JPH0353382Y2 - - Google Patents

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JPH0353382Y2
JPH0353382Y2 JP1984133041U JP13304184U JPH0353382Y2 JP H0353382 Y2 JPH0353382 Y2 JP H0353382Y2 JP 1984133041 U JP1984133041 U JP 1984133041U JP 13304184 U JP13304184 U JP 13304184U JP H0353382 Y2 JPH0353382 Y2 JP H0353382Y2
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JP
Japan
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water
absorbing
tape
swelling tape
mercaptobenzimidazole
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  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (考案の技術分野及び目的) 本考案は防水通信ケーブルの吸水膨潤テープに
関するものであり、高い吸水能力を有すると共に
ケーブル線の芯線に錆を生じさせない吸水膨潤テ
ープの提供を目的とする。
(実施例) 以下本考案の防水通信ケーブルの吸水膨潤テー
プ(以下本考案の吸水膨潤テープという)を図面
に示す実施例に従つて説明する。
第1図は防水通信ケーブルの一例を示し、該防
水通信ケーブルAはケーブル線1群を中心部に有
する。
各々のケーブル線1は銅の芯線をプラスチツク
の被覆3により包んだものである。
ケーブル線1群は押え巻きテープ4により巻か
れて束にされる。
該押え巻きテープ4の外周には本考案の吸水膨
潤テープ6が巻かれている。
更に該吸水膨潤テープ6の外周にはこれを被覆
してチユーブ状のプラスチツクシース8が設けら
れる。
以上で明らかな様に本考案の吸水膨潤テープ6
はケーブル線1とプラスチツクシース8の間に介
装されることになる。
すなわち吸水膨潤テープ6は破損、劣化等に起
因してプラスチツクシース8を通過し浸透して来
る水を吸収し膨潤してその浸水箇所のみに水を止
め周辺に走水することを防止するものである。
該吸水膨潤テープ6はイオン性基を有するポリ
アクリル酸若しくはその変成物又はそれらの混合
物の吸水性樹脂に2−メルカプトベンズイミダゾ
ールを防錆剤として添加した混和物を均一分散さ
せてテープ状にしたものである。
すなわちイオン性基を有するポリアクリル酸と
は例えばポリアクリル酸ナトリウム塩、ポリアク
リル酸カリウム塩、ポリアクリル酸カルシウム塩
等である。
次にポリアクリル酸の変成物とは例えば次のも
のがある: (1) ポリアクリル酸とデンプン等とのグラフト結
合体 (2) ポリアクリル酸とメタクリル酸、マレイン酸
等との共重合体 (3) ポリアクリル酸と酢酸ビニル等とのブロツク
共重合体 なお、上記の吸水性樹脂は水と接するとゲル化
し、ゲル内は非常にイオン濃度の高い状態となる
ため、ゲルと外部溶液とのイオン濃度の差によつ
て浸透圧作用が生じ、外部の水を吸水するものと
推定される。
本考案に使用する2−メルカプトベンズイミダ
ゾールは、水に不溶で、ナフタリンなどと同様に
常温において昇華性を有するので、粉粒状などの
固体状態で吸水性樹脂と混合し、テープに分散保
持させれば、ケーブル内で昇華して銅線と作用
し、防錆効果を発揮する。
2−メルカプトベンズイミダゾールの防錆機構
は完全には解明されていないが、銅線の表面に昇
華した2−メルカプトベンズイミダゾールが作用
して、メルカプトベンズイミダゾール銅塩の被膜
を形成し、銅と酸素との結合を遮断して防錆を行
なうものと推定される。この被膜形成は、下記の
化学反応で進むと考えられている。
Cu+1/202+2C6H4(NH)NC・SH →[C6H4(NH)NC・S]2Cu+H2O 本考案において、とくに防錆剤として2−メル
カプトベンズイミダゾールが使用される理由は、
上記のような2−メルカプトベンズイミダゾール
が水に不溶でイオン化しないため、吸水性樹脂の
イオン濃度の差に起因する浸透圧作用による吸水
