JPH0357371Y2 - - Google Patents
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- JPH0357371Y2 JPH0357371Y2 JP11501081U JP11501081U JPH0357371Y2 JP H0357371 Y2 JPH0357371 Y2 JP H0357371Y2 JP 11501081 U JP11501081 U JP 11501081U JP 11501081 U JP11501081 U JP 11501081U JP H0357371 Y2 JPH0357371 Y2 JP H0357371Y2
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- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 13
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- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
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- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
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Landscapes
- Gear Transmission (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
- Gripping On Spindles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、スクロールチヤツクの開閉作動の
ための制御機構に関するものである。
ための制御機構に関するものである。
旋盤等において被加工材料を保持するのに使用
されるところの、チヤツク本体とスクロール盤と
の相対回転操作によつてチヤツク爪を開閉して被
加工材料を放し掴みするスクロールチヤツクは、
その開閉作動の操作を手動で行うのが通例である
が、安全性及び作業能率を高めるためにモータの
動力で自動的に行う装置も従来から種々開発され
てきている。しかし従来においてはスクロールチ
ヤツクが回転停止中と回転中とのいずれの状態に
おいても自動的に的確に安全にチヤツク爪の開閉
作動操作をできるような良好な装置はなかつた。
されるところの、チヤツク本体とスクロール盤と
の相対回転操作によつてチヤツク爪を開閉して被
加工材料を放し掴みするスクロールチヤツクは、
その開閉作動の操作を手動で行うのが通例である
が、安全性及び作業能率を高めるためにモータの
動力で自動的に行う装置も従来から種々開発され
てきている。しかし従来においてはスクロールチ
ヤツクが回転停止中と回転中とのいずれの状態に
おいても自動的に的確に安全にチヤツク爪の開閉
作動操作をできるような良好な装置はなかつた。
そこでこの考案は、スクロールチヤツクのチヤ
ツク本体とスクロール盤との相対回転操作による
チヤツク爪の開閉作動を、当該スクロールチヤツ
クが回転停止中であろうと回転中であろうと自動
的に的確に安全にできる制御装置を提供しようと
するものである。
ツク本体とスクロール盤との相対回転操作による
チヤツク爪の開閉作動を、当該スクロールチヤツ
クが回転停止中であろうと回転中であろうと自動
的に的確に安全にできる制御装置を提供しようと
するものである。
この目的において、この考案のスクロールチヤ
ツク制御装置は、 ウオーム及びウオームホイール式の過負荷運転
防止型作動機構と、二回転体の相対回転制御機構
とを有し、 前記過負荷運転防止型作動機構が、機体10に
対し、ウオームホイール3を回転可能に装備する
と共に、そのウオームホイール3に噛合うウオー
ム2を回転可能に且つその回転軸の軸方向にスラ
イド可能に装備し、前記ウオーム2の回転軸にス
ライド型回転連結具1を介してモータMの回転駆
動軸Maを連結し、前記ウオーム2の回転軸上に
前記ウオーム2の前記ウオームホイール3に対す
る正常な噛合い位置を維持するように働く1以上
のスプリング部材を設置することにより、前記ウ
オーム2ないしはウオームホイール3に過大な回
転トルクが加わると、前記スプリング部材を弾性
変形させつつ、前記ウオーム2と一体的にその回
転軸を軸方向にスライドさせる(逃がす)ことが
できるようにし、前記ウオーム2の回転軸の軸方
向位置を検出するリミツトスイツチを設け、この
リミツトスイツチを前記モータMの電気的制御回
路に接続してなり、 前記二回転体の相対回転制御機構が、ケーシン
グ80内に、一対の内歯歯車41,51を所定の
軸線lを中心に相対回転可能に対向して配置する
と共に、外周に歯部60aを有する軸体からなる
同期回転部材60を前記一対の内歯歯車41,5
1の回転中心位置に回転自在に配置し、前記一対
の内歯歯車のうちの一方の内歯歯車41と前記同
期回転部材60との間にそれらを連動連結するよ
うにそれらの内周歯部41aと外周歯部60aと
に噛合う外周歯部42a又はこの外周歯部42a
と内周歯部42bを有する少なくとも1個の中間
歯車42を介在し、同様に他方の内歯歯車51と
前記同期回転部材60との間にもそれらを連動連
結するようにそれらの内周歯部51aと外周歯部
60とに噛合う外周歯部52a又はこの外周歯部
52aと内周歯部52bを有する少なくとも1個
の中間歯車52を介在し、前記一方の中間歯車4
2を前記ケーシング80の固定位置に回転可能に
軸支し、前記他方の中間歯車52を前記同期回転
部材60とは別に前記内歯歯車41,51と同心
に前記ケーシング80に回転可能に支承した回転
支軸77の偏心腕部分71に回転可能に軸支して
なり、 前記過負荷運転防止型作動機構におけるウオー
ムホイール3を、前記二回転体の相対回転制御機
構における回転支軸77に連動連結し、 前記二回転体の相対回転制御機構おける一対の
