JPH0358322B2 - - Google Patents

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JPH0358322B2
JPH0358322B2 JP20710883A JP20710883A JPH0358322B2 JP H0358322 B2 JPH0358322 B2 JP H0358322B2 JP 20710883 A JP20710883 A JP 20710883A JP 20710883 A JP20710883 A JP 20710883A JP H0358322 B2 JPH0358322 B2 JP H0358322B2
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JP
Japan
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slime
hydrazide
adhesion
present
polymer
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JP20710883A
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English (en)
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JPS60100502A (ja
Inventor
Fujiaki Mochizuki
Kingo Chu
Yoshiko Yasunaga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕 本発明は水系用スライム付着防止剤に係り、特
に冷却水系又は紙パルプ抄造系等の水系における
スライム付着防止に好適な水系用スライム付着防
止剤に関する。 〔従来技術〕 各種工場施設の冷却水系あるいは紙パルプ抄造
系等の水系においては、様々な菌類又は動植物類
のスライムが付着し、様々な障害を引き起してい
る。 例えば、冷却水系においては、ズーグレア状細
菌、藻類、糸状菌等のスライムが付着し、熱効率
の低下、通水の悪化、金属材質等の腐食の誘発等
の原因となつている。 また、紙パルプ抄造系においては、細菌、糸状
菌、酵母等のスライムが主に抄紙工程で発生し、
これはパルプスラリー中に異物として混入・付着
して、製品の品質を低下させるばかりでなく、紙
切れを発生させ、生産効率を大幅に低下させる等
の様々な障害を引き起こす。特に、近年、紙パル
プ抄造系においては、循環水の濃縮を高める傾向
にあり、スライムによる問題はより重大なものと
なつている。 また、海水を利用する火力発電所や製鉄所等の
諸工場の冷却水系の取水口や冷却管の内面には、
海水性藻類、海水性バクテリアやムラサキイガ
イ、ホヤ等の生物が付着し、これらの機能低下の
原因となつている。また付着したこれらの生物
は、水圧や流速等によりはぎとられ、熱交換器の
チユーブやストレーナー等の他の部位の目詰りを
も引き起こし、海水の通水を妨げ設備全体の機能
を低下させる。 従来、このようなスライムによる障害を防止す
るために、淡水冷却水系、紙パルプ抄造系におい
ては、メチレンビスチオシアネート、ヒドラジ
ン、塩素剤、イソチアゾリン系化合物等の薬剤が
用いられており、また、海水冷却水系においては
塩素剤、有機スズ化合物、ジチオカーバメート化
合物等の薬剤が用いられている。 ところで、スライムの付着は、スライムが生成
する菌外粘質物により生起する。従つて、スライ
ム付着を防止するには、 菌自体を殺す、 粘質物を生成させなくする、 粘質物を変性させて付着性をなくす、 等の方法が考えられる。 従来用いられている塩素剤等は、水系に存在し
ている菌自体を殺すものであるため、塩素剤の添
加時に既に菌外粘質物を生成していた場合には、
循環中に付着を避けることはできず、スライム付
着を十分に防止することはできなかつた。しか
も、従来提案されている薬剤は、微生物を殺す等
の抗菌あるいは殺菌作用が強い化合物である。そ
れゆえに人体等そのい他の生物体に対して影響を
与える可能性もあると考えられており、スライム
付着防止効果が高くかつ安全性の高いスライム付
着防止剤が望まれている。 〔発明の目的〕 本発明は上記実情に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、スライムの付着を
極めて効果的に防止し、またスライムを分散する
ことができ、かつ従来のスライム付着防止剤に比
し低毒性で、取扱いの安全性も高い、水系用スラ
イム付着防止剤を提供することにある。 〔発明の構成〕 本発明者らは、この目的を達成すべく鋭意検討
