JPH0369088A - 磁気バブルメモリ素子 - Google Patents

磁気バブルメモリ素子

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JPH0369088A
JPH0369088A JP1202785A JP20278589A JPH0369088A JP H0369088 A JPH0369088 A JP H0369088A JP 1202785 A JP1202785 A JP 1202785A JP 20278589 A JP20278589 A JP 20278589A JP H0369088 A JPH0369088 A JP H0369088A
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Japan
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bubble
ion implantation
conductor pattern
magnetic
minor loop
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JP1202785A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Sato
敏浩 佐藤
Minoru Hiroshima
實 廣島
Masahiro Yanai
雅弘 箭内
Katsutoshi Saito
斉藤 勝俊
Takashi Toyooka
孝資 豊岡
Masatoshi Takeshita
正敏 竹下
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はイオン打ち込み転送路を用いた磁気バブルメモ
リ素子に係わり、特に機能部をコンダクタパタンとイオ
ン打ち込み転送路で構成した全イオン打ち込み方式の磁
気バブルメモリ素子に係わる。
〔従来の技術〕
従来の磁気バブルメモリ素子では、情報の書き込み読み
出しを行うメジャラインや機能部および情報の蓄積を行
うマイナループに、1ビツトづつが分離したシェブロン
型のパーマロイ転送路を用いている。このようなパーマ
ロイ素子では、マイナループ内の所望の位置にあるバブ
ルを一斉にメジャライン上に複製するブロックレプリケ
ートゲートによって非破壊読み出しを実現している。ま
た、マイナループ内の所望の位置にあるバブルをメジャ
ライン上の書き込みデータと入れ換えるスワップゲート
によって書き込み時のサイクル時間を短縮している。
磁気バブルメモリ素子への高密度・大容量化の要請に対
して、従来のパーマロイ素子には、マイナループを構成
するパーマロイ転送路のバタン間隙における最小加工寸
法、および微細なバタン形状におけるバブルの駆動力に
限界があった。そこで、より高密度・大容量化に適した
素子としてイオン打ち込み素子が米国特許法第3828
329号公報において提案された。
イオン打ち込み素子では、バブルを保持する磁性ガーネ
ットの表面に水素(H2”)等のイオンを打ち込んで転
送路を形成する。磁性ガーネットの表面では、イオンの
打ち込みによる歪で磁化が面内に向いている。この面内
磁化がイオン打ち込み転送路バタンのイオン打込み境界
上で向き合って、バブルを駆動する磁荷壁(チャージド
ウオール)を形成する。面内に回転磁界を印加すること
によって、チャージドウオールはイオン打ち込み転送路
上を移動し、バブルはこれに追従して転送する。
チャージドウオールはバブルと同じ磁性ガーネット内に
あるため1強いバブル駆動力が得られる。
またイオン打ち込み転送路にはバタン間隙がなく微細加
工が容易であるため、素子の高密度化に適する。
イオン打ち込み素子において、従来のパーマロイ素子と
同じようにメモリ動作を実現するためには、バブル発生
器・検出器・ブロックレプリケートゲートおよびスワッ
プゲート等の機能部をイオン打ち込み転送路を用いて形
成する必要がある。
バブル発生器については、たとえば特開昭59−562
83に記載されている。これは、ヘアピンコンダクタパ
タンをメジャライン上に配置しパルス電流を印加するこ
とで局所的にバイアス磁界を下げバブルをメジャライン
上に発生させる方式である6バブル検出器については、
たとえば特開昭59−77695に記載されている。こ
れは、ヘアピンコンダクタパタンをメジャライン上に配
