JPH0367587A - 低フォスファターゼ活性のプロテアーゼ液の製造方法 - Google Patents

低フォスファターゼ活性のプロテアーゼ液の製造方法

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JPH0367587A
JPH0367587A JP1203847A JP20384789A JPH0367587A JP H0367587 A JPH0367587 A JP H0367587A JP 1203847 A JP1203847 A JP 1203847A JP 20384789 A JP20384789 A JP 20384789A JP H0367587 A JPH0367587 A JP H0367587A
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JP
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protease
solution
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phosphatase activity
culture
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JP1203847A
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Harumichi Ito
伊藤 晴通
Tetsuro Fukase
哲朗 深瀬
Yaichi Fukushima
弥一 福島
Kimiharu Okada
岡田 王春
Hiroshi Motai
茂田井 宏
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Kikkoman Corp
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kikkoman Corp
Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低フォスファターゼ活性のプロテアーゼ液の
製造方法に関するものであり、とりわけ糸状菌を培養し
て得られるフォスファターゼ活性、プロテアーゼ活性の
混在する溶液中でプロテアーゼ活性を失わずに、フォス
ファターゼ活性を失活させることのできるプロテアーゼ
液の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、プロテアーゼ溶液の製造法は、プロテアーゼ生産
能を有する糸状菌を固体培養法により増殖させ、その後
、水もしくは塩類を含む水溶液に浸してプロテアーゼ溶
液を得ていた。
この場合、プロテアーゼは、糸状菌体内外より液部分へ
溶解するため、菌体内に存在するフォスファターゼも同
時に液部分へ溶解してしまい、得られたプロテアーゼ液
は、高いフォスファターゼ活性(4,513/ ll1
1程度)を有していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
このため、動物タンパクをこのプロテアーゼ液を用いて
分解すると、呈味成分としての核酸関連分質(IMF、
 GNPなど)が、混在しているフォスファターゼによ
り分解されてしまい、調味液製造は、不可能であるとい
う問題点があった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者は低フォスファターゼ活性のプロテア
ーゼ液の生産方法を開発すべく種々検討を重ねた結果、
プロテアーゼ生産能を有する糸状菌を培養して得られた
プロテアーゼ含有液の9Hをアルカリ剤を添加してアル
カリ側に移動させ、かつ一定温度下で一定時間保持する
ことにより所期の目的が達成されることを見い出し本発
明を完成するに至った。
すなわち、本発明は糸状菌を培養して得られたプロテア
ーゼ含有液にアルカリ剤を添加して、前記含有液のpH
を上昇させるとともに、30〜50°Cに一定時間保持
することを特徴とする低フォスファターゼ活性のプロテ
アーゼ液の製造方法である。
本発明で言う低フォスファターゼ活性とは0.3u/I
d以下、好ましくは0.10/IIIN以下のものを指
す。
フォスファターゼは酸性フォスファターゼ、プロテアー
ゼは中性、アルカリプロテアーゼである。
とりわけ本発明では酸性フォスファターゼを特に効果的
に失活させることができる。即ち、酸性フォスファター
ゼ活性とアルカリ、中性両プロテアーゼ活性では、酵素
タンパク質として変性するpHの領域が異なり、酸性フ
ォスファターゼはpH6,5以上で変性による失活がは
じまる。両プロテアーゼは、pH7,5でも変性による
失活はおこらない。そこで、各酵素タンパク質変性領域
の違いを利用して、フォスファターゼ活性だけを失活さ
せるものである。