内歯歯車41,51を、スクロールチヤツクのチ
ヤツク本体Yとスクロール盤Xとに夫々連動連結
した、 ことを特徴とするものである。
ツク制御装置は、 ウオーム及びウオームホイール式の過負荷運転
防止型作動機構と、二回転体の相対回転制御機構
とを有し、 前記過負荷運転防止型作動機構が、機体10に
対し、ウオームホイール3を回転可能に装備する
と共に、そのウオームホイール3に噛合うウオー
ム2を回転可能に且つその回転軸の軸方向にスラ
イド可能に装備し、前記ウオーム2の回転軸にス
ライド型回転連結具1を介してモータMの回転駆
動軸Maを連結し、前記ウオーム2の回転軸上に
前記ウオーム2の前記ウオームホイール3に対す
る正常な噛合い位置を維持するように働く1以上
のスプリング部材を設置することにより、前記ウ
オーム2ないしはウオームホイール3に過大な回
転トルクが加わると、前記スプリング部材を弾性
変形させつつ、前記ウオーム2と一体的にその回
転軸を軸方向にスライドさせる(逃がす)ことが
できるようにし、前記ウオーム2の回転軸の軸方
向位置を検出するリミツトスイツチを設け、この
リミツトスイツチを前記モータMの電気的制御回
路に接続してなり、 前記二回転体の相対回転制御機構が、ケーシン
グ80内に、一対の内歯歯車41,51を所定の
軸線lを中心に相対回転可能に対向して配置する
と共に、外周に歯部60aを有する軸体からなる
同期回転部材60を前記一対の内歯歯車41,5
1の回転中心位置に回転自在に配置し、前記一対
の内歯歯車のうちの一方の内歯歯車41と前記同
期回転部材60との間にそれらを連動連結するよ
うにそれらの内周歯部41aと外周歯部60aと
に噛合う外周歯部42a又はこの外周歯部42a
と内周歯部42bを有する少なくとも1個の中間
歯車42を介在し、同様に他方の内歯歯車51と
前記同期回転部材60との間にもそれらを連動連
結するようにそれらの内周歯部51aと外周歯部
60とに噛合う外周歯部52a又はこの外周歯部
52aと内周歯部52bを有する少なくとも1個
の中間歯車52を介在し、前記一方の中間歯車4
2を前記ケーシング80の固定位置に回転可能に
軸支し、前記他方の中間歯車52を前記同期回転
部材60とは別に前記内歯歯車41,51と同心
に前記ケーシング80に回転可能に支承した回転
支軸77の偏心腕部分71に回転可能に軸支して
なり、 前記過負荷運転防止型作動機構におけるウオー
ムホイール3を、前記二回転体の相対回転制御機
構における回転支軸77に連動連結し、 前記二回転体の相対回転制御機構おける一対の
内歯歯車41,51を、スクロールチヤツクのチ
ヤツク本体Yとスクロール盤Xとに夫々連動連結
した、 ことを特徴とするものである。
以下にこの考案を図示の実施例について説明す
る。
る。
まず第1図〜第3図は、この考案の装置におけ
るウオーム及びウオームホイール式の過負荷運転
防止型作動機構の第1実施例を示すものである。
この図において、 10は、互いに噛合うウオーム2及びウオーム
ホイール3を装備した機体であつて、図示の例で
は、該機体によりウオームホイール3を定位置に
回転可能に支持すると共に、ウオーム2を、その
回転軸としての両端の延長軸部分2a,2bが第
1図中左右方向に突出するように回転可能に且つ
軸方向にスライド可能に支持した状態としてい
る。このような機体10の一側、同図中左側に
は、ボルト等によつて機体の一部をなすようにハ
ウジング7を固定してあるが、このハウジング
は、ウオーム2の一方の延長軸部分2aを収容す
るに十分な長さの筒状部材で構成したもので、そ
の内部に主スプリング収容室11を有するととも
に、一端(先端)側に通孔13に連通しているピ
ストン状連結軸収容室12を備えている。これら
の収容室の中、ハウジング7の基端側に設けた大
径の主スプリング収容室11は、所望の広さ並び
に形状、つまりはこの実施例のごとく、ハウジン
グ7の内側段部で形成した固定状係合部7aと、
該ハウジングと一体になつた別の(上記の固定状
係合部に対して間隔をおいた)段部から成る固定
状係合部7bとを介して、1組のカラー部材5、
6により主スプリング4を所定の加圧力で圧縮し
たまま保持し、収容しておくことができるような
形状をなしており、又ハウジング7の一端(先
端)側に設けてある比較的小径のピストン状連結
軸収容室12は、ヘツド部分14aとロツド部分
14bとで構成したピストン状連結軸14を、そ
のロツド部分14bが通孔13を通つて外部に突
出した状態となるように支持しておくことができ
るようになつている。
るウオーム及びウオームホイール式の過負荷運転
防止型作動機構の第1実施例を示すものである。
この図において、 10は、互いに噛合うウオーム2及びウオーム
ホイール3を装備した機体であつて、図示の例で
は、該機体によりウオームホイール3を定位置に
回転可能に支持すると共に、ウオーム2を、その
回転軸としての両端の延長軸部分2a,2bが第
1図中左右方向に突出するように回転可能に且つ
軸方向にスライド可能に支持した状態としてい
る。このような機体10の一側、同図中左側に
は、ボルト等によつて機体の一部をなすようにハ
ウジング7を固定してあるが、このハウジング
は、ウオーム2の一方の延長軸部分2aを収容す
るに十分な長さの筒状部材で構成したもので、そ
の内部に主スプリング収容室11を有するととも
に、一端(先端)側に通孔13に連通しているピ
ストン状連結軸収容室12を備えている。これら
の収容室の中、ハウジング7の基端側に設けた大
径の主スプリング収容室11は、所望の広さ並び
に形状、つまりはこの実施例のごとく、ハウジン
グ7の内側段部で形成した固定状係合部7aと、
該ハウジングと一体になつた別の(上記の固定状
係合部に対して間隔をおいた)段部から成る固定
状係合部7bとを介して、1組のカラー部材5、
6により主スプリング4を所定の加圧力で圧縮し
たまま保持し、収容しておくことができるような
形状をなしており、又ハウジング7の一端(先
端)側に設けてある比較的小径のピストン状連結
軸収容室12は、ヘツド部分14aとロツド部分
14bとで構成したピストン状連結軸14を、そ
