JPH03502686A - アントラキノン系の新規化合物 - Google Patents

アントラキノン系の新規化合物

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JPH03502686A
JPH03502686A JP88508627A JP50862788A JPH03502686A JP H03502686 A JPH03502686 A JP H03502686A JP 88508627 A JP88508627 A JP 88508627A JP 50862788 A JP50862788 A JP 50862788A JP H03502686 A JPH03502686 A JP H03502686A
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ブルース,ジヨン マルコルム
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 アントラキノン系の新規化合物 本発明は乾膀の治療に有用であるアントラキノン系の新規な化合物に関する。
長年、アントラリン(ジトラノール又は1.8−ジヒドロキシ−9−アントロン )として公知の化合物は乾癖の局所治療に有用であることが知られていた。しか しこの化合物は効果的ではあるが、染着及び刺激をもたらすという著しい欠点を 有する。通常、皮膚の染着は治療をやめてから約4週間で解消するが、染着は寝 具、衣服及び装具にも及び、それ故実用的には多くの点で、特に外来患者にとっ ては大きな欠点である。
刺激は、アントラリン治療を適用する患者のうちの約lO%に関して治療を中断 する必要があるくらいに著しく重い程度の大きな欠点である。染着は患者にと、 って不快であるばかりでなく、織物及び浴室の備品から脱色するのが困難である 。
従って、これらの欠点を有していない治療剤に対する大きなニーズがある。
ところで、アントラリン分子の構造を変えることによりこられの欠点を低減し得 ることが判明した。
それ故、本発明により分子中にチオ置換基を有するアントラリンの類縁体である 、乾癖の治療に有用な新規化合物が得られる。
場合により、これらの化合物は分子中にチオ置換基を有する1、8−ジヒドロキ シ−9−アントロンとして記載することができる。
チオ置換基はアントラリン分子の任意の位置に存在していてよいが、位置をいく つかの位置に確定することはその他の位置におけるよりも簡単である。それ故、 分子中に置換基を組入れることのできる位置は、主にチオ置換基を結合させるこ とのできる反応中心を供給する簡易さによって決定し、結果として置換基がアン トラリン環系の位置2,7及びlOの1個又は数個で、特に10位に結合してい ると優れている。
用語“チオ置換基″は本明細書中ではスルフィド結合(即ちC−S結合、特にC −5−C−又はC−5H結合)を含有する置換基を表わすのに使い、かつ例えば スルホキシド、スルホン又はスルホン酸におけるように硫黄が酸化状態である置 換基は含まない。
このようなチオ置換基は広範な種々の異なる形であってよい。最も一般的には、 前記のような硫黄結合を含有する大きな基の一部であってもよいが、その構造の 小さな部分として存在してもよい、これは分子を全体として調節するのを可能に しかついくつかの例ではより良好な安定性又は製造の簡便さを可能にする。
一般に、所望の出発物質を生成するのが容易であるので、種々の経路により本発 明の生成物を製造することができる。
本発明により、分子中にチオ置換基を宵するアントラリンの類縁体を製造する方 法が得られ、この方法はチオールと、硫黄含有分子結合を形成するようにチオー ルに対して反応性である置換基を含有するアントラリンとの相互反応を包含する 。
特に、チオ(即ち硫黄含有)結合を形成するようにチオールに対して反応性であ る置換基はアントラリン環系の2−17−及び10位の1個又は数個、特に10 位に存在していてよい。
前記の方法には2つの主要な別法がある。一方はチオールと、千オールに対して 反応性である置換基を含有するアントラリンの誘導体とから出発し、それにより スルフィド(C−S−C)結合を含有する所望の生成物が直接得られる。他方は 反応性基を含有するアントラリン誘導体を使用することでありかつこの反応性基 を、それ自体がチオール基を含有していないが、チオ基に変換可能である基を含 有する化合物と反応させることである。
反応性基が直接アントラリン環系の炭素原子に結合している場合は、この方法は 1〇−置換アントラリン誘導体の製造に適用することかでさる。それというのも アントラリン環の親核置換は直ちに10位で行なわれ得るからである。それ故、 この方法はlO−ノ10ゲン化アントラリン(10−)\ロゲン化1,8−ジヒ ドクキシー9−アントロン)から出発してよい。ハロゲン原子は、はどよい安定 性と矛盾せずに適当なレベルの反応性を付与するものであってよく、lO−ブロ モアントラリンのように臭素であってよいが、所望の場合は他のハロゲンを使用 することができる。
このハロゲン原子はチオールとの反応(即ち直接スルフィド結合を形成するよう に)に又はそれ自体でスルフィド結合を含有しないが他の反応工程によりそのよ うな化合物に変換し得る他の化合物との反応(即ち間接的にスルフィド結合を形 成するように)に使用することができる。10−ハロゲン化アントラリンとチオ ール基を含有する化合物との反応によりアントラリン環の10位に結合している 硫黄原子を含有する生成物が生じる。
分子の硫黄含有部分を、置換基中に存在する反応性基に対して形成することによ り導入しかつこの部分がアントラリン環系の炭素原子にC−5結合により直接に は結合しない場合に、この方法は、置換基がアントラリン環系の特定の位置に存 在するにもかかわらず、適用することができる。これはアントラリン環系の2位 又は2位と7位で置換された生成物を製造するのに特に有用であるが、アントラ リン環系の10位で置換された生成物を生成するのに使用することもできる。
この反応は、チオールと反応性ハロゲン含有化合物との反応に常用の方法で実施 することができる。溶剤、例えばハロゲン化炭化水素溶剤の存在で反応を実施す ることは殊に有利である。非常に好適で有利な溶剤はジクロロメタンであり、そ れというのも特にlO−ブロモアントラリンに対する良好な溶剤だからである。
通常、この反応は、いくつかの例では加熱により促進することもできるが、簡単 に、反応成分を混合しかつそれらを一緒にして周囲温度で撹拌することにより容 易に実施する。
本発明により、分子中にチオ置換基を含有する1゜8−ジヒドロキシ−9,lO −アントラキノンを還元することを特徴とする、分子中にチオ置換基を有するア ントラリンの類縁体の製法も得られる。
このl;めの還元剤は、lO−カルボニル基をメチレンに還元する任意のもので あってよく、それ故分子の残基に不利に作用せずかつ特にチオ基の硫黄を除去せ ずに9.lO−アントラキノン構造を相応する9−アントロン構造に還元する。
好適な試薬の例にはスズと塩化水素酸、アルミニウムと硫酸、及び他の溶解金属 系が含まれる。
特に、この方法はアントラリン環系の2位又は2−及び7位に置換基を有する化 合物の製造に適用可能であり、かつ主要工程は置換基を環系に導入することであ る。
これは非常に有利に次の2段階で実施することができる: (1)アントラキノンの炭素環系を有する化合物中にアリル置換基を導入し、か つ (2)このアリル化化合物を、アリル置換基をチオ含有置換基に変換する化学反 応にもたらし、かつアントラキノン環系をアントラリン系に好適な酸化状態に変 換する。
これはアリルニ重結合の反応性を使って、チオ置換基に必要な硫黄結合の結合又 は形成点をもたらしかつ置換基を導入するためのヒドロキシアントラキノンのよ り大きな好適性をもたらす。
前記の段階(2)の2つの部分の順序は前記のようにすると極めて有利であり、 それにより、その前の段階の結果が無効にならないように行なわれる。
アリル化をベースとするこの方法は、置換基中に少なくとも3個の炭素原子を含 有しかつ側鎖の炭素原子に結合しているチオ基の硫黄原子を有するアントラリン 誘導体を形成する。
