JPH0221642Y2 - - Google Patents

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JPH0221642Y2
JPH0221642Y2 JP1983015354U JP1535483U JPH0221642Y2 JP H0221642 Y2 JPH0221642 Y2 JP H0221642Y2 JP 1983015354 U JP1983015354 U JP 1983015354U JP 1535483 U JP1535483 U JP 1535483U JP H0221642 Y2 JPH0221642 Y2 JP H0221642Y2
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worm
motor
rotational
worm wheel
shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、モータ等の回転力を動力源とする
各種の回転作動機器を安全に運転すべく、該作動
機器中に組み込むことができるようになつたウオ
ーム及びウオームホイール式過負荷運転防止装置
の改良に関するものである。このような過負荷運
転防止装置は、好ましくはスクロールチヤツクに
おけるスクロール盤をチヤツク本体に対し相対的
に回転させることにより、該チヤツク本体の前面
部にある複数個のチヤツク爪を斉一に開閉させる
ように構成した回転制御機構と併用して、この機
構に装備した1以上のスプリングのスプリング力
(弾圧力)に応じた適正な締付力を以つて被加工
物をチヤツキングすることに役立つ。
周知のように、ウオーム及びウオームホイール
を用いた過負荷運転防止装置には、様々なタイプ
があつて、それぞれに用途に対応した工夫が加え
られているけれども、それらの公知のものは、総
じてその構成部材の1つであるスプリングの使用
形態に関していくつかの問題点を持つている。
例えば、実公昭48−41500号公報に記載のもの
においては、それ自体電動スラスターに付随する
ものであるが、ウオームを中立位置すなわち正常
な噛合い位置に維持することが可能なように、ウ
オームの左右の側に同程度の強さの1対のコイル
スプリングを当てがつた構造としてあるために、
中立位置にあるウオームに作用するスプリング力
は零点でバランスしており、該位置及びその近辺
でのウオームの保持を大きくしておくことができ
ない。これと同じような工夫をしたものとして
は、その他にも実公昭41−6328号或は実公昭38−
8111号公報等に記載の装置が提案されている。
又、実公昭48−39498号公報によると、その実
施例の1つに、1個のコイルスプリングによつて
ウオームを中立位置に保持する手法が開示されて
いるが、この例では、常時回転をしているウオー
ム軸の一部分で直接、該スプリングのためのばね
押えを押すようになつていることや、そのような
ばね押えの外周端でリミツトスイツチを作動させ
て、モータの制御を行なうようになつていること
から、所要の耐久性を保証し得ないだけでなく、
潤活油の飛散により該スイツチの動作に関してエ
ラーを招き易い等、信頼性に欠けるという欠点が
ある。
この考案は、上述した処に鑑み、ウオームを予
め設定した強力なスプリング力により適正かつ正
常な噛合い位置(中立位置)に保持しておくこと
ができるとともに、耐久性に優れた過負荷運転防
止装置を得るもので、第1図〜第5図に示すよう
に、モータM等の回転駆動軸Maに対し、スライ
ド型回転連結具1を介してウオーム2の回転軸を
連結し、この回転軸上に、ウオーム2の正常な噛
合い位置を維持するように働く1以上のスプリン
グ部材を設置したことにより、ウオーム2ないし
はウオームホイール3に過大な回転トルクが加わ
ると、該スプリング部材を弾性変形させつつ、ウ
オーム2と一体的にその回転軸を軸方向にスライ
ドさせる(逃がす)ことができるようにした過負
荷運転防止機構の構成において、 前記回転軸の軸方向への進退変位に応じて開閉
し、前記モータMに電気信号を出力して前記モー
タMの停止・始動を制御するリミツトスイツチ機
構S.Mを設けるとともに、前記ウオーム2は、自
動締りより大きな進み角をもつものからなり、前
記リミツトスイツチ機構S.Mによる出力信号に応
