JPH0362451A - ポリアニリンポリマーからなる電極およびポリアニリンポリマーの製造方法 - Google Patents

ポリアニリンポリマーからなる電極およびポリアニリンポリマーの製造方法

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JPH0362451A
JPH0362451A JP2071792A JP7179290A JPH0362451A JP H0362451 A JPH0362451 A JP H0362451A JP 2071792 A JP2071792 A JP 2071792A JP 7179290 A JP7179290 A JP 7179290A JP H0362451 A JPH0362451 A JP H0362451A
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polyaniline
acid
electrode
aniline
initial concentration
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JP2071792A
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Otagawa Takaaki
タカアキ オタガワ
Jiei Madou Maruku
マルク ジェイ.マドウ
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ポリアニリンポリマーからなる電極およびポ
リアニリンポリマーの製造方法に関する。
更に詳しくは、本発明は、アニリンと有機スルホン酸塩
などの有機ドーパントとの溶液の電解重合による永久的
にドーピングされているポリアニリンポリマーの製造方
法、並びに導電および蓄電におけるフィルムとしてのポ
リアニリンポリマーの使用、例えば、新しい蓄電池にお
ける電極としての使用に関する。
従来技術およびその問題点 最近の5年間、特に非水性電解溶液中で使用されるリチ
ウムアノードに関して、ポリアニリンによる再充電可能
なポリマーバッテリーの開発に力がそそがれている。ポ
リアニリンのドーピング率は、その他の導電性ポリマー
の約2倍であり、ポリアニリンの安定性は、おそらく最
も優れている。
近年、メモリーバックアップ電源として、初めて市販さ
れたコイン型ポリアニリン/リチウムバッテリーが、テ
ィ、キク(T、Kita)らによって開発された(ブリ
デストン/セイコー)。“プロパティズ オプ ポリア
ニリン セカンダリ−バッテリー(Propertie
@of Po1yanioltne 5econd@r
7Bajter7 )”抄録No、 24、第170回
エレクトロケミカル ソサエティ ミーティング (Elecjrochemical 5ociet7 
Mee目ng)、サンディエイ、カリフォルニア、10
月、1986、を参照せよ。第1表は、3種の2次バッ
テリーシステム(すなわち、鉛−酸バッテリー、ニッケ
ルーカドニウムバッテリーおよびブリデストンの新製品
であるポリアニリンバッテリー)の代表的な特性をまと
めたものである。
下記文献は、第1表に関する。
*エイ、ジー マクダイア−ミド(A、 G。
MacDiarmid)ら(1986)、エクステンデ
ィドアブストラクツ(Extended Abstra
cts)  、第86巻、抄録No、2、第170回エ
レクトロケミカル ソサエティ ミーティング、サンデ
ィエイ、カリフォルニア、10月19日−24日。
*エイ、キク= (A、 Kitani)ら(1986
) 、ジャーナル オブ ジ エレクトロケミカル ソ
サエティ(Journal  of  the Ele
Ctrochemical  5ociety)、13
3 (6) 、pp1069−1073゜*エヌ、コウ
ラ(N、Koura)ら、電気化学、55(5) 、p
p386−391゜ a)電極重量を含む。
b)放電率0 、 2 m A / cJC)平均放電
電圧3.65Vで d) 1000回の電位サイクル(100mV/s) 
−0,2〜+0.8Vvs、5CE e)一定電流密度1mA/crBで、1.35〜0.7
5Vの間をサイクルさせた。
f)グラファイト電極を用い、72時間に亘り一定電圧
1Vvs、SCEとした。
g)AQCQ3と1−ブチルピリジニウムクロライドと
の2:〜1混合物 h)±4 m A / cJで i)±2 m A / c♂で j)30°Cにおけるにおける4時間に亘る電位サイク
ル(100mV/s) −0,2〜+0.8 V v 
s 、 S CEk)±10m A / cJで、1.
35〜0.75Vの間をサイクルさせた。
l)±10mA/cJで ティ、キク/ブリデストンによるポリアニリンバッテリ
ーは、高い動作電圧、良好なサイクル寿命、低い自己放
電率などの好ましい特性を有する。
さらに、一般に、ポリアニリンバッテリーは、高い充電
能力および大きいエネルギー密度を発揮する可能性を有
するため(ブリデストンのバッテリーでは未だ現れてい
ない特性)、他の現存する2次バッテリーに比べて、本
質的に優れていると考えられる。さらに、ブリデストン
/セイコーにより開発されたポリアニリン/リチウム非
水性バッテリーは、優れた保存寿命を示す(すなわち自
己放電がほとんど無い)と言われているが、再充電可能
な電池において、リチウム電極とともに、プロピレンカ
ーボネートなどの非水性溶媒を使用するため、下記のよ
うな困難を伴う: 1、低い充電能(0,004Ah未満)および低い電流
出力(5m A未満)。
2、腐蝕性の問題:充電と放電の繰り返しサイクリング
の間に、リチウム表面がL 12 CO3などのある種
の非導電性フィルムで徐々に覆われる。
3、LL/Li+カップルの高い陰極電圧が、しばしば
溶媒の分解を惹起する。
日立/昭和電工の特開昭62−12073号は、ポリア
ニリンとトシル化合物との併用を開示している。これら
の2種のバッテリーは、その基本原理において、極めて
異なることが明らかである。
日立/昭和電工のバッテリーは、本質的には通常のポリ
アニリン/リチウム非水性バッテリーであり、CQ O
4−などのアニオンがポリアニリン陽極のドーパントと
して使用される。トシル化合物は、合成時にのみ用いら
れる。(トシル化合物のようなイオン半径のより大きい
アニオンは、アニリンの電解重合中に加えられる。析出
したポリアニリンフィルムを水で十分に洗浄して、添加
したアニオンを除去し、C’ Q O4−などの小さな
アニオンが内外で容易に拡散できるような高微孔質チャ
ンネル構造を有するポリアニリンを残存させる。) ポリピロール(PPy)、ポリチオフェン(FTP)、
ポリアニリン(PAnまたはPAN)およびこれらの誘
導体などの有機導電性ポリマーは、その光学機器、電子
機器および電気化学機器への適用可能性の故に注目され
てきている。例えば、エフ、ガーニア(F、 Garn
iet) ら、ジャーナル オン エレクトロアナリテ
ィカル ケミストリー(Journal of Hec
ttoana17tical Chemistry)(
1983) 、148、p299 ;エイチ、コエズカ
(H,Koezuka) ら、ジャーナル オン アプ
ライド フィジクス(Jounal of Appli
ed PJsics)(1983)、54、p2511
;エイ、モウハマジー(A、 Mohammadi)ら
、ジャーナル オン ジェレクトロケミカル ソサエテ
ィ(Jounal ofthe Electroche
mical 5ociet7)  (1986)、13
3、p947などを参照。
これらの導電性ポリマーの主な欠点は、どの様な形状で
あっても、機械的特性が通常低いことである。例えば、
オー、ニワ(0,Niwa)ら、ジャーナル オン ザ
 ケミカル ソサエティ(Journalof the
