JPH0369451A - 開口後離脱しない湾曲引裂舌片を有する缶蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプルタブ式開缶方式により開缶することのでき
る缶の蓋に関する。

〔従来技術〕

従来、簡易開口型の缶として知られているプルタブ式開
缶方式の缶蓋としては、開口と共に引裂舌片を缶蓋パネ
ル部より切離してしまうタイプのものが代表的であった
。しかしながら、引裂舌片が切離されるタイプのものは
往々にして引裂舌片が安易に放棄されるため道路、観光
地等を汚す結果となり、浜辺等に捨てられた場合には、
それにより手足にケガをする原因となったり、牧場に捨
てられた場合は家畜が食べて病気になったりするので、
引裂舌片の処理が問題になっている。

そこで、引裂舌片が缶蓋から分離しないタイプの缶蓋が
提案されている。

たとえば、特公昭４６−３９４３２号公報記載のものは
、開口後においても引裂舌片とタブが缶蓋パネルから分
離しない構成になっているが、引裂舌片をタブの引き上
げ方向に真直に引き上げて反転した状態であるため、缶
の内容物を口に入れようとすると、引裂舌片の存在が邪
魔になり、場合によっては鼻を切る場合が生ずる。

特開昭５１−８２１８８号公報記載の技術は、引裂舌片
を缶本体内方へ開口し、缶蓋パネル面下に押し下げた状
態に開口させることにより、前述の問題点の解決をはか
っているが、このようにすると、引裂舌片の１部が缶の
内容物と接触するため、不衛生になるという欠点があっ
た。

そこで、実開昭５３−２３６３号、実開昭５７−１６７
０２４号、特開昭５８−７３５４３号公報記載の技術に
おいては、引裂舌片をタブの引き上げ方向に真直に弓き
上げてから、引裂舌片が邪魔にならないように引裂舌片
をうまくたたみこむような手段がいろいろ提案されてい
る。しかしながら、これらの技術によってもなお、缶の
内容物を口に入れようとすると、丁度鼻先に折りたたん
だ引裂舌片部が位置することは避けられず、不快感が生
ずるという問題点があった。

〔目　　的〕

本発明の目的は、鼻先に引裂舌片が位置しないような構
成の缶蓋を提供する点にある。

〔構　　成〕

本発明は、引裂舌片を有する缶蓋において。

缶蓋の一方の端部近傍にタブ先端部を配置し。

タブ先端部から引裂舌片を引裂いて持ち上げるためのス
コアー線がタブの中心線に対して一方の方向に湾曲して
いることを特徴とする開缶後缶から離れない引裂舌片を
有する缶蓋に関する。

スコアー線の湾曲は、典型的には曲線による湾曲である
が、折れ線による湾曲であっても差し支えない。スコア
ー線による缶蓋の穿口開始部と穿口終了部とのほぼ中心
辺りから湾曲が生じ始めるようにするのが好ましいが、
これに限定されるものではない。

本発明を図面に基づいて説明する。

第１図は１本発明の缶蓋の１例を示す上面図、第２図は
そのｘ−ｘ’線断面図である。タブの取手５を第１図の
下方に引くことによりタブ先端部５′の下部に設けられ
ているスコアー線２の個所で缶蓋パネル面１が少々缶内
方にくい込んで切れる。ついで、タブ取手５を第１図の
上方に引き上げると、引裂舌片３はスコアー線２に沿っ
て缶蓋パネル面１より引き離される。このとき、スコア
ー線２がタブの中心線Ｙ−Ｙ’に対して一方の方向（こ
の場合は右側に湾曲しているが１反対に左側に湾曲して
いてもよい。）に湾曲しているので、引裂舌片３は中心
線Ｙ−３− Ｙ′の右側に引き上げて曲げられることになる。

そのため１缶の内容物を口にしようとするさい、引裂舌
片は鼻先に位置することなく、第１図の場合は鼻の右側
に引裂舌片が位置するので缶内の内容物を口にするさい
、不快感が生じない。

また、前記スコアー線の湾曲の程度は缶の大きさ、形状
等によって引裂舌片３が缶の内容物を口に入れるさい、
鼻先に位置しないように任意に設定することができる。

タブ先端部５′の下方に位置するスコアー線２の穿孔開
始部は波状の線とすることが好ましい。このように波状
部２″を設けることにより穿孔がよりスムーズに、より
容易に行うことができる。

スコアー線の穿孔開始部とは反対側の穿孔終了部２′は
Ｒを設けることが好ましい。

スコアー線は、第２図にみられるように工つの溝線２で
すますこともできるが、平行に大小２本の溝線をごく接
近して設けることにより引裂部分の断面に丸味をつける
ことができ、この４− 結果切断面でのケガを防止することもできる。

さらに、スコアー線の穿孔終了部近傍には１本又は２本
のけい線（屈折部）を設けることが好ましい。けい線は
必要に応じて引裂舌片部を２つに折り曲げることができ
るような位置にさらに設置することができる。

開口時の引裂力に対抗するため、引裂舌片３の外側には
補強盛り上がり部４，４′を設けることが好ましい。ま
た、タブの取手５を手にひっかけやすくするため取手５
の下部にくぼみ部６を設けることもできる。

図面は円缶について説明を行ったが、これに限るもので
はなく、四角缶等の多角形缶蓋、楕円形缶蓋であっても
何等差し支えない。

〔効　　果〕

本発明は、スコアー線がタブの中心線に対して一方の方
向に湾曲して設けられているので、開缶したとき、引裂
舌片が鼻先にくることがないので、顔面にケガをするこ
ともなく、不快感を伴うことなく缶内の内容物、たとえ
ばビール、ジュース等の飲料、ペースト、粉末等を］」
に入れることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の缶蓋の土例を示す上面図、第２図は
、そのｘ−ｘ　′線断面図を示す。 １・・・缶蓋パネル面　　２・・・スコアー線２′・・
・スコアー線Ｒ部 ２′・・・スコアー線の汲状部 ３・・・引裂舌片 ４．４′・・・補強盛り上り部 ５・・・タブ取手　　　　　６・・・くぼみ部５′・・
・タブ先端部　　　７・・・けい線８・・・シーリング
コンパウンド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、引裂舌片を有する缶蓋において、缶蓋の一方の端部
   近傍にタブ先端部を配置し、タブ先端部から引裂舌片を
   引裂いて持ち上げるためのスコアー線がタブの中心線に
   対して一方の方向に湾曲していることを特徴とする開缶
   後缶から離れない引裂舌片を有する缶蓋。