のロツド部分14bが通孔13を通つて外部に突
出した状態となるように支持しておくことができ
るようになつている。
上述のカラー部材5,6としては、便宜的には
同形の2個のリングを用いることができるが、図
示のように補助スプリング15を適用する場合
は、一方5にボス状部分(突状突出部分)を形成
し、他方6に該補助スプリングの外径よりも大き
な内孔を設けるようにする。そのような補助スプ
リング15は、延長軸部分2a上の、ウオーム2
に近接する個所にある外周段部2cに対して、半
径方向又は軸方向の荷重に有効な各種のベアリン
グを設けて成る押動部材8及び中間部材9を常時
押し当てておくためのものであつて、その一端部
は、一方のカラー部材5に係合し、他端部は、一
方のカラー部材6を通つて中間部材9に接してい
る。この実施例では、押動部材8をラジアルベア
リングで構成し、中間部材9をスラストベアリン
グで構成してあり、このベアリングでウオーム回
転軸の延長軸部分2aの基端部付近を回転自在に
且つ軸方向に変位しないように支承し、このベア
リングを機体10に対してウオーム回転軸の軸方
向に変位可能に案内してある。従つて、そのベア
リング8,9と共にウオーム軸が軸方向に変位す
ると、スプリング4の弾圧力がカラー部材6を介
してそのベアリング8,9に作用し、ウオーム回
転軸の回転がカラー部材5,6とスプリング4に
伝わらず、常にスプリング4が回転しない状態に
維持される。
同形の2個のリングを用いることができるが、図
示のように補助スプリング15を適用する場合
は、一方5にボス状部分(突状突出部分)を形成
し、他方6に該補助スプリングの外径よりも大き
な内孔を設けるようにする。そのような補助スプ
リング15は、延長軸部分2a上の、ウオーム2
に近接する個所にある外周段部2cに対して、半
径方向又は軸方向の荷重に有効な各種のベアリン
グを設けて成る押動部材8及び中間部材9を常時
押し当てておくためのものであつて、その一端部
は、一方のカラー部材5に係合し、他端部は、一
方のカラー部材6を通つて中間部材9に接してい
る。この実施例では、押動部材8をラジアルベア
リングで構成し、中間部材9をスラストベアリン
グで構成してあり、このベアリングでウオーム回
転軸の延長軸部分2aの基端部付近を回転自在に
且つ軸方向に変位しないように支承し、このベア
リングを機体10に対してウオーム回転軸の軸方
向に変位可能に案内してある。従つて、そのベア
リング8,9と共にウオーム軸が軸方向に変位す
ると、スプリング4の弾圧力がカラー部材6を介
してそのベアリング8,9に作用し、ウオーム回
転軸の回転がカラー部材5,6とスプリング4に
伝わらず、常にスプリング4が回転しない状態に
維持される。
尚、図中、16は、ピストン状連結軸のヘツド
部分14aとウオームの延長端部2aとの間に介
装したベアリング部材、17は、外ヘツド部分を
ウオームの延長端部2aに対しベアリング部材1
6を介して押し当てておくことに使用したスプリ
ング部材、18は、ピストン状連結軸の回転を阻
止して、スライドのみ可能にした回止めピン、1
9,20は、該ピストン状連結軸のロツド部分1
4b上に所定の間隔をあけて取り付けた1組のス
イツチングブロツク、21,22は、モータM等
を電気的に制御するために、その制御回路(図示
していない)中に挿入してある1組のリミツトス
イツチ、23は、それらのリミツトスイツチを取
付け孔23aに通して取り付けた取付け板、24
は、該取付け板を取付けボルト25,26等によ
つてハウジング7の先端外周部分に連結し、固定
している連結固定板を示している。
部分14aとウオームの延長端部2aとの間に介
装したベアリング部材、17は、外ヘツド部分を
ウオームの延長端部2aに対しベアリング部材1
6を介して押し当てておくことに使用したスプリ
ング部材、18は、ピストン状連結軸の回転を阻
止して、スライドのみ可能にした回止めピン、1
9,20は、該ピストン状連結軸のロツド部分1
4b上に所定の間隔をあけて取り付けた1組のス
イツチングブロツク、21,22は、モータM等
を電気的に制御するために、その制御回路(図示
していない)中に挿入してある1組のリミツトス
イツチ、23は、それらのリミツトスイツチを取
付け孔23aに通して取り付けた取付け板、24
は、該取付け板を取付けボルト25,26等によ
つてハウジング7の先端外周部分に連結し、固定
している連結固定板を示している。
このような構成においては、延長軸部分2aと
ピストン状連結軸とは、軸方向に実質上一体とな
つて整列するようになり、このため、カラー部材
6が、ハウジング7内側に設けた対面する固定係
合部7cに当たるまでの区間に亘つて、ウオーム
2が図中左方向に移動するのに伴い、押動部材8
及び中間部材9により図中の右側のカラー部材6
を介して、主スプリング4を弾圧しつつ、ピスト
ン状連結軸14と共にそのロツド部分14b上に
ある1組のスイツチングブロツク19,20を同
方向に移動させることができるようになる。勿
論、その後に、ウオーム2を前述のごとく移動さ
せた外力がなくなれば、主スプリング4或はスプ
リング部材17の復元力によつて延長軸部2aと
共にピストン状連結軸14は旧位置に復帰する。
ピストン状連結軸とは、軸方向に実質上一体とな
つて整列するようになり、このため、カラー部材
6が、ハウジング7内側に設けた対面する固定係
合部7cに当たるまでの区間に亘つて、ウオーム
2が図中左方向に移動するのに伴い、押動部材8
及び中間部材9により図中の右側のカラー部材6
を介して、主スプリング4を弾圧しつつ、ピスト
ン状連結軸14と共にそのロツド部分14b上に
ある1組のスイツチングブロツク19,20を同
方向に移動させることができるようになる。勿
論、その後に、ウオーム2を前述のごとく移動さ
せた外力がなくなれば、主スプリング4或はスプ
リング部材17の復元力によつて延長軸部2aと
共にピストン状連結軸14は旧位置に復帰する。
従がつて、ウオーム2及びウオームホイール3
に過大な(異常な)回転トルクが加わるようにな
ると、これを緩和もしくは解消すべくウオーム2
