JPH03503492A - 切開装置付き医療用カテーテル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 切開装置付き医療用カテーテル この発明は、血管に挿入するチューブの先端に切開装置を備えた医療用カテーテ ルに関する。この装置は回転カッターを有し、その回転直径はチューブの内径よ り小さく、また回転軸方向に移動できる。

同型のカテーテルは、ＥＰ−ＡＯＯ８６０４８の出願により知られている。前記 の切開装置は、フライスと駆動軸よりなり、駆動軸はチューブ内に挿通される。

カッターは駆動軸の先端に取り付けられ、チューブの端部に設置されるモータに より回転される。

このカテーテルの使用に際しては、先ずチューブを血管中の治療すべき狭さく部 まで押し進め、その後カッターをチューブ内の先端まで挿入し、血管狭さく部を 除去する。

このカテーテルの場合、使用中にチューブ先端から翔び出るカッターの位置を制 御できないという欠点があった。

また、湾曲し゛たカテーテルの場合、駆動軸とチューブとが湾曲部で互いに接触 する。さらに、チューブから相当前方に押し出されたカッターは、特に血管を損 傷するなどの不都合な結果の原因ともなった。

ＤＥ−Ａ３３２００７６の出願によりカテーテルとして知られているものにおい ては、チューブ先端に一種のフライスを備えたカッターを付設し、そのカッター は、これに接続されたタービンにより起動される。タービンは、チューブ内の圧 力系に導入される圧縮液体によって起動される。二重チューブとしての構造上圧 縮液体の搬送を同時に切除された組織片の搬送にも用いられる。このカテーテル の場合、チューブ先端とカッターとを同時に移動させるため、血管の内壁は強い 圧迫を受ける。特に、はぼ語基している血管では、組織抑圧はさけられない。

ここに提案された発明は、従来のような組織の不都合な損傷を減少するという課 題を背景とするものである。

前記の課題は、以下に説明される新規な発明によって解消される。切開装置すな わちカッターをチューブ先端に取り付け、これを第１段目として設けられる引き 戻り静止状態すなわち完全にチューブの内側に入り込む状態と、第２段目として 設けられる乗り出し作動状態すなわちチューブの先端から前方へ突き出している 状態とに移動し得るよう構成する。

配慮すべきこととして、カッターがチューブ先端から少し押し出され、これによ って血管を閉塞している血栓を完全にあるいは部分的に破壊し、チューブ先端を 押し潰したり圧縮することを避けて血栓を除去した後、血管中にもっと押し入れ られるようにする。その理由は血栓を取り除いた分だけチューブを奥に前進させ られるからである。カッターは、それでも血管壁を損傷しないよう常時チューブ 先端の中心に保持される。

カッターの作動位置は、すべり止めにより規定されるので、血管がカッターの突 き出し過ぎにより不都合に損傷されるのを確実に回避できる。このカテーテ　ル によれば切開装置がチューブから突き出し過ぎるという危険がないがら血栓切除 の際、他のカテーテルに比べ危険が少ないだけでなく、短時間で処理できる。蓋 し、この操作は、それ程の精密性や操作する人間の倉入すな器用さを要しないの である（つまり、治療すべき血管を傷付ける危険がないから）。

治療時間の短縮は患者、医者の両者にとって大きな利益である。

カテーテル操作の安全性は請求項３の記載通り改良されている。また、固定軸に よってプロペラ状カッターの横方向の歪みではなく、プロペラ状カッターが血栓 の中心部を精密に削除するため、チューブは円滑に前進できる。

この思想は、請求項２に記載の通りであり、すなわち、プロペラ型カッターの構 造上の問題として考慮され、切開された組織は直ちにチューブ内部へ転送される が、その性能は、請求項５の吸入ポンプをチューブに取り付けることによって一 層改善される。

特に優れた点は、新規な発明のカテーテル完成品によれば、カッターのチューブ 先端から前方へ出る距離が様々な治療に最適に調節できることにある。

このカッターは、例えば血管を拡張する装置などほがの血管治療用の装置とも相 み合わせて使用することができる。カッターの起動力として技術的に可能な手段 は、作動をチューブ内に設けた可撓性駆動軸で行うが、あるいはカッターをチュ ーブに導入される液体によって作動するタービンと組み合わせで使用するかであ る。後者の場合、チューブは二重構造であり、一方にはタービン作動用の流体が 導入され、他方は導入用として機能する。この場合、カッターすなわち切開装置 の作動は、この二重の圧力状態の変化によって達成される。

次に、この二つの型式の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は、機械作動型切開装置の断面図であり、第２図は、水圧作動型切開装置 の断面図である。

第１図において、医療用カテーテルのチューブ先端（１）内部に取り付けられた 切開装置（２）の断面図が示され、切開装置（２）は、チューブの中心に配設さ れた可撓性回転駆動軸（１２）と一端部がこの駆動軸（１２）に接続されその他 端部がカッター（５）のボスに連結される固定軸とから構成される。カッター（ ５）は、チューブと反対側に刃（６）を有し、その特殊な形状と刃室は、カテー テルの用途に合致するよう設計する。軸（３）は、すべり軸受（７）内に収納さ れており、スポーク（８）により支持されてブシュ（９）の中心に位置する。ブ シュ（９）はチューブ（１）先端部に固定され、チューブの先端部は血管の損傷 を減少する目的で先細に構成され、チューブ端縁部（１０）は丸型に形成する。