 Chemical 5ociet7) (1984)
、p817;ニス、イー、リング(S、 E、Lind
se7)  ら、“シンセテイック メソッズ(S7n
thetic Methods)” (1984/19
85) 、10、p67;エフ、アール、エフ、ファン
(F、 R,F、 Fan)  ら、ジャーナル オン
 ジ エレクトロケミカル ソサエティ(Joutnl
lof  the Electrochemical 
 5ociet7)133、p301;アール、エム、
ペナー(R,M。
Penner)  ら、ジャーナル オン ジ エレク
トロケミカル ソサエティ、133、p310(198
6)などを参照。
導電性ポリマーの物理的特性および機械的特性を改善す
るためには、数種の方法が有用である。
例えば、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、カチ
オン交換樹脂(“ナフィオン(NAFION)”として
デュポン社から市販されている)、ナフィオン含浸−四
フッ化エチレン多孔質体(“ボアテックス(Gote−
Tex)”としてボア社から市販されている)などの厚
みのある電気活性的網状高分子中で、ビロールを重合さ
せることが、文献に報告されている。
ティ、ヒライ(T、Hirai)  ら、ジャーナル 
オンジ エレクトロケミカル ソサエティ (1988
)、135 (5) 、pH32−1137は、ナフィ
オンを被覆した電極におけるピロール、3−メチルチオ
フェンおよびアニリンの陽極重合により、導電性ポリア
ニリン(ナフィオン)複合フィルムが得られることを開
示している。このような複合体は、複合フィルム電極に
よる蓄電荷の有効な利用により、ポリピロールのエレク
トロクロミック応答の改善をもたらす。
ここで参照した文献の記載の全ては、本明細書の一部を
なすものである。
これらの参照文献は、2次バッテリーにおける本発明の
永久的にドーピングされたポリアニリンの使用について
は、なんら開示も示唆もしていない。
発明の開示 本発明は、本質的に永久自己ドーピング特性を有する導
電性ポリマーからなる電極を提供する。
該電極は、 (a)電気化学的に重合されたポリアニリンマトリック
スおよび (b)少なくとも1個のスルホン酸を有し、かつ(a)
と化学的に結合した有機ドーパントを含有するポリマー
からなる。
本発明の好ましい実施態様においては、導電性ポリマー
の配合とは無関係に、有機ドーパントは、ベンゼンスル
ホン酸、トルエンスルホン酸、塩化ベンゼンスルホンニ
ル、2−エチルベンゼンスルホン酸、ビニルスルホン酸
、ドデシルベンゼンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸
、トリフルオロメタンスルホン酸、1−ブタンスルホン
酸、変性したナフィオンの溶液、2,3.5−トリクロ
ロベンゼンスルホン酸、ビニルフェニルスルホン酸、こ
れらのアルカリ金属塩などから選ばれる。
他の一つの実施態様においては、本発明は、有機ドーパ
ントが化学的に結合している非水溶性ポリアニリンの製
造方法を提供する。
該製造方法は、 (a)有機ドーパントを含有する水性溶媒中でアニリン
を電気化学的に重合する ことによる。
更に他の具体的な実施態様については、後述する。
本明細書で用いられる語句を下記のように定義する: “脂肪族ドーパント”は、炭素数1〜20.好ましくは
炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜6である、
不飽和の、環状の、架橋状のおよび/またはフッ素置換
された脂肪族有機化合物を示す。
“芳香族ドーパント“とは、5.6または7員の芳香族
(例えば、ベンゼン、トルエン、ナフタレン、クロロベ
ンゼン、ニトロベンゼンなど)または複素環式芳香族(
例えば、ビロール、ピリジン、キノリンなど)のスルホ
ン酸化合物を有する有機化合物である。内でも、芳香族
化合物が好ましい。
“有機ドーパント”としては、不飽和、環状および/ま
たは架橋状の脂肪族系、芳香族系または複素環式芳香族
系有機スルホン酸(−8o3H)、酸塩化物(−8O2
C1)またはアルカリ金属塩(−8o3M、Mは、例え
ばカリウム、ナトリウムなどのアルカリ金属である)が
挙げられる。ここで「有機」の意味は、例えばトルフル
オロメタンスルホン酸におけるような少なくとも1個の
炭素原子が存在することをいう。
本発明は、永久的にドーピングされたポリアニリン高分
子カソード(例えば、ポリアニリン/ドーパント)、任
意の固体ポリマー(例えば、ナフィオンフィルム)およ
び亜鉛アノード(例えば、ナフィオンフィルム中に分散
させた亜鉛微粒子)を有する実質的に固体状のポリマー
バッテリーに関する。第1図は、再充電可能なポリマー
バッテリーの模式図である。永久的にドーピングされた
ポリアニリンカソードを用いる主な利点は、放電−充電
の間に、水素イオンのみを取込み、かつ放出するだけで
良いことである。なぜなら、負電荷状態、すなわち陰イ
オンがポリアニリンポリマーマトリックス内で固定され
るように設計されているからである。
後述するように、ポリアニリン−ドーピング剤共重合体
は多くの形態をとる。好ましい一つの形態では、送電及
び/又は蓄電において有用な実質的に平滑なポリマーを
バッテリー電極として形成する。また、他の形態では、
“薄片状”のポリマーも得られる。この薄片状のものは
、通常の加熱及び/又は加圧法により、ワイアまたはペ
レットの形状に圧縮して、導電または蓄電に用いる。
p−トルエンスルホン酸ドーパントおよびポリアニリン 約○、LMのアニリンおよび約1Mのトシル化合物を含
有する水溶液(pH0,65)中で、−0.2ボルト〜
+0.8ボルトまで、電圧上昇速度0. 1ボルト/秒
で、5.5時間に亘り、ポリアニリン/トシル化合物ポ
リマーを電気化学的に台底する。
第2A図は、くし型マイクロ電極アレイ(interd
igitated m1eroeleetrode a
rra7)を用いて測定された印加電圧の関数として、
種々の従来のポリアニリンフィルムの抵抗値を比較した
ものである。第2B図は、永久的にドーピングされてい
るポリアニリン/トシル化合物ポリマーが、より導電性
に優れている(約1〜100 S / cmのオーダー
で)というおどろくべき特性を示している。
第2B図における電気特性は、約0.6ボルトから1.
3ボルトの領域でも残っている。
第3B図は、重合中の代表的なサイクリックボルタモダ
ラム(CV)を示す。0.1Mアニリンおよび0.1M
硫酸を原料としたポリアニリンのCV凸曲線相対的に特
徴がないのに対して(第3A図)、ポリアニリン/トシ
ル化合物は約0.2Vの付加的酸化還元ピークを示す。
これは、トシル化合物の取り込み(すなわち一5O9−
基の取り込み)によるポリアニリンの酸化に起因する。
ポリアニリン/トシル化合物ポリマーシステム中のスル
ホン酸基(−3o3− )の存在は、EDAX分析によ
っても確認された。このEDAX分析は、大量のイオウ
元素の存在を示した(第4図参照)。第3C図および第
3D図は、0.5M硫酸ナトリウムを使用した場合の2
種のフィルムのサイクリックポルタモグラムを比較する
ものである。
ポリアニリン/トシル化合物ポリマーシステムは、大き
い2重層の充電電流(50mA/cT1以上)を示し、
かつほとんど特徴が無いCV凸曲線示すが(第3D図)
、ポリアニリン/硫酸システムは、従来のアニオン性ド
ーパントによる付加ピークを0.3V付近に示す(第3
C図)。第5図は、自己ドーピングされているポリアニ
リン/トシル化合物ポリマーの表面形状を示す。この表
面は、高度に電気活性的な表面を持つ超微細構造を示し
、これが観察された大きな電気化学的静電容量を説明す
る。
ポリアニリン/トシル化合物フィルムは、ポリアニリン
から製造された従来のフィルムに比べて、化学的により
安定である。事実、第6A図は、亜鉛−ポリアニリン/
