JPH0354578B2 - - Google Patents
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- JPH0354578B2 JPH0354578B2 JP1084629A JP8462989A JPH0354578B2 JP H0354578 B2 JPH0354578 B2 JP H0354578B2 JP 1084629 A JP1084629 A JP 1084629A JP 8462989 A JP8462989 A JP 8462989A JP H0354578 B2 JPH0354578 B2 JP H0354578B2
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- oral fluid
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- saliva
- oral
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Landscapes
- Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、個人(患者)から採取した口腔液の
サンプリング技術に関し、より詳しくは、患者の
口腔内で使用される唾液及び口腔液の採取用品に
関する。
サンプリング技術に関し、より詳しくは、患者の
口腔内で使用される唾液及び口腔液の採取用品に
関する。
患者の身体の種々の生化学的又は生理学的な状
態又は成分、或いは一般的な健康状態について人
体を検査及びモニタリングするのに、体液をサン
プリングしかつ試験することが、医療分野におい
て長い間に亘つて行われている。一般に、電解
質、薬物、ホルモン、代謝産物、その他の生理学
的に関連する生化学的物質の種々のレベルを測定
する分析を行うのに、患者から血液や尿のサンプ
ルが採取される。最近では、人間の口腔液又は唾
液を分析することにより、種々の生化学的物質に
ついての価値ある情報が得られることが判明して
いる。多数の分子については、血液中の特定の物
質の濃度と口腔液又は唾液に含まれる当該特定物
質の濃度との間には直接的な相関関係が存在し、
また、尿中の物質の濃度は唾液中に含まれる物質
の濃度と相関関係があることも判明している。従
つて最近では、臨床化学及びその関連分野におい
て、ホルモン、薬物、代謝産物、その他の生理学
的に関連する生化学的物質のモニタリングを行う
のに、唾液が益々重要な媒体となつている。
態又は成分、或いは一般的な健康状態について人
体を検査及びモニタリングするのに、体液をサン
プリングしかつ試験することが、医療分野におい
て長い間に亘つて行われている。一般に、電解
質、薬物、ホルモン、代謝産物、その他の生理学
的に関連する生化学的物質の種々のレベルを測定
する分析を行うのに、患者から血液や尿のサンプ
ルが採取される。最近では、人間の口腔液又は唾
液を分析することにより、種々の生化学的物質に
ついての価値ある情報が得られることが判明して
いる。多数の分子については、血液中の特定の物
質の濃度と口腔液又は唾液に含まれる当該特定物
質の濃度との間には直接的な相関関係が存在し、
また、尿中の物質の濃度は唾液中に含まれる物質
の濃度と相関関係があることも判明している。従
つて最近では、臨床化学及びその関連分野におい
て、ホルモン、薬物、代謝産物、その他の生理学
的に関連する生化学的物質のモニタリングを行う
のに、唾液が益々重要な媒体となつている。
患者の唾液は、血液のサンプリングを行う場合
のように、例えば注射器その他の方法を用いる煩
わしい方法によらずして容易に採取できること、
また、尿サンプルの採取中に行なわれる患者のモ
ニタリングのような他の問題を引き起こす、尿の
サンプリング時の好ましくない問題がないこと等
の理由により、試験媒体として唾液を使用するこ
とが望まれている。従つて、生化学的及び生理学
的分析を行う場合の媒体として唾液を使用するこ
とは、人権侵害のない方法で分析が行えるため好
ましいことである。
のように、例えば注射器その他の方法を用いる煩
わしい方法によらずして容易に採取できること、
また、尿サンプルの採取中に行なわれる患者のモ
ニタリングのような他の問題を引き起こす、尿の
サンプリング時の好ましくない問題がないこと等
の理由により、試験媒体として唾液を使用するこ
とが望まれている。従つて、生化学的及び生理学
的分析を行う場合の媒体として唾液を使用するこ
とは、人権侵害のない方法で分析が行えるため好
ましいことである。
人体の生化学的分析を行うのに唾液を使用する
のが有効であることが判明しているけれども、試
験室的技術による唾液の採取及び取扱いには種々
の問題がある。例えば、唾液にはムコ多糖類が含
まれていて、これが、ねばねば、べとべとした高
