン
トの駆動モータ(図示せず)の回転数と速度、ア
ームを駆動するジヨイントのモーター回転数と速
度を算出し、各ジヨイント駆動信号を発生する。
一方、物体位置・形状計測装置41では常時物体
10の位置・形状を観測し、物体10が移動また
は変形したり、障害物が入つたりすると、システ
ム主制御装置42でロボツト本体44の動きの変
更指令を発する。また、物体位置・形状計測装置
41ではロボツトアーム46が物体10に接近し
た時、ロボツトアーム45の位置および方向も認
識できるので、物体10とロボツトアーム45の
位置関係が求められる。この位置関係に基づき、
システム主制御装置42ではロボツトアーム45
の細かい動作を決定し、ロボツトコントローラ4
3に指令を与えることができる。
そして、この第7図に示す応用例においては、
任意の物体が任意の位置におかれたとき、物体の
位置と形状を視覚認識し、その結果に基づきロボ
ツトアーム45を移動して物体をつかみ上げ、所
定位置に運ぶという自立的な動作をさせることが
できる。また、物体10はシステムの応答速度以
内であれば移動していても、その動きを追つてロ
ボツトアーム45でつかみ上げてしまうことがで
きる。
なお、本発明の実施例においては、3眼画像を
用いた場合を例にとつて説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、4眼以上の画像を
用い、3眼画像により求めた対応点候補について
第4眼目以降の画像により上記の方法と同様の検
証を行うことによつて、さらに、処理の正確さを
高めることができる。また、本発明の実施例にお
いては、初期対応点処理により評価値が低い、つ
まり、類似度(あるいは対応度)が高い対応点候
補を予め複数個選択した後、各対応点候補につい
て第3の画像との対応を調べ正誤判定する処理を
行う場合を例にとつて説明したが、類似パターン
が多く含まれることなどのため、上記数個の対応
点候補の中に正しい対応点が入らない場合が生じ
る可能性がある。このような場合、あるいはその
恐れがある場合には、射影直線に沿つてしきい値
以下の評価値をもつ点を探し、それが見つかり次
第、第3の画像との対応を調べ、正誤判定すると
いう手順を併用することにより、正誤判定の精度
を高め、類似パターンの中から正しい対応点を検
出することができる。
また、本発明の実施例では、テレビカメラの画
像を用いる場合を例にとつて説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、スチールカメ
ラ、超音波などにより得た写真を用いることも可
能であり、画像入力手段の種類は問わない。すな
わち、画像入力の際の観測位置・方向などのパラ
メータが明らかであれば、画像入力手段に特別の
条件が与えられるものではない。
一方、エツジとして必ずしも物体の稜線に限ら
ず表面の模様や表面のきめ、小さな凹凸による模
様などによる表面上の明暗パターンのエツジであ
つてもかまわない。
ただし、本発明の方法は、カメラ位置による見
え隠れ部分がある場合に、その部分の位置計測に
は適用できない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明による物体位置・
形状計測方法は、非同一直線上の少なくとも3点
から取得した2次元画像間で立体視対応点処理を
行うことにより、物体の位置・形状を3次元計測
するようにしたものであるから、初期対応点処理
において競合する候補が複数あり、かつ競合する
候補の方が評価値が小さい、つまり、対応の度合
が高くなつたとしても、第3画像での対応付けで
は誤つた対応点の対応の度合が著しく悪くなり、
容易に正誤を判定することができるため、初期対
応付けで厳密な判定を行なう必要がなく、また、
隣接エツジ等他の特徴点との配列順序等に注意を
払う必要がない。
このため、本発明では従来の両眼立体視法に比
し次のような多くの有効な特長をもつものであ
る。
すなわち、まず第1にしきい値の設定には精度
を要求されない。第2に対応付け判定が特徴点
個々独立に容易にでき、かつ正確であることの利
点がある。これらの利点により対応点処理アルゴ
リズムは両眼立体視法に比べ著しく簡単かつ誤り
のないものとなり、信頼性および経済性を向上す
ることができる。また、同一直線上にない位置か
ら取得した画像を用いるため、第3にエツジ方向
に対する依存性をもたない。さらにまた、従来の
両眼立体視法においては、カメラ位置と方向の制
約があつたが、本発明においては任意のカメラ・
パラメータを用いた時の視線パラメータ導出式や
実空間座標変換の式を与えているため、第4にカ
メラはそのすべてが同一直線上でない限り任意の
位置・方向であつてよく、また、レンズ焦点距離
も異なつていてよい。このことは複数カメラの設
定を著しく容易にすることができる等、種々の特
長を有する。
このように、本発明の方法では従来の両眼立体
視法に比して多大の効果があり、3ケ以上で取得
した複数の2次元画像から立体視対応点処理によ
り物体の位置・形状を3次元計測する物体位置・
