JPH03503786A - 急速に凝固した高温アルミニウム基合金の熱機械的加工方法 - Google Patents

急速に凝固した高温アルミニウム基合金の熱機械的加工方法

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JPH03503786A JP1505818A JP50581889A JPH03503786A JP H03503786 A JPH03503786 A JP H03503786A JP 1505818 A JP1505818 A JP 1505818A JP 50581889 A JP50581889 A JP 50581889A JP H03503786 A JPH03503786 A JP H03503786A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 急速に凝固した高温アルミニウム基合金の熱機械的加工方法 発明の分野 本発明は、分散強化アルミニウム基合金に関するものであり、より詳細には、鍛 造され、押出され、かつ、圧延されて形成され、改善された周囲温度及び高温機 械特性をもつ急速に凝固した高温アルミニウム基合金の製造方法に関する。
先行技術の詳細な説明 近年、宇宙産業においては、350℃に近い使用温度を必要とする用途用に、チ タン及び現行のアルミニウム基合金に代わる高温アルミニウム基合金を捜し求め 続けている。周囲温度及び高温での高強度は根本的に必要とする特性であるが、 一方、特定の設計の用途に応じて、候補となる合金が、現在広く使用されている 材料より低い密度であることを必要とするのに加えて、組合せ性、延性、靭性、 疲れ強さ及び耐食性を示すことをも必要としている。このような合金を開発する ために充足させるべき科学的要求に加えて、このような合金を有用な形態に加工 するために、厳しい経済的要求をも充足しなけらばならない。
多くの場合、直接的な合金の代替による潜在的な節約の効果は、好適な形状に加 工するのに必要な二次成形の作業が複雑でありかつ規模が大きくなることによっ て相殺される。高温アルミニウム基合金が現行の装置を使用し7て好適な形態に 容易に造形し、それによって、加工のために装置を再工作若しくは再設計するの に伴う追加の費用を不要とすることが可能であるならば、非常に有利であろう。
成功に至る可能性があるいくつかの二次成形工程に関しては、それらから加工さ れる部品が再製造可能な機械的特性をもつことを立証する必要がある。その機械 的特性は、二次成形状態実際にできる範囲で達成できるものでなくてはならず、 かなり加工パラメータに影響される。
今日までのところ、高温用途用に考えられているアルミニウム基合金の大部分は 、急速凝固によって製造されるものである。
このような方法は、一般に均質な材料を製造し、かつ、通常のインゴット冶金で は成し得ない大きさ及び体積分率で強化分散質の合金への組込みを考慮すること によって化学組成の調整を可能とする。高温用途用アルミニウム基合金の製造方 法及び化学組成は、ライル(Lyle)らの米国特許第2.963,780号、 ロバーツ(Robert)らの米国特許第2.967.351号、ロバーツ(R obert)らの米国特許第3,462,248号、ヒルドマン(Hildem an)らの米国特許第4.379.719号、レイ(Rey)らの米国特許第4 ,347.076号、アダム(^dam)らの米国特許第4.647,321号 及びスキナー(Skinner)らの米国特許第4.729.790号に詳述さ れている。ライルら、ロバーツら及びヒルドマンらによって教授されている合金 は、高速度の気体の流れによって液体金属を微細に分離した液体粒子にして噴霧 することによって製造されたものである。その液体粒子は、約り04℃/秒の速 度で対流冷却することによって冷却された。また、アダムら、lノイら及びスキ ナーらによって教授されている合金は、液体金属の流れを急速に動いている支持 体の上に押出されかつ凝固させることによって製造されるものである。製造され たリボンは、105〜b とによって製造される。一般に、噴霧及び溶融紡糸の両方によって達成し得る冷 却速度では、凝固の間に形成される金属間化合物の分散質の大きさを非常に減す る。更に、相当に多い量の遷移元素を含むエンジニアニング用合金は、通常の凝 固方法によって以前に製造されたものより優れた機械的特性をもちつつ、急速凝 固によって製造することが可能である。
急速凝固加工によってもたらされる有利性を得るためには、ガス抜き、圧縮、団 結及び成形からなるシリーズの工程によって、粉末が最終形状に加工される必要 がある。シート又はプレートは、押出し若しくは鍛造し、次に、圧延の前に機械 加工される。それぞれの工程の条件の選択は、候補となるアルミニウム基合金の 大部分が熱処理が不可能である、即ち、アルミニウムマトリックス中に存在する 分散質は、適当な熱処理の間に完全に再溶解し続いて再析出する場合はないであ ろうと推量されるため非常に重要である。従って、過剰に高い加工温度及び長い 時間は、最終製品の機械的特性をかなり劣化させるであろう。
この分野にお(・では、急速に凝固した、分散強化された熱処理不可能なアルミ ニウム基合金を有用な形状に成形する方法を発明することが要求さオlている。
発明の概要 本発明は、分散強化非熱処理アルミニウム基合金をバー、ソート、プレート、異 形押出品、ネットに近い形状の鍛造品及びこれらの類似物のような有用な形状に 形成する方法を提供するものである。これらの合金を造形するには、分散強化相 が熱力学的に安定であり、かつ、機械的特性を減じないような熱機械的加工条件 を選択する必要があることが分かった。その上、現行の装置を使用してなされう る加工工程を選択することにより、金属使用量、労働力及び時間に対する経済性 をかなり改善することができる。もし、例えば小熱間圧延用予備成形物に用いる ロールの改良のような改良又は追加の必要性が少しあったとしても、又は加熱さ れたロールをもつ圧延機が凹凸の膨張を修正するためにロールの機械加工を必要 としても、現行の圧延機で圧延することができるので、コストを減する点におい て、本発明の方法は目立った有利性を有する。
まず、本発明は、以下の各工程からなる圧延製品を製造する方法を提供する。す なわち、 a、前記合金の急速凝固によって製造される粒子からなる粉末を真空下で圧縮( compact) L、十分な密度をもつ圧縮されたビレットを得、それを結果 として十分な密度の圧延予備成形物に形成し、 b、初期形成温度から約500℃までの範囲の温度でビレットを圧延予備成形物 に形成し、 C1素材が少なくとも一度圧延パスを受けることによって、前記素材を圧延しそ の厚さを減じ、前記素材は、約25%に至るまで1パス毎に1%厚さを減じ、素 材温度は約230〜約500℃である、a −Cの各工程からなる方法を提供す る。
なわち、ビレットが実質的に十分な密度の鍛造製品に形成するために十分な密度 まで圧縮され、その後、初期形成温度から約500℃までの素材温度で鍛造され る。
更に、本発明は、押出し製品を製造する方法を提供する。すなわち、ビレットが 実質的に十分な密度の押出し製品に形成するために十分な密度まで圧縮され、そ の後、初期形成温度から約500℃までの素材温度で押出される。
一般に、本発明の方法の実施によって製造された製品は、高温の場合と同様に周 囲温度において、高強度及び延性をもつ優れた機械的特性を保持する。有利なこ とに、本発明の方法の実施によって製造された製品は、殆ど欠点がない。換言す れば、圧延製品は、メタルスハンドブック、第8版、第4巻(1969)に詳述 されているタイプの縁の亀裂、縁の波打ち、ジッパ−破断、中央部の裂け、ワニ 皮亀裂のような圧延欠陥を殆ど又は全く示さない。縁及び内部亀裂のような鍛造 欠陥に加えてまくれ込み現象も減少する。表面亀裂、中央部の裂は及びその類似 する欠陥は、事実上排除される。本発明の方法の実施に使用するのに好適な合金 は、アダムらの米国特許第96,293号(1987年9月8日出願)に開示さ れている高温アルミニウム合金である。
