JPH03504022A - 防火材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 防火材 技術分野 本発明は防火材に関する。

発明の要約 本発明の第−組成物は、防火性のアンモニュウム塩、尿素又はビュウレットと硼 酸の混合物又は反応生成物からなる。

本発明の第二製造物は、可塑性組成物としての珪酸ナトリウム浸漬マットを保有 する、材質用の非粘着性シートである発明の開示 第一組成物に用いられる塩は、好ましくは第一リン安、第二リン安、アンモニュ ウムサルファメイト、硫安、及びそれらの混合物から選ばれる。第一組成物は、 例えば水溶性白粉として乾燥した状態で保存でき、あるいは、水溶液中で保存さ れることも可能であり、そのために表面活性剤が添加されることもある。本発明 の第一組成物の成分は、実際には（ポリ）リン酸尿素塩や硼酸尿素塩のような尿 素塩として存在する。

本発明の第一組成物は、通常、アンモニュウム塩、尿素又はビュウレットと硼酸 を混合して得た乾燥状態の混合物を水中に溶解して出来る。固体物質の量につい てみれば、塩（あるいは、アンモニュウム塩の混合物）が２５〜７５重量パーセ ント、尿素又はビュウレットがｌＯ〜４０重量パーセント、硼酸が１０〜３０重 量パーセント含まれている。これらの成分が反応して所望の反応生成物を得られ るのだが、同一あるいは同様の結果を得るために、成分の態様を変更することも 可能である。本発明の第一組成物が溶液の形をとる場合、溶質はその中に５〜４ ０重量パーセント含まれている。

本発明の第一組成物は、通常溶液として存在し、様々な材質用の防火材に利用さ れる。利用に際しては、成型、吹き付けあるいは他の適当な方法で使うことがで きる。また、この材質としては、例えば、金属、木材、木造製品、及び、天然繊 維あるいは天然繊維と合成繊維の混紡物等の繊維製品が挙げられる。

本発明の第一組成物は、特に、利用しやすくするために多くの添加物質を含有す ることができる。液状の第一組成物に水ガラス（これは、もちろん防火性をもっ ている）を添加すれば、木材などの防火に使われる安定保存性の優れた液状の防 火材として利用できる。腐食抑制剤（組成物に対して０゜５重量パーセントの量 ）を添加すれば、鋼などの金属を含んだ構造の材質に対する防火材として利用で きる。組成物に対して７重量パーセント程度のセメントを添加すれば防火材の構 造を極めて強固に出来る。組成物の用途によっては、陰イオン表面活性剤や陽イ オン表面活性剤も適切に利用されることがある。

本発明の第一組成物はガラス微粒子、パーライト、バロッティニ、ひる石、鉱物 綿、あるいは、革、鉱物砂、鋳物川砂を粉砕したときにでる屑などを充填剤とし て含有していてもよい。充填剤の粒径は２００〜３００メツシユが適当である。

膨張／発泡体として用いるときは、陰イオン表面活性剤や陽イオン表面活性剤の ような起泡剤を添加すればよい。他の好ましい添加物としては、珪フッ化ナトリ ウムあるいはポリエチレン／ポリプロピレングリコールジアセテートのような固 化剤があげられる。特に、吹き付は用にはメラミンホルムアルデヒド、尿素アル デヒドあるいはアクリルラテックスのような樹脂が含有されたものであれば、防 火性を損なうことはない。所望に応じ染料や顔料を添加してもよい。

吹き付けのスプレーで適用する際には、完全に被覆できるように、スプレー前に 防火材が速やかに形成されるダブルフィー　ド噴霧器や他の手段を用いればよい 。例えば第一の原料としては本発明の第一液状組成物と（新しく用意した）固化 材とからなり、第二の原料としては充填物からなるものが挙げられる。

本発明の第一組成物で被覆すると優れた耐熱性が得られる。

ポリスチレンやポリウレタンのような発泡性の固体物質に被覆すれば耐熱性及び 耐火性をもたらし、泡体が消えても被覆状態は維持される。

適切な添加量は以下に述べる実施例から明らかとなろう。

ここでは、すべての割合、パーセントは重量に関してあられされたものである。

実施例１ 第一リン安３３部、第二リン安１２．８部、尿素２３．２部、アンモニュウムサ ルファメイト１２．５部、硼酸１８部の割合での混合によって生成された水溶性 の白粉。