粘度のコンシステンシー(稠度)を作り出すた
め、唾液のピペツト操作及び測定を行う場合に問
題が生じる。また、口腔の鱗屑(squames)の形
態をなす特別な物質(これは、分析の前に除去し
ておく必要がある)の存在により生じるサンプリ
ング上の問題及び取扱い上の問題もある。更に、
口の中の食物又は他の特別な物質の粒子を、分析
の前にサンプルから除去しておかなければならな
いという取扱い上の好ましくない問題がある。ま
た、食物物質を摂取すると、唾液のコンシステン
シー及び外観が長時間に亘つて大きな影響を受
け、このため、可変のコンシステンシーが更に増
大されかつ分析前の困難な処理が必要になる。更
に、食物物質の条件によつては、定量的測定及び
定性的測定の双方について、唾液の分析が妨げら
れる。
のが有効であることが判明しているけれども、試
験室的技術による唾液の採取及び取扱いには種々
の問題がある。例えば、唾液にはムコ多糖類が含
まれていて、これが、ねばねば、べとべとした高
粘度のコンシステンシー(稠度)を作り出すた
め、唾液のピペツト操作及び測定を行う場合に問
題が生じる。また、口腔の鱗屑(squames)の形
態をなす特別な物質(これは、分析の前に除去し
ておく必要がある)の存在により生じるサンプリ
ング上の問題及び取扱い上の問題もある。更に、
口の中の食物又は他の特別な物質の粒子を、分析
の前にサンプルから除去しておかなければならな
いという取扱い上の好ましくない問題がある。ま
た、食物物質を摂取すると、唾液のコンシステン
シー及び外観が長時間に亘つて大きな影響を受
け、このため、可変のコンシステンシーが更に増
大されかつ分析前の困難な処理が必要になる。更
に、食物物質の条件によつては、定量的測定及び
定性的測定の双方について、唾液の分析が妨げら
れる。
唾液のコンシステンシー及び含有物が変化する
と、分析の前に、唾液に含まれる好ましくない粒
状物質からサンプルを分離しかつ精製するのに、
遠心分離装置或いは他の濾過装置又は分離装置を
使用しなければならないという取扱い上の問題が
生じる。また、唾液のねばねば、べとべとしたコ
ンシステンシーのために唾液のピペツト操作及び
測定は困難である。これらの理由により、検査技
士が唾液のサンプルを取扱うことは困難である。
と、分析の前に、唾液に含まれる好ましくない粒
状物質からサンプルを分離しかつ精製するのに、
遠心分離装置或いは他の濾過装置又は分離装置を
使用しなければならないという取扱い上の問題が
生じる。また、唾液のねばねば、べとべとしたコ
ンシステンシーのために唾液のピペツト操作及び
測定は困難である。これらの理由により、検査技
士が唾液のサンプルを取扱うことは困難である。
患者から唾液のサンプリングを行う場合の更に
別の問題は、目立たないようにして患者からサン
プルを得るのが困難なことである。例えば、唾液
の採取が行われることを患者が知つた場合には、
患者に与える悪い心理的影響により患者の口が渇
き、唾液サンプルの採取が困難になるという問題
が生じる。また、患者によつては唾液のサンプリ
ングに同意することをためらつたり、種々の理由
から嘔吐を催すこともあろう。
別の問題は、目立たないようにして患者からサン
プルを得るのが困難なことである。例えば、唾液
の採取が行われることを患者が知つた場合には、
患者に与える悪い心理的影響により患者の口が渇
き、唾液サンプルの採取が困難になるという問題
が生じる。また、患者によつては唾液のサンプリ
ングに同意することをためらつたり、種々の理由
から嘔吐を催すこともあろう。
唾液には、分析を妨げる大きな分子や他の成分
が含まれていることがある。例えば、唾液中の多
くのホルモンや薬物は、血液中の「自由」成分す
なわち蛋白質とは結合しない画分を反映する。こ
の画分は、血液中の全量(「結合」しているもの
及び「自由」状態にあるものを含む全量)に対し
て僅かな割合を構成するに過ぎないであろう。し
かしながら、歯肉又は頬の小さな破傷から、蛋白
質と結合した物質を含む血液が口腔内に入り、分
析すべき物質の全濃度を大きく増大させることが
ある。従つて、何らかの「結合」物質が存在する
と、測定される全物質中の大きな量を形成し、
「自由」成分であるとの誤つた判断を招くことに
もなる。このため、結合蛋白質のような大きな分
子を排除することが望まれる。別の例として、或
る種の酵素蛋白質が、唾液成分を代謝産物に物質
交代変化させるものがある。従つて、酵素により
分解される物質を正確に測定するには、酵素を残
余の液体から迅速かつ完全に分離することが必要
である。
が含まれていることがある。例えば、唾液中の多
くのホルモンや薬物は、血液中の「自由」成分す
なわち蛋白質とは結合しない画分を反映する。こ
の画分は、血液中の全量(「結合」しているもの
及び「自由」状態にあるものを含む全量)に対し
て僅かな割合を構成するに過ぎないであろう。し