本発明によって、欠陥のない高温アルミニウムー鉄−バナジウムー珪素合金から 、狭い範囲の調節条件下において改良された圧延機で圧延することによって、改 善された強度及び延性をもつことを特徴とする種々の厚みのシートを製造するこ とができることが分かった。この方法は、加熱したロールの不均一な膨張を修正 するために圧延機を機械加工すること及びロールが平行になるための準備に伴う 追加のコストを不要とする。更に、圧延予備成形物の押出し及び/又は鍛造の条 件を調節することによって、機械的特性に有意的効果を及ぼすことなしに材料を 圧延することができる幅広い範囲の条件を設定することを可能にすることが分か った。これは、実質的に、急速凝固高温アルミニウム基合金に関して先行技術に よる教授の範囲から予想されるであろう温度より低い温度範囲をもつ本発明の方 法によって加工できる合金の種類を1大させる。
図面の簡単な説明 本発明は、以下に示す発明の好適な実施態様の詳細な説明及び付随する図面に言 及されたときに、より完全に理解され、更に有利な点が明らかになるであろう。
第1a図及び第1b図は、400℃で圧延することによって有意義な構造が生じ ていないアルミニウムー鉄−バナジウムー珪素合金シートのそれぞれのX線(1 11)及び(200)の極点図である。
第2図は、300℃で圧延することによって製造されたアルミニウムー鉄−バナ ジウムー珪素合金ソートの一般的な亀裂のない縁を撮つた写真である。
第3図は、300℃で圧延されることによって製造された欠陥のないアルミニウ ムー鉄・−バナジウム−珪素合金シートを撮った写真である。
好適な実施態様の詳細な説明 本発明は、分散強化された熱処理不可能なアルミニウム基台金からなる圧延製品 の製造方法を提供する。すなわち、前記合金の急速凝固によって製造された粒子 からなる粉末を真空下で圧縮することによって、実質的に十分な密度の圧延予備 成形物に形成されるのに十分な密度をもつ圧縮ビレットを得、初期形成温度から 約500℃の範囲の温度で前記ビレットから圧延予備成形物を形成し、1バスで 20%を越えない厚さの圧下率を保持しつつ約230〜約500℃の範囲の温度 で前記素材を圧延し、ここで、強度を最大にするために押出し又は鍛造及び圧延 の温度の範囲は、それぞれ押出し又は鍛造及び圧延の温度範囲中の最低温度で圧 延する、各工程からなる前記アルミニウム基合金からなる圧延製品の製造方法を 提供する。更に、圧延温度が素材温度の直下の温度又は好ましくは約25〜10 0℃の範囲の温度の圧延機にかけて圧延を行ってもよい。
続いて、合金が経験するどの温度より高いか若しくは等しい温度で脱ガス通常の 方法とは対照的に、本発明の脱ガスの工程は、かなり低い温度で、好ましくは約 300〜約400℃の範囲の温度で行われる。合金の圧縮は、少なくとも孔が単 離する程度まで、好ましくは少なくとも約95%又はそれを越える十分な密度に なる程度まで行われる。
初期押出し又は鍛造の温度は、与えられた合金が与えられた押出し比又は鍛造減 縮率(reduction)を保持しつつ与えられた押出し又は鍛造プレスで押 出し又は鍛造されることを可能にする最大限に低い温度を意味する。押出し比は 、少なくとも3.1で、例えば約20・1及びそれ以上まで変えてもよい。−鍛 造毎の減縮率(%)は少なくとも5%で、例えば約40%及びそれ以上まで変え てもよい。
本発明で用いられる圧延方法を詳述する前に以下の事項を説明する。まず、ここ で言及される押出し比は圧縮されたビレットの出発断面領域から押出しされた製 品の断面領域までの比を表すものである。ここで言及される圧下率(%)は、単 位当たりの減少が少しでも生ずる前の元の厚さから減少した厚さを引き、その差 を元の厚さで割り、その後、100を乗することによって得られる。
好適な実施態様において、本発明の合金は1987年9月18日に出願された米 国出願番号系96.293号に詳述されている急速凝固アルミニウム合金である 。この合金は、化学式AI ba+F e −5l bX+であって、XはMn 、V、CrSMo、W。
Nb、Taからなる群から選択される少なくとも1つの元素であり、”a”は2 . 0〜7.5原子%の範囲で変わり、”b”は0. 5〜3.0原子%の範囲 で変わり、”C”は0.05〜3.5原子%の範囲で変わり、その残部はアルミ ニウムと不可避不純物であり、fFe+X]  :Si比は約2.0:1から5 ゜0〜1の範囲で変わることを条件とする。
商業的に役に立つ用途用に必要とされる望ましいレベルの強度、靭性及び延性を 与えるために、本発明の合金は、通常の凝固工程によって最大可能量よりかなり 多い量の遷移元素を添加することを考慮した上で、凝固の間に形成される金属間 化合物の分散質の大きさを非常に小さくするのに十分な冷却速度で、急速に凝固 された。急速凝固方法は、合金が置かれて溶融状態になり、その後少なくとも約 105〜b冷却されて固体物質を形成するものである。好ましくは、この方法は 、固体のリボンを形成する溶融紡糸、スプラット(splat)冷却又は平面流 れの鋳造によって、約り06℃/秒より大きい速度で溶融金属を冷却すべきであ る。これらの合金は、特別な合金の化学的性質に影響される微細共融混合物から 微細気泡構造まで変化する鋳放しの微細構造を有する。本発明では、これらの構 造の相対的な割合は重要ではない。
前記合金のリボンは、微粉砕機、ナイフミル、回転ハンマーミル及びそれらの類 似物のような通常の微粉砕装置によって粒子に形成される。好ましくは、微粉砕 粉末状粒子は、約−40〜−200メツシユの範囲の大きさを有する。これは。
米国規格の篩の大きさである。
その粒子を、その後、約275〜550℃、好ましくは約300〜500℃の範 囲において、10”Torr (1,33X10−2Pa)より低い、好ましく は10−’Torr (1,33XIO−”Pa)より低い値の高真空下で、缶 を用いないで(canless)真空ホットプレスして、その後、盲ダイで圧縮 してもよい。本発明の属する技術分野の所謂当業者は、圧縮が微粉砕された粉末 を39cm又はそれ以上の大きさの半径をもつアルミニウム缶のような金属缶の 中に置かれて、前述の条件下において缶の中でホット脱ガスされて、真空下にお けるその中で封止され、そして、その後、その缶の中で再加熱され、十分な密度 まで圧縮されることによっても行いうることは理解できるであろう。ここで、圧 縮工程は、例えば盲グイ押出しプレスにか1ブて行われる。一般に、マトリック ス金属の液化(溶融)又は部分的な液化(焼結)をもたらさない粉末冶金技術に 応用することができる幾つかの技術を用いることができる。このような技術の代 表的なものは、爆発圧縮、等方途間プレス、等方熱間プレス及び共成形(con forming)である。
本発明における固化は、圧縮されたビレットを最初に押出し及び/又は鍛造して 圧延の遂行に適した寸法に形成し、その後、シートに圧延することを含むもので ある。材料を押出し及び/又は鍛造することによって、ビレットが十分に稠密で あるばかりでなくアルミニウム粉末に付着している表面酸化物をも分解させるこ とをも確実にする。押出し及び鍛造温度は重要であり、従って、狭い範囲にある 。同様に、押出し比、−鍛造工程当たりの減縮率(%)、潤滑剤、押出し及び鍛 造のダイの型、(言い換えればシャー(shear)又は円錐型のダイ、自由( open−faced)又型鍛造)及びダイの温度は、最大の機械的特性を実現 するために重要である。シャー型のダイは、押出しライナーから押出しダイまで の移送が急激なことを意味する。ライナーを有するダイのヘッド角度は、機械加 工及び通常の摩耗からダイのヘッドで存在する小さい曲率半径を除くと、約90 6である。円錐型のダイは、押出しライナーから押出しダイまでの移送が斬新的 なことを意味する。ライナーを有するダイのヘッドの角度は、約60°より小さ く、好ましくは約45″より小さい。一般に、プラスチック変形を原因とする内 部摩擦によって生ずる熱と同様に、圧縮物とダイの表面の間の摩擦を原因とする 押出しの間の断熱的な加熱、即ち熱の量は、シャー型ダイを通り抜けて押し出さ れると多くなる。
