JPH0351672Y2 - - Google Patents
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- JPH0351672Y2 JPH0351672Y2 JP1809086U JP1809086U JPH0351672Y2 JP H0351672 Y2 JPH0351672 Y2 JP H0351672Y2 JP 1809086 U JP1809086 U JP 1809086U JP 1809086 U JP1809086 U JP 1809086U JP H0351672 Y2 JPH0351672 Y2 JP H0351672Y2
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- cathode rod
- heat exchange
- chamber
- cooling water
- exchange chamber
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Links
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Landscapes
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、硫酸・燐酸などの酸性液の冷却器
に関するものである。
に関するものである。
(従来の技術)
第2図は周知の酸冷却器を示すもので、これは
内部に熱交換室1を構成するシエル2を陽極側に
接続するとともに、上記熱交換室1内に陰極棒3
を深く挿入し、熱交換室内に酸性液を供給してこ
れを冷水により冷却するいわゆる陽極防食法を利
用したものである。上記熱交換室1内には固定管
板4で支持された多本数のチユーブ5が挿通さ
れ、しかもシエル2の適当な部所に酸供給管6お
よび酸排出管7が持続されている。また熱交換室
1の一方には隔板8で仕切られた冷却水供給室9
および冷却水排出室10が構成され、他方には連
通室11を構成している。したがつて冷却水供給
管12により供給された冷却水は、上記冷却水供
給室9からこれに開口する何本かのチユーブ5を
介して連通室11に流通し、更に何本かのチユー
ブ5を介して冷却水排出室10に流れ、冷却水排
出管13を通して排出されるのであつて、この間
熱交換室1内に供給された酸は上記冷却水と熱交
換し冷却される。なおこの時シエル2を陰極棒3
間に電流を流すと、シエル2の内周面に酸化被膜
が形成され、酸による腐食が防止されるのであ
る。
内部に熱交換室1を構成するシエル2を陽極側に
接続するとともに、上記熱交換室1内に陰極棒3
を深く挿入し、熱交換室内に酸性液を供給してこ
れを冷水により冷却するいわゆる陽極防食法を利
用したものである。上記熱交換室1内には固定管
板4で支持された多本数のチユーブ5が挿通さ
れ、しかもシエル2の適当な部所に酸供給管6お
よび酸排出管7が持続されている。また熱交換室
1の一方には隔板8で仕切られた冷却水供給室9
および冷却水排出室10が構成され、他方には連
通室11を構成している。したがつて冷却水供給
管12により供給された冷却水は、上記冷却水供
給室9からこれに開口する何本かのチユーブ5を
介して連通室11に流通し、更に何本かのチユー
ブ5を介して冷却水排出室10に流れ、冷却水排
出管13を通して排出されるのであつて、この間
熱交換室1内に供給された酸は上記冷却水と熱交
換し冷却される。なおこの時シエル2を陰極棒3
間に電流を流すと、シエル2の内周面に酸化被膜
が形成され、酸による腐食が防止されるのであ
る。
ところで上記陰極棒としては、防食の観点から
一般にハステロイC(化学成分Ni58、Mo17〜19、
Cr11〜14、Mn0.2、Sil、Fe6〜9%)からなる棒
材を適用しているが、このハステロイCは電気伝
導率が極めて低く、加えて陰極棒として長尺であ
るため電圧降下が大きいものである。したがつて
上記シエル内面に形成される酸化被膜の電位を維
持することが困難である。そこでこの欠点を排除
するために、耐食性に富むハステロイCからなる
外筒と、この外筒内に精嵌された銅、銅合金、ア
ルミニウムなどの電気伝導率の高い内筒とを組合
わせた二重管構造の陰極棒が提案された。
一般にハステロイC(化学成分Ni58、Mo17〜19、
Cr11〜14、Mn0.2、Sil、Fe6〜9%)からなる棒
材を適用しているが、このハステロイCは電気伝
導率が極めて低く、加えて陰極棒として長尺であ
るため電圧降下が大きいものである。したがつて
上記シエル内面に形成される酸化被膜の電位を維
持することが困難である。そこでこの欠点を排除
するために、耐食性に富むハステロイCからなる
外筒と、この外筒内に精嵌された銅、銅合金、ア
ルミニウムなどの電気伝導率の高い内筒とを組合
わせた二重管構造の陰極棒が提案された。
(考案が解決しようとする問題点)
上記従来の酸冷却器に使用している陰極棒にあ
つては、そのメタル温度が熱交換室内の酸性液と
同温度であるため、腐食速度がはやく寿命が短い
という問題があつた。
つては、そのメタル温度が熱交換室内の酸性液と
同温度であるため、腐食速度がはやく寿命が短い
という問題があつた。
この考案は、この問題を解決するためになされ
たもので、陰極棒自体のメタル温度を下げ長期間
の使用を可能とした酸冷却器を提供することを目
的とする。
たもので、陰極棒自体のメタル温度を下げ長期間
の使用を可能とした酸冷却器を提供することを目
的とする。
(問題点を解決するための手段)
この考案は、陽極防食法を利用した酸冷却器に