置しパルス電流を印加することで局所的にバイアス磁界
を下げバブルを数10倍に引き伸ばし、ヘアピンバタン
内に配置した軟磁性体薄膜検出線の磁気抵抗効果で電気
信号を得る方式である。
ブロックレプリケートゲートについては、特開昭60−
226089に記載された2層の相互に直交するヘアピ
ンコンダクタパタンを用いる方法が提案されている。こ
れは、第1のヘアピンパタンにパルス電流を印加してバ
ブルをマイナループ凹部からメジャライン凹部まで引き
伸ばし、次に第2のヘアピンパタンにパルス電流を印加
して伸びたバブル磁区を2つに分割することで非破壊読
みだしを実現する。
さらに、特開昭62−262239に記載のデュアルゲ
ートでは、同様に2層のヘアピンコンダクタパタンを用
いた構成で、1つのゲートでブロックレプリケートゲー
トとスワップゲートの両方の機能が実現可能である。こ
れについて、以下第2図を用いて具体的に説明する。
第2図(a)、(b)、(c)はデュアルゲートの構成
および動作に必要なパルス条件を示したものであり、(
b)はスワップ動作、(c)はブロックレプリケート動
作時の波形を示している。デュアルゲートは第1層コン
ダクタのヘアピンパタン5と第2Mコンダクタのヘアピ
ンパタン6をメジケライン3とマイプループコーナ4の
上において層間絶縁膜を介して交差させた構造である。
したがって、従来の書込み用と読み出し用に2つのメジ
ャラインが必要であったが、デュアルゲートを用いた素
子では1つのメジャラインだけで素子を構成することが
できる。
デュアルゲートにおけるブロックレプリケート動作では
、まずマイプループコーナ4上のバブルが第1のヘアピ
ンパタン5のギャップ内に転送してきたときパルス電流
10(第1のストレッチパルス)を印加する。第1のヘ
アピンパタン5のギャップ内にはパルス電流によって局
所的にバイアス磁界と反対向きの磁界が発生するので、
バブルは第1のヘアピンパタン5のギャップに沿ってメ
ジセライン3上の凹部9まで引き伸ばされる。パルス電
流10に続いてこれより振幅の小さなパルス電流11(
第2のストレッチパルス)を第1のヘアピンパタン5に
印加し、伸びたバブル磁区を保持する。パルス電流11
を印加している間に第2のヘアピンパタン6に逆向きの
パルス電流12(カットパルス)を印加する。このパル
ス電流により第2のヘアピンパタン6のギャップ内には
バイアス磁界と同じ向きの磁界が発生するので、2つの
ヘアピンパタンのギャップ交差位置7において、伸びた
バブル磁区は2つに分割される。この一連の動作でマイ
プループコーナ4上のバブルはメジケライン3の凹部9
に複製され、非破壊読みだしが実現できる。
スワップ動作では、まずマイプループコーナ4上の第2
のヘアピンパタン6のギャップ内の位置8にバブルが転
送してきたときに、第2のヘアピンパタン6にパルス電
流13(アナイアレートパルス)を印加してバブルを消
去する6次に、第1のヘアピンパタン5にパルス電流1
0(第1のストレッチパルス)を印加してメジケライン
3の凹部9のバブルをマイプループコーナ4まで引き伸
ばす。引き続き第Iのヘアピンパタン5にパルス電流1
1(第2のストレッチパルス)を印加して伸びたバブル
を保持する。この後はブロックレプリケート動作と同じ
ように、第2のヘアピンパタン6にパルス電流12(カ
ットパルス)を印加して伸びたバブル磁区を2つに分割
する。これにより、メジケライン3の凹部9のバブルは
マイプループコーナ4上に複製される。このような一連
の動作によって、従来のパーマロイ素子のスワップゲー
トと同等のマイナループ内情報の書換え機能が実現でき
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
このデュアルゲートの動作において問題となるのは、バ
ブルを引伸すために必要なパルス10(第1のストレッ
チパルス)および伸びたバブル磁区を2つに分割するた
めに必要なパルスエ2(カットパルス)の電流振幅が2
00mA以上と大きいことができる。特に−40℃付近
で素子を動作させる場合にはこの振幅が300mA以上
になる。このためデュアルゲートを駆動する周辺回路の
負担が増え、広温度域で動作する素子を実現する上で極
めて深刻な問題となる。
このように大きな電流振幅が必要となる原因は。
デュアルゲートにおけるコンダクタパタンとバブル層と
の間の磁性ガーネットの表面近傍に、イオン打込みによ