答して前記モータMの回転駆動が停止したときに
前記スプリング部材の弾発力により、静止状態に
ある前記ウオームホイールに規制され逆回転しな
がら後退できるようになつていることを特徴とす
るウオーム及びウオームホイール式過負荷運転防
止装置を構成する。
以下、その第1実施例を第1図〜第3図につい
て説明するに、10は、ウオーム2及びウオーム
ホイール3を装備した機体であつて、図示の例で
は、該機体によりウオーム2を、その両端の延長
軸部分2a,2bが第1図中左右方向に突出する
ように支持した状態としている。このような機体
10の一側、同図中左側には、ボルト等によつて
ハウジング7を固定してあるが、このハウジング
は、ウオーム2の一方の延長軸部分2aを収容す
るに十分な長さの筒状部材で構成したもので、そ
の内部に主スプリング収容室11を有するととも
に、一端(先端)側に通孔13に連通しているピ
ストン状連結軸収容室12を備えている。これら
の収容室の中、ハウジング7の基端側に設けた大
径の主スプリング収容室11は、所望の広さ並び
に形状、つまりはこの実施例のごとく、ハウジン
グ7の内側段部で形成した固定状係合部7aと、
該ハウジングと一体になつた別の(上記の固定状
係合部に対して間隔をおいた)段部から成る固定
状係合部7bとを介して、1組のカラー部材5,
6により主スプリング4を所定の加圧力で圧縮し
たまま保持し、収容しておくことができるような
形状をなしており、又ハウジング7の一端(先
端)側に設けてある比較的小径のピストン状連結
軸収容室12は、ヘツド部分14aとロツド部分
14bとで構成したピストン状連結軸14を、そ
のロツド部分14bが通孔13を通つて外部に突
出した状態となるように支持しておくことができ
るようになつている。
上述のカラー部材5,6としては、便宜的には
同形の2個のリングを用いることができるが、図
示のように補助スプリング15を適用する場合
は、一方5にボス状部分(突状突出部分)を形成
し、他方6に該補助スプリングの外径よりも大き
な内孔を設けるようにする。そのような補助スプ
リング15は、延長軸部分2a上の、ウオーム3
に近接する個所にある外周段部7cに対して、半
径方向又は軸方向の荷重に有効な各種のベアリン
グを設けて成る押動部材8及び中間部材9を常時
押し当てておくためのものであつて、その一端部
は、一方のカラー部材5に係合し、他端部は、他
方のカラー部材6を通つて中間部材9に接してい
る。
尚、図中、16は、ピストン状連結軸のヘツド
部分14aとウオームの延長端部2aとの間に介
装したベアリング部材、17は、該ヘツド部分を
ウオームの延長端部2aに対しベアリング部材1
6を介して押し当てておくことに使用したスプリ
ング部材、18は、ピストン状連結軸の回転を阻
止して、スライドのみ可能にした回止めピンを示
している。この考案の装置において、ウオーム回
転軸の軸方向への進退(第1図において右方向移
動及び左方向移動)に応じて作動するリミツトス
イツチ機構S.Mは、前記ピストン状連結軸のロツ
ド部分14b上に所定の間隔をあけて取り付けた
1組のスイツチングブロツク19,20と、前記
モータM等を電気的に制御するために、その制御
回路(図示していない)中に挿入してある1組の
リミツトスイツチ21,22とからなり、前記リ
ミツトスイツチ21,22は、当該リミツトスイ
ツチ21,22を通す取り付け孔23aを備えて
いる取り付け板23に取り付けてある。この取り
付け板23は、ハウジング7の先端外周面部分に
固定してある連結固定板24に対して取り付けボ
ルト25,26を介して取り付けてある。
このような構成においては、延長軸部分2aと
ピストン状連結軸14とは、軸方向に実質上一体
となつて整列するようになり、このため、カラー
部材6が、ハウジング7内側に設けた対面する固
定係合部7cに当たるまでの区間に亘つて、ウオ
ーム2が図中左方向に移動するのに伴ない、押動
部材8及び中間部材9により図中の左側のカラー
部材6を介して、主スプリング4を弾圧しつつ、
ピストン状連結軸14と共にそのロツド部分14
b上にある1組のスイツチングブロツク19,2
0を同方向に移動させることができるようにな
る。勿論、その後に、ウオーム2を前述のごとく
移動させた外力がなくなれば、主スプリング4或
はスプリング部材17の復元力によつて延長軸部