図示の例ではカッター（５）は作動状態へにある。チューブ（１）の端縁部（１ ０）より若干突き出している。作動状態Ａのカッター（５）の位置は、戻り止め （１１）によって規定され、この戻り止め（１１）は刃とは反対側のすべり軸受 （７）に隣接して固定軸と連結した駆動軸（１２）に取り付けられている。

点線は、切開状態の静止状態を示し、その位置はカッターのボス（４）がすべり 軸受（７）に突き当たった状態で規定される。

カッター（５）は、プロペラ型に形成され、刃（６）によって切除された血栓の 組織を、例えば図示しないポンプを使用してチューブ内に吸い込むように構成す る。

第２図には第２の実施例としてのカテーテルを示す。この方式では、切開装置は チューブに流入される圧縮体によって作動される。そして、この目的のために、 チューブ（１）中に内チューブ（１３）を配置し、この内チューブを介して圧縮 体を図示しないポンプにより固定軸（３）を介してカッター（５）に連結される タービン（１４）に加える。

内チュー　ブ（１３）の端部は、多数のそらせ板（１５）を介してブシュ（９） の中心に配置される。タービン（１４）のボス（１６）は、カッター（５）の作 動位置を規定する戻り止めとして使用する。タービンは、内チューブ（１３）の 内径に整合するように構成され、ブシュ（９）とすべり軸受（７）との間には方 向切換板（１７）を配設して、タービン（１４）に導入された圧縮体の方向転換 をさせ、チューブ（１）と内チューブ（１３）との間には環状の空間を形成され る。図示の流れ方向において、内チューブ（１３）への圧縮体の導入時にタービ ンはボス（１６）とすべり軸受（７）とに押圧され、これにより、カッター（５ ）は作動状態（Ａ）を保持する。

逆流時、すなわち圧縮体がチューブ（１）と内チューブ（１３）間の環状空間へ 導入される際タービン（１４）は圧縮体によって右方向に稼働され、これによっ てカッター（５）は静止状態（Ｒ）に引き戻され、ボス（４）はすべり軸受（７ ）に押し戻される。

カッター（５）のチューブ（１）先端からの突き出しの度合いは、例えば、カッ ターのボス（４）を変えるかあるいは固定軸（３）の長さを変化させるかなどに よって調節できる。

国際調査報告 国際調査報告 ＥＰ　８９０００５４ Ｓ＾　　　２６Ｂ６８

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．切開装置（２）が血管に導入されるチューブ（１）の先端部に取着され、こ の切開装置（２）は回転するカッター（５）を備え、その回転直径はチューブ（ １）の内径より小さく設定されかつ回転軸方向に移動可能な医療用カテーテルに おいて、 切開装置（２）すなわちカッター（５）は、チューブ先端に配置されかつ第１段 目の戻り止めとして規定される引き込んだ静止状態ないしは完全にチューブの内 側に納まっている状態から第２段目の乗り出した作動状態ないしはチューブ先端 から前方へ突き出している状態へ位置変化し得るよう構成することを特徴とする 医療用カテーテル。 ２．請求項１記載の医療用カテーテルにおいて、カッター（５）はプロペラ伏に 形成され、その羽根部は刃（６）を備えてチューブ終端に調節された吸引作用を 発生させるよう構成することを特徴とする医療用カテーテル。 ３．請求項１または２に記載の医療用カテーテルにおいて、カッター（５）は、 チューブ内を貫通する可撓性駆動軸（１２）により作動され、駆動軸の終端から カッター（５）に接続する短い部分に固定軸を配置してカッター（５）を横方向 にのみ移動させるよう構成することを特徴とする医療用カテーテル。 ４．請求項３記載の医療用カテーテルにおいて、カッター（５）はすべり軸受に 嵌合される固定軸（３）に固着され、前記固定軸はチューブ端の内部に配置され たスポーク（８）とこれに取着したブシュ（９）を介してチューブ先端中央に配 置されるよう構成することを特徴とする医療用カテーテル。 ５．請求項１記載の医療用カテーテルにおいて、チューブ（１）は吸入チューブ としての構造を有し、吸引ポンプに接続し得るよう構成することを特徴とする医 療用カテーテル。 ６．請求項１記載の医療用カテーテルにおいて、カッター（５）はチューブ先端 （１）から突き出た作動状態に調節できるよう構成することを特徴とする医療用 カテーテル。 ７．請求項１または２に記載の医療用カテーテルにおいて、切開装置（２）はタ ービンを備え、そのタービンはカッターに固定されかつチューブに導入される圧 縮体によって作動されるよう構成することを特徴とする医療用カテーテル。 ８．請求項７記載の医療用カテーテルにおいて、切開装置（２）全体をチューブ （１）と共に横方向に移動し得るよう構成することを特徴とする医療用カテーテ ル。 ９．請求項８記載の医療用カテーテルにおいて、チューブは二重層に構成されそ の一方を導入圧縮体用として他方を導出圧縮体用として作用させ、圧縮体の導入 状態を逆流させることにより切開装置を移動させるよう構成することを特徴とす る医療用カテーテル。