押出し温度は、押出しの間にビレットが示す最大温度が、約660℃である合金 の面相線の下100℃より以下であるように選択される。この温度は、押出しの 間に起こるダイの断熱的な加熱から起こる温度の上昇を含む意味である。一般的 に、押出しは、初期押出し温度付近の温度から約500℃までの範囲の温度、好 ましくは初期押出し温度を越える温度から約380℃までの範囲の温度、最も好 ましくは初期押出し温度を越える温度から約340℃までの範囲の温度で行われ るであろう。予想されるであろう温度より若干広い温度範囲は、高温での機械的 強度及び耐押出し性においてかなりの違いを生ずる強化分散質の量を変えた種々 の合金に対してなされた押出し試験に基づいて定めたものである。一般に、温度 は、初期押出し温度以上又は妥当な圧力で押されてダイを通り抜ける押出しを可 能とするのに十分な程度に高い温度以上であるべきである。一般的に、これは、 高温用途用にチタン及び他のアルミニウム基合金に代えて設計される合金に関し ては約230℃を越える温度であろう。約230℃を越える温度で押出しすると 、次の圧延操作の間中採用される条件下において、非常に大きい柔軟性が存在す ることになる。この柔軟性は、押出し温度が増大するにつれて減少する。
前に定義した円錐又はシャー型ダイで押出しを行ってもよい。
潤滑剤は、ダイ及び/又は圧縮されたビレットに塗布される。
押出し作業を促進する潤滑剤は、合金及び押出しプレス、例えばライナー及びダ イと適合するものでなければならない。ビレットに塗布された潤滑剤は、押出し プレスに塗布された潤滑剤からビレットを保護する。特別な金属用に適するよう に配合される潤滑剤は、この分野の当業者に十分に知られている。このような潤 滑剤は、採用される押出し温度でビレットの腐食又は酸化を阻止し、かつ、ビレ ットの押出しを開始しその後保持するのに必要とされる突出し又は送り圧力の総 計を大幅に減することができ、その結果として、押出しの間に発生するであろう 断熱の加熱の量を大幅に減することができ、それによって、機械的特性の劣化を 軽減する。アルミニウム基ビレット用の潤滑剤の例としては、ケロシン、鉱油、 脂肪エムルジョン及び硫化脂肪質油を含有する鉱油である。チョーク、硫黄及び グラファイトが加えられる。押出しプレス用の潤滑剤の例としては、油又は水の 中に保持されるコロイド状のグラファイト、硫化モリブデン、硫化ホウ素及び窒 化ホウ素がある。
種々の厚さ及び幅をもちうる押出しされたバーは、その後、最終押出し製品とし て又は圧延予備成形物として用いられる状態にある。圧延の間の処理を改善する ために、幅はできるだけ大きくあるべきである。しかしながら、押出しの後にア ルミニウム基粉末状粒子の表面酸化物の破断及び十分な稠密化を保証するために 、圧縮されるビレットの直径より5cm以上短くすべきである。押出しされたバ ーは、その後、機械加工され、圧延機の最大に許容しうる幅を越えない範囲での 望ましい長さにする。表面欠陥は、必要であれば、同様に機械で除去してもよい 。
上で明らかにされているように、最終的な鍛造製品又は圧延予備成形物を製造す るために押出しに加えて又はそれと三者選択的に、*iを行ってもよい。圧縮さ れたビレットの鍛造は、非常に大きい体積をもつ一つの予備成形物が圧縮された ビレットから直接形成しうるという目立った有利性を提供するものである。そし て、それによって、圧延の技術分野の当業者が、圧延によって製造されるシート の大きさ、押出しされた予備成形バーである圧延予備成形物の大きさ、特に幅に よって制限されずに済む。
一般に、本発明の鍛造されたアルミニウム合金は、合金組成及び装置と一致した 可能な限り低い鍛造温度で加工されることによって望ましい特性を得ている。押 出し工程に関しては、強度を得るために、鍛造は鋳造は強度が低下する温度の下 の温度で行われるべきであると信じられている。本発明において、鍛造温度は約 660℃である合金の固相線の下100℃未満である。この温度は、鍛造作業の 間発生する断熱的な加熱から生ずる温度の上昇を含むものである。一般的に、鍛 造は、初期鍛造温度に近い温度から約500℃までの範囲で、好ましくは初期鍛 造温度に近い温度から約290℃までの行われる。前に明らかにされた押出しの 実施に関し好適である温度より若干高い温度であるのは、まくれ込み現象に加え て縁及び表面亀裂のような鍛造欠陥を最小にするために必要とされているからで ある。
鍛造性は温度に比例して増大するという事実にもかかわらず、より高い鍛造温度 が強度に悪影響をもたらすことが現在では分かっている。450℃より鍛造温度 が低いと、材料の機械的特性を少し若しくは殆ど減じないで、結果として、圧延 作業の間挿用されるであろう条件においてより大きい柔軟性をもつことになる。
この柔軟性は、鍛造温度が高くなると減する。
鍛造は、−鍛造工程毎の減少率(%)が少なくとも5%で、例えば、約40%又 はそれ以上より以上にまで変わりうる多工程で行われる。鍛造は、鍛造されるべ く定められた素材の温度と実質的に等しいダイ温度をもつダイを用いて行っても よい。
通常、ダイは、ダイ壁で取り囲むことによって横の拡がりが物理的に閉じ込める 様式の密閉型のダイである。鍛造工程は、横の拡がりが物理的に閉じ込められな い様式の開放型ダイを使用して行ってもよい。形成されうる縁亀裂は、一般には 小さくかつ圧延に先立って機械加工して除くこともできうる。
潤滑にすることは、ダイと圧縮されたビレ・ントの両方に対して行われる。鍛造 作業を促進する潤滑剤は、合金及び鍛造プし・ス、例えば、ピストン及びダイの 両方と適合しなければならない。ビレットに塗布された潤滑剤は、ビレットを鍛 造プレスに塗布された潤滑剤から保護する。特定の金属用に適当に配合される潤 滑剤は、この分野における当業者にはよく知られている。
このような潤滑剤は、採用される鍛造温度においてビレットの腐食又は酸化を妨 げ、かつ、鍛造の間、頂部及び底部のピスト〉とビレットの間でのかなりの初期 の接触及び横の拡がりから生ずる摩擦及び縁亀裂を太き(減する。アルミニウム 基合金用のこのように働(潤滑剤の例としては、ケロシン、鉱油、脂肪エマルジ ョン、硫化脂肪質油を含有している鉱油及びグラファイトホイルがある。チョー ク、硫黄及びグラファイトのような充填材を加えてもよい。鍛造プレス用の充填 材の例としては、油又は水、硫化モリブデン、硫化ホウ素及び窒化ホウ素の中に 保持されているコロイド状のグラファイトがある。
鍛造品は、鍛造製品の形状及び大きさに応じて広い範囲の厚さ及び直径に形成で きる。一般的には、本発明の方法によって製造された鍛造品は、約1cmから1 m及び更にそれ以上に厚い範囲で種々に変わる厚さを有する。鍛造品の直径及び 厚さは、プレス能力の作用による。鍛造品の直径は、約1cmから約3m及び更 にそれ以上の大きさの範囲で変動することが可能である。長方形断面に機械加工 した後、鍛造品は圧延されるべく準備される。表面の欠陥は、必要であれば、機 械加工によって除去される。
好ましくは、合金組成及び装置に可能な限り適合する程度に低い温度で圧延する ことによって、本発明のアルミニウム合金の圧延予備成形物たるビレットは最大 限有利な特性を得る。前で明らかにされた押出し及び鍛造作業に関する場合のよ うに、圧延温度は、強度の減少が発生する温度でありかつこの分野で知られてい る通常の実施から予想されるであろう温度より低い範囲の温度であるように選択 される。一般的に、圧延は、約230〜500℃、好ましくは約230℃を超え て約330℃に至る範囲で行われるであろう。圧延性は温度と比例して良好にな るという事実にもかかわらず、より高い圧延温度が強度を反対に劣化させること が現在では分かつている。
要求される厚さに応じて、圧延は通常−又は多工程の作業で行われる。後の工程 に対しては、−圧延工程毎の圧下率(%)は少なくとも5%であって、かつ、例 えば約25%に至るまで変わってもよい。縁亀裂を生じさせないことは、1バス 毎の圧工率(%)を10%未満にすることによって達成される。多工程からなる 圧延作業において、圧延予備成形物の厚さ全体にわたって拡がる変形及び初期の 金属の流れに対して初期の工程が重要であることが分かった。必要であれば、材 料の幅を伸ばすために、圧延作業の最初の数パスにおいて、クロス圧延を行うべ きである。この実施方法に従って行うことによって、圧延されたシート中にジッ パ−亀裂又は中央部の裂けが形成する傾向を減する。
