JPH0355202A

JPH0355202A - パーティクルボード

Info

Publication number: JPH0355202A
Application number: JP19043689A
Authority: JP
Inventors: Hiromi Kawachi; 博美河内; Yoshio Amano; 天野　純郎; Toshihiko Gojo; 五條　敏彦
Original assignee: MANATSUKU KK; Manac Inc
Current assignee: MANATSUKU KK; Manac Inc
Priority date: 1989-07-25
Filing date: 1989-07-25
Publication date: 1991-03-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】Ｅ発明の目的コ（産業上の利用分野）本発明はパーティクルボードに関し、更に詳しくは原料
木材小片に紙片を配合することにより、曲げ強さを向上
させた機能性パーティクルボード及び難燃剤で処理した
紙片を配合した難燃性パーティクルボードに関する。

（従来の技術）パーティクルボードは、森林資源を有効に利用した、製
品歩留まりの高い木質材料である．このようなパーティ
クルボードは強度が極めて重要な特性として求められ、
その基準として曲げ強さが用いられる。従来、曲げ強さ
を大きくするため：こはボードの密度を高くすること、
又は成形時に接着剤の使用割合を多くすることにより接
着強度を上げることなどが行われている．しかし、前者
の場合、木質材料の特性の一つである低密度性が犠牲に
なること及び密度自体が高くなることから原料の使用量
が増加すること、更に使用する原料木材小片の形状を均
一なものにｉ選する必要があること等が問題点として挙
げられ、また後者の場合は、パーティクルボードにおけ
る接着剤の使用割合が多くなること等が挙げられる。い
ずれの場合にもパーティクルボードの製造コストが高く
なることが問題である。

また、パーティクルボードに難燃性を付与するには、原
料として用いる木材小片をあらかじめ難燃剤で処理した
後に用いる方法、及びパーティクルボードの成形加工用
接着剤中に難燃剤を加える方法などが行われている。し
かし、難燃化処理を行った木材小片を一般的な市販材科
として入手することは困難であり、また独自に木材小片
の薬剤処理を行うことも繁雑で、新たに処理設備などが
必要となるなどの問題がある．また接着剤中に難燃化剤
を添加する方法を採用した場合は、−１１９的にボード
の接着強度が低下するなどが懸念される。

（発明が解決しようとする課題）本発明においては、以上述べた従来技術の問題点を解決
すること、すなわち低密度で曲げ強さの大きな機能性パ
ーティクルボードの提供及び簡便な方法により難燃性を
付与した難燃性パーティクルボードを提供することを目
的としている．［発明の構成１（課題を解決するための手段）本発明者らは、上記の問題点を解決するための工業的手
段を確立すべく、鋭意検討の結果、パーティクルボード
の原料小片として、従来の木材等の植物組織の小片と共
に、紙片を配合することによりパーティクルボードの曲
げ強さが向上することを見い出し、低密度であっても曲
げ強さの太きい機能性パーティクルボードを発明するに
至った。

更に原料小片として配合する紙片をあらかじめ難燃化処
理を行った後に用いることにより、簡便な方法によって
パーティクルボード自体の難燃化を可能にすると共に、
強度的にも優れた難燃性パーティクルボードを見い出し
、本発明に到達した．即ち、本発明は、木材小片に紙片を配合したパーティク
ルボード及び紙片が難燃化処理紙片である難燃性パーテ
ィクルボードである．本発明における紙片の材質として
は、紙等の植物繊維質が解繊されたものであればとくに
制限されるものではなく、洋紙や板紙等を一般的原材料
として用いることができると共に、特に資源の有効利用
の見地から，紙として使用済みの古紙を利用することが
好ましく、本発明の工業的な利用価値を高めるものであ
る。また、本発明において用いる難燃化処理紙片として
は、公知の方法により処理された難燃紙からなる紙片を
使用することちできる．すなわち、これらの難燃紙とし
ては、燐酸，燐酸アンモニウム塩類、燐酸トリクレジル
、硫酸アンモニウム、燐酸グアニジン、硫酸グアニジン
等を用いて難燃処理を行ったものを挙げることができる
。これらの難燃紙は工業材料として入手が容易であると
共に、難燃化処理紙片を用いて得られる難燃性パーティ
クルボードの性能も良好である。

本発明の機能性パーティクルボード及び難燃性パーティ
クルボードに用いる紙片の形状は特に限定されるもので
はないが、パーティクルボードに加工する際に、混合状
態を良好とし、製品の強度等のバラッキを小さくするた
めには、紙片の形状を幅１〜３０ｍｍ、長さ５〜２００
ｍｍの長方形が好ましく、幅２〜１０ｍｍ、長さ２０＝
１００ｍｍの長方形が更に好ましい。