る磁歪効果で形成された面内磁化層が存在し、この面内
磁化がコンダクタパタンからの磁界で不要な磁極を形成
するためである。
例えば第3図に示すように、ヘアピン型コンダクタパタ
ンにバブルを引伸す方向のパルス電流を一印加すると、
ここから発生・する磁界によって磁性ガーネットの表面
近傍の面内磁化14は発散し、ヘアピン型バタンのギャ
ップの下にマイナスの不要磁極15が形成される0図か
ら分るように、この不要磁極15から発生する磁界は、
バブル16の位置では、コンダクタパタンからの磁界の
方向17(バブルを引伸す方向)とは反対の方向18(
バブルを消滅させる方向)となる、したがって、不要磁
極の影響によりコンダクタパタンからの磁界は弱められ
ることになる。しかも、磁性ガーネット層内部のバブル
16の直上位置にイオン打込み層1がありここに不要磁
極15が形成されるので、この不要磁極工5からバブル
16へ加わる磁界は強く、コンダクタパタンの磁界を著
しく弱める。バブルを引伸すためには、より強い磁界を
コンダクタパタンで発生させる必要があり、大きな振幅
のパルス電流をコンダクタパタンに供給する必要がある
6例えば、室温において0.8.バブルを引伸すのに必
要なパルス電流の振幅は(0゜4μsecのパルス幅と
する)、イオン打込み層が無い場合には100mAで十
分であるのに対して、イオン打込み層を介して印加する
と200mA以上必要となる。
バブルを分割する場合には、上述したバブルを引伸す場
合とは反対に、イオン打込み層の磁化は集中し、プラス
の不要磁極が形成される。したがってこの場合も、不要
磁極から発生する磁界は、バブルの位置では、コンダク
タパタンからの磁界の方向(バブルを消滅させる方向)
とは反対の方向(バブルを引伸す方向)となる0例えば
、室温におけるバブルを分割するのに必要なパルス電流
の値を比較すると、イオン打込み層が無い場合には、1
00mAで十分であった電流振幅が、イオン打込み層を
介して印加すると、200mA以上必要となる。
このように従来のゲートの構造では、イオン打込み層の
磁化の集中および発散がコンダクタパタンからの磁界を
必ず弱めるため、動作電流振幅が増大する問題があった
バブルを分割する電流を低減する手法としては。
例えば特開昭58−29191に開示されているように
、バブルを分割する位置に非イオン打込み領域をメジャ
ラインおよびマイナループから分離して設ける構造があ
る。第4図に示すようにこの構造ではイオン打込み層が
バブル分割位置に存在しないので、不要磁極の発生がな
く、低い電流でバブルの分割が実現できる。しかしこの
構造では、バブルの伸びる位置にはイオン打込み層があ
るので、バブルを引伸すための電流振幅の低減には効果
が無い。更に、転送路とは無関係の非イオン打込み領域
を設けるため、イオン打込み転送路のメジャラインとマ
イナループコーナのバブル転送特性が悪化する問題が生
じる。
また、特開昭59−48888に記載されているバブル
複製器のように、非イオン打込み領域を介してバブルを
引き伸ばし、分割するゲートが提案されている。しかし
この複製器では、マイナループの外でバブルを複製する
ため、バブルをマイナループからメジャラインに移すた
めと、複製後に残ったバブルをマイナループに戻すため
の別のゲートが必要であった。このため、メモリ動作を
行うために複雑な制御が必要であった。また、バブル複
製時には単一コンダクタパタンでバブルの引き伸ばしを
行なった後バブルの収縮前に分割を行なう動作が必要で
あったが、バイアス磁界が大きくなるとバブルは自然に
収縮するので、この動作を安定に広い温度域で実現する
ことが困難であった。
本発明の目的は、上記従来の問題点を解消し。
バブルメモリの広温度域動作を実現するため、用いるパ
ルスの電流振幅が実用レベルの100mAまで低減され
たデュアルゲートを備えた改良された磁気バブルメモリ
素子を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するためには、マイナループの内回りコ
ーナのバブル転送位置の裏側とメジャラインのバブル転
送位置の裏側とを非イオン打込み領域を介して接続した
構造にバブル引伸し用コンダクタパタンとバブル消去及
びバブル分割用コンダクタパタンとを設けたゲートを用
いることで解決することができる。
さらに、具体的に詳述すれば上記本発明の目的は、(1
)磁気六プルを保持する磁性ガーネット膜の表面に選択