急速に凝固した高温アルミニウム合金の分野の通常のやり方とは対照的に、圧延 は、素材温度(通常は230℃を越える温度)の下のロール温度、好ましくは約 25〜約100℃の温度のロールで行ってもよい。この方法は、圧延が通常の圧 延機で行われることを可能にし、かつ、ロールの間隙が平行になるための準備及 び加熱の間の不均一な伸びを修正するための圧延機の複雑な機械加工を伴う過剰 なコストに加えて、ロールを誘導又は対流加熱のどちらか一方によって加熱する ために圧延機に対して行われる改良の必要性を予め排除する。
合金組成及び圧延温度に応じて、圧延機を滑らかにしてもよい。圧延プロセスを 促進するこの潤滑剤は、合金及び圧延機と適合するものでなければならない。ロ ールに加えられる潤滑剤は、ノートがロールに粘着することを妨げ、圧延バスの 間に材料の流れを助ける。その上、縁の亀裂又はワニ皮亀裂が減する。
特定の材料用に適当に配合される潤滑剤は、この分野の当業者にとって自明であ る。アルミニウム基シートのためのこのような潤滑剤の例としては、ケロシン、 鉱油、脂肪エマルジョン及び硫化脂肪質油を含有している鉱油がある。
’Fから℃への変換については、温度の値は四捨五入され、同様にksiからM Paへの変換及びinからcmへの変換も四捨五入される。更に、ここで開示さ れている合金組成は名目的なものである。商業的製造条件に関しては、研究機関 において現存する条件を要求又は課するのは実際的又は現実的ではない。温度は 、例えば、ここで開示されている目標温度の±25℃まで変えてもよい。従って 、加工条件に対してより広い範囲を考慮して、実際の作業数値を設定すべきであ る。
本発明は、更にここで詳述されるが、発明の範囲は、下で記載されている実施例 によって制限されるものではない。全ての実施例において、試料は、1987年 9月18日に出願された米国出願番号第96,293号に明らかにされている濃 度のアルミニウム、鉄、バナジウム及び珪素からなる分散強化合金から製造され たものであり、上で詳述された圧縮及び製造技術によって急速に凝固した粉末か ら作成される。本発明の主要点を例証するために詳述される特定の技術、条件、 材料、割合及び記憶されたデータは、例示的なものであって、本発明の範囲を限 定するものとして解釈されるべきではない。
実施例I 鉄1.36原子%、バナジウム0.14原子%、珪素0.53原子%、残りがア ルミニウムの公称組成からなる合金(以下、FVSO301合金と称する。)、 鉄2,73原子%、バナジウム0.27原子%、珪素1.05原子%、残りがア ルミニウムの公称組成からなる合金(以下、FVSO611合金と称する。)、 鉄4.33原子%、バナジウム0.73原子%、珪素1.72原子%、残りがア ルミニウムの公称組成からなる合金(以下、FVSO812合金と称する。)及 び鉄6.06原子%、バナジウム0.65原子%、珪素2.17原子%、残りが アルミニウムの公称組成からなる合金(以下、FVS 1212と称する。)で あって、−40メツシユ(米国規格の篩)の粉末3700gが、急速に凝固した 平面的流れの鋳造リボンを微粉砕することによって製造された。それぞれのバッ チは、その後、約10−’Torrより低い値の高真空下において約400℃で ホットプレスされて10.9cmの直径をもつビレットに形成された。FVSO 301、FVSO611及びFVS O812合金のビレットが約385℃まで 加熱され、約300℃の温度まで加熱された金型と鋼のダイを通り抜けて押し出 され、0.95cmx5.6cmの平らなバーに成形された。押出されたバーは 、その後、室温及び高温で引張り試験に供され、0゜2%の降伏強さくY、S) 、極限引張り強さくU、 T、  S)及び伸び%(延性)を含む引張り特性を 測定した。試験は、インストロン(Instron) 1125型で行われた。
押出されたバーから機械加工され、それぞtl、AsTM規格sB−557M及 び#E−21に合致している試料で行われた室温及び高温での引張り試験の結果 は、表1で詳述されている。表1でリストされているそれぞれのデータは、同じ 合金から3つに分離された押出し品で行われた二重反復試験の平均、すなわち6 つの平均を表す。
表! アルミニウム基合金FVS0311、FVSO611、FVSO812及ヒFv S1212からなる押し出されたバーの周囲温度における引張り特性合金芯   試験温度   Y、 S、   It、 T、 S、   伸び(’C)       (llPa)   (MPa)   (%)FVSO301251672 1727 2321,2513423 FVSO6112525831122 i49     223  248    14FVSO8122539044 712 FVS1212   25     513  553    9表1のデータ で示されているように、全ての合金は非常に好ましい組み合わせの強度及び延性 を有することを立証している。
FVSO301合金は、0.2%の降伏強さの最小平均値、更に延性%の最大平 均値を有することを立証している。比較することによって、FVS]、212合 金は、0.2%の降伏値及び極大引張り強度の最大平均値、更に最長平均延性% を有することを立証している。試験された4つの合金中の違いは、専ら化学組成 及び強化分散質の体積関数によるものであって、加工条件の少しの違いによるも のではない。これらのデータの値は、例えばシートの圧延のような熱機械的処理 又は熱暴露のどちらか一方の後で、幾つかの更なる機械的試験で比較されるべき ベースラインの機械的特性の代表的なものと考えられている。
実施例■ FVSO812及びFVS 1212合金の一40メツシュ(米国規格の篩)の 粉末1000gが急速に凝固した平らな流れの合金の鋳造リボンを微粉砕するこ とによって製造された。それぞれのバッチは、その後、約ICI’Torr(1 ,33X10−’Pa)より低い値の高真空下において約375℃でホットプレ スされてそれぞれ約7.6cm及び7.6cmの直径及び高さをもつビレットに 成形された。これら2種類の合金の数個のビレットは400℃、450℃及び5 00℃の温度において工具鋼ダイで鍛造された。ここで、このダイはビレットと 同じ温度まで加熱された。鍛造は5つの工程からなるシリーズで行われ、高さに おいて等しい減縮率(%)を達成した。最初の4つの工程は、−鍛造工程毎にそ れぞれ20%、25%、33%及び50%減少を与える密閉型ダイの鍛造作業を 含むものである。最後の工程は、開放型ダイで行われ、最終的な厚さが1.9c mに至る50%の高さ減少を含むものであった。ビレットは、初期の好ましい鍛 造温度を保持するために鍛造作業の中間で約0゜25時間再加熱された。最終的 なビレットの寸法は、直径が約10 、 3 c ms厚さが約1.9cmであ った。
鍛造されたビレットは、その後、室温で引張り試験に供され、0.2%の降伏強 さくY、S)、極限引張り強さくU、 T、  S)及び伸び%(延性)の値を 含む引張り特性に与える鍛造温度の影響を評価された。試験は、インストロン1 125型の引張り機械にかけて行われた。鍛造されたプレートから機械加工され てASTM規格#B−557Mに合致する試料で行われた引張り試験の結果は、 表Hに詳述されている。表Hにリストされたそれぞれのデータの値は、同じ温度 で鍛造された同じ合金の鍛造品を3つに分離して少なくとも二重反復試験された 結果の平均を表す。
表■ アルミニウム基合金FVSO812及びFVS 1212からなる鋳造されたプ レートの周囲温度における引張り特性合金名 試験温度 鍛造温度 Y、 S、   u、 T、 S、   伸び(℃)    (℃)    (MPa)   (MPa)   (%)FVSO30125400411436121’     25   500   365  399   15FVS1212  25    400   512  531   11表Hのデータによって示される ように、どちらか一方の合金に対して約400℃から500℃まで鍛造温度を上 昇させると、に関して表1に示されたデータと比較すると、400℃におけ6F VSO812とFvS1212の両方の合金の鍛造は、強度の減少をそれほどに は促進しない。
