JPH0363Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案はなす等の花の花粉着け機に関するもので
ある。

「従来の技術」 従来の花粉着け機（所謂トン着け機）は第２図
に示すようにピストル形噴射機Ａの把持部に花粉
液瓶Ｂを設けてなるものであるため、把持部を片
手で把持して上方の花に向つて噴射させるため重
い花粉液瓶を片手で支える必要があつた。そのた
め長時間労働には耐え難く作業能率を向上させ難
いという問題点があつた。

「本案が解決しようとする問題点」 本案は一方の手で把持してきわめて軽量な花粉
着け機を得ることを目的とするものである。

「問題点を解決するための手段」 本案は密閉中空短管の一端に吸引チユーブを接
続し、他端に噴出ノズルの基部を接続し、同短管
の内部に上記チユーブ側に吸入逆止弁、ノズル側
に排出逆止弁を設け、これらの逆止弁の中間に仕
切室を設け、仕切室の両端仕切板に透孔を穿設し
同仕切室の内面に張設したダイヤフラムの外面押
圧ボタンを上記短管の外面に設けてなる花粉着け
機によつて構成される。

「作用」 従つて吸引チユーブ２の延長端を花粉液タンク
１１に接続し、同タンク１１を地面に載置し又は
身につけて密閉中空短管１を把持し、ノズル３の
先端を花に向け、その状態でボタン１０を押すと
ダイヤフラム９が仕切室６内に押されて同室６の
容積を圧縮する。そのため同室６内の花粉液は吸
入逆止弁４を閉じ排出逆止弁５を開いて上記ノズ
ル３の先端から花に噴射される。ボタン１０から
手又は指を離すとダイヤフラム９が元に復して仕
切室６内の容積が拡大して減圧となるため排出逆
止弁５は閉じ吸入逆止弁４は開いて吸引チユーブ
２から花粉液を仕切室６内に吸引する。この動作
を繰返すものである。

「実施例」 密閉中空短管１の一端閉鎖板に吸引チユーブ２
の一端を接続し、他端を背負いタンク１１の底面
に接続する。上記短管１の他端漏斗状閉鎖板には
比較的長く細い屈曲パイプ１２を接続しその先端
に噴出ノズル３が形成される。短管１の内部中央
部には仕切板７，７によつて仕切室６を形成しゴ
ム製内膜によるダイヤフラム９を嵌合しかつ仕切
板７，７に流通透孔８，８を穿設する。このダイ
ヤフラム９の外面には押具１０′を当接し、同押
具１０′を短管１に穿設した透孔から外側に突出
し発条１３を介して突出端に押圧ボタン１０を設
ける。又上記仕切室６のチユーブ２側には吸入逆
止弁４を、ノズル３側には排出逆止弁５を設けて
なるものである。背負いタンク１１、吸引チユー
ブ２、短管１及び噴出ノズル３内には花粉液を充
満しボタン１０を発条１３に抗して手で押圧する
ことによつてダイヤフラム９を第１図実線位置か
ら仮想線位置に移動させ、手を離すことによつて
発条１３の力で押具１０′が第１図実線位置に戻
りダイヤフラム９も実線位置に戻つて仕切室６は
拡大する。上記タンク１１は背負い形であるが腰
下げ形、載帯形或はケーブル垂下形であつても差
支えない。尚図中１４で示すものは背負いベル
ト、１５は栓である。

「効果」 本案は上述のように構成したので一方の手で密
閉中空短管１を把持し得てきわめて軽くかつ手又
は指で押ボタン１０を容易に押し得て簡便迅速か
つ長時間に亘つて花粉着け作業を念率良く行い得
る便益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の花粉着け機を示す縦断面図、第
２図は従来の花粉着け機の側面図である。 １……密閉中空短管、２……吸引チユーブ、３
……噴出ノズル、４……吸入逆止弁、５……排出
逆止弁、６……仕切室、７……仕切板、８……透
孔、９……ダイヤフラム、１０……外面押圧ボタ
ン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 密閉中空短管の一端に吸引チユーブを接続し、
   他端に噴出ノズルの基部を接続し、同短管の内部
   に上記チユーブ側に吸入逆止弁、ノズル側に排出
   逆止弁を設け、これらの逆止弁の中間に仕切室を
   設け、仕切室の両端仕切板に透孔を穿設し同仕切
   室の内面に張設したダイヤフラムの外面押圧ボタ
   ンを上記短管の外面に設けてなる花粉着け機。