この方法に必要とされる2−置換−及び2,7−シ置換1.8−ジヒドロキシア ントラキノンはl、8−ジヒドロキシ−9,lO−アントラキノンをアリル化す ることにより生成することができる。これは1.8−ジヒドロキシ−9,IO− アントラキノンをアリル化剤で旭理することにより達成される。
総体的にこの方法はヒドロキシル置換基に隣接する位置でアントラキノン構造の アリル化をもたらす、まず第一に、アリル化反応は、l−及び8−ヒドロキシ基 の一方又は両方がアリルエーテル基に変換されている生成物をもたらす。アリル 基をエーテル酸素からアントラキノン環構造の隣接炭素原子(それぞれ2−及び 7位炭素原子)に転移させるには還元的クライゼル転位として公知の反応により 達成することができる。
このために使用することのできるアリル化剤はアリル基の炭素構造、即ちC−C −C−を含有する化合物である。この剤は構造c−c−c−xを有し、その際X は反応性の原子又は基であり、特にハロゲン原子である。ハロゲン原子は適度に 安定性を有すると共にアリル化剤に好適な反応性を付与するものであってよい。
一般にそれは臭素であるが、所望の場合には塩素又は沃素であってよい。
最も簡単なアリル化剤化合物はアリルハロゲン化物、例えば臭化アリルである。
簡単なアリル化合物の置換誘導体、例えばアリル基cc−c−c−>の原子価位 置の1個以上が炭化水素基であるものを使用することもできる。この例に、構造 CH2−CH(CH3)−CH2−ハロゲンを有するメタリルハロゲン化物が含 まれる。
アリル化の反応条件は、フェノール性ヒドロキシ化合物からのエーテル形成に常 用のもの、例えば塩基の存在におけるヒドロキシ化合物とアリル化剤との間の反 応、また溶剤又は稀釈剤の存在における反応が有利である。アリルエーテルをア ントラキノン環にアリル置換基を有する誘導体に変換する還元的クライゼン転位 は、アリルエーテル誘導体をアルカリ亜ジチオン酸塩(例えばアルカリ亜ジチオ ン酸ナトリウム)の水溶液で処理することにより実施することができる。
1.8−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノンの直接的なアリル化は、適用 する反応系外に相応する割合でジエーテル及びモノエーテルを含有する生成物を もたらし、かつ所望に応じて七ノー及びジエーテルを分離することができる。そ れ故、過剰のアリル化剤を使用する場合このルートは2,7−ジアリル化生成物 の生成に優れている。
基本生成物としてモノアリル化生成物が望ましい場合、優れた方法は、1つのヒ ドロキシル基が例えばエーテル化により保護されている1、8−ジヒドロキシア ントラキノンをアリル化することである。この保護は、他方のヒドロキシル基の アリル化を実施した後で、簡単に除去することのできる基により行なわれる。
殊に、例えばヒドロキシルの1つがアルコキシ基、非常に有利にはメトキシ基に 代えられている1、8−ジヒドロキシアントラキノンの誘導体を使って行なうこ とができる。それ故、2−置換アントラリンを生成するための出発物質として必 要とされる2−アリル化l−ヒドロキシー8−アルコキン−9,lO−アントラ キノンは、1.8−ジヒドロキシ−9,10−アントラキノンのアリル化につい て記載した方法と同様にして相応する1−ヒドロキン−8−アルコキシ−9,1 0−アントラキノンをアリル化することにより生成することができる。アリル化 生成物(2−アリル化l−ヒドロキシ−8−アルコキシ−9,lO−アントラキ ノン)を脱アルキルして8−ヒドロキシ基を遊離し、2−アリル化l、8−ジヒ ドロキシ−9,10−アシトラキノンを形成することができる。このために有利 な脱アルキル試薬には酢酸中の臭化水素、及びチオレート(特にアルキルチオレ ート、例えばエチルチオール酸ナトリウム)、殊に双極性中性溶剤、例えばジメ チルホルムアミド中のものが含まれる。
アントラリン環系の大きな置換基中に反応性基を有することは非常に有利である 。それというのもこれは形成される広範な構造を許容するからである。例えば、 初めにアリル置換基を含有するアントラリン環構造を形成し、次にこのアリル置 換基を所望の反応性基を形成するのに使って種々の反応性基を導入することがで きる。この例は、エチレン系二重結合をチオールに対して反応性である基に変換 する試薬でアリル基含有化合物を処理することである。
殊ニ、エチレン系二重結合をハロゲン又はハロゲン化水素と反応させてハロゲン 原子を導入してよく、その後これをチオールとの反応に使うことができる。この 付加は公知方法で実施することができ、例えば臭化水素付加は酢酸中の溶液で実 施することができる。臭化水素との反応は特に有利である。それというのも2− アリル化1−ヒドロキシ−8−アルコキシ−9,10−アントラキノン(モノア リル化生成物を生成するのに有利な中間体として既に記載)に関して脱アルキル とエチレン系二重結合への付加をもたらすことができるからである。
他の方法は、エチレン系二重結合をエポキシ基に変換することであり(この目的 に関して公知の試薬で処理すること番こより)、その後このエポキシ基をチオー ルと反応させるのに使い、このようにしてチオエーテルアルコールを形成する。
エポキシ化は公知方法で、例えば過酸の作用により実施することができる。エポ キシ化合物はチオール(RSH)と反応してヒドロキシル化スルフィド置換基を 形成し、その2つの異性体が得られ、一般に両方の混合物も得られる。
同様に、チオール(RSH)とビス−エポキシド−・例えば2.7−ピスーアリ ルーl、8−ジヒドロキシアントラキノンのエポキシ化により得られるーとの反 応により3種の異性体のヒドロキシ−チオ生成物が得られる。
チオールを必要とする前記の反応のいずれについてもチオールは任意のチオール であってよい。例えば式R−5H[式中Rは炭化水素基又は置換炭化水素基を表 わし、それは飽和か又は不飽和の炭化水素基、特にアルキル基又はアルケニル基 もしくはR換されたアルキル基又はアルケニル基であってよい1のチオールであ ってよい。そのような炭化水素基は存在する直鎖、分枝鎖、環式及び脂肪族、芳 香脂肪族又は芳香族であってよい。その例としてはメチル、エチル、プロピル、 フェニル、ベンジル、アリル、メタリル及びそれらの誘導体又は類縁体が挙げら れる。同様にRはへテロは例えばハロゲン、ヒドロキシル等により置換されてい てもよい。
チオールの態形は、チオール基(−SH)及び他の官能基又は反応性基をも含有 する化合物である。
そのような化合物の例には次のものが含まれる:(a)メルカグトーアルカン酸 (alkanoic acid)及びそのエステル; (b)メルカプト−アルカノール及びメルカプト−フェノール: (c)ポリメルカプト化合物、例えばビス−メルカプトアルカン: (d)塩基性置換基、例えばアミノ−、アルキルアミノ−又はペテロ環式置換基 を含有するチオール。
分子中に存在するこれらの他の官能基(アミノ、カルボキシル、ヒドロキシル等 )により、化合物の特性、特に後で化合物の調製及び治療効果に寄与し得るイオ ン特性、溶解性等の調節又は処理に寄与するという利点が得られる。メルカプト −アルカン酸エステルは加水分解しかつ遊離カルボン酸形への他のルートが得ら れ、かつメルカプト−アルカノール及びメルカプト−アルカン酸(及びそのエス テル)から他の反応の部位が得られる0例えば、カルボキシル基を酸ハライドに 変換して、任意の他の望ましい構造元素に結合するためのその反応性を高めるこ とができる。常用の試薬を使用することができ、例えば塩化オキサリルによりカ ルボン酸基を酸クロライドに変換することができる所望の場合、例えばポリチオ ール[前記の(C)]を使うか又はチオ置換基中の反応性基を使って他の硫黄含 有構造を導入するかもしくはビスアリル化誘導体を使いかつ両方のアリル基をチ オ置換基に変換することにより、生成物は1個以上の硫黄結合を含有していても よい。同様に、例えば2つ(又はそれ以上)のアントラリン環をチオ結合により 結合させるか又はそれぞれ所望のチオ置換基を含有する2つ(又はそれ以上)の アントラリン環を結合することによるように、分子は1個より多いアントラリン 環系を含有してもよい。