した結果、特定のヒドラジド化合物あるいはその
水溶性ポリマーが、抗菌性が弱いにもかかわら
ず、極めて良好なスライム付着防止効果及びスラ
イム分散効果を有することを見い出し、本発明に
到達した。 即ち、本発明は、カルボヒドラジド、マレイン
酸ヒドラジド、マレイン酸ヒドラジド重合体及び
アクリル酸ヒドラジド重合体からなる群から選ば
れる少なくとも1種のヒドラジド化合物を含有す
ることを特徴とする水系用スライム付着防止剤、
を要旨とするものである。 本発明のスライム付着防止剤に係る化合物のう
ち、カルボヒドラジドは、ボイラ用脱酸素剤とし
ては公知である(USP4269717)が、水系用のス
ライム付着防止剤としては全く知られていない。
また、ポリアクリル酸ヒドラジドはスケール防止
剤(特開昭54−94482)として開示されているが、
分子量が70万〜100万という高分子ポリマーであ
り、スライム付着防止効果を有することは全く知
られていない。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明のスライム付着防止剤は、カルボヒドラ
ジド、マレイン酸ヒドラジド、マレイン酸ヒドラ
ジド重合体及びカルボン酸ヒドラジド重合体から
なる群から選ばれる少なくとも1種のヒドラジド
化合物を含有する。 マレイン酸ヒドラジド重合体及びアクリル酸ヒ
ドラジド重合体としては、マレイン酸ヒドラジド
又はアクリル酸ヒドラジドを構造単位として含む
モノマー又はコポリマーの水溶性高分子化合物、
具体的には下記式で表わされる化合物のポリマ
ーが挙げられる。 上記式中、Xは水素原子又はメチル基、Yは水
素原子又はカルボキシル基、Aはアクリルアミ
ド、メタクリルアミド、アクリル酸エステル又は
メタクリル酸エステルを示し、lは10〜100モル
%、mは0〜90モル%を各々表わす。 また、本発明の重合体としては、上記式に、
さらにAと共重合可能な構造単位Bを重合させた
三元共重合体を用いることもできる。構造単位B
としては、具体的には、ビニルスルホン酸、アリ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、ケイ皮酸、ビニル安息香酸、アクリロニ
トリル、スチレン、酢酸ビニル等のモノマーが挙
げられる。 これらの重合体は、従来公知の方法で容易に製
造することができる。例えば、アクリル酸ヒドラ
ジド重合体を製造する場合は、公知の方法でポリ
アクリルアミドを合成した後、水化ヒドラジン水
溶液を加え、50〜90℃の温度条件下に反応させれ
ば得られる。また、必要に応じて、Bで表わされ
る成分をアクリルアミドと共重合しておけば、三
元共重合体が得られる。 本発明において、これらの重合体の分子量は、
500〜50000の範囲、特に500〜10000程度とするの
が好ましい。 本発明のスライム付着防止剤の使用濃度は、ヒ
ドラジド化合物濃度で、0.1〜1000ppm、特に1
〜100ppmとするのが適当である。この濃度範囲
において、使用濃度が低濃度である場合には、本
発明のスライム付着防止剤は、粘質物を生成させ
なくする効果と粘質物を変性させて付着性をなく
す効果を有し、高濃度の場合には、さらに、菌自
体を殺す作用が加わり、スライムの付着を効果的
に防止する。 本発明のスライム付着防止の優れたスライム付
着防止効果は、このように微生物等のスライムの
粘質物に吸着して作用し、粘質物を低下させるこ
とにより、スライムを分散させ、スライムの付着
を防止することによるものである。従つて、抗菌
性は低いにもかかわらず、スライム付着防止効果
は極めて高い。 本発明のスライム付着防止剤は、前述のヒドラ
ジド化合物単独で用いても、また他の添加剤を配
合して用いてもよい。 〔発明の実施例〕 以下に本発明を実施例により更に具体的に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下
の実施例に限定されるものではない。 実施例 1 下水の凝集沈殿処理水100を流速20cm/secで
循環通水している水路(幅5cm、深さ5cm)にお
いて、本発明に係る化合物のスライム付着防止効
果を調べた。 上記水路に、本発明に係る化合物を表1に示す
量添加した後、合成ゴム板を5日間水路の処理水
中に浸漬し、板表面に付着したスライムの乾燥重
量を測定した。 結果を表1に示す。 比較例 1 薬剤を添加しなかつたこと以外は実施例1と同
様にして、付着スライムの重量を測定した。結果
を表1に示す。
【表】 表1より、本発明に係る化合物は淡水系におい
て優れたスライム付着防止効果を有することが認
められる。 実施例 2 第1図の如きモデル水路1を用いて各化合物の