2aと共にピストン状連結軸14は旧位置に復帰
する。
従がつて、ウオーム2及びウオームホイール3
に過大な(異常な)回転トルクが加わるようにな
ると、これを緩和もしくは解消すべくウオーム2
と一体にその延長軸部分2aを一方向にスライド
(逃がす)ことが可能になり、必要に応じて、上
記のリミツトスイツチ21,22を適用した場合
には、モータM等の電気的制御回路を開いて、該
モータを制止することができる。
ウオームホイール3に負荷がかかり回転を停止
した後、なおも引続いてモータMによりウオーム
2に回転が与えられると、ウオーム2はスプリン
グ4,17の力に抗して図で左方へ前進するが、
連結軸14のスイツチングブロツク20の先端斜
面がマイクロスイツチ22に係合するに至るとモ
ータMの回転が止まる。そうすると、ウオーム2
のピツチは自動締りより大きな傾斜になつている
ので、ウオーム2はスプリング4,17の力で押
戻される。この際ウオームホイール3は静止した
ままで回転せず、ウオーム2だけが滑つて逆回転
する。ウオーム2が連結軸14と共にある程度押
戻されると、スイツチングブロツク19の先端斜
面がマイクロスイツチ21に係合し、再びモータ
Mが回転駆動せしめられる。そうすると、ウオー
ム2が再び正回転し、ウオームホイール3に回転
力を伝達しようとする。ウオームホイール3の負
荷が依然として大きいと、ウオームホイール3は
回転せず、ウオーム2のみが滑りながら回転して
左方へ前進し、以後同様の動作を繰り返す。この
ような動作により、ウオームホイール3には繰返
し衝撃荷重が付与され、これによつてウオームホ
イール3に大きな荷重が加えられ、ウオームホイ
ール3の制動負荷が大きいときでもこれを克服し
て回転駆動せしめることができる。このことは、
本考案をスクロールチヤツクの締付解除の動作駆
動に利用するときなどに特に有利である。
上述の実施例では、モータ停止用とモータ始動
用の一対のマイクロスイツチ22,21が設けら
れているが、単一のマイクロスイツチで同様の動
作を行わせることもできる。
しかしながら、前述した動作は、ウオーム2の
一方向すなわち図中の左方向の動きについて生じ
るものであるから、モータM等を正逆いずれの方
向にも回転させて、ウオーム2をどちなの方向に
もスライドさせることが必要なときには、第1図
において、機体10の右側に突出している他方の
延長軸部分2bに対しても前述と同じか類似の構
成を設けるべきである。同第1図では、30は、
モータM及びスライド型回転連結具1を内装する
ことができるような形状としたハウジング、31
は、該ハウジング内部に取り付けてあつて、延長
軸部分2bを支承することができるようにしたベ
アリング部材を示していることが、その他の(′)
を付した構成部分は、それぞれに対応するところ
の、同図中左側の各部分と基本的に同一であるの
で、詳細な説明を割愛する。
尚、第1図〜第3図の例では、副スプリング
4′は、主スプリング4のように1組のカラー部
材5,6を用いないで、その両端部をハウジング
30の内側の固定係合部7a′と中間部材9′とに
直接当接した状態としてある。その際、該副スプ
リングのスプリング力を該主スプリングのスプリ
ング力の約1/2に設定しておくのは使用上有効で、
そうするときはウオーム2を両者のスプリング
4,4′の強さの差分に相当する弾圧力を以つて
中立位置に安定的に保持しておくことが可能にな
る。
第4図及び第5図に示す実施例は、前掲の第1
実施例に比し、ウオーム2の複ウオーム2の復帰
用スプリングを1つのみ使用した点で異なるが、
概略的にはそれと同様に動作する装置の構成を示
したものである。従がつて、第5図及び第5図中
に使用した符号は、それぞれの構成部分が第1図
〜第3図中の対応部分と同じものであることを表
わしている。
この第2実施例における装置では、予め加圧し
た主スプリング4を、1組の同形としたカラー部
材5,6により、ハウジング7の内側段部で形成
した固定係合部7aと、これより間隔をおいた位
置において該ハウジングの内側周縁部に嵌め込ん
だストリツプリングのごとき形態の別の固定係合
部7bとを介して挟持した状態としてあり、これ
によつてウオーム2が図中左方向に移動すれば、
右側の押動部材8及び中間部材9を介し、主スプ
リング4を左方向に圧縮しながら右側のカラー部
