JPH0355533B2 - - Google Patents

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JPH0355533B2
JPH0355533B2 JP57091177A JP9117782A JPH0355533B2 JP H0355533 B2 JPH0355533 B2 JP H0355533B2 JP 57091177 A JP57091177 A JP 57091177A JP 9117782 A JP9117782 A JP 9117782A JP H0355533 B2 JPH0355533 B2 JP H0355533B2
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JP
Japan
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alloy
wear
test
amount
toughness
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JP57091177A
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JPS58210143A (ja
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の属する技術分野〕 本発明は化学、および原子力プラントなど各種
のプラントのバルブのフエース部や、ジエツトポ
ンプの部品および各種機械の摺動部部品などに好
適な靭性に優れた非磁性耐摩耗合金に関する。 〔従来技術とその問題点〕 従来より耐摩耗合金としてCo−Cr−Ni−W系
合金(通称、ステライト)が広く用いられていた
が、最近コバルト資源の枯渇、化学プラントの反
応制御、あるいは原子力プラントの安全性向上の
観点から、Niを基体とした耐摩耗合金が開発さ
れている。 しかしこの新しく開発されたNi基耐摩耗合金
はまだ従来より用いられているCo基合金(通称、
ステライト)に比べ耐摩耗特性が十分でない。 本発明者らは、上記点に鑑み検討を進めた結果
或る種のクロームーニオブーモリブデン−鉄−ニ
ツケル系合金が上記の各種プラント用構成部材な
どとして、要求されている耐摩耗性、高靭性、非
磁性を備えていることを見い出した。 〔発明の目的〕 本発明は上記知見に基づき各種プラントにおけ
るバルブのフエース部やジエツトポンプの部品お
よび各種機械の摺動部部品などに好適な靭性に優
れた非磁性耐摩耗合金を提供しようとするもので
ある。 〔発明の概要〕 以下本発明を詳細に説明すると本発明の靭性に
優れた非磁性耐摩耗合金は重量比でクローム10〜
45%、ニオブ3〜15%、モリブデン4〜20%、鉄
2〜15%、残部ニツケルより成ることを特徴とす
るものである。 〔発明の効果〕 本発明の靭性に優れた非磁性耐摩耗合金は上記
の如くクロームーニオブーモリブデン―鉄―ニツ
ケル系でその組成比は、クローム10〜45重量%、
ニオブ3〜15重量%、モリブデン4〜20重量%、
鉄2〜15重量%、ニツケル残部と選択する必要が
あり、その理由は次の如くである。まずクローム
は耐食性および合金の素地を強化するために必要
な成分でその組成比が10%未満では効果が不十分
でありまた45%を越えると粗大な初晶の相が温度
に析出し所要の耐摩耗性が得られず、さらに実用
上は20〜45%とすることが好ましい。ニオブはニ
ツケルと反応して合金の素地の強化と耐摩耗性の
向上に寄与する成分であるがその量が3%未満で
は効果が不十分で、また15%を越えると靭性の低
下がみられ材料の機械的強度が損なわれるからで
ある。モリブデンは耐食性の向上と合金素地を強
化し耐摩耗性の向上に寄与するものでその量が4
%未満ではその効果が不十分であり20%を越える
と合金の靭性の低下がみられるからである。鉄
は、素地の強化と靭性の向上に寄与する成分であ
るがその量が2%未満では、その効果が十分でな
くその量が15%を越えると、素地の強度が低下
し、合金の機械的強度が損なわれるからである。 さらに各成分の組成範囲を上記の範囲とするこ
とにより非磁性とする事ができる。さらに溶解時
に添加する脱酸、脱窒剤としてのマンガンやシリ
コンなどを含んでいても差支えない。 〔発明の実施例〕 表−1に示す組成(重量%)の合金を先ず用意
し、高周波真空誘導溶解炉を用いて溶解鋳造後、
この鋳造品から試験片を切り出し特性評価試験を
行なつた。 この特性評価試験は超音波振動方式によるキヤ
ピテーシヨンエロージヨン試験アムスラー型によ
る摩耗試験およびシヤルピー衝撃試験を行なつ
た。キヤピテーシヨンエロージヨン試験は学振法
に準じて3時間行なつたその結果を表−1に併せ
て示した。なお表−1における損耗量は試験によ