と一体にその延長軸部分2aを一方向にスライド
(逃がす)ことが可能になり、必要に応じて、上
記のリミツトスイツチ21,22を適用した場合
には、モータM等の電気的制御回路を開いて、該
モータを制止することができる。しかしながら、
前述した動作は、ウオーム2の一方向すなわち図
中の左方向の動きについて生じるものであるか
ら、モータM等を正逆いずれの方向にも回転させ
て、ウオーム2をどちらの方向にもスライドさせ
ることが必要なときには、第1図において、機体
10の右側に突出している他方の延長軸部分2b
に対しても前述と同じか類似の構成を設けるべき
である。同第1図では、30は、モータM及びス
ライド型回転連結具1を内装することができるよ
うな形状としたハウジング、31は、該ハウジン
グ内部に取り付けてあつて、延長軸部分2bを支
承することができるようにしたベアリング部材を
示しているが、その他の(′)を付した構成部分
は、それぞれに対応するところの、同図中左側の
各部分と基本的に同一であるので、詳細な説明を
割愛する。
に過大な(異常な)回転トルクが加わるようにな
ると、これを緩和もしくは解消すべくウオーム2
と一体にその延長軸部分2aを一方向にスライド
(逃がす)ことが可能になり、必要に応じて、上
記のリミツトスイツチ21,22を適用した場合
には、モータM等の電気的制御回路を開いて、該
モータを制止することができる。しかしながら、
前述した動作は、ウオーム2の一方向すなわち図
中の左方向の動きについて生じるものであるか
ら、モータM等を正逆いずれの方向にも回転させ
て、ウオーム2をどちらの方向にもスライドさせ
ることが必要なときには、第1図において、機体
10の右側に突出している他方の延長軸部分2b
に対しても前述と同じか類似の構成を設けるべき
である。同第1図では、30は、モータM及びス
ライド型回転連結具1を内装することができるよ
うな形状としたハウジング、31は、該ハウジン
グ内部に取り付けてあつて、延長軸部分2bを支
承することができるようにしたベアリング部材を
示しているが、その他の(′)を付した構成部分
は、それぞれに対応するところの、同図中左側の
各部分と基本的に同一であるので、詳細な説明を
割愛する。
尚、第1図〜第3図の例では、副スプリング
4′は、主スプリング4のように一組のカラー部
材5,6を用いないで、その両端部をハウジング
30の内側の固定係合部7a′と中間部材9′とに
直接当接した状態としてある。その際、該副スプ
リングのスプリング力を該主スプリングのスプリ
ング力の約1/2に設定しておくのは使用上有効で、
そうするときはウオーム2を両者のスプリング
4,4′の強さの差分に相当する弾圧力を以つて
中立位置に安定的に保持しておくことが可能にな
る。
4′は、主スプリング4のように一組のカラー部
材5,6を用いないで、その両端部をハウジング
30の内側の固定係合部7a′と中間部材9′とに
直接当接した状態としてある。その際、該副スプ
リングのスプリング力を該主スプリングのスプリ
ング力の約1/2に設定しておくのは使用上有効で、
そうするときはウオーム2を両者のスプリング
4,4′の強さの差分に相当する弾圧力を以つて
中立位置に安定的に保持しておくことが可能にな
る。
第4図及び第5図に示す過負荷運転防止型作動
機構の第2実施例は、前掲の第1実施例に比し、
ウオーム2の復帰用スプリングを1つのみ使用し
た点で異なるが、概略的にはそれと同様に動作す
る装置の構成を示したものである。従がつて、第
5図及び第5図中に使用した符号は、それぞれの
構成部分が第1図〜第3図中の対応部分と同じも
のであることを表わしている。
機構の第2実施例は、前掲の第1実施例に比し、
ウオーム2の復帰用スプリングを1つのみ使用し
た点で異なるが、概略的にはそれと同様に動作す
る装置の構成を示したものである。従がつて、第
5図及び第5図中に使用した符号は、それぞれの
構成部分が第1図〜第3図中の対応部分と同じも
のであることを表わしている。
この第2実施例における機構では、予め加圧し
た主スプリング4を、1組の同形としたカラー部
材5,6により、ハウジング7の内側段部で形成
した固定係合部7aと、これより間隔をおいた位
置において該ハウジングの内側周縁部に嵌め込ん
だストツプリングのごとき形態の別の固定係合部
7bとを介して挾持した状態としてあり、これに
よつてウオーム2が図中左方向に移動すれば、右
側の押動部材8及び中間部材9を介し、主スプリ
ング4を左方向に圧縮しながら右側のカラー部材
6が対応する固定係合部7bから離れ、又逆にウ
オーム2が図中右方向に移動するときは、左側の
押動部材8及び中間部材9を介し、主スプリング
4を右方向に圧縮しながら左側のカラー部材5が
対応する固定係合部7aから離れるようになつて
いる。しかして、その動作並びに機能は、第1実
施例のものと何ら変るところがなく、ウオーム2
ないしはウオームホイール3に過大な回転トルク
が加わつた場合は、そのトルクの大きさに応じ
て、ウオーム2を全体的に左右いずれかの方向
(軸方向)にスライドさせ得る。
た主スプリング4を、1組の同形としたカラー部
材5,6により、ハウジング7の内側段部で形成
した固定係合部7aと、これより間隔をおいた位
置において該ハウジングの内側周縁部に嵌め込ん
だストツプリングのごとき形態の別の固定係合部
7bとを介して挾持した状態としてあり、これに
よつてウオーム2が図中左方向に移動すれば、右
側の押動部材8及び中間部材9を介し、主スプリ
ング4を左方向に圧縮しながら右側のカラー部材
6が対応する固定係合部7bから離れ、又逆にウ
オーム2が図中右方向に移動するときは、左側の
押動部材8及び中間部材9を介し、主スプリング
4を右方向に圧縮しながら左側のカラー部材5が
対応する固定係合部7aから離れるようになつて
いる。しかして、その動作並びに機能は、第1実
施例のものと何ら変るところがなく、ウオーム2
ないしはウオームホイール3に過大な回転トルク
が加わつた場合は、そのトルクの大きさに応じ
て、ウオーム2を全体的に左右いずれかの方向
(軸方向)にスライドさせ得る。
以上に述べた各実施例の機構は、それ自体でも