特に望ましいチオ置換基の形は、潜伏性塩基性特性、即ち特に生体内で起り得る 分解又は加水分解により塩基を遊離する能力を含有するものである。これは、ア ントラリンラジカル成分がアントラリンの治療活性における有効作用剤であると 考えられ、かつアントラリン成分のエノラート形の形成が相応するアントラリン ラジカルのより簡単な源であると思われるからである。この1つの例は、遊離塩 基形よりも安定である塩基形の塩としてのアントラリン誘導体を最初に形成する ように反応するようなアミノチオール【前記の(d)]の使用である。他の例は チオカルバメート基を含有する化合物であり、これは分解されてチオールと遊離 アミン(チオカルバメートを相応するチオールから生成するのに使われるイソシ アネートから誘導)を遊離することができる。それ故、塩基性状態を作るアミン によりアントラリン成分の塩基性活性化の固有の源が得られる。チオカルバメー トは遊離チオール基を含有する化合物をインシアネートで処理することにより生 成することができる。
本発明により、アントラリン環系の10位で、分子の構造を非エノール形に固定 しかつエノール形への異性化を許容しない構造を含有するアントラリンの類縁体 である、乾癖の治療に有用な新規有機化合物が得られる。
特に、このような化合物は、ヘテロ環の一部としての、アントラリン環の10位 炭素原子に結合したチオ置換基の硫黄原子を含有する。
この分子構造の固定は、アントラリン環系の10位炭素原子が、アントラリン環 形成で組入れられてぃない10位炭素原子の2つの原子価と一緒になってヘテロ 環の一部を形成する“スピロ”誘導体を形成することにより達成される。
このような新規化合物はアントラリン環系の10位に水素原子1個及び置換基R を含有するアントラリン誘導体を酸化することにより生成することができ、その 際にRはアントラリン構造の10位炭素原子を含有する安定な環系を形成するよ うに10位炭素原子に対して環化することのできる置換基を表わす。
置換基R17)例には、−5−(CH2)、−C)120H1−S−(CH2)  、+CH25H及び−5−(CH2)、−COOHが含まれる。
酸化により、これらの置換基を含有する化合物は環化されて次のような環系を形 成する: r式式中は整数(例えば2)を表わしがっmはnilの整数を表わす]。
こられの化合物はアントラリン環系の10位炭素原子に結合している硫黄原子を 含有する。
この方法の目的に必要とされるようなチオールは構造H3−X−Y を式中Yは 所望の閉環に作用し得る反応性基を表わしかつXは二価の架橋基を表わす1の化 合物である。
有利に、反応性基Yはヒドロキシメチル基(CH20H)、メルカプト基(SH )又はカルボキシル基(Cool)もしくはその官能性誘導基であってもよい。
このような化合物の例には次のものが含まれる=(a)メルカプト−アルカン酸 及びそのエステル:(b)メルカプト−アルカノール; (c)ポリメルカプト化合物、例えばビス−メルカプト−アルカン。
架橋基Xは所望の第2の環系の形成を促進するものであり、ポリメチレン基、例 えばエチレン基又はトリメチレン基が有利である。
酸化剤は単一の電子移動により作用するものであってよく、有機酸化物、例えば キノン(特に2,3−ジクロロ−5,6−ジチアツー1.4−ベンゾキノン)又 は無機酸化物、例えば4価セリウム(Co”)であってよい。
この方法の出発物質として使用するのに必要な化合物はチオール(前記のような )と、硫黄含有分子結合を形成するようにチオールに対して反応性である置換基 を10位に含有するアントラリンとの相互反応により生成することができる。
それ故、この方法はlO−ハンゲン化アントラリン(10−ハロゲン化1.8− ジヒドロキシ−9−アントロン)から出発することができる。ノ\ロゲン原子は 好適な安定性と矛盾しない程度の好適な反応性を付与する任意のものであってよ く、臭素が有利であるが、所望の場合には他のハロゲンを適用することができる 反応はチオールと反応性ハロゲン含宵化合物との反応に常用の方法で実施するこ とができる。反応を溶剤、例えばハロゲン化炭化水素溶剤の存在において実施す ると殊に有利である。非常に好適で有利な溶剤は、特にlO−プロモーアントラ リンの良好な溶剤であるのでジクロロメタンである。一般に、反応は反応成分を 混合しかつそれらを肩囲温度で撹拌することにより実施すると簡単である。
使用時に本発明による化合物を局所的投与に好適である形状に、単独で又は化合 物の安定性を高めあるいは皮膚組織への吸収性を促進する賦形剤と組合せて例え ば軟性パラフィン中の軟膏の形にv4製することができ非常に有利である。
本発明を次の実施例により詳説するが、これに限定されるものではなく、「部」 及び「%」は特に記載のない限り「重量部」及び「重量%」を表わす。
例  1 1.8−ジヒドロキシ−1O−フェニルチオ−9−アントロンの生成 10−ブロモー1.8−ジヒドロキシ−9−アンドロン(3,059)をジクロ ロメタン(100+IQ)中に溶かしかつチオフェノール(1、1mA’)を添 加した。赤褐色溶液は黄緑色になり、かつ室温で5時間撹拌しながら放置した。
溶剤を除去することにより黄色固体が生成し、これをヘキサン/クロロホルム混 合物(10:1)から再結晶させた後で1.8−ジヒドロキシ−10−フェニル チオ−9−アントロン(2,89g、87%)が薄黄色の針状物として得られた 、融点156〜157℃(実測値C71,8、H4,2、S9.95: C20 H1403Sの計算値は C71,85、H4,2、S9,6%である)。
測定した物理特性: δ(CDCl2.220MHz) 5.43 (s、 H−10) 、6.75  (dd、 Jl−7,5、±2−1.5、H−2’+7、H−3+H−6)、 11.83 (s、  l −OH+8−0H); nu waax、  (フィルム)、1629s% 1598vs114B3m 、1448m、1273vs、1215s、750 vs cm″′1:及び !/!  EI3 3 4  (M”、 3.3)  、  3 3 3  [ (M−1)十、5、N 、300 [CM−34)”、3.7] 、226 [ (アントラリン)”、30.7] 、225  [(M−sph)士、100) 、198  [(アントラリン−CO)  十 、  7.3]  、 197    [(M−SPh−Co)  十 、  38]  、l  l O(Ph 5H+ 、 14.6) 、 l O9(Phs+1.8−ジヒドロキシ−10 −エチルチオ−9−アントロンの生成 10−ブロモ−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(3,059)をジクロ ロメタン(101112)中に溶かし、かつエタンチオール(1m<1)を添加 した。溶液を室温で6時間撹拌下に放置すると、その間に赤褐色溶液が黄緑色に なった。溶剤を除去すると黄色固体が生成し、これをヘキサンから再結晶すると 1.8−ジヒドロキシ−10−エチルチオ−9−アントロン(2,63g、91 %)が明黄色針状物として生成した、融点117〜118℃(実測値:C67, 3、H5,1、S l l 、 l ; C16H1403Sの計算値はC67 、l、H4,93,511,2%である) 測定しt;物性: δ(CDCl2.220MHz)1.01 (tS J−7,5、Me)、2. 21  (q、  ↓−7.5、  C)12−) 、5.19  (s、H− 10)、6.95 (6%主−8,5、H−2+H−7)、7.13 (a、± −7.8、H−4十H−5) 、7.53(t、J−8、H−3+H−6) 、 12 、 l  3  (s %1−0)1+8−0H)  ;numax、( フィルム)、1628s、1600vs、1482s% 1448s、  12 74vs% 1213s。
1 154m、  1072+o、  836sh、  752vs、  73 6s1718sc寓−1;及び m/z  E+  286  (M+、4.7) 、257  [(M−Et” )、1.9]  、256  [(M−1−Et)”、1.9〕 、226   [(アントラリン)+、64.11.225  [(M−SEt)”、1001 .198 [(アントラリン−CO)   十  、   l   5.2]    、   l   9 7    [(M−SEt−Co)   ”、 47 .4]  、 62  [EtSH÷ 、 37.9]  。