かしながら、歯肉又は頬の小さな破傷から、蛋白
質と結合した物質を含む血液が口腔内に入り、分
析すべき物質の全濃度を大きく増大させることが
ある。従つて、何らかの「結合」物質が存在する
と、測定される全物質中の大きな量を形成し、
「自由」成分であるとの誤つた判断を招くことに
もなる。このため、結合蛋白質のような大きな分
子を排除することが望まれる。別の例として、或
る種の酵素蛋白質が、唾液成分を代謝産物に物質
交代変化させるものがある。従つて、酵素により
分解される物質を正確に測定するには、酵素を残
余の液体から迅速かつ完全に分離することが必要
である。
従つて本発明によれば、患者の口腔内に置いて
口腔液サンプルの採取及び濾過を行うことができ
る口腔液採取用品が提供される。本発明による口
腔液採取用品は、閉鎖チヤンバを形成する半透膜
を有している。この半透膜は微孔を有しており、
該微孔は、所望の口腔液分子を通すことができる
サイズをもちかつ口腔液サンプルから好ましくな
い大きな粒子又は分子を保持するフイルタとして
機能する。半透膜の閉鎖チヤンバ内には、浸透性
物質からなる手段(浸透性物質手段)が配置され
ている。この浸透性物質手段は、半透膜を透過す
る口腔液に溶解することができ、これにより浸透
圧が創出されて、口腔液を患者の口腔から半透膜
のチヤンバ内に吸引できるようになつている。従
つて、半透膜は、口腔液の少なくとも一部を閉鎖
チヤンバ内に保留することができる。
口腔液サンプルの採取及び濾過を行うことができ
る口腔液採取用品が提供される。本発明による口
腔液採取用品は、閉鎖チヤンバを形成する半透膜
を有している。この半透膜は微孔を有しており、
該微孔は、所望の口腔液分子を通すことができる
サイズをもちかつ口腔液サンプルから好ましくな
い大きな粒子又は分子を保持するフイルタとして
機能する。半透膜の閉鎖チヤンバ内には、浸透性
物質からなる手段(浸透性物質手段)が配置され
ている。この浸透性物質手段は、半透膜を透過す
る口腔液に溶解することができ、これにより浸透
圧が創出されて、口腔液を患者の口腔から半透膜
のチヤンバ内に吸引できるようになつている。従
つて、半透膜は、口腔液の少なくとも一部を閉鎖
チヤンバ内に保留することができる。
本発明の目的は、患者から口腔液のサンプルを
採取する場合に、殆ど違和感がない口腔液採取用
品を提供することにある。
採取する場合に、殆ど違和感がない口腔液採取用
品を提供することにある。
本発明の他の目的は、口腔液サンプルを口腔液
採取用品のチヤンバ内に吸引するのに浸透圧を利
用している口腔液採取用品を提供することにあ
る。
採取用品のチヤンバ内に吸引するのに浸透圧を利
用している口腔液採取用品を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、口腔液をサンプリングで
きるだけでなく、口腔液から粒状物質を濾過する
こともでき、従つて、口腔液サンプルの分析の前
に、試験室の検査技士又は他の係員が更に別の処
理をする必要がない口腔液採取用品を提供するこ
とにある。
きるだけでなく、口腔液から粒状物質を濾過する
こともでき、従つて、口腔液サンプルの分析の前
に、試験室の検査技士又は他の係員が更に別の処
理をする必要がない口腔液採取用品を提供するこ
とにある。
本発明の他の目的は、分析すべき口腔液サンプ
ルを収容する閉鎖チヤンバ内に、酵素及び結合蛋
白質を含む大きな分子が入ることを排除できる口
腔液採取用品を提供することにある。
ルを収容する閉鎖チヤンバ内に、酵素及び結合蛋
白質を含む大きな分子が入ることを排除できる口
腔液採取用品を提供することにある。
本発明の他の特徴は、添付図面を参照して述べ
る本発明の実施例についての以下の詳細な説明に
より明らかになるであろう。
る本発明の実施例についての以下の詳細な説明に
より明らかになるであろう。
第1図には、本発明による口腔液採取用品の全
体が、番号10で示されている。口腔液採取用品
10は、患者の口の中に具合良く収めることがで
きるように、楕円形(卵形)の小さなデイスク又
は枕形に形成するのが好ましい。第2図により詳
しく示すように、口腔液採取用品10は閉鎖チヤ
ンバ14を形成する半透膜12を有している。ま
た、口腔液採取用品10には浸透性物質手段16
が設けられており、該浸透性物質手段16は半透
膜12により全体が包まれている。
体が、番号10で示されている。口腔液採取用品
10は、患者の口の中に具合良く収めることがで
きるように、楕円形(卵形)の小さなデイスク又
は枕形に形成するのが好ましい。第2図により詳
しく示すように、口腔液採取用品10は閉鎖チヤ
ンバ14を形成する半透膜12を有している。ま
た、口腔液採取用品10には浸透性物質手段16
が設けられており、該浸透性物質手段16は半透
膜12により全体が包まれている。
本発明の口腔液採取用品10は、個々の患者の
口腔内にその全体を入れ、口腔液/唾液サンプル