材6が対応する固定係合部7bから離れ、又逆に
ウオーム2が図中右方向に移動するときは、左側
の押動部材8及び中間部材9を介し、主スプリン
グを右方向に圧縮しながら左側のカラー部材5が
対応する固定係合部7aから離れるようになつて
いる。しかして、その動作並びに機能は、第1実
施例のものと何ら変るところがなく、ウオーム2
ないしはウオームホイール3に過大な回転トルク
が加わつた場合は、そのトルクの大きさに応じ
て、ウオーム2を全体的に左右いずれかの方向
(軸方向)にスライドさせ得る。
以上に述べた各実施例は、それ自体でも過負荷
運転防止装置として有効に機能するけれども、下
述する回転制御機構と共に使用するならば、例え
ばスクロールチヤツクにおけるスクロール盤Xを
チヤツク本体Yに対して相対的に回転操作して、
適正な締付力で被加工物をチヤツキングする際に
望ましい効果を期待することができる。
ここで、上記の回転制御機構の基本的な構成例
を挙げるに、同機構は、実質上円柱形とした歯車
収容空間80′を有するケーシング80内に、軸
線方向に沿つて、少なくとも1個の中間歯車4
2,,52とその各々の歯車に噛み合う外側内歯
歯車41,51とから成る各1組の主動側歯車列
40及び従動側歯車列50を対向状に配置し、そ
れらの歯車列の中の対向する2個の歯車に対し、
共通の同期回転部材60を連結し、この状態にお
いて該同期回転部材に連結している従動側の該歯
車を、ケーシング80により自転のみが可能なよ
うに支持する一方、同じ状態において同期回転部
材60に連結している主動側の該歯車を、噛合い
位置転位機構70の腕部分71により、同期回転
部材60に連結していない他の対応する2個の歯
車上に、該スクロール盤及び該チヤツク本体上の
外周歯部Xa,Yaに対して個別に噛み合う外周歯
部41b,51bを設け、かつ噛合い位置転位機
構70の回転支軸77を上記の過負荷運転防止機
構ににおけるウオームホイール3と一体に回転さ
せることができるように配設して成るものであ
る。
その詳細を第7図及び第8図について説明すれ
ば、上記のケーシング80は、双方を突き合わせ
て組み付けることによつて、内部に実質上円柱形
の歯車収容空間80′を形成することができるよ
うになつたケーシング部分80a,80bから成
るもので、その一方の側すなわち従動側(第7図
において左側)のケーシング部分80aの内側中
心部にベアリング取付孔81を有するとともに、
その他方の側すなわち主動側(第7図において右
側)のケーシング部分80bの中心部に比較的大
径のベアリング取付孔82を設けた構造をなして
いる。尚、80b′は、ケーシング80bに形成し
たボス部分、83は、両方のケーシング部分80
a,80b間に形成した窓孔を示す。
このようになつているケーシング80内には、
第7図に明らかなごとく、上記の主動側歯車列4
0及び従動側歯車列50を軸線l方向に対向配置
してあるが、これらはそれぞれ次のような組付け
態様を有している。すなわち、主動側及び従動側
の各歯車列40,50は、同種の歯車を同数用い
て構成してあつて、いずれも内側に内周歯部41
a又は51aを設けると同時に、その外側に突出
させて(環状に)外周歯部41b又は51bを設
け、これをベアリング45,46又は55,56
によつて保持した外側内歯歯車41又は51と、
これらの各歯車に噛み合うところの外周歯部42
a又は52aを設けた小歯車ないしは中間歯車4
2又は52とを具備しており、それらの中の一方
(従動側)の中間歯車52については、ベアリン
グ部材53を介して自転のみが可能なように、従
動側のケーシング部分80aの内側部に取付けボ
ルト54を以つて支持しているのに対し、もう一
方(主動側)の中間歯車42は、ベアリング部材
43を介して自転し、しかも基準の軸線lの周り
を全体的に回転することが可能なように、上記の
噛合い位置転位機構70の腕部分71上に取付け
ボルト44を以つて支持した状態となつている。
そして、この状態において軸線lを共通の回転軸
線とするように、軸方向に延びる比較的長い連結
歯部60aが付いた同期回転部材60を、好まし
くはケーシング部分80aの内側中心部にあるベ
アリング取付孔81と、噛合い位置転位機構70
の内側中心部に設けたベアリング取付孔72とに
取り付けた1組のベアリング61,62によつて