例  3 1.8−ジヒドロキシ−1O−へキシルチオ−9−アントロンの生成 lO−ブロモ−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(91,511g)をジ クロロメタン(10冨Q)中に溶かしかつ溶液を10分間窒素で清浄にした。そ の後、1−ヘキサンチオール(0,05*Q)を加えかつその溶液を室温で3日 間窒素下に撹拌した。溶剤の除去により黄色の粘着性固体が得られ、これはn+ mrスペクトルの4つの異なるヒドロキシル基の積分から1.8−ジヒドロキシ −1O−へキシルチオ−9−アントロン、1.8−ジヒドロキシ−1o、10− ジヘキシルチオー9−アントロン、アントラリン及びテトラヒドロキシ−ジアン トロン13:1.5二l : 1.3の比の混合物であった。
混合物(60m+9)をシリカゲルplcにより石油エーテル(沸点40〜60 ℃)及び酢酸エチルC4:1>の混合物を使って分離した。
第一のバンドは1.8−ジヒドロキシ−10,10−ジヘキシルチオー9−アン トロンである黄色の油状物(7mg)として単離された。
測定した物理特性: J(CDC13,60MHz) 、0.7−1.5 [m、2x−(CH2)a −CH31,2,0−2,3(m、 2 K−SCH2−)、6.27(dd、 Jl−8、+2−1.5.H−2+H−7又はH−4+H−5) 、7.5 ( t%J−8、H−3十H−6)、  7.77  (ddS  工1−8、工2 −1.5、H−4十H−5又はH−2+H−7)、12.38(s% l−0) 1+ 8−0H) ;及び 工/ z  El458 (M”、非常に小さい)、341[(M−S (C6 H13)+、56.3] 、257 (66,5) 、256 [(M−SC6 H13) ”、26.4]、226 [(アントラリン)+、24] 、225 [(アントラリン−1)+、80] 、19.7 [(アントラリン−1−Co )+、 4 2.2]  、  l  l  7  [(HSC6H13)   土、 5.6]。
第二のバンドを単離しかつヘキサンから再結晶すると主成分の1.8−ジヒドロ キシ−1O−へキシルチオ−9−アントロン(41mg、61%)が薄黄色の針 状物として生成した、融点49〜50℃(実測値二〇70.4、H6,7、S9 ゜3 ; C20H2203Sの計算値はC70,1,H6,5、S9.35% である)。
測定した物理特性: δ(CDCl2.220  MHz) 0.79 (t、上−7、CH3)、l  −1,35[+1.−(CH2)4−] 、 2.14 (t%ニー7、−5 CH2−) 、 5.17 (s、 H−10) 、6.93 (d、J−8, 3、H−2+H−7) 、7.12  (d、ニー7.5、H−4+H−5)  、7.53 (t、主−8、H−3+H−6) 、12.14 (s、  1− OH+8−0H); nu vaax、  (7イルム)、2956m12926s、285E+a%  1632s、1613vs、1600vs% 1485s、1448vs、1 293s% l 279vs、1221s、1185m、1073v、921w 、838sh%744s cm−1;及び 工/z  El  342 (M”、1.3)、 [(M−1)÷、l] 、2 57 [(M−C6H13) ”、5.5] 、266 (5,5)、226   [(アントラリン)+、52.3] 、225 [(11−5C6H13)  +、l O01、l 97 [(!−5C6H,3−CO) +、68.2]  、l l 8 (6,2)、117(3,4)、85 (18,7)、84 ( 12,6)。
第三のバンドを単離すると1.1.8−ジヒドロキシ−9−アントロン(5mg )が黄色固体として得られt二。
測定した物理特性: δ(CDCl2、60  M)Iz)4.24  (s、  2xH−10)   、 6゜83  (bd、  H−2+H−4+H−5+H−8)  、 7 .4 5  (dd、  H−3+H−6)  、l  2.1 9  (s% l  −OH+ 8− OH)  。
例  4 1.8−ジヒドロキシ−1O−ドデシルチオ−9−アントロンの生成 lO−ブロモ−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(7511g)をジクロ ロメタン(5mQ)中に溶かしかつl−ドデカンチオール(0,06mff)を 加えた。溶液を室温で7時間撹拌した。溶剤を除去することにより黄色固体が得 られ、これを無水エタノールから再結晶させると1.8−ジヒドロキシ−1O− ドデシルチオ−9−アントロン(89Mg、85%)が薄黄色の針状物として得 られた、(実測値:C73,3、H8,2、S 7.9 ; C26H3403 Sの計算値はC73,2、H8,05、S7.5%である)。
測定した物理特性: δ(CDCl2.220MHz)  0.83  (t、ニー7、− CF+3 )、l−1,35(m、−(CH2) to−) 、2.13  (t、  s −7、−5CH2−) 、 5.14 (s、 H−10) 、6−90 (d 、J−8,3、H−2十H−7) 、7.09 (a、ニー7.5、H−4+H −5) 、7.49  (t% ニー8、H−3+H−6)、12.1 (sl l −OH+ 8−OH); nua+ax、(フィルム)、2919s、2848s、1629vs、  1 610vs、  1601vs% 1484s%1468s、  1448s、   1367m、  1277vs%1217 s、 1069 v、 836  sh、 750 vs crs−’ ;及びm/z  El  4 2 6   (M”、 1.8)  、 402  (1,3)  、256  (3,4 )、  226  (49,7)、  225  (100)、 198(9, 5)  、 197  (29,1)  。
例  5 10− (カルボキシメチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロンの 生成 (a)10−ブロモ−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(3051Ig) ヲジクo 口/ 97 (10mQ)中に溶かし、かつメルカプト酢酸(0,0 7mQ)を加えた。溶液を室温で3日間撹拌すると、その間に黄色沈殿が形成し 、沈殿を濾取しかつ無水エタノールから再結晶させると10−(カルボキシメチ ルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(237119,75%)が 黄色針状物として生成した、融点151−152℃(実測値C60,9、H3, 8,510,1%、M−316,0410; C16H1205Sの計算値はC 60,75、H3,8,510,1%;M−316,0405である)。
測定した物理特性: δ(CDC1a 、220MHz) 3.1 (S、 −5CH2−) 、5. 42 +)(−7)  、7.1 4  (6% J−7,5、H−4+H−5 )  、7.57  (t、ニー8、H−3+H−5)  、12.12(s、  1 −OH+ 8−0)1)  。
nu max、  (フィルム)、2960b、1702s、1629sh、   1615sS 1602vs、  1481a+、  1446s、  13 67sS 1274vs、  12 18vs、  l  185s、l071  @、 9 1 9m、  8 3 4sh17 79sh。
728vs cm−1;及び m/z  El  316  (M” 、4−1)、256  (14) 、2 41  (15)、 240  (10,8)、 23g  (9゜7)  、  227  (15,8)  、226  (100)、  225(82,2 )  、 198  (15,5)、 197  (47,4)  、 169   (6,6)  、 92  (28,2)。
