JPH0356209Y2

JPH0356209Y2 -

Info

Publication number: JPH0356209Y2
Application number: JP1987059231U
Authority: JP
Priority date: 1987-04-21
Filing date: 1987-04-21
Publication date: 1991-12-17
Also published as: JPS63167866U

Description

【考案の詳細な説明】＜産業上の利用分野＞この考案は、蛍光灯の如き長尺なランプを装着
する照明装置枠にあつて、ランプの長さに応じて
照明装置枠の長さを調節できるようにした観賞魚
水槽用照明装置に関するものである。

＜従来の技術＞周知のように、観賞魚用水槽には横幅の異なる
ものが多種あり、照明装置も又長さの異なるもの
が多種作製されている。この照明装置は、例えば
蛍光灯の枠の両端に水槽の両端部外面に係止する
ストツパーを枠と一体成形で有し、このストツパ
ーによつて水槽上面に載置した照明装置を安定支
えている。従つて、照明装置は水槽の横幅ごとの
長さのものが必要であり、長さと横幅が相異なつ
た照明装置と水槽とを組合せて使用することがで
きない。

また、従来の照明装置には、蛍光灯枠の下面に
横方向に移動することができる爪片を設け、該爪
片によつて水槽の端面外側に係止するようにした
ものもある。しかし、該爪片は移動距離が小さ
く、横幅の異なる水槽には適用できない。また、
該爪片は細くて且つ小さいため、安全性に欠ける
と共に体裁が悪い。従つて、特に観賞魚用水槽の
ように体裁を重要視する場合には商品価値がな
い。

この点に鑑みて、例えば実開昭59−101656号公
報の如き考案が提案されている。

＜考案が解決しようとする問題点＞この考案は、内部に長尺なランプを装着する下
面開口状の照明装置枠を主枠及び長さ調節枠で構
成し、主枠の一端又は両端に、該主枠の長さ方向
に沿つて移動できるように長さ調節枠を嵌合した
構成であつて、水槽の横幅に応じて長さ調節枠を
移動させるものであり、上述した従来の欠点を解
消する点では極めて有効なものである。

しかしながら、ここでは、長尺なランプを主枠
に装着固定するものであるから、照明装置枠の全
体の長さに関係なく、ランプは主枠に対応した同
一の長さのものしか使用できなかつた。

ところが、前述したように水槽には種々の大き
さのものがあり、小型の水槽の場合には例えば
15W程度の蛍光灯で充分の明るさとなるが、大型
の水槽の場合には20Wぐらいの明るさでないと内
部を充分に照明することができない。

そして、周知のように15Wと20Wとでは蛍光灯
の長さが異なるため、上述した構成では、長さ調
節枠を縮めた際に障害とならない長さの小さいも
のを必然的に使用せざるを得ず、大型の水槽用に
長さ調節枠を延ばした場合には、この長さの小さ
い蛍光灯では照明が不充分となつていたのであ
る。

＜問題を解決するための手段＞本考案は上記した問題点を解決するために考案
されたもので、内部に長尺なランプを装着する下
面開口状の照明装置枠を主枠及び長さ調節枠で構
成し、主枠の一端又は両端に、該主枠の長さ方向
に沿つて移動できるように長さ調節枠を嵌合し、
前記照明装置枠の両端板の内面に、前記ランプの
プラグを差し込むソケツトを夫々設けるようにし
た。

＜作用＞本考案は上記した構成を採るので、小型の水槽
の場合には照明装置枠を縮める方向に長さ調節枠
を移動させて、その長さに対応するランプの両端
のプラグを照明装置枠の両端板の内面のソケツト
に差し込めば良く、大型の水槽の場合には延ばす
方向に長さ調節枠を移動させて、その長さに対応
するランプを使用すれば良いことになり、水槽の
大きさに対応して充分な照明を行うことができる
ものになつている。

＜実施例＞以下本案を実施例の図面にもとづいて説明す
る。

本考案の照明装置枠１は、主枠４及び長さ調節
枠７とで構成される下面開口状の箱枠体であつ
て、両端の端板２の内面に長尺なランプ１４のプ
ラグ１５を差し込むソケツト３を夫々設ける。