設置し、そうした歯車の両端の該連結歯部に対し
て前述の主動側及び従動側の各中間歯車42,5
2を噛み合わせた構成としてある。
一方、上記の噛合い位置転位機構70は、図示
する実施例では、ベアリング孔82のベアリング
79を介して回転可能に設置した回転支軸77の
内端個所に、半径方向外方に延びるごとく上記の
腕部分71を形成するとともに、その外端部を幾
分かボス部分80b′より突出させておいて、該外
端部に対し固着具74域はキー75等を以つて、
外側に外周歯部76aが付いた回転盤76を固着
した形態をなしており、これによつて好ましく
は、該回転盤自体を、上記の過負荷運転防止装置
におけるウオームホイール3に置き代えるか、も
しくは図示の形態のままで適宜の減速ギアー(図
示していない)を介して、ウオームホイール3の
回転軸3aに対して接続することにより、ウオー
ム2の回転力を該回動盤つまりは噛合い位置転位
機構70の回転支軸77に伝達すると、腕部分と
一体に主動側の中間歯車42を、同期回転部材6
0と主動側の外側内歯歯車42とに噛み合わせた
まま、該同期回転部材の周りを回転させつつ自転
させることができるようになつている。
従がつて、上述の構成によるときは、モータM
等に接続したウオーム2の回転力を利用し、適宜
の速度で回転盤76を回転させることにより(第
6図参照)、一種の差動ギヤーのごとく主動側歯
車列40を動作させ、これを形成する外側内歯歯
車41及び中間歯車42、並びに同期回転部材6
0間の噛合い率(歯数比)に基ずいて定まるとこ
ろの所定の回転速度で該同期回転部材を回転させ
ることができるようになり、これに伴なつて従動
歯車列50に関しては、同様に三者の歯車60,
52及び51の噛合い率に応じて、それぞれの歯
車を所定の割合で回転させ、最終的に噛合い位置
転位機構70の回転動作方向(正転又は逆転)並
びに速度に従がつて、1組の外側内歯歯車41,
51の回転を制御させることが可能となる。
このため、第6図に示すように、スクロールチ
ヤツクのチヤツク本体Yと、この本体に対して同
軸的に取着したスクロール盤Xの各外側面上に、
前述の1組の(主動側及び従動側の)外側内歯歯
車51,41に設けてある外周歯部51b,41
bと噛み合う外周歯部Ya,Xaを形成しておき、
それらを各別に噛み合わせた状態とした場合は、
この種の二回転体について本来必要である自由な
回転運動、つまりは各々の回転体が相手方に対し
て相対的に回転し、又は双方共に一体に回転する
ごとき運動を妨げることなく、随時に、噛合い位
置転位機構70の回転操作によつて回転中の二回
転体の相対速度を変化させることができ、そのた
めに該スクロール盤を該チヤツク本体に対して相
対的に回転させて、その前面にある、通常3個の
チヤツク爪Zをスクロールチヤツクの運転時(回
転時)においても随意開閉し得る。尚Wは、チヤ
ツク爪Zのためのガイド溝、Ybは、スクロール
盤Yに設けたスクロール歯、Zaは、該チヤツク
爪に設けた弧状歯を示している。
前述した構成の回転制御装置は、その他にも第
9図のごとく、特に主動側の中間歯車42の回転
バランスをよくする上で、同じ形状(歯数)の全
部で3個の中間歯車42を略円盤状とした上記の
腕部分71の周囲に配置するように変形すること
や、第10図及び第11図に示すごとく、第7図
及び第8図における中間歯車42,52の形態
を、外周部42a又は52a及び内周歯車42b
又は52bを有する小径の内歯歯車に置き替える
ようにし、このようにした各歯車の外周歯部42
a又は52aと、各外側内歯歯車の内周歯部41
a又は51aとを噛み合わせる一方、該歯車(中
間歯車)の内周歯部42b又は52bと、第7図
及び第8図における同期回転部材60に対応する
別の形態の(その外周歯部を軸方向に分割した状
態の)同期回転部材60の両端の各外周歯部60
a,60aとを噛み合わせるように工夫すること
が可能であり、これによつても第7図及び第8図
に示した実施例と同等な作用効果を期待すること
ができる。
この考案は、上述したような構成上の特徴を有
する過負荷運転防止装置を提供するものであるの
で、実用に供して大なる利益を挙げることができ
るばかりでなく、前掲のスクロールチヤツクのた
めの回転制御機構と併用することによつて、該ス
クロールチヤツクを自動的かつ安全に操作するこ