実施例■ 鉄4.33原子%、バナジルム1.72原子%、珪素172原子%及び残りがア ルミニウムからなる組成の合金(以下、FVSO812合金と称する。)で−4 0メツシユ(米国規格の@)の粉末3700gが急速に凝固した平らな流れの鋳 造リボンを微粉砕することによって製造された。粉末は、その後、約10”To rr (1,33xlO−3Pa)より低い値の高真空下において約375℃で ホットプレスされて、約10.9cmの直径をもつビレットに成形された。FV SO812合金のビレットは、約385℃の温度まで加熱されて、その後、約3 85℃の温度まで加熱された工具鋼のダイを通り抜けて押し出されて0.95c mx5.6cmの平らなバーに形成された。
機械的特性に対する恒温暴露の影響を評価するために、425℃、450℃、4 75℃、500℃、550℃及び600℃で種々の時間で暴露した後の周囲温度 における引張り試験が行われて、引張り特性に与える恒温暴露の影響を評価した 。インストロン1125型引張り機械にかけて試験は行われた。押し出されたバ ーからASTM規格#B−557Mに合致するように機械加工された試料で行わ れた引張り試験の結果は、表■で詳述されている。表■でリストされているそれ ぞれのデータの値は、二重反復試験の平均結果を表すものである。
表mのデータに示されているように、約450℃又はそれ以下の温度での恒温暴 露は、もしあったとしても周囲の引張り特性に有害な影響を殆ど与えない。45 0℃を越える温度で、24時間だけ暴露した後で引張り特性が継続的に低下する 。
表■ 高温暴露後のFVSO812合金からなる押出されたバーの引張り特性 条件又は暴露 時間  試験温度 Y、 S、  Ll、 T、 S。 伸び温 度(℃)    (hour)  (℃)    (MPa)  (MPa)    (%)押出されたまま     25   400  455   12実 施例■ 実施例I テ製造すレタFV S O301、FVSO611、FVSO812 及びFVS 1212合金からなる0、95cmX5.6cmX13cmの平ら に押し出された試料は、約300℃、400℃及び500℃においてスタネット (Stannet)圧延機にかけて圧延された。該ロールは、ロールの中に取り 付けられた抵抗加熱器によって圧延作業の間、同様な温度に保持された。圧延の 前に、試料は300℃、400℃及び500℃で加熱された。圧延は、1パス毎 に均一なO,Q5cm減少を保つ多工程作業で、0.25cmの最終的な厚さが 得られるまで行われた。これらの減少は、約5〜15%の範囲での圧下率(%) に一致する。試料は、望ましい圧延温度を保持するために0.25時間圧延パス の間で再過熱された。
されたシートの周囲温度における引張り試験が行われた。試験は、インストロン 1125型の引張り機械にかけて行われた。
圧延(長い横の)方向に正常に延伸され、ASTM規格#B−557Mに合致す る試料に対して行われた引張り試験の結果は、表■に詳述されている。
表■ 300℃、400℃及び500℃テ圧延サレタすVS0301、FVSO611 、FVSO812及びFVS1212合金からなる圧延されたシートの周囲温度 における引張り特性 合金名  状態又は圧延  Y、 S、   [1,T、 S、   伸び温度 (℃)     (MPa)   (MPa)   (%)FVSO301押出 されたまま 167   217    27”     400     1 34   181    31FVSO611押出されたまま 258   3 11    22500     113    ]、88    33FVS O812押出されたまま 390   447    17”       3 00        426    459      13”        500        26’3    357      19FVS121 2  押出されタマま 513   553    9〃300         500    530      9I〆      400         490’    508      13”      500        420    453     13表■のデータによって示されているよう に、圧延温度は圧延されたシートの引張り特性に対して非常に大きな影響をもつ 。
それぞれの合金は、300℃から500℃まで圧延温度が上昇するのに反比例し て強度が減少することを示している。300℃で行われた圧延は、表■でリスト された試料であって押出しによって製造されたものの機械的特性と比較すると、 機械的特性に与える影響は、殆どないかあってもほんの少しであることが観察さ れた。事実、300℃での圧延は、FVSO611及びFVSO812合金に関 する極大引張り強さを若干減少する結果を生じたにすぎない。
実施例V 実施例■において鍛造品から機械加工されて製造されて大きさが10cmX10 cmx1.9cmであるFVSO812及びFvS1212合金の試料は、約4 00℃、450℃及ヒ500℃の温度でスタネット圧延機にかけて圧延された。
該ロールは、ロールの中に取り付けられた抵抗加熱器によって圧延作業の聞出1 0℃の範囲でしか違わない温度で保持された。圧延の前に、試料は1時間400 ℃、450℃及び500℃で再加熱された。圧延は、1パス毎にほぼ均一な0. 75cm減少を保ちつつ多工程作業で、0.25cmの最終的な厚さが得られる まで行われた。これらの減少は、約5〜25%の範囲での圧下率(%)に該当す る。試料は、望ましい圧延温度を保持するために、0.25時間圧延パスの間再 加熱された。
機械的特性を評価するために、圧延されたシートの周囲温度で引張り試験が行わ れた。試験は、インストロン1125型引張り機械にかけて行われた。圧延方向 の平行方向(縦−L)及び法線方向(長い横−LT)に整列された試料に対して A S TM規格#B−557Mに合致するように行われた試験結果は、実施例 Vで詳述されている。表Vでリストされたそれぞれのデータの値は、二重反復試 験の平均を表す。
表V アルミニウム基合金FVSO812及びFVS1212からなる鍛造されたプレ ート及び圧延されたシートの周囲温度における引張り特性合金名 鍛造温度 圧 延温度 整列*  Y、S、  U、T、S、  伸び(℃)    (℃)       (ilPa)  (MPa)  (%)FVSO812400無          411  436   12400   LT    379   434  12L    413  434  15 450   LT    358  372  15500   LT     407  420  16450     無         399  4 27   11400   LT    393  420  14450    LT    393  407  14500    LT     379    393   16500     無         365  39 9   15400    LT     379   393   1445 0    LT     386   400     ]4500    L       393   413   10FVS1212  400      無         512  531   11400    LT      503   517   12450   LT   ’517  524   12500    LT     524   537   10450      無         493  521   11LT     51 7   524    10L      503   510    645 0    LT     496   517   13500    LT      517   524   12500     無          485  520    7400    LT     503  517    12450    LT     496   510   11500     LT     498   507   10*L丁−長い横方向、即ち 、圧延方向の法線方向零し一縦方向、即ち、圧延方向の平行方向実施例Vのデー タによって示されているように、鍛造及び圧延温度の変化は、圧延されたシート の機械的特性に非常に大きな影響を与える。表■で明らかにされた押し出された バーの圧延の試験から観察されるように、400℃での圧延は、実施例■で明ら かにされている初期鍛造の機械的特性と比較して、もしあったとしても殆ど影響 を与えない。一般に、圧延温度が上昇スルニツレテ、FVSO812若しく1t FVs1212合金のどちらか一方の引張り強さが絶えず減するが観察された。