実施例２ 実施例１で使用されたアンモニュウムサルファメイトの替わりに硫安を使用して 生成された白粉。

実施例３ 実施例１でできた組成物を水に溶解させ表面活性剤を０゜５部の割合で混合し２ ０％の水溶液にした。ｐＨ値は７．　０である。この水溶液は、防菌性があり木 材の害虫も予防しさらに人体や他の動物に対しては無毒である。

実施例４ 実施例３と同様の製法を繰り返す、ただし組成物は実施例２で生成されたものを 使う。かくして得られた２０％水溶液は、ｐＨ値５．５となり、実施例３と同じ 特性が得られる。

実施例３の水溶液のｐＨ値は中性を示し、特に繊維製品の処理に適している。実 施例３の水溶液か実施例４の水溶液どちらを使用するかは、生地の織りの密度、 嵩、含まれている合成繊維の量といった種々の条件によって決まる。使用量は、 ８〜２００ｇ／ｍ”程度である。いずれの水溶液も木材にも使用でき、その場合 木材の性質や有孔度にもよるが、１５〜７５ｇ／ｍ”程度の使用量である。

実施例５ 実施例３で生成された水溶液３部、珪酸ナトリウム７部の割合で密度を１．４５ ｇ／ｃｍ３とし、攪拌器を少なくとも３００ｒｐｍで回転させて、ゆるやかに混 ぜ合わせると、粘性のある水溶液ができる。この水溶液は２０°Ｃにおいて１． ３９５ｇ／ｃｍ’の密度、１６土？、５（２０°Ｃにおいてフォードカップ（Ｆ ｏｒｄ、　　Ｃｕｐ　　Ｎｏ、）４号）の粘性率、１１．６のｐＨ値、４２．７ ％の乾燥質量を持っている。この水溶液は防菌性、防虫性、安定保存性に優れ、 １０゜Ｃ以下で粘性率が高くなっても、加熱すれば特性は元に戻る。水にはいか なる割合であっても溶ける。使用量は、木材に適用させる場合には１５０〜４０ ０ｇ／ｍ”程度、さらに、チップボードのような有孔度の高い物質に対しては２ ００〜７００ｇ／ｍ”程度である。

実施例６ 実施例５で生成した水溶液９リツトルと４．５ｋｇのパーライトを混合する。充 填固化させるために０．９ｋｇの珪フッ化ナトリウムを添加すると、下塗りや被 覆に適した物質ができる。

実施例７ 実施例５で生成した水溶液１５リットルと２ｋｇの鉱物綿を混合する。充填固化 させるために０．６ｋｇの珪フッ化ナトリウムを添加すると、下塗りや被覆に適 した実施例６で生成された物質とは別の物質ができる。

実施例８ 実施例５で生成した水溶液４８％、造泡剤３％、ガラス微粒子４４％、珪フッ化 ナトリウム４％から生成された組成物はスラブ用の成型材料となる。水溶液と充 填物を混合し、造泡剤を添加して攪拌すると発泡体となる。続いて、同化剤を添 加する。固化剤は必須ではないが、これを添加しない場合、固化するまでの時間 が長くなる。

実施例９ 実施例５で生成した水溶液４８％、低粘度のメラミンホルムアルデヒド樹脂４％ 、ガラス微粒子（２００〜３００メツシニ）４４％、珪フッ化ナトリウム４％か ら生成された組成物は吹き付けのスプレー原料に適用される。ダブルフィード噴 霧器に用いた場合、第一の原料としては、水溶液、樹脂及び固化剤とからなり、 第二の原料としては、固化剤からなる。樹脂に替えて、尿素ホルムアルデヒドや アクリルラテックスを用いても、同様の結果が得られる。

実施例１０ 実施例５で生成した水溶液１５リツトル、鉱物綿２ｋｇ。

珪フッ化ナトリウム粉０．６ｋｇ、さらに必要に応じて７重量％のセメントから 生成された組成物は吹き付けのスプレーの材料に適用される。ダブルフィード噴 霧器を用いて実施例９と同様にして使われる。

