JPH0121621Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、液体化粧品容器に係り、やや詳しく
は、液体フアンデーシヨン等化粧液を収納した液
体収納体と化粧液塗布用のパフとを一体的に内蔵
するように構成した液体化粧品容器に関するもの
である。

「従来の技術」 従来、液体フアンデーシヨン等化粧液を収納し
た容器は、単体として取扱われ、その化粧液塗布
用のパフとは別個の存在であつた。

「考案が解決しようとする問題点」 上述したように相互に関連して使用される化粧
液収納容器とパフとが別個に存在していたため、
特に携帯時等には嵩張つて不便であると共に紛失
等する虞れがあつた。

本考案は、このような実情を考慮して案出され
たもので、液体収納体とパフとを一体的に内蔵し
たコンパクトで便利な液体化粧容器を提供するこ
とを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 本考案に係る液体化粧品容器は、ケース体１
と、液体収納体５と、パフ６と、液体収納体内加
圧手段８と、液体吐出パイプ９とからなる。

ケース体１は、左右一対をなす中空体２ａ，２
ｂの一方中空体開口部から突出させた嵌合部３
を、他方中空体の開口部４内に着脱自在に嵌合さ
せて、これ等両中空体により形成されている。

液体収納体５は、上記両中空体一方の内部に装
着されている。

パフ６は、液体収納体付き中空体内に体部基端
を固着させ、該中空体の口部から他方中空体内に
上記基端と連続する体部７を挿入させている。

液体収納体内加圧手段８は、液体収納体形成壁
の一部と対向する中空体壁部の一部に形成させて
いる。

液体吐出パイプ９は、上記液体収納体から上記
パフ内に導出させている。

そして、上記嵌合部３を外し、開口部側を中心
に両中空体を変位させて該両中空体の下面相互を
重合せたとき、パフ中間部は弾性変形されてケー
ス体１外方に露出すると共にパフ基端と先端とは
両中空体内に位置するよう形成させている。

「作用」 第１図および第２図が示す状態から二つの中空
体２ａ，２ｂを相互に離間する方向に引つ張るな
どして嵌合部３を外した後、開口部側を中心に両
中空体を変位させて、第３図が示すように、該両
中空体の下面相互を重合する。

これにより、前述したようにパフ６はその中間
部を山形状に弾性変形させて露出する。

この状態で、パフを人肌等に接触させた後加圧
手段８により液体収納体５内を加圧すれば、液体
収納体内液体が液体吐出パイプ９を通つて人肌等
に直接或いはパフを介して間接的に吐出され、当
該パフによる液体の塗布が可能となる。

「実施例」 本考案に係る液体化粧品容器において、液体収
納体内加圧手段８は、第１図乃至第３図が示す実
施例では、液体収納体５上部に弁押え１０等を介
して一体的に組付けられた吸込弁１１および吐出
弁１２と、半球状の弾性膜１３とからなる加圧ポ
ンプで構成されている。また、上記加圧手段８
は、第４図と第５図および第６図が示す実施例の
ように、ベロー状に形成された液体収納体５を単
なる円板状の押圧板１４で押圧するように構成し
ても良い。

液体吐出パイプ９は、第１図乃至第３図が示す
実施例では、その先端部９ａがベロー状に形成さ
れているが、第４図と第５図および第６図が示す
実施例のように、端なる直管状に形成させても良
い。

パフ６は、添付図面の実施例では、その中心部
に上下方向に貫通する液体吐出用透孔１５が穿設
され、該透孔の下端部側に上述した液体吐出パイ
プ９の先端部を連通接続させているが、液体吐出
パフ９の先端部をパフ内部に埋設させて液体をパ
フに染み込ませるようにしても良い。

更に上記パフ６は、その一端部が一方の中空体
２ａに、該中空体底壁に突設させた第１ピン１
６，１６を介して固定され、他端部が他方の中空
体２ｂに、パフ下面に穿設させた長溝１７，１７
と中空体底壁に突設させた第２ピン１８，１８と
の係合によりスライド自由に挿入されている。

左右一対の中空体２ａ，２ｂは、第１図乃至第
３図と第４図が示す実施例では完全に分割形成さ
せているが、第５図および第６図が示す実施例の
ように各々の底壁部１９ａ，１９ｂを屈折部２０
を介して連結させて頂壁部２１ａ，２１ｂ間で着
脱自在に嵌合させても良い。

なお、第２図中２２は液体収納体５内に通じる
空気導入用溝を示す。

「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、左右一対
の中空体からなるケース体に液体収納体とパフと
を一体的に内蔵するようにしたので、相互に関連
して使用する上記両物品を単体でコンパクトな容
器に効果的に収納出来、携帯時等には嵩張らず便
利であると共に保管し易いという効果が得られ
る。また本考案は液体収納体から延出させた液体
吐出パイプをパフ内に導出させて、液体吐出と同
時にパフで塗布出来るようにしたので、非常に使
い易いという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る液体化粧品容器の一実施
例を示す平面図、第２図はその縦断面図、第３図
は同じく作用状態を示す斜視図、第４図は本考案
容器の別の実施例を示す縦断面図、第５図は本考
案容器のさらに別の実施例を示す縦断面図、第６
図は第５図の使用状態を示す斜視図である。 １……ケース体、５……液体収納体、６……パ
フ、８……液体収納体内加圧手段、９……液体吐
出パイプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右一対をなす中空体２ａ，２ｂの一方中空体
   開口部から突出させた嵌合部３を、他方中空体の
   開口部４内に着脱自在に嵌合させて、これ等両中
   空体により形成させたケース体１と、上記両中空
   体一方の内部に装着された液体収納体５と、該液
   体収納体付き中空体内に体部基端を固着させ、該
   中空体の口部から他方中空体内に上記基端と連続
   する体部７を挿入させたパフ６と、上記液体収納
   体形成壁の一部と対向する中空体壁部の一部に形
   成させた液体収納体内加圧手段８と、上記液体収
   納体から上記パフ内に導出させた液体吐出パイプ
   ９とからなり、上記嵌合部３を外し、開口部側を
   中心に両中空体を変位させて該両中空体の下面相
   互を重合せたとき、パフ中間部は弾性変形されて
   ケース体１外方に露出すると共にパフ基端と先端
   とは両中空体内に位置するよう形成させたことを
   特徴とする液体化粧品容器。