更に、圧延温度の影響は、400℃で鍛造された両方の合金のビレットに対する 影響より小さいように見える。圧延方向の平行方向(縦、L)若しくは法線方向 (長い横、LT)のどちらか一方に整列された試料の引張り試験の結果に基づく と、圧延は第1図に見られるように合金の過剰の性質を促進しないばかりか、ど ちらか一方の方向の整列において引張り強さ及び延性に影響を与えないように見 える。換言すれば、圧延された製品は、実質的に等軸強度及び延性を示す。製品 の強度は実質的に圧延素材の強度に等しく、かつ、圧延された製品の強度は実質 的に圧延素材のものより大きい。
実施例■ FVSO812合金からなる一40メツシュ(米国規格の篩)の粉末45kgが 急速に凝固した平らな流れの鋳造リボンを微粉砕することによって製造された。
粉末は、その後、6061合金からなる28cmのアルミニウム缶の中で350 ℃の温度において10−’Torrより低い値の高真空下でホット脱ガスされて 、その後真空下でその中に封止された。粉末は、次に、350℃の温度まで缶の 中で加熱され、そして、盲ダイ押出しプレスで十分な密度に圧縮された。缶材料 は、その後、機械的に除去され、30cmの長さ及び25cmの直径をもつビレ ットが残された。圧縮されたビレットは、シャー型ダイを通り抜けて390℃で 押し出され、約11.8cmx約1.8cmの断面寸法をもつバーに形成された 。押し出されたバーの断面は、その後、約400℃の温度において76.2cm の直径のロールをもつ1フエン” (Fenn)ロールにかけて圧延された。最 初に、ロールは、約75℃まで加熱され、圧延の開放冷された。
最後の数バスの間はロールの温度は約40℃で保たれた。最初の圧延工程に関す る圧下率(%)は、約5%であった。次のバスに関する圧下率(%)は、約15 %であった。最終のパスは、最終的なシートの厚さに応じて時々変化し、一般に は、5〜15%の範囲内であった。
機械的特性に対するロール温度及びシートの厚さ、即ち、圧延パスの数の影響を 評価するために、引張り試験が、縦及び長い横の延伸がASTM規格#B−55 7Mに合致するように機械加工されたシート試料に対して行われた。試験は、イ ンストロン1125型引張り機械にかけて行われた。引張り試験の結果は、表■ に詳述されている。表■でリストされたそれぞれのデータの値は、二重反復試験 の平均を表す。
表■のデータによって示されるように、ロールの温度が前に使用されていたもの よりかなり低温であるロールでもたらされる圧延の影響は、もしあったとしても 、400℃で圧延したとき及び元の押出し品の引張りデータと比較して非常に少 ない。
縁亀裂の形成に対するより低いロールの温度の影響は、第2図にしめされるよう に同様に殆どない。シートは、第3図に示されるように、過剰の波打ち又は縁亀 裂を少しも生じさせることなく、表■で示された厚さまで圧延されることが可能 であった。
小さい亀裂がもし発生したとしても、容易に切断して除去され補正書の翻訳文提 出書 (特許法184条の8) 平成 2年10月か日 特許庁長官 植 松  敏 殿                 仕11、特 許出願の表示 PCT/US89101369 3、特許出願人 住 所 アメリカ合衆国ニューシャーシー州07960゜モーリス・カウンティ 、モーリス・タウンシップ。
コロンビア・ロード・アンド・パーク・アベニ二−(番地なし) 名 称 アライド−シグナル・インコーホレーテッド4、代理人 住 所   東京都千代田区大手町二丁目2番1号新大手町ビル206区 5、補正書の提出日 平成 2年 5月21日 成功に至る可能性があるい(つかの二次成形工程に関しては、それらから加工さ れる部品が再製造可能な機械的特性をもつことを立証する必要がある。その機械 的特性は、二次成形状態実際にできる範囲で達成できるものでなくてはならず、 かなり加工パラメータに影響される。
今日までのところ、高温用途用に考えられているアルミニウム基合金の大部分は 、急速凝固によって製造されるものである。
このような方法は、一般に均質な材料を製造し、かつ、通常のインゴット冶金で は成し、得ない大きさ及び体積分率で強化分散質の合金への組込みを考慮するこ とによって化学組成の調整を可能とする。高温用途用アルミニウム基合金の製造 方法及び化学組成は、ライル(Lyle)らの米国特許第2.963,780号 、ロバーツ(Robert)らの米国特許第2.967.351号、ロバーツ( Robert)らの米国特許第3.462.248号、ヒルドマン(Di ld eman)らの米国特許第4.379.719号、レイ(Rev)らの米国特許 第4.347,076号、アダム(^dam)らの米国特許第4,647.32 1号、ヨー口・戸く特許第218,035号及びスギナ−(Skinner)ら の米国特許第4.729.790号に詳述されている。ライルら、ロノ<−ツら 及びヒルドマンらによって教授されている合金は、高速度の気体の流れによって 液体金属を微細に分離した液体粒子にして噴霧することによって製造されたもの である。その液体粒子は、約り04℃/秒の速度で対流冷却することによって冷 却された。また、アダムら、レイら及びスキナーらによって教授されている合金 は、液体金属の流れを急速に動いている支持体の上に押出されかつ凝固させるこ とによって製造されるものである。製造されたリボンは、10S〜107℃/秒 の範囲の速度で伝導(conductive)冷却することによって製造される 。一般に、噴霧及び溶融紡糸の両方によって達成し得る冷却速度では、凝固の間 に形成される金属間化合物の分散質の大きさを非常に減する。更に、相当に多い 量の遷移元素を含むエンジニアニング用合金は、通常の凝固方法によって以前に 製造されたものより優れた機械的特性をもちつつ、急速凝固によって製造するこ とが可能である。
まず、本発明は、以下の各工程からなる圧延製品を製造する方法を提供する。す なわち、 a1前記合金の急速凝固によって製造される粒子からなる粉末を真空下で圧縮し 、十分な密度をもつ圧縮されたビレットを得、それを結果として十分な密度の圧 延予備成形物に形成し、前記合金は、化学式A I ba+F e aS 1  bXeであって、XはMn、■、Cr、Mo、W、Nb、Taからなる群がら選 択される少なくとも1つの元素であり、”a”は2.0〜7.5原子%の範囲に あり、”b”は0.5〜3.0原子%の範囲にあり、C”は0.05〜3.5原 子%の範囲にありかつ残りがアルミニウムに加えて不可避不純物であり、(Fe +X):Siの比が約2.0:1〜5という条件をもつ組成からなるもち、b、 230℃から約500℃までの範囲の温度でビレットを圧延予備成形物に形成し 、 C1素材が少なくとも一度圧延バスを受けることによって、前記素材を圧延しそ の厚さを減じ、前記素材は、約25%に至るまで1バス毎に1%厚さを減じ、素 材温度は約230〜約330℃である、a−Cの各工程からなる方法を提供する 。
更に、本発明は、鍛造製品を製造する方法を提供する。すなわち、ビレットが実 質的に十分な密度の鍛造製品に形成するために十分な密度まで圧縮され、その後 、230℃から約290℃までの素材温度で押出される。
更に、本発明は、押出し製品を製造する方法を提供する。すなわち、ビレットが 実質的に十分な密度の押出し製品に形成するために十分な密度まで圧縮され、そ の後、230℃から約340℃までの素材温度で押出される。
一般に、本発明の方法の実施によって製造された製品は、高温の場合と同様に周 囲温度において、高強度及び延性をもつ優れた機械的特性を保持する。有利なこ とに、本発明の方法の実施によって製造された製品は、殆ど欠点がない。換言す れば、圧延製品は、メタルスハンドブック、第8版、第4巻(1969)に詳述 されているタイプの縁の亀裂、縁の波打ち、ジッパ−破断、中央部の裂け、ワニ 皮亀裂のような圧延欠陥を殆ど又は全く示さない。縁及び内部亀裂のような鍛造 欠陥に加えてまくれ込み現象も減少する。
表面亀裂、中央部の裂は及びその類似する欠陥は、事実上排除される。本発明の 方法の実施に使用するのに好適な合金は、米国特許第4878967号に開示さ れている高温アルミニウム合金である。