トシル化合物ポリマーバッテリーが、±10mA/cd
で、充電−放電サイクルを400回行った後も、劣化の
徴候を示さなかったことを示している。一方、同じ電位
サイクリング法により硫酸中で製造された従来のポリア
ニリンは、僅か50サイクル(約6000秒)後に性能
の劣化を示す(第6B図)。
ポリアニリン/トシル化合物ポリマー電極の充電−放電
反応は下記のように表わされる=[P(H”5O3−)
、]。
[P” (803−)  y ]  x  +  XT
H”  +  x7e(式中、Pはポリアニリンを示す
。) 式(1)に示されるメカニズムにおいては、SO3−基
を有するトシル化合物がポリマー鎖において不動化され
ていると仮定しているので、少量の水素イオンのみが可
動性である。この不動性は、従来のポリアニリン電極に
比してより可逆的な電極キネティクス、より良い化学安
定性およびより大きいエネルギー密度をもたらす。従来
のポリアニリン電極では、アニオンは、充電−放電プロ
セスの間に内外に拡散して、ポリマーフィルムになんら
かの機械的ストレスを与える。さらに、式(1)のメカ
ニズムは、ナフィオンなどの高分子固体電解質の使用を
可能とする。高分子固体電解質は、従来の有機電解質お
よび水性電解質に比してより大きい化学安定性、より小
さい抵抗(特に薄いフィルムを使用する場合)およびよ
り容易な取り扱いをもたらす。
前記第1表は、本発明のポリアニリン/トシル化合物ポ
リマーおよび文献に報告されている種々のポリアニリン
電極の代表的性能をまとめたちのである。しかしながら
、異なる研究室からのデータを直接比較することは誤解
を招くことである。
なぜなら、バッテリーの構成、操作および評価の点で種
々の相違があるかもしれないからである(例えば、本発
明ポリアニリン電極は、電極基板からポリアニリンが除
去されないため、かなりの重量の水を含有する。) いくつかの重要なバッテリー性能のパラメータを下記に
定義する。
数柿の重要なバッテリーパラメータの定義(a)  ド
ーパント沼Uにy (%)y=100QM/FWxlO
−’ =960/W(%) [ここでW(mg)はポリアニリン電極の重量、Q(ク
ーロン)は全チャージ量、M (g/mo l)は分子
fl (C,)(4Nuとして92) 、F (クーロ
ン/mol)はファラデ一定数(9,65xlO’)で
ある。] (b)出力密度 Pffi、、(kW/kg)Pa a
 X =V 6゜Xl5c/ (4xWx10−3)[
ここでVocは開路セル電位、tscは短絡電流である
。コ(c)エネルギー密度E、、、 (Wh/kg);
容量Q101A1.6ulE out ”’ Va ×
Q tota 1. out /NVX 10−3[こ
こでV、は放電中のセル電位である。]充電入力エネル
ギーは下記により表わされる。
E+n=Vc xQtot、t、 t、/Wx 10−
3[ここでvcは充電中のセル電位である。](Ah/
kg) (d)エネルギー効率(η7.);クーロン効率(77
Ah)エネルギー効率:ηWh ”’ E 6 u I
 / E I nクーロン効率’ 77Ah=Q+o+
a+、out / Qlo+alデータは、ポリアニリ
ン−ポリマー/ Z nバッテリーの性能(例えば、電
気容量、エネルギー密度など)が代表的な鉛−酸バッテ
リーの性能に匹敵することを示している。しかしながら
、ポリアニリン/ H2S Oaフィルムを用いて製造
されたバッテリーと比較すると、ポリアニリン/トシル
化合物/亜鉛バッテリーの性能は、容量、エネルギー密
度および自己放電率の点で、はぼ同等であることが明ら
かである。ポリアニリン/トシル化合物で観察された相
対的に低いエネルギー密度および容量は、トシル化合物
の相対的に大きい重量(分子量:172)に起因するも
のである。
重合中の溶液温度(20,30および40°C)の影響
を調べた。結果を第2表にまとめて示す。
比較データとして、H2S O4で製造した従来のポリ
アニリンポリマー電極の性能を併せて記載する。
溶液温度が増加するにつれて、アニリン/トシル化合物
の電気化学的重合速度がさらに大きくなり、フィルムの
成長に要する時間がより少なくなる。しかしながら、溶
液温度の上昇は、重合反応と競合する化学反応をも促進
して、絶縁フィルムを形成する。溶液温度が40℃であ
る場合には、非常に薄片状のポリマーフィルム、PAN
85が形成して、バッテリー性能を低下させる。試験さ
れた3種のポリアニリン/トシル化合物ポリマー電極に
おいては、溶液温度が室温、すなわち20℃である場合
に、充電能の点で最良の結果が得られる(PAN83)
。しかしながら、クーロン効率(約60%)は、±2m
A/cJの低い電流密度で、従来のポリアニリン電極よ
りも劣る。
ポリアニリン/トシル化合物ポリマー電極のクーロン効
率は、充電−放電電流密度が増加するにつれて、劇的に
改善されて、主10〜±20mA/ Cr1でほぼ10
0パーセントに達する(第7A図参照)。さらに、ポリ
アニリン/トシル化合物電極の充電性能は、電流密度の
増加に伴う変化はあまりないが、従来のポリアニリン電
極の性能は急速に劣化する(第7B図参照)。このこと
は、ポリアニリン/トシル化合物電極が化学的により安
定であることを示すものである。これはおそらく固定さ
れたアニオン(SO2−’)サイトが、充電−放電プロ
セスのあいだ、H+イオンをまず可動イオンとし、水性
高電流密度ポリマーバッテリーにおける有用なカソード
を形成するためと考えられる。
電解重合 電解重合方法(電位サイクリング法vs、定電圧法)お
よび前処理(0,1モル硫酸中の試験前の電位サイクリ
ング) の効果を第3表にまとめて 示した。
0.7ボルトv(SCEの一定電圧を印加して製造され
たポリアニリン/トシル化合物電極(PAN103)は
、良好な性能を有する(第4表)。
電位がO,SVに増加する場合には、得られるフィルム
は粉末状であり、吹き付は乾燥するとすぐに剥離する。
0.65Vの一定電圧を採用する場合には、フィルムの
成長に長時間かかり、バッテリー性能は余り良好ではな
い(PAN104)。
0.2モル硫酸において、100 mV/秒で一0.2
〜0.8vの間のサイクリングにより、電位サイクリン
グ法で成長させたフィルムを前処理する場合には、最良
の結果が得られる(PAN99)。前処理は、ハーフセ
ルバッテリーの性能を以前のデータ(例えばP A N
 95)に比べて50%程度改善する。電気容量および
エネルギー密度はそれぞれ約40 Ah/kgおよび約
20Wh/kgとなった。この改善は、過剰のトシル化
合物イオンの滲出による可能性が大きい。このトシル酸
イオンは、ポリアニリンマトリックス中に取り込まれる
ことなく、電極の有効重量を減少させる。前処理を12
時時間桁した場合でも、これ以上の改善は観察されなか
った。
ポリアニリン/トシル化合物ポリマーフィルムの最も顕
著な特性は、高い導電性に加えて、さらに高い電位領域
(1,5ボルト以上)に広がる第2の導電性領域を示す
ことである。また、このことは、ポリアニリン/トシル
化合物フィルムが従来方法で得られたポリアニリンフィ
ルムに比して化学的により安定であることをも示す。ま
た、ポリアニリン/トシル化合物の特異的な抵抗VS、
 X圧特性は、有機トランジスタ、メモリー装置などの
新しい分子電子装置を設計するために有用である。
他の好ましい実施態様においては、アニリンの出発濃度
を約0. 1モル、p−トルエンスルホン酸の出発濃度
を約1モルとし、電圧範囲を約−0,1から+0.9ボ
ルト(vs.SCE)とし、走査速度を約0.1ボルト
/秒とし、全クーロンを約1.1クーロンとし、時間を
約15分間とすることにより、ポリアニリンポリマーが
製造される。
さらに他の好ましい実施態様においては、アニリンの出
発濃度を約0.1モル、p−トルエンスルホン酸の出発
濃度を約1モルとし、電圧範囲を約−0,2から+0.