(b)5%−水酸化ナトリウム溶液(6111+1)を窒素で10分間清浄し、 10−(メトキシカルボニルメチルチオ)−1,8−ジヒドロキン−9−アント ロン(60ray)を加えた。溶液を室温で10分間窒素下に撹拌した。赤褐色 溶液を水(10mc)で稀釈しかっ10%−塩化水素酸で中和すると、薄褐色沈 殿としての生成物が形成し、これをクロロホルム(15m12) ’t’bb出 した。その後、有機層を水洗しかつvL酸ナナトリウム上乾燥させた。溶剤を除 去しかつ残渣をエタノールから再結晶させることにより10−(カルボキシメチ ルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(41,3mg、72%)が 黄色針状物として生成した、融点150〜152℃。
1、0− (カルボキシエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン の生成 (a)10−ブロモ−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(305+ag) をジクロロメタン(l O冨Q)中に溶かしかつ3−メルカプトプロピオン酸( 0,09□0)を加えた。溶液を室温で3日間撹拌すると、その間に黄色沈殿が 形成した。この沈殿を濾取しかつ無水エタノールから再結晶させると1O−(カ ルボキシエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(24C1+9 .72.7%)が薄黄色針状物として生成した、融点152〜153℃(実測値  C61,5、H4,30562である)。
測定した物理特性: δ(CDCl2 .220MHz)2.27  (t、  J=7.2、1xC H2)  、2.48  (t%J −7,2、I XCH2)  、5.24 2.13 (sSl −OH+ 8−0)1) ;numax、()4)レム) 、2933b% 1694m、1659v、l 626s、1598vs、14 82m、1448m、  1412+w、  1366sh、  1273s、 1214VS、 1155s、l070m、 921 w、 836sh、75 5vs、 736s c諺−1;及び三/王 El  330  (M” 、6 .5)、256  (5,8)、  240  (1,6)、 227  (7 ,9)、 226  (51,3)、 225  (100)、  198   (17,9)  、197(70,6)  、 169(9,3)  、 10 6(27,3)。
(b)5%−水酸化ナトリウム溶液(5mQ)を10分間窒素で清浄化し、かつ その後で10−(メトキシカルボニルエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9 −アントロン(5011g)をその中に室温で窒素下に溶解した。その赤褐色溶 液を直ちに水(loiu2)で稀釈しかつ10%−塩化水素酸で中和すると、所 望の酸が薄褐色沈殿として形成した。生成物をクロロホルム(15ml2)で抽 出し、水洗しかつ無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶剤を除去しかつ残渣を エタノールから再結晶することにより1O−(カルボキシエチルチオ)−1,8 −ジヒドロキシ−9−アントロン(33禦9.69%)が黄色針状物として生成 した、融点15010−(メトキシカルボニルメチルチオ)−1,8−ジヒドロ キシ−9−アントロンの生成 10−ブロモ−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(loO+n)をジクロ ロメタン(7IIQ)中に溶解し、かつメチルチオグリコラート(0,03’m f+)を加えた。赤褐色溶液はチオールの添加の際に黄緑色になった。この溶液 を室温で4時間撹拌し、その後で溶剤を除去すると薄緑色固体(llOmg)が 生成し、これをヘキサンから再結晶することにより10−(メトキシカルボニル メチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(92ms、85%)が 黄色針状物として生成した、融点120〜122℃(分解下)(9!測値:C6 1,9、H4,3、S9.5%; C17H1405Sの計算値はC61,8、 H4,3、S9.7%である)。
測定した物理特性: δ(CDCl2.220MHz) 2.99 (s、 −5CH2−) 、3゜ 59 (s、 OMe) 、5.35 (s、 H−10) 、6.95(dS   ニー8.5、H−2+H−7) 、7.09  (d。
工=7.5、H−4+H−5) 、7.51  (t、J−8、H−3十H−6 )、12.08  (sSl−OB+8−0H); numax、(フィルム)、3040b、1736s、1631sS 1612 vsS 1601vs% 1484sS 1448vs、1369+w、127 8v、1222sSl 166■、1073sh、922v、837sh、74 1scm−”;及び 三/王 EI330(M+ 、 I  O,3) 、257  (2,8) 、 256 (7,6)、226 (41,4) 、225C100)  、 19 7(30,5)  、 169(3,7)、 151  (10,7)  、  106(12,3)  。
例  8 10−(メトキシカルボニルエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アント ロンの生成 10−ブロモ−1,8−ジヒドロキシ−9−アントし、その後でメチル3−メル カプトプロピオネート(0,05m12)を加えた。赤褐色溶液はチオールの添 加直後に黄緑色になった。溶液を室温で5時間撹拌した。
溶剤の除去及び残渣のヘキサンからの再結晶により生成物(107,5mg、7 8%)が黄色針状物として生成した、融点92〜94℃(分解下に)(実測値: C62,9、H4,7、S9.4%; Cl8H1605Sの計算値はC62, 8、H4,7、S9.3%である)。
測定した物理特性: δ(CDC13,220MHz) 2.23 (t%J−7,1XCH2)、2 .50  (t% J−7、l xC)12) 、3.62  (sloMe)  、5.23 (s%H−10) 、6.97 (d、ニー8.5、H−2+H −7) 、7.13 (d%上−7,5、H−4+H−5)、7.55 (t、 J−8、H−3+H−6)、12.12 (s、  l −OH+ 8−0)り  ;nu w+ax、 (yイルム)、2997b、1735vs% 1629 s、1612s、1600s、1483s、1450s、1369s11274 vs、1213vs% 1153+o、1073sh、838sh、762vs 、  7375cm−1、256(2)、 226  (33)、 225   (100”)、  1 98  (17,3)  、l  97  (79)   、 l 69 (12,2)  、 1 68  (10,4)、l  5  1  (36,9)、1 20  (3,4)  、l  l  9  (3, 8)  、88  (8,5)、 87  (12,5)  。
例  9 10− (2,3−ジヒドロキシプロピルチオ)−1゜8−ジヒドロキシ−9− アントロンの生成lO−ブロモー1.8−ジヒドロキシ−9−アントロン(12 2+u)をジクロロメタン(10m+2)中に溶解し、かつその後で3−メルカ プト−1,2−プロパンジオール(0,04g+11)を加えた。溶液を室温で 24時間撹拌し、その間に薄黄色沈殿が形成した。
溶剤を除去しかつ残渣をエタノールから再結晶すると10− (2,3−ジヒド ロキシプロピルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(104諺9. 78%)が明黄色針状物として生成した、融点154〜155℃(実測値: M  −332,0707; C171(16o5sの計算値はM−332,071 8である)。