過負荷運転防止装置として有効に機能するけれど
も、下述する第7図〜第11図に示すような二回
転体の相対回転制御機構と共に使用するならば、
第6図に示すように、スクロールチヤツクにおけ
るスクロール盤Xをチヤツク本体Yに対して相対
的に回転操作して、適正な締付力で被加工物をチ
ヤツキングする際に望ましい効果を期待すること
ができる。
過負荷運転防止装置として有効に機能するけれど
も、下述する第7図〜第11図に示すような二回
転体の相対回転制御機構と共に使用するならば、
第6図に示すように、スクロールチヤツクにおけ
るスクロール盤Xをチヤツク本体Yに対して相対
的に回転操作して、適正な締付力で被加工物をチ
ヤツキングする際に望ましい効果を期待すること
ができる。
ここで、上記の二回転体の相対回転制御機構の
基本的な構成を説明するに、同機構は、実質上円
柱形とした歯車収容空間80′を有するケーシン
グ80内に、軸線方向に沿つて、少なくとも1個
の中間歯車42,52とその各々の歯車に噛み合
う外側内歯歯車41,51とから成る各1組の主
動側歯車列40及び従動側歯車列50を対向状に
配置し、それらの歯車列の中の対向する2個の歯
車42,52に対し、共通の同期回転部材60を
連結し、この状態において該同期回転部材に連結
している従動側の該歯車52を、ケーシング80
により固定位置に自転のみが可能なように軸支す
る一方、同じ状態において同期回転部材60に連
結している主動側の該歯車42を、内歯歯車4
1,51と同心にケーシング80に回転可能に支
承した噛合い位置転位機構70を構成する回転支
軸77の偏心腕部分71により、同期回転部材6
0のまわりを回転しつつ自転することが可能なよ
うに軸支し同期回転部材60に連結していない他
の対応する2個の内歯歯車41,51上に、該ス
クロール盤X及び該チヤツク本体Y上の外周歯部
Xa,Yaに対して個別に噛み合う外周歯部41
b,51bを設け、かつ噛合い位置転位機構70
の回転支軸77を上記の過負荷運転防止機構にお
けるウオームホイール3と一体に回転させること
ができるように配設して成るものである。
基本的な構成を説明するに、同機構は、実質上円
柱形とした歯車収容空間80′を有するケーシン
グ80内に、軸線方向に沿つて、少なくとも1個
の中間歯車42,52とその各々の歯車に噛み合
う外側内歯歯車41,51とから成る各1組の主
動側歯車列40及び従動側歯車列50を対向状に
配置し、それらの歯車列の中の対向する2個の歯
車42,52に対し、共通の同期回転部材60を
連結し、この状態において該同期回転部材に連結
している従動側の該歯車52を、ケーシング80
により固定位置に自転のみが可能なように軸支す
る一方、同じ状態において同期回転部材60に連
結している主動側の該歯車42を、内歯歯車4
1,51と同心にケーシング80に回転可能に支
承した噛合い位置転位機構70を構成する回転支
軸77の偏心腕部分71により、同期回転部材6
0のまわりを回転しつつ自転することが可能なよ
うに軸支し同期回転部材60に連結していない他
の対応する2個の内歯歯車41,51上に、該ス
クロール盤X及び該チヤツク本体Y上の外周歯部
Xa,Yaに対して個別に噛み合う外周歯部41
b,51bを設け、かつ噛合い位置転位機構70
の回転支軸77を上記の過負荷運転防止機構にお
けるウオームホイール3と一体に回転させること
ができるように配設して成るものである。
その詳細を第7図及び第8図について説明すれ
ば、上記のケーシング80は、双方を突き合わせ
て組み付けることによつて、内部に実質上円柱形
の歯車収容空間80′を形成することができるよ
うになつたケーシング部分80a,80bから成
るもので、その一方の側すなわち従動側(第7図
において左側)のケーシング部分80aの内側中
心部にベアリング取付孔81を有するとともに、
その他方の側すなわち主動側(第7図において右
側)のケーシング部分80bの中心部に比較的大
径のベアリング取付孔82を設けた構造をなして
いる。尚、80b′は、ケーシング80bに形成し
たボス部分、83は、両方のケーシング部分80
a,80b間に形成した窓孔を示す。
ば、上記のケーシング80は、双方を突き合わせ
て組み付けることによつて、内部に実質上円柱形
の歯車収容空間80′を形成することができるよ
うになつたケーシング部分80a,80bから成
るもので、その一方の側すなわち従動側(第7図
において左側)のケーシング部分80aの内側中
心部にベアリング取付孔81を有するとともに、
その他方の側すなわち主動側(第7図において右
側)のケーシング部分80bの中心部に比較的大
径のベアリング取付孔82を設けた構造をなして
いる。尚、80b′は、ケーシング80bに形成し
たボス部分、83は、両方のケーシング部分80
a,80b間に形成した窓孔を示す。
このようになつているケーシング80内には、
第7図に明らかなごとく、上記の主動側歯車列4
0及び従動側歯車列50を軸線l方向に対向配置
してあるが、これらはそれぞれ次のような組付け
態様を有している。すなわち、主動側及び従動側
の各歯車列40,50は、同種の歯車を同数用い
て構成してあつて、いずれも内側に内周歯部41
a又は51aを設けると同時に、その外側に突出
させて(環状に)外周歯部41b又は51bを設
け、これをベアリング45,46又は55,56
によつて保持した外側内歯歯車41又は51と、
これらの各歯車に噛み合うところの外周歯部42
a又は52aを設けた小歯車ないしは中間歯車4
2又は52とを具備しており、それらの中の一方
(従動側)の中間歯車52については、ベアリン
グ部材53を介して自転のみが可能なように、従
動側のケーシング部分80aの内側部に取付けボ
ルト軸54を以つて4支持しているのに対し、も
う一方(主動側)の中間歯車42は、ベアリング
部材43を介して自転し、しかも基準の軸線lの
周りを全体的に回転することが可能なように、上
記の噛合い位置転位機構70の腕部分71上に取
付けボルト軸44を以つて支持した状態となつて
いる。そして、この状態において軸線lを共通の
回転軸線とするように、軸方向に延びる比較的長