第１図乃至第４図の実施例では、主枠４の一端
に、長さ調節枠７を該主枠４の長さ方向に沿つて
移動できるように、嵌合する。

主枠４は、上面板５の両側に側板６を垂設する
と共に、他方端に上記した一方の端板２を垂設し
たものであり、この主枠４の一方端部に外装嵌合
する長さ調節枠７は、頂板８の両側に側面部９を
垂設すると共に、他方端に上記した他方の端板２
を垂設したものである。側面部９の下端には、内
方に屈曲することにより長さ方向に沿つてレール
部１０が形成され、主枠４に嵌合した際に側板６
の下端部が挿入されるようになつている。

また、主枠４の上面板５の中央部に調節ネジ１
２を螺合突設し、長さ調節枠７の頂板８に於ける
調節ネジ１２に対向する箇所に、調節ネジ１２が
嵌入する長孔１１を長さ方向に沿つて開設する。
従つて、主枠４に長さ調節枠７を嵌合して照明装
置枠１全体が所望の長さになつたならば、調節ネ
ジ１２を締結すれば、主枠４と長さ調節枠７を一
体に構成することができ、全体の長さを調節する
場合には調節ネジ１２を緩めて主枠４と長さ調節
枠７とを相対移動させれば良く、この場合、調節
ネジ１２が嵌入する長孔１１を長さ方向に沿つて
開設しているので、調節ネジ１２を緩めるだけで
長さ調節枠７を相対移動させることができる。

そして、照明装置枠１全体の長さを調節した上
で、両端の端板２の内面に於けるソケツト３に蛍
光灯等の所定の長尺なランプ１４のプラグ１５を
差し込んで装着するのである。

第７図、第８図は、本考案の照明装置枠１を水
槽Ａに上枠Ｂを介して組み付けた状態を示すもの
で、実線で示した小型の水槽Ａに対し、仮想線で
示した大型の水槽Ａの場合には、長さ調節枠７を
延ばす方向に移動させることになり、照明装置枠
１全体の長さに対応したランプ１４を選択するこ
とになる。

第７図の実施例では、端板２の下端にストツパ
ー２ａを垂設し、このストツパー２ａを上枠Ｂの
外面に係止した場合を示し、第８図の実施例で
は、ストツパー２ａを上枠Ｂの内側に乗載係止し
た場合を示しており、共に、照明装置枠１が水槽
Ａから左右にずれないようになつている。

尚、主枠４の上面板５に設けられた符号１３
は、電源スイツチである。

次に第５図、第６図は主枠４の両端に長さ調節
枠７を嵌合する場合を示している。

ここでの主枠４は、上面板５の両側に側板６を
垂設するだけで両端を開口した構成であり、両端
に外装嵌合する各長さ調節枠７を、頂板８の両側
に側面部９を垂設すると共に、他方端に端板２を
垂設したものである。

そして、これ等の構成では、梱包、輸送時に
は、照明装置枠１全体を最も縮めた状態で水槽Ａ
内に収納することができるので、極めて簡便なも
のとなる。

尚、第５図、第６図に於いて説明していない符
号は、第１図から第４図までの実施例の同一符号
と同一の構成であるから説明を省略する。

以上本考案を図面の実施例について説明した
が、本考案は上記した実施例に限定されるもので
はなく、実用新案登録請求の範囲に記載した構成
を変更しない限りどのようにでも実施することが
できる。

＜考案の効果＞以上要するに本考案によれば、構成が簡単であ
つて成形を廉価で容易に行うことができ、組み立
て、及び長さ調節も簡単であり、水槽内を横幅の
大きさに関連なく適度の明るさに照明することが
でき、梱包、輸送にも便利である等、多くの優れ
た作用効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本考案の上方より見た分解斜視図、第２図は下
方より見た分解斜視図、第３図は組立状態の底面
図、第４図は第３図の−線断面図、第５図は
他の実施例を示す上方より見た分解斜視図、第６
図は第５図の組立状態の底面図、第７図、第８図
は水槽に取り付けた状態の断面図である。符号の説明、１は照明装置枠、２は端板、３は
ソケツト、４は主枠、７は長さ調節枠、１４はラ
ンプ、１５はプラグである。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

内部に長尺なランプを装着する下面開口状の照
明装置枠を主枠及び長さ調節枠で構成し、主枠の
一端又は両端に、該主枠の長さ方向に沿つて移動
できるように長さ調節枠を嵌合し、前記照明装置
枠の両端板の内面に、前記ランプのプラグを差し
込むソケツトを夫々設けて成る観賞魚水槽用照明
装置。