本発明によって、欠陥のない高温アルミニウムー鉄−バナジウムー珪素合金から 、狭い範囲の調節条件下において改良された圧延機で圧延することによって、改 善された強度及び延性をもつことを特徴とする種々の厚みのシートを製造するこ とができることが分かった。この方法は、加熱したロールの不均一な膨張を修正 するために圧延機を機械加工すること及びロールが平行になるための準備に伴う 追加のコストを不要とする。更に、圧延予備成形物の押出し及び/又は鍛造の条 件を調節することによって、機械的特性に有意的効果を及ぼすことなしに材料を 圧延することができる幅広い範囲の条件を設定することを可能にすることが分か った。これは、実質的に、急速凝固高温アルミニウム基合金に関して先行技術に よる教授の範囲から予想されるであろう温度より低い温度範囲をもつ本発明の方 法によって加工できる合金の種類を増大させる。
図面の簡単な説明 本発明は、以下に示す発明の好適な実施態様の詳細な説明及び付随する図面に言 及されたときに、より完全に理解され、更に有利な点が明らかになるてあろう。
合金の圧縮は、少なくとも孔が単離する程度まで、好ましくは少なくとも約95 %又はそれを越える十分な密度になる程度まで行われる。
初期押出し又は鍛造の温度は、与えられた合金が与えられた押出し比又は鍛造減 縮率(reduction)を保持しつつ与えられた押出し又は鍛造プレスで押 出し又は鍛造されることを可能にする最大限に低い温度を意味する。押出し比は 、少なくとも3:1で、例えば約20=1及びそれ以上まで変えてもよい。−鍛 造毎の減縮率(%)は少なくとも5%で、例えば約40%及びそれ以上まで変え てもよい。
本発明で用いられる圧延方法を詳述する前に以下の事項を説明する。まず、ここ で言及される押出し比は圧縮されたビレットの出発断面領域から押出しされた製 品の断面領域までの比を表すものである。ここで言及される圧下率(%)は、単 位当たりの減少が少しでも生ずる前の元の厚さから減少した厚さを引き、その差 を元の厚さで割り、その後、100を乗することによって得られる。
好適な実施態様において、本発明の合金は第4,878,967号に詳述されて いる急速凝固アルミニウム合金である。この合金は、化学式A ] b、F e *s ibX、であって、XはMn。
V、Cr、Mo、WSNb、Taからなる群から選択される少なくとも1つの元 素であり、”a”は20〜7.5原子%の範囲で変わり、”b”は0.5〜3. 0原子%の範囲で変わり、′C”は0.05〜3,5原子%の範囲で変わり、そ の残部はアルミニウムと不可避不純物であり、tFe+X]  :Si比は約2 .0:1から5.0〜1の範囲で変わることを条件とする。
商業的に役に立つ用途用に必要とされる望ましいレベルの強度、靭性及び延性を 与えるために、本発明の合金は、通常の凝固工程によって最大可能量よりかなり 多い量の遷移元素を添加することを考慮した上で、凝固の間に形成される金属間 化合物の分散質の大きさを非常に小さくするのに十分な冷却速度で、急速に凝固 された。
実施例I 鉄1.36原子%、バナジウム0.14原子%、珪素0.53原子%、残りがア ルミニウムの公称組成からなる合金(以下、FVSO301合金と称する。)、 鉄2.73原子%、バナジウム0.27原子%、珪素1.05原子%、残りがア ルミニウムの公称組成からなる合金(以下、FVSO611合金と称する。)、 鉄4.33原子%、バナジウム0.73原子%、珪素1.72原子%、残りがア ルミニウムの公称組成からなる合金(以下、FVSO812合金と称する。)及 び鉄6.06原子%、バナジウム0.65原子%、珪素2.17原子%、残りが アルミニウムの公称組成からなる合金(以下、FVS 1212と称する。)で あうで、−40メツシユ(米国規格の篩)の粉末3700gが、急速に凝固した 平面的流れの鋳造リボンを微粉砕することによって製造された。それぞれのバッ チは、その後、約1O−5TOrrより低い値の高真空下において約400℃で ホットプレスされて10.9cmの直径をもつビレットに形成された。FVSO 611及びFVSO812合金のビレットが約385℃まで加熱され、約300 ℃の温度まで加熱された金型と鋼のダイを通り抜けて押し出され、0.95cm x5゜6cmの平らなバーに成形された。押出されたバーは、その後、室温及び 高温で引張り試験に供され、0.2%の降伏強さくY。
S)、極限引張り強さくU、 T、  S)及び伸び%(延性)を含む引張り特 性を測定した。試験は、インストロン(1nstron)1125型で行われた 。押出されたバーから機械加工され、それぞれASTM規格sB−557M及び #E−21に合致している試料で行われた室温及び高温での引張り試験の結果は 、表1で詳述されている。表〕でリストされているそれぞれのデータは、同じ合 金から3つに分離された押出し品で行われた二重反復試験の平均、すなわち6つ の平均を表す。
表I アルミニウム基合金FVS0311、Ft’5O611、FVSO812及ヒF VS1212カらなる押し出されたバーの周囲温間における引張り特性合金芯   試験温度   Y、 S、   IJ、 T、 S、   伸び(t)       (ilPa)   (lfPa)   (%)FVSO61125258 31122 FVSO8122539044712 FVS]212   25     513  553    9表1のデータ で示されているように、全ての合金は非常に好ましい組み合わせの強度及び延性 を有することを立証している。
FVSO301合金は、0. 2%の降伏強さの最小平均値、更に延性%の最大 平均値を有することを立証している。比較することによって、FVS121.2 合金は、0.2%の降伏値及び極大引張り強度の最大平均値、更に最長平均延性 %を有することを立証している。試験された4つの合金中の違いは、専ら化学組 成及び強化分散質の体積関数によるものであって、加工条件の違いによるもので はない。これらのデータの値は、例えばシートの圧延のような熱機械的又は熱暴 露のどちらか一方の後で、幾つかの更なる機械的試験で比較されるべきベースラ インの機械的特性の代表的なものであると考えられている。
機械的特性に対する恒温暴露の影響を評価するために、425℃、450℃、4 75℃、500℃、550℃及び600℃で種々の時間で暴露した後の周囲温度 における引張り試験が行われて、引張り特性に与える恒温暴露の影響を評価した 。インストロン1125型引張り機械にかけて試験は行われた。押し出されたバ ーからASTM規格#B−557Mに合致するように機械加工された試料で行わ れた引張り試験の結果は、表mで詳述さねている。表■でリストされているそれ ぞれのデータの値は、二重反復試験の平均結果を表すものである。
表mのデータに示されているように、約450℃又はそれ以下の温度での恒温暴 露は、もしあったとしても周囲の引張り特性に有害な影響を殆ど与えない。45 0℃を越える温度で、24時間だけ暴露した後で引張り特性が継続的に低下する 。
表m 高温暴露後のF■50812合金からなる押出されたバーの引張り特性 条件又は暴露 時間  試験温度 Y、 S、  U、 T、 S、  伸び温 度(’C)    (hour)  (℃)    (llPa)  (MPa )   (%)押出されたまま     25   400  455   1 2実施例■ 実施例Iで製造されたFvS0301、FVSO611、FV S O81,2 及びFVS1212合金からなる0、95cmx5.6cmx13cmの平らに 押し出された試料は、約300℃、400℃及び500℃においてスタネット( 5tannet)圧延機にかけて圧延された。該ロールは、ロールの中に取り付 けられた抵抗加熱器によって圧延作業の間、同様な温度に保持された。圧延の前 に、試料は300℃、400℃及び500℃で加熱された。圧延は、1バス毎に 均一なO,Q5cm減少を保つ多工程作業で、0.25cmの最終的な厚さが得 られるまで行われた。