おいて、陰極棒を筒状構造とし、その中に冷却水
流通管を挿入したものである。
おいて、陰極棒を筒状構造とし、その中に冷却水
流通管を挿入したものである。
(作用)
この考案においては、筒状陰極棒内に冷却水が
供給されるので、陰極棒自体のメタル温度が低く
保たれる。
供給されるので、陰極棒自体のメタル温度が低く
保たれる。
(実施例)
第1図はこの考案の一実施例を示すもので、陰
極棒3は内筒14と、この内筒14よりやや長い
外筒15からなる二重管構造で、外筒15の両端
は栓体16,17をもつて完全に閉塞し、その中
に水室18が形成されている。なおこの水室18
にはその基端部つまり図における右端部に排水管
19を接続している。20は上記陰極棒3の栓体
17を貫通し、その先端開口を水室18の奥部に
達せしめた冷却水流通管であり、この冷却水流通
管20を通して供給される冷却水は、水室18の
奥部から逆流し排水管19を介して器外へ導かれ
るものである。
極棒3は内筒14と、この内筒14よりやや長い
外筒15からなる二重管構造で、外筒15の両端
は栓体16,17をもつて完全に閉塞し、その中
に水室18が形成されている。なおこの水室18
にはその基端部つまり図における右端部に排水管
19を接続している。20は上記陰極棒3の栓体
17を貫通し、その先端開口を水室18の奥部に
達せしめた冷却水流通管であり、この冷却水流通
管20を通して供給される冷却水は、水室18の
奥部から逆流し排水管19を介して器外へ導かれ
るものである。
(考案の効果)
この考案は以上説明したとおり、陰極棒を筒状
構造としその中に形成された水室に冷却水流通管
を挿入し、運転中常に陰極棒を冷却してメタル温
度を熱交換室内の酸性液より低く保持するように
したものであり、防食効果が大であり長期の使用
が可能となる。なお熱回収等に利用するため、酸
温度が高温化したおり、その結果陰極棒のメタル
温度が90℃以上にも達し、年間の腐食量は1.5mm
前後と著しい。しかしこの考案を実施することに
よつてメタル温度を50℃以下に維持することがで
き、その腐食量は半分以下となり、高価な材質を
使用している陰極棒の取替えによるメンテナンス
費用を大幅に節減することができる。またこの考
案は、冷却水の出入口温度を管理するか或は陰極
棒表面に熱電対を設けて直接メタル温度を管理す
ることにより、より効果的に実施することができ
る。
構造としその中に形成された水室に冷却水流通管
を挿入し、運転中常に陰極棒を冷却してメタル温
度を熱交換室内の酸性液より低く保持するように
したものであり、防食効果が大であり長期の使用
が可能となる。なお熱回収等に利用するため、酸
温度が高温化したおり、その結果陰極棒のメタル
温度が90℃以上にも達し、年間の腐食量は1.5mm
前後と著しい。しかしこの考案を実施することに
よつてメタル温度を50℃以下に維持することがで
き、その腐食量は半分以下となり、高価な材質を
使用している陰極棒の取替えによるメンテナンス
費用を大幅に節減することができる。またこの考
案は、冷却水の出入口温度を管理するか或は陰極
棒表面に熱電対を設けて直接メタル温度を管理す
ることにより、より効果的に実施することができ
る。
第1図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、
第2図は冷却器全体の構成を示す説明図である。 1は熱交換室、2はシエル、3は陰極棒、18
は水室、20は冷却水流通管。
第2図は冷却器全体の構成を示す説明図である。 1は熱交換室、2はシエル、3は陰極棒、18
は水室、20は冷却水流通管。
Claims (1)
- 熱交換室を構成するシエルを陽極側に接続し、
かつ上記熱交換室内に陰極棒を挿入し、熱交換室
に供給した酸性液を冷却する陽極防食法による酸
冷却器において、陰極棒を筒状構造とし、その中
に形成された水室に冷却水流通管を挿入したこと
を特徴とする酸冷却器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1809086U JPH0351672Y2 (ja) | 1986-02-10 | 1986-02-10 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1809086U JPH0351672Y2 (ja) | 1986-02-10 | 1986-02-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62131291U JPS62131291U (ja) | 1987-08-19 |
JPH0351672Y2 true JPH0351672Y2 (ja) | 1991-11-06 |
Family
ID=30811450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1809086U Expired JPH0351672Y2 (ja) | 1986-02-10 | 1986-02-10 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0351672Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-02-10 JP JP1809086U patent/JPH0351672Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62131291U (ja) | 1987-08-19 |
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