的にイオンを打ち込んで形成したイオン打ち込み転送路
と、該磁性ガーネット膜の上に形成した1層以上の絶縁
層と、該絶縁層の上に形成した1層以上の絶縁層と、該
絶縁層の上に形成した1層以上のコンダクタパタンと、
イオン打込み転送路で形成されたメジャラインとマイナ
ループとを少なくとも有し、該メジャラインのバブル転
送位置の裏側における他の部分よりイオン打込み深さが
浅いかイオン打込みされていない領域に、該マイナルー
プの内回りコーナのバブル転送位置の裏側が位置してお
り、この部分に該一層以上のコンダクタパタンによって
ゲートが構成されていることを特徴とする磁気バブルメ
モリ素子により、好ましくは(2)上記ゲートが、該メ
ジャラインとマイナループとの間にまたがって磁性ガー
ネット膜上に設けられた第1のヘアピン型コンダクタパ
タンと、絶縁層を介してそれにギャップどうしが交差し
て設けられた第2のヘアピン型コンダクタパタンとから
威り、しかも前記第1のヘアピン型コンダクタパタンの
ギャップがマイナループの内回りコーナの凹部とメジャ
ラインの凸部または凹部に重なり配置されると共に前記
第2のヘアピン型コンダクタパタンのギャップの一部が
マイナループコーナの凹部に隣接する凹部アナイアレー
ト位置に配置されて威るゲートである磁気バブルメモリ
素子により、さらに好ましくは、(3)上記第1のヘア
ピン型コンダクタパタンのギャップと第2のヘアピン型
コンダクタパタンのギャップとの交差位置の下における
磁性ガーネット層にはイオンが打込まれていないか、ま
たは他の部分より打込み深さが浅いことを特徴とする磁
気バブルメモリ素子により達成される。また、上記目的
は磁気バブルを情報の記憶単位とするメモリ装置であっ
て、磁気バブルの書込み時にバブル引伸し及びバブル分
割の電流パルスを、磁気バブルの読み出し時にはバブル
消去及びバブル引伸しの電流パルスをそれぞれ印加する
動作パルスシーケンスを用いて成る上記バブルメモリ素
子で構成したメモリ装置により達成される。
〔作用〕
本発明のデュアルゲートでは、レプリケート動作を行う
際に、マイナループ内のバブルを非イオン打込み領域内
に引伸しメジャラインまで到達させた後、同じく非イオ
ン打込み領域内において伸びたバブルの分割を行い、マ
イナループ内のバブルの複製をメジャライン上に作製す
ることができる。擬似スワップ動作では、マイナループ
内のバブルを消去した後、メジャラインのバブルを非イ
オン打込み領域内に引伸しマイナループ内まで移動させ
書換え動作を行うことができる。このように1本発明の
デュアルゲートでは、従来問題であったバブルの引伸し
及び分割が非イオン打込み領域で行うことができる。ま
た、メジャラインとマイナループコーナの転送路のバブ
ル転送特性についても、新たに別パターンをイオン打込
み領域に付加する構造ではないので良好な特性である。
〔実施例〕
実施例1 以下、本発明の第1の実施例を第1.7,8図を用いて
説明する。
第1図は本発明のデュアルゲートの構成を示した平面図
である。メジキライン3の凸部20のバブル転送位置の
裏側の非イオン打込み領域と、マイナループの内回りコ
ーナ凹部19のバブル転送位置の裏側の非イオン打込み
領域とを接続した構造のイオン打込み境界バタン形状で
ある。また、第1層ヘアピンコンダクタパタン5はマイ
ナループの凹部19とメジャラインの凸部20との間の
非イオン打込み領域上をそのギャップで結ぶように配置
する。第2層ヘアピンコンダクタパタン6は2つのヘア
ピンパタンを有する逆り字型をしており、一方は第1層
ヘアピンコンダクタパタン5の下の非イオン打込み領域
部21において層間絶縁膜を介して交差させ、また他方
のヘアピンバタンはマイナループの内回りコーナ19の
手前の凸部22にその先端部を設けた構造である。
このデュアルゲートのブロックレプリケート動作を第5
図(a)、(b)、(C)、(d)、(e)を用いて説
明する。これらの図において(e)は駆動波形であり、
(a)〜(d)は平面パターンでありそのうち(a)以
外は簡単のためコンタクタパタンは省略して書かれてい
る。まず、(a)に示すように、マイナループの内回り
コーナの凹部19にバブルが転送してきた時に(e)に
示す第1のストレッチパルス10を第1のヘアピンコン
ダクタパタン5に印加する。バブルは(b)に示すよう
に非イオン打込み領域を伸び、メジャラインの凸部20
まで引伸される。この時、イオン打込み層の影響を受け
ずにバブルは伸びることができるので、ストレッチに必