本発明において用いられる微生物は、アスペルギルス属
、ペニシリウム属、ムコール属、またはリゾプス属等に
属するプロテアーゼ生産能を有する糸状菌であり、具体
的にはアスペルギルス・ソーヤ(IAM 2703)、
アスペルギルス・ソーヤ(IAM2631)、アスペル
ギルス・オリゼー(IAM 2609)、アスペルギル
ス・オリゼー(IFo 4176)、アスペルギルス・
タマリ(IAM 2156)、ペニシリウム・クリソゲ
ナム(HUT 4019)、ペニシリウム・ルテウム(
AHU 8022)、ムD−ルーラt!モサス(AHU
 6002)、ムコール・ヒエマリス(IIUT 11
31)、リゾープス・フォルモサエンシス(IFO47
32)、リゾープス・ジャバニカス(IFO5441)
などが挙げられる。
本発明に用いられるプロテアーゼ生産能を有する糸状菌
は雑菌汚染防止の観点から耐塩性を有するものであるこ
とが望ましい(耐塩性の目安としては食塩5%以上、好
ましくは食塩10%以上である)。
本発明に使用する培地としては、従来プロテアーゼ生産
能を有する糸状菌の培養法に於いて用いられる液体又は
固体培地であれば何れを用いても良い。
液体培地の場合は、炭素源としては油脂、グルコース、
可能性澱粉、シュクロース、デキストリン、セルロース
、グリセリン、賊等、窒素源としては例えば脱脂大豆、
大豆粉、ペプトン、肉エキス、ヌカ、カゼイン、ポリペ
プトン、グルテン等、無機塩としては、例えば各種リン
酸塩、硫酸塩、塩酸塩等が用いられ、必要によりビタミ
ン類、核酸等を適宜加えた液体培地が用いられる。
とりわけ、本発明のように、低フォスファターゼ活性の
プロテアーゼ含有液を製造するという観点からは培養液
中のフォスファターゼ活性自体が低いことが望ましい。
この意味で、培地の炭素源として油脂を用いると、フォ
スファターゼ活性の低い培養液が得られるので好ましい
、油脂としては醤油油、オリーブ油、大豆油、魚油等が
挙げら。
れる。
油脂の添加量は任意で良く、通常1.5〜5%(−/V
)程度である。
一方、固体培地の場合は、通常の培地、例えば脱脂大豆
、大豆、小麦、憩などから選ばれる少なくとも1種から
戒る培地が用いられる。
糸状菌の培養法としては通常の連続培養法、流加培養法
もしくは回分培養法の何れを用いても良いが、特に連続
培養法を採用すれば、培養効率を向上させる上で有効で
ある。
又、前記プロテアーゼ生産能を有する糸状菌の培養条件
としては、使用する菌株、培地組成等により多少異なる
が、通常培養温度は25〜40°Cである。液体培養の
場合では培地のptiは5.0〜7.0種度、通気量は
0.1〜2ν、V、M、程度である。
なお、このとき培地のpHを6.5以下に調整して培養
すると、プロテアーゼ生産効率がもっとも良くなり、好
ましい。
一方、固体培養にて得られる培養物よりプロテアーゼ含
有液を得るには、常法たとえば水もしくは塩類を含む水
溶液に固体培養物を浸漬する等の方法が用いられる。
このようにして糸状菌を培養して得られたプロテアーゼ
を含む培養液はそのまま本発明の処理を施してもよいが
、菌体からのフォスファターゼの溶出を防ぐために、濾
過や膜分離等の固液分離手段により、予め菌体を分離し
ておく方が好ましい。
このようなプロテアーゼ含有液にアルカリ剤を加えて含
有液のpHをアルカリ側に移動する。用いられるアルカ
リ剤としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウム等の通常用いられるアルカリ剤が例示され
る。
含有液のpHをアルカリ側に移動させる程度としては、
pH0,1以上、好ましくは0.5以上とする。
一方、プロテアーゼ含有液の温度条件は30〜50°C
1好ましくは30〜40°Cとする。この範囲内であれ
ば一定時間中に温度変化があってもさしつかえない。
プロテアーゼ含有液を加熱するだけではフォスファター
ゼとともにプロテアーゼも失活するが、pHをアルカリ
側に移動させることにより、プロテアーゼの失活よりも
フォスファターゼの失活をはるかに大きくすることがで
きる。
作用時間は、pH,温度によって決定され、pHが高い
ほど、そして温度も高いほど短時間でフォスファターゼ
を失活できる。
例えば、pH7,5に調節した場合、40°C以上では
5分以上でフォスファターゼは失活する。また、35°
Cでは4時間以上で失活する。
一方、pHを6.5に調節した場合、40°Cでは20
時間以上、45°Cでは2時間以上で失活する。詳細は
後述のとおりである。
こうして、低フォスファターゼ活性のプロテアーゼ含有
液が得られるが、必要に応じてフォスファターゼ失活後
、酸、例えば塩酸、硫酸等を用いてプロテアーゼ含有液
のDHを調節する。
〔作 用〕
プロテアーゼとフォスファターゼを含む液にアルカリ剤
を添加してpHをアルカリ側に移動させ、かつ30〜5
0°Cに維持することにより、プロテアーゼの失活より
もフォスファターゼの失活をはるかに大きくすることが