8ボルト(vg.SCE)とし、走査速度を約0.1ボ
ルト/秒とし、全クーロンを6.0クーロンとし、時間
を6.5時間とすることにより、ポリアニリンポリマー
が製造される。
別の好ましい実施態様においては、アニリンの出発濃度
を約0.1モル、p−トルエンスルホン酸の出発濃度を
約1モルとし、電圧範囲を約−0,2から+0.8ボル
ト(vs.SCE)とし、走査速度を約0.1ボルト/
秒とすることにより、自己ドープされたポリアニリンを
製造する。得られたポリマーの厚みは、時間と電極サイ
ズの関数である。上記反応条件のより好ましい実施態様
においては、全クーロンが6.1クーロンで、時間が3
時間である。
さらに好ましい実施態様においては、アニリンの出発濃
度を約0.1モル、ベンゼンスルホン酸の出発濃度を約
1モルとし、電圧範囲を約−0,1から+0.9ボルト
(vs.SCE)とし、走査速度を約0.1ボルト/秒
とすることにより、自己ドープされたポリアニリンを製
造する。得られたポリマーの厚みは、時間と電極サイズ
の関数である。上記反応条件のより好ましい実施態様に
おいては、全クーロンが5.5クーロンで、時間が1時
間である。
好ましい実施態様において、アニリンの出発濃度を約0
. 1モル、ポリビニルスルホン酸の出発濃度を約12
.5容量%とし、電圧範囲を約−0,2から+0.8ボ
ルト(vs.SCE)とし、走査速度を約0.1ボルト
/秒とすることにより、自己ドープされたポリアニリン
を製造する。得られたポリマーの厚みは、反応時間と電
極サイズの関数である。上記反応条件のより好ましい実
施態様においては、全クーロンが5.4クーロンで、時
間が16時間である。
好ましい実施態様において、アニリンの出発濃度を約0
.1モル、トリフルオロメタンスルホン酸の出発濃度を
約1モルとし、電圧範囲を約−0.1から+0.9ボル
ト(ys.SCE)とし、走査速度を約0.1ボルト/
秒とすることにより、自己ドープされたポリアニリンを
製造する。得られたポリマーの厚みは、反応時間と電極
サイズの関数である。上記反応条件のより好ましい実施
態様においては、全クーロンが約6.1クーロンで、時
間が約2.5時間である。
ナフィオン−ポリアニリン/トシル化合物複合電極 水性の大電流ポリマーバッテリー(aqueovs。
large−current polymer ba[
ery)の開発において解決すべき主要な問題は、自己
放電プロセスによる貯蔵チャージのロスである。第5表
に要約したように、自己放電(すなわち、不使用時間(
rest time )が長くなるに従って、クーロン
効率が減少する)が、硫酸中で製造された従来の電極で
あるポリアニリンポリマー電極(PAN86)およびポ
リアニリン/トシル化合物ポリマー電極(PAN73)
で観察された。
くし型マイクロ電極アレイ(injerdigitat
edくし型マイクロ電極アレイ(金または白金)の手法
を用い、重合溶液中に様々のアニリン/トシル化合物配
合率を有するポリアニリンフィルムの抵抗を印加電圧の
関数として測定する。結果を従来のポリアニリンで得ら
れたデータとともに第2図に示す。白金電極と金電極と
では、抵抗値に僅かな相違が観察され、これは金と白金
の表面電気化学特性(例えば、表面酸化物)の相違によ
るものと考えられる。0.7M)シル化合物と0. 3
Mアニリンの組成では安定なフィルムを製造することが
できなかった(PANR3)。下記に結果をまとめる: *ポリアニリン/トシル化合物フィルムは、ポリアニリ
ンの導電領域の電位窓(potentialwindo
w)  (即ち0.1〜0.6ボルトvs.SCE)に
おいて、従来のポリアニリンフィルムに比べて遥かに高
い導電性を有する。(推定の導電性は約1〜1008/
Cmのオーダーである。)*ポリアニリン/トシル化合
物フィルムにおいては、電圧範囲0.8〜1.5ボルト
の電圧範囲に永久的にドーピングされた領域が存在する
が、従来のポリアニリンフィルムは、約0.7ボルトで
導電体から絶縁体への変化を示し、約0.7ボルト以上
の電圧を印加すると、劣化し始める。
*重合溶液中のトシル化合物/アニリン配合比の増加と
ともに、ポリアニリン/トシル化合物フィルムの導電性
が増加する。
自己放電の問題を軽減するために、ナフィオン/ポリア
ニリン/トシル化合物複合システムが、カソードバッテ
リー電極として研究されている。
2種の方法で製造された電極を評価する。
*方法1−ナフィオンフィルムー被覆電極上でポリアニ
リン/トシル化合物を重合する。
*方法2−ポリアニリン/トシル化合物電極ユに多層ナ
フィオンフィルムを析出させる。
電位サイクリング法(PAN105 )および定電圧法
(+0.65および+0.7Vvs、SCE。
P A N 106およびPAN107)により、ナフ
ィオンで被覆された電極上に数種のポリアニリン/トシ
ル化合物フィルムを成長させる。また0、2Mアニリン
および0.8Mトシル化合物を含有する溶液から電極を
製造する;硫酸を添加することにより、pH0,7(0
,1Mアニリンと1Mトシル化合物の混合物と同じpH
)に調整する(PANIQ8)。
第5表の右側に示すクーロン効率ys、休止時間(re
st−4ine)の実験結果は、方法1では自己放電の
問題を軽減することができないことを示す。第8図に示
される抵抗VS、電圧曲線において、ナフィオンの有無
にかかわらず、ポリアニリン/トシル化合物ポリマーフ
ィルムについて、カーブは殆ど一致していた。電位サイ
クリング法で0.2Mアニリンおよび0.8Mトシル化
合物から製造されたポリアニリン/トシル化合物ポリマ
ーフィルムは、硫酸中で5.5時間サイクルさせた後、
より高い導電性を示した。ハーフセルバッテリー試験の
結果を第6表に示す。ポリアニリン/トシル化合物ポリ
マーをナフィオンフィルム中で製造した場合、ナフィオ
ンが電極重量を増加させるため、充電容量およびエネル
ギー密度はより低い値を示した。
自己放電によるバッテリー容量のロスを軽減するために
は、数層のナフィオンフィルムを予め製造されたポリア
ニリン/トシル化合物ポリマー電極の上に重ねる場合に
最良の結果が得られる。ナフィオンフィルムを連続的に
析出させる;各層は、5:1に希釈され、予めイオン交
換されたナフィオン溶液50μj)/cJからなる。結
果を第6表に示す。−層のナフィオン層を形成させるだ
けで、従来のポリアニリン電極およびポリアニリン/ト
シル化合物電極のいずれにおいても、自己放電による充
電性能のロスが顕著に軽減される。ナフィオン層を更に
増加させても、僅かに改善されるだけである。
下記に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
化学物質および試薬は、米国ライスコンシン州、ミルウ
ォーキーに所在するアルドリッチケミカル(Aldri
ch Chemicxl)社、米国ニューヨーク州、ロ
チニスターに所在するコダック社(lcodak)など
の化学薬品メーカーから市販されている試薬級高純度品
として、或いは米国フロリダ州、ボカ ラタンに所在す
るデイレクトリーズ パブリッシング インコーホレイ
ティラド(DirectoriesPublishin
g Inc、)から毎年刊行されているケミカル ソー
スイズ(Chemical 5ources)、USA
に収載されている材料として、入手可能である。ナフィ
オンは、米国ペンシルバニア州、フィラデルフィアに所
在するソリューション テクノロジーインコーポレイテ
イッド(Solution TechnologyIn
c、)からも入手可能である。
実施例1:種々のアニリン/トシル酸配合比における電
解重合 (A)LM)シル酸10.5Mアニリン1Mトシル酸溶
液を製造した。この溶液を水浴中のビー力に入れて30
℃まで加熱し、0.5Mアニリンを添加した。穏やかに
攪拌した後、溶液は最初は清澄であったが、アニリンと
トシル酸の直接化学反応により自沈が次第に生成しはじ
め、最終的に硬い固まりを形成した。
(B)0.5Mトシル酸10.5Mアニリン溶液を上記
ステップ1(A)と同様にして製造した(0.5Mトシ
ル酸溶液のpHは1.56であった);シかしながら、
この溶液は30℃の水浴で清澄であった。3次元ファツ
トポスト電極(lhree dimensional 
fat post e!ectrode 、三次元的に
太ったポスト状の電極)上で電気化学的重合を実施した
(PAN90および91)。重合反応は最初は正常に進
行したが、10〜15分後、存在する成長したフィルム
が重合速度を低下させはじめたーこのフィルムは、高絶
縁性であるものと思われる。結局、これ以上のフィルム
の成長は全く観察されなかった。
(C)1Mトシル酸/1.5Mアニリン出発溶液は澄ん
でいたが、暗黄色であった。重合反応は初めは進行する
が(PAN97) 、eV成長曲線が示すように、フィ
ルムは絶縁性となった。
実験終了後、これ以上のフィルムの形成は観察されなか
った;残存するフィルムは、一体性に著しく欠け、薄片
状であり、水洗後洗い流されてしまった。
(D)LM)シル酸10.3Mアニリン、0.8M)シ
ル酸10.3Mアニリン 1M)シル酸10.5Mアニリンの場合に観察されたよ
うに、沈澱が直ちに起こって、固まりが形成された。
トシル酸の濃度範囲が約0.8〜LM、アニリンの濃度
範囲が約0.05〜0.2Mである場合に、ポリアニリ
ン/トシル酸の有用なポリマーフィルムが形成された。