い連結歯部60aが付いた同期回転部材604
を、好ましくはケーシング部分80aの内側中心
部にあるベアリング取付孔81と、噛合い位置転
位機構70の内側中心部に設けたベアリング取付
孔72とに取り付けた1組のベアリング61,6
2によつて設置し、そうした同期回転部材60の
両端の該連結歯部60aに対して前述の主動側及
び従動側の各中間歯車42,52を噛み合わせた
構成としてある。
第7図に明らかなごとく、上記の主動側歯車列4
0及び従動側歯車列50を軸線l方向に対向配置
してあるが、これらはそれぞれ次のような組付け
態様を有している。すなわち、主動側及び従動側
の各歯車列40,50は、同種の歯車を同数用い
て構成してあつて、いずれも内側に内周歯部41
a又は51aを設けると同時に、その外側に突出
させて(環状に)外周歯部41b又は51bを設
け、これをベアリング45,46又は55,56
によつて保持した外側内歯歯車41又は51と、
これらの各歯車に噛み合うところの外周歯部42
a又は52aを設けた小歯車ないしは中間歯車4
2又は52とを具備しており、それらの中の一方
(従動側)の中間歯車52については、ベアリン
グ部材53を介して自転のみが可能なように、従
動側のケーシング部分80aの内側部に取付けボ
ルト軸54を以つて4支持しているのに対し、も
う一方(主動側)の中間歯車42は、ベアリング
部材43を介して自転し、しかも基準の軸線lの
周りを全体的に回転することが可能なように、上
記の噛合い位置転位機構70の腕部分71上に取
付けボルト軸44を以つて支持した状態となつて
いる。そして、この状態において軸線lを共通の
回転軸線とするように、軸方向に延びる比較的長
い連結歯部60aが付いた同期回転部材604
を、好ましくはケーシング部分80aの内側中心
部にあるベアリング取付孔81と、噛合い位置転
位機構70の内側中心部に設けたベアリング取付
孔72とに取り付けた1組のベアリング61,6
2によつて設置し、そうした同期回転部材60の
両端の該連結歯部60aに対して前述の主動側及
び従動側の各中間歯車42,52を噛み合わせた
構成としてある。
一方、上記の噛合い位置転位機構70は、図示
する実施例では、ベアリング取付孔82のベアリ
ング73を介して回転可能に設置した回転支軸7
7の内端個所に、半径方向外方に延びるごとく上
記の腕部分71を形成するとともに、その外端部
を幾分かボス部分80b′より突出させておいて、
該外端部に対し固着具74或はキー75等を以つ
て、外側に外周歯部76aが付いた回転盤76を
固着した形態をなしており、これによつて好まし
くは、該回転盤自体を、上記の過負荷運転防止装
置におけるウオームホイール3に置き代えるか、
もしくは図示の形態のままで適宜の減速ギアー
(図示していない)を介して、ウオームホイール
3の回転軸3aに対して接続することにより、ウ
オーム2の回転力を該回動盤つまりは噛合い位置
転位機構70の回転支軸77に伝達すると、腕部
分71と一体に主動側の中間歯車42を、同期回
転部材60と主動側の外側内歯歯車41とに噛み
合わせたまま、該同期回転部材の周りを回転させ
つつ自転させることができるようになつている。
する実施例では、ベアリング取付孔82のベアリ
ング73を介して回転可能に設置した回転支軸7
7の内端個所に、半径方向外方に延びるごとく上
記の腕部分71を形成するとともに、その外端部
を幾分かボス部分80b′より突出させておいて、
該外端部に対し固着具74或はキー75等を以つ
て、外側に外周歯部76aが付いた回転盤76を
固着した形態をなしており、これによつて好まし
くは、該回転盤自体を、上記の過負荷運転防止装
置におけるウオームホイール3に置き代えるか、
もしくは図示の形態のままで適宜の減速ギアー
(図示していない)を介して、ウオームホイール
3の回転軸3aに対して接続することにより、ウ
オーム2の回転力を該回動盤つまりは噛合い位置
転位機構70の回転支軸77に伝達すると、腕部
分71と一体に主動側の中間歯車42を、同期回
転部材60と主動側の外側内歯歯車41とに噛み
合わせたまま、該同期回転部材の周りを回転させ
つつ自転させることができるようになつている。
従がつて、上述の構成によるときは、モータM
等に接続したウオーム2の回転力を利用し、適宜
の速度で回転盤76を回転させることにより(第
6図参照)、一種の差動ギヤーのごとく主動側歯
車列40を動作させ、これを形成する外側内歯歯
車41及び中間歯車42、並びに同期回転部材6
0間の噛合い率(歯数比)に基ずいて定まるとこ
ろの所定の回転速度で該同期回転部材を回転させ
ることができるようになり、これに伴なつて従動
歯車列50に関しては、同様に三者の歯車60,
52及び51の噛合い率に応じて、それぞれの歯
車を所定の割合で回転させ、最終的に噛合い位置
転位機構70の回転動作方向(正転又は逆転)並
びに速度に従がつて、1組の外側内歯歯車41,
51の回転を制御させることが可能となる。
等に接続したウオーム2の回転力を利用し、適宜
の速度で回転盤76を回転させることにより(第
6図参照)、一種の差動ギヤーのごとく主動側歯
車列40を動作させ、これを形成する外側内歯歯
車41及び中間歯車42、並びに同期回転部材6
0間の噛合い率(歯数比)に基ずいて定まるとこ
ろの所定の回転速度で該同期回転部材を回転させ
ることができるようになり、これに伴なつて従動
歯車列50に関しては、同様に三者の歯車60,
52及び51の噛合い率に応じて、それぞれの歯
車を所定の割合で回転させ、最終的に噛合い位置
転位機構70の回転動作方向(正転又は逆転)並
びに速度に従がつて、1組の外側内歯歯車41,
51の回転を制御させることが可能となる。
このため、第6図に示すように、スクロールチ
ヤツクのチヤツク本体Yと、この本体に対して同
軸的に取着したスクロール盤Xの各外側面上に、
前述の1組の(主動側及び従動側の)外側内歯歯
車51,41に設けてある外周歯部31b,41
bと噛み合う外周歯部Ya,Xaを形成しておき、
それらを各別に噛み合わせた状態とした場合は、
この種の二回転体について本来必要である自由な