測定した物理特性: δ(CDCl2.220  MHz) 1.45−1.90 (bs、 2’− OH+ 3 ’  −0H) 、2.46  (bd、  土−5,2!H−3 ’  ) 、  3.30−3.75  (vn、  2xH−1’  +H− 2’)、5.28  (s、H−10)、6.94  (d% 上−8,3、H −2+H−7)  、7.1 3  (d% L−7゜7、H−4+H−5)   、  7.58  (t、止−8、H−3+H−6)  、 1 2.1   (s、  l−0)1+8−0R)  ;lu tsax、  (フィルム)、 3358b、2921b% 1629s、  1609vs% 1600vs%  1484m、  1449s、 1278vs、  1219s、1 165 m% 1073+i%l 02 (it、924sh、838sh、  744 s cm−156(2,6)、240  (3)、227  (15,1)、2 26  (93,3) 、225  (39)、 198(21,4) 、19 7  (37,5)、 1 80  (8,9) 、152(15,8)  、  151  (14,3)、77  (25,6)、76  (16,1)、7 5  (18,3)、63  (10,7)、61  (41)、59  (5 4,2)、58(18,3)、57  (100)  。
例10 10−(2−メルカプトエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン の生成 10−ブロモ−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(75my)をジクロロ メタン(5tQ)中に溶かし、かつ1.2−エタンジオール(0,05mff、 1.1当量)を加えた。溶液を室温で6時間撹拌した。溶剤を除去すると薄緑色 固体(80m+9)が生成し、その後これをエタノールから再結晶すると1O− (2−メルカプトエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(67 m+9.86%)が薄黄色針状物として生成した、融点133〜134℃(実測 値:C59,7、H4゜4、S19.6%、M−318,0369: Cl6H 1403S2の計算値はC60,3,)(4,4、S20.1%、M−318, 0384である)。
測定した物理特性: δ(CDC13,220MHz) l−46(t、ニー8.2、−5H)、2. 30(dt%Jl−8,2、上2−7.5、−〇H2SH) 、2.46 (t 1工=7.5、−5CH2−) 、5.24 (s、 H−10) 、6.97  (d、 J−8,5、H−2+H−7) 、7.13 (d、ニー7.8、H −4+H−5) 、7.54  (t、J−7,8、H−3+H−6)、1 2 .12  (s、  1−OH+8−0H)  :nu wax、  (7(ル ム)、3031b、2562b、1628s、1597vs、l 483s%  l 447s、1365m、1274vsS 1205vs、l l 58s、 l 073shx 833sh、 761vs cm−”H及び三/互El   308 (M”、6)、316 (3,7)、28g (2,9) 、287  (2,7) 、258 (1,5)、257 (3,3) 、256 (5,3 ) 、227 (8,3) 、226 (58,2)、225 (100) 、 198(11,4)、197 (39,8)、181 (2、5)、  180   (3)  、 159(5,3)  、 168 (4,5)、 152   (8,3)  、 1 5 1  (15,2)  、14 1  (8,4 )  、61  (12,7) 、60  (10,8)、 49 (19,1 )、47 (13,8)。
例11 10−(2−とドロキシエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン の生成 10−ブロモ−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(100+*y)をジク ロロメタン(71)中に溶かしかつ2−メルカプトエタノール(0,03m12 )を加えた。溶液を室温で7時間撹拌すると、その際明褐色溶液が薄縁色になっ た。溶剤を除去しかっ残渣をヘキサン/クロロホルム混合物(5:l)から再結 晶すると1O−(2−ヒドロキンエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−ア ントロン(89m12,9O%)が薄黄色針状物として得られた、融点146〜 147℃(実測値:C63,I、H4,75、S 10.7 ; C16)11 404Sの計算値はC63,55、H4,7,510,6%である)。
測定した物理特性: δ(CDCl2.220MHz) 1.68 (bs、 2’ −0H) 、2 .42(t、J−6,IxCH2)、3.38  (tS J−6、IXCH2 )、5.26 (s、 H−10)、6.95 (d。
H−3十H−6)  、1 2.1 1  (s、  l−OH+8−0H)  : nu wax、  (フィルム) 、3364 b、  l 627 s%l  598vs、1481s、1448s、1365m% 1334m、1272v s、1214vsS l  155s、10725.1026m、922sh、 837sb、804v、752 vs cm−1;及び 三/王 El  302  (M+ 、7.4)、257  (2)、25’6   (3,1) 、240  (2,9) 、227  (6,7)、226   (48)、225  (100)、198(9,2)、197  (35)、 169  (4,3)、168(3,30) 、152  (6,5)、151 (11,7)、78  (6,9)、76  (6,5)、48  (10,8 )、 47  (15,6)、46  (4)  。
例12 1.2−ビス−(1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン−IO−イルチオ)− エタンの生成IO−ブロモー1.8−ジヒドロキシ−9−アントロン(122m 9)をジクao)タン(10m+12) 中ニeかし、かつ1.2−エタンジチ オール(0,017票Q)を加えt;。溶液を室温で24時間撹拌すると、その 間に生成物が沈殿した。濾過しかり残渣をジエチルエーテルから再結晶すると1 .2−ビス−(1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン−10−イルチオ)−エ タン(113119,80%)が薄黄色針状物として生成しt:、融点186〜 187℃。
測定した物理特性。
a (CDCl2.300MHz)  2.05  (s、  −5CH2CH 2S−) 、5.12  (s、  2xH−10) 、6.95  [d、   J−8,4,2x (H−2+H−7)又は2x(H−4十H−5)]、7. 03 [d、 J−7,5,2x (H−4+H−5)又は2x (H−2+H −7)) 、7.50 [tSJ=8.2x(H−3+H−6)]、12.13  (s、2rl−O)I+2 x8−0H)  ; nu IIIax、  (7Kルム)、3340b、1625s、1597vs 、1479s、1447s、1418m、1333m、1269vs% 121 5vs、1153s、1069s、921 sh、 754vs、 71 Is  cm−1;及びm/z  El  316  [(M−アントラリン)+、1 3]、288  (10,5)、287  (14,5)、256  (17) 、240  (17)、228  (6)、227  (15,5)、226  (100)、198(14)、197  (19,5)、180  (6)、  152(16,5)、 139(12,5) 、 115  (12,5)、8 4(20,5)、76  (16)、60  (24)、59  (25,5)   、58  (23)、57  (9)、46  (8゜5) 、45 (3 1,5)。
例13 10−(2−メルカプトエチルチオ)−8−ジヒドロキシ−9−アントロンへの 7エニルイソシアネートの付加 1O−(2’−メルカプトエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロ ン(30mg)をジクロロメタン(101112)中に溶かし、その後でシリカ ゲル末(0,5g)及びフェニルイソシアネート(8滴)を添加した。混合物を 室温で一晩撹拌した。濾過しかつ溶剤を除去すると橙黄色の固体(40mg)が 生成した。これをヘキサン/クロロホルム混合物(1: l、 2+1I2)で 洗浄するとN−フェニル−5−(1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン−10 −イルチオエチル)チオカルバメート(33,8+19.82%)が黄色針状物 として生成した。融点144〜146℃(実測値:C62,3、H4,4、S  l 4.25 ; C23H19NO4S2はC63,15、H4,4、S14 .6%である)。