ハーフセルバッテリー試験の結果は、上記第3表に示し
た通りである。アニリンの濃度をO,LMと0,2Mと
の間で増加させるか、或いはトシル酸の濃度を1Mと0
.8Mとの間で減少させた場合には、ハーフセル性能の
実質的相違は観察されなかった。しかしながら、低濃度
のアニリン、すなわち0.05Mでは、更に低い性能を
示した(PAN96)。好ましい濃度範囲は、アニリン
:0.1〜0.2M、トシル酸二0.8〜1Mである。
0.1Mアニリンおよび1Mベンゼンスルホン酸(Bs
)を含有する水溶液(p H1,5)中で白金でスッパ
タリングされたセラミック電極板または白金で被覆され
た3次元“ファツトボスト″電極上に、ベンゼンスルホ
ン酸でドーピングされた多数のポリアニリン(PAN/
Bs)を電気化学的に合成した。
下記の第7表および第8表に、合成条件を詳しく記載し
た。電位サイクリング法を殆どの合成に採用した。なぜ
なら、他の電気化学的方法(例えば、定電圧法、定電流
法など)では、有用なポリマーを製造することができな
いからでなる。例えば、一定電圧0.8ボルトvs、5
CE(飽和カロメル電極)を印加する場合、得られるポ
リマーフィルム(P A N 3016)は、極めて定
形性に欠け、薄片状であった。走査速度0.1V/秒で
−0,1Vから+0.9Vvs、SCEの間でサイクル
させる電位−サイクリング法により、ベンゼンスルホン
酸でドーピングされたポリアニリンを製造する場合に、
最良の表面形状のものが得られた。電位を−0,2〜+
0.8Vvs、5CE(0,1Mアニリンと0.1Mス
ルホン酸とから製造される従来のポリアニリンの標準電
気化学的窓でサイクルさせる場合は、ポリマーの成長が
観察されなかった。
第9A図は、PAN/Bsを重合させる間の代表的なサ
イクリックポルタモグラムを示す。重合プロセスは迅速
に進行しく例えば、僅か90サイクルの重合の後、50
mA/cJのオーダーで電流を流した)、PAN/Bs
フィルムが非常に高い導電性を有することを示している
。ポリアニリン/トシル酸(PAN/Ts)で観察され
る様に、約0.2Vで付加的な酸化還元ピークが観察さ
れた。
これは、ベンゼンスルホン酸、すなわちSO3基の取り
込みによるポリアニリンの酸化に起因する。ポリアニリ
ン/ベンゼンスルホン酸におけるスルホン基の存在をE
DAX分析により確認した。
これから、大量の硫黄原子が存在することがわかった。
第9B図は、0.5MのNa2 so4水溶液中で成長
したPAN/Bsフィルムの代表的サイクリックポルタ
モグラムを示し、大部分が大きい2重層の充電−放電電
流からなる殆ど特徴の無いカーブを示す。
第10図は、電位サイクリング法により製造された自己
ドープされたPAN/Bsの代表的な表面形状を示す(
40および200μmスケール)。フィルム表面は、沢
山の亀裂が走る、非常に粗い、粉末状の厚いフィルムを
呈した。析出したフィルムは、非常にルーズで、薄片状
であったため、フィルムの特性試験をさらに実施するこ
とは不可能であった。表面を完全に乾燥させると、重合
体は粉末状になるので、フィルムをデシケータで乾燥さ
せることは不可能である。電位サイクリング法により製
造されたPAN/Bsフィルムの品質を改善するために
、種々の試みがなされた(第8表参照)。特に、より低
い電位走査速度(20,50および70mV/秒)とす
る場合およびより大きいアニリン/Bs配合比(0,2
Mアニリンと1MBs)とする場合が試験された。走査
速度100mV/秒で、0.1Mアニリンと1MBsと
から製造されたポリマーフィルムに優る表面形状を有す
るポリマーフィルムは得られなかった。
第11図は、くし型マイクロ電極アレイ法による抵抗測
定を示す。ポリアニリン/ B sフィルムは、従来の
PANフィルムよりも導電性が高いことに加えて、電位
範囲0.8〜1.5Vに永久導電性領域がある点で、そ
の抵抗vs、電位プロットの形が、PAN/Tsで観察
されたものと類似していた。
重合直後に各電極表面にナフィオン溶液(乾燥後に約1
μmの厚さのナフィオンフィルムを形成する5:1に希
釈されたナフィオン溶液50μg)の薄層を形成した後
、数種のPAN/Bs電極のバッテリー性能特性を評価
した。第12図は、充電−放電電流密度の関数として電
極P A N 3016のクーロン効率および電気容量
を示す。白金対電極を用い、一定の充電−放電速度で、
0.35〜0.8Vvs、SCEで電位をサイクルさせ
ることにより、I MZ n S 04  (T) H
2,3)におけるハーフセルバッテリー性能を評価した
。アノードとして、亜鉛シートを用い、セル電位を1.
7〜1゜ 35Vvs。
SCEでサイクルさせることによ り、 完全なバッテリー特性を測定した。
シし 表 b):白金黒を有する作用電極 用いられた出発ポリマーは、ポリビニルスルホン酸のナ
トリウム塩であった(ポリサイエンスインコーレイティ
ッド(Polygcience Inc、)製、水中2
5%、MW2000)。市販のポリビニルスルホン酸の
ナトリウム塩をイオン交換カラム中で洗浄して、ポリビ
ニルスルホン酸を製造した。イオン交換カラムには、ア
ンバーライト IR−120(Amberlite I
R−12、D−ム&ハース社製)および他のイオン交換
樹脂(ポリサイエンス インコーポレーション製)を用
いた。イオン交換は、下記のように実施した。
(1)イオン交換樹脂を充填して、6M塩酸溶液で洗浄
し、使用前に脱イオン水ですすいだ。このように前処理
することにより、イオン交換樹脂を所望のイオン形態に
できる。
(2)ポリビニルスルホン酸のナトリウム塩溶液25m
1 (pH9,5)を低い流速(約15m1/時間)で
交換カラムに通した。濾液、すなわちポリビニルスルホ
ン酸のpHが約1.5となるようにした。
(3)ポリビニルスルホン酸塩の全量が交換カラムイオ
ン交換樹脂を通過するまで、すなわち濾液のpaが中性
となるまで、脱イオン水でイオン交換樹脂をすすいだ。
(4)上記と同じ低流速で、6M塩酸溶液30m1で洗
浄することにより、交換カラムを再生した。
次いで、脱イオン水で過剰の塩酸を洗い流した。
(5)ステップ(2)で製造されたポリビニルスルホン
酸を交換カラムにもう一度通して、イオン交換プロセス
を完全なものとした(上記ステップ(2)を繰り返す)
(6)脱イオン水を添加して、得られたポリビニルスル
ホン酸の容量を倍にして、酸の実際の濃度を貯蔵溶液の
濃度の1/2にした(すなわち水中12.5%)。
2、重合とその結果 0.1Mアニリンおよび12.5%ポリビニルスルホン
酸を含有する水溶液(pH1,5)中で、白金をスパッ
タリングさせた板状セラミック電極または三次元ファツ
トポスト電極上に、ポリアニリン/ポリビニルスルホン
酸(PAN/PVSA)を電気化学的に析出させた。種
々の電解重合法により数種の電極を製造しく第9表参照
)、バッテリー適用について特性試験を行なった。電位
サイクリング法により、標準電気化学的窓(stand
ardelecjroehemical window
) −0,2〜+0.8ボルト(ys、 5CE)で製
造されたポリマーフィルムが、最も均質な表面構造を呈
した。
第  9  表 ポリビニルスルホン酸による自己ドープされた71ミリ
アニリンの電気化学的合成条件a):白金をスパッタリ
ングさせた板状セラミック電極b):ポリビニルスルホ
ン酸 c):三次元“ファツトポスト”電極 第13A図および第13B図は、重合中のPAN/PV
SAの代表的サイクリックポルタモグラムおよび0.5
M硫酸ナトリウム中で成長したフィルムのサイクリック
ポルタモグラムを示す。これらのCvカーブは、P A
 N / T s オ、J:、びPAN/Bsで観察さ
れた自己ドーピングされたポリアニリンの特性を示す。
スルホン酸基(803−)の存在が、EDAX分析で観
察された大きいイオウピータにより確認された。PAN
/Bsフィルムと異なって、PAN/PVSAの表面形
状は、P A N / T sの表面形状に類似する(
フィルムのバッテリーへの適用を可能とする高い電気活
性表面を有する密な微細構造)(スケール200μmお
よび404m1第14図参照)。
くし型マイクロ電極アレイを用いるPAN/PVSAの
抵抗測定の結果を第15図に示す。PAN/PVSAフ
ィルムの導電性は、従来のPAN/ H2S O4より
も大きい;しかしながら、他の自己ドーピングされたポ
リアニリンフィルム(PAN/TsおよびPAN/Bs
)よりも抵抗率が高かった。第16A図および第16B
図は、ハーフセルバッテリーおよび完全バッテリーにつ
いて(亜鉛アノード)、種々のPAN/PVSA電極の
クーロン効率および電気容量を充電−放電電流密度の関
数として示す。−船内には、PAN/PVSA電極のバ
ッテリー性能は、PAN/トシル酸電極に匹敵する。
1M)リフルオロメタンスルホン酸(TFMSA)およ
び0.1Mアニリンを含有する水溶液中で、白金をスパ
ッタリングさせた板状セラミック電極または三次元ファ
ツトポスト電極上に、ポリアニリン/トリフルオロメタ
ンスルホン酸を電気化学的に重合させた。1M  TF
MSA溶液(pH1−15)を98%保存溶液(ケミカ
ルダイナミクス コーポレーション(Chemical
Dynamics Corporation)製)から
製造した。電位サイクリング法は最良のポリマーフィル