の採取及び濾過を行うことができるようになつて
いる。半透膜12は複数の微孔を備えた物質で作
られており、微孔は、唾液を通すことができる適
当なサイズを有しておりかつサンプルから結合蛋
白質のような好ましくない粒状物質又は大きな分
子を濾過除去するフイルタとして作用する。
口腔内にその全体を入れ、口腔液/唾液サンプル
の採取及び濾過を行うことができるようになつて
いる。半透膜12は複数の微孔を備えた物質で作
られており、微孔は、唾液を通すことができる適
当なサイズを有しておりかつサンプルから結合蛋
白質のような好ましくない粒状物質又は大きな分
子を濾過除去するフイルタとして作用する。
浸透性物質手段16は閉鎖チヤンバ14内に配
置されており、かつ、唾液に溶解して閉鎖チヤン
バ14内に浸透圧を発生し、これにより唾液を患
者の口腔から閉鎖チヤンバ14内に吸引できるよ
うになつている。その後、半透膜12が唾液の少
なくとも一部を閉鎖チヤンバ14内に保留し、後
で検査技士が分析のために取り出すことができる
ようになつている。
置されており、かつ、唾液に溶解して閉鎖チヤン
バ14内に浸透圧を発生し、これにより唾液を患
者の口腔から閉鎖チヤンバ14内に吸引できるよ
うになつている。その後、半透膜12が唾液の少
なくとも一部を閉鎖チヤンバ14内に保留し、後
で検査技士が分析のために取り出すことができる
ようになつている。
本発明の好ましい実施例においては、浸透性物
質手段16は、唾液に溶けかついかなる特別な分
析を行う場合でも唾液サンプルの分析を妨げない
結晶質材料又は非晶質(アモルフアス)材料で構
成されている。別の構成として、浸透性物質手段
16を、水に溶ける結晶質材料又は非晶質材料又
は分析の妨げにならない他の溶質の高モル濃度溶
液で構成することができる。本発明の口腔液採取
用品は患者の口腔内で使用するものであるから、
上記材料が無毒性のものであることは勿論である
が、できるならば口に合いかつ患者の唾液分泌を
促進する好ましい味のする材料で構成するのがよ
い。浸透性物質手段16の材料として、生化学的
に不活性で、水特に唾液に容易に溶ける低分子量
の炭水化物を使用することもできる。本発明の好
ましい実施例においては、結晶質材料としてグル
コース、フルクトース又はスクロースを使用した
が、上記のような好ましい特徴をもつ他の材料を
使用することもできる。別の実施例として、水分
子を吸収して浸透圧を発生する無毒性のポリマー
材料を使用することができる。また、選択される
浸透性物質は、最終サンプルについて行われる分
析と相溶性(コンパチビリテイ)のあるものでな
くてはならない。これは、採取される最終サンプ
ルには通常幾分かの浸透性物質16が含有されて
いるため、選択される浸透性物質が、最終サンプ
ルについて行われるあらゆる試験を妨げないよう
にするためである。
質手段16は、唾液に溶けかついかなる特別な分
析を行う場合でも唾液サンプルの分析を妨げない
結晶質材料又は非晶質(アモルフアス)材料で構
成されている。別の構成として、浸透性物質手段
16を、水に溶ける結晶質材料又は非晶質材料又
は分析の妨げにならない他の溶質の高モル濃度溶
液で構成することができる。本発明の口腔液採取
用品は患者の口腔内で使用するものであるから、
上記材料が無毒性のものであることは勿論である
が、できるならば口に合いかつ患者の唾液分泌を
促進する好ましい味のする材料で構成するのがよ
い。浸透性物質手段16の材料として、生化学的
に不活性で、水特に唾液に容易に溶ける低分子量
の炭水化物を使用することもできる。本発明の好
ましい実施例においては、結晶質材料としてグル
コース、フルクトース又はスクロースを使用した
が、上記のような好ましい特徴をもつ他の材料を
使用することもできる。別の実施例として、水分
子を吸収して浸透圧を発生する無毒性のポリマー
材料を使用することができる。また、選択される
浸透性物質は、最終サンプルについて行われる分
析と相溶性(コンパチビリテイ)のあるものでな
くてはならない。これは、採取される最終サンプ
ルには通常幾分かの浸透性物質16が含有されて
いるため、選択される浸透性物質が、最終サンプ
ルについて行われるあらゆる試験を妨げないよう
にするためである。
使用される浸透性物質16が何であろうとも、
当該浸透性物質16は唾液に溶けるものすなわち
水分子を吸収するものでなければならず、これに
より、半透膜12を通つた唾液が浸透性材料16
を溶解して(すなわち浸透性材料16により吸収
されて)、唾液と半透膜12内の浸透性材料16
との高モル濃度溶液を形成するようにする。これ
により浸透圧系が創出され、半透膜12の内部の
浸透圧と半透膜12の外部の唾液に作用する浸透
圧との差により、唾液サンプルをチヤンバ14内
に吸引する浸透性ポンプが形成されるため、半透
膜12の外部すなわち口腔からの唾液が半透膜1