本発明の機能性パーティクルボードにおいて、原料小片
中の紙片の配合比は通常１〜８０重量％であり、パーテ
ィクルボードの曲げ強さを良好に向上させるためには、
紙片の配合比は好ましくは５〜６０重量％、更に好まし
くは１０〜４０重量％である。

本発明の難燃性パーティクルボードにおいて、原料小片
中の難燃化処理紙片の配合比は通常５〜８０重量％の範
囲であり、好ましくは５〜６０重量％、更に好ましくは
２０〜５０重量％である。

難燃化処理紙片の配合比が低い場合は、パーティクルボ
ードに成型した際の難燃性が不十分となるため好ましく
なく、配合比を大きくした場合ち定度以上の難燃性の向
上が認められず、製造コストが高くなるため好ましくな
い。

本発明において原料小片として使用する紙片を、難燃化
処理以外に、防腐・防菌薬剤、防虫藁剤、芳香性物質等
で処理して用いることは、得られる機能性パーティクル
ボード又は難燃性パーティクルボードの機能を更に向上
させ、本発明の有用性を高めるものである。

本発明において用いる紙片又は難燃化処理紙片は木材小
片等と混合する前に予め樹脂を含侵又は表面に皮膜を形
成する等の処理を行うことが、得られるパーティクルボ
ードの強度を向上させたり、また紙片中に難燃剤等の薬
剤を含侵した場合には、それらの薬剤の外部への放出が
徐敢性となるために好ましい。

これら紙片又は難燃化処理紙片を配合した原料小片を用
いるに当たって、一般のパーティクルボードの場合と同
様に、含水率をあらかじめ２〜ｌＯ％まで乾燥した後に
用いることが好ましい。

本発明のパーティクルボードの製作に使用する接着剤は
特に制限されるちのではなく、木材用に使用されるユリ
ア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂及びそれらの共
縮合樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂等からなる接
着剤のいずれをも使用することができる。原料小片への
接着剤の塗布、更に接着剤を塗布した小片を用いてホッ
トプレス等により成形を行うこと等は従来のパーティク
ルボードと同様に実施できる．本発明のパーティクルボードは、用途に応じて原料組成
の異なる層を形成した多層ボードとじたり、各種の材料
によるオーバーレイや、塗装等の加工を行うことができ
る。

（実施例）以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれによって何ら限定されるものではない。

なお、パーティクルボードの性能試験及び原料の木材小
片と紙の含水率試験は．ＪＩＳ　　Ａ５９０８　（パー
ティクルボード）の規格試験方法により、また難燃性試
験はＪＩＳ　　Ａ．　　１３２２（建築用薄物材料の難
燃性試験方法）の方法により実施した．但し、防炎試験
装置を使用する際のメッケルバーナーによる加熱時間は
２分とし、加熱後の炭火長、残炎、残じんを測定した．
実施例１〜５及び比較例１本発明のパーティクルボードを製作するための原料小片
として、幅５ｍｍ、長さ２５ｍｍに裁断した印刷用紙Ｃ
種の紙片と、大きさが０．２〜０３×１〜２×１０〜１
５ｍｍの木材小片を選択し、木材小片は含水率が２％程
度になるまで乾燥した（乾燥条件；送風乾燥機、温度８
０℃で２４時間）。これら原料の紙片と木材小片の配合
比は実施例ｌでは６０：４０、実施例２では４０６０、
実施例３では２５：７５、実施例４では１０：９０、実
施例５では５：９５の重量比で４００ｇ計量したちの、
及び比較例１として木材小片のみを４００ｇ計量したち
のを用いて、それぞれ次の操作を行った。

計量した原料小片を混合用ドラム中に仕込み、ドラムを
回転させながらユリア樹脂接着剤（５０％水溶液、樹脂
分に対し硬化剤として塩化アンモニウムを１％添加）１
２０ｇ（１４脂分として６０ｇ）を、毎分２０ｇ、空気
圧２　ｋｇ／　ｃｍ”の条件でスプレーガンにより吹き
付けた．次に接着剤を塗布した原料小片を４００ｇ計量し、ステ
ンレス製板の上においた木型（縦×横×高さ：３１Ｘ３
４Ｘｌｌｃｍ、上下とも開放）中に入れ、均一に広げた
後に、取手付きの押さえ板（縦×横×厚さ：３１Ｘ３４
Ｘ２ｃｍ）で押さえてホーミングを行った。

続いて木型を取り外し、ホーミングを行ったちのをステ
ンレス製の板と共にホットブレー１〜熱盤上におき、厚
さ６ｍｍのディスタントバーを用いて、温度１４０℃、
圧力２　５　ｋｇ／　ｃｍ２の条件で４分間圧締を行い
、その後更にディスクントバーを除いた状態で、温度１
４０℃、圧力１０ｋｇ／ｃｍ”の条件で１分間熱圧締し
、パーティクルボードを成形した。