要な電流振幅は100mA以下で十分である6次に、第
Iのストレッチパルス10に引続き第2のストレッチパ
ルス11を約20mAの振幅で第1のヘアピンコンダク
タパタン5に印加し、伸びたバブルを保持する。
この状態で第2のヘアピンコンダクタパタンにカットパ
ルス12を印加すると伸びたバブルは。
(c)に示すように2つに分割される。この分割に要す
る電流振幅についても、非イオン打ち込み領域で行うの
で100mA以下で十分である。第2のストレッチパレ
ス11の印加が終わると、(d)に示すようにマイナル
ープ内のバブルの複製がメジャライン上に、作製され、
非破壊読み出しが実現できる。
スワップ動作を第6図(a)、(b)、(c)。
(d)、(e)を用いて説明する。まず、(a)に示す
ように、マイナループの内回りコーナ凹部1・9の手前
凸部22にバブルが転送してきた時、第2のヘアピンコ
ンダクタパタン6に(e)に示すアナイアレートパルス
13を100mAの振幅で印加し、このバブルを消去す
る。この時メジセライン3の凹部23にはこれから書込
むバブルが存在する0次にこのメジャライン上のバブル
が(b)に示すように、メジャラインの凸部20に転送
してきた時にストレッチパルス10を印加する。バブル
は非イオン打込み領域を伸びて、マイナループの内回り
コーナの凹部19に到達する。
この時バブルは、ブロックプリケート動作と同様に非イ
オン打込み領域を伸びるのでストレッチに必要な電流の
振幅は100mA以下で十分である。
一般にイオン打込み転送路では、凸部より凹部の方がバ
ブル吸引磁極が強いので、ストレッチパレス10の印加
が終わると、(d)に示すように。
マイナループの内回りコーナの凹部19に収縮する。こ
のようにして、マイナループ内のバブルがメジャライン
上のバブルと入替わり、情報の書換え動作が実現する。
本実施例によると、全てのゲート動作に必要なパルス電
流の振幅が100mA以下で済むので、周辺回路の負担
が無い全イオン打込み素子を実現することができる。
実施例2 以下本発明の第2の実施例を第7図を用いて説明する。
本実施例では、マイナループの内回りコーナのバタン形
状が第1の実施例とは異なる0図に示すようにイオン打
込みパタンをほぼ対称形とすることにより凹部19.2
4におけるバブルの良好な転送特性を一40℃〜90℃
の範囲で実現することができた。
実施例3 以下本発明の第3の実施例を第8図を用いて説明する。
本実施例では、上記の第2の実施例のイオン打込みバタ
ンに代えて、メジャラインの凹部のバブル転送位置の裏
側とマイナループの内回りコーナのバブル転送位置の裏
側とを非イオン打込みバタンで接続した構造としたもの
である。ブロックレプリケート動作時に、マイナループ
凹部19のバブルは、メジャラインの凹部23に複製さ
れる。
またスワップ動作時には、メジャライン凹部23のバブ
ルがマイナループ凹部19に移動する。−般にイオン打
込み転送路では1面内磁界の回転に伴い、バブルは凹部
において長い位相範囲で留る性質がある。これによって
凹部に留るバブルを用いることにより、バブルを引伸す
ストレッチパルスを印加する位相余裕度が上記の実施例
の約2倍に拡大する。
〔発明の効果〕 本発明によれば、デュアルゲートの動作に必要なパルス
電流の振幅が大幅に低減できるので、イオン打込み素子
の広温度域動作が実現できるとともに、素子の利用分野
を大きく拡大することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示すデュアルゲートの
平面図、第2図は従来のデュアルゲートの平面図および
パルス条件、第3図はイオン打込み素子の断面図、第4
図は従来の素子の一例を示す断面図、第5図は本発明の
デュアルゲートのブロックレプリケート動作の原理を示
す平面図、第6図は本発明のデュアルゲートのスワップ
動作の原理を示す平面図、第7図は本発明の第2の実施
例を示す断面図、第8図は本発明の第3の実施例を示す
平面図である。 1・・・選択的イオン打ち込み領域 2・・・非打ち込み領域 3・・・メジャライン 4・・・マイナループコーナ 5・・・第1のヘアピンコンダクタパタン6・・・第2
のヘアピンコンダクタパタン7・・・ヘアピンバタン交
差位置 8・・・アナイアレート位置 9・・・メジャラインのカスプ(凹部)第1のストレッ