機能を阻害しないからであり、また、2−メルカ
プトベンズイミダゾールの融点が304℃と高く、
テープの形成時やケーブルの製造時に熱が加わつ
ても、分解したり、急激な昇華を起こしたりする
ことなく、ケーブル内に封入することができるか
らである。
次に2−メルカプトベンズイミダゾールの添加
量であるが、これは少ないと防錆効果が得られず
多ければ相対的に吸水性樹脂の量が少なくなつて
吸水能が低下してしまうことになる、この結果吸
水性樹脂に対する重量比率で0.01〜20%、望まし
くは2〜5%である。
次に2−メルカプトベンズイミダゾールと他の
防錆剤の吸水能を比較した一例を次に示す。
すなわちポリアクリル酸ソーダ1g当りの吸水
能として比較する。
下記の()内は防錆剤を使用しないブランクの吸
水能に対する割合を%で示したものでありブラン
クの吸水能は691g/gである。
(1) ノプコチエツクスRD(サンノプコ(株)製) イオン性 乳化性防錆剤(アミン系界面活性剤) 吸水能:454g/g(65.7%) (2) ベルゾン#260(大和化成(株)製) イオン性 気化性防錆剤(ジシクロヘキシルアンモニウ
ムナイトライト) 吸水能:310g/g(44.9%) (3) サンヒビターNo.3(三洋化成(株)製) イオン性 水溶性防錆剤(アミン系界面活性剤) 吸水能:321g/g(46.5%) (4) スミライザーMB(住友化学(株)製) 2−メルカプトベンズイミダゾール 吸水能:661g/g(95.7%) 第2図は本考案の吸水膨潤テープ6の一例を示
し、該吸水膨潤テープ6は繊維体(例えば不織
布)に前述の混和物を液状にして含浸させた吸水
層10のみからなるテープである。
第3図は本考案の他の吸水膨潤テープ6を示
し、該吸水膨潤テープ6は不織布、フイルム等か
らなる裏材層11の表面に前述の混和物をコーテ
イングした吸水層10を有する。
第4図は本考案の他の吸水膨潤テープ6を示
し、該吸水膨潤テープ6はテイツシユ、不織布等
からなる裏材層11とテイツシユ、不織布等から
なる表皮層12の間に前述の混和物とフラツフパ
ルプを均一に混合分散させた吸水層10を有す
る。
次に第1図に示した防水通信ケーブルAは一例
であり他の構造のものもあるが、図示のものにつ
いて例えばケーブル線1群の間隙に本考案の吸水
膨潤テープ6を構成する前述の混和物の粉末を充
填すればケーブル線1群の保護としてより効果的
である。
(考案の効果) 本考案の防水通信ケーブルの吸水膨潤テープの
実施例は以上の通りでありその効果を次に列記す
る。
(1) 本考案の吸水膨潤テープは実用新案登録請求
の範囲に記載した構成であり、特に2−メルカ
プトベンズイミダゾールが防錆剤として添加さ
れているためケーブル線の芯線に錆を生じさせ
ない。
(2) 本考案の吸水膨潤テープは同上の構成であ
り、特に2−メルカプトベンズイミダゾールが
添加されているためこれにより吸水性樹脂はそ
の高い吸水能力が害されることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の吸水膨潤テープが用いられる
防水通信ケーブルの一例を示す斜視図、第2図は
同上吸水膨潤テープの斜視図、第3図は同上他の
吸水膨潤テープの側面図、第4図は同上他の吸水
膨潤テープの側面図。 1……ケーブル線、2……芯線、3……被覆、
4……押え巻きテープ、6……吸水膨潤テープ、
8……プラスチツクシース、10……吸水層、1
1……裏材層、12……表皮層、A……防水通信
ケーブル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. イオン性基を有するポリアクリル酸若しくはそ
    の変成物又はそれらの混合物の吸水性樹脂に2−
    メルカプトベンズイミダゾールを前記吸水性樹脂
    に対する重量比率0.01乃至20%添加した混和物を
    均一分散させてなる防水通信ケーブルの吸水膨潤
    テープ。
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JP2016060932A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 株式会社日本触媒 ポリカルボン酸水溶液用の金属腐食抑制剤、金属腐食抑制剤水溶液組成物、および、ポリカルボン酸水溶液の金属腐食抑制方法

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