海息付着生物等のスライム付着防止効果を調べ
た。第1図中、2は海水をモデル水路1に供給す
る水中ポンプである。3は薬剤タンクであり、貯
留された薬剤はケミカルポンプ(図示せず)によ
りモデル水路1に供給される。なお4は分岐ヘツ
ダである。 モデル水路1は、2.5cm幅×8cm深さ×1m長
さで、通過する海水の流量は10/分、流速は8
cm/秒である。 このモデル水路にSUS製の付着板を浸漬し、
海水を一過式に通水し、表2に示す薬剤を薬剤タ
ンク3からケミカルポンプで、表2に示す割合で
注入し、海息付着生物(バクテリアスライム、藻
類、ムラサキイガイ、フジツボ)量を観察した。 結果を表2に示す。 比較例 2 薬剤を添加しなかつたこと以外は実施例2と同
様にして付着スライム量を求めた。結果を表2に
示す。
【表】 表2中、+は目視及び顕微鏡観察による下記の
如き5段階評価である。 ++++ 極めて多く付着 +++ 多く付着 ++ やや多く付着 + わずかに付着 − 付着なし 表2により、本発明に係る化合物は海水系にお
いても優れたスライム付着防止効果を有すること
が認められる。 実施例 3 パルプスラリー1%懸濁液に、炭酸カルシウム
(平均粒径10μm)をパルプスラリーに対し10%
添加し、さらに微生物成分とした紙パルプ系発生
スライム集殖培養菌からなる菌懸濁液(平均粒子
径3μ)を5%(対パルプスラリー)加えた。こ
れに本発明に係る化合物を表3に示す割合で添加
し、30℃、300rpmで24時間攪拌し、遠心沈降式
粒度分布測定装置で、水中の平均粒子径を求め、
初期の平均粒子径(10μ)から該粒子径の増加率
を求めた。 結果を表3に示す。 比較例 3 本発明に係る化合物に変えてポリマレイン酸
(分子量5000)、ポリアクリル酸(分子量2000)
を、表3に示す割合添加したこと以外は、実施例
3と同様にして粒径倍率を求めた。 結果を表3に示す。 比較例 4 薬剤を添加しなかつたこと以外は、実施例3と
同様にして粒径倍率を求めた。結果を表3に示
す。
〔発明の効果〕
以上詳述した如く、本発明のスライム付着防止
剤は、カルボヒドラジド、マレイン酸ヒドラジ
ド、マレイン酸ヒドラジド重合体及びアクリル酸
ヒドラジド重合体からなる群から選ばれる少なく
とも1種のヒドラジド化合物を含有するものであ
り、淡水系、海水系等の冷却水系又は紙パルプ抄
造系等、様々な水系において、極めて良好なスラ
イム付着防止効果及びスライム分散効果を発揮
し、従来、問題となつていた種々のスライム障害
を防止することができる。 しかも、本発明のスライム付着防止剤は、抗菌
活性は極めて弱いため低毒性であり、環境汚染の
原因となることもなく、取り扱いの安全性も高
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例2及び比較例2におい
て用いた海水一過式モデル水路の概略を示す断面
図である。 1……モデル水路、2……水中ポンプ、3……
薬剤タンク。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カルボヒドラジド、マレイン酸ヒドラジド、
    マレイン酸ヒドラジド重合体及びアクリル酸ヒド
    ラジド重合体からなる群から選ばれる少なくとも
    1種のヒドラジド化合物を含有することを特徴と
    する水系用スライム付着防止剤。 2 水系が冷却水系であることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の防止剤。 3 水系が紙パルプ抄造系であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の防止剤。 4 ヒドラジド化合物がカルボヒドラジドである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の
    防止剤。 5 ヒドラジド化合物がマレイン酸ヒドラジド重
    合体及び/又はアクリル酸ヒドラジド重合体であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第3項に記載
    の防止剤。 6 マレイン酸ヒドラジド重合体及びアクリル酸
    ヒドラジド重合体の分子量が各々500〜50000であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載
    の防止剤。
JP20710883A 1983-11-04 1983-11-04 水系用スライム付着防止剤 Granted JPS60100502A (ja)

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