ムを形成するので、数種のPAN/TFMSA電極は電
位サイクリング法によって製造された(第10表参照)
。しかしながら、電位サイクリングのために従来の電気
化学的ウィンドウ(−0,2〜十0.8Vvs.SCE
)を印加した場合、フィルムの成長は極めて遅い。した
がって、ウィンドウを−0,1〜+0.9vにシフトさ
せた。
重合中のサイクリックポルタモグラムにおいて(第17
A図)、鋭い明確な酸化還元ピークが0.2Vvs、S
CE付近に観察され、このことは、スルホン酸基(−8
o3)のフィルムへのスムースな取込みを示す(大きい
イオウピークの存在がEDAX分析において示された)
。この観察は、トリフルオロメタンスルホン酸が比較的
低い分子1150.07を有するという事実に関連する
と考えられる。0.5M硫酸ナトリウム溶液中で成長さ
せたPAN/TFMSAフィルムのサイクリックポルタ
モグラム(第17B図)は、PAN/Tsで観察された
ものに類似する。残念ながら、PAN/TFMSAフィ
ルムの形状(第18図)は、粗く、脆く、亀裂の沢山走
った厚いフィルムを呈したが、PAN/Bsフィルムよ
りも僅かに平滑であった。
くし型マイクロ電極アレイ法によるPAN/TFMSA
電極の抵抗測定の結果を第19図に示す。第19図では
、約0.8〜1.4vの領域に残留電気特性がみられる
。PAN/TFMSAフィルムの導電性は、従来のPA
N/H2SO4よりも大きかった。PAN/TFMSA
の抵抗vi電位カーブはPAN/Tsで得られたものに
ほとんど等しかった。第20図は、種々のPAN/PV
SA電極のクーロン効率および電気容量を充電−放電電
流密度の関数として示す。これらの電極のバッテリー性
能は、 PAN/)シル酸電極のそ れに匹敵する。
第  10  表 トリフルオロメタンスルホン酸により自己ドープされた
ポリアニリンの電気化学的合成条件a):白金をスパッ
タリングさせた板状セラミック電極b)ニトリフルオロ
メタンスルホン酸 c)二三次元“ファツトポスト電極 加速安定性試験 4種のポリアニリン電極について、サイクリックボルタ
メトリー法を用いて、加速安定性試験を実施し、下記充
電−放電条件について代表的電気化学的ウィンドウの範
囲内で、最も化学的に安定なポリアニリン−ドーパント
電極を同定した:・ ポリアニリン/ベンゼンスルホン
酸/ナフィオン(PAN/Bs/Nf)・ ポリアニリ
ン/ポリビニルスルホン駿(PAN/PVSA)・ ポ
リアニリン/トシル酸(PAN/Ts)・ ポリアニリ
ン/トリフルオロメタンスルホン酸(PAN/TFMS
A)ポリアニリン/ベンゼンスルホン酸の場合は、析出
フィルムが極めて定形性に乏しく、薄片状であるため、
ポリマー電極をナフィオンフィルムで被覆することが必
要である。
第21図はその結果を示す。1M硫酸亜鉛溶液(pH2
j)中で、電位を+0.35〜+0.8V (vs、 
 5CE)の範囲でサイクルさせた;走査速度は20m
V/秒であった。第10サイクルおよび第100サイク
ルについて、サイクリックポルタモグラムのカーブを示
す。PAN/Ts電極およびPAN/PVSA電極では
、これら2つのサイクリックポルタモグラムのカーブの
形状の変化は殆ど観察されず、これらの2種の電極が本
質的に安定であることを示している。一方、PAN/B
s電極およびPAN/PVSA電極は、100サイクル
後に相当の劣化を示し、サイクリックポルタモグラムの
カーブにおいて実質的な変形を生じている。
定量的比較のために、第10サイクルおよび第100サ
イクル(I 1oo )の+0.8Vでの電流密度を計
算した。正常パラメータI/I□。(1=11o  I
 100 )を用いて、各電極の安定性を測定した(第
11表参照)。この計算値より、下記の順番に安定性が
減少したことがわかった:PAN/TFMSA>PAN
/Ts>>PAN/Bs (w/旧) >PAN/PV
SA第22図は、2種の化学的に最も安定な自己ドーピ
ングされたポリアニリン電極について、+15または−
15mA/ cdにおける加速充電−放電サイクル(6
h/サイクル)の時間の関数としてセル電圧のプロット
を示す: PAN/TFMSA(第22A図)およびP
AN/Ts(第22B図)について示す。これらの2種
の電極は3次元″ファツトポスト”電極上に形成された
。P A N/TFMSAは約600サイクル後も劣化
しなかったが、PAN/Tsは約500サイクル後に僅
かに劣化した。この観察結果は、上記の安定性順序に一
致する。
自己放電試験 一般に、急速な自己放電は多くの重合体電極において重
大な問題である。最も優れた自己ドーピングされたポリ
アニリン電極を特定するために、上述の4種のポリアニ
リン電極について自己放電試験を行った。一定温度25
°Cで、1M硫酸亜鉛溶液(pH2,3)中における約
20時間までの時間の関数として、自己トープされたポ
リアニリンおよびアノードとして亜鉛シートを有するセ
ル(バッテリー)の開路電圧(Vo。)を記録する。
この方法は、時間がかかるが、電極のクーロン容量、シ
ステムの電気接点の性質および電解層の導電性に影響さ
れないため、その他の点では有利である。
第23図は、4種の異なるポリアニリン電極について、
時間関数としてのvo。を示す。使用溶液を窒素雰囲気
に置いて、酸素の影響を排除し、はぼ同じクーロン量で
(約6C)、各電極を合成した。電極の表面形状を第2
4図および第25図に示す。上記の実験で見出された2
種の最も化学的に安定な電極、PAN/TsおよびPA
N/TFMSAが、電圧の最初の僅かな低下の後、非常
に安定な開路電圧を示したことは、興味深い。さらに、
これらの2種の電極は、高度な多細孔質の形状を示した
が(しかしながら、PAN/TFMSAには数個の小さ
いマクロクラックが生じた)、他の2種の電極(PAN
/PVSAおよびPAN/ B s )は緻密で平滑な
表面を呈した。定量的比較のために、各電極について6
0000秒(16,7時間)におけるVo。の減少を計
算した。この計算値から、自己放電速度は、下記の順に
増加することがわかった: PAN/Ts−PAN/TFMSA<<PAN/PVS
A<<PAN/Bs(w/Nf)第11表は、異なる有
機スルホン酸ドーパントで自己ドーピングされた4種の
ポリアニリンの表面形状、導電性、基本バッテリー性能
、自己放電速度および安定性(サイクル性)をまとめた
ものである。第12表に示した結果に基づいて(特に、
加速安定性試験結果および自己放電試験結果)、ポリア
ニリン/トリフルオロメタンスルホン酸(PAN/TF
MSA)およびポリアニリン/トルエンスルホン酸(ト
シル酸)(PAN/Ts)は、例えば亜鉛アノードを有
するポリマーバッテリーの開発に有用な自己−ドーピン
グされたポリアニリンである。
全ての自己ドーピングされたポリアニリンは、従来のP
AN/H2So4フィルムよりも高い導電性を示し、0
.7〜0.8Vvs、SCE以上の電位で永久導電性領
域を示す。しかしながら、4種の自己ドーピングされた
ポリアニリンの表面形状は極めて異なり、P A N 
/ T sが最良の形状を呈した。PAN/TFMSA
は最も良いクーロン効率を示し、重合条件を最適化させ
た後は、高いバッテリー性能を示すことができる。
4種の自己ドーピングされたポリアニリンの全てについ
て観察された水性溶液中の殆ど特徴のないCVカーブは
、非水性溶液(例えば、1M過酸化リチウム/プロピレ
ンカーボネート)中で測定された従来のポリアニリン電
極(例えば2M過塩素酸水溶液中の1Mアニリンから製
造されたもの)の代表的C■カーブに著るしく類似して
いた。この類似は、従来のポリアニリンに比べて、自己
ドーピングされたポリアニリンが水溶液中で本質的に極
めて安定であることを裏付けている。なぜなら、従来の
ポリアニリンは水溶液中で不安定であるが、非水性溶液
中では十分に安定であることが知られているからである
。従って、自己ドーピングされたポリアニリンに基づく
水性ポリマーバッテリーが得れらた。
i):ベンゼンスルホン酸 ポリアニリン/有機ドーパントの組合わせは、導電性が
重要なエレクトロクロミックディスプレイおよび類似の
電気的適用において、バッテリー電極として有用である
本明細書において、本発明の実施態様をほんの数例示し
たが、本発明の目的からはずれない限り、永久的にドー
ピングされた非水溶性ポリアニリンのバッテリー電極と
しての適用および該ポリアニリンの製造方法において、
種々の修正、改変などを加えることができることは、当
業者にとって自明である。特許請求の範囲の記載の範囲
内でこのような修正および改変を実施することができる
図面の簡単な説明 第1図は、再充電可能なポリアニリンバッテリーの模式
図である。
第2A図は、種々の従来のポリアニリンフィルムの抵抗
値を、隣接する2つのミクロ電極間のゲート電圧(ga
te potential) Vcの関数として示す。
第2B図は、永久的にドーピングされたポリアニリン−
トシル化合物のフィルムの抵抗値を、隣接する2つのミ
クロ電極間のゲート電圧v6の関数として示す。
・ PAN−R−3:  白金電檻、0.71J)シル
化金物10.3Mアニリン、CE(サイクリング電位法
) ・ PAN−R−6:  白金型径、1M)シル化合物
/1Mアニリン、CE・ PAN−R−7:  金電極
、0.8M)シル化合物10.2Mアニリン、CE・ 
PAN−R−8:  金電極、LM)シル化合物10.