本発明の第二の本質は、特に、他の物質と結合して薄くて透明の変形しやすい物 質を提供することにある。高温下で、あるいは、直接燃焼させるとこの物質の無 機質層は厚くなる。発生する気体は主に蒸気や二酸化炭素であり、毒性は全くな い。

本発明の第二製造物では、最終的に出来上がるシートの厚さに応じてガラス繊維 のマットや他の目の粗い織物からなる物質を基として、さらに珪酸ナトリウム溶 液を例えば、１２０〜１８０　ｇｍ／ｍ”程度、可塑剤及び／又はポリビニアル コールなどの固化剤を最終製造物に必要とされる変形の度合いに応じて例えば、 ３〜５％、さらにエポキシワニスコーティングのような表面被覆剤を、例えば３ ０〜４０ｇｍ／ｍ”、陰イオン表面活性剤のような表面活性剤を、好ましくは０ ゜５〜１．０％含んでいる。本発明の新規性は二種以上のこれらの組成物を組み 合わせて用いることにあり、特に、以下に述べるように、使用する各段階で組成 物を組み合わせることにある。

本発明をより詳しく説明するための実施例を以下に示す。

ガラス繊維マットを薄いアルミニウムシートのような非粘着シートにかぶせ、平 らにならす。ＰＴＦＥシートを替わりに用いてもよい。攪拌を十分に行ないなが ら珪酸ナトリウムを溶剤と混合させ続いてポリビニルアルコールを混合させ、ガ ラス繊維マットに塗布し使用する。

使用に際しては、その透明の部分を背面からはがし保護すべき材質に結合させる 。ここでいう材質とは例えば、木材（本組成物は表面被覆として、木材を保護） 、パーティクルボード、生地、織物、あるいは紙（裏紙として、紙を保護）など が挙げられる。結合にはベニヤ、ラミネートの結合の際にも行なわれる通常の加 圧結合を行なう。温度は１１０°Ｃを越えないようにする。最終的に得られる積 層物の表面や端部は、エポキシや他の非透水性コーティングで被覆されているこ とが好ましく、この場合、水分の吸収や珪酸塩の粘着を防止できる。

防火用の厚いコーティングとして使用する際、０．７〜１．０ｍｍの厚さの本組 成物からなるコーティングを例えばドアのような木材／木材組成物の遮断物に被 覆した場合、遮断物の反対側は３０分間引火しない。これの厚さを２倍にした場 合には木造遮断物の反対側は６０分間以上引火しない。

３ｍｍ厚さのコーティングの場合、オーブン内で実験したところ温度を７５０° Ｃまで上昇させても被覆面の温度が１５０°Ｃになるまでに２１分間、９００° Ｃまで上昇させても被覆面の温度が５００°Ｃになるまでに４９分間要した。

補正書の翻訳文提出書（特許法１８４条の８）平成２年８月２３日

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．防火性のアンモニュウム塩、尿素又はビュウレットと硼酸の混合物又は反応 生成物からなる組成物。
2. ２．前記塩が、第一リン安、第二リン安、アンモニュウムサルファメイト、硫安 、及びそれらの混合物から選ばれる請求項第１項記載の組成物。
3. ３．水溶液中に存在する請求項第１項または２項記載の組成物。
4. ４．さらに充填剤を含有する請求項第３項記載の溶液状組成物。
5. ５．可塑性組成物としての珪酸ナトリウム浸漬マットを保有する、材質用の非粘 着性シートからなる製造物。
6. ６．前記マットがガラス繊維である請求項第５項記載の製造物。
7. ７．前記可塑性組成物がポリビニルアルコールを含有する請求項第５項または６ 項記載の製造物。
8. ８．さらに表面活性剤を含有する請求項第３項から７項いずれかに記載の組成物 あるいは製造物。
9. ９．いずれかの前記請求項に記載されている組成物を材質に対して適用させるこ とからなる前記材質に防火性を付与する方法。
10. １０．さらに非透水性コーティング工程を含む請求項第９項記載の方法。