回転運動、つまりは各々の回転体が相手方に対し
て相対的に回転し、又は双方共に一体に回転する
ごとき運動を妨げることなく、随時に、噛合い位
置転位機構70の回転操作によつて回転中の二回
転体の相対速度を変化させることができ、そのた
めに該スクロール盤を該チヤツク本体に対して相
対的に回転させて、その前面にある、通常3個の
チヤツク爪Zをスクロールチヤツクの運転時(回
転時)においても随意開閉し得る。尚Wは、チヤ
ツク爪Zのためのガイド溝、Xbは、スクロール
盤Xに設けたスクロール歯、Zaは、該チヤツク
爪に設けた弧状歯を示している。
ヤツクのチヤツク本体Yと、この本体に対して同
軸的に取着したスクロール盤Xの各外側面上に、
前述の1組の(主動側及び従動側の)外側内歯歯
車51,41に設けてある外周歯部31b,41
bと噛み合う外周歯部Ya,Xaを形成しておき、
それらを各別に噛み合わせた状態とした場合は、
この種の二回転体について本来必要である自由な
回転運動、つまりは各々の回転体が相手方に対し
て相対的に回転し、又は双方共に一体に回転する
ごとき運動を妨げることなく、随時に、噛合い位
置転位機構70の回転操作によつて回転中の二回
転体の相対速度を変化させることができ、そのた
めに該スクロール盤を該チヤツク本体に対して相
対的に回転させて、その前面にある、通常3個の
チヤツク爪Zをスクロールチヤツクの運転時(回
転時)においても随意開閉し得る。尚Wは、チヤ
ツク爪Zのためのガイド溝、Xbは、スクロール
盤Xに設けたスクロール歯、Zaは、該チヤツク
爪に設けた弧状歯を示している。
前述した構成の相対回転制御機構装置は、その
他にも第9図のごとく、特に主動側の中間歯車4
2の回転バランスをよくする上で、同じ形状(歯
数)の全部で3個の中間歯車42を略円盤状とし
た上記の腕部分71の周囲に配置するように変形
することや、第10図及び第11図に示すごと
く、第7図及び第8図における中間歯車42,5
2の形態を、外周歯部42a又は52a及び内周
歯部42b又は52bを有する小径の内歯歯車に
置き替えるようにし、このようにした各歯車の外
周歯部42a又は52aと、各外側内歯歯車の内
周歯部41a又は51aとを噛み合わせる一方、
該歯車(中間歯車)の内周歯部42b又は52b
と、第7図及び第8図における同期回転部材60
に対応する別の形態の(その外周歯部を軸方向に
分割した状態の)同期回転部材60の両端の各外
周歯部60a,60aとを噛み合わせるように工
夫することが可能であり、これによつても第7図
及び第8図に示した実施例と同等な作用効果を期
待することができる。
他にも第9図のごとく、特に主動側の中間歯車4
2の回転バランスをよくする上で、同じ形状(歯
数)の全部で3個の中間歯車42を略円盤状とし
た上記の腕部分71の周囲に配置するように変形
することや、第10図及び第11図に示すごと
く、第7図及び第8図における中間歯車42,5
2の形態を、外周歯部42a又は52a及び内周
歯部42b又は52bを有する小径の内歯歯車に
置き替えるようにし、このようにした各歯車の外
周歯部42a又は52aと、各外側内歯歯車の内
周歯部41a又は51aとを噛み合わせる一方、
該歯車(中間歯車)の内周歯部42b又は52b
と、第7図及び第8図における同期回転部材60
に対応する別の形態の(その外周歯部を軸方向に
分割した状態の)同期回転部材60の両端の各外
周歯部60a,60aとを噛み合わせるように工
夫することが可能であり、これによつても第7図
及び第8図に示した実施例と同等な作用効果を期
待することができる。
以上のようにしてこの考案装置によると、ウオ
ーム及びウオームホイール式の過負荷運転防止型
作動機構と、二回転体の相対回転制御機構とを組
み合わせることによつて、スクロールチヤツクの
チヤツク本体とスクロール盤との相対回転操作に
よるチヤツク爪の開閉作動を、当該スクロールチ
ヤツクが回転停止中であろうと回転中であろうと
自動的に的確に安全に制御操作できるようになつ
たものであり、スクロールチヤツクを使用するの
に実用的に多大の利益を得ることができるもので
ある。
ーム及びウオームホイール式の過負荷運転防止型
作動機構と、二回転体の相対回転制御機構とを組
み合わせることによつて、スクロールチヤツクの
チヤツク本体とスクロール盤との相対回転操作に
よるチヤツク爪の開閉作動を、当該スクロールチ
ヤツクが回転停止中であろうと回転中であろうと
自動的に的確に安全に制御操作できるようになつ
たものであり、スクロールチヤツクを使用するの
に実用的に多大の利益を得ることができるもので
ある。
第1図はこの考案に係る装置における過負荷運
転防止型作動機構の一実施例を示す部分破断正面
図、第2図は第1図の機構の側面図、第3図は第
1図の機構の作動状態を示す部分破断正面図、第
4図は過負荷運転防止型作動機構の第二実施例を
示す部分破断正面図、第5図は第4図の機構の作
動状態を示す部分破断正面図、第6図はこの考案
に係る装置の実施例の全体を概略的に示す部分破
断側面図、第7図はこの考案に係る装置における
二回転体の相対回転制御機構の一実施例を示す縦
断側面図、第8図は第7図の機構の回転部分の配
列状態を示す概略的な正面図、第9図は第7図の
機構の部分的な変形例を示す第8図と同様の概略
的な正面図、第10図は二回転体の相対回転制御
機構の第二実施例を示す縦断側面図、第11図は
第10図の機構の回転部分の配列状態を示す概略
的な正面図である。 1……スライド型回転連結具、2……ウオー
ム、3……ウオームホイール、4……スプリン
グ、10……機体、19,20……スイツチング
ブロツク、21,22……リミツトスイツチ、M
……モータ、Ma……回転駆動軸、41,51…
…内歯歯車、41a,51a……内周歯部、4
2,52……中間歯車、42a,52a……外周
歯部、42b,52b……内周歯部、60……同
期回転部材、60a……歯部、71……偏心腕部
分、77……回転支軸、80……ケーシング、X
……スクロール盤、Y……チヤツク本体。
転防止型作動機構の一実施例を示す部分破断正面
図、第2図は第1図の機構の側面図、第3図は第