チパルス 第2のストレッチパルス カットパルス アナイアレートパルス 面内磁化層の磁化 不要磁極 バブル コンダクタパタンからの磁界 不要磁極からの磁界 マイナループの内回りコーナの凹部 メジャラインの凸部 非イオン打込み領域上のコンダクタバ タン交差位置 22・・・内回りコーナ手前の凸部 23・・・メジャラインの凹部 24・・・ゲート手前のマイナループの内回りコーナの
凹部 10  ・ 11 ・ 12 ・ l 3 ・ 14 ・ 工 5 ・ 16 ・ 17 ・ 18 ・ 19 ・ 20 ・ 21 ・ 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、磁気バブルを保持する磁性ガーネット膜の表面にイ
    オンを打ち込んで形成した第1のイオン打ち込み領域と
    、これとはイオンが打込まれていないか打込み深さが浅
    い領域を隔てて設けられた第2のイオン打込み領域と、
    これらの選択的にイオンが打込まれて形成されたイオン
    打ち込み境界から成る2つのイオン打込み転送路と、該
    磁性ガーネット膜の上に形成した絶縁層と、該絶縁層の
    上に形成した第1のヘアピンコンダクタパタンと、これ
    に絶縁層を介して形成した第2のヘアピンコンダクタパ
    タンとを少なくとも有し、該第1のヘアピンコンダクタ
    パタンが該第1のイオン打込み転送路と該第2のイオン
    打込み転送路の少なくとも両方に交差するように配置さ
    れ、該第2のヘアピンコンダクタパタンの一部が該選択
    的にイオンが打込まれてないか打込み深さが浅い領域に
    おいて該第1のヘアピンコンダクタパタンと少なくとも
    1箇所で交差することを特徴とする磁気バブルメモリ素
    子。 2、磁気バブルを保持する磁性ガーネット膜の表面に選
    択的にイオンを打ち込んで形成したイオン打ち込み転送
    路と、該磁性ガーネット膜の上に形成した絶縁層と、該
    絶縁層の上に形成した1層以上のコンダクタパタンと、
    イオン打込み転送路で形成されたメジャラインとマイナ
    ループとを少なくとも有し、該メジャラインのバブル転
    送位置の裏側における他の部分よりイオン打込み深さが
    浅いかイオン打込みされていない領域に、該マイナルー
    プの内回りコーナのバブル転送位置の裏側が位置してお
    り、この部分に該一層以上のコンダクタパタンによって
    ゲートが構成されていることを特徴とする磁気バブルメ
    モリ素子。 3、磁気バブルを保持する磁性ガーネット膜の表面に選
    択的にイオンを打ち込んで形成したイオン打ち込み転送
    路と、該磁性ガーネット膜の上に形成した絶縁層と、該
    絶縁層の上に形成した1層以上のコンダクタパタンと、
    イオン打込み転送路で形成されたメジャラインとマイナ
    ループとを少なくとも有し、複数のマイナループのイオ
    ン打込み転送路を形成するイオン打込み領域がそれぞれ
    独立し、選択的にイオンが打込まれていないか打込み深
    さが浅い領域に取囲まれており、さらにメジャラインを
    形成するイオン打ち込み領域がその外側に位置すること
    を特徴とする磁気バブルメモリ素子。 4、請求項1記載のメジャラインとマイナループとの間
    にまたがって磁性ガーネット膜上に設けられた第1のヘ
    アピン型コンダクタパタンと、絶縁層を介してそれにギ
    ャップどうしが交差して設けられた第2のヘアピン型コ
    ンダクタパタンとから成り、しかも前記第1のヘアピン
    型コンダクタパタンのギャップがマイナループの内回り
    コーナの凹部とメジャラインの凸部または凹部に重なり
    配置されると共に前記第2のヘアピン型コンダクタパタ
    ンのギャップの一部がマイナループコーナの凹部に隣接
    する凸部アナイアレート位置に配置されて成るゲートで
    ある請求項1記載の磁気バブルメモリ素子。 5、上記ゲートを構成するマイナループの内回りコーナ
    が該ゲートのアナイアレート位置を中心にほぼ線対称と
    なっていることを特徴とする請求項1記載の磁気バブル
    メモリ素子。
JP1202785A 1989-08-07 1989-08-07 磁気バブルメモリ素子 Pending JPH0369088A (ja)

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