測定した物理特性: δ(CDC13,22011)1z) 2.50−2.62 (m1AA’BB ’システム3の一部、J AM+J Al’−15,1xcH2)、2.80  2.93 (+SAA’BB’システム の一部、J IA+ J mA’ − 15,1xCH2) 、5−28 (5SH−10) 、6.95 (dS主− 8,3、H−2+1(−,7又はH−4+H−5) 、7.02 (bs、 0 20で除去、NH’) 、7.15 (d、ニー7.7、H−4+H−5又はH −2+H−7)、7.28 7.45(m、−Ph)、7.52(t、ニー7. 9、H−3+H−6)、12゜14 (s、  l −OH+ 8−0H) ; δ(CDC13,300M)Iz)2.54−2.64  (a+% 1ha+ J mA  + J IA’、−15,1xcH2) 、5.29  (L   H−1O) 、6.97 (dSJ−8,5、H−2+H−7又はH4+H−5 )、6.99(bs、D20で除去、NH) 、7.17 (d% J−7,5 、H−4+H−5又はH−2+H−7)  、 7.32−7.48  (fi l、−Ph)  、(s%1−OH+8−0H) ;及び lumax、(フィルム)、3308b、3040bS 1631s% 159 9vs、  1535s% 1485s、  1445vs、  1369v、   1279s、1225s、  115 7 s、  l  0 7 4 w 、  8 8 1 v、  8 3 7 sh、  7 5 1  s。
693sh cs*−1;及び m/z  El  437  (M十 、 0.5)、 318  (0,8) 、317  (0,8)、 316  (4)、 288  (2,7)、28 7  (2,9)  、 256  (11)、  227  (33)、   226  (82,5)  、 225  (62,5)  、 198  ( 38)  、 197  (64,5)  、l  52  (34)  、1  5 1  (32,5)  、 120  (49)、119  (100) 、 93  (15)、 92  (31)、 91  (87)、 77   (22)、 65  (50)、 64  (92)、 63(67)  。
前記方法で必要とされる10−プロモー1.8−ジヒドロキシ−9−アントロン は次のように生成することができる: 1.8−ジヒドロキシ−9−アントロン(17,39)を二硫化次素(1,25 12)中に加熱しながら溶かし、かつこの溶液を臭素18.59により撹拌しな がら50℃で満願処理した。溶液をその温度で撹拌しながら一晩放置し、その後 室温に冷却しかつ溶剤を減圧下に除去して1/10の容量に濃縮した。黄色沈殿 を濾取し、乾燥させかつ石油エーテル(沸点40〜60℃)/クロロホルム混合 物(1:l)から再結晶させると1〇−プロモー1.8−ジヒドロキシ−9−ア ントロン(18,1g、77.5%)が生成しt;、融点149〜151℃(分 解下、) [参考文献: O、E 、 5chultz及びH、H,5chultz −I Josgan共著、Arch、 Pham、 (Weinheim 、Gsr、  )、1965年、298.273により融点148〜150℃(分解下)が記 載されている]。
例14 1.8−ジヒドロキシ−9,lO−アントラセンジオン−1O−エチレンチオケ タールの生成1O−(2−メルカプトエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9 −アントロン(48,7層g)ヲジクロロメタン(10m+11)中に溶かしか つこの溶液を10分間窒素で清浄化した。2.3−ジクロロ−5,6−ジシアノ −1,4−ベンゾキノン(34,05黛g)を加え、かつ溶液を室温で17時間 窒素下に撹拌した。その際に2.3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ヒ ドロキノンの白色沈殿が生成した。
濾過及び溶剤の除去により暗緑色の固体が生成し、これはCDCl3中でのpm r分光分析法により1.8−ジヒドロキシ−9,lO−アントラセンジオン−1 0−エチレンチオケタール(+12.29.2 xOH)及びl。
1’ 、8.8’−テトラヒドロキシ−10,10’ −ジアントロンC目1. 57.4  !OH)の混合物(約31)であることが明らかになった。混合物 を熱ヘキサン(20票a)で抽出した。溶剤の除去により黄色固体(33119 )が得られ、これをヘキサンから再結晶すると1.8−ジヒドロキシ−9,lO −アントラセンジオン−1O−エチレンチオケタール(24,8冨9.51.5 %)が黄色針状物として生成した、融点197〜199℃(実測値:C60,6 5、H3,8、S20.5%; C16H1203S2の計算値はC60゜7、 H3,8、S20.3%である)。
測定した物理特性: δ(CDC13,220MHz) 3.74 (s、 2xCH2) 、6.9 4  (ddl Jl−8,2、J2−1.1% H−2+H−7又はH−4+ H−5)、7.51  (t%エニー、2、H−3+H−6)、7.72  ( dd% J 1−7.9、J2−1.1.H−4+H−5又はH−2+H−7)  、12.57(s% 1−OH+8−0H)  ;numax、  (フィル ム) 、  2850  b、  l 631 vs%1596vs、  15 70+o、  1478s%1441s、  137601% 133211.  12965. 1274s、  1256s、  1208s、1 168m 、  l  156a+、 1 079v、849sh、796sh1750v s、7 18sc賃−1;及び m/z  El  316  (M”、100)、289  (15,7)、2 88 (64゜9)、287 (65,6)、271 (21)、257 (1 6,9)、256 (78,1’)、228 (17,1) 、226 (8゜ 3)、200(4,9) 、 l 82 (5,3) 、171 (7,9)、 139(6,3)。
例15 1.8−ジヒドロキシ−9,IO−アントラセンジオン−10−エチレンへミチ オケタールの生成1O−(2−ヒドロキシエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ −9−アントロン(30,211g)をジクロロメタン(51II2)中に溶か し、かつこの溶液を窒素で10分間清浄化した。2,3−ジクロロ−5,6−ジ シアノ−1,4−ベンゾキノン(22,7mg)ヲ210えかつその溶液を室温 で15時間窒素下に撹拌した。その際、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ− 1,4−ヒドロキノンの白色沈殿が生成した。
濾過及び溶剤の除去により橙褐色固体が生成し、これをヘキサンから再結晶する と1.8−ジヒドロキシ−9,10−アントラセンジオン−10−エチレンヘミ チオケタール(25119,75%)が橙黄色針状物として生成した、融点16 5〜166℃(実測値:C64,2、H4,05,510,7%; C16H1 204Sの計算値はC64、H4、S10.7%である)。
測定した物理特性: a (CDCl2.220MHz)  3.37  (t、J−5,7、−oc H2−) 、4.79 (t、  J −5,7、−5C)12−) 、6.9 6(dd、 J 1−8.5、J2−1.2、H−2+H−7又はH−4+H− 5) 、7.16 (dd、Jl−8、工2−1.2、H−4+H−5又はH− 2+H−7) 、7゜52 (i、J=8.2、H−3+H−6) 、l 2. 01(s、  l −OH+ 8−0H) ;nu max、  (7イルム) 、3072b、1631s、1608vs、1601vs、15731m、14 76s、1445s、1361v、1265vs、1215sS 1164s、 1077sh、 816@、766m、745 m cm−1:及び !!!/互 El  300  (M十 、8.5)、241  (16,2) 、240 (+00)、223 (5,2)、212 (16゜5)、184( 13,8)、155 (4,2) 、138(6,4)。