1図の機構の作動状態を示す部分破断正面図、第
4図は過負荷運転防止型作動機構の第二実施例を
示す部分破断正面図、第5図は第4図の機構の作
動状態を示す部分破断正面図、第6図はこの考案
に係る装置の実施例の全体を概略的に示す部分破
断側面図、第7図はこの考案に係る装置における
二回転体の相対回転制御機構の一実施例を示す縦
断側面図、第8図は第7図の機構の回転部分の配
列状態を示す概略的な正面図、第9図は第7図の
機構の部分的な変形例を示す第8図と同様の概略
的な正面図、第10図は二回転体の相対回転制御
機構の第二実施例を示す縦断側面図、第11図は
第10図の機構の回転部分の配列状態を示す概略
的な正面図である。 1……スライド型回転連結具、2……ウオー
ム、3……ウオームホイール、4……スプリン
グ、10……機体、19,20……スイツチング
ブロツク、21,22……リミツトスイツチ、M
……モータ、Ma……回転駆動軸、41,51…
…内歯歯車、41a,51a……内周歯部、4
2,52……中間歯車、42a,52a……外周
歯部、42b,52b……内周歯部、60……同
期回転部材、60a……歯部、71……偏心腕部
分、77……回転支軸、80……ケーシング、X
……スクロール盤、Y……チヤツク本体。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ウオーム及びウオームホイール式の過負荷運転
防止型作動機構と、二回転体の相対回転制御機構
とを有し、 前記過負荷運転防止型作動機構が、機体10に
対し、ウオームホイール3を回転可能に装備する
と共に、そのウオームホイール3に噛合うウオー
ム2を回転可能に且つその回転軸の軸方向にスラ
イド可能に装備し、前記ウオーム2の回転軸にス
ライド型回転連結具1を介してモータMの回転駆
動軸Maを連結し、前記ウオーム2の回転軸上に
前記ウオーム2の前記ウオームホイール3に対す
る正常な噛合い位置を維持するように働く1以上
のスプリング部材を設置することにより、前記ウ
オーム2ないしはウオームホイール3に過大な回
転トルクが加わると、前記スプリング部材を弾性
変形させつつ、前記ウオーム2と一体的にその回
転軸を軸方向にスライドさせる(逃がす)ことが
できるようにし、前記ウオーム2の回転軸の軸方
向位置を検出するリミツトスイツチを設け、この
リミツトスイツチを前記モータMの電気的制御回
路に接続してなり、 前記二回転体の相対回転制御機構が、ケーシン
グ80内に、一対の内歯歯車41,51を所定の
軸線lを中心に相対回転可能に対向して配置する
と共に、外周に歯部60aを有する軸体からなる
同期回転部材60を前記一対の内歯歯車41,5
1の回転中心位置に回転自在に配置し、前記一対
の内歯歯車のうちの一方の内歯歯車41と前記同
期回転部材60との間にそれらを連動連結するよ
うにそれらの内周歯部41aと外周歯部60aと
に噛合う外周歯部42a又はこの外周歯部42a
と内周歯部42bを有する少なくとも1個の中間
歯車42を介在し、同様に他方の内歯歯車51と
前記同期回転部材60との間にもそれらを連動連
結するようにそれらの内周歯部51aと外周歯部
60aとに噛合う外周歯部52a又はこの外周歯
部52aと内周歯部52bを有する少なくとも1
個の中間歯車52を介在し、前記一方の中間歯車
42を前記ケーシング80の固定位置に回転可能
に軸支し、前記他方の中間歯車52を前記同期回
転部材60とは別に前記内歯歯車41,51と同
心に前記ケーシング80に回転可能に支承した回
転支軸77の偏心腕部分71に回転可能に軸支し
てなり、 前記過負荷運転防止型作動機構におけるウオー
ムホイール3を、前記二回転体の相対回転制御機
構における回転支軸77に連動連結し、 前記二回転体の相対回転制御機構おける一対の
内歯歯車41,51を、スクロールチヤツクのチ
ヤツク本体Yとスクロール盤Xとに夫々連動連結
した、 ことを特徴とするスクロールチヤツク制御機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11501081U JPS5819161U (ja) | 1981-07-30 | 1981-07-30 | ウオ−ム及びウオ−ムホイ−ル式過負荷運転防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11501081U JPS5819161U (ja) | 1981-07-30 | 1981-07-30 | ウオ−ム及びウオ−ムホイ−ル式過負荷運転防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5819161U JPS5819161U (ja) | 1983-02-05 |
JPH0357371Y2 true JPH0357371Y2 (ja) | 1991-12-27 |
Family
ID=29909286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11501081U Granted JPS5819161U (ja) | 1981-07-30 | 1981-07-30 | ウオ−ム及びウオ−ムホイ−ル式過負荷運転防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5819161U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3175942B1 (de) * | 2015-12-01 | 2018-04-11 | MTH GbR Markus und Thomas Hiestand | Spanneinrichtung |
-
1981
- 1981-07-30 JP JP11501081U patent/JPS5819161U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5819161U (ja) | 1983-02-05 |
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