2を通つてチヤンバ14内に吸引される。本発明
の或る実施例においては、チヤンバ14内の溶液
が唾液と交換されて患者の口内に出るようになつ
ている。しかしながら、唾液が「ポンプ」作用に
よりチヤンバ14内に吸引される限り、かような
交換を行う必要はない。
当該浸透性物質16は唾液に溶けるものすなわち
水分子を吸収するものでなければならず、これに
より、半透膜12を通つた唾液が浸透性材料16
を溶解して(すなわち浸透性材料16により吸収
されて)、唾液と半透膜12内の浸透性材料16
との高モル濃度溶液を形成するようにする。これ
により浸透圧系が創出され、半透膜12の内部の
浸透圧と半透膜12の外部の唾液に作用する浸透
圧との差により、唾液サンプルをチヤンバ14内
に吸引する浸透性ポンプが形成されるため、半透
膜12の外部すなわち口腔からの唾液が半透膜1
2を通つてチヤンバ14内に吸引される。本発明
の或る実施例においては、チヤンバ14内の溶液
が唾液と交換されて患者の口内に出るようになつ
ている。しかしながら、唾液が「ポンプ」作用に
よりチヤンバ14内に吸引される限り、かような
交換を行う必要はない。
半透膜12は、種々の半透膜材料の中の任意の
ものを使用することができ、好ましくはセルロー
スフイルム材料を使用する。微孔18のサイズ
は、好ましい唾液分子が微孔を通つてチヤンバ1
4内に入ることは許すが、好ましくない物質は選
択的に濾過除去でき、かつ、浸透性材料16を含
有する内部溶液の、チヤンバ14内から患者の口
内への自由交換が可能なサイズであれば任意のサ
イズにすることができる。従つて、微孔18のサ
イズは、排除すべき大きな分子についての適用例
に従つて調節し選定することができる。本発明の
好ましい実施例においては、半透膜12は、14.3
mmの半径と40mmの長さとをもつ両端がシールされ
たチユーブであり、CUPROPHANの透析用チユ
ーブ材料を使用した(“CUPROPHAN”は、西
ドイツ国のEnka、A.G.of Wupptertal社の登録
商標である)。このチユーブ材料は、その両端部
を糸で縛ることによりシールされており、半透膜
12は卵形すなわち枕形の一体ユニツトとして形
成されている。閉鎖チヤンバ14内には、約1〜
2gのスクロースを入れておくのが好ましい。
ものを使用することができ、好ましくはセルロー
スフイルム材料を使用する。微孔18のサイズ
は、好ましい唾液分子が微孔を通つてチヤンバ1
4内に入ることは許すが、好ましくない物質は選
択的に濾過除去でき、かつ、浸透性材料16を含
有する内部溶液の、チヤンバ14内から患者の口
内への自由交換が可能なサイズであれば任意のサ
イズにすることができる。従つて、微孔18のサ
イズは、排除すべき大きな分子についての適用例
に従つて調節し選定することができる。本発明の
好ましい実施例においては、半透膜12は、14.3
mmの半径と40mmの長さとをもつ両端がシールされ
たチユーブであり、CUPROPHANの透析用チユ
ーブ材料を使用した(“CUPROPHAN”は、西
ドイツ国のEnka、A.G.of Wupptertal社の登録
商標である)。このチユーブ材料は、その両端部
を糸で縛ることによりシールされており、半透膜
12は卵形すなわち枕形の一体ユニツトとして形
成されている。閉鎖チヤンバ14内には、約1〜
2gのスクロースを入れておくのが好ましい。
第4図は、上記実施例の口腔液採取用品10に
より所定時間内に採取された唾液の量を示すもの
であり、採取されたサンプルの量を縦座標に、サ
ンプリングに要した時間(分)を横座標に示して
ある。この実施例では、第4図に示すように、4
mlのきれいな唾液サンプルを採取するのに通常約
5分を要する。従つて本発明によれば、比較的純
粋で直ちに分析することができる充分な量のサン
プルを、適度の時間内に採取することができる。
より所定時間内に採取された唾液の量を示すもの
であり、採取されたサンプルの量を縦座標に、サ
ンプリングに要した時間(分)を横座標に示して
ある。この実施例では、第4図に示すように、4
mlのきれいな唾液サンプルを採取するのに通常約
5分を要する。従つて本発明によれば、比較的純
粋で直ちに分析することができる充分な量のサン
プルを、適度の時間内に採取することができる。
本発明により採取されたサンプルは、注射器に
付けられた針を用いる方法又は他の方法により容
易に取り出すことができる。かくして、サンプル
は、所望の試験を行うための適当な分析装置に移
送することができる。
付けられた針を用いる方法又は他の方法により容
易に取り出すことができる。かくして、サンプル
は、所望の試験を行うための適当な分析装置に移
送することができる。
所望ならば、半透膜12を外側保護膜20で包
囲することができる。外側保護膜20は、肉眼で
見ることができる小孔22を備えており、半透膜
12の周囲で該半透膜12を完全に包囲するよう