できる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
なお、以下の実施例で用いられる%はW/V%である。
また酵素活性測定法は次のとおりである。
1)プロテアーゼ活性の測定 アンソン−荻原変法によった(但し、反応中のptrは
7.0である)。
2)フォスファターゼ活性の測定 基質として、P−ニトロフェルリン酸2ナトリウム(6
水和物) 0.742gをM/10酢酸Buffer(
pH4,5)に溶解し、100mff1に定容したもの
を使用した。
酵素液1 mlを基¥tIIIlに加え、30’C11
o分反応させた後、IM−Na、CO,を5 ml加え
た反応を停止、発色させ、On 400nmにて測定し
た。1分間に1μmolの基質を分解するスピードを1
ユニツト(U) とした。
〔実施例〕
実施例1 アスペルギルス・オリゼー(rAM 2609)を用い
て温度30’C,pH6,0、希釈率0.02(1/h
r)で連続液体培養した。培地成分は大豆粉2.4%、
醤油油3.0%、小麦粉i、o%、KHzPO4o、t
%、NaC110% とした、この連続培養によって得
られた培養液の菌体固形分をNα2濾祇で濾別し、液体
成分のみとした濾液(p H6,0) (7)プロテア
ーゼ活性は1800PU/d、酸性フォスファターゼ活
性はIll/ajであった。
当該培養液を水酸化ナトリウムを用いてpH6,5に調
整し、40’Cに保持した結果、約20時間経過後、フ
ォスファターゼ活性は失活しく0.02以下)、プロテ
アーゼ活性は100OPII/mfであった。(第1図
)これから、本発明方法においては容易に酸性フォスフ
ァターゼ活性を失活させ得ることがわかる。
実施例2 実施例1で得られたプロテアーゼ含有液を35℃に維持
し、その9Hを塩酸、及び水酸化ナトリウムを用いてp
Hを5〜7.5に変動させ、各場合についての失活速度
を求めた。
失活速度は縦軸に酵素活性、横軸に時間をとったとき、
その傾きの大きさを表したものである。
言い換えると酵素の失活の経時変化をY=be−”とし
たときのaで示されるものである(Yは酵素活性、Xは
時間を表す)。結果を第2図に示す。
これから培養液のpHをアルカリ側に移動させると、フ
ォスファターゼ活性が急激に低下することがわかる。そ
して、そのpHの変動中が0.5以上となると顕著とな
ることもわかる。
実施例3 実施例1で得られたプロテアーゼ含有液をpH7,5に
調整し、その温度を30〜45°Cに変化させた場合の
失活速度を求めた。結果を第3図に示す。
これかられかるように高温になるほどフォスファターゼ
活性の失活速度は大きくなるが、同時にプロテアーゼ活
性の失活速度も上昇してくるので、30〜40°Cの間
に維持することが好ましい。
比較例 実施例1で得られたプロテアーゼ含有液の温度のみ変動
させた他は実施例2と同様にして失活速度を求めた。結
果を第4図に示す。
これから明らかなように、温度を変化させたのみではプ
ロテアーゼもフォスファターゼもほぼ同様に失活するこ
とがわかる。
実施例4 実施例1で得られたプロテアーゼ含有液のpHを6.5
又は7.5に調整し、かつ、温度を30〜50℃に変化
させたとき、含有液中のフォスファターゼ活性が0.I
U/ll!以下となるに要する時間を調べた。
結果を第5図に示す。
〔発明の効果〕
本発明によれば、プロテアーゼとフォスファターゼ含有
液のpHをアルカリ側に移し、かつ、温度を30〜50
°Cに維持するだけで容易に低フォスファターゼ活性の
プロテアーゼ液を製造することができる。
その結果、動物タンパク質など核酸関連物質を呈味成分
とするタンパク質の分解に、製剤プロテアーゼより安価
なプロテアーゼ液を用いることが可能となる利点がある
【図面の簡単な説明】
第1図は培養液を固液分離後、pH6,5,40”Cに
一定時間保持したときのプロテアーゼ、フォスファター
ゼの活性変化を示す図、第2図及び第3図は温度または
pHを変化させたときのプロテアーゼ、フォスファター
ゼの失活速度を示す図、第4図は培養液を固液分離後、
温度のみを変化させた場合のプロテアーゼ、フォスファ
ターゼの失活速度を示す図、第5図は実施例4の結果を
示す図である。 第  1 図 ・フォスフ7ターゼ  0プロテアーゼ第  2gA

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 糸状菌を培養して得られたプロテアーゼ含有液にアルカ
    リ剤を添加して、前記含有液のpHを上昇させるととも
    に、30〜50℃に一定時間保持することを特徴とする
    低フォスファターゼ活性のプロテアーゼ液の製造方法。
JP1203847A 1989-08-08 1989-08-08 低フォスファターゼ活性のプロテアーゼ液の製造方法 Pending JPH0367587A (ja)

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