以上により製作したパーティクルボードの密度、曲げ強
さ、剥離強度を測定し、試験結果を表１に示した。

実施例６〜１０及び比較例２パーティクルボード用接着剤としてフェノール変性メラ
ミン樹脂接着剤（５０％溶液、樹脂分に対し硬化剤とし
て塩化アンモニウムを１％添加）を用いたこと以外は、
実施例１と同じ条件・方法によりパーティクルボードを
製作した。なお、原料小片としては、紙片と木材小片の
配合重量比を実施例６では６０　：　４０、実施例７で
は４０６０、実施例８では２５　：　７５、実施例９で
は１０：９０、実施例１０では５：９４としたちの及び
比較例２では木材小片のみを用いた。

以上により製作したパーティクルボードの密度、曲げ強
さ、剥離強度を測定し、試験結果を表２に示した。

実施例１１〜１２パーティクルボードの原料小片として用いる試片の形状
が、実施例１１では１ｍｍＸ５０ｍｍの長方形及び実施
例１２では２　０ｍｍＸ　１　５　０ｍｍの長方形であ
ることを除いては、実施例３と同じ条件・方法によりパ
ーティクルボードを製作した。

以上により製作したパーティクルボードの密度、曲げ強
さ、剥離強度を測定し、試験結果を表３に示した。

実施例ｌ３〜１４パーティクルボードの原料小片として用いる試片の紙質
が、実施例１３ではクラフト紙及び実施例ｌ４ではワッ
クス紙であることを除いては、実施例３と同じ条件・方
法によりパーティクルボードを製作した。

実施例１５〜２６及び比較例３〜４難燃化処理紙片の製作Ｂ４サイズ（３６．５ｃｍＸ２５．８ｃｍ）の印刷用紙
Ｃ種に、刷毛で燐酸ニアンモニウム３０％水溶液を均一
に塗布し、次に大気中で２４時間風乾を行ない，更に送
風乾燥機中にて１００℃の温度で８時間乾燥を行った。

次に、これを幅５ｍｍ、長さ２５ｍｒｎの難燃性処理紙
片に裁断した（このＷｉｔ燃性処理紙片を以下、填酸ニ
アンモニウム処理紙片という）．この燐酸ニアンモニウ
ム処理紙片は燐酸ニアンモニウムを２２重量％含有し、
また含水率は３．５％であった．次に，燐酸グアニジン２０％水溶液により処理を行った
以外は上記と全く同様の方法で、難燃性処理紙片を得た
（この難燃性処理紙片を以下、燐酸グアニジン処理紙片
という）。この燐酸グアニジン処理紙片は燐酸グアニジ
ンを１６％含有し、また含水率は３．３％であった．難燃性パーティクルボードの製作パーティクルボードの原料小片として用いる難燃性処理
紙片が填酸ニアンモニウム処理紙片であり、原料小片中
の燐酸ニアンモニウム処理紙片と木材小片の配合重量比
を、実施例ｌ５では６０４０、実施例１６では５０　：
　５０、実施例１７では４０　：　６０、実施例１８で
は３０　：　７０、実施例１９では２０　：　８０、実
施例２０ではｌＯ；９０とし、これらの原料小片を３３
５ｇを使用し、成形時に厚さ５ｍｍのディスタントバー
を用いたこと以外は実施例ｌと同様の条件・方法により
パーティクルボードを製作した。

またパーティクルボードの原料小片として用いる難燃性
処理紙片が燐酸グアニジン処理紙片であり、原料小片中
の燐酸グアニジン処理紙片と木材小片の配合重量比を、
実施例２ｌでは６０：４０、実施例２２では５０　：　
５０、実施例２３では４０　：　６０、実施例２４では
３０　＋　７０、実施例２５では２０　＋　８０、実施
例２６ではｌＯ；９０として、実施例１５〜２０と同様
の条件・方法によりパーティクルボードを製作した。

比較例としては、原料小片３３５ｇを使用し、厚さ５ｍ
ｍのディスタントバーを用いたこと以外はそれぞれ比較
例３では実施例２と、比較例４では比較例１と同じ条件
・方法によりパーティクルボードを製作した。

以上により製作したパーティクルボードの密度、曲げ強
さ、剥離強度の各試験及び難燃性試験の結果を表４に示
す．［発明の効果］以上の説明で明らかなように、本発明の機能性パーティ
クルボードは、低密度にも拘ず曲げ強さの大きいことを
特徴とした工業材料として優れたちのであると共に、原
料として使用済みの古紙等も利用可能であることから資
源の有効利用にも役立つものである。また、本発明の難
燃性パーティクルボードは、強度的にち優れた難燃性パ
ーティクルボードであり、簡単な方法で離燃化が可能で
あることを特徴としている。したがって、本発明の工業
的価値は大である。

Claims

【特許請求の範囲】１　木材小片に紙片を配合したパーティクルボード。２　紙片が難燃化処理紙片である請求項１記載のパーテ
ィクルボード。