る試験片の重量減少(mg)を試験時間(分)と密
度(g/cm2)とで除した値に1×103を乗したも
ので時間当りの体積減少量を示すものである。 アムスラー型による摩耗試験は試験荷重30Kg、
摺動摩耗距離1000m潤滑剤として水(1c.c./秒)
を使用して行なつた。その結果を表−1に併せて
示した。なお表−1における摩耗量は試験による
試験片の重量減少量(mg)を示すものである。シ
ヤルピー衝撃試験容量30Kgのハンマーで打撃破断
させ、その際の吸収エネルギーを求めた。その結
果を表−1に併せて示した。尚表−1における吸
収エネルギーは、試験における試験片の吸収エネ
ルギー(Kg―m)を示すものである。 尚表−1には比較のためのニツケルークローム
ーボロン系自溶合金(比較例4)、ニツケルーク
ロームーモリブデン−シリコン系合金(比較例
5)などの場合も併せて示した。
【表】 本発明合金を18Cr−8Niステンレス鋼板に肉盛
溶接を施こすとき、18Cr−8Niステンレス鋼板に
若干の熱影響が加わるが、これを除去するために
溶体化処理を施こしても本発明合金の機械的特性
には影響しない。また、本発明合金を炭素鋼板に
肉盛溶接を施こすとき炭素鋼板に若干の熱影響が
加わるが、これを除去するためにオーステナイト
化処理、および焼戻しを施こしても本発明合金の
機械的特性には影響しない。 本発明合金は鉄を2〜15%添加することによ
り、損耗量、摩耗量の増加の低減をはかると同時
に、これらの特性とは相反する吸収エネルギーを
増加させ、靭性の向上をはかることができた。ま
た弁座材として特徴的な破損原因であるかじりお
よび焼き付きなどを軽減させることができ、逆止
弁、ゲート弁のような迅速なしや断が要求される
弁座は弁座のかじり等が発生しやすいので特に有
効である。 上記試験結果より明らかなように、本発明に係
る靭性に優れた非磁性耐摩耗合金は比較例に比べ
いずれも損耗量、摩耗量が少なく肉盛溶接性にす
ぐれかつコバルトを含まないことから化学、原子
力などの各種プラント用および各種機械の摺動部
構成材料として適するものと云える。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量比でクローム10〜45%、ニオブ3〜15
    %、モリブデン4〜20%、鉄2〜15%、残部ニツ
    ケルより成ることを特徴とした靭性に優れた非磁
    性耐摩耗合金。
JP9117782A 1982-05-31 1982-05-31 靭性に優れた非磁性耐摩耗合金 Granted JPS58210143A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9117782A JPS58210143A (ja) 1982-05-31 1982-05-31 靭性に優れた非磁性耐摩耗合金

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JP9117782A JPS58210143A (ja) 1982-05-31 1982-05-31 靭性に優れた非磁性耐摩耗合金

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58210143A JPS58210143A (ja) 1983-12-07
JPH0355533B2 true JPH0355533B2 (ja) 1991-08-23

Family

ID=14019175

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JP9117782A Granted JPS58210143A (ja) 1982-05-31 1982-05-31 靭性に優れた非磁性耐摩耗合金

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55145141A (en) * 1979-04-26 1980-11-12 Toshiba Corp Magnetic alloy with superior wear resistance

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55145141A (en) * 1979-04-26 1980-11-12 Toshiba Corp Magnetic alloy with superior wear resistance

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Publication number Publication date
JPS58210143A (ja) 1983-12-07

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