1Mアニリン、CE第3図は、全体として、重合中のア
ニリンおよび水溶液中で成長したポリアニリンフィルム
の代表的なサイクリック電位図を示す。第3A図は、3
次元電極基板(例えばファツトポスト(1a1post
) )上での重合中のアニリン/硫酸を示す。
第3B図は、3次元ファツトポスト電極上での重合中の
アニリン/トシル化合物を示す。第3C図は、pH1,
2の0.5M硫酸ナトリウム水溶液中で成長じたポリア
ニリン/硫酸フィルムを示す。
第3D図は、pH1,2の0.5M硫酸ナトリウム水溶
液での電解重合によるポリアニリン/トシル化合物フィ
ルムを示す。
第4図は、ポリアニリン/トシル化合物のX線蛍光スペ
クトル分析(EDAX)の結果を示す。
第5図は、ポリアニリン/トシル化合物の走査電子顕微
鏡写真(SEM)を示す。
第6図は、1M硫酸亜鉛(p H2,3)における±1
0mA/cdでの長期充電/放電曲線(セル電圧vs時
間)の比較結果を示す。第6A図は、亜鉛分散させたナ
フィオンフィルムをアノードとした場合の3次元ファツ
トポスト電極上に析出した自己ドーピングされたポリア
ニリン/トシル化合物(1Mトシル化合物、0.1Mア
ニリン)を示す。第6B図は、亜鉛シートアノードを使
用した場合の、ココナツツ状に3次元的に太った電極(
jhree−dimensional faj C0C
0elecjrode)上での従来の(ドーピングされ
ていない)ポリアニリンフィルム(0,1M硫酸、O,
1Mアニリン)を示す。
第7図は、1M硫酸亜鉛における充電−放電電流密度の
関数として、種々のポリアニリン電極のクーロン効率お
よび容量を示す。第7A図は、ハーフセルバッテリー(
half cell battery)のクーロン効率
を示す。第7B図は、亜鉛をアノードとして用いる場合
の容量を示す。
第8図は、2つの隣接する白金電極間のゲート電位v6
の関数として種々のポリアニリンフィルムの抵抗値を示
す。
・ PAN−R−7:  金電極、0.8M)シル化合
物10.2Mアニリン、CE(サイクリング電位法) ・ PAN−R−9:R−7に同じ、!酸中で5.5時
間サイクルさせた・ PAN−R−10:  金電極/
ナフィオン、0.8M)シル化合物10.2Mアニリン
、CE第9図は、ポリアニリン/ベンゼンスルホン酸の
代表的サイクリックポルタモグラムを示す。第9A図は
、0.1Mアニリンと1Mベンゼンスルホン酸との電解
重合を示す。第9B図は、065M硫酸ナトリウム水溶
液(pH1,2)中におけるポリアニリン/ベンゼンス
ルホン酸フィルムの電解重合を示す。
第10図は、ポリアニリン/ベンゼンスルホン酸フィル
ムの走査電子顕微鏡写真を示す。第10A図は200μ
mのスケールであり、第10B図は40μmのスケール
である。
第11図は、2つの隣接するマイクロ電極間のゲート電
位V。(ボルトvs.SCE)の関数としてポリアニリ
ン/ベンゼンスルホン酸フィルムの抵抗値グラフを示す
・ R−3003:  金電極、1Mベンゼンスルホン
酸10.1Mアニリン、電位サイクリング法(−0,1
〜0.9V) ・ R−3004:  金型唇、tMベンゼンスルホン
酸/Q、1Mアニリン、定電位法(0,8V) 第12図は、1M硫酸中での充電−放電電流密度の関数
として表わしたポリアニリン/ベンセンスルホン酸電極
のクーロン効率(第12A図)および容量(第12B図
)のグラフである。
第13図は、ポリアニリン/ポリビニルスルホン酸の代
表的サイクリックポルタモグラムを示す。
第13A図は、0.1Mアニリンと12.5%ポリビニ
ルスルホン酸との重合中のポルタモグラムである。第1
3B図は、0.5M硫酸ナトリウム水溶液(p HL 
2)におけるポリアニリン/ポリビニルスルホン酸フィ
ルムのポルタモグラムを示す。
第14図は、ポリアニリン/ポリビニルスルホン酸フィ
ルムの走査電子顕微鏡写真である。第14A図は200
μm、第14B図は40μmのスケールである。
第15図は、2つの隣接するマイクロ電極間のゲート電
位V。(ボルトvs.SCE)の関数としてポリアニリ
ン/ポリビニルスルホン酸の抵抗値(Ω)を示す。
・ R−3005:  金電極、0.1Mアニリン/1
2.5%ポリビニルスルホン酸1位サイクリング法、−
0.2〜+0,8v ・ R−3006:  金型L o、1Mアニリン/1
2.5%ポリビニルスルホン酸、定電流法、1mA/c
遭 ・ R−3007:  金電極、0.1Mアニリン/1
2.5%ポリビニルスルホン酸、定電位法、+0.8V 第16図は、1M硫酸亜鉛における充電−放電電流密度
の関数として、種々のポリアニリン/ポリビニルスルホ
ン酸電極のクーロン効率および容量を示す。第16A図
は、種々のハーフセルバッテリーのクーロン効率を示す
。第16B図は、種々のハーフセルバッテリーの容量を
示す。第16C図は、亜鉛アノードのクーロン効率を示
す。第16D図は、亜鉛アノードの容量を示す。
第17図は、ポリアニリン/トリフルオロメタンスルホ
ン酸の代表的サイクリックポルタモグラムを示す。第1
7A図は、0.1Mアニリンおよび1Mトリフルオロメ
タンスルホン酸における重合中のポルタモグラムを示す
。第17B図は、0.5M硫酸水溶液(p H1,2)
におけるポリアニリン/トリフルオロメタンスルホン酸
フィルムのサイクリックポルタモグラムを示す第18図
は、ポリアニリン/トリフルオロメタンスルホン酸の走
査電子顕微鏡写真である。第18A図は、200μm、
第18B図は40μmのスケールである。
第19図は、2つの隣接するミクロ電極間のゲート電位
V6の関数として、ポリアニリン/トリフルオロメタン
スルホン酸の抵抗値(Ω)をプロットしたものである。
・ R−3008:  金fi渥、0.1Mアニリン/
1Mトリフルオロメタンスルホン酸、電位サイクリング
法、−0.1〜+0.9v ・ R−3009:  金型橿、0.2Mアニリン/1
Mトリフルオロメタンスルホン酸、電位サイクリング法
、−0.1〜+0.9v 第1〜+0.2M硫酸亜鉛中における充電−放電電流密
度の関数として、種々のポリアニリン/トリフルオロメ
タンスルホン酸電極のクーロン効率および容量を示す。
第20A図は、ハーフセルバッテリーのクーロン効率の
グラフである。第20B図は、ハーフセルバッテリーの
容量のグラフである。第20C図は、電極として亜鉛を
用いる場合のクーロン効率のグラフである。第20D図
は、アノードとして亜鉛を用いる場合の容量である。
第21図は、4種の自己ドーピングされたポリアニリン
電極(PAN/Bs、PAN/PVSA。
PAN/TsおよびPAN/TFMSA)の加速安定性
試験の結果を示す(走査速度20mV/秒)。
第22図は、亜鉛アノードを用いる場合の1M硫酸亜鉛
(pH2,3)における15mA/cJ又は −15m
A/cJでの長期に亘る充電−放電四線を示す。
第23図は、自己ドーピングされたポリアニリン/亜鉛
バッテリーの開路電圧の時間関数のグラフを示す。
第24図は、200μmおよび40μmのスケールにお
ける、2種の自己ドーピングされたポリアニリンである
PAN/TFMSAおよびPAN/Tsの表面形状の電
子顕微鏡写真を示す。
第25図は、200μmおよび40μmのスケールにお
ける、2種の自己ドーピングされたポリアニリンである
PAN/PVSAおよびPAN/Bsの表面形状の電子
顕微鏡写真を示す。
(以 上) FIG、3A −0.5 0.5 1、○ V vs。
CE FIG、 3B −0.5 0.5 V vs。
CE FIG、 3C V vs、 5CE FIG。
D ○ 0.5 1、○ V vs、 SCE vs SCE FIG、9B ■ s SCE 口G 1(・/へ F ’+ G −1C”’) 13 (40メ」口) FIG。
ゲート登ヂ立VSSCE、VG 充電−狡電 電て尺之゛痕 (mA /c mす V vs SCE FIG  14A FIG、 14B FIG、17A −27+jイクル使 −−−−60サイクル陵 一−120サイクル茂 一一〜165サイクル渣 V vs 5CE FIG、17B 0     0.5 V vs  SCE FIG。
8A FIG、18B (40pm; FIG、 21A 電位vs CE (V) FIG、 21D 電ff S CE (■ FIG。
ポリアニリン/ポリビニルスルj ホン画定 (PAN/PVSA>