に配置されている。外側保護膜20は、全体とし
て柔軟で、味が悪く、無毒性の任意の材料で作る
ことができる。好ましくは、本発明の口腔液採取
用品10を患者が噛むこと及び患者の口に入れて
使用することに伴う同様な危険性により内膜(す
なわち半透膜)12が損傷を受けないように保護
できる充分な機械的強度を有しているシリコン材
料又は他の材料で外側保護膜20を形成する。
囲することができる。外側保護膜20は、肉眼で
見ることができる小孔22を備えており、半透膜
12の周囲で該半透膜12を完全に包囲するよう
に配置されている。外側保護膜20は、全体とし
て柔軟で、味が悪く、無毒性の任意の材料で作る
ことができる。好ましくは、本発明の口腔液採取
用品10を患者が噛むこと及び患者の口に入れて
使用することに伴う同様な危険性により内膜(す
なわち半透膜)12が損傷を受けないように保護
できる充分な機械的強度を有しているシリコン材
料又は他の材料で外側保護膜20を形成する。
従つて外側保護膜20は、肉眼で見ることがで
きる小孔22を唾液が容易に通り得るように形成
できる多くの材料で作ることができる。また、本
発明の口腔液採取用品10は、外側保護膜20を
設けなくても使用でき、その場合には、患者の口
内で起こり得るあらゆる状況耐えることができる
充分な機械的強度をもつ材料で内膜すなわち半透
膜12を形成する。
きる小孔22を唾液が容易に通り得るように形成
できる多くの材料で作ることができる。また、本
発明の口腔液採取用品10は、外側保護膜20を
設けなくても使用でき、その場合には、患者の口
内で起こり得るあらゆる状況耐えることができる
充分な機械的強度をもつ材料で内膜すなわち半透
膜12を形成する。
浸透性物質16には、味覚刺激剤として、或る
量のくえん酸又はアスコルビン酸を添加しておく
ことができる。この量は、チヤンバ14内に使用
されるグルコース材料の約1〜2重量%にするこ
とができる。味覚刺激剤を添加することにより
個々の患者の唾液分泌量を増大できるであろう
が、チヤンバ14内に採取される唾液の体積は増
大しない。チヤンバ14内に採取される唾液の体
積は、全体として、チヤンバ14内に生じる浸透
圧に基づいて決まるものだからである。
量のくえん酸又はアスコルビン酸を添加しておく
ことができる。この量は、チヤンバ14内に使用
されるグルコース材料の約1〜2重量%にするこ
とができる。味覚刺激剤を添加することにより
個々の患者の唾液分泌量を増大できるであろう
が、チヤンバ14内に採取される唾液の体積は増
大しない。チヤンバ14内に採取される唾液の体
積は、全体として、チヤンバ14内に生じる浸透
圧に基づいて決まるものだからである。
本発明の口腔液採取用品10の形状は、個々の
患者の頬内に容易に収められるように、第1図に
示すような卵形すなわち枕形に形成するのが好ま
しい。しかしながら、この形状は、口腔液採取用
品10が使用される特定の適用例に応じて、種々
の形状に変えることができる。従つて、本発明に
よれば、殺菌が容易でありかつ患者の口腔内に具
合良く収められるように成形できるため、患者
は、彼らの口内から口腔液のサンプリングを行つ
ている最中でも、通常通り話をしたり振る舞つた
りすることができる。また、グルコース、フルク
トース又はスクロースのような材料を使用して
も、ステロイドホルモン又は2つの例としての薬
物の分析(アツセイ)を妨げることがない。
患者の頬内に容易に収められるように、第1図に
示すような卵形すなわち枕形に形成するのが好ま
しい。しかしながら、この形状は、口腔液採取用
品10が使用される特定の適用例に応じて、種々
の形状に変えることができる。従つて、本発明に
よれば、殺菌が容易でありかつ患者の口腔内に具
合良く収められるように成形できるため、患者
は、彼らの口内から口腔液のサンプリングを行つ
ている最中でも、通常通り話をしたり振る舞つた
りすることができる。また、グルコース、フルク
トース又はスクロースのような材料を使用して
も、ステロイドホルモン又は2つの例としての薬
物の分析(アツセイ)を妨げることがない。
更に、本発明の口腔液採取用品10によれば、
唾液サンプルがその採取時に濾過されるため、口
腔の鱗屑や結合蛋白質を含む好ましくない物質
が、チヤンバ14に入る前にサンプルから濾過除
去される。
唾液サンプルがその採取時に濾過されるため、口
腔の鱗屑や結合蛋白質を含む好ましくない物質
が、チヤンバ14に入る前にサンプルから濾過除
去される。
第3図は、直接サンプリングした唾液サンプル
を分析して得られたテストステロンのレベル(横
座標を示す)と、本発明による口腔液採取用品1
0を用いて採取した唾液サンプルを分析して得ら
れたテストステロンのレベル(縦座標に示す)と
の間の相関関係を示すグラフであり、本発明の口
腔液採取用品を用いて採取したサンプルから得た
結果には、90%の信頼区間があることを示してい