例16 10−(カルボキシメチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロンの環 化 1O−(カルボキシメチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(5 5I1g)ヲシクロロメタン(8mQ)中に溶かし、かつ溶液を10分間窒素で 清浄化した。2.3−ジクロロ−5,6−ジシアツー1゜4−ベンゾキノン(3 9,511g)を加えかつ溶液を室温で一晩窒素下に撹拌した。その際、2.3 −ジクロロ−5,6−ジチアツー1.4−ヒドロキノンの白色沈殿が生成しt; 。
溶液を濾過しかつ溶剤を濾液から除去すると褐色の固体が得られ、これをクロロ ホルム(3mQ>で抽出した。濾過しかつ溶剤を除去した後で、固体を熱ヘキサ ン(3X 2 i+ff)で抽出することにより、ヘキサンからの結晶後に環化 生成物(4611g、83%)が薄褐色固体として得られた、融点140〜15 5℃(分解下)(実測値:M−314,0276;C16H1005Sの計算値 はM−314,0249である)。
測定した物理特性: a (CDC13,220MHz) 4.05 (S、 CH2)、7.02( dd、  Jl−8,5、工2−1.H−2+H−7) 、7.1 0  (a d、  止1−7.5、H2−1、H−4+H−5) 、7.57 (t、ニー 8、H−3+H−6) 、11.98  (s、  1−OH+8−0H)   ;nu wax、  (74ルム)、3583b、2250b、1766s、1 630s、1599vs、1573s% 1445vs%1413s、1275 vs% I 190vs、!168vs、1057m、966s、 811sh 1780sh。
723 vs cm−1;及び m/z  El  3 1 4  (M” 、 14.3)、268  (11 ,1)、256  (10,8)、242  (14,4)、 241(100 )  、 240  (65,8)  、239  (7,2)、 238   (23,9)、  228  (12,2)、 212(8,7)  、 18 4(8,2)  。
例17 10−(カルボキシエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロンの環 化 10−(カルボキシエチルチオ)−1,8−ジヒドロキシ−9−アントロン(4 0mg)をジクロロメタン(7ml+)中に溶解し、かつ溶液を窒素で10分間 清浄化した。2.3−ジクロロ−5,6−ジシアツー1゜4−ベンゾキノン(2 7,5119)を加え、かつ溶液を室温で一晩窒素下に撹拌した。その際に2. 3−ジクロロ−5,6−ジチアツー1.4−ヒドロキノンの白色沈殿が形成した 。
溶液を濾過しかつ溶剤を濾液から除去すると褐色の固体が得られ、これをクロロ ホルム(2I)でM出L、濾過しかつ溶剤を除去すると固体が得られ、これをヘ キサン(3X2mff)で洗うと環化生成物(32肩9.80%)が薄褐色固体 として得られた、融点150〜155℃(分解下)。
測定した物理特性: δ(CDCl2.220  MHz)  2.35  (t%J−6、l xc H2)、3.08  (t、J−6、I XCH2)  、7.0 1  (d 。
6)、 1 1 .9 5  (s%l  −OH+ 8−0H)  ;nu  l1ax、  (7イルム)、2915B、2850b、1710s、  16 70vs、  160 1vs、  1574s、  1 463s、  14 45s、1274vs、  1208s% 1161 s、 843sh、 7 20vs cm−1;及び256  (8)、  241  (19,8)、2 40  (100)、  228  (4,9)、  212  (7,4)、  184  (7,2)。
国際調査報告 W4酬Mll16N61^−−he−+−・−ms、pcT/GB881009 121plhずIlj1mMjlAINtMltoPN#PCT/GB8810 0912国際調査報告   GB 8800912

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.分子中にチオ置換基を含有するアントラリン類塩体である、乾癬治療に有用 な新規有機化合物。
  2. 2.チオ置換基がアントラリン環系の2−,7−及び10位の1つ又は数個に、 殊に10位に存在する請求項1記載の新規有機化合物。
  3. 3.アントラリン環系の10位で、分子構造を非エノール形に固定する構造を有 する請求項1又は2記載の新規有機化合物。
  4. 4.アントラリン環の10位炭素原子が、アントラリン環系に組入れられていな い10位炭素原子の2つの原子価と、アントラリン環の10位炭素原子に結合し ている硫黄原子とにより形成されるヘテロ環式環の一部である“スピロ”誘導体 である請求項3記載の新規有機化合物。
  5. 5.チオールと、チオ(即ち硫黄含有)結合を形成するようにチオールと反応性 である置換基を含有するアントラリンとの反応を特徴とする、請求項1又は2記 載の化合物の製法。
  6. 6.アントラリンの反応性誘導体と、チオ置換基に変換可能である基を含有する 化合物とを相互に反応させ、かつその基をチオ置換基に変換することを特徴とす る、請求項1又は2記載の化合物の製法。
  7. 7.生成物が10−置換アントラリンであり、かつ反応が10−ハロゲン化アン トラリン(特に10−ブロモアントラリン)とチオール又はチオ基に変換可能で ある基を含有する化合物との相互反応を特徴とする、請求項5又は6記載の方法 。
  8. 8.分子中にチオ置換基を含有する1,8−ジヒドロキシアントラキノンを還元 することを特徴とする、請求項1又は2記載の化合物の製法。
  9. 9.分子中にチオ置換基を含有する1,8−ジヒドロキシアントラキノンは、ア ントラキノン環の炭素に結合しているアリル置換基を含有する1,8−ジヒドロ キシアントラキノンから、そのアリル基を反応性形に変換し(例えばハロゲン、 ハロゲン化水素の添加、もしくはエポキシ化により)、かつその後チオール又は チオ置換基に変換可能である基を含有する化合物と反応させることにより生成し 、かつ該生成物を反応させて、アントラキノン環系をアントラリン系に相応する 酸化状態に変換する請求項8記載の方法。
  10. 10.アリル置換基を含有する1,8−ジヒドロキシアントラキノンは、1,8 −ジヒドロキシアントラキノンをアリル化することにより製造するが、その際に ヒドロキシ基の一方又は両方がアリルエーテル基に変換されるので、その後でア リル置換基を例えば還元的クライゼン転位によりアントラキノン環の炭素に転移 させる請求項9記載の方法。
  11. 11.1,8−ジヒドロキシアントラキノンを、一方のヒドロキシルを、他方の ヒドロキシル基のアリル化を実施した後で容易に除去することのできる基により 保護する形で使用し、例えば1−ヒドロキシ−8−アルコキシアントラキノンを 使用しかつ生成アルコキシ化合物を脱アルキル化する請求項9又は10記載の方 法。
  12. 12.アントラリン環系の10位で水素原子1個及び置換基R1個を含有するア ントラリン誘導体を酸化するが、その際にRは10位炭素原子に対して環化しか つアントラリン環構造の10位−炭素原子を組込んだ安定な環系を形成すること のできる置換基、例えば置換基:−S−(CH2)■−CH2OH、−S−(C H2)■−CH2SH又は−S−(CH2)■−COOHの1つを表わすことを 特徴とする請求項3又は4記載の化合物の製法。
  13. 13.実際に詳説されているような、チオ置換基を含有するアントラリン誘導体 。
  14. 14.実際に詳説されているような、チオ置換基を含有するアントラリン誘導体 の製法。
  15. 15.請求項1から4まで及び請求項13のいずれか1項記載のチオ置換アント ラリンを製薬的に認容性の賦形剤と組合せて成ることを特徴とする、乾癬の治療 に有用な製薬的組成物。
  16. 16.チオ置換アントラリンが治療剤である乾癬の治療法。
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