形状計測方法としては独自のものである。
また、信頼性の高い汎用性な物体位置・形状計
測装置を実現することができるという点において
極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による物体位置・形状計測方法
の一実施例を説明するための構成図、第2図は第
1図の実施例におけるテレビカメラ3台の画像間
での対応点処理の原理説明図、第3図は第1図お
よび第2図の動作説明に供する3眼画像の立体視
対応処理のフローチヤート、第4図は立方体を3
台のテレビカメラで観察した画像の実例を示す説
明図、第5図は第4図の3眼画像を第3図に示す
処理の流れに基づき処理を行いイメージデイスプ
レイ装置に表示した実例を示す説明図、第6図は
本発明による物体位置・形状計測装置の一実施例
を示すブロツク図、第7図は本発明の応用例を示
す自立ロボツトの構成図、第8図は従来の両眼立
体視法の一例を示す構成図、第9図は局所相関法
により得られた評価値の分布の例を示す説明図、
第10図は雑音による評価値の分布変動の例を示
す説明図である。 7〜9……テレビカメラ、10……対象物体、
11〜13……画像、26a〜26c……A/D
コンバータ、27……画像メモリ、28……前処
理演算回路、29……特徴量テーブル、30……
前処理演算部、31……カメラ・パラメータテー
ブル、32……演算回路、33……射影直線パラ
メータテーブル、34……対応点テーブル、35
……3眼対応点検出モジユール(対応点検出用演
算部)、36……座標算出モジユール、37……
座標テーブル、38……グラフイツクモジユー
ル、39……グラフイツクデイスプレイ装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非同一直線上の少なくとも3箇所から対象物
    体の2次元画像を取得し、 この画像のうち第1の画像上の特徴点と第2の
    画像上の特徴点との対応付けを行つて、第1の画
    像上の特徴点に対応する第2の画像上の特徴点を
    対応点候補として求め、 しかる後、第1の画像を生成する第1の画像入
    力手段のレンズ中心と対象物体上の特徴点と対応
    する点とを結ぶ視線を第3の画像上に射影した第
    1の射影直線を、第1の画像入力手段と第3の画
    像を生成する第3の画像入力手段との空間的配置
    関係から算出すると共に、第2の画像を生成する
    第2の画像入力手段のレンズ中心と対象物体上の
    対応点候補と対応する点とを結ぶ視線を第3の画
    像上に射影した第2の射影直線を、第2の画像入
    力手段と第3の画像入力手段の空間的配置関係か
    ら算出した後、この算出した第1の射影直線と第
    2の射影直線の交点を求め、 しかる後、この交点と第1の画像上の特徴点も
    しくは第2の画像上の対応点候補との対応度合を
    求め、 これにより第2の画像上の対応点候補の正誤を
    判定し、対応点候補の中から正しい対応点を選別
    することを特徴とする物体位置・形状計測方法。 2 少なくとも、第1の画像を生成する第1の画
    像入力手段、第2の画像を生成する第2の画像入
    力手段および第3の画像を生成する第3の画像入
    力手段からなる画像入力部と、 この画像入力部の出力を入力とし、画像入力部
    のパラメータリストおよび画像中の特徴点を抽出
    する前処理演算部と、 この前処理演算部の出力を入力とし、非同一直
    線上の少なくとも3個所から取得した対象物体の
    2次元画像のうち第1の画像上の特徴点と第2の
    画像上の特徴点との対応付けを行つて、第1の画
    像上の特徴点に対応する第2の画像上の特徴点を
    対応点候補として求め、しかる後、第1の画像入
    力手段のレンズ中心と対象物体上の特徴点と対応
    する点とを結ぶ視線を第3の画像上に射影した第
    1の射影直線を、第1の画像入力手段と第3の画
    像入力手段との空間的配置関係から算出すると共
    に、第2の画像入力手段のレンズ中心と対象物体
    上の対応点候補と対応する点とを結ぶ視線を第3
    の画像上に射影した第2の射影直線を、第2の画
    像入力手段と第3の画像入力手段の空間的配置関
    係から算出した後、この算出した第1の射影直線
    と第2の射影直線の交点を求め、しかる後、この
    交点と第1の画像上の特徴点もしくは第2の画像
    上の対応点候補との対応度合を求め、第2の画像
    上の対応点候補の正誤を判定して正しい対応点を
    選別する対応点選別機能を実行する対応点検出用
    演算部と、 この対応点検出用演算部の出力を入力とし、対
    応点検出用演算部によつて対応が得られた特徴点
    を実空間座標に変換して座標を算出する座標算出
    部と を備えてなることを特徴とする物体位置・形状計
    測装置。
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