る。従つて第3図に示すように、本発明の口腔液
採取用品10により採取した口腔液中のトクトク
トロノモルキユロモント(toctoctorono
morcuromonto)の結果は、現在一般に使用され
ている方法により得られた結果と比較しても、非
常に正確であるといえる。
を分析して得られたテストステロンのレベル(横
座標を示す)と、本発明による口腔液採取用品1
0を用いて採取した唾液サンプルを分析して得ら
れたテストステロンのレベル(縦座標に示す)と
の間の相関関係を示すグラフであり、本発明の口
腔液採取用品を用いて採取したサンプルから得た
結果には、90%の信頼区間があることを示してい
る。従つて第3図に示すように、本発明の口腔液
採取用品10により採取した口腔液中のトクトク
トロノモルキユロモント(toctoctorono
morcuromonto)の結果は、現在一般に使用され
ている方法により得られた結果と比較しても、非
常に正確であるといえる。
以上、本発明について例示的に説明したが、本
願に使用する用語は説明的なものであつて、限定
的なものではない。本願の教示を考慮すれば、本
発明について種々の改変を行い得るであろう。従
つて、本発明は、以上説明した特定の実施例の範
囲内ではなく、特許請求の範囲内において実施で
きるものと理解すべきである。
願に使用する用語は説明的なものであつて、限定
的なものではない。本願の教示を考慮すれば、本
発明について種々の改変を行い得るであろう。従
つて、本発明は、以上説明した特定の実施例の範
囲内ではなく、特許請求の範囲内において実施で
きるものと理解すべきである。
第1図は、本発明の口腔液採取用品を示す斜視
図である。第2図は、第1図の2−2線に沿う断
面図である。第3図は、直接サンプリングした唾
液サンプルを分析して得られたテストステロンの
レベルと、本発明の口腔液採取用品により採取し
た唾液サンプルを分析して得られたテストステロ
ンのレベルとの関係を示すグラフである。第4図
は、本発明の口腔液採取用品による所定時間内の
採取量を示すグラフである。 10……口腔液採取用品、12……半透膜、1
4……閉鎖チヤンバ、16……浸透性物質手段、
18……微孔、20……外側保護膜、22……小
孔。
図である。第2図は、第1図の2−2線に沿う断
面図である。第3図は、直接サンプリングした唾
液サンプルを分析して得られたテストステロンの
レベルと、本発明の口腔液採取用品により採取し
た唾液サンプルを分析して得られたテストステロ
ンのレベルとの関係を示すグラフである。第4図
は、本発明の口腔液採取用品による所定時間内の
採取量を示すグラフである。 10……口腔液採取用品、12……半透膜、1
4……閉鎖チヤンバ、16……浸透性物質手段、
18……微孔、20……外側保護膜、22……小
孔。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 個人の口腔内に全体を入れて唾液サンプルの
採取及び濾過を行う口腔液採取用品において、閉
鎖チヤンバを形成する半透膜容器を有しており、
該半透膜容器は好ましい口腔液分子を通すことが
できるサイズの微孔を備えており、該微孔は、よ
り大きな好ましくない粒子又は分子物質を濾過除
去するフイルタとして作用し、前記閉鎖チヤンバ
内には浸透性物質手段が配置されており、該浸透
性物質手段は、前記閉鎖チヤンバ内に浸透圧系を
創出し、前記口腔から前記半透膜容器を通して該
半透膜容器の前記閉鎖チヤンバ内に口腔液を吸引
して、該口腔液の少なくとも一部を前記閉鎖チヤ
ンバ内に保留するように構成されていることを特
徴とする口腔液採取用品。 2 前記浸透性物質手段が、唾液に溶けかつ前記
唾液サンプルの分析を妨げない結晶質材料からな
ることを特徴とする請求項1に記載の口腔液採取
用品。 3 前記浸透性物質手段が、水を吸収しかつ前記
唾液サンプルの分析を妨げない非晶質材料からな
ることを特徴とする請求項1に記載の口腔液採取
用品。 4 前記浸透性物質手段が、水に溶けた前記結晶
質材料の高モル濃度溶液からなることを特徴とす
る請求項1に記載の口腔液採取用品。 5 前記浸透性物質手段が、水に溶けた前記非晶
質材料の高モル濃度溶液からなることを特徴とす
る請求項1に記載の口腔液採取用品。 6 前記浸透性物質手段が、低分子量の炭水化物
であることを特徴とする請求項1に記載の口腔液
採取用品。 7 前記浸透性物質手段が、グルコース、フルク
トース及びスクロースからなる群から選択された
ものであることを特徴とする請求項1に記載の口
腔液採取用品。 8 前記浸透性物質手段が、水に溶ける無毒性の
ポリマーからなることを特徴とする請求項1に記
載の口腔液採取用品。 9 前記浸透性物質が、水を吸収できる無毒性材
料からなることを特徴とする請求項1に記載の口
腔液採取用品。 10 前記微孔が、約25000ダルトン以上のサイ