300℃、400℃及び500℃で圧延されたFVS0301、FVSO611 、FvSO812及びFVS1212合金からなる圧延されたシートの周囲温度 における引張り特性 合金芯  状態又は圧延  Y、 S、   U、 T、 S、   伸び温度 (℃)     (llPa)   (MPa)   (%)FVSO611押 出されたまま 258   311    22〃500     113    188    33FvSO812押出されたまま 390   447     17”     400     398   421    17t50 0     263   357    19FN’51212  押出された まま 513   553    9I〆    400     490    508    13”     500     420   453     13表■のデータによって示されているように、圧延温度は圧延されたシート の引張り特性に対して非常に大きな影響をもつ。
それぞれの合金は、300℃から500℃まで圧延温度が上昇するのに反比例し て強度が減少することを示している。300℃で行われた圧延は、表■でリスト された試料であって押出しによって製造されたものの機械的特性と比較すると、 機械的特性に与える影響は、殆どないかあってもほんの少しであることが観察さ れた。
請求の範囲 11分散強化された、熱処理が不可能なアルミニウム基合金からなる圧延された 製品を製造する方法であって、a、前記合金の急速凝固によって製造された粒子 からなる粉末を真空下で圧縮して、実質的に十分な密度の圧延素材に形成される のに十分な密度をもつ圧縮されたビレットを得、前記合金は化学式Alb a  l Fen Slb X、からなる組成をもち、式中、XがMn、V、CrSM o、W、Nb、Taからなる群から選択された少なくとも1つの元素であり、” a”は2.0〜7.5原子%の範囲であり、”b”は0.5〜3.0原子%の範 囲であり、”C”は0.05〜3.5原子%の範囲であり、残りはアルミニウム 及び不可避不純物であり、かつ[Fe+Xコ :Si比が約2.0+1〜5.0 :1という条件をもつものであり、 b、230〜500℃までの範囲の温度で、前記ビレットを圧延素材に形成し、 C1前記素材に少なくとも一圧延バスを受けさせることによって、その素材を圧 延してその厚さを減じ、前記素材は、約25%までの1パス毎の厚さの圧下率( %)及び230〜330℃の範囲の素材温度をもつものである、各工程からなる 方法。
2、前記形成工程が押出し工程であって、前記押出し温度が230〜380℃ま での範囲である、請求の範囲第1項記載の方法。
3、前記押出し温度が230〜340℃までの範囲である、請求の範囲第2項記 載の方法。
4、前記形成工程が鍛造工程であって、前記鍛造温度が230℃を越える温度か ら450℃までの範囲である、請求の範囲第1項記載の方法。
5、前記鍛造温度が230〜290℃までの範囲である、請求の範囲第4項記載 の方法。
6、前記圧延温度が前記素材温度以下のロール温度で行われる、請求の範囲第1 項記載の方法。
7、前記圧延バスが約25〜約100℃の範囲の温度を保ちつつ行われる、請求 の範囲第1項記載の方法。
8、分散強化された、熱処理が不可能なアルミニウム基合金からなる鍛造された 製品の製造方法であって、a、前記合金の急速凝固によって製造された粒子から なる粉末を真空下で圧縮して、実質的に十分な密度の鍛造品に形成されるのに十 分な密度をもつ圧縮されたビレットを得、前記合金は化学式Alb m + F es Sib Xrからなる組成をもち、式中、XはMn、V、Cr、Mo5W 、Nb、Taからなる群から選択される少なくとも1つの元素であり、”a″は 2.0〜7.5原子%の範囲であり、”b′は0. 5〜3.0原子%の範囲で あり、”C”は0.05〜3.5原子%の範囲であり、残りがアルミニウム及び 不可避不純物であり、かつ[Fe+X] : S i比が約2.0:1〜5.0 :1という条件をもつものであり、 b、前記ビレットを230℃を越える温度から290℃までの範囲の素材温度で 鍛造する、各工程からなる方法。
9、分散強化された、熱処理が不可能なアルミニウム基合金からなる押出された 製品の製造方法であって、a、前記合金の急速凝固によって製造される粒子から なる粉末を真空下で圧縮して、実質的に十分な密度の押出し品に形成されるのに 十分な密度をもつ圧縮されたビレットを得、前記合金は化学式Alb 、+ F e、SL X、からなる組成を有し、式中、XがMn5V、Cr、Mo、W、  Nb、Taからなる群から選択された少なくとも1つの元素であり、”a”は2 .0〜7.5原子%の範囲であり、”b′は0. 5〜3.0原子%の範囲であ り、”C”は0.05〜3.5原子%の範囲であり、残りがアルミニウム及び不 可避不純物であり、かつ[Fe+X]:Si比が約2.0:1〜5.o:iとい う条件をもつものであり、 b 前記ビレットを230〜340℃の範囲の素材温度で押出す、各工程からな る方法。
国際調査報告 国際調査報告

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.分散強化された、熱処理が不可能なアルミニウム基合金からなる圧延された 製品を製造する方法であって、a.前記合金の急速凝固によって製造される粒子 からなる粉末を真空下で圧縮して、実質的に十分な密度の圧延素材に形成される のに十分な密度をもつ圧縮されたビレットを得、b.初期形成温度から約500 ℃までの範囲の温度で、前記ビレットを圧延素材に形成し、 c.前記素材に少なくとも一圧延パスを受けさせることによって、その素材を圧 延してその厚さを減じ、前記素材は、約25%までの1パス毎の厚さの圧下率( %)及び約230〜約500℃の範囲の素材温度をもつものである、各工程から なる方法。
  2. 2.前記形成工程が押出し工程であって、前記押出し温度が初期押出し温度に近 い温度から約500℃までの範囲である、請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 3.前記押出し温度が初期押出し温度に近い温度から約340℃までの範囲であ る、請求の範囲第2項記載の方法。
  4. 4.前記形成工程が鍛造工程であって、前記鍛造温度が初期鍛造温度に近い温度 から約500℃までの範囲である、請求の範囲第1項記載の方法。
  5. 5.前記鍛造温度が初期鍛造温度に近い温度から約290℃までの範囲である、 請求の範囲第4項記載の方法。
  6. 6.前記圧延工程か約230〜約330℃の範囲の温度を保ちつつ行われる、請 求の範囲第1項記載の方法。
  7. 7.前記圧延パスが約25〜約500℃の範囲の圧延温度を保ちつつ行われる、 請求の範囲第1項記載の方法。
  8. 8.分散強化された熱処理が不可能なアルミニウム基合金からなる鍛造された製 品の製造方法であって、a.前記合金の急速凝固によって製造される粒子からな る粉末を真空下で圧縮して、実質的に十分な密度の鍛造品に形成されるのに十分 な密度をもつ圧縮されたビレットを得、b.前記ビレットを初期鍛造温度から約 500℃までの範囲の素材温度で鍛造する、各工程からなる方法。
  9. 9.分散強化された熱処理が不可能なアルミニウム基合金からなる押出された製 品の製造方法であって、a.前記合金の急速凝固によって製造される粒子からな る粉末を真空下で圧縮して、実質的に十分な密度の押出し品に形成されるのに十 分な密度をもつ圧縮されたビレットを得、b.前記ビレットを初期押出し温度か ら約500℃の範囲の素材温度で押出す、各工程からなる方法。
  10. 10.前記アルミニウム基合金が化学式AlbalFeaSibXcからなる組 成を有するものであって、XはMn、V、Cr、Mo、W、Nb、Taからなる 群から選択される少なくとも1つの元素であり、“a”は2.0〜7.5原子% の範囲であり、“b”は0.5〜3.0原子%の範囲であり、“c”は0.05 〜3.5原子%の範囲であり、残りはアルミニウム及び不可避不純物であり、{ Fe+X}:Siの比が約2.0:1〜5.0:1の範囲であるという条件を有 するものである、請求の範囲第1項、第8項又は第9項記載の方法。
  11. 11.前記アルミニウム基合金が鉄1.36原子%、バナジウム0.27原子% 、珪素1.05原子%、残りがアルミニウムがであることからなる組成を有する 、請求の範囲第1項、第8項又は第9項記載の方法。
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