とができるようになる等、当該産業に大なる貢献
をなし得る。
さらに、この考案になるウオーム及びウオーム
ホイール式過負荷運転防止装置では、特に、ウオ
ーム2及びウオームホイール3に過大な回転トル
クが加わるようになると、これを緩和もしくは解
消するべく、ウオーム2を軸方向に逃す。この場
合、たとえばウオームホイール3に過大な負過が
かかり回転が停止した状態になつて、なおも引き
続いてモータMによりウオーム2に回転が与えら
れると、前進し、リミツトスイツチ機構S.Mに達
した段階で、その働きによつてモータMが止ま
る。この際、前記ウオーム2は、自動締りより大
きな進み角をもつものによつて構成されているの
で、静止してるウオームホイール3に規制され
て、逆回転しながら退動する。このウオーム2の
退動は、リミツトスイツチ機構S.Mで検知され、
該リミツトスイツチ機構S.Mの働きによつてモー
タMが再び駆動する。このように、ウオームホイ
ール3の負荷が大きくウオームホイール3が回転
しない状態において、ウオーム2が軸方向に往復
動し、その都度ウオームホイール3に繰り返し衝
撃荷重が付与され、ウオームホイール3の制動負
荷が大きいときでもこれを越えて回転駆動でき、
例えば、スクロールチヤツクの締付解除の動作駆
動に極めて効果的に適合する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る過負荷運転防止装置
の1実施例を示す部分破断正面図、第2図は、前
記装置の側面図、第3図は、第1図における前記
装置の作動状態を示す部分破断正面図、第4図
は、前記装置の他の実施例を示す部分破断正面
図、第5図は、第4図における前記装置の作動状
態を示す部分破断正面図、第6図は、この考案に
よる過負荷運転防止装置を回転制御機構と併用し
て、スクロールチヤツクを制御するようにした使
用例を示す部分破断側面図、第7図は、前記回転
制御機構の1実施例を示す縦断側面図、第8図
は、第7図における前記機構内の回転部分の配列
状態を示す概略的な正面図、第9図は、前記機構
の部分的な変形例を示す概略的な正面図、第10
図は、前記機構の他の実施例を示す縦断側面図、
第11図は、第10図における前記機構内の回転
部分の配列状態を示す概略的な正面図である。 1……スライド型回転連結具、2……ウオー
ム、3……ウオームホイール、4……主スプリン
グ、5,6……カラー部材、7……ハウジング、
8……押動部材、9……中間部材、12……ピス
トン状連結軸収容室、14……ピストン状連結
軸、19,20……スイツチングブロツク、2
1,22……リミツトスイツチ、M……モータ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 モータMの回転駆動軸Maに対し、スライド型
    回転連結具11を介してウオーム2の回転軸を連
    結し、この回転軸上に、該ウオーム2の正常な噛
    合い位置を維持するように働く1以上のスプリン
    グ部材を設置することにより、該ウオーム2ない
    しはウオームホイール3に過大な回転トルクが加
    わると、該スプリング部材を弾性変形させつつ、
    該ウオーム2と一体的にその回転軸を軸方向にス
    ライドさせる(逃す)ことができるようにしたも
    のにおいて、 前記回転軸の軸方向への進退変位に応じて開閉
    し、前記モータMに電気信号を出力して前記モー
    タMの停止・始動を制御するリミツトスイツチ機
    構S.Mを設けるとともに、前記ウオーム2は、自
    動締りより大きな進み角をもつものからなり、前
    記リミツトスイツチ機構S.Mによる出力信号に応
    答して前記モータMの回転駆動が停止したときに
    前記スプリング部材の弾発力により、静止状態に
    ある前記ウオームホイールに規制され逆回転しな
    がら後退できるようになつていることを特徴とす
    るウオーム及びウオームホイール式過負荷運転防
    止装置。
JP1535483U 1983-02-03 1983-02-03 ウオ−ム及びウオ−ムホイ−ル式過負荷運転防止装置 Granted JPS59121551U (ja)

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