ズの粒子を濾過除去できるサイズであることを特
徴とする請求項1に記載の口腔液採取用品。 11 前記微孔が、前記閉鎖チヤンバ内に浸透圧
を創出することができるサイズであることを特徴
とする請求項1に記載の口腔液採取用品。 12 前記半透膜を保護するための外側保護膜を
更に有しており、該外側保護膜は、前記半透膜の
周囲において該半透膜を包囲するように配置され
ておりかつ前記口腔液を通すことが可能な肉眼で
見ることのできる小孔を備えていることを特徴と
する請求項1に記載の口腔液採取用品。 13 前記外側保護膜が無毒性材料で作られてい
ることを特徴とする請求項10に記載の口腔液採
取用品。 14 個人の口腔から唾液サンプルの採取及び濾
過を行なうことができる口腔液採取用品であつ
て、唾液が前記口腔液採取用品から取り出される
まで、前記唾液サンプルの少なくとも一部を保留
しておくことができる口腔液採取用品において、 肉眼で見ることができる小孔を備えておりかつ
第1閉鎖チヤンバを形成している外膜と、 第2閉鎖チヤンバを形成する半透膜の内膜とを
有しており、該内膜が前記第1閉鎖チヤンバ内に
配置されており、更に前記内膜が、唾液分子を通
すことができかつ大きな分子又は好ましくない粒
状物質を濾過除去することができる濾過機能をも
つ微孔を備えており、 前記内膜により包囲された浸透性物質手段を更
に有しており、 前記口腔液採取用品は個人の口腔内に配置する
ことができ、前記浸透性物質手段が唾液と混合し
て前記内膜内に浸透圧を創出することにより唾液
を前記内膜内に吸引し、前記内膜が前記唾液サン
プルの少なくとも一部を保留できることを特徴と
する口腔液採取用品。 15 前記浸透性物質手段が、更に、グルコー
ス、フルクトース又はスクロースを備えているこ
とを特徴とする請求項14に記載の口腔液採取用
品。 16 前記浸透性物質手段が、比較的低分子量の
結晶質炭水化物であることを特徴とする請求項1
4に記載の口腔液採取用品。 17 前記浸透性物質手段が、水に溶ける無毒性
のポリマーからなることを特徴とする請求項14
に記載の口腔液採取用品。 18 前記浸透性物質が、水を吸収できる無毒性
材料からなることを特徴とする請求項14に記載
の口腔液採取用品。 19 前記微孔が、前記第2閉鎖チヤンバ内に浸
透圧を創出することができるサイズであることを
特徴とする請求項14に記載の口腔液採取用品。 20 前記唾液サンプルの分析を妨げない溶媒中
に溶けている高モル濃度の前記浸透性結晶質手段
を含有する溶液を更に有しており、該溶液が前記
第2閉鎖チヤンバにより閉じ込められていること
を特徴とする請求項14に記載の口腔液採取用
品。 21 前記浸透性物質手段が非晶質材料であるこ
とを特徴とする請求項14に記載の口腔液採取用
品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1084629A JPH02268739A (ja) | 1989-04-03 | 1989-04-03 | 口腔液採取用品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1084629A JPH02268739A (ja) | 1989-04-03 | 1989-04-03 | 口腔液採取用品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02268739A JPH02268739A (ja) | 1990-11-02 |
JPH0354578B2 true JPH0354578B2 (ja) | 1991-08-20 |
Family
ID=13835977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1084629A Granted JPH02268739A (ja) | 1989-04-03 | 1989-04-03 | 口腔液採取用品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02268739A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT500882A3 (de) * | 2004-10-06 | 2009-12-15 | Greiner Bio One Gmbh | In-vitro diagnostikum zur speichelvolumsbestimmung |
-
1989
- 1989-04-03 JP JP1084629A patent/JPH02268739A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02268739A (ja) | 1990-11-02 |
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