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)電気化学的に重合されたポリアニリンおよ
    び (b)少なくとも1個のスルホン酸基を有する有機ドー
    パント を含むポリマーからなる水溶液系バッテリー用の電極。
  2. (2)有機ドーパントが脂肪族有機スルホン酸である請
    求項1に記載の電極。
  3. (3)有機ドーパントが炭素数1〜20の飽和脂肪族有
    機スルホン酸である請求項2に記載の電極。
  4. (4)有機ドーパントが芳香族有機スルホン酸である請
    求項1に記載の電極。
  5. (5)芳香族スルホン酸がベンゼンスルホン酸または置
    換基を有するベンゼンスルホン酸である請求項4に記載
    の電極。
  6. (6)有機ドーパントが、ベンゼンスルホン酸、p−ト
    ルエンスルホン酸、塩化ベンゼンスルホニル、ドデシル
    ベンゼンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、メタンス
    ルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、1−ブタン
    スルホン酸、改質したナフィオン、2,3,5−トリク
    ロロベンゼンスルホン酸、ビニルフェニルスルホン酸お
    よびこれらのアルカリ金属塩から選ばれたものである導
    電性ポリマーからなる請求項1に記載の電極。
  7. (7)有機ドーパントがp−トルエンスルホン酸である
    導電性ポリマーからなる請求項6に記載の電極。
  8. (8)有機ドーパントがトリフルオロメタンスルホン酸
    である導電性ポリマーからなる請求項6に記載の電極。
  9. (9)アノードとして亜鉛を使用し、電解質として硫酸
    亜鉛を使用するバッテリーに用いる請求項1に記載の電
    極。
  10. (10)(a)電気化学的に重合されたポリアニリンお
    よび (b)少なくとも1個のスルホン酸基を有する有機ドー
    パント を含むポリマーからなるエレクトロクロミックディスプ
    レイ用の電極。
  11. (11)ナフィオン被覆基板を更に有する請求項10に
    記載のエレクトロクロミックディスプレイ用電極。
  12. (12)少なくとも1つの有機スルホン酸基を有する有
    機ドーパントを含有する水性媒体中でアニリンを電気化
    学的に重合させることを特徴とする、有機ドーパントが
    ポリアニリンに結合している非水溶性の自己ドーピング
    されたポリアニリンポリマーの製造方法。
  13. (13)有機ドーパントがp−トルエンスルホン酸であ
    る請求項12に記載の方法。
  14. (14)有機ドーパントがトリフルオロメタンスルホン
    酸である請求項12に記載の方法。
  15. (15)電位を−0.2から+0.8ボルト(vs.S
    CE)の間でサイクリングさせることにより、電気化学
    的に重合する請求項12に記載の方法。
  16. (16)サイクリングが、約100mV/秒の走査速度
    (sweep rate)で行なわれる請求項12に記
    載の方法。
  17. (17)水溶液が0.1〜0.2Mのアニリンおよび0
    .8〜1Mの有機ドーパントを含有する請求項12に記
    載の方法。
  18. (18)pH0.65〜1で電気化学的に重合する請求
    項12に記載の方法。
  19. (19)4〜6時間にわたり走査速度が0.1V/秒で
    ある請求項12に記載の方法。
  20. (20)請求項12の方法により得られるポリアニリン
    に結合する有機ドーパントを含有する非水溶性ポリアニ
    リンポリマーからなる電極。
  21. (21)ドーパントが、p−トルエンスルホン酸である
    ポリアニリンポリマーからなる請求項20に記載の電極
  22. (22)ドーパントが、トリフルオロメタンスルホン酸
    であるポリアニリンポリマーからなる請求項20に記載
    の電極。
  23. (23)アニリンの初濃度が0.1Mであり、p−トル
    エンスルホン酸の初濃度が1Mであり、電位範囲が−0
    .1〜+0.9V(vs.SCE)であり、走査速度が
    0.1V/秒である請求項12に記載の方法により得ら
    れるポリアニリンポリマーからなる電極。
  24. (24)アニリンの初濃度が0.1Mであり、トリフル
    オロメタンスルホン酸の初濃度が1Mであり、電位範囲
    が−0.2〜+0.9V(vs.SCE)であり、走査
    速度が0.1V/秒である請求項12に記載の方法によ
    り得られるポリアニリンポリマーからなる電極。
  25. (25)アニリンの初濃度が0.1Mであり、p−トル
    エンスルホン酸の初濃度が1Mであり、電位範囲が−0
    .1〜+0.9V(vs.SCE)であり、走査速度が
    0.1V/秒である請求項12に記載の方法。
  26. (26)アニリンの初濃度が0.1Mであり、p−トル
    エンスルホン酸の初濃度が1Mであり、電位範囲が−0
    .2〜+0.8V(vs.SCE)であり、走査速度が
    0.1V/秒である請求項12に記載の方法。
  27. (27)アニリンの初濃度が0.1Mであり、トリフル
    オロメタンスルホン酸の初濃度が1Mであり、電位範囲
    が−0.2〜+0.8V(vs.SCE)であり、走査
    速度が0.1V/秒である請求項12に記載の方法。
  28. (28)アニリンの初濃度が0.1Mであり、ベンゼン
    スルホン酸の初濃度が1Mであり、電位範囲が−0.1
    〜+0.9V(vs.SCE)であり、走査速度が0.
    1V/秒である請求項12に記載の方法。
  29. (29) アニリンの初濃度が0.1Mであり、ポリビ
    ニルスルホン酸の初濃度が約12.5容量%であり、電
    位範囲が−0.2〜+0.8V(vs.SCE)であり
    、走査速度が0.1V/秒である請求項12に記載の方
    法。
  30. (30) アニリンの初濃度が0.1Mであり、トリフ
    ルオロメタンスルホン酸の初濃度が1Mであり、電位範
    囲が−0.1〜+0.9V(vs.SCE)であり、走
    査速度が0.1V/秒である請求項12に記載の方法。
JP2071792A 1989-04-06 1990-03-20 ポリアニリンポリマーからなる電極およびポリアニリンポリマーの製造方法 Pending JPH0362451A (ja)

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US07/334,680 US5002700A (en) 1988-08-30 1989-04-06 Permanently doped polyaniline and method thereof
US334,680 1989-04-06

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07128692A (ja) * 1993-11-05 1995-05-19 Tomoegawa Paper Co Ltd 電極およびそれを用いた電気化学表示素子
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JP2006310383A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Japan Carlit Co Ltd:The 多孔性導電性高分子膜を含む多孔性電極、及び電気化学デバイス
KR100715088B1 (ko) * 2000-02-22 2007-05-07 야마모토 고가쿠 가부시키가이샤 고글
KR100715089B1 (ko) * 2000-02-22 2007-05-07 야마모토 고가쿠 가부시키가이샤 고글
US8419452B2 (en) 2009-09-01 2013-04-16 Olympus Medical Systems Corp. Electric connector and endoscope

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